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■なんでも屋・本舗「貸し店舗にご用心?」■

早真さとる
【0170】【大曽根・千春】【メイドな高校生】

「真衣、いっしょーのお願いっ」
 幸田加奈子(こうだ・かなこ)に頭を深々とさげ、拝むような手をされて、
古屋真衣はきょとんとなる。
加奈子とは小学校からの友達で、一生のお願いはこれで5度目。
「どうしたん?」
「あのね」
 と加奈子が話し始める。
 聞けば、不動産業の営業をやる彼女。後1つ貸店舗に借り主が見つかれば、月間MVPが達成でき、臨時ボーナスが出る、という。
 しかし残ってる物件で好条件なものに、曰くがあり、なかなか借り手が付かないのだという。
「……借金苦に悩んだ夫婦が店の中で自殺しちゃって、それから誰かが借りると、その夫婦の幽霊が出るって噂になっちゃって。実際、何人も借り手がかわってるんだけど、どれも1ヶ月もたないのよね」
「ほんで、うちになしてほしいの?」
「真衣さ、真衣さ、色々友達いるでしょ、それで、その霊を祓って貰えたらなぁ、って☆ お願いっ」
「うちも仕事やから、貰う物は貰うよ」
「わかってるっ。ボーナス出たら払うよ。……これくらいでどう?」
 どこから取り出したのか、電卓に数字を打ち込む。
「んー、それや友情価格って事で、それに食事一回な」
「OK、てぇうった!」

「てな訳で、頼むわ」
 綺麗さっぱり月間MPVや臨時ボーナス、報酬の話を抜きにされ、真衣の口からは友達が困ってるから、貸店舗の幽霊をなんとかしてあげてほしい、という事と、多少のお礼を払う、という事のみだった。

あなたの力を思いっきりふるって加奈子さんの悩みを解消してあげてください。お待ちしております♪

希望募集人員は1〜6名様ぐらいです。