■鬼ごっこ■
大樹 |
【7550】【柊・久遠】【魔術師/狩人】 |
「はぁ、はあ、はっ――!」
荒い息遣いが夜の静寂を引き裂いていく。
どうしてこちらに逃げてしまったのか――
人の気配のない廃墟に、高い靴音が響いていた。
(くそ、何なんだよ!)
セツカは胸中で舌打ちしながら背後を振りかぶった。
ぃいん、と形容しがたい音を発して闇が這うようにセツカへ襲い来る。
それはどこか蜘蛛の足を思わせ、ぞっとしてセツカは走る速度を上げた。
「はあっ……くそ、」
ジグザグに走り、何度も角を曲がる。だが影はセツカの居場所を的確に認知し、ひたりと追ってきていた。
それは影というほかないものだった。伸縮し、膨張し、弾けては闇を滑る。
もう立ち止まってしまいたい。だけどそれは許されない。
(朱里、)
妹を想い、セツカは俺が何をしたと毒づいた。
影はただ滑るようにセツカを追う。獲物が力尽きるまでただ追い続ける。
それに絡め取られれば最後だと、何故か確信していた。
(冗談じゃねえ!)
しかしセツカは所詮は一般人。体力に自信はあったが数時間に及ぶ鬼ごっこでどちらが先に音をあげてしまうかは自明だった。
徐々に足がもつれ、視界が揺らぐ。限界が――近い。
(嫌だ――)
「やれやれ、楽しませてくれる」
その時、涼やかな声が響いた。
「っ!?」
「なかなか骨があるようですね。雪極(ユキギメ)様もお喜びになるでしょう」
走る速度は緩めない。だが声は遠ざかるどころか、徐々に近づいてすらいた。
「もうお止めなさい。お疲れでしょう?」
「だ、まれ」
「私と共にいらして頂ければ、楽になりますよ」
「黙れっ!!」
「おや、こわいこわい」
激昂するセツカの前に、唐突に光が集まった。
(蛍?)
咄嗟に足を止めてしまう。淡い光はいくつも集まり、辺りを幻想的に染め上げていく。
その光はやがて人の形を作り上げ、ぱちん、と弾ける。
光の中央、青年は突然姿を現した。
月光で織り上げたような髪、青銀の瞳――およそ人間の持ち得ない色で構成されたその男は微笑する。
「ですが、そろそろ飽きてきました。鬼ごっこはこれまでとしましょう」
柔らかな声音であるにも関わらず、セツカは肌が泡立つのを感じた。
背後からは影が迫る。――逃げられない。
青年はす、と片手を上げる。影が今にもセツカを襲おうと蠢いていた。
(何なんだよ――何なんだよ!?)
セツカはなりふり構わず、今度は真横にあった建物の隙間に飛び込んで再び走り出す。
「逃がしませんよ」
影がセツカめがけて襲い掛かった。セツカは
(くそ、誰か――誰か、助けてくれ…………!!!!)
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廃墟で男子学生が追われています。
あなたはたまたまこの鬼ごっこに気付きました。
謎の青年には明確な目的があるようです。
一方、セツカは訳も分からず逃げ惑うばかり。
セツカを助けるか、謎の青年の味方をするかはあなたの自由です。
どちらの味方をしたとしても戦闘に突入します。
PC様のプレイングにより、展開は変わってまいります。
思い切りバトルを楽しみたい方のご参加をお待ちしております。
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鬼ごっこ
◆追う者と追われる者
月光が朽ちた建物を怪しく浮き立たせている。
不気味な静寂を保つ廃墟には昼夜問わず人の気配はほとんどない。
しかし何故か――地元住民ですら近づかないこの区域に、高い靴音が響いていた。
(だから、何でこんなことになっちまったんだよ――!?)
セツカは胸中で絶叫する。
「はぁ、はあ、はっ――!」
セツカは胸中で舌打ちしながら背後を振りかぶる。
ぃいん、と形容しがたい音を発して闇が這うようにセツカへ襲い来るのが見えた。
周囲には街灯の類もなく、頼りになるのは月光ばかりだ。
幻想的な月の光が映し出したそれは、どこか蜘蛛の足を思わせた。
ぞっとしてセツカは走る速度を上げていく。
「はあっ……くそ、」
ジグザグに走り、何度も角を曲がる。
日が落ちると共に『それ』はセツカの前に姿を現した。
あんな煙なんだか影なんだか分からないもんに襲われたら逃げるのが人情というものだ。
形振り構わず走り出して、そして今に至っている。
しかも不気味なことに――周りの人間には、影が見えていないらしい。
逃げる途中、何度か他人にぶつかってしまったが聞こえるのはセツカに対する罵声だけだった。
あんなに大きな影が迫ってきているというのに誰一人気付いた様子もない。
(何だよこれ――!)
影はセツカの居場所を的確に認知し、ひたりと追ってきていた。
それは影というほかないものだった。伸縮し、膨張し、弾けては闇を滑る。
「何だよ、何なんだよ!俺が何したってんだ、くそ――!」
もう数時間だ。徐々に足がもつれていく。
視界が揺らいだ。限界が――近い。
こんな訳の分からないものに追われる覚えはない。
いつから走っているのかも思い出せなかった。
警察を呼ぼうかとも思ったがそんな悠長なことをしていたら確実に影に囚われてしまう。
せめて大通りのほうに逃げるべきだった。自分の馬鹿さ加減を呪っても、もう遅い。
「やれやれ、楽しませてくれる」
「っ!?」
涼やかな声に、セツカは驚いて足を止めそうになった。
「なかなか骨があるようですね。雪極(ユキギメ)様もお喜びになるでしょう」
走る速度は緩めない。だが声は遠ざかるどころか、徐々に近づいてすらいた。
「もうお止めなさい。お疲れでしょう?」
「だ、まれ」
「私と共にいらして頂ければ、楽になりますよ」
「黙れっ!!」
「おや、こわいこわい」
激昂するセツカの前に、唐突に光が集まった。
(蛍?)
咄嗟に足を止めてしまう。淡い光はいくつも集まり、辺りを幻想的に染め上げていく。
その光はやがて人の形を作り上げ、ぱちん、と弾ける。
光の中央、青年は突然姿を現した。
月光で織り上げたような髪、青銀の瞳――およそ人間の持ち得ない色で構成されたその男は微笑する。
「ですが、そろそろ飽きてきました。鬼ごっこはこれまでとしましょう」
柔らかな声音であるにも関わらず、セツカは肌が泡立つのを感じた。
時代錯誤な衣装に、不自然に優しげな笑み――そしてその背後からは影が迫る。
逃げられない。
「っだよ……!」
青年はす、と片手を上げる。
影が今にもセツカを襲おうと蠢いていた。
「何なんだよ――あんた、何なんだよ!?俺に何の恨みがあるってんだ!」
「恨み?そんなものはありませんよ」
青年の唇が弧を描く。
「ただ大人しくして下さればそれで良いのです。なに、悪いようには致しません」
信じられるわけがなかった。
セツカはなりふり構わず、今度は真横にあった建物の隙間に飛び込んで再び走り出す。
◆宴のはじまり
影は網のように夜闇を這う。どこまで逃げ切れるか……既に限界が近い。
それでも止まるわけにもいかず、セツカは唇を噛んだ――
「ねえ、キミ」
声は、夜の中で涼やかに響いた。
「なんか苦労してるみたいだね。助けてあげようか?」
「うわぁっ!?」
そこで唐突にセツカは彼女の存在に気付き、思わず目を見開く。
いつのまにかセツカの隣を並行して走る人影があった。
「なっ、な……あんた、いつからそこに!?」
「さっきから。ところで、助けはいらないの?」
冷静に応える彼女に焦る様子は見受けられない。
女性、だ。恐らくセツカよりは年上だろう。
肩にかかったセミロングの黒髪が時折月光を受けて煌く。
印象的な紅い瞳に見つめられ、セツカは心の奥まで見透かされたような居心地の悪い気持ちになった。
「っ!」
「早くしないと、追いつかれるよ」
「あんた、一体……」
何を考えているのか読めぬ表情。
無表情というほど硬質な印象は受けなかったが、表情からは彼女の思惑は読み取れない。
影は更に勢いを増していく。
ほぼ全速力で走るセツカに対して、彼女は澄ました顔のまま息一つ乱していなかった。
ちらと背後を振り返るともう影はすぐそこまで迫っている。
「た……助けるって、どうするんだよ?あんなの相手に」
「問題ないんじゃないかな。じゃ、決まり。私から離れないでね」
あっさりと言うや否や、女――柊・久遠(ひいらぎ・くおん)は唐突に影へと振り返った。
「!?っおい!!」
セツカの抗議も遅い。一瞬後には久遠の手には魔銃が二丁おさめられている。
久遠は魔銃を操ると、銃声と共に影へと攻撃を開始していた。
正確な銃撃に影が勢いを殺されて怯む。
銃は久遠が腰に下げていたポーチから抜いたのだと気付くまでしばらくかかった。
影は耳鳴りのような音と共にざぁっと退いていった。
「ほう――お客人ですか」
代わりに、響いたのは襲撃者の声だ。
影が青年へ道を譲るように蠢く。久遠は銃を構えたまま、青年を油断なく見据えた。
「これはこれは、見事な魔術礼装をお持ちのようですね。セツカ様に魔術師のお知り合いがいたとは」
「……は?魔術師?」
青年は術を破られたことに怯むばかりではなかったということか。
久遠が魔術師であることを見抜いたらしい。
頓狂な声を上げるセツカは、意味が分からないのか、目を白黒している。
久遠は微かに眉を顰める。
彼女の持つ魔銃は、魔術師などが錬金術によって創り上げる特殊な銃だ。
魔銃の名の通り、弾は弾丸ではなく、魔術を変換した魔術弾である。
久遠自身の魔力を放っているため『影操り』などの特殊な術にも効果をもたらすことが出来た。
二丁拳銃――久遠の相棒である、両手それぞれに構えた銃『スコル』と『ハティ』が艶やかな銃身を月光にさらす。
久遠は小さく嘆息すると、瞳に鋭い光を宿らせた。
「そう。随分詳しいようだけど……あなたこそ何者なの。夜中に一般人をいじめるなんて、良い趣味とは思えない」
「人聞きの悪いことを仰る。私はただ、そこの彼とちょっとお話がしたいだけなのに」
「術を使ってまで?……熱狂的だね。術師ならもう少しやり方を考えたらどう?」
「いやいや、実はセツカ様が逃げ回るのを見るのが楽しくて、つい」
セツカが、その言葉を受けてすごく嫌そうな顔をした。
オーバーなリアクションで肩を竦める青年に、久遠もうんざりしてくる。
「……悪趣味」
「これは手厳しい」
久遠の声に苦笑すると、青年は不意にぱちぱちと場違いな拍手をした。
あからさまにふざけた態度だ。
久遠は表情を変えず、無言で青年を観察する。
男は平安時代を思わせるような時代錯誤な装束を纏っていた。
顔だけは笑みを作ったまま、影使いは楽しげに続ける。
「成程、先程の術といい見事な腕だ。名前を訊いても?」
「随分と無礼だね。自分から名乗ったら」
「ああ、これは失礼を。申し遅れました。私は祈月(きづき)と申します」
言って青年――祈月は優雅に一礼した。隙のない所作だった。
「かなりの使い手とお見受けします。その強さ、是非雪極様のために。
――どうでしょう、我らが“斬華(ザンカ)”に加入しませんか?」
「丁重にお断りさせて頂くよ。あなたみたいな悪趣味な人って好みじゃないんだよね」
「おや、振られてしまいましたね」
ぴんと空気が張り詰めている。
軽口を叩く久遠と祈月だったが、両者とも隙がない。
「ではせめて、丁重におもてなしさせて頂きますよ。お客人」
「……お招きにあずかったつもりはないけど……、……いいよ。付き合ってあげる」
混乱しきっているセツカを背後に庇うと、久遠は静かに答える。
祈月が笑むと同時、チリチリと肌が焼かれるような感覚が熱波のように二人を襲った。
久遠は僅かに眉を寄せる。殺気――臨戦態勢を解かぬまま、神経を集中させていく。
瞬間、マントでも広げたかのように、祈月の背後から影が噴き出した。
それは分裂して、いくつもの影の塊となって不気味に空間を漂い始める。
「雪極(ユキギメ)様の御意思は絶対です。来ないというなら、力づくでもお連れします。そして……」
すいっと祈月は目を細めた。
「邪魔者は消します」
同時にいくつもの影が地から這い上がり、人形となってセツカへと襲い掛かった。
◆影疾る
「楽しませてもらいましょうか。……舞い踊れ」
祈月が声を張り上げる。
途端、月を背にした影使いの影から、舞うように三体の黒い人型が姿を現した。
それらには目はなかったが、確実にセツカを『視た』。
明確な殺気を目の当たりにして、セツカが顔を引きつらせる。
「な、な、な……何だあれ!?」
黒い人型は、見た目を裏切る俊敏さでセツカへと突進した。
久遠は慌てず騒がず、『スコル』と『ハティ』を操ると人型へ向けて銃撃を開始する。
耐久力はそれほどでもないのか、数発命中させれば『影』は闇に溶ける。
魔狼の名を冠した銃が火を吹くたび、次々に人型は消滅していった。
目にも止まらぬ連射に、後から後から産み出される『影』は為す術もない。
「す、すげ……」
セツカの呟きも、『スコル』と『ハティ』の銃声にかき消されていく。
影はみるみるうちに個体数を減らし――
それは、一瞬の間隙だった。
「うわあ!?こいつどこから出て――っ!?」
セツカの叫び声に、久遠は背後を振り返った。
久遠が振り返るのと全く同じタイミングで黒の人型が久遠自身の影から這い上がる。
「っ!」
人型はぶんと腕を振るった。いましがたまで久遠の頭があった場所を薙ぐ。
久遠は文字通り、転がるようにして攻撃を避ける。
続けざまに繰り出される右の拳を避け、更に左腕がめちゃくちゃな動きで久遠へ襲い掛かる。
「遅いよ」
久遠は『ハティ』の銃身で攻撃を受け止めると、続けざま『スコル』で人型の頭部を吹き飛ばした。
耳鳴りのような音と共に『影』が崩れていく。
影が崩れ行く奥で、祈月が月を背に佇んでいた。
久遠は瞬時に魔術弾を織り上げ、『ハティ』の銃口を祈月へと向ける。
次の瞬間、銃撃が祈月を襲っていた。影使いは攻撃を跳躍して避け――
「何っ!?」
瞬間、久遠の創り上げた簡易捕縛結界が展開された。
祈月は結界に封じ込められ、動きを封じられる。
「逃げるよ!」
「っ!あ、ああ!」
久遠はその様を見ようともせず、セツカの手を取ると駆け出した。
『スコル』だけで追撃をかわし、或いは攻撃を加えて、久遠はどんどん駆けていく。
まるで迷路のようだ。同じような景色の中をセツカと久遠は何度も角を曲がり、ジグザグに走った。
影の矢がセツカを狙う。久遠の『スコル』が火を吹き、攻撃を相殺する。
闇の中でも久遠の射撃は正確だ。
久遠はそのまま右に曲がろうとして――
「そっちに『あれ』がいるっ!」
セツカの声と同時に、大蛇のような『影』が闇から這い上がって久遠を襲った。
すんでのところで銃撃が間に合い、『影』は霧散する。
久遠とセツカは追っ手を撃退しながら、廃墟を駆けて行った。
***
「くっ……!!おのれ!」
祈月が術を練り上げて結界を破る気配がした。
「くっ……いいでしょう。今宵はこれまで。まことに残念ですが……素晴らしい。実に素晴らしい」
祈月は呟くと、セツカが消えた方向を見てにやりとする。
「セツカ様――ミヤギノ家の正統なる後継の証。あなたには、いずれ必ず……」
祈月は笑みを深める。
「致し方ありません。邪魔が入ってしまいましたし、今宵はこれまでと致しましょう」
すっと祈月が片手を掲げた。
「では御機嫌よう……、お客人」
影の柱が祈月の姿を包む。
一瞬後、廃墟から祈月の姿は跡形もなく消えていた――
◆戦闘の果て
――どれほど走っただろうか。
いつのまにか追撃の手は止んでいた。
「ここまで来れば大丈夫」
「あ、ああ……」
へばるセツカに対し久遠は汗一つかいていない。
後にはもう、月光が廃墟に降り注ぐばかりだった。
「キミ、災難だったね」
「まったくだ……っと、あ!ええと、ありがとな!助かった。あんたってすごいんだな」
屈託なく笑うセツカに、久遠はきょとんとして、次いで少し笑った。
「どういたしまして。怪我はないみたいだね」
「あんたも大丈夫みたいだな。良かった。俺は、ミヤギノ・セツカだ。
本当に助かったよ。強いんだな、ええと……?」
「……柊久遠。よろしく」
久遠は差し出されたセツカの手を取ると握手をする。
「……セツカ。一つ、訊きたいことがあるんだけどさ」
不意に久遠は口を開いた。
にわかに空気が緊張を孕んでいく。
「え…、な、何?」
「キミ、あの時、“こいつどこから出て”って言ったよね?あと、さっきは『影』がいるって言ってたし」
「え、ああ……そういや、言ったかも」
「あの瞬間、『影』はまだ姿を現していなかった」
「そうなのか?よく分からないけど……何か、いたのが見えたから」
もしも『影』が待ち構えていれば、術の気配がするはずだ。魔術師である久遠が気付かぬはずはない。
だが、いずれの場合もまだ『影』は編み出されていなかった。
一般人であるセツカが何故気付くことが出来たのか――立ち振る舞いを見る限り彼はどう見ても素人だ。
「いたのが『視えた』から……か」
「え?」
「セツカ、さっきのヤツに心当たりは?あいつや、私みたいなのに今まで会ったことはある?」
「え?い、いや……知らない奴だ。恨まれる覚えもない。久遠も、魔術師……なんだっけ?」
「うん」
「魔術師の知り合いはいねえなあ。親戚に手品師がいる奴なら知ってるけど」
「…………なるほど、ね」
久遠は少し考える素振りをしたが、やがて口を開いた。
「さて、セツカだっけ。キミに興味が湧いたからさ、携帯の番号とアドレス教えてよ」
「え、……ええ!?」
何故かセツカは顔を赤くして後ずさった。
久遠が眉を顰めてみせる。
「何やってんの。……さっきの祈月?とかいう奴がまた何か仕掛けてくるなら、連絡していいから」
「え?あ……ああ!あ、あー。…………そういうことか」
「何が?」
「い、い、いいいや何でもないっ!」
セツカは慌ててぶんぶんと首を振ると、携帯電話を取り出したのだった。
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◆登場人物
7550 | 柊・久遠 | 女性 | 19歳 | 魔術師/狩人
◆ライター通信
初めまして、ライターの蒼牙大樹と申します。
この度はゲームノベル【鬼ごっこ】にご参加頂きましてありがとうございました。
少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
今回はガンアクションということで、頑張って書いてみました。
楽しく書かせて頂きました!ありがとうございます。
まだまだ祈月が諦めていない様子ですので、どこかでセツカを見かけたら
助けてあげて下さると嬉しく思います^^
それでは、またお会い出来ることを心よりお待ちしております。
蒼牙大樹
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