■INNOCENCE / ノイシュの羽根 (限定受注)■
藤森イズノ |
【7403】【黒城・凍夜】【何でも屋・暗黒魔術師】 |
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DEAR = INNOCENCE
CHARGE = \200000
OPTION = ※
ORDER = ROCK.FREEM
DEGREE = class "B"
REQUEST =
<聖なる鳥、ノイシュの羽根の入手>
依頼人は調剤士。万病に効くという、
聖なる白い鳥、ノイシュの羽根を採取してきて欲しいとのこと。
ノイシュの生息地は、聖なる山『フランテ』
※依頼人は、もう一つ同様の依頼を提出している。
二つを遂行した場合、オプション報酬は+\200000
DEGREE CLASS=
CRYZY SS-S-A-B-C-D EASY
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INNOCENCE // ノイシュの羽根
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OPENING
DEAR = INNOCENCE
CHARGE = \200000
OPTION = ※
ORDER = ROCK.FREEM
DEGREE = class "B"
REQUEST =
<聖なる鳥、ノイシュの羽根の入手>
依頼人は調剤士。万病に効くという、
聖なる白い鳥、ノイシュの羽根を採取してきて欲しいとのこと。
ノイシュの生息地は、聖なる山『フランテ』
※依頼人は、もう一つ同様の依頼を提出している。
二つを遂行した場合、オプション報酬は+\200000
DEGREE CLASS=
CRAZY SS-S-A-B-C-D EASY
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吹雪が吹きすさぶ雪山を二人、並んで登る。
吐く息は真っ白。自分の息で視界が遮られる。
「寒くないか。大丈夫か?」
「だいじょぶです……」
道中、凍夜は梨乃を気遣いっぱなしだ。
ジャケットを三着も羽織らせている為、梨乃はモコモコしている。
返って動きにくそうで、体力の消費が激しそうだが……。
凍夜の気遣いを無下にすることは出来ない。
そもそも、その気遣いが嬉しいから、有難く頂戴する。
例え、歩きにくくとも。
地図を確認しながら、ひたすら頂を目指す。
今回、二人が請け負った任務は、
この山に棲む、聖なる鳥『ノイシュ』の羽根を採取すること。
依頼人いわく、万能薬の材料として使えるらしい。
まぁ、聞いたことのない話だ。
信憑性は怪しいところ。
だが、依頼人である調合師は、マスターの友人でもある。
故に、疑う余地は……あまり、ない。
それにしても、凄い吹雪だな。
本当に、こんなところにいるのか?
はぁ、と息を吐いて見上げる空。
すると、空に鳥らしき姿が確認できた。
グルグルと、同じところを旋回している。
しかも、物凄いスピードで。
聖なる鳥の動きにしては、品がなさ過ぎる。
やはり、依頼人の言っていたとおり……魔物に憑依されているみたいだな。
掌に闇の力を灯し、空を舞うノイシュを見据える凍夜。
「さて、始末するか」
ポツリと呟いた凍夜に、梨乃はギョッとした。
「と、凍夜さんっ。 始末しちゃ駄目です」
「……冗談だよ」
クックッと苦笑し、梨乃の頭に手を乗せる凍夜。
ちゃんと聞いていたから、把握してるよ。
こいつは、聖なる鳥。
神として崇められたりもしている存在。
故に、殺してしまうと罰せられる。だろ?
冗談にしては、顔が本気でしたよ……と苦笑する梨乃。
元々端整な顔立ちだから、いつでも本気に見えてしまうかもしれない。
それは、凍夜の悩みの一つでもある。
大して気にも留めていない悩みなのだが。
まぁ、それは置いといて。今は、関係ないし。
「序盤は、サポートに徹する。任せたぞ」
「は、はいっ」
ぼんやりと黒い影を掌に纏わせて、真剣な表情で告げた凍夜。
様子見、というわけでもないけれど。
銃撃で、ある程度のダメージを与えたら、後は、俺に任せてくれて良い。
ちょっとキツいかもしれないが……まぁ、やむをえない。
「じゃ、いくぞ」
「はいっ」
顔を見合わせ、互いに頷き。同時に駆け出す。別方向へ。
梨乃は魔銃で、ノイシュの翼を狙い撃ち。
それをサポートするように、凍夜が闇の波動で動きを抑制する。
手加減しつつも本気で、これが実に難しい。
ちょっと気を抜こうものなら、あっという間に返り討ち。
けれど、全力で向かってしまっては、命を奪いかねない。
ギリギリの遣り取り。
淡々と進行しているかのように見えつつ、緊張感溢れるバトル。
繰り返す内、ノイシュの動きが次第に鈍くなっていく。
濡れて、自由の利かなくなった翼を必死に揺らすものの、ひどく不安定だ。
そろそろ……いいか。
梨乃をチラリと見やってアイコンタクト。
頷き、一旦発砲を止める梨乃。
一瞬の静寂。そこで、凍夜が闇の膜にて捕縛を試みる。
ブワリと、巨鳥を丸ごと包み込む漆黒。
抜け出そうと足掻けば足掻くほど、
閉じ込められていく、蟻地獄のような闇の中。
完全に自由を奪われたノイシュは、そのままズルズルと落下。
雪の上に落下したノイシュに駆け寄り、手早く羽根を採取。
これで、目的は達成された。
任務は、ひとまず完了だ。
だが、これで、じゃあサヨナラというのは、あんまりだろう。
ことのついでに、清めの儀式も執り行ってしまおう。
包み込む闇の力を増幅させ、縛り上げる。
絞り出されるように、姿を現す魔物。
ノイシュに憑いていた魔物は、悪魔の類だった。
何だ……低級悪魔か。
随分と、大それた真似をするもんだな。
まぁ、俺に見つけられたのがウンのつきだ。
在るべき場所へ帰れ。
おいおい。居心地の良い場所へ戻してやるんだ。
そんな不愉快そうな顔するなよ。
感謝するべきところだぞ?
クッと笑い、出現した魔物を血剣で一突き。
不気味な灰色の液体を吐き出して、消滅していく魔物。
憑いていた魔物が消え、すっかり大人しくなったノイシュ。
聖なる鳥に、闇の魔法は、やはり相当キツかったようだ。
ノイシュは、ぐったりと伏せている。
やむをえなかったとはいえ、可哀相なことをしたな。
すまない。
目を伏せ、ノイシュの頭を撫でやる凍夜。
梨乃は、優しさに満ちた凍夜の横顔に微笑みつつ、
魔力を全開にして、ノイシュに治癒魔法をかける。
瞬時に癒える傷。 ノイシュは、深々と頭を下げた。
それはまるで、ありがとうと言ってるかのようだった。
ふぅ……。 完了、だな。
「お疲れ」
「お疲れ様です」
労いの言葉を掛け合う二人。
凍夜の手には、真っ白な美しい羽根。
ノイシュの羽根、採取完了。これにて、任務完了。
それにしても……近頃、多いな。
悪魔が憑依してるパターンが。
ったく。 あいつは何をやってんだ。
下々の面倒くらい、きちんと見やがれ。
……まぁ、奴等も仕事だからな。
それを討伐する俺が契約者だというのも……また珍妙な話か。
「っくしゅ!」
「あぁ、大丈夫か?」
「は、はい」
鼻を真っ赤にして微笑む梨乃。
凍夜は、そんな梨乃の鼻を撫でてやり、
用は済んだ、風邪を引いてしまうから、早く戻ろう。
そう言って、梨乃の手を引き、歩き出す。
吹雪が吹きすさぶ聖なる山を、二人で降りる。
その道中、凍夜が終始、神妙な面持ちだったことを、梨乃は見逃さなかった。
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■■■■■ CAST ■■■■■■■■■■■■■
7403 / 黒城・凍夜 (こくじょう・とうや) / ♂ / 23歳 / 何でも屋・契約者・暗黒魔術師
NPC / 白尾・梨乃 (しらお・りの) / ♀ / 18歳 / INNOCENCE:エージェント
シナリオ参加、ありがとうございます。
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2008.06.20 / 櫻井 くろ (Kuro Sakurai)
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