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■神隠し■

紺藤 碧
【7061】【藤田・あやこ】【エルフの公爵】
 そこは夏の時期になると、神隠しが起こるらしい。
 場所は、昭和の終わりごろ作られた白落ダム。
 なぜ神隠しか―――……
 それは、ダムの近くの山林でも、ダムの水源にも居なくなった人の遺体が見つかったことがなかったから。
 ダムでありながら澄んでいるその水は、沈んだ村をほぼ当時そのままで見ることが出来る。そのため、この場所は一種の観光地となっていた。
 ただの神隠しという噂が立つ程度ならば、警察沙汰で終わるはずだった。
 だが、何故そうならなかったのか。
 それは神隠しから帰ってきた人が―――居たから。
 彼は失踪した…神隠しにあった10年前と、何ら変わらぬ姿でダムの近くに倒れていた。
 ただ失踪していた10年間の記憶を一切無くして。
 一時はワイドショーでも話題になるほどだったが、どれだけ取材陣や特設番組が白落ダムへ訪れても、神隠しなど一切起こらず、彼はただ若作りしているだけの人として、廃れるのも早かった。
 時は、それから3年。
「えーっと、あんたはなんで今、白落ダムに行こうなんて思ったんだ?」
 彼はそろそろ事件が忘れ去られただろうと踏んで、草間興信所に来ていた。
「10年間の記憶を取り戻したいんです」
 彼にとっては一瞬のことだったのに、気がつけば外の世界は10年の歳月が過ぎていたのだ。まるで浦島太郎。
 お土産の玉手箱もなく、その10年間を彼が取り戻すことは出来ない。
「精神鑑定でも、逆行催眠でも、その10年間は“無かった”んです」
 記憶さえも存在しない10年間。
 ただ覚えているのは、花火の音に混じる大きな雷鳴のみ。
 白落ダムで、一体何が起こったのか。
 草間は調査に向かってくれそうな面々を思い浮かべた。

神隠し






 そこは夏の時期になると、神隠しが起こるらしい。
 場所は、昭和の終わりごろ作られた白落ダム。
 なぜ神隠しか―――……
 それは、ダムの近くの山林でも、ダムの水源にも居なくなった人の遺体が見つかったことがなかったから。
 ダムでありながら澄んでいるその水は、沈んだ村をほぼ当時そのままで見ることが出来る。そのため、この場所は一種の観光地となっていた。
 ただの神隠しという噂が立つ程度ならば、警察沙汰で終わるはずだった。
 だが、何故そうならなかったのか。
 それは神隠しから帰ってきた人が―――居たから。
 彼は失踪した…神隠しにあった10年前と、何ら変わらぬ姿でダムの近くに倒れていた。
 ただ失踪していた10年間の記憶を一切無くして。
 一時はワイドショーでも話題になるほどだったが、どれだけ取材陣や特設番組が白落ダムへ訪れても、神隠しなど一切起こらず、彼はただ若作りしているだけの人として、廃れるのも早かった。
 時は、それから3年。
「えーっと、あんたはなんで今、白落ダムに行こうなんて思ったんだ?」
 彼はそろそろ事件が忘れ去られただろうと踏んで、草間興信所に来ていた。
「10年間の記憶を取り戻したいんです」
 彼にとっては一瞬のことだったのに、気がつけば外の世界は10年の歳月が過ぎていたのだ。まるで浦島太郎。
 お土産の玉手箱もなく、その10年間を彼が取り戻すことは出来ない。
「精神鑑定でも、逆行催眠でも、その10年間は“無かった”んです」
 記憶さえも存在しない10年間。
 ただ覚えているのは、花火の音に混じる大きな雷鳴のみ。
 白落ダムで、一体何が起こったのか。
 草間は調査に向かってくれそうな面々を思い浮かべた。







「流石に日差しが強いわね」
 山間のダムと言えど、夏ともなれば地上よりも太陽に近いせいか日差しが強い。ただ、都会よりも涼しいと感じるのは、近場の水の気配と、照り返しが無いという事実だからだろうか。
 シュライン・エマはつば広の帽子に手をかけて、辺りを見回す。
「こんな日に出歩くことはあまりないのですが……」
 仕方ありませんね。とビーチパラソル級のパラソルを持った側近が、セレスティ・カーニンガムの上に影が出来るように苦心している。
「綺麗……」
 観光地と化しているダムの手すりに手をかけて、初瀬・日和はその水の底を覗き込む。
 確かにガイドブックにも乗っているとおり、水の底が濁ることなく透き通り、当時のままの村の姿が底にはあった。
「あんまり乗り出すと危ないぞ」
 羽角・悠宇は、すっと手を出して日和の身を庇うように横から手を伸ばす。
「大丈夫よ」
 水はこんなにも穏やかで、何かが起こるようには思えなし、ましてや人を引きずりこむような悪意も感じられない。
「確かにな」
 神隠しという噂はたったが、ここはいい景勝地であり避暑地だ。
 日和の言葉に納得するように、悠宇もダムの先を見る。
「今まで帰ってきた行方不明者は、草間さんのところへ依頼に来た彼一人……これで、事件の解決になればいいんですが」
 一人ビシッとスーツを着込んでいる葉月・政人は、草間の調査員ではなく、解決のために同行した警察関係者だ。
 恥ずかしいことに、この白落ダム失踪事件は未解決のままもう何十年も経ってしまっている。
 草間が警察の捜査状況を聞きにきたときに、これ幸いにと同行したのだった。
 シュラインは鞄からファイルを取り出し、この辺り――と言ってもだいぶ離れているのだが――で仕入れることが出来た情報を伝える。
「調べたのだけど、このダムに沈んだ白落村では、この時期に夏祭りが行われていたらしいの」
 それが何に関係してくるかは分からないけれど、ダムに沈まず残っている近隣の村に聞いたところ、年配の住人が大きくて楽しいお祭りだったと楽しそうに語っていたのがとても印象的だったのだ。
 祭りの名は『霹靂祭り』。
 白落村の記憶を聞けば、必ずといっていいほどその祭りの名が出た。
「それほど印象的なお祭りだったのですね」
 村が沈む前に来てみたかったものですとセレスティはしみじみと頷く。地元で有名なだけのお祭りなのだから、知らなかったとしても仕方はないのだが。
「祭りと神隠し…無関係でしょうか」
 日和はダムを見つめ呟く。
 祭りが神を慰める儀式だというのなら、それがなくなってしまった神様は、悲しんだだろうか。
 それは、分からない。分からないけれど、これだけは分かる。
「本当に綺麗なところ……」
 まさに神の息吹が込められているかのように。
 神隠しという噂が立っていなければ、もっと観光客でいっぱいになっていてもいいはずだ。
 しかし、その神隠しがスパイスになって訪れている観光客もいるようだが。
「もう! どういうことよー!!」
 静寂を楽しむはずの場所で、叫び声が響く。
 一同はこの罰当たりな声に何事かと視線を向けた。
「あら、草間ご一行様じゃない」
 偶然ね。としれっとした顔で長い髪をかきあげて歩み寄ってきたのは藤田・あやこだ。
「もう聞いてよ!」
 だれもどうしたと聞いていないのに、あやこはここへ来た経緯を豪語し始める。
 正直どうでもいいので右から左に聞き流しつつ、本題は依頼人が神隠しにあった10年間の記憶の切れ端を探すこと。
 本当ならばこのダムの周りの山々も国有林として立ち入り禁止なのだが、政人とセレスティの計らいで林の中へも調査へ入れるようになっていた。
 一人心優しくも律儀な日和があやこに捕まり、自分のことが書かれている三面記事を見せられながら、普通の人が聞いたら妄想炸裂と言われても仕方がない生い立ちを聞くも涙、語るも涙という口調で言い聞かされていた。
「それにしても、帰ってきたのは彼一人、彼も余り覚えていないとなりますと、神隠しが起こる切欠等も分かりませんね」
 一人涼しい顔でセレスティは辺りを見回す。
 空は突き抜けるまでの快晴だ。
「当時の調書にも記録が残っていますが、やはり現場100回ですからね」
 現場ではなくキャリアの人間が自らの足で調査を行うことを見るなんて、某大人気港刑事ドラマ並のレア度だ。
 まずはダムとその周辺の調査。洗い出し。
 それぞれが何か妖しいものはないかと調査を始める。
 ぐにゃり。
 ぐにゃり。
「汗、かいてないのに……」
 日和の目の前に広がる陽炎。
「熱射病に体感温度は関係ないわ。何か飲む?」
 乾きを感じたタイミングでの水分補給は遅すぎるのだ。
 シュラインは大き目のウェストポーチから保冷ケースに包んだペットボトルを取り出した。
「ありがとうございます」
 日和は素直にペットボトルを受け取り、喉を潤した。
 ぐにゃり。
 ぐにゃり。
 暑いわけでもないのに、悠宇はつい視覚情報という名の暑さから額をぬぐう。
 特定の誰かだけに起きている現象ではないのか。
「凄い陽炎だな」
 つい感嘆してしまうほどに景色はゆらゆらと揺れている。
 そんな中で、セレスティは一人、軽く瞳を閉じた。ダムの水に働きかけてみる。
 霧でも作れば多少暑さも和らぐだろう。ビバマナスイオン。
 しかし返ってくるのは静寂。
 操れる…ような水ではない。
 もう誰かの支配下に置かれた水。
 幻覚と現実の狭間にたゆたう―――水。
 ぐにゃり。
 ぐにゃり。
「皆何してるの?」
 遊びや酔狂で観光地に着てまで仕事着な人などいやしない。
 あやこは眼をぱちくりとさせてその様を見ていた。

















 兎柄の浴衣を着た11歳ほどの少女が、射的コーナーの前でうんうんと唸っていた。
 目の前のあのミニチュアの猛獣フィギュアがどうしても欲しいのだが、少女の腕では打ち落とすことができなかったのである。
 少女―――あやこは、何度目か分からない挑戦にすっかりへそを曲げてしまったかと思いきや、その瞳は諦めという言葉を忘れてしまったかのように爛々と獲物を見つめている。
 射的というお祭りのゲームではあったが、あやこはここで始めて銃というものを手にとった。
 今までだってこの射的コーナーはずっとこの場所にあったと思うのに、あやこは素通りしてしまっていた自分を叱咤する。
 ……多分、今欲しいと思っている猛獣フィギュアが表に出ていなかったせいだと、悔しさの心を押し込みながら無理矢理納得して、当てられない銃口をまた猛獣フィギュアに向けた。
「本当にお嬢ちゃんがんばるねぇ」
 腕を込んだ狐頭の青年が、感心するようにあやこに声をかける。
「黙って!」
「おう、ごめんごめん」
 あやこは小さく舌打ちした。
 折角溜めた集中力が狐の店員に話しかけられ、四散してしまったせいだ。
 あやこの気迫に負けたのか、射的コーナーの周りにあやこ以外のお客は見受けられない。
 狐店員は暇だなぁという気分半分、諦めないあやこに興味半分の状態で、ほわっとあくびをした。
 スポーン。
 変な音である。
 あやこが放ったコルクの銃弾はあらぬ方向を打ち落とし、的たる人形たちを通り越し、その向こうのコーナーを構成する布の敷居に当たって落ちた。
 1回射的をやるといって貰える銃弾は10個。
 外れたコルク銃弾を集めなおすだけで一苦労だ。
 使い捨て? とんでもない。そんな勿体無いことはできない。
 ある程度あやこが撃ったら、地団太を踏んでいる間に弾を回収。
 それを何回繰り返すのかなぁと狐店員は虚空を見上げる。

 あれが欲しい。

 頑なにもあやこの心の中に生まれた野心のような執着心。
 どうしてあんな猛獣のフィギュアが欲しいのかなんて自分でも分からないけれど、なぜかどうしても欲しいのだ。
 変身ものや戦隊ものなんかの特撮に使われていた昔の猛獣。
 ……だと、思うけれど。
 もう何分いや、何時間こうしていただろうか。
 頑なに意地になりつつ銃を構えていたあやこの目に、うっすらと涙が滲む。
 自分の腕の悪さを嘆きたくなる気持ちと、欲しいものが手に入らない気持ち。いろんな気持ちがない交ぜになって、自然と泣けてきた。
 が、泣けてきただけで本当に泣くには至らない。
 どうせお金がかからないのならば、どれだけやったってただだ。手に入るまでやればいい。
 地団駄踏んだって構わないじゃないか。
 パン!
 再度の発砲音。
 弾は何処にも当たらずに奥の布に当たって落ちる。
 何事も練習すれば上手くなるものだが、この短時間、露店の商品を落とすだけで上手くなるかと問われればNoだ。かといって、露店で景品を貰うために練習するというのも癪に障る。
 あやこは手持ちの弾を撃ち尽くすと、一旦銃を置いて、無言で射的露店から離れた。
 時には別のことをすれば、新しい気持ちで事をなせるかもしれない。
 お祭りなのだから、ずっと射的露店に入り浸るのだって勿体無い。
 とりあえず腹ごしらえと称してあやこは適当な露店を見て回る。
 基本的な“〜〜焼き”の露店は一通り揃っているらしく、焦げるソースの匂いが鼻腔をつく。
 あやこは腕を組んでしばしうんうんと考えると、一口でほおばれそうなたこ焼きを選んだ。
 中ふわ外カリのバランスが絶妙で、たこもちゃんと大きく、あやこの気分はだんだんとたこ焼きの湯気のようにほわほわとしてきた。
 美味しいものを食べると幸せな気分になれるというのは、あながち間違いではない。
 熱さと戦いながらも、結構速いスピードでたこ焼きを間食し、ついでだし他も見て回ろうと、あやこは歩き出した。









 気分転換と称して辺りを一周して同じ射的露店に戻ってきたあやこは、もうすっかり顔馴染みとなった店員から銃とコルク弾を受け取る。

 パン!

 自分ではない発砲音にあやこは視線を向ける。
 自分と同じくらいか少し小さいくらいの女の子が、方眼を瞑り子供には大きすぎる銃を構え、発砲した音だった。
 しばしあやこが見ていると、女の子は嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねる。
「やったぁ!」
 ぽとっと落ちたぬいぐるみは女の子に手渡され、そこであやこははっとした。
「あなた……」
「なぁに?」
 険しい顔つきのあやこに、女の子は眼をぱちくりとさせている。
 あやこは女の子をびしっと指差した。
「勝負よ!!」
 人はただ単純に物事を進めるよりも、目標や好敵手などといったライバルを作ったほうが上達は早いものだ。
 女の子はきょとんと瞳を瞬かせあやこを見る。そして、ぱぁっと顔を輝かせた。
「えへへ。白楽、負けないよぅ?」
「望むところよ!」
 かといって、そんな直ぐに腕が上がるはずもなく。
 あやこの弾は相変わらず露店の壁代わりになっている布にあたるばかり。
 それでも揺れる布の位置が、少しずつ景品に近付いて生きているような気がした。
 それが腕が上がってきたのか、偶然なのかは分からないが。
「うぅ〜〜」
 あやこは、自棄を起こしそうになるのをぐっと堪える。
 勝負を持ちかけたのは自分だ。
 ちょっと同情するような眼差しを感じて視線を向ければ、白楽が微苦笑を浮かべていた。
「ど…同情も、ハ…ハンデもいらないわよ! あたしが、あなたにハンデを付けてあげただけなんだから!」
 精一杯の負け惜しみだけれど、素直に下手だというのもやっぱり認めたくなくて。
 けれど、
「うん。ありがとうね、あやこちゃん」
 白楽は頷いて、嬉しそうに微笑んだ。
 あやこは二の句が続けられずにぐっと口をもごもごさせる。
「………」
 少しだけ照れくさくて微かに頬を赤らめながら、あやこは銃を構えた。

 パン!

「あ……」
 狙った景品ではなかったけれど、初めて打ち落とした景品にあやこは胸が震えるようだった。
「当たった…当たったよ!」
「うん! やったね、あやこちゃん!」
 あやこと白楽は手を取り合って喜ぶ。
 それは先ほどの言葉が嘘だったと言っていることと同じ。
「あ……」
 バツが悪そうにぺろっと舌を出して誤魔化すあやこ。
 やはり何事も継続は力なりの結果と、白楽というライバルが出来たおかげなのかもしれない。
 やはり途中で気分転換を取り入れるのは有効的だ。
 あやこは店員を精一杯見上げ、じっと真正面からその眼を見据え伝える。
「あの景品、絶対あたしが打ち落とすから、残しといてね!」
「分かった。あんまりにも一生懸命だから、俺もつい応援したくなるよ。ちゃんと残しておいてあげるからね」
 ポンポンと店員はあやこの頭を撫でて、また射的露店から去っていく背中を見送る。
 ふわぁ〜と口から零れるあくび。
 立ったままうとうとと瞼が落ちてくる。
 できるなら布団で眠りたいものだが、そういった感覚は湧いてこない。
 あやこがサイクルを知ることはないが、この世界も眠ることがあるらしい。
 うとうとと、あやこはそのまま眼を閉じる。
 明日もまた、射的がんばろう…そう思いながら。

 祭りはまた、同じように巡り来る。
 昨日の記憶を捨てて、明日の希望も持たず、現在の楽しみだけを……残して―――……


















 そしてまた一人、行方不明者の名前が増えた。






























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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【0086/シュライン・エマ/女性/26歳(13歳)/翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員】
【1883/セレスティ・カーニンガム/男性/725歳(12歳)/財閥総帥・占い師・水霊使い】
【7061/藤田・あやこ(ふじた・−)/女性/24歳(11歳)/IO2オカルティックサイエンティスト】
【3524/初瀬・日和(はつせ・ひより)/女性/16歳(10歳)/高校生】
【3525/羽角・悠宇(はすみ・ゆう)/男性/16歳(10歳)/高校生】
【1855/葉月・政人(はづき・まさと)/男性/25歳(15歳)/警視庁超常現象対策本部 対超常現象一課】

※()内は『霹靂祭り』参加年齢です。


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■         ライター通信          ■
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 神隠しにご参加くださりありがとうございます。ライターの紺藤 碧です。
 夏祭り部分よりも多少考察系の部分が多くなってしまったような気がしますが、楽しんでいただれれば嬉しいです。
 本当の自分というか現実を思い出す切欠がプレイングでなされておりませんでしたので、祭りの住人となっております。
 別にこの祭りに囚われているといったことはありませんので、変な誤解をされぬようにと思います。思い出せば帰れませすのでがんばってください。
 ちなみに、当方のノベルにおいて時間軸は保持されます。パラレルもありませんのでご了承ください。

 一週間後あたりに胡間絵師の異界ピンの受注が行われます。あわせてよろしくお願いします。

 それではまた、あやこ様に出会えることを祈って……