■落し物はなんですか?■
紫咲桂麻 |
【3452】【不動・望子】【警視庁超常現象対策本部オペレーター 巡査】 |
昼下がりのとある交番。
一人の警官が机に向かって物書きをしている。つまり、ひとときの平和。
元々そんなに人が来ない交番ではあるが、最近は忙しいと彼は言う。なぜなら春の陽気ゆえか「落し物」をする人が増えているからだった。
人間の事件なので興味なさげに言う警官。しかし、
「酷く落ち込んだ人には自慢の抹茶ケーキを振舞ったりもしてるんッスよぉ〜。何だかんだと人がいーっていうか阿修羅の旦那は…」
と、彼の助手兼パシリ、涼水は言うのだった。
( ジ ロ リ )
「!……ほ、ほら、また、またきたみたいっすよ!?」
狐の姿だった涼水は急いで奥へ駆け込んでいった。
「すいませ〜ん、あの〜…」
中の様子を伺うように、あなたは交番に入っていきました。
さて、あなたは落し物をしてしまったのでしょうか。それとも、落し物を拾ったのでしょうか。
|
|
|