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■偽りの恋人?■

紫咲桂麻
【3452】【不動・望子】【警視庁超常現象対策本部オペレーター 巡査】
六刀阿修羅の今日は非番。
非番でも忙しい時は交番にでているが、心地よい日曜の日差しを浴びながらゆったりとソファで本を読むのがあまりに気持ちよかったせいか、今日はそんなことを忘れて休日を楽しむことにしていた。

ピンポーン

あまり人の訪ねてくることのないマンションの一室、大きく鳴り響いた音に少し驚くと急いでインターホンをとる。
「どちらさまですか?」

「あたしよ!あたし、あーけーて!」

あたしという名前の知り合いがいるわけでもない。
しかしこのなれなれしい呼び声は明らかに自分の知り合いであるだろう。
誰だ検討もつかなかった阿修羅ではあったが、なんとなくカンがつけだのだろう、不思議に思いながらもすぐさまカギを開けてドアを開いた。

するとそこには
深紅の髪をさらりと後ろに流し、片手には定番のケーキらしき入れ物を持った女性が笑顔で立っていた。
その顔に、見覚えがないはずは、なかった。

「……か…かー…さん…!?」

「お久しぶり、私のあすらちゃんv」

これが今回の事件(?)の発端である。