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■クロノラビッツ - 時の鐘 -■

藤森イズノ
【8372】【王林・大雅】【学生】
 When you wish hard enough,
 so that even a star will crush,
 the world we live in will certainly change one day.
 Fly as high as you can, with all your might,
 since there is nothing to lose.

 CHRONO RABBITZ *** 鳴らせ 響け 時の鐘
 時を護る契約者、悪戯仕掛けるウサギさん、全てを統べる時の神 ――

 ------------------------------------------------------

「あいつだよな?」
「えぇと …… うん。間違いなく」

 手元の書類を確認しながら呟いた梨乃。
 梨乃の返答を聞いた海斗は、ニッと笑みを浮かべた。
 そのイキイキした表情に、いつもの嫌な予感を感じ取る。

「今回は、失敗が許されないんだからね。ちゃんと指示通りに …… 」

 呆れながら警告したものの。
 既に、梨乃の瞳は、遠のく海斗の背中を捉えていた。
 いつものこと。ヒトの話を聞かないのも、勝手に動き回るのも。
 今更、怒ったりはしない。無駄な体力を消費するだけだから。

「ん〜〜〜♪」

 口角を上げたまま片目を閉じ、海斗は構えた。
 不思議な形の銃。その引き金に指を掛け、狙いを定めて。


 クロノラビッツ - 時の鐘 -

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 When you wish hard enough,
 so that even a star will crush,
 the world we live in will certainly change one day.
 Fly as high as you can, with all your might,
 since there is nothing to lose.

 CHRONO RABBITZ 鳴らせ 響け 時の鐘
 時を護る契約者、悪戯仕掛けるウサギさん、全てを統べる時の神 ――

「あいつだよな?」
「えぇと …… うん。間違いなく」
 手元の書類を確認しながら呟いた梨乃。
 梨乃の返答を聞いた海斗は、ニッと笑みを浮かべた。
 そのイキイキした表情に、いつもの嫌な予感を感じ取る。
「今回は、失敗が許されないんだからね。ちゃんと指示通りに …… 」
 呆れながら警告したものの。
 既に、梨乃の瞳は、遠のく海斗の背中を捉えていた。
 いつものこと。ヒトの話を聞かないのも、勝手に動き回るのも。
 今更、怒ったりはしない。無駄な体力を消費するだけだから。
「ん〜〜〜♪」
 口角を上げたまま片目を閉じ、海斗は構えた。
 不思議な形の銃。その引き金に指を掛け、狙いを定めて。

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 時刻は深夜零時。
 大雅は、公園の片隅、ベンチに座り、愛用の煙管を手入れしていた。
 とはいえ、実際に煙管を娯楽目的で使用することはない。ただ、持っているだけ。
 使う(吸引する)わけでもなく持っているだけだなんて、荷物になるだけなのではと思うであろうが、
 大雅にとって、この煙管は、自身の命よりも大切なもの。いわゆる "形見" に該当する代物なのだが、
 そのあたりを語るとなると、やたらと話が長くなってしまいかねないので、今回は割愛しよう。
「うん …… ?」
 煙管の手入れ中、ゆっくりと瞬きしながら首を傾げた大雅。
 背後から、何者から近付いてくる。無意識のうち、その気配に気付いたのであろう。
 また、気付いたのは大雅だけではないようで。煙管の先から、大雅を護るようにして黒い煙も出現している。
 出現した黒い煙は、やがて美しい女性の姿を成し、文字通り、盾になるがごとく、大雅に背を向ける形で身構えた。
「やれやれ。今日は、随分と賑やかだなぁ …… 」
 溜息に苦笑を交えながら、スッと立ち上がり、煙の女性の後方から様子をうかがう大雅。
 ほんの数秒前まで、ベンチには大雅しかいなかったのに、いつのまにか増えている。何だあの女は。全身真っ黒じゃないか。
 目標を大雅に定めてダッシュしていた海斗は、まず、そこに疑問を抱いた。
「彼の能力の一種よ。やっぱり、説明、聞いてなかったのね」
 一人、先に突っ走った海斗の後を追ってきた梨乃が、ハァと大きな溜息を落としながら言う。
 あぁ、そういえば、何か、そんなことを聞かされたような気がする。海斗は、そうしてケラケラと笑い誤魔化した。
 王林・大雅 という人物。その情報は、既に入手済みだ。梨乃が小脇に抱えている書類に、全てが記されている。
 必要な情報と、その人物が今どこにいるかを把握したら、後は使命を果たすのみ。
 外見こそ普通の人間と何ら変わりないが、実は、海斗・梨乃は "時狭間" という異世界で生まれた人外なる存在。
 契約者という肩書を持つ彼等には、何よりも優先せねばならない "使命" がある。
 その "使命" というのが ――
「 …… ちょっと待って。海斗、ストップ」
「んあっ? 何だよ!?」
「いいから、止まって」
「!! ぐぇっ …… ちょ、おま、首、締まって …… うぐぐ」
 突如、海斗の首根っこを掴んで強引にブレーキをかけさせた梨乃。
 単細胞(お馬鹿さん)な海斗は気付いていないようだが、梨乃は、瞬時に悟ったのだ。
 様子がおかしい。気のせいだろうかとも思ったが、間違いない。大雅は、こちらを見ている。
 振り返って確認してみるものの、後ろには何もないし誰もいない。つまり、海斗と梨乃を見据えている。
 どこか別の場所に視線を送っているのだと言い聞かせるにしては、目が合いすぎる。さっきからバッチバチ視線が交わっている。
 でも、まさか。見えているだなんて、そんなことは、ありえない。何故ならば、彼等(契約者)は、特異な存在であり、
 普通の人間には、その姿を視認することも、その声を聞き取ることもできない、はずなのだから。
 様子がおかしいことに違和感と、ほんの少しの危機感を覚えて警戒する梨乃。
 何もわかっていない海斗は、離せだとか、早くしないと、だとか、やたらと急かす。
 そんなこんなで、二人がモタモタしているものだから、逆に、大雅のほうから歩み寄ってくる始末に。
「何の用です? 随分と物騒な物をお持ちのようですが?」
 海斗と梨乃に歩み寄りながら、口元にうっすらを笑みを浮かべて言った大雅。
 黒い煙の女性もまた、大雅と共に近付いてきた。睨みつけるような女性の眼差しに、梨乃は一歩退く。
 物騒なもの、と大雅が指摘したのは、海斗と梨乃の腰元にある奇妙な形をした銃のことである。
 まぁ、確かに物騒といえば物騒だが、これは、人を救うためにある正義の武器であって …… とまぁ、
 そのあたりの説明も、後回しにしたほうが良さそうだ。ひとまず、この状況を把握せねばなるまい。
「理由くらいはお聞かせ願いたいですね」
 家柄、そして、持ち得ている能力から、どこの誰ともわからぬ輩に突然襲われることの多い大雅だが、
 急襲とはいえ、大抵は目的がハッキリしている。そういう輩は、決まって自身の目的を前面に出してくるからわかりやすいのだ。
 だが、今回ばかりは、目的が不明。どこか(そういう組織系)の籍を置く構成員なのか、はたまた、そういうところに雇われた人材なのか、
 海斗と梨乃に会ったのは、この日が初めてだと、そう認識している大雅は、二人にまず、急襲の理由を尋ねたのだった。
 人間からの問いかけ。その状況に、ようやく、海斗も気付く。
 ここで何か返答を返せば、会話が成立するだろう。それこそ、ありえない展開へ事は運ぶ。
 状況を理解すると同時に困惑し、パチクリと瞬きを繰り返すばかりの海斗。
 そうして、海斗が呆けている間がチャンスだといわんばかりに、梨乃は思案した。
 間違いない。ありえないことだけれど、事実として、この人、大雅には自分たちの姿が見えている。
 じゃなきゃ、そんな質問してこない。その絶妙な立ち位置を、この絶妙な距離を保ったりしない。
 どうするべきか。考えた結果、梨乃が出した結論は ――
「撤退」
 逃亡だった。
 再び海斗の首根っこを掴み、その場から立ち去ろうとした梨乃。
 だが、それは叶わずして終わる。ススーッと、宙を浮くようにして移動し、大雅がそれを阻んだからだ。
 大雅と黒い煙の女性。両者に挟まれる形になってしまった梨乃は、ゴクリと息をのむ。
 下手に動けない、そんな切迫した状況でも、梨乃は冷静だった。
 何か、方法はないか。この場を立ち去る手段はないだろうか。梨乃は、必死に考える。
 決して口を開こうとしなかったのは、ありえない状況だったがゆえ。人間と会話するだなんて、経験のないこと。
 また、掟の存在も大きいだろう。契約者というからには、彼等には、契約を結んだ契約主が存在する。
 その契約主との契りに、人間との会話を禁じる、というものが存在しているのだ。
 冷静かつ真面目な梨乃は、こんな時でも、その掟を厳守しようと躍起になっている。
 一方、海斗は ――
「ちょ …… なぁ、おい、お前、オレ達のこと、見えてんの?」
 掟もクソもない。困惑から我に返ると同時に、ズバッと尋ね返してしまったときたもんだ。
 質問に対する質問返しではあるものの、それでも、会話というものが成立してしまう事実。
 梨乃は、すぐさま海斗の口を塞ぎ、黙らせようとした …… のだが、抱いた疑問がうやむやのまま流されるだとか、
 そういう曖昧な展開を、海斗は何よりも嫌う。だから、梨乃の手を力任せに払い除け、詰め寄るという行動に至るのだ。
「見えてんだよな?」
「えぇ。見えてますよ。 …… おかしなことを言うんですね」
 至近距離で尋ねる海斗に対し、大雅は、肩を竦めて苦笑を浮かべた。
 当たり前のように成立してしまった会話。何で? だとか、どういうことだ? とか、やたらと食いつく海斗。
 その背中を見やる梨乃の表情は、曇るばかりだ。確かに、ありえないことだから、食いつく気持ち・食いつきたくなる気持ちはわかる。
 でも、駄目。掟を厳守しなければ、処分されてしまう。どんなときも、何が起きようとも、忘れちゃいけない、自分たちの立場。
 それなのに、どうして、海斗は、こう …… 思ったことを、すぐさま実行に移してしまうんだろう。ロクに悩むこともせずに。
 自分もとばっちりを受け、処分の対象になってしまいかねない。そんな状況・境遇を、梨乃はこれまで何度も経験している。
 だから、海斗の言動に振り回されるのは、今回に限ったことではない。にしても、さすがに、これはマズイだろう。
 どうしたものか。らしくないといえば、それまでだが、梨乃は、そのとき、いかにして誤魔化すか、なんてことを考えていた。
 海斗という厄介な人物と行動を共にすることが多いがゆえ、身についてしまった不慮の癖とでも言うべきか。
「それで …… ? いつまで待てば、事情の説明を聞かせて頂けるのでしょうかね?」
 海斗による、怒涛の質問攻め。その合間を器用に使い、催促を飛ばした大雅。
 催促するのは、これが最後といわんばかりの眼差しを向ける大雅に、梨乃は息をのんだ。
 どうすれば良いのだろうか。果たして、説明なんぞして良いものなのか。それこそ、罪に直結してしまうのではないか。
 とはいえ、こうして会話が成立してしまっている以上、もはや、逃亡は不可能。はぐらかすことすら出来まい。
 大雅の視線は、梨乃に集中。おそらく、察したのであろう。
 海斗に説明を求めても無駄。話を聞くならば、梨乃に聞くべきだという、その事実を。
(どうすれば …… )
 目を泳がせる梨乃。
 その困惑に付け入るように、大雅は、更にキツイ視線を梨乃に送る。
 無言の威圧。その圧に押し負け、あらゆる情報を吐きだしてしまおうかと思わされた、その時のこと。
 梨乃の頭の中に、とある人物からメッセージが届く。ダイレクトに頭の中へ直接届けられたそのメッセージは、
 海斗や梨乃、契約者と呼ばれる存在が慕い従う主、マスターと呼ばれる大いなる存在から届けられたものだった。
 罰することはない。これは、運命の一種だ。時は満ちた。目の前にいる、その人物に全てを話しなさい。
 その人物が抱いている不信や疑問を全て取り除けるよう、正確な説明をしてあげなさい。
 そして、説明が終わったならば、その人物を、ここへ連れてきなさい。私のところへ連れてきなさい。
 後のことは私に任せなさい。お前たちにも、追って説明する。ひとまず、その人物の機嫌を取りなさい。
 マスターなる存在が、梨乃の頭へ直接届けたメッセージは、そういう内容だった。
 主からの指示を、拒否する権限なんぞ持ち合わせているはずもない。
 梨乃は、僅かな疑問を抱きつつも、マスターからの指示に頷き、応じることにした。
 ここに来た目的。果たすべき使命。
 契約者と呼ばれる自分達は "時兎" という厄介な存在を討伐する役目を担っているということ。
 現に、いま、大雅の胸元に "それ" はいる。その名のとおり、ウサギによく似た不可視の生物、時兎。
 時兎の厄介さは、ヒトの記憶を喰うことにある。適当なヒトに寄生し、そのヒトの記憶を食すことで生きながらえるのだ。
 寄生から二十四時間以内に排除しなければ、寄生されたヒトは、一切の記憶を失ってしまう。
 それまで経験してきたこと、出会った人、覚えた感情、そして自分自身のことすら忘却してしまう。
 そうならないよう、そんな哀しいことにならないよう、存在している対抗勢力が、梨乃たち、契約者というわけだ。
 大雅が、物騒なものだと言った、奇妙な銃。これを用いることで、時兎のみにダメージを与え、排除することが可能。
 今回、背後から忍び寄ったのも、大雅に寄生した時兎を排除する目的があったゆえのこと。
 大雅本人に危害を加える気なんぞ、一切なかった。
 そもそも、人間に危害を加えることは、契約者としてあるまじき行為、重罪に該当してしまう。
 だが、いきなりやってきて、いきなり背後から襲いかかるだなんて、どういうことだと、文句を言われても仕方のないこと。
 理由を説明してくれ、という大雅の言い分はもっともだ。でも、ひとつだけ、言い訳をさせてもらえるのならば、
 こっちだって理由を聞きたい。どうして、見えているのか、話しかけるのか、会話が成立するのか。
 ありえない、この状況を説明してもらいたい。梨乃は、そんな想いを抱きながら、大雅に説明を続けた。

 深夜の公園に、パァンと響く発砲音。
 とはいえ、近辺の人間には、その音は聞こえない。
 海斗たちが所有している奇妙な形をした銃。魂銃と呼ばれるそれを用いて、梨乃は、実践してみせた。
 言葉で説明するのには限界があるということで、実際に、大雅に寄生した時兎を、消し去ってみせたのだ。
 魂銃、その銃口から放たれた美しい水泡が、大雅の胸元にヒットし、発砲時に良く似た音を響かせて割れる。
 すると、確かに。大雅の胸元でモゾモゾとうごめいていた時兎が、ポンと煙と化して消えたではないか。
 発砲による衝撃は、ほとんどない。ヒットした瞬間、少しフラついた程度だ。
「 …… なるほど。何とも不思議な感覚ですね、これは」
 胸元をポンポン叩きながらクスクス笑う大雅。
 契約者同様、時兎もまた、普通の人間には決して見えないはずなのだが、大雅には、それすらも見えていた。
 ただ、その生物が時兎というものだということまでは、さすがにわからなかったため、正直、どうしたものかと悩んでいた。
 触れることができないがゆえ、引っぺがすこともできない。放っておけば、いずれは消えるのだろうか?
 大雅は、先程まで、そんなことを考えつつ、煙管の手入れをしていたのだ。
 何もかもを、その目で確認できていたという事実から、必然と理解も早くなる。
 理解するというよりかは、あぁ、そういうことだったのかと、説明されることで納得したという感じか。
「それじゃあ、行きましょうか。案内して下さるんですよね?」
 懐から白い扇子を取り出し、それでパタパタと、軽く自身を扇ぎながらニコリと微笑んだ大雅。
 そうだ。ひととおりの説明が終わったならば、次は、大雅を時狭間へ連れていかねばならない。そういう指示が飛んでいる。
 行ったことのない場所へ連れていかれるというのに、大雅の表情からは、一切の不安を感じない。
 まぁ、嫌だ行きたくないだとか言われたら言われたで、また面倒なことになるから、これはこれで有難いのだが。
 やけに落ち着いている大雅の態度に少し驚かされつつも、海斗と梨乃は、言われるがまま、大雅を時狭間へと案内する。
 いつでも、どこからでも、二人が所有している黒い鍵さえあれば、すぐさま時狭間への移動が可能だ。
 それにしても、何だかな。完全に主導権を握られてるような気がする。この感じもまた、初体験だったり。
「へぇ。凄いですね。こんな空間を通って行くんですか」
 宇宙空間のような無重力。時狭間へと通ずる空間を進む最中、キョロキョロと興味深そうに辺りを見回す大雅。
 和服の帯に差されている煙管の先では、相変わらず、美しい女性の姿をした煙がフワフワと漂っている。
 煙の女性をあやすかのように、愛でるかのように、その頭を撫でつつ辺りを見回す大雅。
 警戒するどころか楽しんでいる、そんな大雅の様子に、海斗は、ケラケラと笑った。
「お前、面白い奴だな」
「そうですか? あなた達ほどじゃないかと思いますけどね」
「つかさ、お前、未成年だろ。未成年は、煙草吸っちゃダメなんだぞ」
「え? あぁ、これは、そういう用途で使うものじゃないですよ。武器の一種なので」
「へ〜! やっぱ、面白いなお前! 女みてーな顔してっけど」
「 …… ははは」
 パンッ ――
「あ、痛っ!! 何すんだよ!?」
「すみません。ちょっとムッとしたもんですから」
 持っていた扇子で躊躇なく海斗の頭を叩いた大雅。
 何に対してムッときたのか、不快にさせてしまったのか。
 自身の失言に気付いた海斗は、ゴメンゴメンと謝罪する。※ただし笑いながらだが
 随分と昔から知り合いかのような、大雅と海斗が、そんな気さくな遣り取りをする横で、梨乃は神妙な面持ち。
 ついさっきまで、どうするべきかと真剣に悩んでいた自分が、ひどく滑稽に思えた。
 だが、その最中、呆れるように、ハァと大きな溜息を落とした矢先、梨乃は、ハッとする。
 それまで、胸に渦巻いていた疑問。何かが、どこかがおかしい。そんな違和感。
 梨乃は、その違和感が "矛盾" によるものだと、そのとき、はっきりと気付いたのだった。
 そうだ。おかしいじゃないか。どうして、マスターは、禁じた? 掟と称してまで、厳重に禁じた?
 成立するはずのない、人間との会話を。

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 The cast of this story
 8372 / 王林・大雅 / 18歳 / 学生
 NPC / 海斗 / 17歳 / クロノラビッツ(時の契約者)
 NPC / 梨乃 / 17歳 / クロノラビッツ(時の契約者)

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 Thank you for playing.
 オーダー、ありがとうございました。分岐結果:Bです。