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■Ein wichtiges Gedachtnis■

綾にしき
【7134】【三島・玲奈】【FC:ファイティングキャリアー/航空戦艦】
「イラッシャーイ!よく来たね」
見慣れぬ扉に興味を惹かれて足を踏み入れてみると、いかにも軽そうな男がこれまたいかにもな営業スマイルで片手を挙げた。
受付の奥に並んでいるテーブルとパソコンからして、ここはネットカフェのようである。

「まだ開店したばっかりだからゲームっぽいのは無いけど、ブログあるよブログー」
そんなもの、今や携帯でも簡単に設置できるしコミュニティサイトや手軽に呟けるツールだってあるだろうに。
そう思ったのが顔に出ていたのか、男は心外だとでもいうように肩を竦めた。
「タダのブログじゃないって。此処は『そういう店』なんだからサ」
何のことやらさっぱりであるが、一風変わったものなのだろう。
やや好奇心がもたげてきたところに、男がスプーンをつまんでいる手で人を指して笑った。

「折角の大事な思い出なんだし」

ゆらゆらとスプーンが向かったもう片方の手には緑色のカップ。
「葱プリン」と描かれた… いやいい。味は想像したくない。

「ちゃあんと、総天然色で保存しときたいデショ?」