■あの日あの時あの場所で……■
蒼木裕 |
【1122】【工藤・勇太】【超能力高校生】 |
「ねえ、次の日記はカガミの番?」
「ああ、俺だな」
此処は夢の世界。
暗闇の包まれた世界に二人きりで漂っているのは少年二人。そんな彼らの最近の楽しみは『交換日記』。だが、交換日記と言っても、各々好き勝手に書き連ねて発表するというなんだか変な楽しみ方をしている。そのきっかけは「面白かったことは書き記した方が後で読み返した時に楽しいかもね」というスガタの無責任発言だ。
ちなみに彼らの他に彼らの先輩にあたるフィギュアとミラーもこの交換日記に参加していたりする。その場合は彼らの住まいであるアンティーク調一軒屋で発表が行われるわけだが。
さて、本日はカガミの番らしい。
両手をそっと開き、空中からふわりとノートとペンを出現させる。
開いたノートに書かれているのは彼の本質を現すかのように些か焦って綴られたような文字だ。カガミはスガタの背に己の背を寄りかからせ、それから大きな声で読み出した。
「○月○日、晴天、今日は――」
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+ あの日あの時あの場所で……【迷宮編・6】 +
道は既に開けている。
ミラーが強制的に靄に開かせた一本道。それは暗闇の中で唯一「進むべき先」と認識出来るものだった。ミラーと彼が抱えたフィギュアは先にその道を歩んで行ってしまう。前回の戦闘によって重症を負ってしまったカガミの再生を待とうとスガタと俺は考えたが、カガミはある程度動けるようになると身体を起こし先を進む事を選択した。
「にゃ〜……やっぱり無理は駄目にゃ」
「でも行かねーともっと酷い事が起こる可能性が高い」
「カガミ、それはどういう事?」
俺はチビ猫獣人のままではあるが、カガミの身体を必死に労わりながら彼の横を歩む。視線は鋭角。上目遣いのこの身長差が今が憎い。本来の姿ならもっとカガミを支えてあげられただろうに。俺はぎりっと唇を噛み締める。せめて、俺が持つ能力の中に回復能力があればよかったのにと心から思った。
一方、同身長であるスガタはカガミに己の右肩を貸しながら問いかける。
スガタと違い、カガミの能力は先を見通す事が出来る能力を保持しているのだ。その彼が自分の怪我を耐えてまでミラーを追いかけるには理由があるはずだ。カガミは何とかくっついた己の右手を見下げながらため息を吐き出す。
「ミラーは基本的に理性型のスガタ、お前に近い。だが、その本質はある条件下に置いて非常に暴走型と言えるだろうな。なんとなく分かるだろ」
「それはフィギュアって言うおんにゃのこのことにゃん?」
「もちろんそれもありますよ。彼は生まれた頃から彼女と共に存在していたという事ですから――真偽はともかく」
「だが、それよりもより深く根付いた本能的な物がアイツを揺らがす」
「それは僕達も同じ」
「それは俺達も同じ」
「「 この異界フィールドを脅かす<ゼロ>を彼は決して赦さない 」」
青年声では有ったが、彼ら二人の声が揃うその口調が妙に懐かしくなってしまった。
あの時三日月邸で皆と離れ離れになってから一体どれくらいの時が経ってしまっていたのだろうか。時計も役に立たないこの世界では己の感覚だけが頼り。しかし昼も夜も分からない、そして意識さえしなければ腹もすかないこの世界ではもはや数日経っていても可笑しくないのではないか。俺はカガミの服の裾をきゅっと握り込む。右手を見ていた彼はその行為を不安と取ったのか、俺の頭に手を乗せてくれた。だがぴくりっと指先が何かに反応を示す。
「――暴れてるな」
「――暴れてますね」
「それは『侵入者』にゃ!?」
「というより」
「も」
「なあ?」
「……予想はしていたのですが」
その二人の飽きれた様な――けれど虚しさを湛えたような目を俺は忘れない。そして察してしまった。否、これで察しない方が馬鹿だ。やがて訪れる道の最終地点。其処には一つの扉が存在していた。それは扉というよりも正しくは三日月邸に良くある襖だ。スガタはカガミから腕を放し、カガミは己の身体の具合を確かめるように肩からぐるりと腕を回す。そして俺の身体を襖の直線状に並ばないよう首根っこを引っ張った。
襖に手を引っ掛けたスガタが頷く。
それに同意するようにカガミと、そして俺は同時に首を下へと下ろした。
そしてその先に待っていたのは――。
「にゃーはっはっはっは☆ 社ちゃんの攻撃に不可能はにゃーい! いっけー、いよかんさん軍団ー!!♪」
「「「「「おー」」」」」
「もっと元気よーく!」
「「「「おー!!」」」」
「よし、悪の少年を倒すべく行くのだぁー! にゃははははー!」
……。
その向こうに繰り広げられていた光景はあながち、普段と変わりありませんでした。
「じゃねーよ! メッチャうぜーことになってるし!」
「うわー! いよかんさんが大増殖してるー! 僕の元祖いよかんさんはどこー!」
「お前も落ち着け! それよりミラーの方が危ないだろうがっ!」
「はっ、そうだよね。これって一種のハーレムなんだよね。……じゃない、ミラー大丈夫!?」
「…………君達、邪魔しに来たの? 突っ込みに来たの? 暇人だね」
三日月邸を背にこれまた十八歳ほどに成長した美少女――三日月 社(みかづき やしろ)が嬉々として右の人差し指を対面しているミラーへと指差す。そして命令を下すのは常ならば『三日月邸には』一匹しか居ないはずのいよかんさんだった。彼らは今、スガタの言う通り一目では数え切れないほど増殖していた。その数軽く見積もっても百匹以上!
俺達の出現に社は、そして多くのいよかんさんはざっと一斉に視線を向けた。その量の多さに俺はぞわわわわっと背筋に何かが走り、猫尻尾がぴんっとはねた。
「気持ち悪いにゃー!!」
「切っても払っても増殖するんだから本当に迷惑だよね、このクダモノ。しかも増殖したせいで本体が分かりにくくなってる。ある意味一番面倒くさい」
「ちょっとミラー、切っても払ってもって」
「何か問題でも?」
くっとミラーは己の足元へと視線を僅かに向ける。そこにはぐちゅぐちゅと無残にも果物が切り裂かれ程よい柑橘系の香りを放つ光景が広がっていた。
人間じゃなくて良かった。俺は心底マジでそう思う。
しかも命令を受けたいよかんさん達はミラーに恐れることなくまた攻撃を仕掛ける。基本的に手に持っている先割れスプーンやフォークなどで戦っているのがこれまたファンシー。
「ミラー、むやみやたらと攻撃しては駄目よ。本体を見つけなきゃ――きゃあっ!」
「ちょっと、そこの果物。フィギュアの髪の毛を引っ張るなんて死んで詫びてくれるかい?」
ミラーの腕の中でフィギュアが進言する。その瞬間、彼女の長い髪の毛がいよかんさんの一匹に引っ張られ、そのまま攻撃に転じようとした。だがそれをミラーが赦すわけがない。素早く足をそのいよかんを蹴り飛ばし、その挙句細長い胴体を靴のそこで思い切り踏み潰したのだ。ぷぎゅるという可愛らしい擬音とは裏腹に、その胴体から出てくる液体のえぐいことえぐいこと。果肉が飛び散る様に俺は一瞬、同情の念が浮いた。
「ぎゃあああ! いよかんさんがぁー!」
「――さてっと、これ以上スガタが崩壊しないように処置をするか。おい、正気に戻れー」
「うわああん、スガタ〜……」
「大丈夫。本体は一体ずつだ。社に憑いているアレと元祖いよかんさんに憑いているモノの二体。それを探し出して引きずり出してしまえば終わりだ。分かってるだろ?」
「それは分かってるけど……これだけ気配が密集していると探り出しにくいんだ」
くっと悔しげにスガタが顔を歪める。
俺は目の前の光景に呆気に取られていたが、ハッと意識を浮上させるとカガミの腕をひしっと掴んだ。
「俺が探るにゃ!」
「お前が?」
「テレパシー能力で、探ったらいいにゃ! さっきあのおんにゃのこと一緒にスガタに憑いていた靄っぽいもにょを一緒に探したにゃん。アレのやり方ならまだ覚えているから出来ると思うにゃ!」
「なるほど、それならいけっかも」
「やらないよりマシにゃー! 俺様だって皆の役に立ちたいにゃん!」
だってここは俺にとっても大事な場所だ。
安息の地だと言っても構わない。夢だと一括りにしてしまう事が今回の一件で良くない事は分かった。俺の存在が彼らにとってどうあるべきかは分からないけれど、それでもただ居るだけの存在にはなりたくない。
守りたいんだ。
居心地のいい場所を。
護りたいんだ。
傷付いた彼らをこの手で。
「頼んだ」
「頼みましたよ」
そして彼らは応えてくれた。
一斉に駆け出すスガタとカガミ。
スガタはいよかんさんに囲まれているミラーの方へ。不本意ながら、ミラーはフィギュアをスガタの腕へと引渡し、自由になった手でいよかんさん軍団を捌いていく。フィギュアに害を成されたと見なした彼にとっては『裁く』、だったのかもしれないけれど。
そしてカガミは社へと飛んだ。
地面を蹴り上げ、一直線に少女の元へと跳躍する。その勢いのまま彼は傷付いた足を振り上げ、容赦なく少女を攻撃した。だが社も身軽な少女だ。攻撃してくるカガミの蹴りをふわりと後方に下がる事であっさりと避けた。
―― あたしは社を攻撃するわ。貴方は貴方の出来る事をなさい。
戦闘が繰り広げられている中、フィギュアの声が俺の脳内へと届く。
スガタを元に戻した時同様のその現象にもう俺は驚かない。そして俺からは前回同様なにも応える事はしなかった。彼女が社を攻撃するというのなら俺がするべき対象はただ一つ。いよかんさんを探す事だけだ。
頼む、頼む。
俺の中の「力」よ。この大勢のいよかんさんの中から本体に宿っている原因を探し出してくれ。目を伏せ、俺は集中して気配を探る。みんなの姿が透け、輪郭だけ浮き上がる。飛んでいるあれはカガミ。あっちでいよかんさんをなぎ払っているのはミラー達。
そして意外かもしれないけれど、いよかんさん軍団の中には『空洞』だった。社によって何か憑依させられているのかもしれないと思っていたけれど、そんな事はない。ただの空っぽ。つまり傀儡。だが、その中でも確かに一匹だけは存在しているはずなのだ。
探せ。探せ。
皆がこれ以上傷付く前に。
これ以上何も破滅へと走らないように。
―― !?
三日月邸の裏庭。
軍団よりも外れた先に『本体』は存在していた。たった一体で元々細い目をより虚ろにさせながら立っている一体のいよかんさん。ゆらりゆらりと不安定な動きでそれは確かに――『俺』を見ていた。視線が交わる。
輪郭だけが浮き彫りになった空間で唯一彼と俺だけは立体の世界。
「見つけたにゃぁああ!!」
「させないっ!」
俺はテレポートで本体の方へと転移する。
叫び声に反応し、社がカガミを放置し彼女もまた転移しようとするが……。
「お前の相手は」
「貴方の相手は」
「「 俺だろ?/あたしでしょ? 」」
カガミとフィギュアの声が重なり合い、二人は大胆不敵に微笑んだ。
そして勝負はその瞬間、勝者と敗者へと別たれる。
倒れる少女といよかんさんの身体。よろけたその社の肢体をカガミは抱きとめ、フィギュアの方へと視線を向けた。彼女の手の中には鏡の破片が存在している。その中に居たのは当然いつもの少女姿の社だった。
俺はいよかんさんを抱きしめ、ふぅっと息を吐き出す。そしておそるおそる己が手の中に存在しているもの――鏡の欠片を眺めればそこにも倒れ込んだいよかんさんの姿があった。
「決着が付いた様だね」
「うわぁああん、いよかんさんー!」
ばたばたばた。
一斉に倒れだすいよかんさん、だったもの。攻撃していたいよかんさんもどきは今はもう球体のただのいよかんへと姿を変え、地面に転がった。操るものが無くなれば傀儡が倒れるのも当然。フィギュアはため息を吐き出し、それからスガタの胸元へと脱力するように身体を寄りかからせた。
が。
「――そういえば君の処置がまだだった」
「ぎくっ!」
「フィギュアにしてくれた事のお仕置きはどうしようか」
「いやいやいやいや、あれは不可抗力で!!」
ミラーの背後からゆらりと黒いオーラのようなものが見えるのは何故だろうか。
その気配がスガタを一気に圧迫し、彼はさぁっと顔色を青く染めた。俺は素早くいよかんさんを抱えたままぽふぽふと獣の足でスガタの前まで駆け出す。そして盾になるべく、二人の間に入った。
「違うにゃ! スガタが大好きにゃのはいよかんさんにゃ!」
「ふぅん。でもスガタは別に女の子も嫌いじゃないよね?」
「ちがうにゃ! ただちょっとキスをしてちょっと力をいっぱい使わせちゃっただけにゃっ」
「そのキスって本当に不可抗力だったのかなぁ。だって自分が強ければ反発出来たじゃない――と、言うわけでお仕置き決定」
「わーっわーっ! ちょっと待つにゃ! その時の状況をテレパシーで送るからちゃんと知って欲しいにゃー!!」
俺は慌てていよかんさんをスガタの方へと若干投げるようにして手渡すと、あの時の事をミラーへと渡す。己の中に他者の意識が入り込んでくるという行為が不愉快だったのか、ミラーが一瞬眉根を寄せる。
だが俺が全てを伝え終えると、飽きれた様に腰に片手を当てた。やがてミラーはスガタからフィギュアを受け取ると、彼女は少年に腕を回す。彼らは彼らでその密着に安堵を得たのか、少しだけ表情が和らいだ。
「<迷い子>にフォローされるとはまだまだ未熟な案内人だね。まあいい。今回は崩壊に至らなかっただけ良しとしよう」
「じゃ、じゃあ、お仕置きはなしにゃん?」
「っていうか――アレに突っ込む気が失せた」
「にゃあ?」
アレとは一体何か。
俺はミラーの視線の先、つまり自分の後ろを振り返る。そこには。
「すーがーたー!」
「ああ、もう。いよかんさんったらー。僕と別れてた間そんなにも寂しかったの?」
「あーん、あーん! 怖かった、のー!」
「僕もいよかんさんに会えなくて寂しかったよー!!」
「もっとぎゅー!」
「うん、失った時間をこれから埋めようねっ」
ざー。
砂が。
口から砂が吐ける。
いつの間にかスガタといよかんさんお得意の「二人のためだけに世界はあるの」フィールドが形成され、そこに漂い甘ったるい雰囲気に俺は出るはずの無い砂が口から出てくる気がした。確かにこの状態のスガタを見せられてはミラーも説教やお仕置きをする気が失せるだろう。
しかもスガタは二十歳の青年の姿で、辺りに漂う香りは柑橘系のもの。
そう、……恐らくミラーに潰されたフローラルないよかんの、だ。
俺は集めた三枚の鏡の破片をフィギュアに手渡す。
彼女はそれらを見合わせ、その中に存在している普段の少年少女達の姿を見てほんの僅か目元を細めた。
「これで四枚の欠片――『侵入者』が揃ったわね。……世界崩壊のきっかけは防がれた」
「フィギュア、苦しくないかい?」
「ええ、大丈夫。大丈夫よ。だってあたしはもうすぐ忘れてしまうもの」
「僕が覚えているよ」
「あたしはもう今回の事を忘れてしまうかもしれないけど……ミラー、覚えていてね。愛してるわ、ミラー。あたしをずっとずっと……作り出してね」
「もちろんだよ」
そしてこっちはこっちでまたしても甘い雰囲気を漂わせ始める。
本当なら『侵入者』についてもう少し詳しく聞きたかったけれど、これを壊す程俺は気の利かないヤツではない。ならば行く先は一つ。
「カガミ!」
「んぁ?」
「もう大丈夫にゃん!?」
「ああ、もう平気」
社を縁側に横たえながらカガミは片膝を立て、右手でがしがしと己の髪の毛を掻いた。俺は自分が今チビであることを利用し、そんなカガミの身体へと飛び込む。小さな身体に大きな身体。普段とは全く逆の俺を受け止めてくれるカガミの腰に両手を回しすりすりと懐く。
「よくやったじゃん」
「当たり前にゃ!」
「今度お前のいう事何か聞いてやんねーとな。借りを作んのは本意じゃねー」
「マジで!? マジで俺様のいう事聞いてくれるにゃ!?」
「まあ、出来る範囲なら?」
「やったにゃー! にゃににしようかにゃー♪」
俺を抱き上げてくれるカガミの腕。
すっぽりと収まってしまう幼児体系の俺の頭の上にカガミは顎を置く。今回の一件で一番傷付いたのはカガミだろう。それは肉体的にも、精神的にも……だ。だけどその時の俺はまだ事態の重さに気付いていなかった。
何故ならうきうきと猫の手を折ってやって欲しい事を考えていたのだから。
「<迷い子>。さあ、これを覗いて頂戴」
「それって?」
「これが完成形の『侵入者』。貴方を――いいえ、<迷い子>を夢の住人へと変えてしまう呪具よ」
「呪具って」
「さあ、見なさい。そしてもう終わらせましょう」
四枚の破片を繋ぎ合わせた鏡をフィギュアが持ってきた時、俺は恐る恐るそれを見た。そこに移っていたのは当然俺だった。猫耳の生えた俺と顎を乗せたカガミ。だがそれは次第に歪み、ある光景を映し出す。ベッドの上ですやすやと眠る高校生の俺の姿は常と変わらないように見える。
だが次の瞬間、カガミの表情が悲しげなものへと変わった事を俺は忘れない。ぎゅっと力強く回してくれたカガミの腕。その感触を俺は――。
「これが君の現実だろう?」
そのミラーの言葉をきっかけに俺は抗えない意識の水底へと落ちた。
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ピッ……ピッ……ピッ……。
電子音が定期的に鳴る。
耳に伝わるそれは何の音?
バタバタと誰かが走り去っていく音。
何故そんなに急いでいるのか俺にはわからない。
だけどふわりと目を開いた先、そこにあったのは見慣れた光景だった。そして慣れた香り。そう、母さんを見舞いに行く時に嗅ぐ独特のあの……。
そして再び急くような足音が帰ってきて俺はゆるりと首を横へと向けた。
「やあ、おはよう。三日ぶりのお目覚めはどんな気分かな? さて、っと……そうだな。君は自分が事故に遭った事をまず覚えているか聞こうか」
ベッドに横たわる俺にそう話しかけてきてくれたのは白衣を着た初老の医師だった。
―― to be continued...
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【1122 / 工藤・勇太 (くどう・ゆうた) / 男 / 17歳 / 超能力高校生】
【NPC / ミラー / 男 / ?? / 案内人兼情報屋】
【NPC / フィギュア / 女 / ?? / 案内人兼情報屋】
【NPC / スガタ / 男 / ?? / 案内人】
【NPC / カガミ / 男 / ?? / 案内人】
【共有化NPC / いよかんさん / ? / ?? / いよかん(果物)】
【共有化NPC / 三日月・社(みかづき・やしろ) / 女 / ?? / 三日月邸管理人】
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■ ライター通信 ■
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こんにちは、第六話となります。
一応異変に関してはほぼ収拾いたしました! お疲れ様です!!
今回の話は現実世界で呪具(もしくはそれに順ずるもの)に無意識、もしくは意識的に工藤様が関わってしまった事により起こった異変でした。
例えば肝試しとか、もしくは他人に呪いを掛けられたとか色々解釈は出来るかと。
と、言うわけで前回の話で出た『記憶を失うほどの事故』はここに繋がります。
記憶があるのかないのか――そこが問題です。ではでは。
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