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【ONSEN OB THE APES】
■姫野里美■

<マリア・クム/学園退魔戦記ZERO(a127)>
<ネイナ・コリン/PSYCHO MASTERS アナザー・レポート(0178)>
<ゼクシィ/PSYCHO MASTERS アナザー・レポート(NPC)>
<不動院・衛/学園退魔戦記ZERO(NPC)>

 そもそも、こいつらの遊び金は、どこから出ているんだろうと言う、素朴な疑問はさておき、今回も4人は、白やぎ列車に乗り、ここ山奥の秘境にある、天然露天温泉へとやってきていた。
「うわー‥‥。ホントに山奥だねー」
「ジャングルみたい」
 都会っ子のマリアと衛が、交互にそう言った。2人とも、迷彩パンツに、シャツ姿である。いや、彼女ばかりではない。普段、余りそう言う格好をしないゼクシィまで、そう言う格好にさせられていた。何しろ、右を見ても左を見ても、木しかないそこは、まさに密林。送迎バスこそ通っていたが、たどり着くまでは道泣き道を進むと言う事で、サバイバルにはちょうど良い格好をさせられたと言うわけだ。
「そうかな? それほどでもないと思うが」
「子供には、歩きまわるのは、結構大変そうだな」
 一方、年長組は、さしたる問題はなさそうだ。流石に、田舎育ちのネイナは、生えている木々を物ともしていないし、ゼクシィはと言えば、3人が進みやすいよう、サバイバルナイフを振るって、道を作ってくれている。おかげで、労せずに山道を進む事が出来た。
 だが、いけどもいけども、温泉は現れてこない。
「なぁ‥‥、本当にこんな所に、温泉があるのか?」
 不安そうにそう言うマリアに、衛はこう答える。
「なかったら、バス停ないんじゃない? パンフにも、人里離れたってあったし」
 都会っ子なので、進み具合は遅いが、その分、あんまり気にしていないようだ。そう言うものだと思っているのだろう。
「あったぞ。あれが休憩場所だな」
 その時、先頭を歩いていたゼクシィがそう言った。見れば、森の中に、いつから使っていないのかわからない、ベンチとテーブルがある。
「キャンプはここで良さそうだな」
「ああ。排水もしっかりしてるし、シートを敷けば、充分使えるだろう」
 手馴れた様子で、早速ベンチの掃除を始めるネイナとゼクシィ。ずいぶんと埃は溜まっていたが、4人で掃除した結果、それなりに使える状況となっていた。
「疲れた。こんなに掃除したのは久々だなー」
「僕、お腹すいちゃったよ」
 座れるようになった瞬間、ぺたりと腰を下ろしてそう訴えるマリアと衛。と、ゼクシィはやれやれ‥‥と言った様子で、お子様達にこう告げる。
「あのな‥‥。ここはレストランじゃないんだ。メシが食いたかったら、自分で持って来いと、俺は来る前に言ったはずだぞ」
 彼の台詞に、お子様2人は、納得した表情をした。と、ネイナが早速小枝をかき集めながら、こう提案する。
「とりあえず、火を起こそう。竈の作り方なら、昔習ったし」
「そうだな。俺も知識はある。大きな石か何かがあれば良いな?」
 答えるゼクシィ。彼がよいせっと持ち上げたのは、衛の頭くらいある平らな石だ。どこでどう知ったのかは知らないが、それを器用に組み合わせ、簡単な竈を作り上げてしまう。何でも良く出来る便利な男だ。
「これで何とかなるかな。マリア、衛。持ってきた食事出して」
 ネイナがそう言った。と、2人はうなずいで、それぞれ自宅から持ってきた『アウトドア用食材』を、テーブルの上に並べてみせる。
 だが。
「‥‥おい」
 頭を抱えるゼクシィ。
「え? 何かおかしいか?」
「ちゃんと、賞味期限内のものを持ってきたぞ」
 きょとんとする衛とマリア。
「ちゃんと伝えたのか?」
「その筈だけど‥‥」
 ネイナも、困った表情を浮かべている。ちなみに彼女が持ってきたのは、新鮮な夏野菜、ゼクシィが家で凍らせてきた肉を数種類と焼き網に調味料。いわゆる『バーベキューセット』である。
 対して、二人が持ってきたのは。
「だって、キャンプって言ったら、カレーだろ? これなら、すぐ食べられるし」
「これだって、そんな火なんて起こさずに、すぐに食べられる優れものだぞ。ちゃんと最新版だし」
 口々に自分の持ってきた食材の正当性を主張する2人。ほっぺはぷうっと膨れている。その手元には、レトルトカレーと、軍隊や自衛隊等で支給されている保存食‥‥レーションがある。マリアに限っては、母国ドイツから、わざわざ取り寄せたものだ。
「いや、別に‥‥。確かに俺は自分の食う物を持ってきたわけだが‥‥。どこの世界に、災害用保存食でキャンプに来る奴がいる!!」
「「わーっ。怒ったーーー!!」」
 押さえていたものを噴出させるように、怒鳴りつけるゼクシィ。ひしっと抱き合って、震え上がるお子様2人を見て、ネイナがまぁまぁ‥‥と宥めた。
「2人だって、悪気があって持って来たわけじゃないんだし。それに、こんなに豊かな自然なら、おやつだってたくさんあるよ」
「おやつ‥‥? こんな森の中に?」
 彼女の台詞に、怪訝そうな表情を浮かべるマリア。と、ネイナはきょろっと周囲を見回すと、その一角に生えていた、赤黒い小さな実を手に取った。
「ちょっと食べてみて」
「えー‥‥」
 一瞬、怯むマリア。だが、友人であるネイナが、まさか自分を騙すとは思えず、意を決して、口の中に入れる。
「あ、美味しい」
「でしょ? 桑の実は、丁度今がシーズンなんだ」
 甘酸っぱいそれは、ブルーベリージャムのような味だった。これなら、いくらでも食べれそうだ。
「よし、二組に分かれよう。ネイナ、お前はマリアと一緒に、食べられる果物を探してきてくれ。俺は、こいつと一緒に、魚でも取ってくる」
 ネイナの思わぬスキルを知ったゼクシィは、彼女にそう頼んだ。頭をぐりぐりされた衛はと言えば、「えー、なんでアンタと一緒なんだよー」と、思いっきり不満を漏らしている。
「仕方ないだろう。私も衛も、山に関しては不得手なんだから。大人しく魚を釣ってきてくれ。な?」
「むー」
 安全と、食料調達の確実性を考えれば、納得出来る話だ。そう思ったマリアは、まだ駄々をこねる衛の頬を両手で挟み、うちゅっと額にキス。
「‥‥行ってくる」
 頬を真っ赤にして、ぷいっとそっぽを向きながら、川の方へと歩き出す。そんな彼を「単純だな」と呟きながら、追って行くゼクシィ。
「私達も行こうか」
「そうだな。衛達の為にも、美味しい果物を見つけてこないとな」
 くすっと顔を見合わせて、森の奥へと進む彼女達。持ち込んだバックに、途中で見つけた食べられる果物を摘み取って‥‥である。
「あー、ねぇねぇ。ちょっと来てー」
 と、しばらく森の中を探検していたマリア。茂みの奥に割り入ったところで、何か見つけたらしく、ネイナを呼び留めた。
「どうしたの‥‥って、うわぁ‥‥」
 桑の実を採っていた彼女、手招きするマリアに従って、茂みの奥へと向かう。と、そこには、並々と湯を称えた、大きな温泉があった。
「こんな所に、温泉なんてあったっけ?」
「この辺りは、森に点在するように温泉があるらしいから、その1つだと思うよ」
 ネイナの問いに、そう答えるマリア。何の偶然か、かなり広い湯船であるにも関わらず、他に客はいない。それを見て、ネイナがこう言い出した。
「ね、ちょっと入ってみようよ」
 既に、上着を脱いでいる。ジャケットの下は女性らしい可愛いTシャツ一枚だったが、既に汗びっしょり。さっぱりさせたいと言うのが、本音なのだろう。
「えー‥‥。でも‥‥」
「大丈夫。釣りって時間かかるし、ちょっとくらい汗を流しても、アイツ怒らないよ」
 流れ落ちる滝の音が、どこからか聞こえてくる。その滝がある方向を見て、躊躇うマリアに、ネイナはそう言った。
「ネイナがそう言うなら‥‥」
 まぁ、彼女自身も、汗を流したかったらしく、二つ返事でOKする。しばらく後、2人の少女は、木の枝に着ていた衣装を引っ掛けて、湯船へとダイブしていた。
「はー‥‥。気持ちいー‥‥」
 だがそうして、暫くほんわりとした気分で、浸かっていた時である。
「あれ? 今、何か動かなかった?」
 寄りかかっていた岸辺の向かい側。湯船にぽつんぽつんと浮かぶ岩場で、何か動いたような気配を察するネイナ。
「え?」
「ほら、あそこの岩場の影‥‥」
 マリアも、言われて岩場を見つめると、確かにその影に、何かがちらついている。
「‥‥ちょっと見てくる。マリアはここを動かないで」
「いや、私も行くよ」
 ばしゃばしゃと、反対側へと進むネイナとマリア。だが、湯船を横断するようにして、回り込んだその場所に居たのは。
「ぎゃぎゃぎゃっ!!」
「「猿!?」」
 思わず声を上げる2人。なんと、隠れていたのは身の丈2mはあろうかと言う、凶暴そうな巨大猿だった。
「ぎゃるぎゃるぎゃーーー!」
 その猿は、少女2人を見るや否や、顔を真っ赤に興奮させて、そう叫ぶ。刹那、現れたのは、同じ様な体格の、やはり顔を真っ赤にした大猿達。
「わぁぁぁぁっ」
 森の中に、少女の悲鳴にも似た叫ぶ声が響いたのだった。

 さて、それからしばらくして。運良く、何匹かの魚を手に入れた男性陣だったが、キャンプに戻り、待てど暮らせど、一向に女性陣が戻ってこない事に、ちょっとした危惧を抱いていた‥‥。
「遅いなぁ‥‥。マリア達‥‥」
「まったく。どこまで行ったんだか‥‥」
 魚は、生簀に放り込んでいるので、暫くは大丈夫だが、それにしても遅すぎる。そう思った衛は、一通りの準備を終えると、立ち上がる。
「僕、ちょっと探してくる」
「まて。単独行動は危険だ。何が起こるかわからないからな‥‥」
 子供1人でうろうろされてはたまらない‥‥とばかりに、ゼクシィも後を追う。そんな中、たどり着いた温泉で、衛が見つけたのは、2人の衣服だった。
「ねぇ! これ、マリアの‥‥」
「こっちはネイナだな‥‥。そうすると、この辺りで何かあったと考えるのが妥当か‥‥」
 しかも、ご丁寧に上着から下着まで、まるまる一式揃っている。しかし、綺麗に折りたたまれたそれは、何者かに剥かれたとは考え難いと、ゼクシィは判断していた。
 と、その時である。
「ぎゃぎゃぎゃ‥‥」
「「!」」
 対岸の岩場で、聞き慣れない声がして、2人は振り返る。と、そこには、先ほど、マリアとネイナを襲った、身の丈2mの大猿達がいた。しかもご丁寧な事に、わざわざ彼らに見せ付けるかのように、木の蔓で縛り上げた、ネイナとマリアを伴って‥‥である。
「野生の猿か‥‥」
「あの場合、妖怪猿とか、クリーチャーとか、モンスターとか、召喚獣って言った方が正しいと思うけど」
 辛辣なセリフで、実に的確に、『猿なんて言わない』と言い切る衛。
「どっちでも良いさ。数が多いな‥‥」
 温泉を取り囲む大猿達。いずれも、立派な体格をした妖怪と言って良いだろう。その数‥‥ざっと20匹。
「ぎぎゃぎゃっ。ぎゃっ!」
 その内の一匹が、見せしめとばかりに、何か叫び声を上げた。と、他の猿達が、一斉にマリアとネイナに近づく。
「なにす‥‥」
「や、やめ‥‥」
 彼女達が動けないのを良い事に、胸を揉むは、尻は触るわと、ここではとても口に出来ない悪戯を始める彼ら。
「あ、こら! 僕のマリアに何するんだ! そこは僕の専用場所だぞ!!」
 何とか止めさせようとする衛。と、その刹那である。
「ぎぎゃっ!?」
 げいんごいんっと、鈍い音がして、触っていたエロ猿の後頭部に、まるでブーメランの様に、太い木の枝が炸裂していた。
「‥‥ああ言う輩には、問答無用で一発くれてやるのが一番だ。覚えておけ」
 ぶん投げたのは、ゼクシィらしい。手加減なんぞしなかったのだろう。猿達はひっくり返ったまま動かない。
「がるぎゃあっ!」
 そんな中、大猿達をかきわけるように、ひと回り大きな猿が出てきた。どうやら、そいつがこの群れのボスらしい。体のあちこちが傷だらけで、いかにも歴戦と言った感じだった。
「ニンゲンども、我が領内に踏み入れておいて、良い度胸だな‥‥」
 しかも、何故か人語を話している。
「ボスだから、喋れるみたいだね」
 流石に、元々術師な上、ゲーム慣れしている衛は、その程度では、顔色一つ変えず、そう言っている。ゲーマーではないが、胆の据わったゼクシィは、相手が『着ぐるみ来ている悪党』と割り切り、こう言った。
「話が分かるなら丁度良い。勝手に足を踏み入れた事は謝るが、そこの2人は、俺の連れだ。返してもらおうか」
「断る。我が種族は、女日照りが激しい。このニンゲンのメスには、我が種族の子を産んでもらう道具ダ‥‥」
 即答する猿。その台詞を聞いて、黙っていられないのは、捕まったマリアとネイナの方だ。
「冗談じゃないぞ!」
「誰が猿の嫁になどなるものか! 離せ!」
 じたばたと暴れる二人に、ボス猿が「ぐぎゃっぎゃ!」と合図をする。と、他の猿が蔦で、彼女達の口に猿轡を噛ませてしまった。
「もが、むがが‥‥」
 これでは、文句も言えない。その姿を見て、衛はこう言う。
「渡すつもりがないらしいね」
「渡すもへったくれも、元々俺達のだろうが。取り返すぞ」
 冷静に見えても、やっぱり頭に血が上っているらしく、口先が緩くなっている。そんな彼に、「奪還って言ってよ」と告げると、衛もまた、手元に鋭刃符を取り出していた。
「猿は大人しく猿の嫁を貰ってろ。さて、返して貰えないなら、力づくで奪還させてもらおうか‥‥」
「ぎゃるっぎゃ!」
 喧嘩腰にそう言うゼクシィを見て、ボス猿は、配下をけしかけてきた。都合二桁と言う数だったが、彼は顔色ひとつ変えず、腰に下げていたサバイバルナイフを抜く。
「ふん。猿ごときに遅れを取る俺だと思うなよ」
「ただの子供じゃないんだからさっ」
 彼が、そのナイフで、大猿達を蹴散らしている間、衛も鋭刃符で応戦している。だが、所詮は多勢に無勢。気が付くと2人は分断され、ゼクシィは数匹の猿に、両脇を押さえられていた。
「ドウだ。ニンゲンどもは、我々の種族をバカにするが、頭も回るダロウ」
「どうせ猿真似だろうが」
 それでも彼、ボスにぺっと唾を吐きかけている。ぴくっと顔を引きつらせた猿が、ナイフを奪い取って、まず彼を生贄にしようとした時である。
「ぎゃぎゃぁっ!」
 押さえつけていた猿が、一本の矢に撃ちぬかれていた。見れば、ネイナがどこに隠していたのか、番えた矢で、猿達に狙いを定めている。
「間にあったか‥‥」
 ニヤリと笑うゼクシィ。片手の自由になった彼は、もう一匹の猿に、強烈な膝蹴りを御見舞いしていた。
「こいつは返してもらう!」
 その間に、ボス猿へ振り下ろされたのは、マリアが体内に隠していたサーベル。補足鋭いその切っ先は、ボス猿から、サバイバルナイフを奪い返す。
「お、おのれ。人間め‥‥! 何故ダ‥‥!」
「へへん。途中で僕がいなくなったの、気付かなかった? 符にはこう言う使い方もあるんだよん」
 忌々しそうにそう言うボス猿に、鋭刃符をひらひらさせた衛が、ニヤリと笑ってみせる。どうやら、猿達がゼクシィにかかりきりの間に、身軽な衛は、温泉の裏へと回りこみ、鋭刃符の遠隔操作能力を使って、マリア達を拘束していた蔦を、叩き切ったようだ。
「自由になりさえすれば、貴様如きに遅れは取らん」
 マリアがそう言った。念法師の彼女、何時でも戦えるように、愛刀は取り込み済みだ。手と口さえ自由になれば、見張りの猿をぶちのめす事など、朝飯前と言うもの。
「さて、そこから退いてもらおうか」
 形勢逆転、人の男に手を出すな‥‥とばかりに、ネイナがその狙いを、ボス猿へと変える。
「退かないと、貴様の脳みそ、バーベキューの材料にするぞ」
 マリアも、サーベルをボスへと向けている。横で衛が、「食いでがありそうだしねー」なんぞと、呟いていた。
「く‥‥。ぎゃぎゃっぎゃ!」
 これ以上戦っては、被害が増えると判断したのだろう。ボス猿は、残っていた猿達に何やら叫ぶと、森の奥深くへと消えて行った。
「こっちが助けられてしまったな。すまない、ネイナ」
「お前が囮っててくれたからこそだよ」
 申し訳なさそうにそう言うゼクシィに、ネイナは微笑んで、首を横に振っている。
「マリアー、僕、汗かいちゃったよー」
 衛の方はと言うと、既に年相応の少年に戻って、ごろごろとマリアに甘えていた。
「じゃあ、一緒に入るか?」
 幸い、温泉は健在だ。猿達がいなくなった今、安心して浸かれるだろう。
「そうだな。猿もいなくなったしな」
「「「お前が言うなっ!」」」
 ゼクシィが、少女達のヌードが拝める事に、にや付きながらそう言うと、3人からそうツッコまれるのだった。

【ライターより】
 奴の弱点ってなんだろう‥‥? と思うくらい、ゼクシィが器用な奴になってしまいました。いや、多分自転車が乗れなかったり、どうしても食べられないものがあったり、何かあるんだとは思いますが。
 後、猿の方ですが、景気良く妖怪猿にしてみました。いやだって、普通の猿じゃ、術師とACに蹴散らされるし。動物愛護団体が怖いし(えー)。
 そんなわけで、あんまりえちくはないですが、えちとラブとロリは違うって事で、ご了承下さい。



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この小説は株式会社テラネッツが運営するオーダーメイドCOMで作成されたものです。

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