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【巻き込まれ少女・未亜〜桜の舞〜『心霊夜桜見物』編】
■切磋巧実■

<早春の雛菊 未亜/聖獣界ソーン(1055)>
<ヒト族の忍者・楓/武神幻想サムライキングダム(NPC)>
<シノビ族の忍者・紅葉/武神幻想サムライキングダム(NPC)>

 ――日本縦断お花見・食い倒れバスツアー第2花見会場は東京『心霊夜桜見物』だ。
 広大な敷地には数多の名木が立ち並び、毎日大勢の花見客が押し寄せる花見の名所である。
 しかし、国営墓地という場所柄故か、同時に心霊スポットとしても有名らしい。
 そんな中で行われる夜桜見物だけに、思わぬ来客が訪れたり不可思議な現象が起こるとか――――。

●夜桜見物に誘われて
 ホテルの厨房は深夜にも拘わらず明かりが煌々と灯っていた。
 まな板と包丁の軽快な音色に合わせ、ガスレンジや電子調理器が様々なセッションを奏でており、正に厨房はフルオーケストラの様相である。いったい何人の料理人が勤しんでいるのかと思いきや、忙しなく動き回るのは小柄な1人の少女だ。
「ふんふんふーん♪」
 若々しい新緑の如き色彩の短髪がハナ歌と共に揺れると共に、二本の触覚を連想させる結った後ろ髪が腰のリズムに合わせ、露となった背中で靡く。‥‥‥‥!?
 そう、早春の雛菊 未亜は、柔肌にエプロンのみを身に着けた恰好に等しいといっても過言ではないだろう。勿論、露出趣味という訳ではない。理由はあるのだ。しかし、ナイスバディーのセクシーガールなら兎も角、幼さを浮き上がらせる肢体は、あどけない風貌と相俟って、未成熟な果実の如き危うい色香を放っていた。
「さてと、あとはおむすびを作って♪」
 楽しそうに炊きたての白米を濡らした手に乗せる未亜。繊細な指を丸めて握り飯を包み込む手は、ぷにぷにとした柔らかさがあり、永遠に冷めない魔法のように温かそうだ。
「おむすび♪ おむすび♪ ‥‥ひゃんっ!」
 突如、未亜は素っ頓狂な声を張り上げ、円らな赤い瞳を見開きピクンと背筋を跳ね伸ばす。危うく片手に乗せた握り飯が転げ落ちそうになったものだ。じんわりと頬を紅潮させる中、背後で勝ち気そうな女の声が響く。
『危ないじゃない♪ 床に落としたおにぎりなんてお断りよ☆』
「も、紅葉さん? ‥‥も、もう少し、ですから‥‥んんッ‥触らないで、下さいっ」
「だってぇ、こんな裸エプロンみたいな恰好でいたらぁ、触って下さいって言ってるようなものじゃない? ね、楓もそう思うでしょ?」
 ぷるぷると小刻みに悶える少女の肩口から勝ち気そうな顔を覗かせ、シノビ族の忍者・紅葉は紫色の瞳を厨房の入り口に向けた。視線の先で影のように忍んでいたのは、溢れそうな胸の膨らみを押し潰すように腕を組む、ヒト族の忍者・楓だ。茶の短髪をサラリと揺らし、憂いを帯びたような凛とした眼差しを流す。
「‥‥そうだな。敢えて言えば、下着は脱いでおくべきだろう」
 この娘は真顔で何を当然のように言うか。両手が米粒で自由にならない事をイイことに、為すがままの未亜も黙っていては誤解を生むというものだ。甘味な吐息と共に愛らしい声を振り絞る。
「ち、違いますよぉっ、花見に行くッ着物が‥汚れない、ように‥脱いだ、だけ‥ですっ」
 ――こんな声では説得力がないぞ、未亜。
 しかし、いつまでも幼き果実を弄ぶ事に時を刻んでは、いくら特別に夜桜見物が許可されているとはいえ、あっという間に夜明けが訪れてしまいそうだ。
「しょーがないわね、早くお弁当つくって頂戴☆」
 未亜のしなやかな白い脚がガクガクと戦慄くと、ようやく少女を解放して愉悦を帯びた微笑みを浮かべながら、紫色のポニーテールに弧を描かせ踵を返す紅葉。明らかに5つは年上だろうに手伝う気は微塵も無いらしい。
 尤も、料理が得意な未亜にとっては、邪魔以外の何ものでもない事はヒミツだ。
「もうっ、わざわざホテルの厨房を借りて腕に撚りを掛けているのに〜、先が思いやられるよぉ」
 こうして数刻後、未亜の手作りお弁当を片手に三人は公園へと繰り出す事となる‥‥。

●夜桜見物に赴いて
 ――ライトアップされた桜並木は美しかった。
 まるで桜で彩られたトンネルのように錯覚させ、彼方此方に浮かび上がる墓地も相俟って、別世界に誘われてしまったかのようにすら感じる事だろう。
「わあ〜☆」
 感嘆の声をあげる未亜の円らな赤い瞳は桜の花弁を映し出し、夜空を仰ぐ表情は悦びに溢れていた。
 しかし、満開の桜から視線を落とせば、同じような見物人の群れが飛び込み、周囲を見渡すと、出店や宴会に興じる者達が映る。自分も観光客の1人と改めて認識すると、何となく複雑だ。
「‥‥うん、節度は大事だよね。あ、そこ空いてるよ?」
 未亜は割と空いている場所を見つけて指差すと、前を歩く楓と紅葉に声を掛けた。
 沈黙が過ぎる。まるで少女の声が聞こえていないかのように言葉を返さず、着物姿の二人は振り返る事もなく歩いてゆく。あどけなさの残る端整な風貌が不安に彩られた。
 ――二人の背中を追って来たけど、もしかすると別の『モノ』に付いて来てしまったのだろうか?
 途端に振り返るのが怖くなった。
 草履の踵を返した刹那、一気に音が消失し、今まで歩いて来た道が闇に包まれていたら‥‥?
(未亜‥‥どうしたらいいんだろう‥‥)
 楓と紅葉は花見のスポットから離れて、どんどん人通りの少ない‥‥否、人の姿も見当たらない暗闇へ踏み込んでゆく。ここで見送ったら自分だけが闇に摂り込まれてしまいそうだ。何度か細い手を差し伸べ、声を掛けるのを躊躇う仕草が続いた後、赤い瞳は覚悟の色を見せる。
「か、楓さんッ! 紅葉さんッ!」
 泣きそうな声が暗闇に響いた。派手な着物の色彩に合わせた紅葉の草履と、落ち着いた着物の色合いに違和感の無い楓の草履が、同時にピタリと止まる。未亜はビクッと肩を震わせながら、瞳に涙を溜めた。
「ね、ねえ! お花見するんだよね? お弁当食べるんだよね? 花見の場所は‥‥」
『‥‥案ずるな』
『もう少しだから、大人しく付いてらっしゃい♪』
 振り向かなかったが、確かに二人の声だ。再び楓と紅葉が歩を進めると、未亜は上目遣いで背中を見つめ、「うん」と小さく答えた。
 ――再び未亜は不安に呑み込まれる。
 もう随分と歩いたが、本当にここは公園の中なのだろうか? もはや花見の喧騒すら届かない。先を進む二人の少女から距離を置いているが、今にも闇に溶け込んでしまいそうだ。灯りを点さずに歩いてゆけるのは、きっと二人が忍者だからと思いたい。
「‥‥わっ! 蔦? 葉っぱ? えぇーっ!?」
 次第に道を険しくなっているようだ。何かに度々躓く事もあれば、不意に耳障りな草木の擦れる音と共に、振り掛かる見えざる強襲に戸惑いの声をあげた。
 不安を僅かに和らげる唯一の救いと言えば――――。
『‥足元に気をつけるのだな』
『お弁当おとしちゃ駄目よ?』
 未亜を気遣う二人の言葉だったかもしれない。
 刹那、耳障りな草木の擦れる音が全身を包み込んだ。『もう直ぐだ‥‥このまま進むぞ』と言う楓の声を頼りに掻き分けてゆく。
「あぁんッ、待ってよぉ」
 ――怖かった。暗闇で視界が塞がれているだけに余計に恐怖心に拍車が掛かる。
 枝や草が全身を撫で回すように感じる事もあれば、鋭利な切っ先で切り裂かれるような感覚も襲う。帯はしっかりと結んであるが、幾つもの枝が合わせ目に引っ掛かり、突き進む度に着物が肌から剥かれてゆく衝動に駆られた。
 深い闇から開放された時、自分は一糸纏わず、白い肢体には幾つもの痛々しい切り傷を描いており、醜悪な芋虫か蛞蝓が這いずり回っていたとしたら、正気を保っていられるだろうか?
「ひやぁーんっ、怖いよぉー、もうもどろ‥‥!!」
 愚図り出した未亜の視界が開かれた。
 涙に潤んだ瞳に飛び込んで来たのは、鮮烈な彩りを放つ桜色の空だ。粉雪の如き花弁のシャワーが降り注ぎ、よくここまで辿り着いたなと優しく労っているように感じられた。
「‥‥す、すごい綺麗‥‥なんて大きい樹なんだろう」
 満開の艶やかなる桜を仰ぎ、思わず瞳を奪われ放心気味に言葉を紡いだ。
 花見スポットで照らされた桜も確かに綺麗だったが、比較にならない。月明かりという自然の光に照らされた巨大なる桜の樹は、幻想的な神秘に満ち溢れており、妖艶さを醸し出しながらも気高く神々しいものだ‥‥。
「‥‥未亜、来て良かっただろ?」
「さ☆ お弁当ご馳走になりましょうか♪」
 楓と紅葉が踵を返して微笑む。桜の花を背景に立つ二人の少女ですら、いつもの雰囲気が違うように感じられた。それでも変わらないのは、未亜に向ける優しい笑顔だろう。
「うん☆ そうだね♪」
 ようやく少女の表情にも満面の笑みが浮かんだ。

●桜の舞♪
「はい、どーぞ召し上がれ♪」
 桜色に染め上げられた地表に腰を降ろし、早速自慢の手作り弁当を披露する刻が訪れた。
「‥‥これほどのものとはな」
「まるでお店で売られる高級弁当並じゃない☆」
 思わず感嘆の声を洩らして覗き込む楓と紅葉の仕草に、未亜は楽しそうにクスリと微笑んだ。
 料理が得意というだけはある。花見という事で和食に絞って用意された食材は、どれも華やかな彩りを湛えており、『食の花見』と例えても大袈裟ではないだろう。頭上の桜が嫉妬の嵐を吹かしかねないと感じても不思議ではない位だ。
「いっただきまーす♪」「‥‥頂きます」
 紅葉は颯爽と袖を捲り上げ、瞳を爛々と輝かせて品定めする中、楓は澄んだ瞳を閉じると、両手を合わせて弁当に敬意を払う。二人の性格がよく顕われる瞬間だ。
「美味しいじゃないっ☆ あぁ〜ん、これも美味よびみぃ〜♪」
「‥‥うむ、程よく弾力のある歯触りといい、鼻孔を擽る香草の香りと、舌に絡み付くような味付けも絶妙だ。未亜も食べるといい」
 まるで敵に襲い掛かるように次から次へ箸を運んでは、頬に手を当て恍惚とする紅葉。対照的に楓は箸で摘むと、弱点でも探るかのように鋭い眼光で睨みつけてから口に放り込み、「旨い!」と舌鼓を打ってゆく。
 いずれにしても喜んで食べているのが手に取るように分かり、それだけで嬉しかった。
「よかった☆ うんッ、いただきまーす♪ あ、でもどうしてこんな綺麗なのに他の人が来てないのかなぁ?」
 未亜は愛らしく小首を傾げ、疑問を投げ掛けた。確かに周囲には誰もいない。少女の問いに紅葉が箸を口に入れたまま、悪戯っぽく微笑み、そのまま何も無い空間へ運び指し示す。
「いるじゃない☆ それも大勢のお客さんが♪」
「‥‥え? ‥‥ッ!?」
 赤い瞳が驚愕に大きく見開かれた。未亜の視界に映るのは、淡い光を放つ半透明の人影だ。紅葉が言うとおり、1人や2人ではない。周囲を見渡せば、大勢の『お化け』達も花見を楽しんでいた。
 一気に少女は幼い風貌に戦慄の色を浮かべると、身を竦めて怯え出す。
「えぇっ!? お化け、だよ、ね?」
「‥‥お化け、か。まあ、そんな呼び方も間違いではないだろう」
 楓は小刻みに震える未亜の肩に手を置き、安心させるように微笑むとスックと立ち上がった。
 半信半疑で見上げながら、赤い瞳が凛とした少女を追う中、琴の旋律でも聞こえているかのように舞を披露してゆく。お化け達も次第に注目し出す程に、優雅でたおやかだ。
「ふーん、なかなかやるじゃない♪」
「え? 紅葉さん?」
 次いで勝ち気そうに微笑むと、紅葉が立ち上がる。先ほどと同じように未亜の眼差しが追うと、愛らしい少女も楓に答える如く舞に参加した。彼女は両手で風を切るように舞い、振袖が軽やかに靡き、自慢のポニーテールが優麗に弧を描いてゆく。
「うわあー‥‥」
 桜の花が夜風に散る中で行われる舞に、未亜は思わず身を乗り出して見惚れた。刹那、赤い瞳が再び驚愕に見開かれる。否、驚きと共に浮かんだのは戸惑いだ。
「ちょっ‥‥えぇっ?」
 赤い瞳が映し出したのは、舞いながら瞳を伏せ、躊躇う事なく帯を解いてゆく少女達の姿である。まるで夜空を舞う竜の如く帯が宙を泳ぐ中、怠慢な仕草で衣の合わせ目をはだけさせてゆく。止め処なく降り注ぐ淡い桜色の花弁も相俟って、衣を肩からスルリと滑らせ、細腕に引っ掛けた恰好で舞う光景は、妖艶かつ鮮烈だ。
「き、綺麗だけど‥‥か、楓さんッ! 紅葉さんッ!」
 我を忘れて見入っていた未亜は、頬を紅潮させながら声を掛けた。それでも舞を止める事なく、大胆な流れに移り変わる中、艶やかさに凛とした面影を残す少女が、たわわな二つの膨らみを弾ませながら魅惑的な肢体を大きく反らして微笑む。見ている方が羞恥に染まってしまいそうだ。
「なにを戸惑っているのだ? 皆も楽しんでいるではないか」
「た、確かにそうだけどぉ‥‥」
 そりゃこれだけ魅惑的な躯を惜しげもなく曝け出されれば、お化けでなくとも悦ぶだろう。しかも吸い付きたくなるほど肉感的な少女と共に舞う、紅葉だっているのだ。細身ながらも優麗な起伏を描く曲線美は、歳相応の若々しさに満ち溢れ、楓とは異なる艶やかさを彩ってゆく。
「未亜ちゃんもいらっしゃいな♪」
「えぇっ!? み、未亜は、いいよぉ」
 手を差し伸べる紅葉の誘いに、未亜は上目遣いで答えた。しかし、簡単に諦める少女ではない。舞いながら傍に寄ると、悪戯っぽく微笑み囁く。
「断るとお化けが怒っちゃうかもよぉ?」
「えぇっ!? そんなぁ‥‥」
 素っ頓狂な声をあげ、困惑に赤い瞳を泳がす。これほどの霊が怒るような事になれば、どんな目に晒されるか分かったものじゃない。想像するだけ凄惨な光景が浮かび上がり、涙が滲んだ。
「わ、分かったよぉ。み、未亜も舞えばいいんでしょ?」
 躊躇いながらも帯を緩めてゆく未亜の背中に回り込み、紅葉はトンっと少女を突き出した。不意の衝撃に体勢を崩し、帯を解かれてゆくと同時に舞うように回転してゆく。
「ひやあぁぁっ! ‥‥あっ!」
 躓きペタンと座り込んだ未亜が愛らしい顔を上げると、半透明の人影が一斉に視線を注いでいた。
 ――もう逃げられない。
 少女は視線を逸らしながら立ち上がり、羞恥に頬を真っ赤に染めながら衣の合わせ目に手を掛ける。
(桜の花が覆い隠してくれるよね? ‥‥っ!)
 未亜は舞った。楓や紅葉のように優麗とまではいかないものの、躊躇と不慣れな仕草は二人と異なる未熟さを放ち、格別な趣がある。少女は桜のシャワー浴びるように空を仰ぎ、クルクルと回りながら肩から衣を滑らせ、幼さの残る肢体を晒してゆく。
 ――お化けの観客さんが未亜を見ているのに‥‥不思議‥‥桜の花が温かく包んでくれてるみたい。
 未亜は躯の芯が熱くなるのを感じながら、恍惚とした色を浮かべて舞い散る桜の中で踊った。瞳を閉じれば羞恥よりも愉悦を感じる気がする。そんな中、ふと人の気配に気付き、少女はゆっくりと蕩けるような眼差しを流す。赤い瞳に映るのは、頬を桜色に染めた楓と紅葉だ。
「未亜‥‥」
「未亜ちゃん、とても綺麗よ☆」
 ――きっと舞い散る桜の花弁が全てを隠してくれる。
 未亜は頬を紅潮させながら赤い瞳を潤ませると、両手を広げて愉悦の微笑みを浮かべた――――。

●ライターより
 この度はイベント発注ありがとうございました☆ お久し振りです♪ 切磋巧実です。
 いつも発注嬉しく思っています。かれこれ未亜ちゃんを演出させて頂き、4、5年位でしょうか。
 未亜ちゃんに依頼して頂ける限り、切磋はどんなに忙しくともイベント受注する所存です。
 さて、いかがでしたでしょうか? 短い文章に慣れてしまい、ノベルの感覚を掴むのが若干難しく感じたのはヒミツです(苦笑)。でも、綴るに連れてどんどん感覚が戻ってきました。
 因みに冒頭の紅葉の悪戯は検閲入りそうな危ういものではありませんので、誤解なく☆ 着物はイラスト発注を考慮して、敢えて色や柄など演出しませんでした。
 中盤は墓地という事もあり、ミステリアスというかホラーチックに演出させて頂きました。きっとあの桜も別次元か、普通は辿り着けない世界にあるのでしょう。満開の桜と繰り広げられる舞が巧く表現できていれば幸いです。
 今後、未亜ちゃんはどんな巻き込まれ方をするのでしょうね(笑)。
 楽しんで頂けたら幸いです。よかったら感想お聞かせ下さいね。
 それでは、また出会える事を祈って☆




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