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<PCパーティノベル・セフィロトの塔>


ブラジル【アマゾン川】貨客船護衛任務

メビオス零

【オープニング】
 このご時世、何処に行っても野盗や山賊の類は出てくるが、ここいらじゃ川の上でも安心は出来ない。
 だから、定期航路の貨客船は必ず護衛を乗せている。マフィアやら、傭兵やら‥‥そして、ビジターも護衛役としては人気だ。
 野盗は、手漕ぎカヌーや泳ぎで忍び寄ってきて、船に乗り移ってくる奴らもいれば、モーターボートの類で派手に仕掛けてくる奴もいる。
 武器も山刀一本から、機関銃まで色々だ。
 何にしても、同情してやる価値も無い連中だって事は間違いない。容赦なく返り討ちにしてやるぞ。




〜たまには忙しい余暇を‥‥〜

 その日、見上げる空は、いつになく快晴だった。
 アマゾンの熱帯地帯を照らす陽射しは少々強いが、吹き抜けていく風の心地よさと、船上という場の雰囲気の御陰で、不快には感じない。
 川の色が黄褐色なのは少々残念な気もするが、このアマゾン川も、既に昔からずっと眺めているものだ。飲むのも水浴びをするのも勘弁だが、それでも見慣れている御陰で不自然さは感じなかった。
 船上のデッキに上がり、その光景を見ながら黄昏れてみる。
 まだ真昼のために黄昏れるのは大分早いが、ネイ・サークは手にしたビラをもう一度眺め直し、小さく嘆息した。

『アマゾン川で豪貨客船クルージングツアー、今ならなんと無料で乗船できます。セフィロトにはない青空を仰ぎながら開放的で楽しい一時を過ごしませんか?
 乗船希望の方は○○船着場へ。受付時間9:00~10:00。装備持ち込み自由』

(別に間違っている訳じゃあないんだが‥‥まるで詐欺にあった気分だな)

 読み返したビラの内容を指でなぞり、一部をピンッと弾くと、クシャクシャとそれを丸めていった。しかしビラを川に放り投げ入れたりはせず、乱暴にポケットの中に突っ込んでおく。
 ネイが弾いたビラの部分には、『豪貨客船』と書いてあった。
 スラスラと読んでいるとあまり気にならないために騙されてしまうが‥‥落ち着いてゆっくり読んでみると、豪『貨』客船と書いてるのに気付くだろう。
 『華』ではなく『貨』‥‥‥詐欺なようで詐欺ではない。実際にちゃんと書いてあるし、読めば気付く事が出来た範囲だ。
 ちなみにこう書いてある理由は察しが付く。恐らく、自分はこの船の護衛員として招かれたのだ。
 この貨客船を運営している会社は、現在経理的に相当な苦境に追い込まれているらしく、普段雇っている護衛の者達を雇う事が出来なかったのだ。恐らくマルクトのビジター達か専門のガード達を雇っていたのだろうが、真っ当な方法で雇った場合は経費がかさむ。と言うより、一人一人を雇う金額が非常に高いのだ。しかしだからといって、護衛を一人も付けずにいては、こんな大きな貨客船は良い的でしかないだろう。
 だからこそ、貨客船の運営者はこの手を使ってきたのだ。
 ようは、護衛になる者達を船に乗せてしまえばいいのである。表面上はお客として扱っておけば、いざ船が襲われた時、まさか自分達の身を守らないなどという事はあり得ない。ついでに、船の方も守って貰おうという算段である。
 ‥‥‥街中でビラを配っている時に妙にビジター達にばかり配っていたからおかしいとは思っていたのだが、乗ってしまった以上、誰に文句を言う事も出来ない。
 もっとも、気付くことなくまんまと乗ってしまった己の不甲斐なさに情けなさを感じながら、ネイは周りを見渡していた。

(俺と同じように乗ってきた奴が多いのか。全員呆れてるみたいだが‥‥)

 周りにいる者達は、それぞれ銃や剣、マニアックな者ならば弓まで持って武装している。
 彼らは皆がネイと同じビジター、セフィロトに潜っている強者達である。
 ‥‥‥‥と言っても、現在はセフィロトに潜っている訳でもなく、ネイと一緒にクルージングを楽しんでいる訳でもない。
 皆が皆、この船に乗ってからと言うもの自分達が微妙に騙されていた事に気付き、ブスッとしながらも文句を言う事が出来ず、ただ黙って状況に流されていた。
 文句を言わない理由は簡単。街中で受け取ったいかにも胡散臭いビラに惑わされてこんな所にまで来てしまったのが情けないのだろう。全員、いかにも『自分は解ってて来てますよ?』な顔をして誤魔化している。
 ネイに至っては胡散臭いのは解っていたが、最近はマルクトに篭もっていたため、たまには青空を拝みに外に出ようと気紛れを起こしただけである。ビラの『貨』の部分には気付いていなかったが、現在の状況には特に不満もない。野党が出てきた時には少々厄介だろうが、それでも報酬ぐらいは出るだろう。出なかったら後でどうにかしてやる。色々と。

(そもそも、武器を持ち込み自由って時点で気付くべきだった‥‥‥‥な?)

 手持ちの装備の入った荷物をコツコツと叩いていたネイは、周りを見渡していた視線の中、はじっこに小さく何かが光ったのを捉えていた。
 船の上の光ではない。
 もっと遠く‥‥‥あれは‥‥‥対岸!

「伏せろ!!」

 ネイが叫ぶのと同時に、川岸から無数の銃弾が撃ち込まれた。
 咄嗟に伏せたネイの頭の上を一発の銃弾が通り過ぎ、手すりにガンッと当たって弾痕を作る。デッキ場にいた数人も伏せて銃弾を躱していたが、二人程血を流して倒れ、そのまま動かなくなった。
 精確な射撃。恐らくはスナイパーライフルの類だろう。その証拠に弾幕のように撃ち込まれる事はないが、命中率と威力は高い。
 角度的に伏せていれば命中する事はないのだが、そのまま伏せたままでいるわけにもいかなかった。デッキの後方‥‥‥恐らくそちらも狙撃されていたのだろうが、向こうは全員殺られたのか、躱している内に敵の侵入を許してしまったらしい。今ではマシンガンが連射される音がこちらまで響き、あっと言う間に迫ってきている。

(船の中に!)

 ネイは狙撃を恐れずに出入り口へと走り、扉に体当たりをするようにして転がり込んだ。その途中でも狙撃が来ていたらしく、数発の着弾音が響いてくる。
 後ろから「ちくしょう!」だの「くらえやぁ!」だの様々な罵声と銃声、中にはバズーカを発射するような轟音が巻き起こっている。
 どうやらデッキにいた者達は外で応戦するつもりのようだが、ネイはそうではなかった。
 遠くからの狙撃で頭を押さえ、その上でマシンガンを持った者達で侵入、護衛の撃破をする。連係の取れた襲撃だ。デッキで狙撃避けになるような物は精々手すりぐらいの物だったが、それでさえあまり高い物ではない。屈んだ姿勢では、まともな回避運動も出来ないだろう。
 それにネイの装備は各種手榴弾が主だっている。敵にしても味方にしても「狭い船の中で穴を開けるな!」と言いたい所だろうが、しかし外だと味方まで巻き込む可能性がある。逃げてきた客やビジター達が引っ掛かる恐れがあるためにとラップを張るわけにはいかなかったが、それでも船内で迎撃した方が効率は良いだろう。ようは穴の中に潜り込んでくるモグラを叩けば良いだけなのだ。
 この戦法だと外から船にロケット弾などを撃たれると危ないのだが、外にいる者達とて一筋縄にいく者達ではない。上手く対処してくれるだろう。
 そう言うわけで、こちらはその守りと抜けてきた敵を排除する。

「まず一人目!」

 廊下の曲がり角に差し掛かろうという時、早速一人の河賊を見つけた。ワザと声を出してこちらを振り向かせ、そのモーションの間に50口径自動拳銃の柄で側頭部を殴りつける。
 その一人の後ろにもう一人敵がいたが、目の前で起こった事に驚いているのか、身体の動きが止まっている。すぐに手にしている銃をこちらに向けてきたが、それでも驚いていた分こちらの方が早い。銃ごと腕を拳銃で撃ち抜き、破壊する。
 さすがに50口径弾では銃だけを弾き飛ばすような事は出来ず、腕を吹き飛ばされ、その衝撃で河賊は昏倒した。

(ショック死してないだろうな‥‥)

 生きている事を確認してから捕縛し、手近な船室に放り込む。河賊の額に【襲撃犯】と書いた紙を貼り付け、一般人と見分けやすいようにした。

「思ったよりも侵入が早いな」

 船内の窓は開くような事はなく、割っても小さくて大の大人は入れない。
 爆弾の類で破壊されたような音は聞こえなかったから、恐らく上から入ってきたのだろう。デッキに四つある出入り口の一つが破られたと見て間違いない。
 こうなると、“豪華客船”ではなかったことにホッとする。
 こういう物騒な場に慣れていない上級階級の者達に比べれば、今の世の中平民の方がずっと事態に慣れている。客達はパニックすることなく冷静に自室に籠もり、外で騒いでも出てこないようにしていた。
 実にありがたいことである。これなら、遠慮も容赦もする必要はないだろう。

(こっちか‥‥)

 いくら河賊といえど、戦場にいる者達全てを倒して退けるのは難しいはずだ。ならば船内に侵入したのは入り口を確保した者達だけ………と言える。
 先程倒した二人が走っていた廊下の先には、二つの出入り口がある。船の構造はいたってシンプルな物であったため、迷うことなく廊下を突っ切って接近する。
 ‥‥‥が、辿り着くことは出来なかった。

「いたぞ!!」
「撃てッ!」
「むっ!」

 廊下を走っている途中、突然銃撃を受けた。
 だが運良く真横にあった船室へと飛び込み、回避する。狭い廊下を何十発もの弾丸が通り過ぎていった。

(鉢合わせたか)

 先行してきた二人の後続か、新たに降りてきた者達らしい。真っ直ぐに階段を目指していたネイだったが、やはり遅かったらしい。侵入を許してしまっている。

(船の中のビジターは何をやってたんだ?)

 恐らく別の所で戦っているのだろうが、それでも心の中で毒づいておく。そうでもしなければ気が紛れなかった。

(敵の声、銃声、足音‥‥‥人数は三人以上か)

 つまりはこちらの戦力の三倍‥‥‥‥練度は測れないが、単純な戦力では向こうが上回っているだろう。こちらが一発撃ってる間に向こうは何発も撃てるのだから、不意を付かない限りは、鎮圧する事は難しい。
 そして、不意を付くのは難しい事だった。敵の方に早く発見されてしまったため、こうして船室に追いつめられている。逃げ場はないため、ここに爆弾でも放り込まれれば終わりで――――

「‥‥‥あったな」

 仕舞っておいた荷物の中に、様々な手榴弾を詰め込んでおいたのを思い出す。早速中を漁り、手榴弾・閃光弾・スタングレネードを発見する。
 数はそう多くはないが、一発もあれば十分だ。

「ちと荒れるが、これ以上中に入り込まれると客を人質に取られかねないからな。ここで帰って貰おうか」

 呟きながら手榴弾のピンを抜き、一秒だけカウントし、すぐに勢いよく転がした。
 弾雨の合間に床に放り出された手榴弾は、弾丸に弾かれることなく転がり、階段付近にまで音を立てて転がっていく。
 ‥‥‥‥その音を銃声で掻き消してしまったために、聞こえなかったのだろう。
 床ギリギリに放り出された手榴弾を見過ごし、接近する事を許した時点で、河賊達に逃げ場が残っていなかった。

「!? しまっ」

 廊下の先から声が聞こえるが、時はあまりにも遅かった。
 爆発音に悲鳴。敵が闇雲に撃った銃弾がネイの目の前で開け放たれている扉にタンタンと当たったが、ネイは動じずに廊下に出て、敵の元へと走った。
 ‥‥‥‥‥自分達の足下にまで転がってきた手榴弾の爆発には耐えられなかったのか、デッキの上から降りてきた敵(人数は四人だった)は銃器を手放して廊下に倒れ、一人残らず気を失っていた。

(殺さなかっただけ、運が良かったと思っておけ)

 殺傷力のある手榴弾ではなく、スタングレネードを投げ付けたネイは、投げ出されている銃器全てから弾丸を抜き取り、敵の数を確認する。

「侵入したのはこれで六人‥‥‥‥いや、七人か」

 数を数えていたネイは、階段の上でビジター相手に奮戦していたであろう河賊が階段の上から転げ落ちてくるのをみおくり、全員の両手を手早く結びつけ、拘束する。
 それからデッキにいた仲間達にこの出入り口は大丈夫だと合図し、階段の護衛として呼びつけてから、侵入した者が他にいないかどうかを問いただした。
 ビジターは記憶と辿るようにして数秒程考えた後、七人だと答えてくる。

「俺が船内で倒したのが全員か‥‥中にいた者達はどうしたんだ?」
「知らん。誰も見ていないのか?」
「ああ。襲撃にあっているのに、上階に上らない訳がないんだが‥‥!?」

 上で応戦していたビジター達と二〜三会話しただけで、ネイはその可能性に辿り着き、踵を返して廊下を走り、別の階段を駆け上った。
 その階段は操船室、ブリッジへと通じる階段である。
 カンカンと階段を駆け上りながらネイはブリッジへの扉を開けると同時に銃を構えた。

「驚いたな。もうこんな所にまで来るとは‥‥」

 船員(たぶん船長)を腕で組み伏せ、その頭部に銃を突きつけている男‥‥‥船の方で雇っていた(騙していた)ビジターがそう言った。
 周りを見てみると、他にも数人のビジター達が船員達を組み伏せ、あるいは気絶させていた。無事なのは船を操作している船員が必要最低限だけ‥‥
 どうやら、外で戦っていた者達は全て囮だったようだ。

「最初からこういう予定だったのか?」
「まぁな。雇える護衛の数に制限があるって会社の方で情報が流れてたからな。その少人数に紛れ込もうと思ったんだが‥‥‥思ったよりも間抜けな方法で強引に集めやがって。御陰で手間が掛かった上に、外の奴らがやられちまった」

 船長を組み伏せているビジターがの耳にはイヤホンのような物が付いている。恐らく、それで外から船を襲っていた者達と連絡を取っていたのだろう。そして船内に侵入した者達は排除され、外から襲っていた者達も、護衛の応戦に敗退し、退いた。
 ‥‥‥‥‥孤立した状態になったのだ。しかし今更ブリッジを襲った事を無かったことにすることも出来ず、外で戦っていた船の護衛(ビジター)達の包囲を突っ切って脱出する事も出来ず、こうして籠城したのだろう。
 ネイにとって、ブリッジの堅い扉が閉ざされるよりも早くここに来られたのは幸運だった。自棄になったこのビジター達が船の操作盤などを壊すよりも早くここに来られたからだ。
 ‥‥‥と言っても、これはこれでまずい事になった。ネイの後を追って他のビジター達までこられたら、最悪船員達を殺しかねない。

「‥‥‥‥使うか」
「なに?」

 ハッキリと声に出し、目を瞑るネイを見つめるビジター達。ネイは銃口を動かさず、逆の腕の袖に隠しておいた閃光弾を手放した。
 自由落下し、床にカツーンと金属的な音を立てて落ちる閃光弾。ピンは予め抜いてあったためにすぐに爆発し、ブリッジ中に目映いを通り越し、突き刺すような閃光を放っていた。

「ぐあああ!!」
「くそっ!」

 あちこちから悲鳴が上がる。船員達も目を覆って悶絶していたが、別に命に関わるような事ではない。構わず、ネイは閉じていた目を開いて素早く船長を拘束していたビジターに発砲。廊下で撃ち抜いた敵と同じく、銃器後とその腕を吹き飛ばす。
 その銃声を聞いて焦ったのか、他の船員達を拘束していた者達があちこちに弾丸をばらまくが、誰にも当たることなく壁に弾痕を作るだけだった。ネイは冷静に一人一人に発砲し、十秒と掛けることなく全ての敵を沈黙させる。

「‥‥‥‥ふぅ。今日はこいつに世話になりっぱなしだな」

 床で閃光を発した手榴弾を足先でコツッと蹴り、船員達の介抱に向かう。流れ弾に当たっていたら大変な事になるのだが‥‥

「‥‥ン?」

 既に大変な事になっているという事に、ようやくネイは気が付いた。
 船の軌道が変わっている。船上で動き回っていたためにあまり意識はしていなかったが、そう言えば数秒前から、若干足下から体が回っているような感覚があったのだ。
 バッと窓から外を見たネイは、回りの光景が急旋回しているのを見て振り返った。
 船が回転している理由‥‥‥閃光弾の光を受けて目を押さえていた船員がヨロヨロと舵に取りすがり、崩れ落ちている。そしてその舵は、船員がすがって倒れた勢いで勢いよく回り――――

「うおっ!」

 瞬間、ネイが方向を修正しに走るよりも速く、船は勢いよくアマゾン河の岸に乗り上げていた‥‥‥‥








〜エピローグ〜

『ですから、当船に置いての事故については謝罪します。しかしお客様への慰謝料の方は既に支払いが終わっておりますし、何よりネイ・サーク様はお客様でなく、護衛員として雇用されていると記録に残っておりますので、慰謝料の方はお支払いする事は出来ないのです』
「いや、それはおかしいだろう。俺は客としてあの客船に乗っていたのであって、襲撃には仕方なしに巻き込まれた身だ。当然慰謝料の方は貰う権利がある。百歩譲って護衛として雇われていたとしても、当然護衛としての報酬が出るはずだろう?まして俺は、河賊を十人を捕縛している。今回集まったビジター達の中で、一番報酬を受け取る権利があるとは思わないか?」
『それでしたら、船の方を損壊した修理費を報酬から差し引きまして――――』
「どうやら電話番号を間違ったようだ。すまない。切るぞ。折り返してかけてくる事の無いように!」

 ガシャン!っと大きな音を立て、ネイはホテルの電話を慌てて切った。
 それから疲れたように一息吐くと、折り返して連絡が来ても逃げられるよう、すぐに荷物を纏め、部屋の扉を開けて出る。

「やれやれ。ついてなかったな」

 結局、あの後は誤魔化すのが大変だった。
 駆けつけてきたビジター達には河賊達の放ったスパイの所為だと言っておいたのだが、視界を取り戻した船員達は、病院で飛び込んできたネイが閃光弾を使ったのだとばらし、ネイはその口止めと会社への弁解、さらに報酬を払って貰うか船を弁償するかでやり合ったのである。
 結果としては、ネイは会社と引き分けたという形になるだろう。
 報酬を貰おうとしたネイはそれを受け取る事が出来ず、詐欺まがいの方法でネイ達を雇っていた会社側は、強く船の弁償金を要求する事が出来なかった。
 ‥‥‥よって、両者とも得る物が無く大損害。欲張った会社は痛手を被り、ネイの休日は、無償労働で過ごした事になったのである。

「はぁ‥‥‥次に休みが取れるのは、いつになるんだろうな」

 まずは戦闘で使った銃器や弾薬の補修に買い出し。その資金を補充するためのセフィロト探索‥‥‥
 やる事は山程ある。
 心許なくなった懐具合を確かめてから、ネイは荷物を背負って街の中へと歩いていった。






 ‥‥‥‥こうして、セフィロトという穴の中に戻ったネイは、次に休日が取れた時にはゆっくりしておこうと思いを馳せるのだった‥‥‥











★★参加キャラクター★★

0771 ネイ・サーク

★★WT通信★★
 初めまして、メビオス零です。この度のご発注、誠にありがとうございます(・_・)(._.)
 今回のお話はどうでしたでしょうか?正直もう少し戦闘を際だたせたかったのですが‥‥‥どうにも上手く行かず、こういう事になりました。オチまで付いてます。
 ご指摘やご感想の類がありましたら、是非送ってくださいませ。以降の作品では注意させて頂きます。
 では、手短になりましたが、改めまして、今回のご発注、ありがとうございました(・_・)(._.)