<聖獣界ソーン・黒山羊亭冒険記>


丘の古城・救出大作戦
◇オープニング
聖都エルザードからそう遠くはない位置に、薄暗い森に包まれてひっそりとある「黒の丘」。
 黒の丘の頂上には小さな古城が建ってはいるが、長らく人が生活している気配はない。石壁には苔が生え、あちらこちらに蜘蛛の巣がはられ、カーテンはぼろぼろになっており、何ともいえぬ雰囲気を醸し出している。
 そのため、近くに住む子どもたちは肝試しや冒険者ごっこをするためにしばしばこの古城を訪れた。危険な魔物が徘徊しているわけでもないので親たちは許可したが、それでも夜に遊びに行くことだけは許さなかった。無人のように見えても、夜更けになるとたびたび、ただならぬ気配をただよわせることがあったからである。大人は暗くなる前には必ず帰ってくるようにと、強く子どもに言い聞かせていた。
 しかし、大人がつくったルールを破ってみたくなるのが子どもという生き物である。二人の子どもが、昨日の昼間に丘で遊んでくると言い出て行ったっきり、日が暮れ、夜が更け、朝日が昇り、また日が高くなっても帰ってこない。昨夜から手分けして探しているのだが、丘のどこにも見つからないのだとか。そして、あとに残すは古城のみ……。
 青年がひとり、エルザードに応援を求めにやってきた。古城での捜索の手伝い、また何かことが起きた場合に、子どもたちを無事救出するのを手伝ってほしいというのである。
「できるだけはやく、それも今晩の月が昇ってしまう前に子どもたちを助け出したいんです」
 月が昇る前に? その場に居合わせた者たちは首をかしげた。できるだけはやくというのは分かる。しかし、月が昇る前までという期限はなんなのだろう。
「万が一のこともありますので、武装した方にも手伝っていただけると助かります」
 万が一? ますますわけがわからない。あの古城には、いったいどんな秘密があるというのだろうか。
……気のせいか、古城の方角から狼の遠吠えが聞こえたように思えた。

◇黒山羊亭にて
 その日、トゥル・アフリャは黒山羊亭にて、特に何をするでもなく酒を舐めていた。彼の常人よりも長い腕や大きな手に対し、グラスはひどく小さく見える。その小さなグラスの中身の酒はとろりとした琥珀色で、少量を舌の上に転がすだけでも口いっぱいに強い芳香が広がった。
 夕食時にはまだ早いというのに店内はにぎやかだった。一角では、テーブルでは踊り子のエスメラルダが冒険者と一気呑み対決に興じており、やんややんやとエスメラルダを応援する声が聞こえる。また、ステージのように少し広くなっている場所では、数人の客に拍手を送られながら小さな少女がくるくるとダンスを披露していた。カウンター席の白い肌と銀髪、赤い瞳が鮮やかなエルフの女性は、騒ぎからは離れて、ひとり高級ワインの味と香りを楽しんでいるようであったが。
 そんな店内にひとりの客が訪れた。ぱさぱさとした黒髪の、長身の青年である。服装は冒険者風ではなかったが、普通の村人や町人にしては精悍な顔つきをしている。長い前髪に半ば隠れ気味の双眸は金色で、悪意は感じられないもののどこか人間離れして思えた。……そう。言ってみればその瞳は、どこかトゥルに似通った気配をたたえていたのである。
青年はしばらく少し戸惑ったようにきょろきょろと一通り店のなかを見回し、空いている席を探している様子であったが、やがてワインを楽しんでいたエルフの女性の隣の席に腰を下ろした。
 席についた青年は、エルフの女性に何やら深刻な表情で話し出した。青年の瞳にただならぬものを感じていたトゥルは、グラスの酒を舐めながら一言でも聞き漏らすまいと耳をそばだてた。
「僕はリカントと申します。腕の立つ方々の力をお借りしたくて、黒の丘から黒山羊亭までやって参りました。というのも実は、近くに住む子どもたちが二人昨日から行方不明なのです。昨夜から手分けして探しているのですが丘のどこにも見つからなくって……」
「なに〜!? 子どもが行方不明!?!?」
 突如、話し手たちの左側のテーブルから素っ頓狂な叫びが上がった。エスメラルダと一気呑み比べをしていた、体格のがっしりした男である。そのあまりの声の大きさに一瞬店全体がしんと静まった。トゥルの視線の先で男は立ち上がり、目を白黒させて驚いているリカントにそれは本当なのかと詰め寄った。
「……ええ。大人たちは危ないから暗くなる前に帰るようにと言い聞かせていたようですが、帰ってくる気配もなく、森や林や草原を探しても見つからないのです。おそらく丘にある古城のなかで遊んでいたのでしょうが……はやく見つけ出さなくては、大変なことになります。ですから古城での捜索と、何かことが起きた場合に子どもたちを無事助け出すこと。この二つを手伝っていただきたいと思い、僕はエルザードまで赴いたのです」
――黒の丘の古城……か――
 トゥルは青年の言葉に、面白そうに舌なめずりした。子どもが行方不明……そのような事情は、はじめから彼の耳には入っていない。トゥルの興味は完全に、謎めいた「古城」という響きへと向かっていた。
 ここ最近、トゥルは「刺激的な戦闘」を味わっておらず、それゆえに腕がなまって仕方なかった。黒の丘の「古城」とやらならば、もしかすると自分の欲求を満たしてくれるかもしれない……。トゥルの血が騒いだ。
「できるだけはやく、それも今晩の月が昇ってしまう前に子どもたちを助け出したいんです。いえ、助け出さなくてはならないんです!」
 リカントが力説していたが、トゥルにとって大切なのは子どもたちの救出ではない。助け出すというからには、古城には子どもを襲おうとする「何か」が潜んでいるに違いない。彼が求めるのは、その「何か」との「刺激的な戦闘」である。
 トゥルはグラスを置き悠然と立ち上がると、鷹揚な足取りでリカントのもとへと進んだ。
「その依頼、受けさせてもらおう」
 尊大な態度でトゥルは言い、子どもたちの身を案じるリカントと冒険者の男とエルフの女性をよそに、ひとり戦闘を楽しみにしていた。彼は久々の戦いの衝動に半ば興奮状態で、唇の端に笑みさえ浮かべている。
夜の古城――暗い室内での戦闘は、霊蜘蛛族である彼にとって得意中の得意であった。腕が鳴る。その古城では、いったいどんな戦いが待っていてくれるのだろうか。

◇古城の秘密
黒山羊亭を出ると、気のせいだろうか。古城の方角から狼の遠吠えが聞こえたように思えた。
「黒の丘はエルザードからそう遠くない位置にあります。薄暗い森に囲まれていて、頂上には古城が建っていますが、長いこと人の生活の気配はありません。古城内はといえば荒れ放題ですね。それが雰囲気を出しているせいで、子どもたちが喜んで肝試しをやったりするのでしょうが。魔物が徘徊しているという噂もありませんし」
「人が住んでいないのでしょう? 魔物も徘徊していないのに、なぜ今夜の月が昇る前に子どもを助けなければならないと切羽詰っているんです?」
 美しい銀髪をしたエルフのレティフィーナは納得がいかなかった。その問いかけに、リカントは困ったように、
「ええと、ですが……万が一の時を考えて、バリィさんやレティーさんみたく腕の立つ方にお願いしたかったのです」
「その“万が一”ってなんだ? あそこの古城は無人なんじゃなかったのか? おまえ今そう言ったばかりじゃなかったか? それとも、何か他に知ってる事があるなら勿体ぶらずに言え。さあ言え、今すぐ言え、三秒以内に言え!!! 子供の安否がかかってんだぞ!」
 冒険者のバルバディオスにがくがくと揺すぶられて、リカントは小さく悲鳴をあげた。
「バリィちゃん、リカントちゃん恐がってるわ。それはだめなの。みんななかよくね」
 黒山羊亭からついてきたマリオネットのスゥが二人のあいだに割って入る。騒がしい彼らから少しはなれたところでは、霊蜘蛛族のトゥルが最後尾をつとめていた。
――ふん。子どもの安否などどうでもいい。私は戦いが楽しめれば、それでいいのだからな――
「わかりました、話しますよ! 話しますんで放してください!」
喧騒がやっとおさまり、リカントが二、三回むせ返る。そして、彼は胸をさすりさすり、言った。
「僕が申しましたように、古城に人は住んではいません。しかし、それは“人間”が住んでいないのであり、魔物が徘徊していないというのも“徘徊していない”というだけで……。実は、あそこには人間ではないものが潜んでいるのです」
「なっに〜〜!?!?」
 バルバディオスの大声が、夕染めの空を突き破る。
「そういうことは一番最初に言え!! で、何が潜んでいやがるんだ?」
「お、狼……」
「狼が怖くて冒険者なんぞやってられるか〜!!!」
「いえ違うんです!」
「……リカント様、ちょっと待っていただけますか」
 叫ぶ彼らを一旦レティフィーナがさえぎった。
「お聞きしておきたいことがあるんです。リカント様は、行方不明の子どもさんたちのご親族ですか? それとも、住んでいらっしゃらないにしても古城の所有者なのですか? ご親族か所有者であればこのままご一緒させていただきますが、わたくし、リカント様のことが今ひとつぴんとこないのです。もちろん、子どもたちを助けるというのは賛成ですわ。ですが、素性を伏せるようだと依頼主としての信用ができかねます」
「リカントちゃんは、これからかくれんぼしてる子たちをみつけだすの。スゥやみんなも、そのおてつだいするの。だからリカントちゃんは、かくれんぼの鬼さんよね?」
 それは違う。その場にいたスゥ以外の全員の声が重なり、かぶりを振った。
 リカントは苦笑したが、バルバディオスとトゥルに睨まれたので咳払いをし、話題をもとに戻した。
「……僕は、子どもたちの親族ではありません。しかし、レティーさんがおっしゃるように古城の所有者です。――いや、そこの住人だといったほうが正しいでしょう」
「リカントちゃんのおうちでかくれんぼしてたのね?」
「人間は住んでいないと……」
 スゥとレティフィーナを制し、リカントは続けた。
「本当ならば、最後まで明かさないつもりでした。そのほうが都合がいいと思ったものですから。でも信用していただけれないとなれば、言ってしまうよりほかないでしょう。……もっとも、言うことによって、信用していただけなくなるのかもしれませんが」
 言いながら彼は東の空を見上げた。まだ月は出ていないが、だいぶ暗くなり始めている。
「僕と母はあの古城に住んでいます。住んでいるというより、皆さんには身を隠していると言った方が妥当だと思われるでしょうが。というのも僕たち親子は……」
 やっと到着し、眼前にあらわれた黒の丘の大地を踏みしめてリカントは告白した。
「僕たちは、人狼なんです」
 ――人狼なんです。
 その告白に、皆は息を呑んだ。
「人狼は、夕方から少しずつ唸ったり吠えたりと狼化が始まりますが、夜になり満月が昇ると完全に狼に変身します。そして、今晩こそが満月。僕自身は何の因果か、平凡な人狼とは異なって満月ではなく新月のときに変わりますが、古城に残っている母は同胞たちと同様に満月の夜に変身するのです。母は毎月、変身の夜が近付くと自らを枷と鎖に繋いで動けなくするのですが、理性を失った狼になったあと鎖を食いちぎってしまうことがあります。そうなると、子どもたちは……」
 誰もが口をきけず、呆然とした。ただトゥル・アフリャだけが、人狼と戦えるかもしれないと知り、四つの瞳を興奮気味に輝かせていた。

◇子どもたちはどこに
「そこに住んでるのに、何で子どもたちがいるってことがわからなかったんだ?」
 古城のエントランスに立ち、バルバディオスが訊いた。リカントは、
「極力人目を避けていたので、住まいとして使っているのは城の地下牢だけなんです。出入りにも古い時代の地下通路を使っていましたし」
「人狼のおまえの母親とやらはどこにいるのだ?」
「母も地下牢にいます」
 トゥルにいい、再びリカントは空を仰いだ。もうすぐ、月が昇ってしまう。
「急ぎましょう!」
レティフィーナが古城へと飛び込んだ。
「みんな、手分けしてさがそうね。きっとそのほうが早いもの。どこにかくれてるかな〜」
スゥもそれに続く。
「私は私で、ひとりでやらせてもらおう」
 そう告げて、トゥルもいずこかへと消えていった。

 トゥルには迷うことなど、何もなかった。彼は古城に入るなり、人狼であるというリカントの母が繋がれている地下牢へと直行した。霊蜘蛛族である彼は夜目が聞く。暗い廊下や階段でも何一つ戸惑うこともなく、道をそれることもなく、また足音さえも立てずに走ることができた。
 地下牢が並んだ部屋は湿っぽく、鉄さびた臭いとかびくさい臭いが満ちていた。牢屋の鉄格子はところどころ老朽してねじまがり、赤褐色となり崩れている。その不気味な空間に、まぎれもない狼がうめき唸る声が響きこだましているのであった。
「こんなにも血が騒ぐのは久しぶりだ」
 つぶやいてトゥルは上唇をなめた。上等の獲物を狩るときのように、拳を閉じたり開いたりして指先の感覚をたしかめる。そのまましばらく奥へと進んでいくと、地下階の突き当りへと出た。その突き当たりに据えられた比較的頑丈さを留めているひとつの牢に、体高がトゥルの腰ほどもあろうかと思われる巨大な狼は、手枷足枷と太い鎖とで縛められていた。
「……さて。楽しませてもらおうか」
 狼の瞳はリカントと同じ獣らしい黄金色で、毛並みは乾いた褐色をしていた。毛皮の所々には自分自身で噛みついたらしく、べったりと血糊が染みついている。敵意に反応した狼は牙をむき出し、一声吠えると乱暴に鎖を食いちぎった。
 狼はトゥルへとまっすぐに突進した。しかし彼のカウンターをまともに食らい、後方の壁にしたたか背を打ちつける。トゥルは抜いた長剣を突き立てようと狼に迫ったが、すぐに態勢を立て直した彼女の牙に防がれてしまった。今度は持ち替えて横なぎに長剣をくり出すが、狼も太い前足で応戦する。フェイントをかけて肩に一撃を負わせるものの、たいした痛手にはならないようであった。
 これほど手ごたえのある戦闘は、実に久方ぶりであった。トゥルは口元がほころぶのをこらえきれず、思わず何度となく笑みを漏らす。その態度がわかるのか、狼は威嚇するように口を大きくあけた。トゥルは今一度長い腕で剣を構え、その鼻先を見つめ――
 と、その時。突然背後で扉の開く音がしたかと思うと、小さな人影が転がり込んできた。狼は侵入した新しい匂いに動きを止め、トゥルは視線だけで後ろを見遣った。一瞬の沈黙のあいだ、子供たちの目は、常識はずれに大きな狼のうえに注がれていた。
そして次の瞬間に古城をゆるがせたのは、幼い二つの悲鳴であった。

◇救出大作戦
 やっとたどりついた先。暗く空気のこもった地下牢部屋にて、
「み〜つけた!」
 スゥは真っ青になって立ち尽くす子どもたちの前でくるりと回り、満足げに笑いかける。
「無事なのですか!?」
 レティフィーナは子どもたちの姿に安堵の息をつくと共に、牢の前で対峙しているトゥルと巨大すぎる狼とをみとめてぎょっとする。
「おい小さい嬢ちゃん! 子どもらを俺と一緒に非難させるんだ!」
 埃まみれになって現れたバルバディオスはスゥと子どもたちのもとへと駆け寄る。しかしスゥは首を横に振り、
「スゥは力持ちさんだから、ひとりでだいじょうぶなの」
 そう言うなり、スゥは小さな体と可愛らしい外見にはあまりにも不似合いな怪力を発揮し、子ども二人をまとめてかつぐと地下牢の出入り口近くへと避難させた。リボンやフリルのたくさん施された洋服を見るとますます不思議な気がするが、マリオネットゆえに可能な芸当なのだろう。
「――あれ? リカントちゃん」
 出入り口の横に、リカントが立っていた。腐った床を踏み抜いたせいで足がはまってしまい、かなり時間を食った末にたった今到着したらしい。
「よかった。子どもたちは、無事だったみたいですね」
「けれどリカント様のお母様が……」
 レティフィーナにうながされて奥へ入り、凶暴な光をたたえ狼化した母とトゥルが戦う姿を目の当たりにしてリカントは言葉を失った。
「何とかしてやめさせねーとな」
 バルバディオスも参戦し、トゥルに気をとられていた狼の脇腹を思い切り殴る。トゥルは彼の助太刀が気に入らないようであったが、どこからか白銀に輝く糸状のものを紡ぎ、壁から壁へと移動した。……そう、蜘蛛の巣をはっているのである。
 瞬く間に見事な網となったその巣に、バルバディオスが立ち上がったばかりの狼を体重をかけて叩き込んだ。狼がもがけばもがくほどに蜘蛛の糸はからまり、体の自由を奪ってゆく。見かねたレティフィーナが横笛を取り出し、静かに奏で出した。細く柔らかで、それでいて澄んだ音色は優しかった。狼は低くうなり、耳をせわしなく動かしていたが、笛の旋律に慰められるうちに息づかいも平常になり、おとなしくなった。

 こうして、四人の活躍により子どもたちを保護することができた。リカントは母の怪我もたいしたことがないとわかると安心して、彼らに何度も礼を言い、子どもの無事を喜んだ。報酬は少ない銀貨であったが、誰も文句を言わなかった。子どもたちが無事であったことと、滅多に体験できない狼との壮絶な戦い。それだけで充分であったのだった。
                      〔Fin.〕


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 種族 / クラス】
【SN01_0046/バルバディオス・ラミディン/男/27歳/
                            ヒューマン/冒険者】
【SN01_0376/スゥ・シーン/女/10歳/ドール/マリオネット】
【MT12_6314/レティフィーナ・メルストリープ/女/19歳/
                        エルフ/ヴィジョンコーラー】
【SN01_0600/トゥル・アフリャ/男/26歳/霊蜘蛛族/傭兵】

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■         ライター通信          ■
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担当いたしましたライターのあかるです。
このたびの『黒山羊亭冒険記』へのご参加、ありがとうございました。
それぞれPCにより書き分けられている部分がありますので、
参加してくださったすべてのPCのストーリーをご覧になると、
もっと深く楽しんでいただけると思います。
謎の青年リカントの正体と、古城の秘密……いかがでしたでしょうか。
今回は皆様のご活躍のおかげで、ハッピーエンドを迎えることができました。
リカントと彼の母は、この後も古城の地下に住み続けるつもりのようです。

それでは、またご縁がありましたら、
冒険にご一緒させていただきたく存じます。