<聖獣界ソーン・白山羊亭冒険記>


安らぎのオルゴール

■安らぎを奏でて
 聖都エルザードにある冒険者達の憩いの場所、明るい看板娘のいる白山羊亭。通りに面した小さな酒場には、毎日冒険者達が訪れ、旅の冒険譚や新しい情報の交換などを行っていた。
「はいはい、どいてどいてーっ!」
 白山羊亭の看板娘でもあり、ウェイトレスでもあるルディア・カナーズは両手の盆に山盛りの料理をかかえて、絶妙なバランスをたもちつつ、酒場の人波をすり抜けていく。
「ルディアちゃーん! こっちにもキール1本!」
「はーいっ」
 決して狭くない酒場内のはずだが、ルディアはみごと1人でフロアをきりもりしていた。そろそろスタッフを1人増やしてもらいたいところだが、今の御時世そうもいってられないだろう。

 一通りの仕事をこなし終え、一息ついていた時のことだ。
 カウンター席についていた1人のエルフの男性が、懐から宝箱を取り出した。
「なんですか、それ。とっても綺麗……」
 手のひらにおさまる程度の大きさをした宝箱は、全面を金箔で覆われ、ところどころに細かい模様と小さな宝石がはめこんであった。蓋の部分にかかれているのは古代のエルフ達の文字と非常に良く似ている。
 男は薄い笑みを浮かべて静かに箱の蓋を開けた。途端、優しいオルゴールの音色が白山羊亭の中に響き渡る。
「ふにゃぁ……なんか、いい、音色……」
 あれほど騒がしかったはずの白山羊亭は、瞬く間にオルゴールの音色で包まれていた。独りほくそ笑む男性がいるほかは、皆ソ−ン世界の向こう夢の世界へと導かれていた。

 明くる朝、白山羊亭があったはずの場所に巨大なアカシアの樹が生えていた。時期でもないのに真っ白な花をつけた樹からは、独特の甘い香りが辺り放たれている。人々は立ち止まり不思議そうに樹を見上げていた。
 樹の根元からわずかに聞こえる、オルゴールの音色に彼らが気付くのはそう遅くないことだった。樹の中に閉じ込められている人がいることが分かると、聖獣王は樹の伐採と人々の救出を依頼するおふれを町中にだすのだった。

◆立ちふさがる壁
「しかし、立派な樹だねぇ……」
 広場にそびえ立つ立派なアカシアの樹を眺め、フィロ・ラトゥールは呆れたようなため息を吐いた。
 少し時期外れの白い花は甘い香りを撒き散らすように風にふわりと揺れている。花を見ていると心が妙に安らぎ、そのまま意識を失っていきそうだ。傍らにいたキルシュが声をかけなければ、フィロは安らかな眠りについていたかもしれない。
「姐様? どうかしたの?」
「ん、あ……ああ。何でもない、ちょっとめまいがしただけだよ」
 心配そうに見つめる少女の肩を、フィロは軽く叩く。
「それよりさっさと仕事をはじめようか。中に人が閉じ込められてるって話だし、早いところ片をつけちゃおう」
 とは言うものの、入り口となるような隙間は見当たらない。中を確かめるには壁となっている樹を破壊して入るしかないだろう。
「そこのお二方、少々離れて頂けませんでしょうか」
 背後から声が聞こえた。
 振り向きざまに数歩、互いから離れた途端、重力波が2人の間を引き裂いていった。
 一瞬の静寂。その直後、逆流した空気が辺りを巻き込み渦をまいていく。
 強風にあおられ、樹がきしみをあげて揺れた。渦巻く風に白い花びらが吹雪のように舞い散る。
 白い花吹雪の中に佇んでいたのは、透けるような肌と闇のような深い色をした人形……のようだ。左腕が筒のような物に変化している。重力波を撃ちだした本人はおそらく彼女だろう。
「ちょっと、危ないじゃない!」
 ぼさぼさになった髪を整えながらキルシュは人形を睨みつけた。
 ゆっくりと回っていた、背のねじの回転が少し速くなる。途端、人形の左腕は愛らしい小さな手へと変化していた。
 異国の着物に身をまとう人形は、ゆっくりとした足取りで2人に歩み寄る。
「な、なんだよ……」
 フィロは背に汗をかきつつもキルシュを守るように立ちふさがる。
「……突破口を開きました。直ちに中へ入り、人命を救助いたしましょう」
 白い指が指し示す方向にぽっかりと空洞が発生していた。先ほどの射撃はこの入り口を作るためだったのだろう。ただ、問題は中へどのくらいの影響を及ぼしているか、だ。
「問題ありません、中への影響は最小限にとどめております」
 フィロの心配を察したのか、彼女は能面の白い顔を向けて薄い笑みを浮かべる。
「そ、そう。だったら問題ないね、さっさと行くとしようか。で、あんた一体……」
「申し遅れました。わたくしの名は鬼灯(ほおずき)。わたくしも酒場の皆様の救助をお手伝いいたします」
「わぁ、ありがとう! 一人でも多い方が心強いモンねっ。よぉし、頑張ってルディアさんを助けよう!」
 がしっと鬼灯の手を握り、キルシュは強い口調でいった。いつも以上の気合のいれように、フィロはなんとなく違和感を覚感じた。
「……どうしたのさ、珍しく全開モードみたいだね」
「だって……おふれに書いてあったもん、犯人はエルフだって……そんなの信じらんない! 絶対許しちゃだめだよ!」
 同じ同エルフ種族であることゆえか、犯人の行動がどうしても許せないようだ。聖都エルザードでは比較的問題視されていないが、小さな街なのでは未だに、種族の1人が犯した出来事はその種族全ての責任となる。もしかするとキルシュはそのことを恐れているのかもしれない。
「とにかく、中に入ってみるとしようか。まずは現状を見ないことには始まらないしね」
 あとに続く2人に目線で合図をし、フィロはゆっくりと木の洞窟の中へ足を踏み入れていった。

◆巨木の中身
 中に入るなり、女性達は感嘆の声をあげた。
 樹の中は天井の高い空洞になっており、さながら白山羊亭をつつむ繭(まゆ)のようだ。
 不意にフィロはずっと傍らにいたキルシュの姿がみられないことに気付いた。
「キルシュー?」
 一応声を出して問いかけるが、耳栓をしているために、相手の声を確認することが出来ない。辺りを見回すと、樹の壁の近くで倒れているキルシュの姿があった。
「キルシュ!」
 樹にもたれかけてうずくまるような姿でキルシュは安らかな眠りについていた。キルシュをはじめとした異種族は人間より、比較的聴覚にすぐれていることが多い。一応耳栓をしているようだが、それでも無駄だったようだ。
 もしかすると音は直接的に神経へ作用しているのかもしれない。音が聞こえていないはずだが、フィロの意識も時々飛びがちだ。
 ゆいいつ、人という形を象る存在、鬼灯だけが平然としていた。鬼灯は敵の気配を探りながら、すたすたと白山羊亭の中へと向かって行く。
「ちょ、ちょっと! 独りでさっさと行くんじゃないよ!」
 眠りから覚めないままのキルシュを抱え、フィロが叫んだ。だが、木の根がはり巡らされた扉を引きちぎり、室内へと姿を消して行った。
「……仕方ない、いったん出直すとしよう」
 何も中を調べるだけが情報収集ではない。白山羊亭は少し裏通りにあるとはいえ、比較的人通りの多い道に面している。目撃者はいるだろう。
 キルシュを背に背負い、フィロは少しふらついた足取りで樹の外へと向かった。
 
◆おやすみなさい
「おい、相棒! しっかりしろーっ!」
 白山羊亭に入るなり聞こえてきたのはメムの声だった。安らかなオルゴールの音が響く中、メムは机の上にちょこんと座り、手の中の小猿を必死に揺り動かしていた。
「……どうかなされましたか」
「ああ! いいとこに来てくれたよ! 俺の相棒が動かなくなっちゃったんだ!」
 メムは必死な瞳で小猿を差し出してきた。殆ど動いていないようにみえるが、わずかに胸が上下しているのが分かる。単に眠っているだけだろう。
 鬼灯はメムを落ち着かせるため、出来る限り穏やかな笑顔でメムに言葉を返した。
「心配ございません、ただ寝ておられるだけのようです」
「でも、いつもだったら俺が呼べばちゃんと起きてくれたんだよっ。こーんなことしても起きないなんて絶対変だ!」
 そういうなり、メムはぐるぐると小猿を振り回す。
「落ち着いてください。おそらくこの音色に誘われて、眠りにつかれておられるのですよ」
 そういえば自分はともかく、何故メムは寝ていないのだろう? 少々疑問に思うも、鬼灯は元凶の元である、音楽のなる方へ視線を向けた。
 一番奥のカウンタ?席にぼんやりと輝く金のオルゴールが置かれていた。その周りの空間がわずかに歪んでいる。
「結界が張られておられますね」
 もちろんそれは予測済みだった。小手調べにと左手を槍状に変型させ、貫ぬこうとした。
 ガキィィン! 
 耳障りな金属音と火花を散らし、鬼灯の槍はあっけなく見えない壁に弾かれた。物理的な破壊は難しいようだ。先程、樹に穴を開けたように「鬼砲(おにほう)」を打ち込めば破壊出来るかもしれない。だが、狭い空間のため、周りへの影響がまったくないとは言い切れない。人命救助を最優先にするならば使うことは不可能だ。
「どうしたの? それを壊しちゃうの? もったいないなー」
「この箱が奏でている音楽のせいで、白山羊亭はこのような惨状(さんじょう)になってしまわれたのです。それに、人命救助と、元凶を破壊がここへ来た目的です」
「もしかして、これを破壊すれば壊せるというわけだね! よし、俺も手だ……」
 不意にぱたりとメムはその場に倒れ込んだ。不思議に思い、近寄りそっと身を起こそうとすると深い眠りについているのに気付いた。
「……神経系統が少々鈍かっただけでしょうか」
 ぽつりと鬼灯は呟く。やはり人類には近寄ることが容易ではないようだ。
 物理的に接触が不可能かどうか、鬼灯は変化させてない手をそっと伸ばした。が、寸前のところで見えない力に弾かれる。
「わたくしにはここまで、のようですね」
 先程まで一緒に同行していた2人が外に出て行ったのを鬼灯は気付いていた。おそらく、この箱の解析を行える者か術者本人を探しにいったのだろう。
「それでは先に人命救助を優先致すとしましょう」
 机に伏して寝ている冒険者達数名を軽々と担ぎ上げ、鬼灯はすたすたと樹の外へと運んで行った。

◇通りすがりの目撃者
 キルシュが眠りから覚めるまでの間、フィロは近くの茶店で情報収集をすることにした。
「俺もびっくりしたよ、朝起きたら大きな樹が生えていたんだからな!」
 店のマスターである男性はやけに興奮ぎみで語ってくれた。樹が一晩で生えたのはやはり本当のことのようだ。ただ、夜中の出来事なので、目撃者が殆どいないのが情報収集の大きな足枷になっていた。
「店から出て来た怪しい奴とか知らないかい? 例えば、全身フードを被ってたやつとかさ。噂じゃエルフの仕業っていうことらしいけど、その話を知ってるやつとか情報元とか……」
「……うーん……ああ、点消方(てんしょうかた)のガドンじいさんに聞いてみるといいよ。あの人なら何か知っているかもしれないし……丁度、今来てるから、呼んでやるよ」
 言うなりマスターは店の奥へ名を叫んだ。もそりと奥の影が揺れて、獣という形容詞が似合いそうな老人がフィロ達の前に現れた。
「わしに何かようか?」
「昨日の白山羊亭での事件だよ、じいさんなら知ってるだろう? このお嬢さんに話してやってくれないか?」
「ふむ……ならばキールを一杯もらおうか、もちろんビアサイズでな」
 やれやれと肩をすくめ、マスターはガドンの前に樽型のジョッキを置いた。なみなみと注がれた酒を一息に飲み干し、ガドンはようやくフィロに言葉をかけ始める。
「信じる信じないはそっちの勝手だが、これはわしの目でしかと見たとこだ。だが、
あまり人には言うなよ。言えばあんたの頭がクルっとると思われるからな……」

◆こころの変化
「ん……」
 目が覚めるとメムは天使の広場の芝生に寝かされていた。
「あれ? 俺なんでここにいるんだろう?」
 きょろきょろと辺りを見回すメムの胸に小猿が飛び乗ってくる。小猿の頭を撫でながら、メムは身を起こして、辺りを見回す。
「気がつかれたようですね」
 いつの間にか傍らに鬼灯が立っていた。背に背負っていた大柄の男性をメムの隣にそっと下ろし、自分もその場に腰を下ろす。
「この人達、もしかして白山羊亭で寝ていた人?」
「はい。ただ……残念ながら、ルディア様のみお運びすることが出来ませんでした。何か見えない障壁(しょうへき)に守られておられるようです」
「ふーん……なんでだろう?」
 分からないという風に鬼灯は横に首を振る。
 一晩中、聞かされていたせいだろうか。メム以外の人間は起きる気配すらみられなかった。
「やっぱりあれって、ルディアさんを休ませてあげようっていう意味だったのかな……」
 メムはぽつりとつぶやく。不意に鬼灯はひとつのことに気付き、メムに問いかけた。
「ひとつお伺いしてもよろしいでしょうか? ずっと音楽を聞いていても平気でしたが、なにかされておられましたか?」
 オルゴールの音が神経に直接作用しているのは、フィロやキルシュに影響があっても自分にまったく働かなかったことから確信していた。
「うん、最初は耳栓してたんだけど、外しても平気だったから俺には効かないんだと思ったんだ。でも……音を消せば相棒を助けられると思ったら、急に……」
「それまではどう思っておられました?」
「え、何があるかなーって……」
 単なる好奇心から、相手を救出したい気持ちへ変化したのに反応したのか、もしくは箱をターゲットとして意識したからか……どちらにしても思考の変化がきっかけのようだ。
 突如、メムの肩にのっていた小猿が大通りの方へと駆けて行った。
「あっ……! こら!」
 2人はあわてて小猿を追いかけた。
 人混みをかき分け、辿り着いた先に。歯をむき出して、襲いかかろうとしている小猿を摘まみ上げた男性の姿があった。
 全身が灰色のローブの男性は深くフードを被っているため、表情がよく分からない。
 ただ、異種族の証しである尖った耳と、薄く浮かべた笑みが、彼を異質な存在であることを知らしめていた。
 彼からほのかに漂うアカシアの香り。鬼灯は確かめるまでもなく、彼に鬼砲を向けた。
「だめっ! いま撃ったら相棒にあたっちゃう!」
 メムは後ろから鬼灯に抱きつき、動きを制しようとした。
「心配ありません、この至近距離ならば敵のみを破壊させることも可能です」
「そう言う問題じゃないっ!」
 2人がもがいてる間に、男は小猿に手をかざした。あれ程暴れていたはずの小猿が、ふっと意識を失い、体中の力が抜けたかのようにぐったりとさせた。
「……!」
 メムの手が一瞬緩み、鬼灯はすかさず鬼砲を構え直す。
 次の瞬間、男の体に打ち込まれていたのは……

 1匹の白い熊のぬいぐるみだった。

◆末路
「さ、あの音を消してもらおうか」
 ぐるぐるに縛り上げられ、白山羊亭の眼前に座らされた男性に、フィロは強い口調でいった。
 だが、男は顔を伏せたまま何も言おうとしない。
「消さないともう1回ぶつけちゃうよ!」
 キルシュは胸に抱いていた白熊をぐいっと差し出す。一瞬だが、白熊は瞳をきらりと光らせ、うっすらと笑ったような表情をさせた。
「……仕方ありません。ルディア様には犠牲になってもらうしかないようですね」
 すっと鬼灯は鬼砲を構える。男は突如、顔をあげて叫んだ。
「う、撃つな!」
「ならばさっさと魔力を解放致しなさい。拘束したところでルディア様はあなた様のものにはなりませぬ」
「……拘束ではない、彼女を美しいまま永遠にさせるためにしたのだ……」
 しばしの沈黙の後、男はそう告げた。すかさずキルシュが強い口調で言う。
「自己満足で皆を困らせちゃったんだよ! ごめんねっていう気持ちはないの!?」
 きっと鋭い視線でキルシュは睨みつける。だが、男はそれに動じている様子はない。
「ちょっとルディアさんをお休みさせてあげただけだよね? 少し効果が効きすぎただけ……なんだよね?」
 顔を覗き込もうとメムは男の正面で腰を下ろし、じっと見つめる。
「貴様らには所詮理解できないことか……」
 カチリ。と何かがはぜる音がした。途端腐敗臭が辺りに漂いだす。
「なに……?」
 ぐにゃりとありえない方向に身体を折り曲げ、砂が崩れていくように男は倒れていった。
 それと同時にほのかに辺りに漂っていた甘い香りにすえた臭いが重なりはじめた。
 不思議に思い、振り返ると巨木の花が次々と枯れて散っていた。風に混じって漂う、すえた香りは、恐らく樹が腐っていっているのかもしれない。
「ちょいと……、音が止んでないかい?」
 フィロの言葉に全員耳をすませる。
「たしかに……オルゴールの音が聞こえてこないね。あと、樹の精霊の声も聞こえなくなってる……」
 キルシュは悲しみを浮かべた瞳で、か細い声をあげた。彼女には精霊達の苦しみが感じられるのだ。声にならぬ叫びをあげて消滅していく精霊たち、利用されたあげくの果ての結果にキルシュはぐっと唇を噛みしめる。
「樹が崩れて……いく?」
 彼らが見守る中、花が散った樹は石化していくかのように色が抜け落ち、こまかなひびが一斉に根元から先端にはしっていった。
 そして、音もなくはじけ、風の中へ粉となり溶けていった。

◆再び平和の時
 もはや蓋を開けても音のならないオルゴール。
 フィロは壊すべきといったが、外部の装飾における技術の高さと、内部に施された魔術の高さに、魔術ギルドがそれを買い取り厳重に保管することとなった。
 オルゴールの代価は白山羊亭の修復費にされた。ルディアは白山羊亭を救った英雄に渡すべきと主張するも、本人達は決して受け取ろうとしなかった。
「この白山羊亭がなくなったらあたし達が困るからね。そんなにお礼がしたいなら、何かサービスしておくれよ」
「俺、特製大盛りドラゴンフライ! んで、相棒にはミックスジュース!」
「あっ、ずるい! じゃあ私もベリータルトとアップルミルクティー!」
「はいはい、ちょっと待っててくださいねー」
 仮設置中のカウンターへルディアは駆けていく。
 わずかにただようアカシアの香りを残して。

おわり
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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号/    PC名   /性別/年齢/クラス】
 1054/ フィロ・ラトゥール/女 /19/武道家
 1091/ 鬼灯(ほおずき) /女 / 6/護鬼
 1206/  メム・ユペト  /男 /12/旅芸人
 1265/   キルシュ   /女 /17/ドールマスター
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■         ライター通信          ■
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 大変お待たせ致しました。「安らぎのオルゴール」をお届け致します。
 ネタ的には極一般的なものだったためか、皆様の行動がほぼ一致していたのが依頼提案側としては嬉しいやら悔しいやら、ちと複雑な気分だったりします(笑)もうひとひねり必要かしら……
 
 フィロ・ラトゥール様:ご参加有り難うございました。情報収集するのには少し条件が厳しくて(夜中の出来事であることと、冒険者向けの酒場と言う一般的な人は興味を持たない場所)捜索が少し運に頼った内容になってしまいました。展開的には裏方……な存在ですね(汗)
 
 ソーンは夢物語らしく、少し抽象的な展開をこれからも行っていくと思います。もし、また見かけましたらどうぞ夢物語にご参加ください。
 
 それでは素晴らしい夢があなたに訪れますように。
 
 文章執筆:谷口舞