<聖獣界ソーン・黒山羊亭冒険記>


【 黒き翼の堕天使 】

 見知った顔ばかり、常連客で今日もうまっている黒山羊亭に、「知らない顔」が入ってきたことには気づいていた。
 深くかぶったフードから見え隠れする漆黒の髪と、真紅の瞳が印象的だ。体格からして男だろうか。一目で興味を持った。そういう感はよく働くのだ。

 ――わけありで、ここに来ている――

 ちょうどいいタイミングで踊りは終わった。声をかけてくる客の合間を抜け、男が座った席に近づき
「いらっしゃい。見ない顔ね」
 声をかけると男は、フードをかぶりなおすような仕草を見せて、エスメラルダと視線を合わせる。
「いいかしら?」
 正面に座ってもいいかどうか訪ねると、言葉なく、ただうなずいて肯定を示した。
「どんな御用で?」
 無口なのだろうか、それともためらっているのだろうか。男はただ何も口にせずに、静かにそこに座っているだけである。うんとも、すんとも言わない。
 テーブルに肘をつき、手のひらにあごを乗せるとエスメラルダはじっと男の様子を観察した。彼もじっとこちらを見つめたままだ。見たところ――とは言ってもフードでよく見えないが――耳がとがっているわけでもなく、肌に異質な部分が見えるわけでもない。つまりは、目の色意外はごく普通の人間のようだ。
 再度目が合うが、何を考えているか読み取ることはできない。ただ――その血のように深い紅が印象に残るだけ。
「信頼できそうだ」
 沈黙を破ったのは、男。
「……依頼、したいことがある」
 低く、落ち着いたバリトンがエスメラルダの耳に届いた。彼女の感は当たったようだ。
「どんな?」
 興味を関心をこめて、口元に笑みを浮かべる。
「記憶を探してほしい」
「記憶?」
「そうだ。なぜ失ってしまったのかは覚えていない。ただ、俺の記憶は――」

 羽根となって、どこかへ行った。

 男は確かにそう口にした。
「もともと自分がどんなヒトだったのかなんて、覚えてないのよね? 記憶喪失ってことは」
「ああ」
「そう。あなたの記憶は確かに、羽根となったの?」
「……そうだ」
 それから男は、状況を静かに彼女に告げた。
 男の記憶は見慣れぬ街角で目を覚ましたところから、紡がれている。身体を起こし、辺りを見渡しているところに一人の少女が駆け込んできた。どうやら、自分を見つけ、怪我の手当てなどをしてくれていたらしい。目覚めた男に、少女は一枚の羽根を差し出した。自分の近くに落ちていたらしい。覚えは無かったが、自分のものなのかもしれないと思い、その羽根を受け取ったそのとき。

「――片翼」
 感嘆をもらすようにエスメラルダの口が紡いだ一言。
 前触れもなく立ち上がって、おもむろにフードをはずし、ゆったりと着ていた上着を脱ぐと、漆黒の翼が顔を出す。ただし、エスメラルダから見て、右側の片翼だけだった。
「……この片翼に詰まっていた記憶は、俺が翼を失い、地に堕とされた場面と……」
 エスメラルダが息を呑む。その場に緊張が走り、ピリピリとした空気が立ち込めた。
「――"ファー"という、名前だけだった」

 もう片翼がどこかにあるはずだ。
 だからどうか――依頼できるようなものを紹介ほしい。

 男――ファーは静かに腰をおろす。エスメラルダと彼のあいだにはまた、沈黙が訪れたのだった。

 ◇ ◇ ◇

「失礼します、よろしいですか?」
 二人の沈黙を破ったのは、やわらかで耳にすっとなじむ声。そこには細身の青年が微笑みを浮かべてこちらを見つめていた。微笑みの裏には、大いなる好奇心を見え隠れさせながら青年はファーと視線をあわせる。
「お二人のお話、隣に座っていたら自然と耳に入ってしまいました。記憶が無くてはお困りでしょうし、困っている人を見過ごすわけにもいきません。僕にもお手伝いさせていただけませんか?」
「手を貸してもらえるのか?」
「ええ。それに、翼と共に失われた記憶なんて……こういっては失礼ですが、面白そうじゃありませんか」
 さらに微笑みを浮かべる青年に対し、ファーは何を言うこともしなかったが、ただうなずいた。
「僕はアイラス・サーリアスです。ファーさん、でよろしかったですか?」
 ファーの依頼を受けようとするアイラスの様子を見て、エスメラルダが静かに席を立つ。ファーはそんな彼女に一つ頭を下げる。すると、その様子に気がついたエスメラルダは軽く手を上げてそれに応えた。
「よろしく頼む。この街のことも、自分のことも何もわからないが……」
「かまいませんよ。とりあえず今日はもう遅いので、調査は明日からになりますね。今夜はどちらに泊まられるのですか?」
「……その辺りの道にでも、と思っていたのだが――」
「フロアでよかったら、その辺で寝ていってもかまわないわよ」
 そこで響く、エスメラルダの声。ファーは彼女の好意に甘えることにした。アイラスは納得すると、「では明日」と声をかけて店を後にする。
 そして翌日の朝――早くではないが、街がちょうど目を覚ましだす時間。アイラスは昨晩の約束を果たすために、黒山羊亭へを足を進めていた。もうすぐそこに黒山羊亭。というところで、二つの影が視界に入ってくる。
「ファーさん」
 表情が確認できる距離まで近寄ると、声をかける。すると、二人が同時にこちらを見た。
「おはようございます。お待たせしてしまいましたか?」
「いや、大丈夫だ」
 ファーの短い言葉と同時に、自分を見つめる大きな瞳から視線が注がれる。そこに込められる感情は不思議以外のなにものでもない。
「あの……そちらの方は……」
 少女が探るように声をかけてくる。年齢を推測すると、十代半ばに少し足らないぐらいといったところだろうか。
「俺の記憶を共に探してくれると、昨夜話をした男だ」
「アイラスといいます。そちらのお嬢さんは?」
「メイです。あたしもファー様のお力になりたいと思っています。どうぞ、ご一緒させてください」
 小さな体が深々と礼をする。ファーとアイラスは快く少女を受け入れると、早速これからのことを話しはじめた。

 ◇ ◇ ◇

「ファーさんを助けたという少女を探すのはいかがでしょうか?」
 話を切り出したのはアイラスだった。
 メイは二つ返事でその意見に賛同が、ファーはどこか冴えない表情を見せ、首をうなずかせない。
「ファー様?」
「昨日、目を覚ました俺に羽根を渡し、次に気がついたときは少女の姿は無かった。それから一日中探したのだが……結局最後にたどりついたのが、冒険者が集まると聞いた黒山羊亭だった」
「そうだったんですか……だったら、余計に気になりますね」
 アイラスが一つ、眼差しを真剣なものにする。
「その女の子は、ファー様に迷いなく羽根を渡してくれたのですか?」
「ああ。俺が倒れていたすぐそばに落ちていたらしく、俺のじゃないかと渡してくれた」
「それも気になります」
 行く宛てもないため、とにかく今はファーが倒れていたところに向かってみるしかない。アイラスはそう思う。
「少女はファーさんの事情を知っていて、羽根を渡したのではないかと思うのです。そうでなければ、タイミングよく羽根を渡すためだけにファーさんと出会うことはないかと」
「……では、その羽根に何かしらの力が働いていると、女の子は感じたのかもしれませんね」
 このままでは行く先も決まらないままに、ただ無駄に歩いてしまうと感じたファーは繰り広げられる会話を断ち切ることにした。
「つまり二人の意見をまとめると、俺を最初に発見した少女を探すということでいいんだな?」
「はい。それに当たって、まずはファーさんが倒れていたという場所を訪れてみましょう」
「ファー様とあたしが同じように翼を持つ天使でしたら、そこであたしが何かを感知できるかもしれません」

 ファーがこの街で最初に目を覚ました場所は、路地が入り組んだ街角の行き止まりだった。
「ここ……ですか」
 あまりに何の変哲もない、どこにでもある行き止まりだった。ため息と共にもらした一言に、ファーはうなずく。この場所にいても仕方がない。アイラスがそう思い始めたとき、真剣にある一箇所を見つめる大きな瞳に気がついた。
「感じるんです。ファー様にお声をかけさせていただいたときとは違い、でも、どこか似ているような」
 そんなときだった。
「あ……昨日のお兄ちゃん」
 蚊の鳴くようなか細い声が耳に入り、メイ以外の二人がそちらを見る。同時にファーが「昨日の」ともらし、理解した。そこに立っていたのは、昨日ファーに羽根を渡した少女。
「あなたが昨日、ファーさんを助けたお嬢さんですか?」
「そんなことは……してないよ……ただ、そこに……」
 どこかシドロモドロな様子を見せる少女を落ち着かせようと、アイラスが少女の視線までしゃがみ、やわらかく微笑んだ。
「それで、あのお兄さんの近くには、羽根は一つしかありませんでしたか?」
 少女が身体をびくっと強張らせる。そして。
「……羽根は、二つ拾って……一つは、このお兄ちゃんに届けるように、言われて……」
 今まで少女を気にせず、自分の神経を集中させていたメイが、ファーに近づいて小声で告げる。
「ファー様、もしかすると、もう一枚の羽根は……見つけてはいけないもの、かもしれません」
「見つけてはいけないもの?」
「はい。あたしの勘違いだと良いのですが……ファー様は――」
「ファーさんっ!」
 言いかけたメイの言葉をさえぎるアイラスの声。
「羽根を二つ持っていた彼女に、通りすがった占い師が声をかけたそうです。それで、ファーさんのもとに一枚を届けるように指示し、もう一枚は捨てるようにと、言われたそうです」
「……その、占い師の方とお話はできないでしょうか。あたしが感じたものと同じことを、感じたのかも知れません」
「ではこうしましょう。僕は彼女と一緒にもう一枚の羽根の行方を追います。メイさんとファーさんは占い師を訪ねてください。ここの路地に入る少し前の辺りで、彼女はその占い師に声をかけられたそうです」
「いや、俺は羽根の行方を……」
「僕は占いや神秘的なことって、なかなか信じないほうなんです。ですが、占ってもらうというのもいいかもしれません。ねえ、メイさん」
 メイは一つうなずいて見せると、アイラスがやわらかく微笑む。そして少女の手を取り、アイラスは先に行ってしまった。
「あたしたちも、急ぎましょう。すぐにすませて、アイラス様に追いつけば、大丈夫です」
「ああ、そうだな」

 ◇ ◇ ◇

「さて、お嬢さん。羽根はどこに売ってしまったんですか?」
「……えっと……」
 アイラスは二人に告げていないことが一つだけあった。それは、少女が羽根を売ってしまったということ。メイとファーのことだ、この少女を責めることはしなかったのだろうが、少女の心境を考えたらそれはできなかった。
 家が貧しくて、何か落ちていないかと、下ばかり見ていたことから拾った二枚の羽根。捨てろと指示をされた彼女に、声をかけてきたものがいたのだ。
「ここのお店……」
 少女はアイラスをそこまで案内すると、アイラスに別れを告げて逃げるように人ごみにまぎれていった。
 店の中に入ると、すぐに店員が声をかけてくる。
「いらっしゃい。何か探しているのかい?」
「黒い輝きを放った羽根を、売っていませんか?」
 単刀直入に話を切り出す。いつものやわらかい笑顔は崩さぬままに。
「あんたもしかして、あの羽根の持ち主だったのか? でも残念なことに、ついさっき売れちまったぜ」
 予想していた事態だったが、一歩遅かったことに胸裏で舌打ち一つ。表面にそんな様子は見せず、「どのような方が買われましたか?」と問う。
「髪の色とか、そのようなことはお教えいただけませんか?」
「黒い髪をしてたぜ。背丈はあんたよりも一回りでかそうで……店から出た後はそっちに行ったぜ」
「ありがとうございます」
 丁寧に礼を言うと、アイラスは店を後にした。すぐに店員に示された方向へ足を運ぶ。「ついさっき」という店員の言葉がどのくらい前の話かはわからないが、本当に一足違いだったことを願い、黒髪で長身を探した。店員が示した方向にあった坂を上り初めて十分以上経ったかと思うころ、事件は起きた。
「なっ!」
 轟音という言葉が良く似合う、そんな爆発音に振り返る。自分が曲がらなかった方向の曲がり角の先だろうか。上がっている煙を目印に昇り途中の坂の上、アイラスは急いでそちらへと引き返した。
 近づくにつれて、自分の視界をどんどん曇らせていく煙。建物が崩れ、それによって発生しているのかもしれない。そして、アイラスが走りたどり着いた先には、その目を疑う存在が立っていた。
「――……まさか、ファーさん……」
 アイラスの声に振り返った先に見えた紅い瞳。漆黒の髪。何より――片方だけしかない翼。
 その姿かたちはまさにファーそのもの。信じたくはないが、それ以外には見えない。
「いや、違いますね……」
 自分に納得させるようにつぶやいたその言葉には、確信が込められていた。それは
「片翼が、逆です」
『……ほう、それはもう一人の俺を見たかのような台詞だな』
 男が口を開いた。正確にはその口は動いていない。脳に直接話しかけられているのだろうか。
「もう一人の?」
『この翼を持つべき身体を知っているのだろう?』
「なるほど。あなたは翼に宿ったファーさんの記憶ですね。羽根を買った男性の身体を乗っ取り、このようなことをしていると? 何故、その足でファーさんと合流しようとせずに、このような破壊行動を?」
 アイラスはいいながら指差す、壊された建物を。
『――楽しいからに、決まっているだろう?』
 信じられない台詞だった。
 そんなに長いこと一緒にいたわけでもないが、ファーはそんなことは言わないと、はっきり言える。
 ただ破壊することを楽しむなんてこと、信じられない。
「はっきり言いますが、あなたとファーさんは別ですよっ!」
 刹那。
 片翼の男の手から漏れる光に、危機を感知する。この場所にいては、先ほどの轟音と共に自分が粉々になるだけだ。光が放たれたとほぼ同時に、身体は回避行動に出た。一瞬前まで自分がいたその場所の道を構成していたレンガが、あちこちに散らばったり粉々になったりしていた。
『もう一人の俺のところに案内しないのなら、俺の楽しみのために死んでもらおうか?』
「……殺傷を快楽とするなんて、最低ですね」
『そうやって生きてきた。もう一人の俺は忘れてしまったのか?』
「ああ、忘れたさ」
 声がした。それは、自分の脳裏に直接問いかけられていた声と、まるっきり同じもの。けれど――耳から入ってくる、確かな肉声。
「ファーさん」
「お待たせしました、アイラス様。お怪我はありませんか?」
「ええ」
「あの方が、ファー様のもう一枚の羽根を手にしてしまった人ですか……?」
 ファーと共に駆けつけたメイが、驚愕の表情を浮かべて片翼の男を見る。
「はい。しかし、精神の何もかも、羽根に乗っ取られてしまっているようです」
 何かを決意したように、両手持ちの大鎌を強く握り締めた。
「メイさん?」
『そこにいるのは――天使か』
 それが自分の投げかけられた言葉だと知り、身体が強張る。
「そうです。悪しき存在であるあなたを――絶ちます!」
『記憶の俺を絶つよりも、そこにいる本体を絶ったほうがはやいんじゃないか?』
「いいえ。ファー様は、今までの罪を償うためにあなたを切り離したのですっ!」
「今までの自分の行いがどのようなものだったのか、ここでお前を絶ってしまえば知る機会もないだろう。それでも俺は、お前と共に生きるよりもそちらの道を選ぶ」
『笑わせるなっ! いくらお前の中にあったこの感情が断ち切られたとしても、お前の根底にあるものは変わらない』
「いいえ、変えられます」
 確かな意思を込めた瞳でアイラスが放つ、力ある言葉。大きくうなずくメイ。憤りを感じたのか、先ほどと同じように手のひらから光がこぼれる。
 アイラスとメイはすぐに飛びのき、放たれた光を避けた。しかし、ファーがその光を避けた様子は見られなかった。
「ファー様っ!」
 メイの叫び声が煙に消えていく。
 その刹那。
「メイっ! 羽根を断ち切れっ!」
 声は確かに響いた。その言葉にメイよりも先に反応したのは、アイラス。ファーが何を意としているのか理解したのだろう。煙に飛び込み、ファーと共に男の身体を押さえ込む。
 後は、この羽根さえ断ち切れば――
「はいっ!」
 メイは今一度大鎌をしっかりと握り、煙の中に飛び込んだ。確かに感じる、悪しき気配が集中したその場所に向かって、間違いなく鎌を振り下ろした。
『をぉぉぉぉぉぉぉぉっ!』
 飛び散る羽根と共に脳裏に痛いほど響く、断末魔。戻った視界の先には、無傷のアイラスとあちこちから血を流しているファーが映った。
「さて、この飛び散った羽根、どうしましょうか」
 つぶやいたアイラスに反応するように、散らばっていた羽根に小さな火が灯り、自らの存在を消し炭にしていった。その中に一枚だけ燃えずに残った羽根があった。それを拾い上げて、メイがファーに差し出す。
「どうしますか……ファー様」
「昔に戻る必要はない。俺は、ファーでいい」
 満面の笑みを浮かべるメイは、嬉しそうに「はい!」とうなずいた。
 アイラスも変わらない微笑みで、ファーの言葉に肯定を示す。
 そんな二人につられて、本当に一瞬だけだったが――ファーは微笑んで見せたのだった。

 ◇ ◇ ◇

「占い師の方はファー様が本当はルシフェルという、大天使様であったことを導きました」
 黒山羊亭に戻り、報告をしようとした帰り道の途中。まだいまいち全てをわかっていなかったアイラスに、そんな話をメイが持ちかけてきた。
「大天使ルシフェル様は、皆からファー様と呼ばれ、慕われていたそうです。しかし、覚えのない罪をかけられ、罰として堕天しました。それからの"ルシフェル"様の行動は破壊に全ての快楽を求め、殺傷だけが楽しみだったそうです」
「占い師はそれを感じて、負の感情が込められた羽根を捨てろと」
「そうだと思います」
「もともとは冤罪で堕天したというのに、そのせいで罪を重ね、重ねた罪を償うために、こうして記憶を失ってこの地に来たのかもしれませんね」
 ファー自身が言った。自分は昔に戻る必要はないと。計り知れないほどの罪を重ねてしまったのかもしれない。
 けれど、それでもいつかは――

「二人とも、今日はありがとう」

 過去にではなく、光は未来にあるのだから。



                          ◇おわり◇



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■       ○ 登場人物一覧 ○       ■
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 ‖アイラス・サーリアス‖整理番号:1649 │ 性別:男性 │ 年齢:19歳 │ 職業:軽戦士
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 ‖メイ        ‖整理番号:1063 │ 性別:女性 │ 年齢:13歳 │ 職業:戦天使見習い
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■       ○ ライター通信 ○       ■
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はじめまして。あすなと申します。この度は発注ありがとうございました!
初の黒山羊亭冒険記ということで、ドキドキしながら執筆させていただきましたが、い
かがでしたでしょうか。楽しんでいただければ光栄に思います。

アイラスさんはとてもやわらかく、でもどこか腹黒いところがあるのかなぁ…という印
象を受けながら表現させていただきました。一緒に記憶探しをしてくださったメイさん
は天使ということもあり、とても神秘的なものを信じる方なのですが、アイラスさんは
正反対で現実的であるというところから、どちらかというと行動派になっていただきま
した。とにかく、たくさん走っていただいちゃってごめんなさい。

分かれて行動した場面と、そのほか少しずつ細かなところが、メイさん、アイラスさん
のそれぞれの視点で描かせていただいたため、異なる点がございます。読み比べていた
だけるとまた世界が広がるかなぁと、書いた本人が勝手に思っている次第です。

よろしかったらご意見・ご感想などいただける次への励みになりますので、いただける
と嬉しいです。よろしくお願いします。それでは。この度は、本当にありがとうござい
ました! ぜひまた、どこかでお目にかかれることを願って。

                           あすな 拝