<聖獣界ソーン・白山羊亭冒険記>
コンドルは飛んでいく
prologue:[limited time]
「一瞬の――ことだったといいます。二言三言、話をすると、突然男の姿が変わり」
「娘は!ココは攫われてしまったのですッ……山の主、あの大コンドルに」
いつものように明るく賑わう白山羊亭、その隅で暗い顔をして、冒険者に助けを求める人々の姿もまた、いつもの白山羊亭だ。
北方の山脈地帯に住む一部族だと名乗った夫婦は、看板娘のルディアに、自分たちがここに来たいきさつを語っていた。さめざめと涙を流し、ひどく取り乱した様子の妻をいたわりながら、夫は言う。
「妻の言うとおり……そこにいた者の話によれば、男はコンドルに姿を変え、娘を背に乗せて、彼の巣がある山の頂上に向かって飛んでいったそうです」
「じゃあ依頼っていうのは、その娘さんを助け出してってことですか?」
「いえ…その、それが」
娘は自分の意思でコンドルに従ったようなのです――
男はそう言った。ルディアが首をかしげると、彼はさらに説明を加える。
「娘は攫われてから暫くして、手紙をよこしたのです。……『私はこの方とともに生きます、だから心配しないで』と」
「けだものに娘をやるわけにはいきません!あんな――あんな鳥に」
「それって――娘さんがその、コンドルと……結婚するってことですよね」
夫婦は頷き、それから深いため息をついた。
「でも…娘さんがそれでいいと言うなら」
「……よしんば、娘があのコンドルを本当に愛していたとしても……人のかたちをとるまでに魔力を高めたコンドルは、それと引き換えに自らの命を削ると言われています」
「――命を」
ルディアの言葉に、男は俯き、床に落とすように言葉をつなぐ。
「ええ……もって一年、悪くすれば半年も生きられないかもしれない」
半年、と、ルディアはおうむ返しに繰り返した。たとえ種族の壁を越えて、ふたりが結ばれたとしても、その幸せはわずか半年しか続かないのだ。
これでは、両親も心配するはず…である。そして父親は、ルディアの気遣いどおり、肩を落として呟いた。
「私たちは何より、娘の幸福を望んでいるのです。あの子を悲しませたくは…ない」
「……わかりました。解決してくれる冒険者を探しましょう」
act.1 [coincidence]
「……えっと、皆さん、そういうわけで、これが地図と、前払いの報酬です」
先に村へ帰る、と言った依頼主から預かったものを差し出し、ルディアは言った。
彼女の目の前には、アイラス・サーリアス、リース・エルーシア、そして葵の三人が揃っている。真ん中にいたアイラスは地図を受け取り、それを覗き込みながら、言った。
「ええ、すぐにでも向かいましょう」
「そうだね、ちょっと遠いみたいだし」
「………」
リースが言うと、それに相槌をうつようにして、羽ウサギのみるくがみゅう、と鳴く。反対側の葵は、地図を一瞥して、同意するように頷いた。
「お願いしますね。あのご夫婦、ほんとに心配してらしたみたいですから」
ルディアはそう言いながら、三人を見送り、頭を下げた。
エルザードを出、北の村へと雇った馬車の中で、アイラスは物思いに沈んだような顔をしていた。その様子に気づいたのか、リースの膝に丸くなっていたみるくがもそもそと顔を出し、どうしたのか、と言うように鼻先をひくひくさせる。それをきっかけに彼は顔を上げ、目の前のふたりに声をかけた。
「……あの、リースさん、葵さん」
「どうしたの、アイラス」
リースが返事をし、窓の外をぼんやり見ていた葵がこちらを向くのを確認すると、アイラスはおずおずと切り出した。
「解決の方法、なんですけれど……お二人は、どう思われますか」
「どう、とは」
揺れる馬車の中、問い返したのは葵だった。
「あの、僕は、コンドルさんを倒そうとか、娘さんを取り返そうとは思っていなくて」
「あ、それ、あたしも」
本当ですか、とアイラスは顔を上げた。リースは頷き、ついで意見を求めるように葵のほうを見る。彼はゆっくり口を開き、二人に賛同した。
「僕も同意見だな――まあ、その娘の意思しだい、ではあるが」
「……葵さんも」
両親の心配は判るが、娘の意思も尊重せねば。もし、相手が半年の命だとしても、その時間を大切にさせたい。三人の意見は、一致した。となれば、村に行ってなすべきことは、依頼した張本人である両親を説得すること、である。
「うん、決まりだね。その人とコンドルと話して、それからみんなで、説得に行こ」
「そうですね。納得いくまで話し合えばきっと、その方たちも判って下さるでしょう」
三人が頷きあったその時ちょうど、御者が振り向き、到着を告げた。
「ああ、それでは、おふたかたで、山へ行って、二人の意思を確認していただけますか?」
「アイラスは行かないの?」
馬車から降り、代金を支払いながら、アイラスは答えた。
「僕は、もう少しコンドルや、その半年の命、という情報の真偽について調べたいんです。ひととおり文献はあたりましたが、やっぱりこの村独自の伝承などもあると思いますし」
村を目の前に、彼は手分けをして情報を収集することを提案したのだ。
葵は道の先、少し険しくなっている山の入り口を見やりながら、それに同調した。
「……賢明だ。山には僕達が行こう」
「そっか、それじゃあまた、後で集合だね」
リースもまた了承すると、アイラスは軽く頭を下げる。
「ご理解、感謝します」
「……何か、聞いておいて欲しい事はあるか」
三人はその場でしばし話し合い、ふたりの思いや、結婚生活が成立しているかどうか、コンドルの寿命のことについての真偽、などの情報を集めることに決めた。
「じゃっ、アイラス、頑張ってね!」
「ええ、お二人とも、お気をつけて」
リースが元気に手を振ると、みるくもつられてみゅう、と鳴く。
そしてアイラスは村内へ、リースと葵は、コンドルの住む山頂へと向かった。
act.2 [be a hammer]
アイラスと別れ、リースと葵は、山頂へ向かっていた。
道は険しかったが、ほぼ一本道に近いということもあり、ほどなく山頂らしき場所が目に入ってくる。リースが声をあげ、岩肌に入った亀裂のような洞窟を指す。
「あっ、ねえ、見えてきたよ!」
「――コンドルは留守、のようだな」
亀裂のところまでよじ登り、少し開けたところから様子を窺い、葵が呟く。
と、暗い洞窟の中から、小さな声が聞こえた。
「…だれ?」
「…あ!」
出てきたのは幼い、まだ十二、三歳くらいの少女だった。
もう少し上の年齢を想像していた二人は、少しばかり驚いたが、やがてリースが声をかける。
「ココ?ココだね、あたしリース!あのね」
知らない人間に名前を呼ばれ、困惑した表情を見せたココは、すぐにその理由を悟り、必死に首を振る。
「お父さんとお母さんに言われて、私を連れ戻しに来たの?いや!私」
「違うよ、大丈夫だから!あたしはココの味方だよ」
え、と小さく返事をし、少女はリースの顔を見る。葵も頷き、腕組みをした。何かの気配を感じつつ、抑え目に返事をする。
「………僕も――そうだな」
「本当に…?」
「うん、だから、あたしココと話がしたいな」
「……入って」
にっこり笑ったリースに少し心を許したのか、ココは中へといざなった。
しかし葵は動こうとせず、入ろうとするリースに声をかける。
「……おまえが話を聞くか、リース?僕はあっちと話をつける」
くい、と親指で空を指す、その彼方に、黒い影が通るのが見えた。
リースは頷き、小さく手を振る。みるくもまたみゅう、と鳴いて、同じことを言おうとしているようだった。
「わかった、頑張ってね!」
「そっちもな」
そして葵は振り向き、近づいてくる巨大な黒い影に身構えた。
「あのひと……ザボアは、急に来て、私をさらったの。そのときは…怖くて」
洞窟の中は、小ぎれいにまとめてあった。鳥の巣とは思えず、火を使った跡や、ココが眠るらしい毛布のようなものまで用意してある。その中でリースは、ココの話に耳を傾ける。ココは時々つっかえ、つっかえ、事情を話した。
「ザボアって、コンドルの名前?」
「そう、言ってた。それで……一緒に暮らそうって、はじめは食べ物も、腐った動物とかしか持ってこなくて、帰りたかったの。でも、段々、私のために、湖の魚とか、木の実とかも取ってきてくれて――」
「……好きになった?」
少女はこくり、と頷き、頬を染める。
「ザボアは、とっても寂しそうな目をしてた…ずっとひとりで、この山を守ってきたんだもの。私が逃げたりしたら、きっと、もっと悲しかったと思うの」
「そっか……ねえ、ココ。でも、そのザボアは」
もって一年、悪くすれば半年。それだけしか、生きられない。
リースが言外に込めた意味を汲み、ココは気丈に顔を上げた。
「知ってる。あのひとは、すこし違うことを言ってたけど……」
「違うこと?」
「難しいことで、よくわからないの。『永遠を手にする』って、その言葉だけしか、覚えてない。きっと、私を安心させようとして言ったことだと思う……」
「じゃあ、本当は、やっぱり……」
「でも――だからこそ、私」
だからこそ、いま、一緒にいたい。
ココの言葉に、リースは何度も、頷いた。
「そうだね…そうだね、今一緒に過ごしておかなきゃ、後でつらい思いをする事になっちゃうよね……」
意思確認は、できた。
あとは、コンドルの意思だけだ。そちらが確認できれば、アイラスと合流し、両親を説得に行く。リースはそう促した。
「ね、あたし達、ココのお父さんやお母さんを説得しに来たの。ココも一緒に行こ?その気持ち、伝えないと、心配かけちゃ悪いもんね」
「………」
ココはしばらく黙っていたが、やがて立ち上がった。
act.3 [sail away]
夕暮れ、橙と紫とに空が染まり始めるころ、アイラスは集合場所の村の入り口に立っていた。山道のほうに、葵とリースの姿を認め、アイラスは声をかける。
「ああ、お二人とも!ご苦労様です!」
「ただいま!ココ、連れてきたよ!」
「……コンドル――ザボアも、いる」
リースの後ろには、幼い少女が、そして葵が後ろ手に指した空には、黒い巨鳥が空を切っている。その鳥は、地上に降りるとともに、背の高い男に姿を変えた。黒い外套に、白い襟巻きをしたその姿は、威風堂々たるコンドルそのものだ。
三人はそれぞれが得た情報を統合し、両親の説得をすべくココの家へ向かうことを改めて決めた。
「ココ!」
一行が村の真ん中まで来たとき、井戸で水を汲んでいた女の一人が駆け寄ってきた。すると、少女はリースの側から離れ、その女のもとへ歩み寄る。
女はココの母親だった。
「ココ!!いままでどうしていたの、ごはんは?ちゃんと食べているの?ああ、すこし痩せてしまって、お母さんはとても心配したのよ……」
「……ごめんなさい、お母さん」
「ココ、もうどこにも行かずに、うちにいなさい」
娘を抱きしめながら、母親は涙を流す。
ココもまた、目を潤ませながら母の胸に抱かれ、それからそっと、離れた。
「それは……できないの、お母さん」
「な…何を言っているの、ココ」
「私……ザボアと、あのコンドルと暮らすの。だからお願い、お母さん」
「ココ!あなた、まだそんな」
声を荒げた母親から少女をかばうように、アイラスが一歩前に出た。
「あの、口出ししてしまうようで申し訳ないんですが――僕からもお願いします」
「あたしも……あたしからもお願い!ココは本気で」
リースも身を乗り出し、必死にココの加勢をする。そこへ、騒ぎを聞きつけたココの父親がやってきた。彼は母親より落ち着いて、娘の心配をする。
「しかし、ココ……生活は?ちゃんと暮らせるのか、私たちは心配なんだよ」
「お父さん…!大丈夫なの、ザボアは、私のために」
リースの見てきた限り、ココとザボアとの生活は、上手く行っているようだった。それを聞き知っていたアイラスは、父親に向かってもとりなしをする。
「結婚生活は成り立っているようですし……こうして人間の姿にもなれることですから、ほら、いっそこの村で所帯を持って暮らしても」
「しかし、皆さん…!コンドル――山神様は」
半年で、死んでしまう。父親はそう言って、かぶりを横に振る。
それまで成り行きを見守っていた葵が、静かに口を開いた。
「そうなることは――ココにとって不幸、か?」
「……っ」
父親、そして母親は、はたと葵の顔を見る。彼は目を閉じ、それからゆっくりと瞼を上げて、二人の顔を見ながら、言った。
「哀しむ事は決して不幸じゃない――」
「………」
両親は黙り込み、下を向いた。
たたみかけるように、リースも頷く。
「そうだよ、だからこそ、今ある時間を大切にしたいんだよ…!ね、ココ、そうだよね」
「……うん」
「お願いします、僕からも、このとおり」
アイラスが頭を下げたのを最後に、場は沈黙に包まれた。
「………」
「………」
「………わかりました」
はじめに、沈黙を破ったのは、ココの父親――ケラブだった。
「山神様…いえ、ザボアさん。娘を――よろしくお願いします」
そう、言って、ザボアの手をとり、礼をする。
母と娘は、同時に彼の名前を呼んだ。
「お父さん!」
「あなた!」
「ルルカ、この方たちの言うとおりだ。私たちはココを『釘』にしてはいけない」
「………」
ケラブは妻のもとへ行き、その肩を抱いた。
母親、ルルカは、ずっと自分の足元を見ていたが、やがて意を決したように、娘の顔を正面から見据えた。その目は、思いつめたように厳しい。
「……ココ」
「お母さん」
そして、ふ、と力が抜けたように、母は言った。
「……たまには――家にも、顔を見せて頂戴ね……」
「それじゃあ…!」
両親はついに、娘の結婚を許したのだった。
涙を流して喜ぶココの側で、アイラス、リースの二人も、笑って祝福する。
「良かったですね、ココさん、ザボアさん」
「うん、ほんとに!」
そう言われて、それまでずっと黙っていたコンドル、ザボアは、そこでようやく口を開いた。
「ああ……『おまえ達のおかげ』だ」
「……!」
彼の挙動が明らかにいままでと違うことに気がつき、葵は声を出さずに叫んだ。なにか、なにか始まる。
ゆっくりと、黒い男は、ココのもとに近づいた。
「行くぞ、ココ――」
「………ッ!?」
ふわり、と、少女の身体が浮いたように――見えた。
その膚に、やわらかな羽が、生えてくる。
身体は黒く、首周りには真っ白な襟巻きが、どんどん増えて、彼女はまるで、コンドルそのものの、ように。
「ココ!?ココ、どうしたの、ココ!!」
「ごめんなさい、お母さん――私――永、遠、を」
少女はそっと、微笑んだようにも見えた。
しかしそれが、ココの人としての声を聴いた最後だった。
彼女はいまや、若い雌コンドルに変わり、同じく姿を変えたザボアとともに、天高く舞い上がってゆく。名を呼び、声を枯らす人間たちの声は、もう届かない。
「ココ!ココ!!!」
「なっ…そんな…!そんな!!」
二羽のコンドルはゆっくりと上空を旋回し、それから、山とは別方向、折しも沈みゆく夕日に向かい、つい、ついと飛んでいった。その黒い姿はやがて、燃える太陽のなかに、融けてしまうように、消えた。
残された者は、唖然としてそれを見送っていたが、やがて葵が、ぽつりと言った。
「………『永遠を手にする』とは…こういうことか…」
「ココ……!」
子を思う母の声は、むなしく夕空に吸い込まれていった。
epilogue:[the eternity]
あれから、数日。
アイラス、リース、葵は、なにとはなく集まって、夕食どきの白山羊亭のテーブルを囲んでいた。話題は、先日のコンドルたちについて、だ。
「ココは…幸せ、かなあ」
「最後に――笑っておられましたよね。ザボアさんと、ふたり」
「……」
そこへ、看板娘のルディアが、注文の料理を運んでくる。
料理をひととおり並べたあと、彼女は一通の封書を取り出し、テーブルに置く。
「あの、先日のご夫婦から、皆さんに手紙が」
「手紙……?」
一番近くにいたアイラスがそれを取り、封を切って読み上げる。風変わりな紙に、丁寧な筆跡で書かれたそれは、一見して母親からのものと思われた。
『先日は本当にお世話になりました。
夫婦ともになんとか普段の暮らしに戻り、落ち着いてきたところ、少々遅ればせではありますが、お礼を、と筆をとりました。
せっかく好意で受けてくださった依頼が、あのような結果になり、皆様の気を悪くしてしまったことと思います。
あの後、我が村の呪術師に話を聞いたところ、コンドルと人間とは、まわりの人間の祝福を受けたとき、『永遠を手にする』と歌われているのだそうです。
にわかには信じられませんが、あのときのことを考えると、きっとそうなのでしょう。
皮肉な結果ですが、しかし、私たちは依頼したことを後悔はしていないのです。
本当は、依頼をする前から、わかっていたのかもしれません。
遅かれ早かれ、ココは私たちのもとから去っていく、と。
私たちの村に、『釘になるな、槌になれ』という格言があります。他人の意思ではなく、自分の意思でものを決めよ、という意味です。私たちは、ココを槌として、あの子の思ったとおりにさせてやるべきだった。あなたがたは、そうするために背を押してくださったのです。
心から、お礼を申し上げます。
それでは、失礼いたします。
皆様の上に、山神様の加護がありますように。』
「………お礼、だって。ちょっと無理してる、よね」
リースはそう言って、困ったように笑った。その肩で、みるくもみゅう、と小さく鳴く。
いっぽう葵は、スープを掬いかけた匙を止め、ひとこと、呟く。
「……哀しむことは不幸じゃない。それはきっと――あの親たちも」
「そうですね……」
アイラスは手紙をたたみ、丁寧に封筒へ戻す。
ときは夕暮れ、夕日に向かって飛ぶ烏たちの声に、コンドルの鳴き声があった気がして、彼らはふと、窓の外を見た。
END.
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
【1649 / アイラス・サーリアス / 男性 / 19歳 / 軽戦士】
【1125 / リース・エルーシア / 女性 / 17歳 / 言霊師】
【1720 / 葵 / 男性 / 23歳 / 暗躍者(水使い)】
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■ ライター通信 ■
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発注ありがとうございました。ライターのSABASTYです。
集合した皆さん全員が「両親の説得」を目的にしておられましたので、全員で協力して説得、という構成になりました。結末が少々悲しかったかもしれませんが、依頼タイトルのとおり――ということで。
act.2のみ、それぞれのキャラさんで別のものになっています。一つだけでも読めるようにしたつもりですが、全員分併せて読むと、より深くストーリーが判るかと思います。
リースさん、実はソーンでお仕事を受けたなかで初めての女性PCさんでした。御自分の事情とも重ねていらっしゃるようなプレイングでしたので、そのあたりをさりげなく表現できたら良いな、と思いつつ書かせていただきました。
それでは、またの冒険をお待ちしております。
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