<聖獣界ソーン・白山羊亭冒険記>


竜の目
 
 1、アルマ通りにて

 子竜は、空から目を離さなかった。短い手を胸の前に垂らしたまま、紫煙山のある方角を見つめている。
 鱗と同じ綺麗なラベンダー色の目が、パチパチと瞬きをする度、人々はハッとして空を見上げた。遙か彼方に見える黒い点が、ただの鷹やカラスだと分かると、子竜は傷ついた肩をがっくりと落とし、人々はホッと安堵の息を漏らした。
 紫煙山のドラゴンが、人を襲う事は滅多にない。普段は紫がかった霧の中で、静かにひっそりと暮らしている。
 成竜ともなると、全長は十五メートルにも及び、山を二つ越えるのに十秒とかからない強靱な翼と、飛行能力を持つようになる。この子竜は、恐らく生まれて一年ほどにもみたない、若竜であろう。人間の大人よりも、丈が頭一つ分ほど小さかった。
 彼等は温厚で大人しい性質をしているが、仲間が傷つけられた時だけは別であった。怒り狂って手がつけられなくなるのだ。翼で突風を巻き起こし、大きな体を使って、手当たり次第の破壊行為に及ぶ。下手に手を出し傷つけると、別の仲間がやってくるので、彼等の気持ちが平坦に戻るまで、見守っているしかないと言った始末であった。
「まったく、とんでもない事をしてくれたもんだ」
 幼いドラゴンの翼に刺さったままの矢を、恨めしそうに睨んで男が言った。
 母竜が、子を探して山を下りてくるのは時間の問題である。傷ついた子竜を見れば、きっとこの街の人間の仕業と勘違いするだろう。たった一本の矢のおかげで、アルマ通りが瓦礫通りに変わるのだ。人々の吐く溜息は重い。
 なんとか、子竜を送り届ける事ができれば良いのだが。武装したハンター達の巣窟へ足を踏み入れたいと言う、勇気のある者などいない。『悲劇の来訪』を待つばかりと嘆く声に、刀伯・塵(とうはく・じん)は、通りすがりの足を止めた。
 近くにいた、銀糸の髪の男に問いかける。
「何かあったのか?」
「ハンターが竜を射落としたんだ」
 男は険しい顔でそう言い、「まだ子供だ」と付け足した。
 顔を見合わせる塵と禍鎚に、老人が一時始終を話して聞かせる。その間にも、子竜は悲しげに鳴いていた。
「ひどい事をするな」
 と、銀の髪の男は言った。塵も神妙な顔で腕を組む。
「怪生物……だが、生き物には違いないんだよな。こんな話を聞いて何もしないで帰ったら、娘にどやされそうだ。禍鎚──」
 それまでずっと黙っていた塵の連れは、名を呼ばれ初めて口を利いた。虚影に彷徨う蒼牙(こえいにさまようそうが)と言う、二つ名を持つ男だ。
「……俺は構わない……。子竜の護衛……引き受けよう」
 ざわ、と周囲がどよめく。
「良し。決まりだ。あの竜の母親を、安心させてやろう」
 塵が返すと、人々の間から歓声が上がった。
 ずっと顔を曇らせていた銀髪の男も、名乗りを上げる。ミリオーネ=ガルファと言った。
「俺も同行させて貰おうか。ハンター達を許してはおけないからな」
 三人は人々の期待の目を掻き分けて、傷ついた子竜と向かい合った。子竜は、やってきた男達に目もくれず、空の彼方を見つめている。
「問題は、こいつをどうやって運ぶかだな」
 いかにもどっしりとして重たげなドラゴンの子を、ミリオーネは見下ろした。その背にかかる声。
「それを俺も考えていたんだが。担いで行くのは、さすがに無理だろうな」
 振り返ったミリオーネの前に現れたのは、見知った顔の青年だった。名をセフィラス・ユレーンと言う。
 今は隠した背の羽は、竜のそれよりも強い力を持っている。一人でなら容易く飛べる距離ではあるが、重量のあるドラゴンの子を背負っては厳しいだろう。
「この傷を治す事も出来るが……」
 セフィラスは、子竜の翼を見つめた。自身は、翅輝人(しきじん)と呼ばれる、古代有翼人種の生き残りである。希少価値の高い羽を持つ身として、この竜と同じように、狙われる立場でもあった。それが故に、他人事とは思えなかったのだ。
「治せるのなら、早い所やってくれ」
 傷さえ消えてしまえば、母竜も迷子の子を連れて大人しく帰ってゆくだろう。上手く行けば、子竜が自分の翼で山へ帰るかもしれない。
 人々は、セフィラスにパッと明るい顔を向け、口々に早く早くと促した。
「少し傷むかもしれないが」
 セフィラスは、子竜の矢に手をかけると、一瞬のうちにそれを抜き取った。驚いて羽を広げたそこへ、『命の水』を使う。見る見るうちに、体の傷は癒えた。
 人々は、歓声を上げ、手を打ったり抱き合ったりした。
「良かったな」
「これで戻れるか……」
 塵と禍鎚も顔を見合わせる。
「さぁ、飛んでみろ」
 と、ミリオーネも、目を細めて子竜に声をかけた。
 皆、翼を広げ、ドラゴンが空へ舞い上がることを期待していたのだが。いつまで経っても、子竜はその場から動こうとしない。羽をピタリと閉じたまま、「クルル」と、弱々しく鳴いた。
 細い眉をひそめて、セフィラスが呟く。
「体の傷は癒えたが、飛ぶ事への恐怖が芽生えたか……」
 はぁーっと、溜息を漏らす人々。気配は暗転。一気に消沈ムードに戻ってしまった。
「飛んでいただけなのに、矢で射抜かれたんだ。無理も無いな」
 ミリオーネは、引き抜かれた矢へ目をやった。ハンターに対する嫌悪感が、ありありと見て取れる顔つきだった。
「となると、結局、山へ送り届けなければならないってわけか。手っ取り早く、人力に頼るってのはどうだ? 荷車があれば、何とかなるだろう」
 塵の言葉に同意する三人。人々の反応も早かった。
「じゃあ、直ぐに持ってきてやるよ」
 そう言って男が一人、輪から離れて行った。
「あとは、念のための食料と水が必要か」
「適当に見繕ってこようか」
 手を揚げたのは、食料品店の女主だ。
 程なくして、荷車には四人と一体が腹を空かさず峠を越えられるだけの、水と食料が用意された。
 子竜は、壊れ物を扱う丁寧さで、数十の手に持ち上げられ、荷台に落ち着いたが、相変わらず心許なげに天を仰いでいる。
 四人はアルマ通りの人々に見送られ、エルザードを出立した。

 2、ハンターの巣
 
「怖い事は無いからな? これは『武の城壁』と言って、見えない壁で敵から守ってくれるんだ」
 子竜に言い聞かせながら、『サムライ』の術を施す塵を、セフィラスは静かに見守った。禍鎚は荷台に腰掛けたまま動かない。
「これは何をしているんだ?」
 ミリオーネは、後ろから荷車を押しながら、引き手の塵に問いかけた。
「あぁ。『思念投射』と言って、意識を飛ばして周囲を視察しているんだ」
「そんな力もあるのか」
 塵は頷き、うっすらとかき始めた額の汗を腕で拭った。
「暗くなる前に着けると良いな」
 と、呟いて空を見上げる。
 木漏れ日は明るく、夜は遠い。
 辺りは穏やかな静けさを見せているが、荷台で揺れている子竜は、かなり不安そうであった。
「心配か」
 問いかけたセフィラスに、子竜は首を傾げた。紫色の瞳が、山の中の緑を映し黒っぽく消沈して見える。母竜を呼ぶ声も、心なしか小さかった。
 セフィラスは目を細め、子竜の首に触れた。大丈夫だと、独り言のように囁く。
 ミリオーネは、それを見逃さなかった。
「飛べるようになると良いな」
 あぁ、と頷くセフィラス。
 黙々と一生懸命な塵の背中が、一歩進むたびに隆々と盛り上がった。
 
 山道の走査を終え、禍鎚は頂上付近を空から見下ろしていた。その移動速度は、時速百キロにも及ぶ。山一つ程度の離れ方なら、離脱した体へ戻るのに数秒とかかるまい。
 狩りに適したポイントを、禍鎚は空から探っていた。
(……今のところ……姿は見えないか……)
 緑の間から現れた一羽のタカが、悠々と翼を広げ、風に乗って舞い上がる。
 と、その時だ。
 ギラリと光る何かが、鳥の体を一直線に射抜いた。
(!)
 タカはバサ、と一度羽ばたいた後、頭から真っ逆さまに森の中に落ちていった。禍鎚は、鳥を射落とした物が飛び出してきた方角に向かって、急降下した。
 木々の開けた空き地で、暗いグリーンのフード付きマントを着た四人の男達が、手に手に弓を構え、下品な声で笑っている。
「俺のが当たったんだ」
「いや、オレんだって」
(こいつらか……)
 禍鎚は男達に一瞥をくれ、森を急ぎ帰った。

「どうする。連中のいる場所は、山道から少し外れるみたいだが」
 塵の強面が翳った。
 車輪に石を噛ませて止めた荷車の上で、子竜は食料品店の女主が積んでくれたプラムを手にしていた。甘酸っぱい匂いをしきりに嗅いでは、首を傾げている。
「食べても平気だぞ」
 そう声をかけてから、ミリオーネは左から右足へと、体重を載せ替えた。子竜はしばらく見つめたあとで、ハムッと果実を頬張り、再び籠の中の実に手を伸ばした。
「気に入ったのか」
 尋ねたセフィラスに、子竜は「ぎゃ」と鳴いた。
 言葉が通じたのかどうかは疑問だが、そのタイミングはあまりにも合っていた。一行の口元に、淡い笑みが乗る。
 が、直ぐに引き締まった。
「質の良い者達とは思えない。皆殺し──とまでは行かないが……二度と弓を持てないようにするぐらいの仕置きは、必要のようだ」
「俺も同感だな。しかし、この竜の子に危険が及ばない方法を採らなければ」
 ミリオーネは、ドラゴンの安全を優先した上で同意する。
 禍鎚は塵が一人渋っているのに気がついた。
「……なにか、問題でもあるのか……?」
「いや、相手は『ただの』人間だしな。あまり手痛い事はしたく無かったんだが」
 視線が最年長の悩める顔に集まる。
 塵は頭を掻きながら、暢気にプラムを頬張っている子竜へと目をやった。いまや口も手も、果汁まみれである。無邪気な姿には、苦い笑みがこぼれた。
「……そう悠長な事も言ってられないのは、重々承知なんだがな……」
 子竜がプラムを取り落とした。それが、荷台を超えて地面に転がる。セフィラスは実を拾い上げると、服の裾で軽く一拭いしてから、子竜の手に渡してやった。
「行きに何もなければ、そのまま通過しても良い。帰りも通る道だ。叩きのめすのは、竜を送り届けた後でも遅くはないしな」
 塵は、頷きながら小さな溜息を漏らす。
「願わくば、物分かりの良い連中であってもらいたい」
「あんたの連れは、お人好しだな」
 ぼそり囁いたミリオーネの苦笑に、禍鎚は無言で頷いた。
 陽は歩を進める事に、傾いてゆく。
 それまで真上にあった日差しは、一行の後ろから差すようになった。
 頂上も近いと言う地点で、荷車の引き手に回っていた禍鎚が、足を止めた。
 セフィラスも沈黙したまま、森の奥を見つめている。
 塵は、愛刀の柄に手をかけた。
 明らかに、風が起こしたものとは違う緑のざわめきを、耳にしたのだ。
 何喰わぬ顔で、ミリオーネは車輪の下に石ころを蹴飛ばした。
 それが合図のように。
 ブン──
 と、弦が唸った。
 同時に、禍鎚が荷台に駆け上がる。竜めがけて飛来した鋼の矢を激しい蹴りで、叩き落とした。
 第二、第三の矢。ミリオーネの刀がそれを薙ぎ払う。
 子竜は、荷台の上で呆然と立ち尽くし、ガタガタと震えた。
「穏便には済まされないか!」
 塵の目から、威圧の光が放たれた。まともに食らったハンター達が、突然、矢をつがえたまま動かなくなる。
 セフィラスは、腕を水平に振るった。風の刃が男達を襲う。真空破に切り裂かれ、男達は悲鳴を上げた。
「た、助けてくれ! 殺さないでくれ!」
 泣きわめいて後ずさるハンターに、セフィラスは感情の乗らない声を落とした。
「もう二度と、ドラゴン達を狩らないと約束するなら、そうしてやる」
 男達はわあっと叫んで、山道を転がるように走り去った。

 3、紫煙山

 紫煙山に着いたのは、陽の落ちる半刻前であった。
 山の麓には濃い霧が立ちこめ、一行の侵入を拒んでいる用にも見える。
「迂闊に入ると、戻れなくなりそうだな……」
 紫のもやに目を凝らしながら、ミリオーネが言った。
 子竜はそわそわと落ち着きを無くし、翼を広げては飛び立とうとするが、やはり勇気がでないのだろう。パタパタと力無く羽ばたくだけで終わってしまう。
「クルルルル!」
 と、子竜は鳴いた。
 今までで、一番大きな声だった。それはあちこちに反響して、辺り一帯に響き渡った。
 まもなく、霧の奥からズシンと重い足音が、一向に近づいてきた。
「母竜か?」
 呟いた塵の目が、前方に現れた巨大な成竜に釘付けとなった。
 それは子竜の十倍の丈はあった。四人の目前で立ち止まり、思慮深げな瞳で見下ろしてくる。
 竜はしばらくそうしていたが、気が済んだのか首をグッと下げて子竜の匂いを嗅いだ。
 目を閉じ、喉を鳴らして身を擦り寄せる子竜。
 やがて成竜は顔を離し、地鳴りのような低い咆哮の声を上げた。
 ビリビリと足下から背筋を駆け抜け、脳に振動をもたらすような大音響だ。たまらずに、ミリオーネと禍鎚が耳を塞いだ。
「なんだ!?」
「分からない……!」
「母竜じゃないのか……」
 セフィラスは目を細め、嘶く竜を見上げた。
 その声が鳴りやまぬうちに、頭上でバサッと言う大きな羽音が聞こえた。風が起こり、霧が渦巻く。
「今度は何だ!」
 塵が吠えた。
 着地したのは、別の成竜だった。
 だが、子竜の反応を見れば、その竜が母だと言う事は一目瞭然だった。翼を広げ、鳴いたのだ。
 舞い降りた竜は、荷車の上の子竜に頬を擦り寄せた。その姿を見届け、初めにやってきた竜は、霧の中へと戻っていった。
「下ろしてやった方が良いか?」
 ミリオーネに、セフィラスが見ていろと合図する。
 母竜は、子竜の腹を鼻先でそっと押した。子竜は萎縮していた翼をいっぱいに広げると、パタパタと懸命に羽ばたき始めた。まだ、だいぶ弱々しくはあったが、それでも体が荷台から浮き上がったのを見て、四人は双眸を崩した。
 子竜は、どすん、と尻餅をついて着地した。
「何とか役目は終了だな」
 塵は、荷車に手をかけた。
 行きに積んだ食料は、子竜が全て平らげてしまい、荷台は空っぽである。
 最後のプラムは、子竜が三本の指でしっかり掴んでいた。母竜はそれに気付いたようだ。首を傾げて見下ろしていたが、やがて、何を思ったのか──クルリと背を向け、再び振り返って一行を見つめた。
「付いてこい、と言ってるのか?」
「そう……見える……」
 セフィラスと禍鎚が、子竜を挟んで歩き出す。
「荷車はここに置いて行くか」
「ああ。この霧だ。普通の人間は入って来ないだろう」
 そう言って、塵とミリオーネが最後尾についた。
 本当に、濃い霧だった。
 二メートルと、視界がきかない。仲間やドラゴンを見失わないよう、四人は固まって歩いた。
 森なのか。草原なのか。それさえもハッキリしない。土や草を踏み、かなりの距離を歩いた。
「うん? これは?」
 突然、足の裏がゴロゴロとした硬い感触に変わった。塵が一つ拾い上げてみると、それは丸くてすべすべとした石だった。
 禍鎚は、霧の向こうから聞こえてくる、微かな音に耳を澄ました。
「……水が流れてる……のか?」
 一行は水辺に導かれたようだ。
 視界は依然として霧に覆われている為、見通しが利かないが、ザアザアと言う流れの音が近くなってゆく。足下の石の間にも、水が感じられるようになった。
 そして、辺りが囂々と唸る水の音に包まれた場所までやってくると、成竜は立ち止まった。白濁した紫の霧は一段と濃く、脇に垂らした自分の指先も見えない。
「ここに何があるんだ?」
「さっぱり、わからん」
 セフィラスと塵は首をひねる。
 だが、母竜がその答えを教えてくれた。身を屈めて何かを拾い上げたのだ。そして、四人を静かに見つめる。
「……つまり、同じ事をしろと言うのか」
 ミリオーネはしゃがみ込み、竜を真似て手を伸ばした。指先に当たる感触は、皆同じである。無造作に一つをつまみ上げた。
「これは──」
「水晶だな。恩返しのつもりなのかもしれない」
 セフィラスは、直径三センチほどの透き通った球体を、手のひらの上で転がした。塵と禍鎚も一つずつ拾いあげる。
「仲間思いの上、随分と義理堅い連中だな」
「ああ……」
 成竜は、皆がそれを手にするのを見届けると、元来た方へ歩き始めた。
 何か特別なセンサーでもついているのだろうか。母竜は真っ直ぐに、荷車のあった場所へと一行を導いた。
 別れの時である。母竜が大きな翼を広げた。
 言葉もなく、ただ目を細め、セフィラスは子竜の頭を撫でてやった。「クルル」と鳴いて返す子竜に、ミリオーネは微笑する。
「達者でな」
 と、声をかけると、やはり子竜は鳴いた。
「……言葉はわからなくても……心は、通じる、か……」
 禍鎚の言葉に頷く塵。
 ドラゴンの親子は、霧を巻き上げて羽ばたくと、深いもやの中へと姿を消した。

 4、竜の目

 紫煙山を離れてみれば、辺りはすっかり月夜であった。
 禍鎚が火を起こすのを手伝って、塵は苦笑する。
「まさか、野宿になるとはな」
「おまけに食料も無い」
 同じ笑みを貼り付かせ、ミリオーネは貰った水晶を月光に翳した。
 それはまるで、あのドラゴンの瞳と同じように、澄んだラベンダー色をしていた。            




                         終






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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 (年齢) > 性別 / 職業】

【1245 / 虚影に彷徨う蒼牙 禍鎚 / こえいにさまようそうが かつち(16)】
     男 / 鬼道士


【1528 / 刀伯・塵 / とうはく・じん(30)】
     男 / 剣匠 

【1980 / ミリオーネ=ガルファ / みりおーね=がるふぁ(23)】
     男 / 居酒屋『お気楽亭』コック

【2017 / セフィラス・ユレーン / せふぃらす・ゆれーん(22)】
     男 / 天兵

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■          あとがき           ■
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 こんにちは。紺野です。
 お届けが大変、遅くなってしまい、本当に申し訳ございません(滝汗)。
 推敲前の気分転換に、散らかったデスクトップを片づけようとして、
 完成したノベルファイルを削除すると言う、情けない事件が……(倒壊)。
 何もかも真っ白になり、精魂を使い果たしてやっとお届けする事が出来ました。
 そんな言い訳も空しい大遅刻ですが、少しでも楽しんでいただければ幸いです(涙)。

 苦情や、もうちょっとこうして欲しいなどのご意見、ご感想は、
 謹んで次回の参考にさせて頂きますので、
 どんな細かな内容でもお寄せくださいませ。

 今後の皆様のご活躍を心からお祈りしつつ、
 またお逢いできますよう──


 
                   紺野ふずき 拝