<聖獣界ソーン・白山羊亭冒険記>


Trick or treat?

●オープニング

「へえ、これ、以前言ってたお祭りの‥でしょ? 許可降りたんだ‥」
 ルディアがペタと壁に貼り紙を貼るのを見た冒険者にええ、と彼女は笑いかけた。
「さっき、王室からも許可を貰ったんです。10月31日の夕方から、夜にかけてアルマ通りでのハローウィンパレード♪」
「熱心ねえ。大変だったんじゃない?」
「なんの! 皆さんに楽しんで頂く為です。もう飾り用のカボチャも注文してありますし」
 ここ最近、ルディアは異国の祭りをソーンに紹介するのに凝っている。
 積極的にパーティを開き、季節ごとのイベントを開催しているのだ。
 その頑張りはなかなかのものである。
 例えそれが、白山羊亭売り上げアップと、店の活性化という下心付きであったとしても‥
「で、さっきから気になってたんだけど‥それ何? シーツ?」
 カウンターの上に置いてあるそれに冒険者は目をやった。
 白い布だがテーブルクロス、ではない。間違いなくシーツのサイズだ。
 しかも中央部に大きな穴が二つ‥?
「これですか? これはですねえ‥」
 作業を終えカウンターの裏に戻ってきたルディアは、白い布を手に取ると‥
「こうするんです! Trick or treat〜〜〜!」
「うわっ!!」
 時間にして僅か1秒。カウンターに沈んだルディアの変わりに、白い塊が冒険者の前に現れた。
 三日月型に裂けた赤い口。曲がった鼻の、人外の存在の似姿だ。
 人はそれをモンスター、もしくはお化けと呼ぶ。
「な、なんだ? ルディアか‥脅かさないでよ」
 開けられた丸い穴から覗く丸い瞳は、冒険者にかけられた声に、は〜い、手を挙げ明るい返事を返してくれた。
「こういう風なお化けの格好をして、怪物を追い出し、人々を驚かせて楽しむのがハローウィンのやり方なんですって。今回は通りで一般の人にも見せたりするから、いろんな格好をしてきて欲しいですね」
 真面目な説明なのだが、なぜか気が抜ける‥ このぬっぺりとした白い顔には人の力と毒気を抜く効果があるらしい。
「ねえ‥それ脱いで‥お願いだから」
「あ、いっけない♪」
 シーツを脱いだルディアはぺろりと舌を出した。そして照れくさそうに笑う。
「まあ、平たく言えば見世物になってもらうわけですけど‥その代わり、パレードが終わってからのパーティでは飲み放題食べ放題ってことで‥」
「なるほど」
「芸達者で、凝り性な皆さんなら、私よりきっと面白いのができると思うんですよ。楽しみです」
「ルディアったら‥。でも‥そうね」
 冒険者は、貼り紙とルディアの顔を見比べながら目を細めた。
 なかなか、面白そうかもしれない‥。

『スリルと、興奮の一夜を‥
 アルマ通り ハローウィン祭り
 5時から7時まで モンスターパレード
 7時から深夜まで ハローウィンパーティ

 モンスターパレード参加者募集 
 モンスターの仮装をしてパレードに参加してくださった方(大道芸披露歓迎) パーティ参加費無料
 パーティのみ参加もOK、但し必ず仮装してくること

 皆様のご参加をお待ちしております』

●集まりしモンスターたち

秋の日は釣瓶落とし。
もう太陽はマントを翻し山の向こうへと姿を消していく。
主役を闇と、星と人間たちの灯りに譲って。
ぽわっ。
大きなカボチャのランタンに蝋燭の明かりが灯る。
「そろそろ、皆さんおいでになりますかね」
火を入れ、掃除をしていたルディアの背中に天使のような優しい声がかかってきた。いや、比喩ではない天使の声?
「何か、お手伝いしましょうか?」
「あ、メイさん、いらっしゃい。大丈夫です。直ぐ終わりますから‥ご準備の方をお願いします。」
そうですか、ニッコリ微笑み、天使メイは衣装を整え始める。
「今日はいい天気ですよ。夜もきっといい星の空になるでしょう。楽しめるといいですね」
「よお、見た顔もそうでない顔もよろしくな。ルディア、今日は飲み放題食べ放題ってのは本当だろうな?」
「勿論♪」
「じゃあ、仮装でもなんでもやってやんぜ。準備もバッチシよ」
店には次々と冒険者達が集まり始めている。
水竜の琴を腕に立つ山本健一は優雅に、大きな斧と木箱を抱えたシグルマは豪快に笑って今日の仲間達に声をかけた。
店の前ではアイラス・サーリアスが周囲の人々にハロウィンの解説をせがまれているようだ。
「『ハローウィン』‥ケルト人の大晦日であり、お盆の前日と言ったところでしょうか?万聖節の前日で、『ハローウィン』の意味は『聖夜』でしたね。仮装してお祭り騒ぎを楽しむのは、主にアメリカの風習ですよ。『君のいたずらが面白く、迷惑や被害を与えないものならお菓子をあげましょう』って意味だったと思いますよ」
「いやあ、ソーンの薀蓄王は健在だな。アイラス。よっ!皆、今日も盛り上がろうぜ」
見事な薀蓄に皆の歓声と喝采が上がる中、オーマ・シュヴァルツは軽くサインをきった。
「そろそろ、パレード始まりますから準備をお願いしますね。着替えに部屋を使っていいですから、男の人は店の中。女の人は奥をどうぞ」
「あっりがと♪ じゃあ、メイさん、よろしくね。あ、この子はリリス。ご挨拶は?」
「にゃあ〜〜!」
「こちらこそ、よろしくお願いします。えっとカミラさんでよろしいんですよね?」
黒猫を抱いたカミラ・ムーンブラッドは頷くと、メイと共に部屋へと入っていく。
それを見送った男冒険者達は、唾を飲み込んだ。もちろん、着替えを覗こうとするものなどはいない。当然である。だが‥
「あ、忘れてた。ルディアさん、これお土産良かったらパーティででも食べて〜♪」
バタン! 突然扉が開き、カミラがケーキの箱を差し出した時、小さく心臓が鳴った理由はオトコノコの秘密であろう。

●モンスターパレード

華やかな音楽と共に白山羊亭の前からパレードがスタートする。
「うわ〜、きっれ〜」
パレードの先頭に立つのは純白の天使。その姿には見たものが息を漏らさずにはいられない神々しさがあった。
「これは‥天界の盛装なんですよ」
そう微笑んだ鎧に槍、華やかなメイのいでたちは、見るものが見ればこの世の技を越えた巧みさに気付くだろう完璧な美しさを湛えている。
「わ〜‥」
呼吸を飲む美しさはその後にも続く。白の光の後には夜の化身。真紅のドレスに闇色のマント。夜色のリボン血色の髪に美しく映える。
美しきヴァンパイアプリンセスが其処に存在していた。メイの後に続くには正しく好対照と言えた
「美しき火薔薇の如き姫君よ。どうぞ、今宵は私と共に」
スッと細く、しなやかな指でエスコートするのは健一。彼の服装も黒いマントに黒いコート。首元の蝶ネクタイだけが血の様に真っ赤に染まっていた。
「あら、貴方もヴァンパイア?」
「ええ、今宵限りは」
「‥なら、エスコートをお願いしますね」
イタズラっぽくウインクする健一に、カミラも微笑を返して手を取った。
完璧な闇の一対は見る者の心の奥をときめかせずにはいられない不思議な魅力がある。
「う〜ん、あの後に続くとなったらやっぱ、パワー勝負だぜ!」
四本の手でまるでバトンのようにぐるぐると斧を回すミノタウロスに観客の拍手が上がる。
「おーっ!!!」
「まだまだ、これからだあ!! どりゃああ!!」
どこから出したか巨大な丸太が、あっという間に一本が二本、二本が四本、四本が八本、八本が‥とにかく山をなす薪へと変わる。
「パワーでアピール! 決まったぜ!」
ポーズをとるシグルマに後に続いたアイラスも思わずヒューと口笛を吹いた。
「あんな大きな剥製を被ってあれだけの動きとは‥流石ですね。さて‥僕はどうしましょうか?」
ピン! 黒い細いサングラスを人差し指で、跳ね上げアイラスは笑った。そういう彼のいでたちもソーンでは見ることの出来ないもの。
漆黒のTシャツに革のジャケット、ジーパンに編み上げブーツ。左の腰に日本刀を佩き、右肩からサブマシンガンを下げ、右の脇下にヘビーピストルを忍ばせて。
近寄りがたい雰囲気はモンスターと言うよりモンスターバスターという所だろうか?
銃をくるくると弄んでいる背後に‥怪しい影! さっと銃を構えアイラスは身構えた。
「あ〜ら、怖いお兄さんね。でも、あたしはこの可愛いお化けちゃんのほうがいいから、今日のところはご・し・ん・ぱ・い・な・く♪」
「レピアさん‥。いつおいでになったんです?」
アイラスは深く息を吐き出して銃をホルダーに収める。
「な・い・し・ょ♪」
ウインクした悪魔っ娘、レピア・浮桜は、しだれかかるように白いシーツの塊のお化けに抱きついた。豊満できわどい踊り子の衣装に妙にしっくりとくる悪魔の羽に捩れた角。
「うっわわ〜〜、止めてくださいレピアさ〜ん」
シーツお化けの抗議も無視して、柔らかい少女の感覚を楽しむと、彼女はくるり踊り始めた。
インプかはたまたサキュバスか‥魅惑的な身体に抱きつかれたら、きっと男はあっという間に抗えなくなってしまう。
彼女の言葉とダンスにほんの少しホッとした人物がいたのは内緒である。
楽しげで蟲惑的なレピアの舞に、いつの間にか健一も樽に腰を下ろして竪琴で即興の音楽を合わせ始めた。
ハロウィンに相応しい、楽しげな曲を。
横でカミラは猫を抱いたまま、足でリズムを取った。それくらい心が沸き立つメロディだ。
即興のはずなのに、まるで予め決められた様な完璧な踊りは闇をつかみ、灯りを従える人の心を惹きつける。
拍手喝采の中、彼女は満足そうに微笑んだ。
パレードの最後をどんちゃんどんちゃん、賑やかに暴れまくるのは背後に人面草と霊魂軍団を従える‥主夫?
「おっしゃー! オーマパパとでも呼んでくれ。今日も元気にいってみよー!」
可愛いカボチャ模様のエプロンをつけ、背後に可愛い(?)ケルベロスを従えた巨大大男は‥確かにモンスターかもしれない。
不思議な恐怖を見るものたちに与えていた。
「おーら、おめえたち、パンフ配布はじめえ〜」
霊魂軍団が観客達に何やら紙を渡し始めたのを見て、白シーツお化けの顔色が変わった。
いや、顔色が変わったのなどは当然解らないが、慌てているのは確かだった。ダメダメと大きく手を振る。
「オーマさん、今日は止めて下さいって! 白山羊亭だけのイベントじゃないんですからあ!」
だが、完全全開暴走モードのオーマには聞こえない。
それを見ていた白い天使と、黒の姫は顔と耳を合わせた。
「‥ねえ、メイさん‥その翼で‥」
「‥解りました」
二人はゆっくりと背後に周り‥オーマに近づく。
「よっしゃあ! 次は大召還下僕ライオ‥」
「行きます! カミラさん!」
「OK、メイさん! GO!」
ぶわっ! 突然、風が吹いた。オーマとその具現化モンスター達の頭上を神の風が舞い上がっていく。
パンフレットと一緒に。
「風が吹いたらアメが降る‥出ておいで‥ア〜〜メッ!」
「ワアアッ♪」
上がった声に、風に紙と髪をなびかせたオーマは、冒険者達は目を、見張る。
子供達の歓声、大人達の笑顔。空に飛び上がったパンフは、可愛らしいキャンディになってお客たちの前にふんわりと降り注いだ。
「ハロウィンにはやっぱりお菓子なんでしょ? Trick or treat〜?」
鳴り止まぬ拍手。消えぬ笑顔がパレードの冒険者達に贈られる。
「一体何が‥おい、こら止めろ!!」
特製地獄の番犬ケルベロスのぬいぐるみに頭をがぶがぶ噛み付かれているオーマの横で、彼らは観客達に深く頭を下げて‥与えられた笑顔の倍の笑顔を返したのだった。

●お疲れ様ハロウィンパーティ

「それじゃあ、皆さんお疲れ様でしたあ。かんぱ〜い!」
「「「「「「「乾杯!」」」」」」」
チン! ルディアの音頭にいくつものグラスが高く掲げられ、そして口元へと運ばれた。
「はあ、偉い目にあった。でも、すまなかったな。ちいと調子に乗りすぎたか」
頭に白い包帯をぐるぐる巻かれてオーマは苦笑半分でルディアに笑いかけた。
いくつもの料理をテーブルに運ぶ。
「まあ、他に人がいるときには程ほどにお願いしますね。みんなが楽しむ場ですし」
ルディアの諌めるような優しい忠告にオーマはああ、と珍しく静かに頷いた。
食事のテーブルではカミラのパンプキンパイを幸せそうに頬張るアイラスは、ワインを片手に近づいてくる男性を見つけ‥慌てて切れ端を飲み込んだ。
「っと、失礼。健一さん、でしたよね」
「ええ、さっきのお話をお聞きしていました。ハロウィンを知っている人がいるのは嬉しかったですよ‥どうぞ?」
「あ、ありがとうございます。‥と、いうことは‥貴方も?」
「そうですね。‥多分、その通りなのでしょう」
二人だけの言葉で彼らは顔を見合わせ、微笑んだ。いつの間にか忘れてしまいそうになる。同じ‥遠き故郷の思い出。
「こちらの世界でハローウィン祭りをやるなんて、懐かしいですね。‥また、このようなイベントがあると楽しいのに‥」
「ええ、そしてまたお会いできれば、もっと楽しいですね。」
紅茶とワインと料理を楽しむ二人の向こうでは、手酌、仲間の酌それぞれで何本目かのワインボトルを開けたシグルマが‥グラスをカタン、テーブルの上に置いた。
「ルディア、悪いが俺はグラスなんぞじゃ足らん。これ貰うぞ」
「‥どうぞ‥って、シグルマさん? 一体何をしてるんです?」
ルディアが目をむくのも無理は無かった。彼が抱えているのはまるまる一つの‥巨大酒樽。
「何って‥酒樽に酒を飲以外の用は無いだろう‥? 一番! シグルマ! 酒を飲みます!」
言うが早いか止める間もなく、彼は一抱えよりも遥かに大きな酒樽を二本の腕で抱きかかえ、二本の腕で蓋の板を外し喉につけた。
んぐぬぐ‥むぐうぐ‥プハアッ‥!
彼の喉が休憩するまで誰も声が出ない。あっけにとられて‥
「いや〜、やっぱり酒は命! どうだ? 一緒に飲もうぜ!」
シグルマはまるでジョッキを揺らすように酒樽を揺らして仲間を誘うが‥答えたものはいなかった。
「お酒は飲んでも飲まれるな、でしたよね?」
神の使いの少女に痛い所をつかれて、ははは苦笑して彼はウインクする。その横から猫と共に夜の少女が光の少女に微笑みかける。
「メイさん、今日はありがとうね。やっぱり凄く綺麗だったよ。天使さま」
「‥カミラさんもお似合いでした。魅力的ですね」
((「「そりゃあ、私の場合仮装とは言えないし‥」」))
鏡に映すように同じ気持ちをお互いが持っているとは、二人は知らなかった。
光と闇はなかなか相容れない。
しかしこの出会い、同じ時を過ごせたように決して永遠に相容れないものではないとそれだけはちゃんと気付いていた。
「うおお!!〜〜」
唸るような拍手が白山羊亭に響き渡る。
舞台の上ではレピアがメイから借りた神槍を使った見事な舞を、披露し終えた所だ。
おしゃべり中のメイとカミラに向かってレピアは思いっきり手を振り、大きな声で呼びかける。
「これありがとー! ねえ、そこのお嬢さんたち。折角だから一緒に踊りましょ」
「踊り‥ですか?」
「嫌いじゃないですけど‥」
ためらいがちなメイとカミラの側までやってくると、レピアは二人に手を伸ばし、一気にステージの上に引っ張り上げた。
「フフフ、四の五の言ってると食べちゃうわよ。お姉さんが教えてあ・げ・る。ほら、ルディアも!」
「えっ? 私もですか? まだお菓子の用意が‥」
「はい、これあげる。Trick or treat?よ」
口の中に飴玉を一つずつレピアは少女たちの口に押し込むと、手を握ってステップを踏み始めた。
彼女達のために健一はまた緩やかで優しい音楽を奏でる。黙々と食べながらも、飲みながらも少女達を見守るアイラスとシグルマの視線は優しく暖かい。
ひゅ〜〜、ドオン!!
綺麗な花火が空に上がる。火花は白山羊亭の窓に、光に静かに弾ける。
「うわ〜、綺麗ですね。誰でしょう? 花火上げてくださったのは」
 アイラスは苦笑すると皿を置いて外へと声をかけた。ポン、軽く投げた飴玉を即席具現化花火師は見事にキャッチする。
「花火、ありがとうございます。オーマさんも中に入って、入って。一緒に楽しみましょうよ」
「ああ、暫くしたら、そうさせてもらうぜ」
少女とレディの楽しい踊り。
男性軍を引っ張り出してペアを組んでのステキなダンス。
歌い、踊る、楽しき時間。
Trick or treat?
ほんの一時 いつもと違う自分になって、魔法の夜を彼らは過ごしていった。
 

それから数日後‥
ルディアは窓の外からアルマ通りを覗いた。
ハロウィンの後、よく子供達がハロウィンゴッコをしているのを見かける。
女の子は天使や、ヴァンパイアプリンセスになって見せたり、男は吸血鬼やミノタウロスのお面を被ったりしている。
紙で作った拳銃も人気のようだ。
流石にカボチャ模様のエプロンを真似する子は少ないらしいが。
そろそろ夕刻。子供達が家に帰り、明かりが灯る頃。青い髪の踊り子が照れくさそうに開店直後の白山羊亭にやってきた。
「あ、ルディア、この間はゴメンね。お祭りとなるとあたし、どうも夢中になっちゃうみたいなのよ。お土産のお菓子美味しかったわ」
頭を掻くレピアに、いいんですよ。とルディアは明るく手を振る。
「運んだのは私じゃないから気にしないください。喜んで貰えたなら良かったです。そうだ、丁度いい。見てください。これ」
手招きされたレピアが見たのは不思議な一枚の絵。
「写真っていうらしいですよ。オーマさんが撮ってくれたんです」
「いつの間に撮ったのかしら。ちょっと記憶が‥? でもみんないい顔してるわね」
「ええ、私もそう思います」
「また、みんなで騒げればいいのに‥」
「ええ、またいつか‥」
そう言うとルディアはその写真を額に入れて壁に飾る。

写真には、モンスターの、いや冒険者達の笑顔が、幸せな時が閉じ込められていた。



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■   登場人物   ■
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【0812 /シグルマ/男/35歳/戦士】
【0929 /山本 健一 /男/25歳/アトランティス帰り(天界、芸能)】
【1063 /メイ /女/13歳/戦天使見習い】
【1649 /アイラス・サーリアス /男/19歳/フィズィクル・アディプト】
【1926 /レピア・浮桜 /女/23歳/傾国の踊り子】
【1953 /オーマ・シュヴァルツ /男/39歳/医者兼ガンナー(ヴァンサー)副業有り】
【1988 /カミラ・ムーンブラッド/女/18歳/なんでも屋/ゴーレム技師】


NPC
【???? /ルディア・カナーズ /女/18歳/ウェイトレスです】
 


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■         ライター通信          ■
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夢村円です。
この度は白山羊亭主催ハロウィンパーティにご参加くださいましてありがとうございます。
皆さんに少しでも楽しい時を紡いで頂けたら嬉しいのですが‥。

シグルマさん
お久しぶりです。大樽一つ開けられたようですが二日酔いは大丈夫でしょうか?
ミノタウロスははまり役ですね。

健一さん
きっと最高にカッコいいヴァンパイアになったことと思います。
今回はヴァンパイアプリンセスとペアになって頂きました。
最高に美しい一対となったことでしょう。

メイさん
今回もご参加くださいましてありがとうございます。
屋台めぐりはできませんでしたが、美しい天使はきっと皆の心に残ったことでしょう。

アイラスさん
いつもご参加くださいましてありがとうございます。
ソーンの薀蓄王の名前は少なくとも夢村依頼ではアイラスさんのものです。
縁の下の力持ちのようになりましたが、本当にありがとうございます。

レピアさん
前回に引き続きご参加くださいましてありがとうございます。
パレードには途中から参加となりましたが楽しんで頂けましたでしょうか?
そうか、そうなのか、と思わず納得しました。

オーマさん
いつもありがとうございます。
今回はちょっとパンフはご遠慮いただきましたが、ステキな花火と写真はいい記念になったと思います。

カミラさん
ご参加くださいましてありがとうございます。
闇の一対、白と黒の美少女、きっと美しかったろうなあと、考えながら楽しんで書きました。
魔法で降った飴のおかげでハロウィンに欠かせないお菓子も出せてとても嬉しかったです。

いろいろ未熟な所もありますが、楽しんでいただけましたでしょうか?
次はクリスマスにプレゼント交換パーティをする予定です。
また皆様とお会いできます事を楽しみに。

皆様のハロウィンが楽しいものとなりますように。