<聖獣界ソーン・PCゲームノベル>
レセン島探訪記 〜密林の女王と下僕愛〜
「オウオウオウ! これがアレか? 腹黒イロモノ魔筋の手を拒むかの様に大胸筋親父愛ラブホールドを誘うかの様にと言う密林か?」
オーマ・シュヴァルツは仁王立ちになって、にやりと笑みを浮かべた。
とはいっても、オーマの前に広がるのはただ黒々とした塊。何せ、今は暁まで間がある夜中なのだ。うっそうと茂った密林は、背後の月の光を完全に覆い隠し、その懐を見せようとはしない。
「何も最初に来るのにこんな時間でなくとも……」
呆然と呟いたのは、伸ばしっぱなしの金髪を無造作に束ねた青年、生物学者のフレデリック・ヨースター、通称フレディである。
そもそもの始まりはといえば、ここ、レセン島の独特の生態に引かれたフレディが聖都の酒場で同行者を探していたことにある。さっそくオーマが名乗りを上げ、調査を共にすることで合意したところまではよかった。
だが、なぜか下僕主夫腹筋魅了毒電波の導きにより、出発を丑の刻と定めたオーマが、巨大獅子の姿で半ば強引にフレディを連れ出し、この島に降り立って今に至る。
「まあ気にするな。アレをナニするには、夜中と相場が決まってるしな。まあ、暗かったり寒かったり危険だったりするのもこの腹黒桃色親父愛の前には無問題よ! なあ、お前ら!」
オーマはフレディのぼやきを豪快に笑い飛ばす。その足元や周囲で怪気炎を上げる者たちがいた。諸事情あってオーマ宅に棲み着いている人面草軍団や霊魂軍団だ。今回、「密林ナマモノハニーダーリンラブボディゲッチュ」目的で同行している。何せ、奇怪なナマモノがいる、もとい、聖都とは違った出会いのチャンスがあるということで、その期待と気合いたるや半端なものではない。
「そりゃ、夜行性の動物も多いでしょうし、密林の夜の顔も興味深いですが……」
言いながら、フレディは困惑の眼差しを足元に落とした。そこには、濃い親父面をした人面草が、いつの間にかフレディにすり寄り、熱い視線を送っている。ついでに、やっぱりムキムキマッチョ親父霊魂も、彼の周りにまとわりついていた。どうやらこの若者は、こういうタイプに好かれる何かを持っているらしい。
「オイオイお前たち、今日の目的はそっちじゃないだろ」
オーマに諭されて、人面草と霊魂はフレディから離れた。それでもまだ未練たらしく、熱っぽい視線は彼に注がれたままだ。
「よし、それじゃちょっくら上から見てくるか。ちょいと待っててくれ」
言うが早いが、オーマは翼の生えた銀色の小さな獅子へと姿を変えた。そのまま密林の規模や地形を把握すべく、空へと飛び立つ。
(あの学者筋はちょーっと強度が足りないんだよな)
月明かりに黒々と浮かぶ密林を眼下に眺めながら、オーマはひとりごちた。今回は彼にも無理のないコースを探さなければならない。言動の豪快なオーマだが、無謀を他者に押し付ける程粗野ではない。
密林は、ちょうど島の南部から西部にかけて、タコが大岩にへばりついたような形に広がっていた。中央にいく程にその密度が詰まっていくのが夜目にもわかる。あたかもそこから湧いて周囲に触手を伸ばしていっているかのように。ひょっとしたらあの中心に何か大きな秘密が隠されているのかもしれない。
が、今日は初めてということもあるし、あの見るからに貧相な青年を連れてでは中心まで行くのはまず無理だろう。本来ならオーマ特性筋肉増強食料とトレーニングで3ヶ月はみっちりと鍛えたいところなのだが、まあそれを今どうこう言っても仕方あるまい。
高度を落とし、目を凝らして見れば、筋を描くように何本か密林の切れ目が走っている。おそらくは川だろう。川沿いに遡れば迷うこともないし、万一の時には具現能力で筏を出せば脱出できる。
オーマはおおまかな地形を頭に入れると、再びフレディの元に降り立った。またも彼にまとわりついていた霊魂と人面草が慌てて離れる。
「お前らなぁ……」
呆れ顔のオーマに、ナマモノたちはそらとぼけた顔をして目をそらした。
「ま、とりあえず地形は確認したし、いざ密林ナマモノたちに親父愛握手ランデブー! って何だお前さん、その格好は?」
気合いを入れて宣言したオーマだったが、フレディを振り向いた途端、あんぐりと口を開ける。
「だってオーマさんが問答無用で連れ出すから……」
何せ出発時間は丑の刻。就寝中にオーマの襲撃を受けたフレディは当然寝間着姿だった。まだまだ暑さの厳しい晩夏、それは当然のように薄手の半袖で、裾周りはゆったりしている。とても探索向けの格好とは言えなかった。
「あー、とりあえずそれ着ろ。毒虫なんかも出るかもしれないしな」
全身を覆う形の厚手の服を具現化し、オーマはそれを無造作に投げ渡す。
「はい……。ありがとうございます。用意が良いですね。ところでオーマさんは?」
フレディはそれをもそもそと着ながら、胸元をはだけたままのオーマに怪訝そうな視線を投げる。
「俺はこの腹黒親父桃色大胸筋で無問題よ!」
夜のレセン島に、腹黒親父の高笑いが豪快に響き渡った。
おそらく昼なお薄暗いと思われる密林は、一歩踏み込んだだけで、どこか歪んだ空間に足を踏み入れたかのような印象を起こさせた。
「これはすごいですねぇ」
オーマが具現で出したカンテラを掲げて、フレディが感嘆の声を上げる。
闇の中、淡い光に映し出される植物は、人間の脚ほどの太さもあるつる性のものが多く、それがよじれ、絡み合い、思い思いの方向に向かって伸びている。まっすぐ伸びている木もあるが、その幹には必ずといっても良いほどつるが絡まっており、それがさらに上下感覚を狂わせる。ともすれば、首を曲げたまま歩いているのではないかと錯覚してしまいそうだ。
と、頭上から重たい羽音が聞こえた。
「む。来たか」
オーマはすかさず身構えた。その手には腹黒同盟勧誘パンフレット。しかも最後は土に戻る、環境と生態系に優しい親父愛仕様。もちろん、この島に来たのは生物たちの生態調査や密猟者からの保護のためなのだが、最大の目的がこれなのだ。
ばさり、と羽を羽ばたかせながらも、その重量感のせいだろうか、あたかも落ちてきたかと思わせるような勢いで2人の視界に現れたのは、人ほどの大きさはある巨大な蛾だった。
カンテラの光に惹かれたらしく、オーマの渡したパンフレットを羽の合間にひっかけながらも、一目散に――とはいってもその速度は知れていたが――フレディの手元に止まった。開いたままのその巨大な羽には、人の顔のような模様があった。それも、角度によってはかなりの美女に見える。
と、それに気付いた霊魂の1人がすかさず蛾へとすり寄った。驚いたらしい蛾は、慌ててその重たそうな羽を羽ばたかせ、闇の中へと消えて行った。
「オウオウ、逃げられたか。残念だったな」
しょんぼりとした顔をして戻って来た霊魂を、オーマは慰める。
「オーマさん、今の蛾、牙がありましたよ! あれで樹液を吸っているんでしょうか。いや、吸血種の可能性もありますね!」
フレディが興奮した声を上げる。自分が噛まれたかもしれない可能性など、彼の頭からはきれいさっぱり消えているらしい。
と、今度はその声に驚いたのか、先ほどよりは軽い羽音がして、何かが足元から飛び立った。「む」
オーマは再びパンフを手に取った。カンテラの明かりに、コウモリに似た黒い翼がはためくのが映る。が、その翼の付け根についていたのは、獣の身体ではなかった。
「ナ、ナメクジが飛んでるっ! これは大発見ですよ!」
フレディが素っ頓狂な声を上げる。
「腹黒同盟、よろしくっ」
それをものともせず、オーマはパンフを手渡した。すっかり慌てふためいたナメクジは、そのぬめった身体にパンフを貼り付かせて飛び続けた。よっぽどびっくりしていたのだろう、傍らの植物の、葉とも実ともつかない楕円形の物体にぶつかる。と思いきや、それはいきなり大口をあけ、ナメクジをひとのみにしてしまった。はみ出した翼の端がくったりとうなだれる。
「オオウ、シビアだな」
オーマは、ヒュウと唇を鳴らした。
「腹黒同盟、よろしく」
一応、とこの植物にもパンフを差し出す。と、脇から先ほどのとは違う楕円形が伸びてきて、オーマの腕ごと食いつくような勢いでそれを呑み込んだ。
「よしよし、これでお前さんも今日から腹黒同盟の一員だ」
オーマは腕を組み、満足そうに頷く。
「ずいぶんとアクティブな食虫植物ですね……。これならネズミやウサギ程度の小動物も捕食しているかも……」
フレディの方はすっかり学者の顔になり、カンテラを捧げ持ちながらしげしげとこの植物を観察する。
その足元で、人面草たちがきぃきぃとうなり声を上げた。無理もない、そこそこの収穫を上げつつあるオーマやフレディとは違い、彼らの目的は全く達成されていないのだ。
「ああ、悪かったな。先を急ぐとするか」
オーマは苦笑すると、フレディを促して足を進めた。
密林地域自体には高低差があまりないのが幸いだった。足元にもつるが這い回り、道らしき道もない状況だったが、川沿いには夜中のフレディでもそこそこ歩けるだけの地面があった。
腹黒同盟の勧誘パンフはそれなりに減っていたし、フレディも奇妙な形の虫を見つけたり、巨大な蛇の抜け殻を拾ったりして興奮状態が続いていた。けれど、人面草軍団や霊魂軍団はといえば、アタックはしてみるものの、色よい返事をくれる相手を見つけられずにいた。
そうこうしているうちに、少し開けた――とはいってもせいぜい3メートル四方だが、それでも今までのうっそうとした茂り具合から見れば格段に視界が広がったような印象を受ける――に出た。
「ほーう、これは……」
「どうしてでしょうねぇ」
唇の端に笑みを浮かべ、あるいは手をあごにあてながら周囲を見渡すオーマとフレディ。と、1本の人面草が、ちょいちょいとオーマの足を突っついた。どことなく眼鏡っ子を連想させる、気弱そうな顔をしている。人間なら間違いなく「いじめたくなる」タイプだ。
「ん? どうした?」
オーマが巨体をかがませて覗き込むと、人面草はその葉で奥を指す。そこには、小さな、けれど夜目にも鮮やかな赤い花がちょこんと咲いていた。
「ははーん、惚れたか」
オーマがにやりと笑うと、人面草はもそもそと身体をよじり、俯いた。
「オウ、じゃあさっさと声かけてこい」
親父愛を込めてハッパをかけるも、やはり人面草はもそもそと身体をよじったり、葉の先を合わせてくるくると小さく円を描いている。
「ああーん? 『声をかけたいけど恥ずかしい。どうせボクみたいなのじゃ彼女と釣り合いがとれないし、でも、こんなボクでもお近づきになりたくて、でも、やっぱりボクみたいなのだと彼女に迷惑が、ああ、いっそすっぱり諦めきれたら、なのにどうして、彼女の笑顔が胸にやきついて、ああ、ボクはいったいどうすれば……以下延々と続く』だとぉ?」
オーマが呆れ声をあげると、人面草はさらに身体を縮こめた。まるで、水が足りなくてしおれているかのようだ。
「男ならよぉ、当たって砕けろで突撃してこいや」
言っても、やはりもぞもぞ、いじいじしている人面草。
「ちっ……。しゃあねぇなあ。じゃあ、これを渡して来い。それならお前でもできるだろ。んでもって、できそうなら勇気を出してコクって来い」
オーマはやれやれと溜息をつくと、腹黒同盟のパンフを一部手渡した。人面草は、それを受け取ってなお、もそもそしていたが、やがて意を決したように、赤い花に向かって少しずつ歩みだす。
「おう、行ったか。それでいい」
うんうん、と頷くオーマ。
「オーマさん、あれ!」
と不意にフレディが声を上げた。花の近くに、散らばっている白いものを指差す。
「あん?」
「あれ、動物の骨ですよ。ここだけにこんなに落ちているのは不自然です。あの花……、毒があるとかかもしれない」
その声に目を凝らして見ると、確かに花の周り、数十センチ程離れたところに、動物の骨が散乱している。
と、突然地面が盛り上がった。鋭い棘のついた鞭のようなつるが飛び出し、花に近づいていた人面草を打ち据える。それは、一撃で人面草の根元の植木鉢を叩き割った。
「オウ、可愛い顔してとんだ跳ねっ返りだな」
オーマは豪快に笑った。
「か、可憐な花の姿で油断させ、あれで動物を仕留めてその血や遺骸を養分に……って、止めないと!」
興奮気味に仮説を展開していたらしいフレディだったが、さすがに我に返ったらしい。叫び声をあげてオーマを見上げた。
「何、あれくらいでへこたれるようじゃ、桃色下僕主夫は勤まんねぇさ」
オーマは自慢の大胸筋を張り、再び豪快に笑う。が。
「オーマさん……。どことなく哀愁が漂っていますよ」
フレディがしみじみと言う。
「ま、まぁ見てなって」
話がずれそうになるのを止めるべく、オーマは人面草を指差した。
はたして、地面に倒れ込んで震えていた人面草が、ちょうど葉で自らの身体を支えて腹這いに――人面草に背と腹があればの話だが――なったところだった。
いまだ、青ざめているようにも見える人面草だが、その口にしっかりとパンフをくわえ、ちょうど人間が這うようにまた少しずつ前進を始める。
ふたたび鞭がうなり、鋭い棘が人面草の上をかすめた。その花びらの端が何枚か欠ける。
人面草は地面に突っ伏し、ぶるぶると震えた。ぽたりぽたりと露が落ちるのが、後ろからでも見える。
「どうした、お前の人面草愛はその程度か」
オーマが非情とも思える言葉をかけた。人面草はしばし震えていたが、ゆっくりと頭の花を持ち上げる。そこへ再び鞭がうなる。また身をすくませた人面草は、けれども今度は一歩、葉を踏み出した。
「よしよし、それでいい」
人面草はさらにもう一歩、葉を踏み出す。再び振るわれた鞭の棘が、今度は葉に幾筋かの生々しい傷をつけた。
が、人面草はもうひるまなかった。傷だらけになった葉を踏ん張り、さらに一歩。
「これが、人面草愛……」
見つめていたフレディが、呆然と呟く。
鞭に根を何本か引き裂かれ、茎に、葉に傷を作りながらも、人面草は着実に花へと近づいて行った。慌てたように、鞭がしなる。が、それは狙いを外れ、何もない地面をしたたかに打った。
「動揺してる……。そうか、あのタイプは傷ついても一途に向かってくる、一見気弱だけど実は芯の強いタイプに弱い!」
フレディが声をあげた。すっかり手に汗握って興奮している彼に、お前は何の生態調査をしているんだ、とまともなつっこみを入れる者はいない。
他の人面草軍団も、霊魂軍団も、そしていつの間にやら植物の合間から覗いている密林のナマモノたちまで、固唾をのんでこの人面草を見守っていた。
あと、50センチ、40センチ、30センチ……。最後は、花びらの一枚を鞭にもっていかれながらも、人面草は花の元へとたどり着いた。そして、守りきった勧誘パンフを花へと手渡す。それまでうなりをあげていた鞭が嘘のように穏やかな動作でそれを受け取り、地面へと潜り込んだ。それはまさに、女王下僕愛の成立の瞬間だった。
2人を祝福するかのように、うっそうと茂った植物の合間から朝日が差す。そして、その清らかな光の中、人面草はその場に崩れ落ちた。
「人面草!」
フレディたちが慌てて駆け寄る後を、オーマはゆっくりと追いかける。
「おう、よくやったな」
声をかけると、フレディに抱き起こされていた人面草が弱々しい笑みをオーマに向けた。
「あん? 『まずは文通から』だと? お前、あんだけ頑張っといてそんなまだるっこしいこと言ってるワケ?」
オーマが呆れたように溜息をつくと、人面草は恥ずかしそうに草で顔を覆った。
「しゃぁねぇな、全く……。お前さんも、こいつと、あと腹黒同盟よろしく頼むな」
再び嘆息しながらも、オーマはきちんと当初の目的を忘れない。
「さて、こいつの手当もしなきゃいけねぇし、そこそこ勧誘もしたし、密猟悪筋も入り込んでねぇみたいだし、ひとまず引き上げっとすっか」
ひょいと人面草を抱き上げ、オーマは同行者を振り返った。
「ええ、貴重な発見もたくさんありましたし、忘れないうちに僕もレポートをまとめなければ」
フレディは満足そうに頷いた。人面草、霊魂両軍団にはいくばくかの不満もあるようだが、あの人面草の健闘が彼らに希望を与えたらしく、次こそはという晴れやかな気分になっているようだった。
「よし、じゃあとりあえず来た道を戻るか。……っと、そうそう、これを」
既に頭は次へと向いているらしく、すっかり舞い上がって心ここにあらずといった風情のフレディに、オーマはパンフをびしっと手渡した。
「本部は聖都エルザード、天使の広場、オーマ・シュヴァルツ総合病院。腹黒同盟、よろしく」
<了>
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【1953/オーマ・シュヴァルツ/男性/39歳(実年齢999歳)/医者兼ヴァンサー(ガンナー)腹黒副業有り】
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■ ライター通信 ■
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こんにちは。ライターの沙月亜衣と申します。
この度はご発注、まことにありがとうございました。
記念すべき、私のソーンゲーノベの第一号でございます。
この度は、ひ弱なフレディがご面倒をおかけしました。おかげさまでいろいろな発見があって、彼は大満足だったようです。
今回の探検では密林の中心までの1/3〜半分ほどまでの踏破となりました。またこの奥にも、そして昼間にもまた違ったナマモノがいるかと思いますので、お気が向かれましたらまた足を向けてみて下さいませ。
とまれ、少しでも楽しんでいただければ幸いです。ご意見等ありましたら、遠慮なくお申し付け下さい。できるだけ真摯に受け止め、次回からの参考にさせて頂きたいと思います。
それでは、またどこかでお会いできることを祈りつつ、失礼致します。本当にありがとうございました。
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