<聖獣界ソーン・黒山羊亭冒険記>


精霊の森を護れ〜中編〜

 『精霊の森』に、何者かが結界を張った――
 クルス・クロスエアは本気だった。薬草毒草を含めて必要な薬材を煮詰め、こして採れたとろりとした液体。それに前回冒険者たちに採取を頼んだトロドロウツボの蜜を混ぜ、最後に自分の血を。
 出来上がった魔法薬――
 森の端に立ち、魔法薬で地面に魔方陣を描く。複雑な言葉と図形を組み込んだ魔方陣だった。
 陣は完成するなり、猛烈な光を放った。
 クルスは、その光の中央に立った。
 魔方陣の光がクルスに集中する。熱が上がる。力が、こみあげてくる。
 大きく息を吸った。
 そして、吐いた。
 右手が――
 素早く、空中に円陣を描き出す。
 小さな円陣だった。だが――破壊には力をひとつにまとめることが肝要。小さな円陣に力をめいっぱいこめて。

 背後では、前回手伝ってくれた冒険者たちの一部が見守っていた。

 クルスは呪を唱える。
 小さな空中の円陣が輝く。そして、
 円陣がまっすぐ、
 森を包む結界に向かい、

 触れた瞬間、結界にひびが入った。
 ぴし ぴしぴし

 パリィン

 まるでガラスが割れるような音をたてて、結界は崩壊した。

 もくもくと、結界内を覆っていた煙が外へと流れ出す。
 森の中が見えてくる――

 はっとクルスは顔をあげた。この気配は。
 クルスが駆け出す。
 慌てて、背後にいた冒険者たちも駆け出す。

 まっさきに見えたのは、樹の精霊だった。
 樹の精霊の本体の木に、昆虫型魔物が取り付いてかじっている。
 そして岩の精霊が見えた。
 岩の精霊の本体である岩に、斧を振り下ろしている人型の魔物がいる。
 いつもクルスが住処にしている小屋、
 その傍らで何かの火を両手に持ってお手玉のようにしてもてあそんでいる骸骨がいる。
 ――あれは火の精霊の火だ。
 森の中には心地悪い風が吹いている。森の中を放浪している魔道師が、風の精霊の邪魔をしている。
 そして一番奥には――
 水の精霊がいる泉と川の水を、水面に顔をがぼっとつけてごくごく飲んでいるでっぷりとした人型魔物がいる。
「精霊たちが――」
 クルスが拳を震わせた。
 そのとき、彼の肩をぽんと叩いた者がいた。
 振り向くと、頼もしい笑みを見せる冒険者たちが、そこに、いた。

     **********

「結界を破った、か。よくやった兄ちゃん」
 そう言って、トゥルース・トゥースがクルスの頭をわしわし撫でる。
「まあ、なんだ。思うところはあるだろうが、よそへおいとけ。今すべきことがわかってりゃあ、動くだけだ」
 それ以上必要ねえ――とトゥルースは葉巻を揺らし、
「さて、ひと暴れしますか」
「……よくぞ結界を破られた……ここからの戦いは、任せられよ」
 アレスディア・ヴォルフリートが深くうなずく。
「精霊たちが!」
 憤然と魔物たちを見渡したのは、グランディッツ・ソートだった。
「許さん! あんなに楽しい時間を過ごさせてくれる精霊たちを……精霊の森は絶対に俺たちで取り戻す!」
「くそったれ、あの骸骨やろうめ」
 虎王丸[こおうまる]が火をもてあそんでいる骸骨を壮絶な目つきでにらみつけた。
 骸骨は火を空中に飛ばしては手元に落としてキャッチし、ボール玉のように遊んでいる。
「あれはグラッガの火だぞ! 遊び道具じゃねえ!」
「落ち着け虎王丸」
 蒼柳凪[そうりゅう・なぎ]が虎王丸をなだめた。自身、拳を固めながら。
「――こちらもたくさんの人手がある。各個撃破していけばいい。そうですよね?」
 と、戦いに慣れているオーマ・シュヴァルツに問う。
 オーマは重々しくうなずき、
「……命が命をむさぼりやがるのには人も魔も精霊も関係ねぇ。てめぇを生かすために何かの命を奪い得るっつーのは生き行く者のひとつの理さ――だからこそ命は尊きものであり、こいつらも『動く』のかもしれねえな」
 オーマは赤い双眸を細める。
「――だが、その先にあるのはなんなんかね?」
「難しいことより目の前にあることだぜ、オーマよ」
 トゥルースが葉巻を地面に落として踏みつぶす。と、
「森の火事の原因になるので……」
 クルスがぱちんと指を鳴らした。
 地面に落ちた葉巻がかき消えた。
「おっと。そりゃすまねえな」
「クルス……」
 千獣[せんじゅ]が彼の傍らに寄り添って、たどたどしくつぶやいた。
「結界、破っ、た……これで、みんな、助け、られる……大、丈夫……絶対、助ける……」
 それから少し考えて、口をゆっくりと動かす。――大切な言葉を、つかえないように口にするため。

「だいじょうぶ……」

「ああ、大丈夫さ!」
 グランが拳を振り上げた。
「俺たちの森だ、俺たちが護る!」
「俺は上空からの監視を担当する」
 オーマは銀の獅子へと姿を変えた。
 そのオーマに、千獣が尋ねる。
「……ねえ、オーマ……それでも、殺しちゃ、だめ……?」
『ああ』
 オーマは即答した。
『他のやつらも。魔物は殺すな――本当に倒すべきはこいつらじゃない』
「言う、と、思っ、た……」
 千獣はほんの少し表情を和らげた。
「くっそ、憎たらしいってぇのに」
 虎王丸ががしがしと地面を踏む。
「だったらその分痛い目にあわせてやる」
 グランは目がすわっている。
『じゃあ、俺は行くぜ!』
 オーマは森の上空まで飛び立った。
「なあ、おいお前らよ」
 トゥルースは残ったメンバーたちに言った。
「大事な存在に一生懸命なのは構わねぇ。だが、無茶すんじゃねぇぞ。手前らだって誰かにとっちゃ大事な存在なんだからよ」
 歳若き冒険者たちは虚をつかれたような顔をする。
 トゥルースは満足そうに面々の顔を眺め、
「よし、俺たちも散開だ」
 トゥルースの言葉で、メンバーは精霊たちのもとへと走った。


『おい、お前さんは何やってんだ?』
 獅子となったオーマは、森の上空で下を見下ろしているクダバエル・フゥに不審そうに尋ねた。
「……かつてこの森に入れないよう刻印を刻まれたことがあるのでな。私は見物させてもらう」
『刻印……お前、何かやらかしたのか』
「今はそのような話は関係あるまい」
「―――」
 オーマは黙って森の状況を見る。
 千獣がまっさきに樹の精霊の元へ行っている。岩の精霊にはアレスディアだ。火の精霊の元には虎王丸とそのパートナー蒼柳凪が、トゥルースとグランが水の精霊の元へ走っている。
 クルスは結界を破った疲れで動いていないが、少し回復したなら風の精霊の元へ行くだろう。
 オーマはすべての戦況を見て、メンバーに指示を送るつもりだった。
『にしてもなあ……』
 ひとりの存在を見つけ、オーマはつぶやいた。
『何やってんだ? あいつは……』
 クルスの傍で何もしようとしていない人物がひとり。
 ――ランディム=ロウファ。


「じょーだんじゃないよ、ったくよぅ」
 ランディムは回復しようと瞑目しているクルスを見ながら、小さくぼやいていた。
「俺が女運無くてあちらさんが女運に恵まれてるってどーゆーこっちゃ!!」
 うらめしい気分でクルスを見る。それから、にわかに騒がしくなった森を見渡した。
「しかも結界を壊してみれば何だか訳の分からん事になってるし……」
 ランディムはだらけた状態で、いつも手にしているビリヤードのキューをくるくると回した。
 それから、大きく嘆息した。
 クルスが瞑想から戻ってくるのには、少し時間がかかりそうだ――
 森には、心地悪い風が吹いている。


「お? お前さんも水の精霊目当てか」
 トゥルースは同じ方向に走ってきたグランに意外そうに言った。
「セイーの水を飲まれてたまるか!」
 ――セイーとは川の精霊の名前だ。
 トゥルースはぼりぼりと首筋をかき、
「あんまりやりすぎんなよ」
 とグランをなだめる。
「おっさんこそな!」
 グランは言い返した。
 ――水を飲んでいた人型魔物は、よく見ると二体いた。一体が泉、二体目が川の水を飲んでいる。
「ちょうどいいじゃねえか――俺は泉のほうを担当してやる」
「セイー!」
 トゥルースの言葉も聞こえないかのように、グランは声を張り上げた。
「セイー、無事か! 今助けるからな!」
 精霊の姿は見えないし声も聞こえない。
 しかし今は、精霊たちの悲鳴が聞こえるようだった。
「セイー……っ!」
 川の水をごくごくと飲んでいた、でっぷりとした魔物は、グランたちの姿を見てよっこらせと腰をあげる。
 そして、
 ぶはあっ!
 ためこんでいた水を、グランたちに向かって吐き出した。
「うわっ!」
 グランはびしょぬれになった体を見下ろし、しかしそれはセイーの川の水だと分かって激昂した。
「よくも……っ!」
 聖獣装具、スライジングエアが飛ぶ。
 と――
 なんと水太りの魔物は、スライジングエアを両手で捕まえた。
「な……っ!」
 スライジングエアは使い手の思い通りに動くはず。しかしつかまったスライジングエアが動いてくれない。
「森の中がまだまだおかしいのかもしれないな」
 トゥルースはもう一体の水太り魔物と相対した。
「よう、三下。たらふく飲んでご機嫌そうじゃねえか」
 トゥルースはにやりと口角をあげる。「でもよぉ、ここの水はお前さんにゃあずいぶんもったいねぇ。その腹かち割ってでも返してもらうぜ」
「てめえらの腹かっさばく!」
 グランが顔を真っ赤にして全力でスライジングエアを取り戻した。
「負けるか……!」
 再度のスライジングエア。ブーメランのように飛んだ透明な刃は、水太りの腹にかすめた。
 血がにじむ。切れる――
「こっちも負けてられねえぜ……!」
 トゥルースの放った拳が、泉の水を飲んでいた魔物の太った腹にまともに入った。
 がぼう、と魔物が水を吐く。
「ちっ。もったいないこった」
 トゥルースは続いて膝を腹に打ち込んだ。
 魔物も負けてはいない。太い腕をトゥルースの死角から放とうとする。
 と、その腕が切り裂かれた。
 スライジングエア――
「気をつけろよ、おっさん!」
 グランはトゥルースを救ったスライジングエアを再び自分の手元に引き寄せ、剣を取り出した。
 ここからはスライジングエアをおとりにして、剣で攻撃していくしかない――


「あ……アレス、ディア」
 岩の精霊ザボンの元に行こうとした千獣は、同じ方向に走ってきたアレスディアに気づいて名を呼んだ。
「千獣殿。ザボン殿のところに行かれるか?」
「ファード、と、ザボン、の、ところ……行こう、と、思って、た……」
「ならばザボン殿は私に任せてくれないだろうか。千獣殿おひとりで二体はきつかろう」
「………」
 千獣はアレスディアの顔をじっと見た。
 そろそろ長い付き合いとなる彼女――
 目元をふっと和らげて、千獣はうなずく。
「分かっ、た……ザボン、の、こと、よろしく、ね」
「承知した」
 そして二人は少し道をはずれる。
 それぞれ樹の精霊と、岩の精霊の元へ――


「よう、屑野郎」
 虎王丸はブチギレ状態で骸骨と対峙していた。
「俺のダチで遊ぼうなんざ、いい度胸じゃねえか」
「虎王丸、あまり敵を刺激するな」
 ともについてきた凪が虎王丸を制止しようとする。しかし虎王丸の激情は止まらない。
 不思議なことに――
 普段は姿も見えず声も聞こえない精霊たちの気配が、分かる気がした。
「グラッガが痛がってやがる……」
 虎王丸はうなった。「聞こえてくるんだよ……!」
 凪はまず自分達の身を護るための舞『八重羽衣』を舞い、それから慎重にあたりを見渡した。
 心地悪い風が吹く以外に、何か異変は――
 と。
 骸骨がグラッガの火でお手玉をしているその向こうで、火の塊が何度も木にぶつけられては戻ってきて、木を焼いているさまが見えた。
 はっと、凪は虎王丸に言った。
「虎王丸! そっちにも一体いる!」
「あん?」
 虎王丸の視線が初めて骸骨を通り越して向こう側にいく。
 そしてそこで行われている火の玉の遊戯に眉をひそめた。
「虎王丸! たしか火の精霊はふたりいるんじゃななかったか?」
 事前にクルスから聞かされていたことを、凪は言う。
「ああ、焚き火の精霊……が……」
 焚き火、と言った瞬間に。
 ふたりは気づいてしまった。そこに、焚き火の残骸があることに。
 火が――ついていない――
「てめえら……っ!」
 焚き火の精霊ウェルリ。そちらに虎王丸は縁がないが、焚き火の精霊のように暖炉の精霊であるグラッガも同じ目に遭っているのだと思うと、我慢の限界だったのだろう。
「てめえらの持ってるその火、取り返す……!」
 虎王丸は早々に刀を抜いた。
 凪は『蒼之比礼』を舞いながら、
「やりすぎるなよ、虎王丸!」
 とたしなめた。
 今の虎王丸では、森をも破壊しかねない。
 骸骨はまるで挑発するように、手に持つ火をわしっと二つに分割した。
 虎王丸が大きなうなり声をあげた。
「虎王丸!」
 『蒼之比礼』を舞い終り、手に気流の布を持った凪が相棒を呼んだ。
 虎王丸は聞かなかった。白焔をのせた刀で、思い切り骸骨に斬りかかる。
 骸骨は――
 狙われた肩の部分を、自らはずした。
 刀がからぶりする。けらけらと骸骨が奇妙な音を出す。
 はずれた肩は、すぐ後には元に戻っていた。
 思ったほど楽な相手じゃない。凪はそれを悟った。
 それに骸骨の後ろで、焚き火の精霊の火を使って木を燃やしているのは誰だ――?
「ちっくしょ……!」
 虎王丸は構えなおした。
 凪はふと、上空にいる銀色の獅子を見た。


『風の精霊を混乱させやがっているのは魔道士か』
 オーマは千里眼ですべてを見通しながらつぶやいた。
『ラファルもフェーも……パニックにおちいってやがる』
 風の音がふたりの風の精霊の悲鳴に聞こえる。荒れ狂う風が、森の一部に発生していた。
 魔道士が起こした異端なる風を受けて、錯乱しているのだ。
『戦況はまだ問題ない。ザボンとファードは……?』
 見つめる先は、ふたりの少女が向かった精霊――


『我が命矛として、牙剥く全てを滅する!』
 コマンドを唱え、ルーンアームを黒装に槍としたアレスディアは、機動性を重視して岩の精霊ザボンが宿る岩にまでたどりついた。
 ガン! ガン! ガン!
 人型の、まるできこりのような容貌をした魔物がザボンの岩を斧で砕いている。
「よさないかっ!」
 アレスディアは魔物と岩の間に割って入った。
 ちょうど振り下ろされようとしていた斧を、槍で受け止める。払いのけて凛々しくザボンの前に立った。
「ザボン殿……大丈夫でいらっしゃるか」
 ――声は聞こえない。
 無言で苦しがっているように思えて、アレスディアは槍を握る手に力をこめる。
 魔物が斧を横薙ぎに振るう。それを槍で受け止める。
 下手に受け流せばザボンに当たる。攻撃はすべて受け止める方向で。
 通常槍は斧に弱いが、アレスディアの黒装ルーンアームは突撃槍なのでその不安はなかった。
「精霊の命をなんと心得るか……」
 槍を突き出す。魔物の頬をかすめる。
 突き出した槍をそのまま横へ薙ぐ。
 ガンと魔物の頭にまともに当たった。
 普通の人間なら一撃で失神するところだが――そこは魔物だ。一撃ではどうにもならないらしい。
 ゆらり、と揺れて魔物は斧を構えなおす。その動きの隙に蹴りを敵の腹へ。
 魔物の体勢が崩れて、あやうく斧がザボンに当たりかけた。
 アレスディアは慌てて斧を弾いた。
 そしてすかさず斧の柄で魔物の首筋を打つ。
 どさあっと重い音を立てて、魔物は倒れた。
 しかしすぐに復活し、思いの外素早い動きで立ち上がった。
「打たれ強いな……」
 アレスディアは槍を構える。
 ――無理はなされぬように――
 ザボンの声が、聞こえたような、気がした。


 目の前で、大好きな樹の精霊の本体を昆虫型魔物がかじっている。
 千獣は怒りをおさえるのに必死だった。深呼吸を一回。そして赤い瞳を光らせて状況確認をする。
 昆虫は、千獣ほどの大きさがあった。形はカブトムシといったところだろうか。
 千獣は右腕の呪符包帯をほどき――
 獣の手へと変化させた。
 そして、思い切り手を振りかざした。
 うまい具合に魔物の角に爪が引っかかり、魔物は千獣の腕力に負けて樹の精霊ファードから引き離される。
 そのまま地面にひっくり返そうとしたところ、魔物は羽を使ってぶんと飛んだ。そして再びファードにくっついた。
「………」
 千獣は今度は魔物の角をわしづかんで引っ張った。
 たまらず魔物は再び引きはがされる。

 ――このまま角を折ってしまおうか――

 瞬間の衝動。しかし千獣はそれを表に出さなかった。
「……クルス、ファード、許して、ね……」
 角を放す前に、己の体を変形させる。異形のものの姿へ。
 手も足も体も、すべて異様な形となって、ファードを護るように背中をつける。
 角を放したとき、魔物はファードに取り付く場所が上のほうにしかなくなっていることに気づいた。
 上のほうへと飛んでいく魔物。それを追って、異形となった千獣の体がさかさかとファードの表皮をつたい、魔物をつかみとった。
 今度は角ではなく、体をまるごと。
 そして魔物の腹の柔らかい部分を蹴りで一撃する。
「ひっと……あんど……きゃっち……」
 魔物は一撃では気絶しなかった。千獣に抱かれるようにつかまっているのをいいことに、千獣の体にかみつく。
 しかし傷は一瞬で回復した。
「私、の、体、は……中、の、子、たち……が、癒し、ちゃう、から……」
 そして千獣は魔物を抱きかかえたまま空を見上げる。
 銀色の獅子が、上空を旋回していた。


『アレスディアと千獣も問題なさそうだな』
「ふむ」
 上空から見下ろすオーマとクダバエルは個々に戦況を見て回っていた。
 それぞれの戦況を、全員のメンバーにテレパシーで知らせていく。
『あとはクルスとランディムのヤツが動けば風が――あ?』
 突如、真空の刃がオーマたちを狙って放たれた。
 オーマたちはそれをひらりと避けた。
『魔道士の野郎か――』
 風だけ攻撃されない。それをいいことに、おそらく森の中からでも目立って見える――オーマたちを狙ってきたのだ。
 クダバエルが気まぐれに炎を魔道士に向かって放つ。
 オーマが慌てて止めた。具現派動でその炎をかき消して、
『馬鹿野郎! 森に火がついたらどうすんだ!』
「それも一興」
 クダバエルはくくくと笑った。
 オーマは思う。こいつは敵じゃない。
 だが、味方でもない――
 魔道士の真空派が再び飛んでくる。
『ちっ――』
 具現派動で真空波をかきけしながら、ふと森の上を翔けていて気づいたことを、オーマは森の中の面々に伝えた。詳しく言えば虎王丸と凪に。
『おい、骸骨の後ろにいるのは魔道士だ。魔法で姿を消してやがる』
『めんどくせえええええ!!!』
 虎王丸の絶叫が返ってきたが、そんなこと言われても仕方ない。
『ときどき効果が切れるんだろうな、今さっき一瞬姿が見えた――よく観察して攻撃しろ』
『ありがとうございます』
 凪は丁寧に礼をしてきた。
 あとは――
 風の精霊を――


 クルスが瞼をあげた。
 目の前に、やる気なさそうに木にもたれて座っているランディムがいた。
「よう。起きたか」
「……ランディム?」
 銀髪の青年はキューをくるくる回しながら、こつこつと自分の後頭部を木にぶつけてみたりしている。
 クルスが目を覚ました瞬間に、オーマからの交信ですべての情報は手に入った。クルスはランディムに言った。
「あとは風か――行ってくる」
「待てよ」
 ランディムはのっそり立ち上がった。ふう、と嘆息し、腰を伸ばして体の硬さを取る。
 それから、ぼそりと言ってきた。
「俺は他のヤツらと違ってあんたと遅く出会ったから他のやつらより何も分からんや」
 でもよ――と。
「あんたの事を想ってくれるヤツが居て他に何があるんだ……俺はなりたかったよ、あんたのような器に。そして欲しかったよ、アイツみてーな想い人が……」
 ちらりと見る先。
 異形となってでもファードを救おうとしている千獣の姿があった。
「………」
 クルスはランディムを見つめる。
 どこか虚ろなランディムの双眸。その動きを追いながら。
「……なら、僕もキミみたいに命まで預けられる信頼できる友人が欲しかったよ」
 ランディムが驚いたようにクルスを見た。
 クルスは微笑んだ。
「お互い、お互いの持っていないものを持ってる。それに、今回手伝いに来てくれてる冒険者はキミを信用しているさ。オーマなんて『さっさとやる気だせランディムー!』とか僕に怒鳴ってきたからな」
「………」
 ランディムは微笑した。
 そして、上空に向かって声をかけた。
「おーいおっさん。このくそ気持ち悪い風起こしてるやつはどこにいるってー?」
『よーやくやる気を出したかランディムーーー!』
「お待ちどうさん。仕事さぼった分の埋め合わせをしに来ました〜♪」
 はははとランディムは笑った。
「ここで今更戻るくらいなら初めっから来たかねぇよ。……渡世の仁義、とまではいかんけど、まあそれに近いさ」
『この不真面目もんが』
「不真面目に生きることは過酷に生きることの何倍も傷と覚悟が要るぞ?」
『………』
 オーマが、にやりと笑うような気配がした。
『魔道士は今俺が向いてる方角にいる。頼んだぞ』
「うっし。じゃあいきますか」
 ランディムは走り出す――
 その背を見送って、クルスがつぶやいた。
「頼もしいな……外で生きるやつはみんな」
『その言葉訂正させろ』
 オーマの声がした。
『お前のそばに集まってくるやつらは、だ。……ランディムの言葉はあながちはずれでもねえぜ」
 ――あんたのような器が欲しかったよ――
「僕はただ護られているだけなのにな」
『本当に護られているだけか?』
「……まだ、やることは残っている」
 クルスは空中に小さなヘキサグラムを描き出す。
 クルスの瞳と同じ、緑に発光したそのヘキサグラムの前で、クルスは両手を組み合わせた。


「………?」
 水太り魔物と格闘していたトゥルースはふと、顔をあげた。
 隣でグランも目を見張っている。――泉と川を見て。
 水が。
 金色とも黄緑ともつかない色に、発光していた。
 目に見えない精霊たちが、歓喜しているような気配が――
「回復している……?」
 魔物たちがその眩しさに目を焼かれたように動きを乱す。
「はっ!」
 グランがスライジングエアで一体の腕を切り落とした。返す刃で二本目の腕も。
 グランの意のままに動く見えざる刃は、続いてトゥルースと組み合っていた魔物を背中から強襲した。
 ぐさりと、刃が刺さる。
 トゥルースがすかさず足払いをかけ、敵の顔を地面に叩きつける。
 ごぼり、と水が吐き出されてきた。
「よくやった」
 トゥルースがグランに手をあげてみせる。
「これぐらい朝飯前さ」
 言ってグランは、自分が相手にしていた魔物に剣で相対する。
「よお、三下」
 トゥルースは地面に顔面を叩きつけた魔物に向かって話しかける。
「――精霊の水を吐き出すついでによ、手前らを送りこんだやつも吐かねぇか?」
 魔物は何も言わなかった。
 トゥルースは無防備な背中を殴りつけ、もう一度水を吐かせてから、低い声音で言った。
「本当にとっちめにゃならんのは、そいつ、だ」
 グランの剣が魔物の腹に刺さり、二体目も地面に崩れ落ちる。
「……殺しちゃだめとか言ってたよな」
「ああ」
「黒幕を知るために? それともあのおっさんの不殺主義にのってか?」
「まあそれもあるだろうが」
 トゥルースは地面に顔を押しつけておいたほうの首筋を思い切り打って悶絶させてから、目を細めた。
「……簡単に殺ッちまうには、こいつらはちと不気味すぎるからな」


 炎を持つ骸骨の攻撃は、自分の骨を投げつけてくることだった。
 避けるのは簡単だった。虎王丸はバックステップでそれを避けた。
「はぁあ!」
 虎王丸の白焔がいつになくパワーを増して骸骨を襲う。
 しかし関節をはずしてよけられてしまう。凪の蒼之比礼を使っても同様に。
 骸骨はきけけけとどこからともなくおかしな音を出す。
 そして、小さくちぎったグラッガの炎を見せびらかした。
 虎王丸の顔が真っ赤に染まる。怒りと悔しさと何もかもないまぜに――
「虎王丸!」
 凪が叫んだときにはもう、虎王丸は己の首の鎖を引きちぎっていた
 半霊獣人化――
「虎王丸、どうする気だ――!」
「遠慮なんかいるかよ……っ!」
 虎王丸は、
 真正面から骸骨に体当たりした。
 半霊獣人化したときに虎王丸がまとう白焔は、グラッガには影響がない。だからこその手段。
 虎王丸は爪で、骸骨を思い切り引き裂いた。
 目の前で何度もグラッガの炎をちぎられたことに対する復讐だった。
「グラッガ……!」
 ようやく骸骨を打ち砕き、その手からいくつにも分裂してしまった炎を取り返す。
「グラッガ、おいグラッガ!」
 虎王丸は必死で呼びかけた。と――
 ふわ……
 炎が淡く発光した。金色とも、黄緑ともつかない美しい色に。
 発光とともに、ちぎれていた炎がひとつになってよみがえる。
「グラッガ!」
 虎王丸が喜びの声をあげた。
「まだひとり残ってる、虎王丸!」
 凪が警告の声を発する。
 もうひとつ、森の木を焼こうとしていた炎は――おそらく精霊の炎であるために木が焼けずに済んだのだろうが――やはり美しい色に発光して、焚き火に戻っていた。
「焚き火はウェルリさん、でしたか? 無事でよかった。しかし――」
 ――目に見えない魔道士――
 まだ、そこにいるはず。
 と、
 目に見えない何かが――虎王丸の腹にぶち当たり、虎王丸は二、三歩退いた。
「……っくしょ!」
 見えねえ! と虎王丸が悔しげに叫ぶ。
 凪はここぞとばかりに蒼之比礼を振るった。
 気流でできた鞭のようなものが――空気を薙ぐ。
 ――姿を隠していても、実体はあった。
 凪の振るった気流の鞭は、ある一点に引っかかった。
「虎王丸、あそこだ!」
「うっしゃあ!」
 虎王丸は遠慮なく体当たりをしていく。
 その一瞬――
 魔道士の姿が見えた、気がした。
 虎王丸は拳で、魔道士の腹を殴りつけた。
 魔道士が悶絶する。
 凪が蒼之比礼で縛りつける。
 姿を消す魔術を使えなくなったか、魔道士の姿がはっきり見えるようになった。
 それを見下ろしながら、
「殺すな、ということだったからな……」
「骸骨のほうは葬っちまったぞ」
『あの骸骨も作りものめいてやがったな……』
 オーマが感慨深げに交信してくる。
『だが、動いていた以上“命”があった。お前ら、それを忘れるなよ』
 虎王丸と凪は、ただ黙って目を閉じた。


 ルーンアームの黒装では、装甲はないも同じだ――
「だが、私はこの身で受け止める」
 アレスディアは槍で斧を受け止めながら、つぶやいた。
 完全に避けきれぬこともある。アレスディアの頬にうっすらと血筋。
「装甲がないことなど構わぬ。むしろ痛みを感じていねば、怒りに酔いしれ今にも奴を滅殺しかねぬ」
 殺してはいけない。
 そのことだけがアレスディアの頭の中にある。
 槍で何とか斧を避け、敵を打ちつけながら、しかし、とアレスディアは考えた。
「今回に限っては、オーマ殿の不殺生に賛同してのことではない。極力森を血で汚したくないことと、この者らは差し向けられただけ。真の首謀者は別にいるはず。ゆえに――」
 何度目だろうか。槍の柄で思い切り首筋を打たれ、ようやく魔物は悶絶した。
「――気絶、戦意喪失を狙う……」
 アレスディアはもう一度、まったく同じ場所を打った。
「……木っ端どもに用はない。早々に失せるか。失せぬというのならば……相応の報いは、覚悟してもらおう」
 今度こそ、魔物は地に崩れ落ちた。
 アレスディアは魔物の手から斧を奪い取る。
 そして、振り向きザボンの岩の欠けた部分を痛ましく見やった。
「ザボン殿……痛かろう……」
 と、そのとき――
 ふおん……
 金色とも黄緑ともつかぬ美しい光が欠けた部分を照らし出した。
 アレスディアは目を見張った。欠けていた部分がみるみるうちに復活していく。
「なんと……」
 彼女はその美しさに目を奪われた。
 そして、つぶやいた。
「これは、奇跡か」


 千獣は魔物を抱きしめるように捕まえたまま、ぽつりぽつりと言葉を落としていた。
「みんな、を……精霊を、傷、つける……憎い、よ……でも、護る、ことと、殺す、こと、は、違うと、思う、から」
 自分が異形になったことを――
 ファードにも、クルスにも、見られてしまったことを、彼女は知っていた。
 けれど、怖くなかった。不思議と――
「護れ、た、から……かな……」
 ファード、と千獣は囁いた。
 そして、もう一度魔物の腹を打った。今度はさきほどの何倍もの力で。
 魔物が気絶したことをたしかめて、千獣は己の獣化を解く。
 魔物をどさりと地面におろしてから、千獣はファードの表皮の一点に頬を寄せた。魔物にかじられていた一点――
「傷、つい、ちゃった、ね……痛、かっ、た……? ファード……」
 にじみでる樹液。誰にも渡さない。
 このままファードの体の中に――
 そう思ったとき。
 ファードの傷跡がきらりときらめいた。
 それは金色とも黄緑ともつかない美しい光――
「きれい……」
 そして驚くべきことは、そのままファードの傷が癒されていったということ――
 少し離れたところでは、
 クルスが目を閉じ、手を組んで何かを祈っていた。
「………」
 千獣はまねをして手を組んでみた。
 彼の祈りが何なのか、分かる気がしたから――


 森を徘徊していた魔道士がひとり、近づいてくる気配に気づいて即座に真空派を放つ。
「当たるかよってな」
 ランディムはひらりと真空派を避けて、魔道士と対峙した。
「遅くなってすまねえな。あんたも待ちかねただろう?」
 キューをくるくる回しながら、ランディムはにやりと片頬をあげる。
「――たっぷり遊んでやるぜ。退屈させた分もな」
 旋風が巻き起こった。森の草という草すべてが巻き込まれて高く巻き上げられていく。
「うおー」
 ランディムは気の抜けた声を出した。「えらいえらい。よくもまあ、遠慮なく森を破壊してくれちゃって」
 竜巻が自分に向かって近づいてくる。そんなことは彼にはどうでもよかった。
「この手の魔術は使い手の意識がなくなると効果がなくなるんだよなー……」
 どこかつまらなそうに言いながら、ランディムはキューを構えた。
 そして、周囲の森の木々に跳弾させながら何発もの法力をこめた弾を撃ち出した。
 すべてが跳弾のために竜巻を避けながら、竜巻の向こう側にいる魔道士にぶちあたる。
 ランディムは竜巻を避けるように森の中を走る。走りながら何発も法力の弾を撃つ。
 真空派が返されてきた。それを身軽にエアダッシュ――空中ダッシュで避けながら。
 足場は森の木々で充分。高い木の枝に軽業師のように足を引っかけて逆さまになりながら、上空からも弾を撃ちこむ。
 その間にも、竜巻が周囲の木々を巻きこんで進んでいる。
 真空派がランディムのいた枝を折る。
 ランディムはついでに飛び降りた。
「あー、悪ぃな。あんま森壊すと怒られんだわ」
 飛び降りた先は魔道士の目の前――
「たっぷり遊んでやりたかったけどよ」
 キューの先が、魔道士のみぞおちに当てられ――
「あんたがもうちょっと、こう、気を遣ってくれりゃあなあ……」
 キューを持つ手とは反対の手で、魔道士の肩を強く持ち――
「ま、俺の弾二十八発もくらって意識保ってたのは褒めてやる」
 そして――
 ぴゅう、とランディムは口笛を吹いた。
「最後の一発での気絶。鮮やかで合格!」
 竜巻は一部の被害を残して消滅。
 心地の悪い風は消えていた。
「やれやれ……クルスに怒られっかな。それともオーマかね」
 肩にキューをかついで、竜巻に荒らされた周辺をため息とともに眺める。
 と――
 光が――
 金色とも黄緑ともつかない光が――
 森を輝かしく光らせた。
 竜巻で被害を受けた部分が見る間に再生していく。
 ランディムは片眉をあげた。
「魔術の気配……?」
 クルスのやつか、と彼はつぶやいた。そして、
「―――! この魔術は……っ!!!」
 感じ取った気配に、すぐさま身をひるがえし、走り出した。森の守護者の元へと――

     **********

「クルス……」
「クルス!? おいクルス!」
 それぞれ獲物を引きずって森の守護者の元へ集まってきた面々は、当の青年が倒れているのを見てにわかに騒然となった。
 上空にはオーマとクダバエルがいる。オーマはこの隙に森に何かあってはいけないと見張っている。
「クルス! この馬鹿野郎!」
 最後にやってきたランディムが、千獣に抱きかかえられている青年に向かって怒鳴りつけた。
「お前、黒魔術を使いやがったな!」
 千獣の腕の中で、クルスがうっすらと目を開ける。
「くろ、ま、じゅ、つ……?」
 千獣がランディムを見上げる。その隙に、クルスは千獣の腕から起き上がった。
「あ……」
「もう、起き上がってよいのか? クルス殿」
「ああ……」
「いいわけねえだろ!」
 ランディムは激昂していた。「てめっ自分の命削っといて何が……!」
 その場にいる全員が瞠目する。
「いいんだよ……僕は……不老不死だから、ね。元々……」
「体力の消耗が並じゃねえだろが!」
 怒り続けるランディムに、「すみません」と凪が声をかける。
「どういうことなんでしょうか? クルスさんはいったい……」
 ランディムは吐き捨てるように答えた。
「だからこいつは、てめえの体力削って森と精霊たちを回復させたんだよ。黒魔術は何かを代償にしなきゃなりたたねえ」
「おい兄ちゃん――」
 トゥルースがクルスを見て眉をしかめる。
「そこまでする必要があったのかい? てめえの体力削ってまで――」
「やる必要があったことは、キミたちのほうがじかに目で見てきただろう?」
 クルスは咳き込んだ。慌てて千獣がその背をさする。
「せっかく手に入れた不老不死だ、最大限利用するさ――僕はこの森の守護者だ」
 その決意の緑の瞳に――
 誰もが言葉を失った。
 上空のクダバエルが、ふっと冷笑した。
「もし下らない守護者なら乗っ取ってやろうと思っていたが……存外やるではないか」
『………』
 それだけ言って去っていくクダバエルの後姿を見送ったオーマは――
 次の瞬間、はっと森を見下ろした。
『おい! 誰かいるぞ、気をつけろ……!』
 オーマの交信が全員に向かって発信され――
 そして次の瞬間、全員が生かして連れてきた魔物たちが悶絶し始め、やがて息絶えた。
 しゅううと煙のように消えていくそれらに、誰もが呆然とする。
「誰だ!」
 ――上空から降りてくるなり、獅子から通常の姿に戻ったオーマが一点を見やる。
 木の上――
 枝に座って――

「森の守護者……ね」

 十代そこそこの少年が、高く足を組み、こちらを見下ろしていた。

「ずいぶんと、えらそうな口を利くね」
 誰もが一瞬で悟った。――この少年が魔物たちを消滅させた。
 そして――この少年が黒幕。
「誰だ」
 クルスが低く尋ねる。弱った体で、かろうじて立ち上がりながら。
 少年はあははははと子供の声で高く笑った。
「忘れちゃったんだね! そうだよね、キミは僕たちとの記憶を代償に不老不死を手に入れたんだもんね!」
「―――!」
 クルスの目が見開かれる。

 森の風が揺れた。
 少年の甲高い笑い声が木々を揺らし、そしてそこにいる人々の心を揺らし、波立たせていった。


 ―中編・終―


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

【1070/虎王丸/男/16歳/火炎剣士】
【1953/オーマ・シュヴァルツ/男/39歳(実年齢999歳)/医者兼ヴァンサー(ガンナー)腹黒副業有り】
【2303/蒼柳・凪/男/15歳/舞術師】
【2767/ランディム=ロウファ/男/20歳/法術士】
【2919/アレスディア・ヴォルフリート/女/18歳/ルーンアームナイト】
【3087/千獣/女/17歳(実年齢999歳)/獣使い】
【3094/クダバエル・フゥ/男/42歳(実年齢777歳)/焔法師】
【3108/グランディッツ・ソート/男/14歳(実年齢20歳)/鎧騎士】
【3255/トゥルース・トゥース/男/38歳(実年齢999歳/伝道師兼闇狩人】

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■         ライター通信          ■
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ランディム=ロウファ様
いつもありがとうございます、笠城夢斗です。
今回も続き物の中編にご参加くださり嬉しかったです。楽しんでいただけるとよいのですが。
よろしければ後編でもお会いできますよう……