<聖獣界ソーン・黒山羊亭冒険記>


『伝説の魔術師(前編)〜伝説の魔術〜』

 ソーンで最も有名な歓楽街、ベルファ通りの酒場といえば、真っ先に思いつくのは黒山羊亭だろう。
 この美しい踊り子の舞う酒場では、酒と食事の他、様々な依頼を受けることができる。

「やっぱ、伝説の大魔術師になるためには、伝説になっている魔術師に魔術を教えてもらわなきゃって思うんだ!」
 ダラン・ローデスという少年が、エスメラルダを前に、握りこぶしを固めた。
 店が暇だということもあり、エスメラルダは暇つぶしにダランの話を聞いてあげていた。
「で、調べたり、色んな人に聞いて回ったんだけどさ、巨大隕石から世界を救った英雄っていうのが、いるらしいんだよ!!」
「いつの話?」
「300年前!」
 300年前じゃ、人間ならば生きてはいない。多種族なら、ダランが同じ力を発揮できるとは思えない。
 エスメラルダはとりあえず「ふーん、よかったわねー」と聞き流しておいた。
「もちろん、その英雄は生きてないと思うんだけどさ、その英雄の子孫が生きてるかもしんねーってことがわかったんだ!」
「へぇー」
 その英雄の子孫が魔術師だとは限らなければ、有能であるとも限らないのではないか。
「でまあ、探し出して、先生になってもらおうと思うわけ! たださー、その子孫達が暮していた村っていうのが、2、30年前に、滅びちゃったらしいんだ。理由とかはよくわかんねーんだけど……」
 そう言った後、ダランは少し考え込むように、表情を曇らせた。
「その真相とかにもちょっと興味あってさ、子孫に会ってみたいってわけ。生き残った人殆どいないみたいだけど、伝説の魔術師の子孫ならきっと、生きてると思うんだ。とゆーか、その手がかりを見つけたんだ!」
「どんな手がかり?」
「んー、なんかさ、突然異空間に連れていかれるっていう噂が、最近流れてるだろ? すんげー怖い思いするヤツもいるらしいんだけどさ。多分、それを起こしてるのが、その村の生き残りの大魔術師だと思うんだ」
 確かに、最近妙な噂を聞く。
 一人で転寝をしている時などに、突然異空間に連れ込まれ、閉じ込められる夢をみると言う。ただ、目を覚ました時、その夢は薄れてしまっており、正確に覚えているものはいない。語り合っているうちに、少しずつ思い出していくこともあるそうだが……。
「で、どうやって接触するつもり?」
「ある場所にいく。その場所に行くと、かならず異空間に連れ込まれるって言われてるんだ。そんなことをしている目的とかも聞かなきゃな〜」
 明るい口調であったが、その表情からは普段の彼とは違った真剣味も感じられた。

    *    *    *    *

「……そういう訳で、放っておけないのよ」
 エスメラルダは来店客に、ダラン・ローデスの話を聞かせ、同行してあげてはくれないかと頼んでいた。
 ダランはトラブルメーカーとして有名である。放っておけばまた何か大きなトラブルとなる可能性もある。
 それだけではない、危険な場所に少年が向うと知っていて、放置していられるほどエスメラルダはクールではなかった。
「……成程、面白そうだ。300年前はちょうど俺が封印されてた期間だし……同行させてもらおうか」
 エスメラルダの話に、反応を示したのは動器精霊のステイルである。外見は二十歳前後の男性の姿をしている。
「そうね、あなたが行ってくれたら安心だわ」
 エスメラルダは微笑んで、カウンターに戻る。
 ボトルを取ってステイルの隣に座り、ステイルのグラスに注いだ。
「この1本はサービスよ。よろしく頼むわね」
「ああ、その少年、駆け出しの魔術師なんだろ? ならば、そういうことに興味を持って当然だな。憧れるものがあれば、より努力ができるだろうしな」
「そうね。あの子、最近はまともに魔術の勉強しているみたいだし。昔は何の特技もない、ただの悪ガキだったんだけれどね」
 くすりとエスメラルダは笑った。

    *    *    *    *

 聖都を出発して、数時間。
 馬車の通っていない道を、噂に興味を持った一行は歩いていた。
 トリは歌を口ずさみながら、後ろを振り返る。
 少年達は小突き合ったり、技を見せ合ったりしながら歩いてくる。
「やれやれ、遠足気分ですか」
 そう言いながら、トリも微笑みを浮かべていた。
「火炎だーん!」
 ダランの前に浮かび上がった炎の弾が、勢い良く飛び、岩に当たって弾け飛んだ。
「どう?」
 振り返ってダランはステイルを見た。
「……魔力の使い方があまり良くはない。姿勢も悪い。なにより属性が合っていない」
 ステイルは気づいたことそのままをはっきり口に出した。
 ダランはへなへなーとしゃがみこむ。
「属性が合ってないのは分かってるんだけどさーーーー」
 嘆くダランの頭を虎王丸がぺしぺしと叩く。
「コイツ、水系の才能があるらしいだ。そっちも見てやってくれるか?」
 虎王丸の言葉に、ステイルは頷いた。
「ほら、立てよ」
 虎王丸に手を引っ張られ立ち上がったダランは、今度は水の魔術を唱え始める。
「恵の雨――」
 発動した途端、本当に少しだけ、雨が降り注いだ。
「なんだ、全然大したことないじゃないか」
 虎王丸は馬鹿にしたが、ステイルは強く頷いた。
「確かに、水が合っているようだな。天気を操る術はかなり高度な術だ」
 そう言って、ステイルはダランに触れた。
「もう一度、やってみろ」
 言われたとおり、ダランは魔術を唱える。
 再び、少量の雨が振った。
「なんだか……あんたは、魔力の状態が普通の人間とは違うな? コントロールはなかなかのものだが、魔力の状態が発動を阻害しているようだ。それから、あんたは体内の魔力を発動するよりも、外の力を使う方が向いているかもしれないな」
「うん、俺魔女と人間のハーフだから、ちょっと体内の魔力が異常なんだよ。二つの魔力が混ざって害になってるみたいでさー。で、外の力って?」
 ダランの言葉に頷いて、ステイルは説明を始める。
「魔術にはいくつかタイプがある。自分の体内の魔力を利用するものと外部の魔力を利用するものに分けるとしよう。生まれつき魔力が大きい人物なんかは、当然自分の魔力で術を発動するわけだが。あんたのように、体内の魔力はさほど多くはなくても、キャパシティが大きい人物も稀にいる」
「キャパシティ?」
「そうだ。自分の体内に魔力を蓄積しておける量とでもいおうか。あんたの場合は、魔力の高い物質や、精霊の力を自分の中に貯めておいて、発動することも可能なはずだ」
 その言葉を聞くと、ダランは驚きの表情を浮かべて、友人の虎王丸とウィノナを見た。
「聞いたか? 俺の無限の才能を!!」
「おうおう、しかしそれも覚えなきゃ無いのと一緒だろうが」
 虎王丸は笑いながらそう答える。
 ウィノナは……そういえば、以前師匠にそのようなことを聞いたことがあると、思いを巡らす。
「あたしの魔力流し込んだら、あたしの手足として動かせるかしら」
 レナも笑いながら、そんなことを言う。
「はっはっはっ、そうかレナは俺のエネルギー源か。貯蔵庫というか、予備タンク……」
 その言葉に、レナの右手がバチバチと光り始める。
「す、すみません、レナ姐さん……っ」
 ダランは慌ててステイルの後ろに隠れた。
 その様子に、一同笑い声を上げた。

 目的の場所には、その日のうちに着かなかった。
 途中小さな集落で一泊し、翌日の早朝、一行は再び歩き始める。
 そして昼頃、ようやく目指していた場所へと到着を果たす。
 そこは、森の中だった。
 森の中の別荘である。
「ここ、俺んちなんだけど」
 ダランは鍵を取り出して、まず門の錠前を外した。
 虎王丸と一緒に門を押して、敷地へと入る。
 本宅ほどではないが、そこそこ整備されている。
「普段使ってないから、知り合いにたまに貸してるんだ。そしたら、泊まった奴等がみんな、あの……」
「ジェネト・ディアね」
 レナの言葉にダランが頷く。
「なんだ、それ?」
 虎王丸が問う。
「人の名前だと思うんだけど、詳しいことはわからない。多分、異空間に人々を呼び込んでいる人物の名前……ダランが探している相手の名前だと思う」
 レナの言葉に頷いて、ダランも話しだす。
「俺も、一度だけその空間に連れていかれた気がするんだよ。な?」
 ダランは、トリに目を向ける。
「ええ、一度、ご一緒しましたね」
 トリは笑みを浮かべながら、そう答えた。
「なるほど、興味深い話だ」
 ステイルは臆することなく、別荘へと歩みを進める。
 ダランがもう一つの鍵を取り出して、別荘のドアを開ける。
「眠ればいいのでしょうかね?」
 トリがそう訊ねた。
「うーん、眠ってなくても、引き込まれるみたいなんだ。突然に」
 そう言ってダランが、エントランスに足を踏み入れた。途端――。
 空間が捻じ曲がったかのように見えた。
 瞬時にウィノナは跳んでいた。ダランの方へ。ダランの斜め前方に飛び、ダランを後方へと突き飛ばす。
 ……最初に消えたのは、ウィノナだった。
「精神だけじゃねぇのかよ……。本当に、身体ごと、異空間に連れ込まれるのか」
 虎王丸が呻きのような声を発した。
 トリは鼻歌でも歌うかのような穏やかな顔で、エントランスへと進み、やはり姿を消した。
「ウィノナー!」
 突き飛ばされたダランも、ウィノナが消えたことで恐怖を感じている余裕がなくなり、夢中で飛び込んでいく。
 ステイルは普通に、足を前に進めた。
 レナと虎王丸は、一瞬顔をあわせた後、やはりエントランスへと足を進めるのだった。

    *    *    *    *

「ウィノナの馬鹿!」
「ば、馬鹿とは何だよっ」
「一人で先につっこんでどーすんだよ!」
「先に消えかかったのは、ダランの方じゃないかっ」
 ダランとウィノナが言い争っている。
 一瞬、意識を失っていた他のメンバーも、その声に目を覚ます。
「とにかく、俺から離れんなよ」
「言われなくても、離れないよ。ダランは、一人じゃ自分の身も守れないだろうし」
 そう言って、ウィノナはぷいっと顔を背けた。
 しかしすぐに、顔を前に戻し、目だけを動かしてダランの足を見た。
 きちんと、2本の足がある。
 ダランが消えかかった瞬間……言いようもない不安感が押し寄せ、身体が勝手に動いてしまった。
 でも、間違ったことはしていないと思う。きちんと考えて動いてたとしても、自分はダラン――友達を庇わずにいられなかっただろう。
「以前の場所と違うわね」
 異空間に連れ込まれた経験のあるレナが、回りを見回しながら言った。
 地下道のような場所だった。
 魔法的な明りに包まれており、暗くはない。
「行き止まりですね。道は前に一本。進むしかないようですが?」
 トリが皆に問いかける。
 皆、一斉に頷いて、前へと進み始める。

『ようこそ、ジェネト・ディアへ』
 分かれ道に差し掛かった時、片方の道からそう声が響いた。
 声が聞こえた方の道へ、一同足を進める。
 道は行き止まりになっていた。
 そこには、小さな男の子の姿があった。
「あーっ!」
「ちょっとアンタッ!」
 ダランとレナが同時に指を差した。
 見たことのある少年だった。
「僕を探してここまで来たの?」
 少年は不安気な目でそう言った。
「そういうわけじゃないけど。てゆーか、アンタそんなキャラじゃないでしょ、本当は!」
 レナがそう言うと、少年はにっこり笑みを浮かべた。
「アンタが人々をこういった異空間に引っ張り込んでいるの? それにしても、不思議な力よね。抵抗なんて出来ないし、魔法を封印することも思いのままなんでしょ?」
「そうだよ。僕が皆を僕の世界に招待しているんだ。生命なんて脆いものだからね。その力を奪うことなんて容易いことだよ。さて、今日はどんなテストをしようか……?」
 そう答えたかと思うと、少年の姿は掻き消えた。
「テストって何よー!」
 叫んでも、返ってくる声はない。
 レナは吐息をついて皆の方に顔を向けた。
「これは、確かに不思議な空間だ」
 ステイルがそう言葉を漏らした。
 自身に及ぼす効果であれば打ち破ることも可能だろうが、この場所から元の場所へ戻る手段は簡単には思いつかない。
 いわば、交通手段のない見知らぬ土地に連れてこられたかのような状態だ。
 それでも、長い時間をかければ、動器精霊である自分は、いずれは抜け出せるとは思うが……。
 一同、再び歩き出す。分かれ道に戻り、またひたすら真直ぐに。
「何かいるみたいだぞ」
 真っ先に虎王丸が感じ取った。
 真っ先にダランは虎王丸の後ろに隠れる。
 じろりとダランに視線が集る。
「い、いや、魔術師は後方支援型だし。な、な?」
 虎王丸に賛同を求める。
「そう言うからには、きちっと支援しろよなッ!」
 言って、虎王丸は前方に駆けた。
 現れたのは、合成獣であった。
 鋭い爪と、牙を持った獣に、虎王丸は抜き放った刀を振り下ろす。
 刀は合成獣の腕に弾かれる。竜のような鱗を持つ獣だ。
 トリがナイフを取り出し、素早く合成獣に投げる。目に向かって放たれたナイフを、合成獣は脇に飛んで避けようとする。
 身体が浮いたその瞬間に、虎王丸が合成獣の懐に入り込み、片腕を獣化し、鋭い爪で腹部を裂いた。そして、後方へ飛ぶ。
 魔を開けずレナが電撃の魔法を放ち、合成獣を焼き払う。……あとには何も残らなかった。
「援護はどうしたんだよ、援護は」
 刀を収めながら、虎王丸がダランに言う。
「はははは、皆の動きに見惚れちまった!」
「ったく」
 ぺしぺしとダランの頭を叩くと、虎王丸は先へと進んでいく。
 今度は、道が3つに分かれていた。
 光の加減から、左右の道は行き止まりだということが分かる。
 分かれて、行き止まりへと行ってみることにする。
 ダランとウィノナ、虎王丸は右へ。
 ステイルとトリは左へ。
 レナは中央で皆を見守っていた。

 右側は、部屋になっていた。寝室のようだ。
 その部屋には、10代半ばの少年がいた。先ほどの男の子に似ている。
「ようこそ、俺の部屋へ」
「……ほら、聞くことがあるんだろ!」
 逃げ腰状態のダランの背を、虎王丸が叩いた。
「ええっと、えええっと……」
 案の定、しどろもどろ状態である。しかし、自分達に敵意がないということを見せるには、ダランが表立った方がいいと虎王丸は考えたのだ。それだけではなく、他にも思惑はあるのだが。
「で、弟子にしてください!!」
「いきなり、それかっ!」
 虎王丸は思わずコケそうになる。
 ウィノナはちょっと困った風に笑いながらも、注意深く少年を見ていた。
「あのさ、キミ……というか、あなたは、大魔術師なんだろ? こんなこともできるんだし。俺、魔術の勉強をしてるんだ。けど、俺の身体ちょっと普通とは違うから、なかなか上手く魔術を覚えらんなくて。どういう風にどんな魔術を覚えたら、役に立てるのか、知りたいんだ。俺の先生になってくれないかな?」
 笑みを浮かべて、少年はダランを見つめた。
 ダランは相変わらずの逃げ腰で少年を見ている。
「……ダメだね。キミに魔術を教える必要性を感じない」
「う……っ」
 ダランが言葉を失う。
「けどさ、ダランは以前もあんたのテストを受けたんだろ? 前回生き残ったんだったら、その分の見返りがあっても良いんじゃねえの?」
 虎王丸がそう言うが、少年は首を横に振るだけであった。
「だ、だったら、あんたの村について教えてくれないか? あんたは、滅びた村の生き残りじゃないの? なんでこんなことをしてるんだよーっ!?」
「へー。よく調べたね。でもそれだけじゃダメだ」
 にやりと笑みを浮かべ、少年は3人を見回した。
「後継者探しをしているんだ。俺の術を受け継ぐに相応しい人間を探してる」
 その言葉を発した途端、また少年の姿は消えてしまった。

 左は、牢獄のようになっていた。
 その中にいたのは、青年であった。
「先ほどの少年が成長した姿というところですか」
 トリは微笑みを浮かべたまま、ステイルは無表情で、青年の前に立つ。
「あなたが大魔術師だというのは、本当か?」
 ステイルの言葉を、肯定も否定もせず、青年は笑みを浮かべていた。
「なんでも、あなたの村には、巨大隕石から世界を救った英雄が存在したとか? その話に、真実はありますか?」
 トリがそう言うと、青年は手をそっと前に差し出した。
 青年の手の中に、映像が浮かび上がる。
 山に囲まれた、村。
 争いあう人々。
 そして空。
 迫り来る赤い石――。
「巨大隕石により危機に瀕したのは真実だ。しかし、英雄など存在しない。そして、私は大魔術師ではない。魔術を学ぶ者。学者に過ぎない」
 その言葉を言い終えると、青年は2人の前から姿を消した。

「ちょっと皆!」
 大きな声――レナの声が響き、皆が急ぎ中央へと戻る。
 レナの前、中央の道の先から、壮年の男性が姿を現す。
「君達は面白い。その探究心といい、潜在能力といい。しかし、私の探している人物ではないようだ」
「勝手な言い分ね。あたし達を試したのかなんだかわからないけど、付き合ってあげたんだから、報酬はあるんでしょうね?」
 レナの言葉に、壮年の男は余裕の笑みで答える。
「お前は、何を求める」
「知識よ。魔法の知識。あたし、才能はあるのよ」
 にっこり笑うと、壮年の男性は小さく笑った。
「では、私も見返りを求めるとしよう。君達の質問に答えてきた見返りだ」
 そう男性が言った途端、ダランが小さく声を上げた。
 皆が振り向くと……。
「う、う……うわああああっ!?」
 そこには、ダラン・ローデスが2人いた。
 全く同じ格好、同じリアクションでお互いを指差して、腰を抜かしている。
「さて、2人のうち、どちらが本物だと思う?」
 男性はそう言って、目を煌かせた。
「偽者を消せ」
 一同が声を上げる間もなく、壮年男性の姿が掻き消えた。
 声が、周囲に響く。

 愚鈍な者は不要
 甘い者は不要
 臆病な者は不要
 魔力無き者は不要
 向上心無き者は不要
 探究心無き者は不要

 欲しいのは冷徹な判断力
 博愛の精神
 仲間をも切り捨てる覚悟
 感情を抑える力
 “自己を制御する能力”

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

【3368 / ウィノナ・ライプニッツ / 女性 / 14歳 / 郵便屋】
【3619 / トリ・アマグ / 無性 / 28歳 / 歌姫/吟遊詩人】
【3428 / レナ・スウォンプ / 女性 / 20歳 / 異界職】
【3654 / ステイル / 無性 / 20歳 / マテリアル・クリエイター】
【1070 / 虎王丸 / 性別 / 16歳 / 火炎剣士】
【NPC / ダラン・ローデス / 男性 / 14歳 / 駆け出し魔術師】
ジェネト・ディア?

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■         ライター通信          ■
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ライターの川岸満里亜です。
『伝説の魔術師(前編)』にご参加いただきありがとうございます。
冒頭のみ個別(もしくは2人)になっています。副題を変えてみましたので、興味のある方は副題の違うノベルもご覧下さいませ。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。