<聖獣界ソーン・PCゲームノベル>


Tale 06 singing エル・クローク〜街の祭りの裏側で

 お祭りがある、と話に聞いた。
 聞いたが、あくまでそれだけの話。

 正直、それだけでは…特に興味は湧かない。



 それで、僕はいつもの通りに自分の店に居る。カウンターの内側、定位置でいつも通りにひとりで寛いでいる。今は客人は居ない。客人が今日来店するとの予約も特に入っていない。それもまたいつもの事。通りすがりの気まぐれに、レトロアンティーク調の古色を帯びた佇まいや香りにつられてふらりと立ち寄る路地裏の小さな店。もしくは…束の間の夢であっても見る事が出来たら、と掴んだ先の藁、のような店。

 それが、ここ。
 香物取扱、エル・クロークの店。

 調香師を生業としている僕の興味の赴くままに、香り物全般を取り扱っている店になる。代表的な商い品は香水や様々な種類の御香。それらを中心に、香を聞く為の道具も多々取り揃えている。…アンティーク調の、芸術品に近い香炉等もある。少し逸れるが、香り高い紅茶等の飲食物も幾らか取り扱っており、店内で喫する事も出来るよう、カウンターテーブルを設えてちょっとしたスペースも作ってある。…そのせいか、隠れ家的に良く顔を見せる客もちらほら居るが、取り敢えず今は居ない。外では祭りだと言うから、そういった客人たちもまずはそちらが先でここに来るのはきっと後回しなのだろう。…それでいい。ここは、世間の喧騒から離れた、緩やかな時間が流れる店であって欲しいから。
 懐中時計の動器精霊であるからもあるのか、どうも、僕は先にそう思う。

 皆で賑やかに騒ごうと街に繰り出すのは…嫌だとまでは言わないが、あまり、趣味に合わない。
 勿論、祭りの中に何かしら僕の琴線に触れる事があれば――そんな事柄があると今この場で知ったなら、これから店を閉めて、街に繰り出すのも吝かでは無いが。



 ところで、あまり来ないタイプの客人が来た。

 誰も来ないのをいい事に、気まぐれに最近入手した新しい御香を試しに焚いてみていた時の事。…これなら店で日常的に焚いても邪魔にならなさそうかな、と思っていたら、不意の来客。興味深げにひょっこり顔を覗かせたのは、多分、普段は旅の空に居る人物…なのだろうと思う。ボロ布に近い防塵ケープを纏った小柄な旅装の――旅慣れた風な軽装の人物で、ツンツンに逆立てられた紅い短髪がまず目立つ。
 肌の色は黒褐色で、瞳は金色。少年…と言って良さそうな印象ではある。まぁ、種族によっては根本的に歳の取り方が違ったりする場合もあるから実際の年齢やら何やらは正直わからないが。とは言え、稚気のある目の光り方や、店の扉からひょっこり顔を出して来るに当たっての落ち着かない軽やかな佇まいからして、『元気な少年』と受け取って特に問題は無いだろうと思う。…実際、見た目と実年齢の差異については僕も他人の事は言えないし。老若男女何者であろうが、まともに話が通じるお客であるなら、それで何の問題も無い。
 ただ、この客人は御香に興味があるようなタイプにも、泡沫の夢を見たがるタイプにも見えないので、なんでここに来たのかな、と内心で首を傾げはする。
 ああ、喫茶店の類と思って飛び込んで来たのかな、と可能性の一つを思い付く。…外はお祭りだと言うから、小休止に来たとか、その手のお客の可能性。
 思いつつ、いらっしゃいませ、今日はどのような品を御所望かな――と、いつも通りの微笑みを添えて、出迎える声は掛けておく。

 と。

「ここって、望んだ通りの夢が見られるってお店で間違いない?」
「…ええ。お望みならば、どんな夢でも。但し、あくまで束の間の夢幻に過ぎないけれどね」

 やっぱり内心で軽く驚きつつ、そう受け答えはする。…おや、この子は『裏』のお客かい。そう意外に思っていると、へぇー、と無邪気な感嘆を上げつつ、客人の少年は店に入って来――入ってすぐ、周囲の棚の中を興味津々で少し覗いている。かと思うと、すぐに僕の方へと駆けるようにして、たたっ、と近付いて来た。
 どうやら、ちょうど僕が手許で使っていた香炉の方に、興味が向いたらしい。

「おおー、何だか本格的」
「そうかい? 普通に焚いているだけなのだけれど…ああ、香炉自体が物珍しいって事もあるのかな?」
 機会が無ければ、あまり見るものでもないだろうし。
「いやー、確りした香炉で焚いてるのって久し振りに見た気がしてさ。結構年季入ってる香炉だよね、それ」
「まぁ、アンティークと呼ばれておかしくないくらいは古いだろうね。作者は不明だけれど、色合いが気に入って手に入れたものなんだ」
「確かに不思議な色合いで吸い込まれそうな気分になるって言うか。あ、望み通りの夢見せてくれるって言うのはこの香炉使ったりするの?」
「その方が向きだと思えばそうするよ」
 使うのは僕が調合した特殊な香だけど、何で聞くかの道具は特に決まっていない。必要だと思う時に、必要な道具を、必要なだけ。
 あとは、場所かな。
「場所?」
「興味があるなら、案内するよ。あなたが望む夢を見る為の…心身を安らげる為の場所にね」
「ふぅん…ちょっと試してみようかな。お代は…この辺の場合って、金貨でいいのかな?」
「ああ。構わないよ」
 快く応えて、僕は少年を店の奥へと――店の奥にある、様々な香りの瓶が詰まった棚に囲まれた中、真ん中にぽつんとリクライニングチェアひとつを置く…と言うレイアウトに設えてある部屋へと案内する。ここが、「それ」用の部屋。店の『表』とは違った、暗い、何処か妖しい印象さえ与えるだろう部屋。ランプを点ける事で初めて、その部屋の内装が――ぼんやりとわかる形になる。
 おー、雰囲気あるねー、とあっけらかんとした感嘆の声が飛ぶ。…確かに、明かりがランプ一つと言うのもまた、雰囲気を作る為の演出――その導入の為のもの、でもある。あるが…この少年の反応は、何と言うか…やっぱり、あまり「らしく」ない。この少年には『裏』の客人で良く居るような、何だか切羽詰まった思い詰めた風は――どう見ても見られない。あくまで「噂を聞いて、興味本位で来た」。そのくらいの冷やかしな客人…のような気がする。
 とは言え、夢を見たいと本人が望むなら、僕の方で断る理由は無い。…この感じでは導入に少し手間取るかもしれないが、まぁ、何とかなるだろう。



 ――…じゃあ、このリクライニングチェアに座ってくれるかな。…そう。身体の力を抜いて。ゆっくり息を吸って、吐いて。うん。いい感じだよ。そのまま、椅子に身を任せてゆっくり寛いで欲しい。その為のリクライニングチェアなんだから。…ああそうだ、まだ名乗ってなかったね。僕はエル・クローク。呼ぶ時はクロークで呼んで欲しい。あなたの名前を聞いてもいいかな。

 んー…じゃあ、離音で。

 …おや。仮の名前って事かな。

 あ、ダメ? 通称…ニックネームみたいなものなんだけど。

 いや。構わないさ。今、僕が呼ぶ為のあなたの呼び方を教えて欲しかっただけだから。特に問題がある訳じゃない。ただ、少し意外に思えてしまっただけでね。

 そうなの?

 ああ。気を悪くしたなら申し訳無かったが。

 あー、いや、そんな事無いけど。ちょっとした事情があってさあ。

 ふぅん? 何にしても、綺麗な響きの呼び方だね。

 そお? ありがと。…頑張って考えて付けた甲斐があった♪

 ふふ。そうなのかい。じゃあ離音氏、あなたが見たい夢はどんな夢か、聞かせてくれるかな?

 じゃあねえ…。…。…僕がやりたいよーにやってて誰にも迷惑掛かってない夢、って事にしようかな。

 やりたいように、か。…その、あなたがやりたい事は、何?

 それはね…――



「んー。よく寝たぁ。…おはよう」
「おはよう。いい夢は見れたかな」
「うん。ちょっと気が済んだ」

 うーん、と伸びをしながら、離音氏はリクライニングチェアから身体を起こしつつ、晴れ晴れとした貌をこちらに見せている。「ちょっと」と言われた時点では、少々物足りなかったのかな、と心配になったが、その貌を見る分には――「ちょっと」と言うのは言葉のあや…のようなもので、まぁ、満足はしているのか、とは思う。
 それから凝りを解すように肩を回してから、離音氏はリクライニングチェアから、ぴょん、とでも擬音が聞こえそうな軽やかさで飛び降りた。

「すっごく楽しい夢だったよ、ありがとねー」

 リクライニングチェアから降りるなり、飛び付くようにして僕の腕を取りつつ離音氏は嬉しそうにお礼。そして、機嫌良さそうにそのまま僕の腕を引いて、部屋を出ようと――店の表に戻ろうとする。僕はそうされても基本的には逆らわなかったのだけれど、取り敢えず少しだけ待って貰い、今使用したランプと香炉の火だけは消して始末する。
 ともあれ、それで僕と離音氏は店の表に戻った。



 戻っても新しい来客がある気配は無い。
 ついでに、との離音氏の希望で、紅茶と茶菓子を提供する事になった。こうなると、ある意味では僕自身が離音氏を見て初めに予想した通りの展開になったような気もしないでもない。
 何故か、離音氏の視線がちらちらと僕を見ている。

「…えっと、良かったら君もどう?」
「気持ちだけ貰っておくよ。有難う」

 ああ、自分一人だけで食べているのが気になったのか、と思う。…対面でこうしている分には、あまり、飲食の店と言う風でもないしね。
 でも、要らぬ心配りなのだけれど。
 僕は動器精霊で、実体はあくまで懐中時計だから、一般的な飲食物は摂れないんだ。

「…あれ? て事はこれとか味見してないって事?」
「一応、味が評判の物を仕入れてはいるよ。紅茶は、淹れるのが上手いと言われる人の淹れ方を参考に淹れてもいる。あと、僕にとって香りがいいと思えるものを特に選んでもいるかな」
「あ、うん。確かに、この紅茶もお茶菓子もいい香りがする」
「そう言って貰えると嬉しいよ」
「クロークは、食べたり飲んだりしてみたいって思った事とか…ないの?」
「さて。…あんまり考えてみた事が無かったな」

 まぁ、人に供するものだから味見の一つくらいは出来ればした方がいいんだろうなとは思うけど。
 と言っても、人に訊かれて初めて、頭でそう思ったって感じでね。
 自分からはそんな事、思い付きもしなかった。

「ふぅん。折角美味しいのになぁ。人との間の潤滑油にもなるしさ」
「それは…わかる気がするよ」

 人との間の潤滑油、と言う意味は。
 ある意味では、だからこそ店に置いているとも言えそうな気がするし。

「一緒に食べると、もっとそう思えるんじゃないか、って思うけど…まぁ押し付ける事でもないよね」

 でも、と離音氏は思わせ振りに続ける。

「余計なおせっかいなのは承知なんだけどさ。こういうのならどうだろう」

 と、言うなり離音氏は――何処からともなく絵具が滴る絵筆を取り出し、慣れた手つきで手の中でくるりと回したかと思うとカウンターテーブルの上…天板に直接何やら描き始めた。…あまりに唐突な行為だったので止め損ねた。

「ちょ、離音氏!?」
「ままま。ちょっと黙って見ててって」

 黙って見てても何も、そんな事をされては困るのだが――いや。
 これは、先程の『夢』の続きと言う事か。離音氏はタギング――要するに、道端や壁やらそこら中にグラフィティ等と称した派手な落書きをするアレが趣味らしく、それを好き放題誰にも咎められずにしている夢、を見たがった。曰く、表の祭りの賑やかしに「それ」をやりに来たのだが、実行前に騎士団の目敏い団員に捕まって――幾ら無礼講の祭りだとは言え限度がある、折角の祭りで誰かにトラウマ植え付ける羽目になったら困るから止めてくれ等々と釘を刺されてしょぼくれていたところだった…のだとか。どうやら以前にあったお祭りの時に実際に「それ」をして、大騒ぎになった事があるらしい。
 まぁ、それで実行する「代わり」に「この」夢を見てみた結果、先程の「ちょっと気が済んだ」…と言う発言に繋がったのだろうが…現実に目の前でこちらの持ち物にやられてしまうと確かに迷惑以外の何物でもない。咎められるのもよくわかる。何にしてもこれはどう弁償して貰うか、と取り敢えずこの「落書き」の後始末の方に頭が向かう――と。
 不意に離音氏が描いた絵が、カウンターテーブルから浮き上がるようにして実体化した。…僕が次に口を開く前の事。…寸分違わぬ、今離音氏に供していた紅茶と茶菓子…と同じ「ように見える」もの、がカウンターテーブルの上に置かれる形で現れていた。…見た目形だけではない。その、香りや紅茶から立ち上る湯気の靡き方すらも、離音氏に供した品をそのまま写し取ったように同じもの。
 そして、その絵が描かれていた筈のカウンターの天板自体には、今は何の痕跡も残っていない。おや、と思う。まぁ、取り敢えずカウンターテーブルを新調する必要が無くなった事には安堵したが。
 …が。
 離音氏が今した事は、つまり?

「今、僕が淹れて貰った紅茶とお茶菓子と同じになるように、感じた味とか香りとかを籠めて描いてみたんだけどね。良かったら「食べて」みて? 多分、本物食べた時と同じように感じられると思うよ。…まぁ、「本物」って言っても「実際に食べてみた僕の主観」を写したって事にもなっちゃうけど」
「いや、だから、僕は」

 と、言いつつも。
 離音氏の「これ」は、どう考えても一般的な――普通に生命の糧となる飲食物では、無い。
 となると、恐らく――「僕の方でその気になりさえすれば、食べられる」。

「実を言うとね、クロークとお揃いで、夢幻は僕の分野でもあったりするんだよ。但し僕が使うのはこの絵筆。これで描いたものは何でも束の間実体化する」

 絵の出来より、描いた時に籠めた想いの方が実体化の際には強く出る。事前に設定した一定の時間が経過すると、実体化したものも全部無かった事になる。離音氏はそう言って、いい夢見させて貰ったお礼って言っちゃ何だけど、と小さく笑う。

「やっぱり止めとくってゆーなら放っといてくれればその内消えるから」
「…ああ、うん」

 はっきり言うと、驚いた。今も、驚いてまともな答えが返せていない気がする。…多分、飲食物を摂れない=そもそも食べる気にならない、と言う事は離音氏も恐らく承知している訳で、その上での行動。
 興味は、無い事も無い。
 とは言ってもまだ、困惑の方が勝る。

「あ、これって結局ただの蜃気楼だから、懐中時計の動器精霊さんでも身体に悪いって事は無いと思うけど」
「…蜃気楼?」
「うん。僕は今この街に来る都合で人身取ってるけど、本当は竜なんだよね。で、この絵筆と絵具に籠めてあるのは、蜃気楼を作り出す僕の息の力、ってとこ」
「…そうだったのかい」
「で、どお? 食べたい気になった?」
「…そうだね。折角だから頂いてみようか」

 期待に目を輝かせて僕を見ている離音氏の言を受け、僕はその…絵が実体化した、蜃気楼製だと言うその紅茶のカップを手に取って、口を付けてみる。…さて、飲むと言うのはこうすればいいんだったっけ。己が目の当たりにした事のある、人が飲食物を取る様を思い出して参考にしつつ、「飲んで」みる。茶菓子の方も、同様に。どちらも、試すように一口ずつ。

 …何だか、妙な気分になる。

 今ここで「飲食」と言う行為をしてみても、当然ながら比較対象にするべき飲食物の味やら食感やら、と言う引き出しが僕には存在しない。即ち、残念ながら、美味しいも不味いもわからない。ただ、香りがわかるだけ。口に含むと、香りの広がり方が…感じられ方がまた違うとだけはわかる。香り物で似たような事と言うと…オイルプリングと言う口腔ケアの方法もある事はあるが、多分、それとも違うのだろう。
 取り敢えず、悪い気はしない。
 これが美味しいと言う事でいいのかな? と思いつつも、自信は無いので、何となく首を傾げてしまう。
 まぁ、少なくとも、自分の店で出しているものの「味見」は出来た事になるのかもしれない。

「…どんな感じ?」
「美味しいんだと思うよ。多分ね。…悪い気はしないから」
「そっか。よかった」
「離音氏は夢のお礼と言っていたけれど、何だか僕の方こそ貴重な体験をさせて貰った気がするよ」

 夢のお代は金貨でと先程言っていたけれど、お代は今のこれでいい。

「え、そう?」
「夢のお代は夢で、の方が釣り合う気はしないかい?」
「…それもそうかもしれないね」

 うん、と嬉しそうに離音氏は頷くと、自分もまた紅茶のカップを傾ける。じゃあ、金貨でお代を払うのはこっちだけにするよ、と紅茶のカップを軽く掲げて見せても来た。
 確かに、対面で互いにこうやって…紅茶を傾けているのもまた、悪くないのかもしれない。



 そのまま暫く紅茶を楽しんでから、離音氏は店を後にする。機会があったらまた寄らせて貰うねと残して、来た時のように軽い足取りで駆けるようにして。
 さて、夢を見て「ちょっとは気が済んだ」と言ってはいたけれど――いきなりカウンターテーブルに絵を描き出した時のあの様子だと、果たして実際に描かずに済ませられるのかな、と少し思う。表に出ればきっと祭りの最中、絵心が疼いてしまうに違いなかろうに。
 思い出しつつ軽く笑ってしまいながらも、まぁ、僕の心配する事でも無いけれど、と思う。…ああ、確かに「描いた絵」が悉く実体化していたのなら…「誰かにトラウマを植え付けかねない騒ぎ」が起きる事も有り得るのか、と今更思い至った。
 とは言えこれもまた、彼の去った今となっては、だからどう、と言う事も無いのだけれど。

 …僕は再び、ひとりの時に戻る。
 目を閉じると、身の内に、秒針が動く音が響く。
 時間が、流れていくのを感じる。

 賑やかなさざめく声が、何処からか聞こえた気がした。店の外、表のお祭りに繰り出している誰かの声かもしれない。それもまた時の刻まれ方。僕が認識しようとしまいと、変わらない。

 さて、これからどうしようかな。
 このままでゆっくりと時を過ごしていてもいいし、店を閉めて実体の懐中時計に戻って――微睡んでいてもいい。
 いや、お祭りに繰り出すのも悪くは無いかな。
 何だか、そんな気分にもなって来たかもしれないね。

 そうだね、今日はもう店を閉める事にしようか。
 …それでこれから本当にどうするつもりなのかは、今のところ、誰にも言う気は無いけれどね。

 ああ。御想像にお任せするよ。
 本当のところは、僕だけの秘密だ。


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 登場人物紹介
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■PC
 ■3570/エル・クローク
 無性/18歳(実年齢183歳)/調香師

■NPC
 ■離音(未登録/初出:聖獣界ソーン・PCゲームノベル「【ソーン芸術祭2009】らくがきをはじめよう」)