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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


極問島【完結編】
●オープニング【0】
 LAST TIME 『極問島』――。
 嵐の一夜が過ぎた。
 何者かに手紙で呼び出されていた大原早苗(おおはら・さなえ)は、民宿『海龍』に残っていた者たちの説得で、指定場所へ出向くのを留まった。
 一方木藤家に居た者たちは、気を張りながらも特に何事も起こらず夜を過ごした。明け方に妙な行動をするとある家人の姿を見るまでは……。
 そしてまた森の中へ居た者は、明け方に鍵となる人物の捕捉に成功していた。
 それとほぼ時刻を同じくして、誰が求めていたのか民宿に謎のデータが記されたFAXが送られてきていた。だがその内容は、まさに驚くべき内容であった。
 朝を迎え、一行は木藤家へ集まっていた。今日その場で、全ての真相を明らかにするために。
 昼には遺言状を持った弁護士も島へやってくる。それまでには全て片付けておきたかった――そう、全ての謎をだ。
 果たして事件の真相は?

●推理の幕開け【2】
 朝9時過ぎ、木藤家――この場に関係者が皆集められていた。7人はもちろん、早苗、春奈、夏子、冬美、了庵、竜司、将司、そして巴。総勢15人だ。
 この中で巴だけが何故か黒い衣服に身を包んで、おまけに黒い手袋までつけていた。他は皆、普段着である。
「お母さん、何でそんな格好を……。それにどうしてこんなに人が集まっているのよ」
 訝しがる春奈。まだ理由も説明されていないのだから、その反応も当然のことだった。
 部屋の中央に居る巴を囲むように、一同は座っていた。ただ1人、将人だけは皆から少し離れて皆の様子をうかがっていた。
(もう一転くらい、何か起こりそうな予感がしますから)
 このまま素直に終わりそうで終わらなそう、将人はそんな気がしていた。いいや、将人だけじゃない。慶悟も美桜も桐伯も、同じことを思っていた。そして巴を睨み付けるようにして見つめている十三もまた同じく。何しろこの直前、男性陣に『窮鼠猫を噛むってことは回避しろ』と伝えていたのだから。
「…………」
 沙耶は不安そうにちらちらと春奈と夏子の双子たちを見ていた。
「そろそろ始めましょうか」
 頃合と見て、翔が口を開いた。
「何を始めるの」
 きっと春奈が翔を睨み付けた。翔が笑顔を向けてそれに答えた。
「脅迫状を出した犯人と、それに附随する事柄ですよ」
「脅迫状って結局悪戯じゃないの! 誰も殺されなかったわよ!」
「殺させなかったんですよ。ここに居る皆さんが」
 将人が口を挟んだ。
「結果論じゃないの……そんなの」
「確かに結果論だがよ。行動していた事実ってのは、そこにあるんだぜ。ほれ、そこの巴夫人の格好を見てみねぇ」
 へっと笑い、巴を指差す十三。
「何でも早朝にこんな格好で歩いてたっていうじゃねぇか」
「母さん……本当に何をしていたの?」
 夏子が尋ねたが、巴はうつむいて口をつぐんだままだった。冬美も心配そうに巴を見つめていた。
「早朝に『石舞台』でお会いしたんですよ。ご丁寧に、抜け穴を通ってこられたようで」
 答えぬ巴の代わりに、翔が答えた。早苗がはっとした表情を見せた。
「抜け穴?」
 夏子が翔に視線を向けた。そんな物知らないといった表情だった。だが了庵と竜司はそれを聞いて唸った。この2人は抜け穴の存在は知っていたのだ。
「早苗さん、何か言いたいことがあるのでは……?」
 早苗の様子に気付き、美桜が言った。
「私……そこへ呼び出されていました。匿名の手紙で……私の出生についての話があるって……」
 早苗はそう言うと、巴に視線を向けた。疑惑の眼差しだった。
「まさか、おばさんが……?」
「きっとそうでしょうね。そして、木藤家へ脅迫状を送ったのも――巴さんでしょう」
 笑顔のまま、翔が言い放った。

●出生の秘密【3】
「ちょ、ちょっと待ってよ! 何でお母さんがそんなことしなくちゃいけないのよ!」
「そうです! 何故母が……」
 異議をとなえる春奈と夏子。
「木藤真早紀の娘を殺すため……そういうことだろう」
 そう静かに言ったのは慶悟だった。
「ばっ……馬鹿馬鹿しい! 何で自分の子供を殺さなきゃいけないのよ! それにほら、あたしたち3人は、ちゃんと生きてるじゃない!」
 バンバンと自らの身体を叩く春奈。夏子と冬美が顔を見合わせていた。
「……娘が3人だけならそうだろうけどな」
 ぼそっとつぶやく慶悟。
「え……?」
 意味がよく飲み込めない春奈。その時、思案していた沙耶が春奈に声をかけた。
「あの……ここから先は、席を外してもらえませんか?」
「どうしてよ? あたしたちは最後まで話を聞く権利があるはずよ」
「でも……」
 沙耶は夏子と冬美を見た。2人とも動く気配はない。沙耶は3姉妹に席を外してもらうことを、泣く泣く断念した。
「嬢ちゃんよ、先代の娘は目の前に居るぜ」
 低い声で十三が春奈に言った。
「目の前って……あっ!」
 春奈が息を飲んだ。目の前に居るのは早苗である――。了庵と竜司が小声で言葉を交わす。
「そうか、香苗さんの心に居たのは……」
 長年の謎が解けて、竜司は大きく息を吐いた。
「早苗お姉ちゃんが冬美のお姉ちゃん……?」
「私が……?」
 困惑する3姉妹と早苗。
「真早紀さんがA型、香苗さんがB型、そして早苗さんがAB型。少なくとも血液型では矛盾がありませんよ」
「それに名前を見てみねぇ。『早苗』って名前は、真早紀の『早』、香苗の『苗』の両方が入ってるじゃねぇか」
 桐伯と十三が状況証拠を並べた。
「厳密にはDNA鑑定を行えば証明されるでしょうが……まず間違いないでしょうね。つまり早苗さんも、木藤さんの娘だということです」
 それはすなわち、早苗も狙われる対象になっているということで――。
「巴さん……脅迫状を出したのは、早苗さんを殺すためですよね」
 大きく澄んだ瞳で巴を見る美桜。しばしの沈黙。
「ふっ……ふふっ……うふふふ……」
 うつむいていた巴の肩が小刻みに震えた。泣いているのではない、笑っているのだ。
「よくもまあ、そう嘘を並べられるものですわね。脅迫状は知りませんが、早苗さんへの手紙は私が確かに出しましたとも」
 不敵な笑みを浮かべる巴。
「匿名で出す必要があるんですか? 普通に教えてあげれば済む話ですよね」
 将人が冷静に突っ込みを入れた。
「夫を寝取られたんですもの、そのくらいの悪戯は許されてしかるべきでしょう?」
 くすくすと笑う巴。
「臨終の際、夫は私にそのことを言い残しました。伝えるべきかどうか葛藤をしていましたが、夫が亡くなって1年になる今日伝えようと思っていたんですよ」
 巴がすらすらと説明した。部分的に疑問は感じるが、筋が通っていないこともない。
「第一、何故私が早苗さんを殺さないといけないんです?」
「……遺言状、今日公開なんですよね」
 と言ったのは沙耶だった。巴のこめかみが、一瞬ピクッと動いた。
「結婚前は東京で派手に遊んでいたという話を私は聞いています。そしてこのタイプによくあるのはお金への執着心……もし遺言状が『木藤真早紀の子供に財産を相続させる』だった場合、早苗さんは邪魔になるんじゃありませんか?」
 巴をしっかり見つめ、一気に話す沙耶。巴が声を出して笑った。
「おほほ、面白いお話だこと。財産のためだけに人を殺すだなんて……どうあっても私を犯人に仕立て上げたいのかしら?」
「財産以外にも動機があれば殺人は行うでしょう。例えば……嫉妬等でも」
 また将人が口を挟んだ。
「あなたはもっと早くから真早紀さんと香苗さんのことを知っていたんじゃないんですか? 恐らく香苗さんが亡くなった2年前から」

●血液型の謎、そして崩壊【4】
「巴さん……香苗さんが真早紀さんの子供を産んだのが許せなかったんじゃありませんか? 何かのきっかけで、2人がそういう仲だということに気付いて、2年前に香苗さんを……!」
 将人の言葉を受けて、沙耶が言った。
「止めてよ! 寄ってたかって、お母さんを犯人呼ばわりして!」
 翔たちの推理に対し、怒りをぶちまける春奈。
「でも、お父さんもお父さんよ! お母さんを裏切ったりして……!」
「嬢ちゃんよ、先代だけが裏切ってたと思うのか?」
 春奈の言葉に対し、十三が言った。視線はずっと巴の方を向いたままだ。
「失礼ですが、お三方の血液型を言ってもらえますか」
 桐伯が3姉妹に答えを促した。
「Bよ」
「Bです」
「……Oだよ」
 春奈と夏子がB型で、冬美だけがO型だった。
「真早紀さんはA型でした。さて巴さん。何型ですか」
「B型ですよ。何もおかしい所はないじゃありませんか」
 笑みを浮かべる巴。しかし桐伯は懐からFAX用紙を取り出して言った。
「それはおかしいですね。調べた所によると、巴さん。あなたの血液型はO型だそうじゃないですか」
 巴の笑みが一転して強張った。
「A型とO型からは決してB型は生まれません。ならばお二方は……どなたの娘なんでしょう」
 桐伯の論理的な説明を聞いて、沙耶が目を伏せた。沙耶にしてみれば、この話は3姉妹には聞かせたくなかった話だった。
 慶悟がちらっと竜司を見た。竜司はそんなこと初めて聞いたという表情をしていた。
(……FAXを送ったのは、違うのか?)
 ふと翔が桐伯の手にしているFAX用紙を見て言い放った。
「ああ、そのデータ、僕が調査をお願いしていた奴ですね」
 そうなのだ、これは夕べ翔が実家に連絡して調べてもらうよう頼んでいた物なのだ。
「母さん……これ、本当なの……?」
 夏子が呆然と巴を見つめた。その唇は微かに震えている。巴は何も答えない。
「遠山圭二」
 美桜がぼそっとつぶやいた。視線が一斉に美桜に集まる。
「18年前に『龍の頭』から転落した東京の方です。恐らく春奈さんたちの父親はその方で……それを知られないようにするために、殺したんじゃありませんか。そうですよね、巴さん」
 美桜は自らの推理を巴にぶつけた。巴が睨み付けるように美桜を見ていた。
「巴さん……もう止めましょうよ。公の場で裁きを受けて、罪を償いましょう。そして1日も早く春奈ちゃん、夏子ちゃん、冬美ちゃんの元に戻ってきてください」
 哀しそうな瞳の沙耶が、巴に自首を勧めた。だが、巴はこう言い放った。
「……そんな人、知りませんわ。会ったことすらありませんもの」
「巴さんっ!」
 沙耶が大きく頭を振った。と、その時だ。電話のベルが響き渡った。そしてFAXに切り替わり、何やら原稿が送られてくる。
「どっこいせっと……どうやら来たようだぜ」
 十三がのっそりと立ち上がり、電話のそばへ行く。
(へっ……旦那、ここまでやってくれたか)
 送られてきた原稿を見て、ほくそ笑む十三。そしてFAX用紙を切って戻ってきた。
「ここに来る前によぉ、遠山圭二についてちょいとばかし調べてもらってな……ここにその結果があるって訳だ」
 十三はそこで言葉を切り、すっかり冷めた茶を飲んだ。皆が十三の言葉を待っていた。
「何でも遠山のお袋さんがまだ健在でよ、当時懇ろだった相手をよーく覚えてたそうだぜ。橋口巴……こりゃ、あんたの旧姓だよな」
 ニヤッと十三が笑みを浮かべた。
「……同姓同名でしょう……そんな物は証拠になりませんわ……!」
 巴が最後のあがきを見せた。しかし十三は待ってましたとばかりに、こう切り返した。
「証拠かい。ここにあるぜ……遠山と仲よさそうに写ってる写真がよ!」
 十三がFAX用紙を皆に見せた。そこには調査結果の文字と共に、1枚の写真が載っていた。画質は少し低いが、頬寄せる若い男女のアップが写っている。その女性の方には、明らかに巴の面影が残っていた。
「会ったことないたぁ、よく言ったもんだぜ……」
 吐き捨てるように十三が言った。
「殺人の時効は確か15年でしたね」
 将人が皆に聞こえるように言うと、翔が大きく頷いた。
「遠山さんのケースは時効が成立するでしょうけど、香苗さんのケースはそうはいきませんね。自首しますか? それとも……」
 翔は巴の答えを待った。沈黙がこの場を支配する。そして――。
「ふ……ふふ……あは……あはは……」
 突然、巴が顔を歪め笑い出した。
「あははは……あは……あはははは……!」
 両腕をだらんとさせ、笑う巴。しかし何だか様子がおかしい。
「巴……さん?」
 沙耶が驚きの表情で巴を見た。翔が美桜の方を向いた。ゆっくりと美桜は首を横に振った。
「あはははははははは……あははははははははは……あはははははははははは……!!」
 狂ったように笑い続ける巴。一同は呆然とそんな巴を見つめていた……。

●午後の遺言状【5】
 午後になり、遺言状を持った弁護士が木藤家にやってきた。今、この場に残っているのは7人と3姉妹、そして早苗と将司のみであった。
 うなだれている3姉妹。母親が殺人犯であると知って、かなりの衝撃を受けていた。早苗はまっすぐに前を見据えているが、口をぎゅっと結んでいた。
 遺言状の内容はやはり『木藤真早紀の子供に財産を相続させる』であった。春奈と夏子への扱いがどうなるかはまだ分からないが、少なくとも冬美と早苗には財産が贈られることになる。
 さらに遺言状の入っていた封筒には、大量の写真が同封されていた。見ると、それは木藤と香苗が仲良く2人で写っている写真ばかりであった。しかもどの写真も夜に写された物らしく、背景がどれも暗かった。高校生くらいの2人から、つい2年前までと思われる2人まで……長い期間愛を重ねていたのがよく分かる。
 けれども様々なしがらみがあり、公に結ばれることはなかったのだ。そして表では仲悪く見せ続ける必要があって――。
「財産なんかよりも……写真なんかよりも……こんなことになるんだったら、最初から一言父親だって言ってほしかった……! 一言『お父さん』って呼びたかった……!!」
 早苗は写真を手に、ぼろぼろと涙を流した。すすり泣く冬美。もらい泣きをする沙耶。重苦しい空気が、この場に漂っていた。
 けれどもこれで――これで事件は全て終わったのだ。

●大団円【6】
 いよいよ一行が極問島を去る日がやってきた。船着き場には7人の他に、早苗と冬美、そして将司の姿があった。
「ほんの数日のことなのに、まるで1ヶ月以上居た気がしますね」
 一足早く船に乗っていた将人が冗談混じりに言った。桐伯がこくんと頷く。
「お兄ちゃんたち、元気かな……」
 沙耶がぽつりと漏らした。今回の事件があったためか、沙耶は早く3人の兄に会いたい気分であった。
「お兄さんたちにお土産は買いましたか?」
 翔が沙耶に尋ねた。翔の手には島で作られた干物の入った袋が抱えられていた。
「あ、はい。もちろん!」
 笑みを見せる沙耶。皆、何かしら土産は購入していた。
 将人たち4人がそんな会話をしている一方、早苗たちとの別れを惜しんでいる者も居た。
 慶悟は将司の肩をがしっとつかんでこう言った。
「俺らはお前たちにとって苦い記憶の一部になるだろう……だがそれでも必要な時があれば……頼ってくれ。出来る限りのことはする」
 今回の事件では多かれ少なかれ、悲しみ傷付く者が居た。それに対して何かすることもできず、胸を貸すことくらいしかできないのが慶悟には何とももどかしかった。
「彼女たちのこと……護ってやれよ。お前がな」
「はいっ!」
 将司は何度も何度も頷き、慶悟と約束をした。夏子たちを護ることができるのは自分しか居ない、そう信じて。
「……お手紙書きますね。必ず」
 美桜は冬美に静かに言った。森の動物たちにはすでに挨拶を済ませていた。残るは冬美たちだけだった。
「うん。冬美もお返事書くね……お姉ちゃんたちも、きっと書いてくれると思うし……」
 冬美は少し寂し気な笑顔を見せた。冬美の話によると、春奈と夏子はあれ以来塞ぎ込んでいるらしい。それも無理はないだろう。
「早苗ちゃんよ……色々大変かもしんねぇが、しっかりやんな。なーに、生きてりゃ色々とあらぁな」
「色々とご迷惑をおかけしました。それから……皆さん、どうもありがとうございました」
 早苗が十三に深々と頭を下げた。
「へへっ……元気でな。じゃあな!」
 十三はそう言い残し、船へと向かった。美桜と慶悟もそれに続く。
 7人全員が船に乗り込み、出航を待つばかりとなった。
「……そういえば」
 思い出すかのように将人が言った。
「民宿を出る前に、草間さんに電話したら妙なこと言ってましたよ」
「妙なこととは?」
 尋ねる桐伯。
「それが……アンケートの特等景品がまた届いたらしくって」
 それを聞いて、全員狐に摘まれたような顔になった。確か今回の旅行、特等景品が当たったから来た訳で……。
「……呼ばれましたかね」
 桐伯が大きく溜息を吐いた。
「呼ばれたんだろうぜ……」
 ぼりぼりと頭を掻く十三。
「悲劇を一番望まなかった人が呼んだんでしょう、きっと」
 将人は面白がるように言った。
 やがて船が出航する。別れの挨拶とばかり、鐘の音が聞こえてくる。恐らく了庵が突いてくれているのだろう。
「さようなら……」
「さようなら……」
 船窓から次第に小さくなってゆく極問島を見つめ、美桜と沙耶がつぶやいた。
 そうして7人は極問島に別れを告げた――。

【極問島【完結編】 了】


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【 整理番号 / PC名(読み) 
                   / 性別 / 年齢 / 職業 】
【 0060 / 渡橋・十三(とばし・じゅうぞう)
           / 男 / 59 / ホームレス(兼情報屋) 】
【 0092 / 高御堂・将人(たかみどう・まさと)
                 / 男 / 25 / 図書館司書 】
【 0230 / 七森・沙耶(ななもり・さや)
                   / 女 / 17 / 高校生 】
【 0332 / 九尾・桐伯(きゅうび・とうはく)
                / 男 / 27 / バーテンダー 】
【 0389 / 真名神・慶悟(まながみ・けいご)
                   / 男 / 20 / 陰陽師 】
【 0413 / 神崎・美桜(かんざき・みお)
                   / 女 / 17 / 高校生 】
【 0416 / 桜井・翔(さくらい・しょう)
   / 男 / 19 / 医大生&時々草間興信所へ手伝いにくる。 】


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■         ライター通信          ■
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・極問島へようこそ。
・『東京怪談ウェブゲーム』へのご参加ありがとうございます。本依頼の担当ライター、高原恵です。
・高原は原則としてPCを名で表記するようにしています。
・各タイトルの後ろには英数字がついていますが、数字は時間軸の流れを、英字が同時間帯別場面を意味します。ですので、1から始まっていなかったり、途中の数字が飛んでいる場合もあります。
・なお、本依頼の文章は(オープニングを除き)全6場面で構成されています。今回は基本的にほぼ皆さん同一の文章になっています。
・今回の参加者一覧は、整理番号順で固定しています。
・お待たせしました。『極問島』完結編をお届けします。今回はいつもと違って皆さんに同様の文章が届いているかと思いますが、ラストの謎解きということもあり、あえてこの形にさせていただきました。どうぞご了承ください。
・色々と書きたいことはあるんですが、改めて今回の事件の謎の答えを順番に。
・春奈と夏子は遠山と巴の娘です。冬美は真早紀と巴の娘です。そして早苗は真早紀と香苗の娘です。
・遠山と香苗を殺したのは巴です。理由は本文にある通り。
・巴が真早紀と香苗の関係を知ったのは2年前です。抜け穴の存在もその時に知りました。
・巴が早苗を狙ったのは財産と憎しみからです。脅迫状はある意味真実を隠すカモフラージュでした。
・最後、巴がどうなったかは……あえて語らないことにします。ああ、死んではいませんよ。ただ……ですが。
・この『極問島』シリーズでは、高原は最初に1つだけ決めていました。それは『つつかないと情報は出さない』と。ゆえになかなか情報の出なかった部分があったかと思います。いかがなものだったでしょうか?
・皆さん、全体を通じて色々と活発に動かれていてよかったと思います。そのおかげで、防げる事件を防いでいますからね。もし早苗がノーマークだったら、第3回の時点で死体が1つ出来上がってたことになりますから……。
・巴は本来もっと動く予定だったんですが、実は動けなくなったんです。理由は……察してください。この点は心残りです。
・それから依頼を出すペースはいかがだったでしょうか? 少し早すぎたかなと反省する部分もあるんですが、よろしければ感想等と一緒にお知らせ願えばと思います。
・七森沙耶さん、6度目のご参加ありがとうございます。えっと……辛めの結果になってしまいましたが、いかがだったでしょうか。推理はかなり鋭かったと思いますよ。他人のことを気遣っていたのは好感が持てました。長丁場お疲れさまでした。
・感想等ありましたら、お気軽にテラコン等よりお送りください。
・『極問島』シリーズへのご参加、ありがとうございました。最後まで全員揃って終われ、何とも嬉しく思います。
・それでは、また別の依頼でお会いできることを願って。