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<東京怪談ウェブゲーム ゴーストネットOFF>


ゴーストネットの人捜し
 近頃ネットには面白い書き込みがある。その中には、人捜しをしてくれと頼む掲示板もあるのだ。勿論、これには若干の成功報酬・懸賞がかけられている。ゴーストネットの書き込みは別の掲示板にあったこの『人捜しの書き込み』を紹介し、リンクを貼っていた。
◆発言元:藤野
 人捜しの掲示板だけじゃ心許ないから、ここにも書き込みします。私の大事な友達を捜してください。ひやかしはダメ。真剣にお願いしたいの。彼女の家族は『神隠し』だなんて言っているけど、見当違いなんだもの。彼女は大好きな人が出来たの。それでその彼氏のところに行っちゃったの。一緒に暮らしている筈よ。それだけなら私も探したりしない。でも、その彼氏はもう生きてない人なの。先月、交通事故で死んじゃったの。それなのに変でしょ。彼女と携帯で話しをしたんだけどその彼氏と一緒だって言うの。何がなんだか私にはもうわからない。だから、誰かそういうのわかる人に彼女を捜して貰いたいの。人捜し掲示板には、杉原って人のアドレスがあるから本気なら連絡を取ってみてね。

メールをするとすぐに返信があった。あらかじめ作成してあった定例文らしい。
・失踪した者:北岡月子(きたおか・つきこ)25才未婚、無職。
・失踪した日:5月5日
・当時の服装:白いスプリングコート、黒いワンピース
・状況:東京の美術館へ絵を見に行くと言って家を出た。車で美術館までは行っている。
・備考:これまでも、時折姿を消す事があったが1日か2日で戻っており、こんなに長期になったことはない。家の者達はそれを『神隠し』と呼んでいた。
・趣味:琴、旅行、写真

◆違いすぎる2人
 新見千春(にいみ・ちはる)は掲示板にあるメールアドレスから、ハンドル藤野‥‥北岡月子の友人である藤堂雪乃に接触を果たしていた。雪乃は身なりからして金に困った事など一度もない階級の者であることがハッキリとわかる。一流ブランドの服とバッグ。宣伝など不必要な高級化粧品の香り、完璧な化粧と装飾品。まるでファッション誌のモデルの様に完璧だが無個性な装いだった。千春といえば、仕事中の制服と化しているエプロンとタオルはちまきを外し、ごくありふれた普段着を着ている。2人は年齢もさして変わらないだろうが、中身がしっかりしているのは明らかに千春の方だった。
「携帯で月子さんとお話をしたんでしょ。どうして彼氏と一緒に暮らしているって思ったの?」
「月子さんがそう仰っていましたの」
「‥‥」
 千春は次の言葉を思わず探してしまった。それだけ? 本当にそれだけに理由で月子が死んだ彼氏と暮らしていると信じているのか。目の前の雪乃は揺るぎない自信に満ちあふれている。思わずめまいを憶えたが意志の力で踏みとどまる。
「じゃあ彼氏が死んだっていうのは本当なの? 実は生きているって事はないかしら? 別の人を身代わりにした‥‥とか」
「そう言われると、もうわかりかねますわ。私、月子さんの彼氏とは面識がないんです。ですから、ご葬儀にも行っておりませんの」
 つまり、雪乃の言葉は全て月子から聞いたというもので、何一つ裏付けがない。
「わかったわ。どうもありがとう」
「なにかわかりましたら、是非教えてくださいませ」
 雪乃は深くお辞儀をして千春の前から去っていった。確かに雪乃では何万年時間があったとしても月子を探し出すことは出来ないだろう。
「人助けは自分助け‥‥って言うけどね」
 千春はご近所のお婆ちゃんの口癖を溜め息混じりに口にした。
 他の友人達にあたっても、月子の彼氏が死んだという話は聞かない。
「誰の言うことを信じるべきなのかしら。それとも‥‥やっぱり自分で調べるのが確実よね。せめて、その彼氏の住所なんかもわかれば‥‥ってそれが判るなら、そこに月子さんもいる可能性が高いんだわ」
 北岡家では相庭晴彦の情報はなかった。
「う〜ん」
 早くも捜査は行き詰まっていた。

◆Moon−Gardenにて
 最初は緊張していた様だったが、すぐに藤堂雪乃は打ち解けてきた。店のすぐ前には自分の車が停まっていて、運転手兼ボディガードが待っていてくれるからかもしれないし、神無月征司郎(かんなづき・せいしろう)の客あしらいの巧さからかもしれない。
「良いお茶の葉をお使いですのね」
 優雅に午後のティータイムを満喫した雪乃がのんびりと言う。
「お口にあったみたいですね」
 征司郎は穏和そうな顔に優しげな笑顔を浮かべてみせる。お茶のおいしさと種類、そして店長の人柄で女性客に絶大な支持を得ている『Moon−Garden』では、笑顔も十分に商品となっている。雪乃がくつろいだところで征司郎は本題にはいった。月子の居場所についてだ。
「心当たりがありませんの。男の方‥‥相庭晴彦さんとご一緒なのだろうとは思うのですが、でもその方は亡くなったと月子さん自身が仰っているんです。わたし、一体どういうことなのかさっぱりわからず、途方に暮れているんで」
 その割には深刻そうでもないし、心労でやつれているという風でもない。お金持ちの令嬢というのはそういうものなのだろうか。征司郎はふと思ったが詮索しないでおくことにした。不用意に女性心理の泥沼には立ち入るのは、危険極まりない事だ。
「つまり‥‥あなたには月子さんがどちらにいらっしゃるか、見当もつかないのですね」
「はい。友達なのに恥ずかしいのですけれど‥‥ですから、是非探していただきたいのです。手がかりと言っても‥‥ただ、携帯電話の声はあまり明瞭ではありませんでしたわ」
 距離が離れているのか、それともアンテナのない場所なのか‥‥。
「ありがとうございます。何か思いついた事がありましたら、いつでも教えてください」
 雪乃が店の扉を開けて外に出ていくまで、征司郎は笑顔を絶やさなかった。まだ、開店までは30分ほどある。それまでは1人でいられる。
「‥‥月子さん。あなたはどちらにいらっしゃるのでしょう」
 征司郎は雪乃が置いていった月子の写真をそっと手にとった。
「スーパーやコンビニを重点的に探してみましょうか」
 店も維持していかなくてはならないので、さほど自由になる時間があるわけではないが、征司郎は出来るだけ捜索をしてみようと決めていた。

◆諸刃の刃
 月刊アトラスの編集長、碇麗香からの連絡で桐守凛子(きりもり・りんこ)は北岡邸に出向いていた。本当ならば受ける筈ではなかったのだが、大事な『御主様』からの命とあれば是非もない。
「御主様が仰るのであれば、わたくしも全力で事に当たりますけれど‥‥使いどころをお間違いになると大変な事になります。それは御忠告致しますわ」
 冗談ともとれる言葉だが凛子は大まじめだったし、携帯電話で話す『御主様』も多分真顔で聞いているだろう。誇張ではなく、凛子は外見からは想像もつかない程危険な人物だった。携帯電話の通話を切断すると、案内を乞うて豪奢な門を抜けて邸内に入る。
「よくお越しくださいました」
 北岡家の執事、杉原慶治は凛子を応接間に通すとピシッとした挨拶をした。杉原は凛子を『上位の客』と判断したらしい。態度は一貫して丁寧で折り目正しかった。
「これがご所望の品でございます」
 それは10冊にも及ぶアルバムだった。旅行や写真が趣味ならば、きっとアルバムがあると思ったのだ。それを見れば色々と判ってくることもあるだろう。
「拝見させていただきますわ」
 さすがにアルバムを持ち出すことは杉原も渋った為、凛子はすぐにそのもっとも新しいものに手を伸ばした。多くは風景だった。旅先での写真なのだろう。構図もありきたりだし、技術にすぐれているわけでもない素人写真だったが景色は綺麗だった。日本国内もあれば外国の写真もある。たいていは同年代の娘が写真におさまっていたが、男が写っていることもある。
「そのお嬢様が藤堂雪乃様、月子様の御親友です。男は‥‥相庭晴彦と申しまして月子様とおつきあいのあった男でございます」
 いずれ判ると思ったのか、聞かれもしないのに杉原は写真に写る人物の説明をした。
どの写真も楽しそうだ。雪乃は身なりからして資産家の娘。晴彦は‥‥多分堅気ではない。顔や姿は整っているが、どことなく胡散臭い雰囲気が写真からも伺える。
「月子様はきっとこの相羽晴彦とご一緒なのです。是非、月子様をお捜しください。そしてどうかここにお戻りくださいますよう説得してください」
 杉原はもう一度凛子に頼み込んだ。

◆声の魅力
 門を出ると一台の車がすぐ近くに停まっていた。見慣れた車だ。凛子はすぐに駆け寄って助手席にすわる。この事件に凛子を呼んだ張本人、『御主様』である十桐朔羅(つづぎり・さくら)が運転席に座っていた。和装で車の運転というのは、ミスマッチの様でびっくりするが凛子や朔羅にとっては至極自然だ。常々から和装で暮らしているので、これこそが普通であり常識なのだ。
「何かわかったか?」
 朔羅が尋ねると凛子はコクリとうなづいた。
「確証はありません。でも、ご令嬢は『密輸』に関わっていたのだと思いますわ」
 それはひらめきだった。晴彦は月子の出自と旅行好き、そして恋心を利用したのだろう。たった1枚だけ借りてきた月子の写真からは純粋培養のお嬢様らしい表裏のない性格がうかがい知れる。その様な者が自ら犯罪に手を染めるとは思えない。月刊アトラスの碇麗香は残念がるだろうが、これは晴彦こそが主犯格だろう。
「なるほど‥‥海外には藤堂雪乃と一緒に行っている。やはり一度会う必要があるだろう」
 朔羅は凛子が麗香から渡された資料の中から雪乃の住所を探し出した。
「行くぞ」
 低い声でそう言うと、朔羅は袖が邪魔にならないようにさばきシフトレバーを握った。
 藤堂雪乃はあっさりと知っていることを全て喋った。本人さえ忘れている様な細かい事柄も、朔羅が尋ねるとすらすらを言葉になる。
「えぇ。成田で困っているところを助けて貰ったんです。パンクした車をすぐに交換してくださって‥‥本当に素敵な方なんです」
 その言葉にははっきりと好意が見て取れる。1人の男を巡り、雪乃と月子はライバルだったということなのだろうか。凛子は興味がなさそうにあらぬ方を向いている。その間も雪乃は晴彦の事を語った。
「住所は教えてくださいませんでした。きっとお金に苦労していらっしゃるから私達に教えたくないのだと思いました。でも、月子様は人を雇って捜してしまったんです。それからお二人の交際が始まったのだと聞きました」
「晴彦のどこだ?」
 雪乃は知っていると朔羅は確信した。例え、表層意識が忘れてしまっていても現住所の手がかりとなるような何かを雪乃は知っている筈だ。ぼんやりとした世界に直接朔羅の声がエフェクトがかかったかのように響く。声は雪乃の精神正解で様々に共鳴し、古い記憶を呼び覚ましていく。
「何かの会員証‥‥その裏に住所がありましたわ。松‥‥戸‥‥」
 雪乃から可能な限り情報を引き出すと、彼女を家に送り届けた後朔羅と凛子は松戸へと向かった。

◆麗香の危険な飲み友達
 そこは会員制のクラブだった。金さえ支払えばどのような奉仕も受けることが出来る、東京はそれが『正論』だと思わせるに足る街だ。渋谷駅から歩いて20分も離れていないのに、ここには折り目正しい静寂が満ちあふれていた。
「今度は隠れている人を捜し出してインタビューを取れって言っているんでしょ。相変わらず、部下に容赦なく手厳しいのね」
 手にしたグラスを弄びながら、湖影華那(こかげ・かな)は嘲笑するように唇を歪めた。それでも普段よりも幾分和らいだ笑顔の様だ。
「とんでもないわ。こんなに優しい編集長なんて、業界じゃ珍しいのよ。これでも出版業界は底冷えするぐらいな不況なんですからね」
 麗香はこんなに部下思いの上司はいないと豪語する。それも、酒の席の事で多分に誇張が入っている様だ。
「わかったわ。じゃあこの華那様が麗香の可愛い部下の力になってやろうじゃない。失踪した女を探し出せば良いでしょ」
「そうはいうけど‥‥なかなか難しいのよ。日本には人が多すぎるわ」
「まぁ、気には留めておくわ。仕事柄色々と人脈もあるしてね。さぁ‥‥飲もう。今夜は私の奢りよ。まだボトル1本しか空けてないなんて、麗香ともあろう者が遠慮?」
 華那はチラッと横目で麗香を見る。同性でもゾクッとするような色っぽい視線だ。
「ここが華那の奢りだってはっきりするまではちょっと控えていたのよ。‥‥さぁ、そうと決まれば‥‥ねぇ、一番高いウィスキー持ってきて頂戴」
 それでも頼む酒がウィスキーなのは、やはり遠慮なのだろう。心の中で可愛いと思いつつ、華那は慣れた仕草でボーイを呼んだ。
「そんなにウィスキーが好きなら、今度はもっと気さくな店に連れて行ってあげる。人も来ないし、マスターの愛想のないけど‥‥いい店よ」
「じゃ、この仕事が片づいたらね」
 麗香は華那と約束の乾杯をした。

◆危険なコネクション
 華那は危ないツテを辿り、こっそりと北岡月子の件の情報を掴んだ。だが、それは情報ともいえないものであった。警察は相庭晴彦との共謀により、月子が密輸に関与していると踏んでいた。証拠を揃えている段階だったのだが、そこで月子が失踪してしまったのだ。多分、晴彦の隠れ家に2人で一緒にいるのだろうが、その場所が特定できていない。
「判明しているのは品川と横浜の家だけど、そこはここ数ヶ月使った形跡がない。‥‥後はどこにあるのかしら?」
 華那は数枚に及ぶ書類を頭に入れると、細かく裁断して捨ててしまった。自分が見たら破棄する、それがこの情報を得る為の約束であった。

◆夜明けの街の伏龍
 藤堂雪乃はあからさまに黒月焔(くろつき・ほむら)を警戒していた。いや、眉をひそめ、厭わしげな表情で冷たい視線を投げている。だが、それは大抵の人間が焔に対してとる行動であったので、今更怒ったり悲しんだりすることはない。慣れてしまって、心の柔らかい部分が死んでしまったのだろう。それを惜しいとは思わない。東京は弱い部分を持っていると生きていくのが辛い街なのだ。実際、焔はこれまでの経験から自分を強く鍛え上げてきた。今の自分を否定することは、これまでの人生を否定することにもなる。そんな自虐的な精神はどこを探してもない。強いということは、弱いよりも良い事だ。強ければ自分を助け、他人をも助ける事が出来る。弱ければ選択の余地さえない。今も『人捜し』などに首をつっこもうとしている。これは明らかに酔狂な事だ。自分の店もあるのだから、限りある自分の時間を削って奔走することになる。ただの『人捜し』なら、焔は動かなかっただろう。そのインターネットの掲示板に書かれた文章、それは明らかに北岡月子の件だった。
「死んだ男の霊が関わってきているっていうんなら、それは俺の得意分野だ」
 人の世界に死んだ者がいつまでの居るのは良くない事だ。生きている者と死んだ者は、たとえどんなに愛し合った者同士だとしても、共に居てはならないのだ。
「無理矢理にでも送ってやるとしても‥‥その居場所がわからないとな」
 それで月子の友達だという雪乃を呼び出して会っているのだ。場所は流石に自分の店では来ないだろうと思って、新宿駅の駅ビル内の喫茶店とした。読み通り、雪乃はやってきたが控えめに言っても『協力的』とはいえない。隣のテーブルにボディガードが同伴しているので、強気なのだろうが1人だったら怯えてモノの役に立たなかっただろう。こんな状況でも『最悪』ではないのだと自分を慰める。
「ですから‥‥私は何も知らないんです。月子さんの彼氏だというくらいです。何度かお会いしましたけど、お住まいもご職業も知りませんわ」
「じゃあどこで会ったのか、その日時と場所を教えてくれ。新宿か‥‥それとも池袋か」
「日にちなんて憶えておりません。確か1ヶ月ほど前ですけど‥‥場所は‥‥銀座だとお聞きしたのですが、新橋だったのですわ。ガード下のお店なんて‥‥私あまりに粗末な店ばかりで卒倒しそうでした」
 雪乃は随分と晴彦に憤慨していた様だ。随分と粘ったが、彼女からはそれ以上の情報を得ることが出来なかった。

◆夜の街に灯が戻り‥‥
 結局、半月を費やしても月子は見つからなかった。アトラスの締め切りは過ぎ、草間も捜索を一時打ち切ったという。ネットでの書き込みもなくなり、依頼は過去ログへと消えていった。
 昼の間は捜索を続け、夜は店をあけている。まだまだ疲れが蓄積するとは思わないが、やはり相当精神にも肉体にも無理をさせてきたのだろう。ここまでやっても、月子は見つからなかった。焔の耳には『その筋』も動いているらしいとの噂が入っており、それもあって少し焦っていたのかもしれない。多分、晴彦はヤバイ仕事をしていて、その関係で誰かに追われていたのだろう。
「男の死んだのが噂であれ狂言であれ、このままじゃそう遅くない時期に始末される。結局は一緒ってことか」
 その時に月子がいれば共々始末されるだろう。なんとか女の悲劇を救ってやりたいと思うがその手はどこに伸ばせばよいのか‥‥今のままではわからなかった。

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【0599/黒月・焔/男/27歳/内と外との落差が激しいバーのマスター】

【0700/新見・千春/女/24歳/陶芸家】
【0489/神無月・征司郎/男/26歳/自営業】
【0490/湖影・華那/女/23歳/女王様】
【0615/桐守・凛子/女/19歳/朔羅の守人】
【0579/十桐・朔羅/男/23歳/能の次期当主】

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■         ライター通信          ■
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 お待たせ致しました。社長令嬢の事件の結果をお届けします。色々とあれこれ考えたのですが、現状では依頼を成功させる事は出来ませんでした。そう遠くない頃にまたリベンジネタの依頼を出す予定ですので、ご容赦くだいませ。

焔様
 せっかくの『龍眼』、是非使いたかったのですがどうしても、どうしても、駄目でした。最初はなんとか一話完結にと思い色々悩んだのですが‥‥是非、次回こそ格好いい焔さんを描きたいと思います。