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<東京怪談ウェブゲーム ゴーストネットOFF>


『狐』

<オープニング>
●狐族
題名:『狐の男の子』
内容:「最近、狐のような耳に銀色の目のとてもきれいな男の子を
見るようになりました。
周りの人たちには見えないのでおそらく属にいう幽霊です。
私は霊など見たこともなかったのですが彼だけは見ることができました。
最初、とても仲良くお話していたのですがある日
姿をみせなくなりました。
でも、また突然、姿をみせたので安心しました。
しかしあんなに無邪気に笑っていた彼の表情がおかしいのです。
ずっと泣き続けて心を閉ざしているせいか

私の声もとどかないのです。
何度も会話を試みる中で一度だけ言ってくれた言葉がありました。
それは今でも一語一句たりとも逃さずに覚えています。
『ボクが・・追いつめてしまったんだ・・彼女が死んでしまったのは
ボクのせいなんだ・・』

私には彼のこんな優しいオーラが人を追い詰めるなんて・・
心が誰よりも優しいオーラを放つ彼が本当に人を追い詰められるのだろうか」
どうか彼のいう彼女に会って彼を救ってもらえませんか?


●優しき少女
「ここだな。」七森・慎がある一軒の大きなきれいな屋敷の前で足をとめた。
「でっかい家だね・・」七森・沙耶(ななもり・さや)が屋敷の前で見上げた。
「・・・(大きい)」白霞・凪(しらがすみ・なぎ)は心の中で思った。
「でっかいなー」神坐生・楓(かんざき・かえで)は少し感動していた。
「なんか、お金持ちの豪邸って感じだね」月見里・千里(やまなし・ちさと)
が言った。「本当ですわね、千里さんの気持ち分かりますわ」
草壁・さくら(くさかべ・さくら)が言った。
『ピンポーン』凪はベルを鳴らした。
「はい、あっ!あなたたちは依頼を引き受けてくださった人たちですね」
とてもおしとやかな感じの色白の女性である。
「高遠里吏(こうえん・さとり)さんですね」凪が言った。
「はい、そうです」里吏は笑顔を見せた。「けほけほ・・」里吏が突然、咳をした。
「大丈夫ですか?」沙耶は心配で里吏の背中を軽くさすった。
「ありがとうございます。すみません、最近体の調子が悪くて・・・。」
「本当に大丈夫?」千里も里吏のことが心配になった。
「はい、大丈夫です」彼女の顔から笑顔がこぼれたが
どことなく寂しそうな顔をしている。
「大丈夫です。私たちならなんとかできるかもしれないですわ」
さくらが優しく声をかけた。
「すみません・・助けてもらいに来てもらったのにこんな不安な顔しているなんて・・」
「大丈夫!俺たちがついているから、だからそんな顔しないで!!」
楓が無邪気な笑顔で言った。それにつられるように里吏は笑顔をみせた。
「では、狐さんの所へ案内してもらえますか?」凪が言った。
「はい、こちらです」里吏は一行を案内した。そしてそこはどうやら庭のようだ。
しかし花畑化しているといっていいだろう。
「これ、花?しかもすごい量だな・・・」慎は周りを見渡した。
「まぁーきれいですわね」さくらが近づいて花の匂いを嗅いだ。
「いいにおいだねー」千里が嬉しそうに言った。
「そうだねー。いろんな花を嗅いでいると甘いにおいやすっぱい匂い
とかがあるね」沙耶が言った。
「一つ一つ丁寧に育てているんだな」楓が言った。
「ええ、そうです。イミテーションではないですよ。従業員が提案してくださってこもりがちな私に花の手入れの仕方など教えてくれました。
それに両親が仕事でほとんどお帰りにならないので少しでも癒されるようにって・・・」里吏が嬉しそうに言った。
「ここまで、綺麗な花ですと育てるのは大変ではなかったですか?」凪が尋ねた。
「いいえ、一つ一つに愛情を込めて育てるととても楽しいんです。」
里吏はしゃがんで花に手を軽く触れながら言った。凪は少し反応を見せた。
「そうだな、それ分かる気がするな」慎が言った。
「あっ、銀くんはこっちです。」里吏がはっとしたように言った。
「銀君?」千里が不思議そうに言った。「狐の男の子の名前です」里吏は歩きながら言った。


●きれいな狐の男の子
5分ほどこの巨大な庭を歩くと一つの小さな建物を見つけた。
そこに誰かが座って湖を眺めていた。近づくとどうやら男の子のようだ。
「かわいらしい狐さん」沙耶が言った。
「人間のようですが耳や尻尾は狐さんですわね」さくらが言った。
「でも、きれいだね」千里は少し見とれてしまった。
多分千里だけでなくそれは皆同じだろう。
「君が銀だよな?」楓が近づいて銀に触れた。
『・・・君はだれ?』銀は楓の言葉に反応した。
「銀君、久しぶりに人に反応しましたわ」里李は少しびっくりしていった。
「たぶん、初対面だからではないでしょうか?」凪が言った。
「ああ、そうかもな。俺もそう思うけど・・あいつの性格にもあるかもな」慎が言った。
「・・・そうかもしれません。警戒心がない分だけ心を開くんでしょうね」凪が楓をみてから言った。「・・・・銀、物体を自ら作り出しているのか?」楓が突然言った。
「もしかして!触れるのか?」慎が驚いた。
楓は少しとまどいながら深呼吸して一つ間をおいてから言った。
「俺は楓、っであのお兄さんが慎、あの女性は沙耶、あの女性はさくらそれから
あっちにいる女性は凪と千里だ。」楓は笑顔で言った。
『僕は銀。でも、僕は君たちとはお話できない』
「どうしてです?」さくらが言った。
『人を・・人を傷つけるのが怖いから・・』銀が少し涙目で言った。
そして沙耶が近づいてきて「狐くん、泣かないで・・・」と頭を撫でていった。
『でも、僕は・・苦しいから・・彼女を傷つけてしまったようにまた誰かを・・・』
銀は涙が止まらなくなってしまった。
泣かないで。お姉さんが相談に乗ってあげるから。だからもう少しお話聞かせて頂戴?」千里が言った。
「それにお前が彼女を自殺に追い込んだ?何かの間違いだろう」慎が銀に言った。
「そうだ!少年とすごした日々が彼女にとって後悔するものではなかった筈だ」楓が言った。銀は首を横に振って話すのをこばんでいるようだ。
「優しいからこそ、誰かを追いつめてしまうこともあります。
そしてその優しさはいずれ自分をも追いつめてしまうことになりかねない・・」
凪の言葉を近くにいたさくらが聞いていた。
「凪さん・・それは一理あるかもしれません。しかし人間にしても霊にしても
優しさは心を失うこととかわりませんだからもっと・・」さくらは途中で言葉をやめた。
凪は少しきょとんとした顔をした。
「どうして自分が彼女を追いつめてしまったと思うの?」沙耶が聞いた。
銀は少ししてからこちらをみた。
『彼女はすごくきれいで僕も見とれてしまうくらいだった・・けどね彼女は里吏と同じように僕を見ることができたんだ。
だから里吏と同じように仲良くなりたくって僕が彼女に話しかけたんだ。
でも、彼女の家は家庭環境がよくなかった。でも彼女は僕に言ったんだ
「あなたがいてくれるおかげで私はとてもうれしいの、笑顔でいられるんだよ」
って・・・でも僕はあの日、里吏のことが心配で様子を見に行ったんだ・・
里李は元気そうで安心して僕は帰ったんだ。けど・・彼女はもういなかったんだ。
僕があの家にいれば彼女が死んでしまうことはなかったのに・・・』
「あの日とは?」さくらが尋ねた。『里吏の・・』銀は言葉をとぎらしてしまった。
「里吏さん心当たりは?」凪が尋ねた。
里李は戸惑ってしまった。心当たりらしいものが見つからないようだ。
「ここ1ヶ月でいつもの一ヶ月と違うことはありましたか?」
凪は思い出させるためにいろいろとヒントを与えてみた。
「いいえ・・最近は咳がいつもより少しひどかったくらいで・・」
「それじゃない?」千里が言った。
「そうですわ。里吏さんは体が弱いので心配になったのでは?」さくらが言った。
でも銀は反応を起こさない。「ではなんなのでしょうか・・」さくらも困った様子をみせる。
そして楓が銀の近くに寄った。「・・・」楓は銀を見つめた。
『・・な・・に・・?』銀は少し戸惑った。「里吏と出会った日?」楓はきいた。
『・・(こくん)』銀はうなずいた。
「・・そうです!確かあの日は咳がひどくって・・」里吏も思い出すように言った。
「でもなぜわかったんだ?楓」慎が不思議そうに聞いた。
「直感!」楓はなんともするどいのか適当なのか・・・。
「くすくす(笑)」沙耶は思わず笑ってしまった。
「(なんかすごい《です》)」千里もさくらも凪も関心してしまった。
「なぜ、里吏さんとその彼女には銀さんの姿がみえるのですか?」凪がきいた。
『今は君たちにも見えているよね』銀は少し笑顔を見せていった。
「昔は?」沙耶が聞いた。
『昔はね・・あのころの僕はあまり強くなかったから』
いまいち銀の言葉が分からなかった。
『僕・・・眠い・・・』銀は突然いいだして眠りについてしまった。
どうやら彼女に聞くしか解決できなさそうだ。
しかし一行はいくつかの情報を手に入れられたようだ。
慎が深い眠りについた銀を背中に背負って彼女の屋敷へ向かうことにした。


●優しき笑顔
「ここだね・・里吏ちゃんが言っていた彼女の自殺した場所は」
千里が一軒の大きな屋敷を見つめた。
「一緒ですわね・・」さくらが言った。
「うん、里吏の家みたいにお金もちみたいだな」楓が言った。
「やっぱり2人は共通点があるみたいだね」沙耶が言った。
「そうだな、俺もそう思うな・・」慎が言った。
「霊感を感じますね」凪がいった。
空気の流れがふつうとはちがう。憎しみはさほど見えないが悲しみが
ある気の流れだ。それは誰もが感じているようだ。
「えっと・・・これが預かってきた写真ですね」凪が写真をだして来た。
「でも、どうする?勝手に入るのはまずいし・・それに事情を説明してOKもらえるかも
わからないよね」沙耶が言った。「どうする?」慎が言った。
「ええ、ですが誰もいないみたいですわ」さくらが言った。
「そうだな。異常に静だし家の中明かりがついてないみたいだな」楓が言った。
―――その時―――
「あなたたち何をしているのですか?」二十歳くらいの女性だ。
はたから見ると一行はなんだか怪しいうえに窓をのぞいているので更に怪しいだろう。
「私たち怪しいものじゃないよ!」千里が言った。
「ええ、分かっていますよ」女性は微笑で言った。
「え?」一行は声を合わせていった。
「みことさんが今日、誰か来るって言っていましたから」
「みこと?」慎が尋ねた。「霊ですよ」一同はその言葉に反応した。
おそらく銀と里吏が言っていた彼女だろう。
「私にはどうすることもできません・・みことさんはずっと部屋で窓のほうで空を
見上げていますわ・・きっと銀様のことをお待ちになっているのですわ」女性が言った。
「銀君ならここにいますわ」沙耶が眠っている銀君を優しくなでながら言った。
「お入りください。こちらですわ」女性は本当になんの警戒もなしに屋敷に入れた。
しかし誰もいない。
「誰も住んでないのか?」楓がきいた。
「みこと様の両親は海外におられるのでみこと様がお亡くなりになってから
誰も住んでおりません」
屋敷は確かになんだか寂しい空気をかもしだしている。
そして一つの部屋で足を止めた。ドアは開いていた。
「ここです・・」女性は立ち止まって中に入ろうとはしない。
そこから見える景色の中に彼女はいた。「あれが・・彼女の霊?」千里が尋ねた。
「ええ・・」女性の反応がなぜか遅かった。
「はいらないのですか?」さくらが立ち止まっている女性にきいた。
「はいれないんです。結界が張られているので・・・」
一同はびっくりした。「何故?張る理由かんかあるのかな・・」沙耶が言った。
「とにかく結界を解くか」慎が言った。
「それなら、私がときます・・慎さんは銀さんを背負っていますから」
凪は呪符とりだして境界線に貼り結界を破った。さほど強い結界ではないようだ。
強い風が吹荒れた。慎は沙耶手を握って飛ばされないように踏ん張った。
しかしそれは人を傷つける風ではないようで、だんだん穏やかな風に変わった。
そして風は止み一行は目を開けた。
さすがの彼女も結界を解かれたのでこちらを向いた。
「あなたが銀君の・・いえ、みことさんですね」千里が彼女に言った。
『ええ、初めまして。霊感が皆強いようですね。おかげで霊たちからここへくるときいていました』
みことは応戦をしようとはしないみたいなのでとりあえず安心していいようだ。
『所で、私に御用ですか?』彼女はお金持ちの子だっただけあって言葉使いが
非常に丁寧だ。
「自殺の原因は何だ?狐は自分がお前を自殺に追い込んだと思っているぞ。
誤解を解いてやらなくていいのか?」慎が言った。
『解いてあげたいです。しかし彼は・・私が目覚めると深い眠りに閉ざされてしまいます。
だから銀様に私の思いも心も届かないのです』みことは涙を流した。
「だから俺たちがきたんだ」楓が言った。
「そうです。私たちは2人を救いたいのです」さくらが言った。
それは誰もが思っていることだろう。
「でも、何故、彼は深い眠りにつくのかな・・」沙耶が疑問を持った。
「多分、銀君はどちらかというと返事をきくのが怖い。だから殻に閉じこもってしまおう・・
こんな感じじゃないかなー」千里が言った。
『私は動くことすらできません・・彼は私を拒否しているから』みことが言った。
「知らず知らずのうちでしょうか・・」凪が言った。
「ああ・・頭では拒否をしてなくても心のどこかで知らず知らずに反応をしめしているんだろう」慎が言った。
「では、銀君を目覚めさせなければなんにもならないのですか?」さくらが尋ねた。
『いえ、私の言葉を彼に伝えてくれませんか?もっとも彼が信じてくれるかは分かりませんが・・』みことは少し不安そうな顔をしていった。
「大丈夫!」楓が自信そうな顔で言ったのでみことも安心した顔を見せた。
「みこと様、私たちもいますわ」さくらが言った。
みことはそれに笑顔を見せた。
「でも、それで銀君は前に進めないよ・・ね」沙耶が言った。
「それ、俺も同感」楓が言った。「私もです」さくらが言った。
「私たちが銀君を目覚めさせてあげなきゃ!」千里が言った。
「とりあえず名前を読んでみるか?」慎が提案した。
「それはいいかもしれません」凪も納得した。
みことは最初、とまどったようだがすぐに決意を固めてうなずいた。
「銀さん目を覚まして・・・(凪)・・《ボクは眠いんだ》
・・銀君・・お願い目をあけて・・(千里)《お願いだからさまたげないで》
・・銀様、・・・思いをきいて・・(さくら)・・《ん・・》
銀・・みことが悲しんでいるんだ・・(楓)・・《みこと・・》
・・銀、みことがまっているお前が悲しませたくない人なんだろ?だったら(慎)
・・・《みこと・・》・銀君、皆の思いをきいて・・(沙耶)
《ボクは・・》」銀の手がぴくりとうごいた。
『銀様!!目を開けて』みことが銀に叫んだ。そして銀がゆっくり目をあけた。
『誰?・・ボクをしつこく呼ぶのは・・』銀はうつろとしている。
「良かった、目を覚ましたいたいだね」千里がうれしそうに言った。
「銀君、あなたが一番会わなきゃいけない人だよ」沙耶が銀に微笑みかけながら言った。
『ボクの一番合わなきゃいけない人?』銀の意識はゆっくりと回復してきた。
「そうですわ、あなたの一番会わなければならない人ですわ」
さくらが繰り返すように言った。
『・・・』銀は目をこすりながら皆を見た。どうやらまだ眠たいようだ。
それにまた眠りについてしまいそうだ。「銀!前をみて」楓がみことの方を指差した。
『・・・』銀はゆっくりとみことを見た。
『銀く・・』みことが名前を呼ぼうとした時『君・・誰?』銀から思わぬ発言が
帰ってきた。
「銀様?忘れているのですか?」凪はもちろん一行は動揺が隠せなかった。
みことの目から涙があふれ頬をつたりその涙は止めようにも止まらなかった。
「銀、おまえのいう彼女だ」慎が揺れ動いた心を落ち着かせたから言った。
『僕の会いたかった人?』銀は目を細めていった。
「銀君、本当に覚えてない?」千里は不安そうに聞いた。
『・・分からない』銀は千里のほうを向いていった。おそらく閉ざした心が
知っている記憶もを閉じ込めているのだろう。
「銀君、大切な心を閉じ込めないで」沙耶は銀を抱きしめて言った。
『僕・・つっっ!』銀はなにかを思い出しかけたらしく頭が痛くなった。
「銀くん、ゆっくりかんがえてください」さくらが言った。
『み・・こ・・と・・』銀が小さな声で言った。
みことはこちらを見た。『みこと!』銀はどうやら思い出したようだ。そしてみことに
抱きついた。その小さな手は少し震えていた。『ごめんね・・僕のせいだよね』
銀は目から涙を流した。
『いいえ・・銀君のせいではありませんわ。あの日のこと・・自殺ではなくって
事故だったのですわ。足を滑らせた・・ただそれだけです。
だから銀君、あなたのせいじゃないわ。だから思いつめないで下さい』
「よかったです」凪が言った。
「なるほど、あの言葉の意味が分かった」慎が気づいたように言った。
「あの言葉?」沙耶が聞いた。
「『あのころの僕はあまり強くなかったから』の意味ですか?」さくらが言った。
「そう、2人に共通しているのは両親と会う機会が少ない・・
それは孤独さは少なからずあるだろう。そして銀は最初、自分が一人だったため
孤独があったのだろう。だから共鳴するようにお互いが引き合って見ることが
できたんだろう。」慎が言った。
「そっか・・でも、きっとそれは銀だけが思ってるんだろうな。
回りを見ればいくらでも仲間(友達)がいるんだから」楓が言った。
そしてみことがゆっくりと消えていった。
「ありがとう・・・」それが最後の言葉で最初で最後の最高の笑顔だった。
「銀君、あなたはどうするの?」千里が聞いた。
『僕は里吏のお手伝いをして・・それから・・ゆっくり考えるよ』
銀の顔には会ったころとは違う笑顔を見せておりその笑顔は優しい笑顔だった。


●その後
「銀君!」千里は銀の元へ近づいた。
『お姉さん、どうしたの?』銀は笑顔で千里を見ていった。
「あのね・・銀君と友達になりたいなって思って・・だめかなー?」
千里は少し不安そうに言った。
『もちろんだよ!千里お姉ちゃん』銀は嬉しそうに言った。
千里もとても嬉しかった。
『そうだ・・じゃー・・これをあげるよ。友達の証!』銀が取り出したのは
首にかけていた青い色のペンダントだ。
『これは、狐族では友情の証で儀式なんだよ』銀は千里の首につけた。
そして千里は手をだして銀と握手した。
「これが人間界のいろんな証のうちの一つだよ」
そして2人は今日、この日に友達となった。


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
0230/七森・沙耶(ななもり・さや)/女/17/高校生
0565/七森・慎(ななもり・しん)/27/男/陰陽師
0581/白霞・凪/しらがすみ・なぎ/15/女/巫女(退魔師)
0561/神坐生・楓/(かんざき・かえで)/17/男/高校生
0165/月見里・千里/(やまなし・ちさと)/16/女/女子高校生
0134/草壁・さくら/(くさかべ・さくら)/999/女/骨董屋『櫻月堂』店員

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■         ライター通信          ■
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こんにちは。担当させていただいたライターの葵桜です。
沙耶さん、慎さん、凪さん、また依頼をしてくださってありがとうございます。
(ものすごくうれしいです。)
楓さん、千里さん、さくらさんは初めての依頼ありがとうございます。
皆さん、今回は(葵桜にしては)珍しくストーリー重視です。
じっくりと楽しんでくださいましたか?
皆さんの期待にそうように努力させていただきました。
これからもよろしくお願いします。