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<東京怪談ウェブゲーム ゴーストネットOFF>


息抜きしませんか?
<オープニング>

「…息抜きしたい」
「は?鈴夏さん、なんておっしゃいました?」
「息抜きしたいっていったの!もう最近全然遊びにいけないんだもん!
って言う訳で母様、私ちょっと涼みに行って来ます♪」
「ちょ……鈴夏さん!!」

弓弦は何処へ行こうかな…と考えつつ簡単なメールを
知り合いへ打った。

「息抜きしませんか?暑い日々が続きますし、ここらで
少し涼みましょう♪」と。

…さて、本当に弓弦は涼みへ出かけることが出来るのだろうか?

*最近の湿った暑さに負けた秋月です、こんにちは。
結構お久しぶりな依頼ですが、完璧に前回の御伽噺とおなじく息抜き系です。
バトルも何もありませんのでのんびりしたい方や弓弦と親しく
なっておきたい方等、どうぞ♪
お待ちしております♪

<日本の夏と言えば>
「…あ?」
携帯からの、メール着信のメロディが響き守崎・北斗はかなりの速度で
飛ばしていたバイクを止めた。
瞬間、むわっとした空気が周りを包み、先ほどまでの涼しさとは
打って変わった暑さがまとわりつくが走行中の携帯確認は危険なのだから、と
自分を言い聞かせ、メールを確認する。
差出人の名は弓弦・鈴夏。
用件は短く「息抜きしませんか?暑い日々が続きますし、ここらで
少し涼みましょう♪」とある。

「…涼みだぁ?ふーん面白そうじゃねーか。
やっぱ涼むっつーとどっかの縁側で西瓜食ったり花火とかやんのかな?」

それはかなり、面白そうだ。
参加するとの返信メールを送ると北斗は自宅へ進路を買え、
お気に入りの紺の浴衣を出すべく、バイクを走らせた。
(…っと、家に寄る前に近所の和菓子屋で水羊羹とか心太買ってくかな…
行きの寄り道だと、また止まって暑いしなあ……)
水羊羹の詰め合わせとか、いいかもしんない。

けど、待てよ?
…海に行くとか言われたらどうしようか?
一応水着も持っていくべきだろうか…花火とか……。
妙に荷物が多くなりそうな気がしながら、北斗は「ま、楽しけりゃいっか♪」と
家と買い物へ急ぐべく更にバイクのスピードをあげた。


<仲良きことは…?>
「うーん……困ったなあ」
そう言いつつ、困ってるように見えないのは神坐生・守矢。
花屋という職業ゆえの人当たりのいい微笑を浮かべカレンダーを眺めている。
今度の久しぶりの休業日に、予定が入ってないのである。
いつもなら、こういう時はのんびり家に居ようかとも思うのだが
何故だか、そうはしたくない気分なのだから、どうしたものかと考えてしまう。
まあ、何かあるかもしれないし…などと考えつつパソコンを起動、メールをチェックすると
妙な一通のメールが来ていた。
差出人の名は弓弦・鈴夏。
用件は短く「息抜きしませんか?暑い日々が続きますし、ここらで
少し涼みましょう♪」とある。
「…ふむ、たまにはこう言うのもいいかもですね。
って、久しぶりの休みに依頼を入れるボクは貧乏性ですかね(笑)
そうだ。折角だから譲も連れていくとしますか♪」
いつも夜の闇にばかり紛れずに、たまにはこういう日の光の下を歩くのもいいものです。
ピクニック気分で出かけるのもいいでしょうしね。
うん、うん、と頷きながら守屋はメールチェックを終わらせ譲と参加する事を決め、
「二名参加希望、場所携帯へメールで送られたし」と弓弦へ返信を送ると
従兄弟の御堂・譲へと電話をかけた。

『もしもし?御堂ですが』
「譲かい?」
『…なんですか、守矢さん。弓弦さんのメールの件だったら僕は不参加……』
しますよ?と譲が続けそうになった時、
「うん、そう言うと思ったからねえ、僕が一緒に参加するようにしておいたから(微笑)♪」
と言う思いもしなかった答えが返ってきた。
思わず、譲の目の前が真っ白くなったのは言うまでもない。
『は、はあ!?』
「譲もねえ、少しはお天道様の下へでた方が良いからね」
『勝手に決めないで下さいッ!!』
「そうは言っても、もうだしちゃったし♪それともなにかな?
譲は何時から女の子の希望を無下にできる様になったのかな?」
『ぐ……』
言葉に詰まる。
確かに以前、弓弦とはメールで一度ほど連絡を取り合った事があるのだし
知らない人物ではないが…かといって勝手に参加させといてこれは無い様にも思うのは…
気のせいなんだろうか、どうなんだろうか……。
譲は小さく、聞こえないように溜息をついた。
「と、言う訳で連絡がきたらすぐさま出るから準備しとくように、いいかい?」
『……はいはい』
「じゃあ、また後で♪」

電話を切ると譲は日中に出かけるのは僕のスタンスじゃないのにッ!!と
低音で唸った。
こんな暑い日に出かけようという人の気が知れないのだ!!
でもまぁ……行くとなった以上は鉄壁の笑顔で自分の感情は隠して完璧な避暑のお供を務めることにしよう。何処に行くといってもお付き合いをしよう…暑いけど。
湿度の方が高そうな、外の暑さを見て譲は、もう一度だけ盛大な溜息を、ついた。


<夏が来る?>
「ほう…弓弦さんも暑さには弱いようですね」
バー「ケイオス・シーカー」久しぶりの定休日。
自宅で少しばかりのんびりしていた所に入ってきた弓弦のメールに
驚きながらも九尾・桐伯は、こう呟くとメーラーに
入っていた着信メールへと返信するべくキーボードを打ち込んだ。

「涼みはいいですね。その前に待ち合わせ場所が何処か解るとうれしいのですが」と
書き、送ると暫くしてから駅名と時間が送られてきた。
どうやら、山手線に乗りながら何かから逃げてるようでもある。
妙に短く緊迫している様なメールなのだ。

「…まさか仕事をほったらかして涼みに出かけようと言うわけじゃあ……(汗)」
九尾は、その可能性を無視しようとつとめながら、どうしてか完全には
否定しきれず、困った物だと苦笑いをした。

「まあ、ストレスが溜まることもあるでしょうしね……しかし…今回も無事に済む、と
言う訳には行かないような……」

さて…何処へ行こうか?
大型のプールなら、派手なウォーター・スライダーが在るようなところなど気晴らしには最適だろうし、
水族館等も良いだろう、海洋生物のショーなどは涼しげで見ているだけで気持ちがいいものだ。
待ち合わせ場所に何人か来る筈だろうから車を出した方が良いかもしれない。
久しぶりに車の運転ができるのであれば九尾にとっても最高の気晴らしになるし…。
だが、まあ場所を決めずに電車に乗って知らない町で下車して、その街を散策するのも好きなのだけれど。
今回は弓弦の希望があればそちらに行くことにしようか。
鼻歌交じりに九尾は、車庫の方へ向かい車の点検を始めることにした。


<たまには息抜きも……>
『息抜きですか、いいですねえ賛成です♪』

弓弦への返信に、こうメールを打ったのは神無月・征司郎。
喫茶店「Moon−Garden」の店内にて休憩を取っていた時間に
弓弦からのメールは何と言うか…丁度いいタイミングだったのだ。
このように暑い日では、喫茶店でのケーキセットの売上は芳しくないし
コーヒーも頼まず、水のみで涼み出て行く強者も出る始末……何と言っても連日の蒸し暑さが
凄まじいゆえ、何処かで涼みたい、と言うのもあるのだろうけれど……。

(いや、それとも僕のこの顔立ちの所為でなめられたのだろうか?
…相手は強そうな年配のご婦人だったし(泣))

かといって、午後を休みにするにはいつもの定休日ではないために出来ないし…と言う
感じで…、弓弦たちを入れるのであれば午後を都合により貸切にして
ここを涼みの場所にしても良い訳だし…と、色々なことを考えていると
弓弦から、待ち合わせ場所のメールが入ってきた。

(…この場所だと、どうやら少し出なくてはならないようだなぁ……)

しかし、本当に弓弦は涼めるのだろうか?
メールからはかなり、疲れているようなそんな弓弦の「あー、もうっ」と
言う声が征司郎には聞こえる様な気が、した。
有線からはこの時期になると良くかかる大黒摩季の「夏が来る」が流れていた。


<追う者追われる者>
「もう……ッ、まだ追って来るの?」
山手線、電車内なのに弓弦は全速力で駆けていた。
電車も動いているのだがお構いナシのスピードである。
背後からは屈強そうな男性たちが「お嬢様!!せめて何処へ行かれるかだけでも!!」と
叫んでいて車内の皆様にご迷惑この上ない状態で…なんと言うか、視線が痛い。
「…次は、鶯谷…鶯谷…おおりの方は……」
車掌のアナウンスが響く。
上野の一つ手前の駅名だ……かなり、待ち合わせ場所から遠ざかってしまっている。

(…ヤバイな……かといってこれ以上追われるのも……)

くるりと、その瞬間弓弦は振り向くと符を追いかけてきた男性たちへと投げた。
符自体は消え、見えない糸となって絡みついていく。
「…恥ずかしいのよ、貴方たち。山手線で一周する時間が何分かかるか試してみると良いわ」
「お嬢様!!」
「うるさいッ!!」
弓弦は外回りの山手線を降りると舌を出し、運良く、来ていた内回りの山手線へと乗り換えた。
…待ち合わせの時間まで、間に合うだろうか?
…それが問題、なのである。


<待ち合わせ時間と言えば?>
きっかり守る人も居れば、何分か遅れてくる人、10分以上前から待っててくれる人
様々だろうが…今回の面々は、皆一様に口をそろえていった。
「あれ?弓弦さん、まだ来てないんですか?」と。
その時背後に、目を少々光らせたお爺さんがいたが、それは後に追いとくとして。
後はあまりに待っていた人物が美形揃いの所為か、周りにお嬢さん方がたむろって居たのも
それはそれで追いとくとして、とにもかくにも主催者が不在なのである。
「そうなんですよ、私が先ほど車を止めたのが…三十分以上前ですから…」と九尾。
うんうんと頷きながら征司郎も同じ言葉を繰り返した。
「僕もさっき、電車の改札口の方見てきたんですけどね、見えませんでしたよ」
「うーん、なら連絡くらいくれても…いいのに」と譲が呟き、守矢が「まあまあ」と
言いながら譲の肩を軽く叩く。どうやら暑い場所は苦手のようだ。
「つー事は何?俺のこの浴衣も何もかも無駄になるわけかよ!冗談じゃないぜ!?」
「はいはい、守崎君、落ち着いてね…あ、あれじゃないですか?走ってるあの姿は」
「あ、本当だ…銀髪ってこういう時に解りやすいですね」
征司郎と九尾が手を振ろうとした瞬間、弓弦が叫ぶ。
「誰か、車持ってませんか!?」
「は?ああ、私なら持って来てますけど…?」
「ボクも今日は持ってきたよ?譲が暑い中電車はいやだというし……」
「守矢さん、余計なことは言わずとも……ッ!!」
「俺も単車だけど一応持ってきたぜ?」
九尾と守矢、それに北斗が車を持ってきていると聞いて弓弦の顔に一瞬だけ
笑みが戻る、が、本当にそれは一瞬で、
「じゃあ、分かれて車と単車に乗りましょう!早く!!」
と、弓弦は叫ぶばかり
「「「「「?????」」」」」
頭の中に?マークを飛ばす面々だが、その疑問はすぐに解けた。
それは…後ろから女性と初老の男性が弓弦を追っているからだ。
「お嬢様!」と呼ばれているようだが一体弓弦は何をしたのだろう?
「…じゃあ、弓弦さんはどれに乗りますか?私の車はハードトップなので
後ろが少々きついですが三人までなら乗れますよ?」
「…俺は単車だし荷物が結構あるから後ろに乗せるのはムリだな。
…つーか、後ろに乗っけたい女の子は決まってるんで悪いんだが」
「ボクの方も余裕があるよ?4人まで大丈夫だし」
「…えっと…じゃ、じゃあ九尾さんの車に…っ」
焦ってる所為か目がかなり泳いでいる、九尾は弓弦の腕をつかむと勢いよく走り出した。
その後ろを息切れすることも無く征司郎がついてくる。
北斗はバイクのエンジンを思い切りよく蒸かすと九尾や守矢たちが止めている場所へと
バイクを動かし、叫ぶ。
「おい!どーすんだよ、結局何処へ行くんだ!?」
「と、とにかくこの場所から離れますッ!!爺やが追ってこないうちに!!」
車に乗り込んだ他の面々も弓弦のその言葉を聞いて「爺やってナニ」と
思ったが、とにかくこの場所から離れる、ということで九尾と守矢はかなりのスピードで
車を走らせた。
北斗もそれに負けずについて来る、が、後ろからも更に制限速度をおもいっきり無視した
タクシーが追ってくる。
そして…ウィンドウが開き…初老の男性が弓弦に向かって叫びだした。
「お嬢様!奥様が泣いておられますぞ?何処へ行くか一言くらい言いなされ。
爺やとて鬼ではありませぬ、お嬢様が連絡できる所に居られれば…って、聞いておられますのか?!」
「聞いてるわよ!連絡できなくてもちゃんと帰りますッ。
もー、たまにはゆっくりさせてよ〜!!」
そう叫びながら弓弦が符を取り出し、タクシーに投げ出そうとしたとき、
北斗が振り返りタクシーへと何かを、投げた。
タクシーは急に動けないようにぴたりと止まり、それ以上進めなくなっているのだ。
どうやらタイヤがパンクしたらしいが…?

「何をしたんですか?」
「あん?投げたんだよ、タイヤに手裏剣をな。やっぱこう言うのって言うのは
持ってて損が無いなッ」
「成る程、守崎さんはそういう系統の術者ですか……私ももう少ししたら糸で
切り裂こうかと思ってたんですが、どうやら無用だったようですね」
「さて…何処へ行くんですか?何処へ行くか決まってないのなら
僕の店へご案内しますよ?」
「神無月さんの?」
「ええ。喫茶店ですからアイス珈琲やアイスティーなら簡単に作れるし、
ケーキとかサンドイッチみたいな軽食も用意できますよ。
店内で「癒し系」の有線を聴きながら、時間を気にせずお喋りをしたり、
うたた寝なんかするのも良いと思いませんか?」
「うたた寝…のんびり、ゆっくり……いいですね!行きましょう!!
じゃあ早速後ろの譲さんの携帯の方へメールを打って…と」
メールを送ると「了解」の返信が入り弓弦は車にピッタリとくっついている北斗にも
そう告げる。
「へぇ?じゃあ、浴衣やら花火は無駄になっちまうかな?」
「そんな事はありませんよ、小さいですが近くに公園もありますし……」
征司郎は後ろから弓弦を押しのけるようにして北斗に告げ、
誰が見ても和むような笑顔を向けた。
「…じゃ、帰りは荷物が軽くなるな…良かった。で?道はこのまま真っ直ぐでいいのかよ?」
「はい」

どうにか、行くところが決まった一行は一路、征司郎の店を目指し……。
後ろに居た筈の弓弦を追いかけていた人物たちもやがて見えなくなっていった。


<息抜きしましょう♪>
喫茶店「Moon−Garden」の扉にはプレートが立てかけてあった。
『本日貸切』と。
それを見た奥様方は、水一杯でも文句を言わない絶好の避暑地が
閉まりきっていることに、かなりの文句を出したが…店内にいる人物には
知ったこっちゃ無いのである。
弓弦が、喜びながらソファでうたた寝しているのを譲の肩が支えていた。
北斗とは高校生と言うことと先ほどの手裏剣の事もあってか
少しばかり会話が弾んでいる。
…といっても横で寝ている人物が居るので少々小声だが。
守矢と九尾、そして征司郎は三人とも自営業と言うか花屋、バーの店主、
喫茶店経営者として流通の話等で盛り上がり……次回店に飾る緑を考えているのだが
守矢さんなら、どのようなものにするのか、今売れてる紅茶類や珈琲類、更には
売れ筋の酒は何だとなり……、
「…折角の息抜きなのに、こう言う話になってしまうボクらって貧乏性、でしょうかねえ?」
と、守矢のくすくす笑いで幕を閉じた。
…何と言うか、息抜きしようとしても妙に仕事、というものは忘れられない物だ。
良いにしろ、悪いにしろ。

「……それにしても弓弦さん、よっぽど疲れてたんでしょうね。
守崎君の持ってきた水羊羹食べたら、すぐに眠っちゃって……」
「と、言うより、あの爺さんたちから逃げてりゃ嫌でも疲れるんじゃねぇの?
ああいうのを振り切って逃げてきた訳だろ?」

北斗の言葉に「うーん」と唸る4人。
ああいう、お付きの人間が居たら確かに息抜きも必要だよなあ、と思う。
思う、というより思わざるを得ない、という状況と言うか……何と言うか……。
もう一度だけ、皆で「うーん」と唸ったが答えは出なかった。

その後、暫くして漸く弓弦は目を醒まし、夕涼みがてら店の近くにある
公園へと歩き……少々、明るいがそれでもまだ風情のある花火を皆で楽しんだ。
花火が夕闇にぽとり、と消え、消えては浮かび……。

久方ぶりにゆっくりしただろう弓弦へと譲は聞いた。

「のんびり出来ましたか?」
「はい♪わずらわしい人も居ないし仕事もないし本当に楽しかったです」
「……それは良かった。いつも、このように涼しいと気持ちがいいんですけど」
譲は気持ち良く吹く涼風に目を細めながら呟く。
さらさらと茶色の髪が風に靡いた。
「また明日から、暑い日々ですね。ええと、九尾さん、神無月さん、守崎さん、
御堂さん、神坐生さん、今日は本当に有難うございました」
「いえいえ、ゆっくり出来たならよかったですよ」と征司郎。
九尾も同様なのか、口元ににこやかな笑みを浮かべているだけだ。
「ボクも色々とお話できましたし、譲を連れて歩けましたからね。
楽しかったですよ?」
「…守矢さん、あくまで僕をおもちゃにするんですね…?」
「ん?そのポーカーフェイスで言われても涼しいだけだなあ、譲」
「お二人は本当に仲がいいんですね♪」
弓弦の言葉にガックリきながらもあくまで表情は穏やかな譲だった。
「俺は…ちょっと妙な事になっちまったなあと思ったけど、まあ楽しかったぜ?
浴衣も着れたし、花火も出来たし、喫茶店の美味い紅茶とか飲み放題だったしな」

んーと北斗は伸びをして、そう弓弦に向かって言った。
涼やかな夕闇からの風が、また吹いた。
水を含んだような香りのする、その風は紛れも無く、じきに夏が来ることを伝えていた。



息抜きしませんか?-End-




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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【0588 / 御堂・譲 / 男 / 17 / 高校生】
【0568 / 守崎・北斗 / 男 / 17 / 高校生】
【0564 / 神坐生・守矢 / 男 / 23 / 花屋】
【0489 / 神無月・征司郎 / 男 / 26 / 自営業】
【0332 / 九尾・桐伯 / 男 / 27 /バーテンダー】
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■         ライター通信          ■
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こんにちは!新米ライター秋月 奏です。
この作品で東京怪談の納品も35を越えました。
これも、いつも発注してくださる方のお陰です、本当に
有難うございます!
さて、今回の息抜きファイルですが前回書いた御伽噺系と同様
秋月の趣味に走った作品になってしまいました……。
その中で、いつも参加してくださっている4人の方々は
本当にカッコいいお兄さんたちで書くのが凄く楽しかったです!
私がこの話の中に居たらきっと待ち合わせ場所を見に行くことでしょう。
御堂さん、神坐生さんのかけあいはアトラスで書かせて頂いた時同様
凄く楽しみましたし、九尾さんの車へ向かう所なども楽しませて頂きました。
そして神無月さんには、お店を提供して頂いて本当に感謝です!
それから守崎さん、初めての参加有難うございました♪
んでもって、道路の所では手裏剣を投げさせてしまいましたが……
設定で、その様なのがありましたのでそちらを使わせていただきました。
有難うございますッ。

長いライター通信になってしまいました。
今回はこの辺で。
暑い日々が続きますがお体等気をつけて過していきましょう。
返信は、凄くのんびりな返信になりますが良ければテラコン等からのメール
お待ちしております。