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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


君と、いつまでも
●オープニング【0】
「人を探してほしいんです」
 草間興信所を訪れた青年、平井誠(ひらい・まこと)は開口一番そう切り出した。目の下にくまがあり、心なしか頬がこけている気がする。言い換えれば、精気がないのだ。草間が平井に尋ねた。
「その、相手とあなたの関係は?」
「彼女……になるんでしょうか。毎晩、彼女が俺の家を訪ねてくる関係で」
 平井は10日前の夜に自宅近くの路上で、黒髪短髪で小麦色の肌、そしてアオザイを身にまとった可愛らしい小柄な少女に声をかけられた。曰く『あなたを近くでお見かけし、探しておりました』と。
 少女は毎夜平井の部屋を訪れるようになったが、夜明け前には帰ってゆくのだという。名前も住んでいる所も明らかにせず。
「1度追ってみたんですが、見失っちゃって……。お願いします、彼女を探し出してください! たぶん俺では教えてもらえないでしょうから」
 平井は深く頭を下げ、事務所を後にした。
「確かあの辺り、半月前にユニークな衣装屋と、人形の店が出来たよな。コンビニもあって便利な場所だったはずだ」
 何気なく草間が漏らす。
 それはさておき、この話……何か聞き覚えがあるような?

●決意【1】
 足の踏み場もないとはこのことを言うのだろう。平井が草間興信所に依頼をした翌日、部屋に訪問者たちがやってきていた。『たち』だから1人ではない、もちろん複数人だ。その人数は7人、平井にとって新記録であった。ワンルームの部屋は、瞬く間に訪問者たちで埋め尽くされた。部屋の主の平井が、仕方なくベッドの上に座らなければならない程に。
「確認しますけど……毎晩会いに来るアオザイの少女を探せばいいんですよね?」
 七森沙耶が平井に尋ねた。こくんと頷く平井。心なしか、昨日事務所を訪れた時よりも頬がこけたような気がする。金髪でスーツ姿の青年・真名神慶悟と黒髪に和服の女性・天薙撫子がじっとそんな平井を見つめていた。
「……大丈夫ですか?」
 アナウンサーである寒河江深雪が心配そうに平井に言った。深雪も仕事が激しく立て込んでしまった時に『やつれたかな?』と感じたことはあったが、平井のやつれ具合はそれを遥かに越えていたのだ。心配になってしまうのも当然のことだった。
「正直ちょっと……。昼夜も逆転してますし、バイトも今は休ませてもらってて。大学が夏休みじゃなかったら、危なかったですね」
 そう言って苦笑いを浮かべる平井。生活に影響が出てしまっているのは、この言葉からも窺えた。
「そうですか……」
 深雪は難しい表情になり黙り込んだ。
「ハイ、Mrヒライ。ミーたちに、レディの特徴をよーく教えてもらえマセンかー?」
 銀髪の女性、プリンキア・アルフヘイムがにこやかに平井に少女の特徴を尋ねた。探すにしろ何にしろ、特徴がはっきりとしていた方が動きやすい。プリンキアの質問は的を射た物だった。
「事務所でもお話しましたけど、外見は黒髪短髪で小麦色の肌です。あ、小柄です……150ちょっとかなあ? その上にアオザイをいつもまとっています。ええっと……目がぱっちりと大きくて、彼女の場合、それがまた可愛いんですけどね、あはは……」
 最後の方はかなりのろけるような口調だったので、小学生の少女・結城祈は呆れたように両手を開いた。聞きたいのはのろけではなくて、特徴である。
「プロポーションはどうデスかー?」
「プロポーションですか? そうですねえ……ウェストの辺りはこう、きゅっとしまってて……胸はアオザイの上からじゃあ小ぶりに見えるのかなあ……うーん」
 平井は手を動かしながらプリンキアの質問に答えた。その手の動きが少しあれで、シュライン・エマが咳払いをしてそれを制した。
「ん……っと、アオザイ自体に特徴はなかったのかしら。色が決まっているとか、何か刺繍があったとか」
 シュラインが少女の着ていたアオザイについての質問を投げかけた。
「色は……緑がかった青です、いつも同じで。同色のズボンの上に上着をつけてて」
「OH! クワン・アオ!」
 ぽんっと手を叩いて、プリンキアが言った。
「クワン・アオ? 違うでしょ、アオザイって言ってるじゃない?」
 何を言っているんだというように、祈がプリンキアに言い放った。その口調が少し生意気に感じられた。
「ノーノー。それは違いマスネー。アオザイオンリーでは、本来上着のことなんデース。以前スタイリストさんに教えてもらいマシタ☆」
 微笑むプリンキア。その後を受ける形で、深雪が話し出した。
「この間、うちの番組でもベトナム特集という形で取り上げたんですけど……アオで着物、ザイで長いという意味があるらしいんです。それでズボンのことはクワンといって……双方を組み合わせると、正式にはクワン・アオという名称になるそうですよ」
 深雪はその時の内容を思い出しつつ、皆に聞こえるように話した。
「各々の国の民族衣装は、調べてみると奥深い物ですね……」
 撫子が感嘆したようにつぶやいた。まあ、彼女の着ている和服も奥深い物ではあるのだが。
「し……知ってるわよ、そのくらい。皆が知ってるか、ちょっと試してみたの」
 祈が唇を尖らせて言った。本当に知っていたかは、ちと怪しい。
「あの、追いかけられた際にはどこで見失われたのですか?」
「あの時は……コンビニの手前だったかなあ。車が前からやってきて、それを避けている間に見失って」
 撫子の質問に頭を掻きながら答える平井。撫子はさらに質問を投げかけた。
「アオザイで思い当たることもありませんか?」
「ないですね。海外旅行も行ったことないし、留学生とかとの付き合いもないですし」
「最後に……相手の正体が何者であれ、彼女のことを思っていますか?」
 平井の目をしっかりと見据えて撫子が尋ねた。静まり返る室内、皆が平井の言葉に注目していた。
「思っています。思っているからこそ、彼女のことが知りたいんです」
 平井は目を逸らすこともなく、きっぱりとそう答えた。

●弱っている【2B】
「夜遅くなったら、家に電話してね」
 祈が慶悟をびしっと指差して言った。思わず慶悟は、くわえかけた煙草をまた箱の中に戻した。
「……何で俺だ?」
「どうせ例の女の人が来るのを張り込むつもりなんでしょ? だったら遅くなると思うし。それに私の力、役立つんだから」
 得意げに言う祈。
「電話は別にいいが……誘拐犯と間違われはしないだろうな?」
 慶悟は真面目な顔でそう言った。過去、何かあったのだろうか。
「あ、はい、じゃあ私が電話しますね」
 沙耶が助け舟を出した。ともあれ、電話の件はこれで一段落である。
「で、私思ったんですけれど。きっと近くに出来た人形店の人形さんの1人が、平井さんに恋しちゃって毎晩に会いに来ているんじゃないかと思います」
「イエース、アイシンクソウ。ミーの国ではアンティークドールには魂が宿るデース。ベトーナムのドールがそうだとシテモオカシクはありマセーン☆」
 沙耶の意見に対し、プリンキアがそう言ってウィンクをした。
「かもしれない。俺も似たようなことは考えていたが。ただな」
 慶悟は一旦そこで言葉を区切った。何か気になっていることがあるようである。
「彼をずっと見ていたが……あの頬のこけかたは尋常じゃない。何かに憑かれ、精気を奪われているとも考えられる。意図的かどうかはまだ分からないが……念のため、式神に見張らせている」
 平井の部屋で慶悟が無口だったのは、ずっと霊視を行っていたからだった。
「正直……状況は芳しくはないな。精気がかなり弱っている。このままだと取り返しのつかないことになりかねん」
 溜息を吐く慶悟。その表情はいまいちすっきりとしていない。相手の善悪がまだはっきりとしていないことも影響しているのだろう。
「……精気を吸い取られない符とかってないですか?」
 沙耶が慶悟に尋ねる。慶悟が言うには、あることはあるらしい。最悪の場合には、それを使うことになるかもしれない。
「何をごちゃごちゃと考えてるの? その女性が何か霊に関わっているなら、親身になって相談に乗ればいいじゃない」
 2人の話を聞いていた祈が、呆れたとばかりに言った。
「だけど、依頼者の命に悪影響なら浄化すればいいわ。その時はあれでも、成仏したことを感謝する日が来るわよ」
 祈は遠くを見つめた。その瞳はどこか物悲しく感じられた。

●人形は訴えかける【3C】
「何ここ。狭いし、暗いし」
 祈は人形屋に足を踏み入れるなり、文句を言い出した。確かにこの人形屋、照明は薄暗く店内も狭い。4人も入れば、それでスペースの半分以上は埋まってしまう程の狭さだった。
「OH、タクサンありマスねー☆ ファンタスティックなドールたち、並んでマース☆」
 きょろきょろと店内を見回すプリンキア。棚には様々な衣装を身にまとった人形たちが、ゆったりと並んでいた。
「見てください!」
 突然沙耶が、反対側の棚の一部分を指差した。見るとそこには平井の語っていた特徴そっくりな人形の姿があった。異なっているのはサイズくらいであるが、それ以外は全く条件を満たしている。
「ふむ……」
 じっと人形を見つめる慶悟。特に邪悪な気配は感じないが、霊的な物が漂っているのは感じられた。
「何か言いたそうね」
 さらりと言う祈。祈も何か感じているようだ。
「……何だか困ってるみたいですね」
 沙耶が3人の顔を見回して言った。特徴は合っているし、霊気も感じる。恐らくはこの人形だと思うのだが、それにしては様子がおかしかった。上手く言葉にはならないのだが。
「ひっひっひ、あんたらその人形がお気に入りかね?」
 突然店の奥から小柄な老婆が顔を出した。どことなく妖し気な雰囲気の漂う老婆であった。
「イエース! ミーたち、とてーも気に入りマシタ。このドール、ハウマッチ?」
 最初から買い取るつもりでお金を準備していたプリンキアが老婆に尋ねた。ところが老婆は意外にもこう答えた。
「ひっひっひ、お気に入りだったら、そのまま持ってくがいいよ。どうやら、その娘もあんたらに話があるようだからねえ……ひっひっひ」
 何とタダでいいと言うではないか。口調ことちと無気味だが、悪い人ではないのかもしれない。
 4人は老婆の気が変わらぬ内に、その人形を手にそそくさと店を出ていった。
「まいどあり、ひっひっひ……」

●合流【4】
 シュラインがコンビニでの聞き込みを終えて外に出てきた時、衣装屋から引き返してきた撫子と深雪とばったり出会った。シュラインは首尾を尋ねようとしたが、深雪の表情の暗さに思わず躊躇してしまった。
「ええっと……」
 言葉を選ぼうとしたシュラインに対し、深雪が静かに首を横に振った。
「『マネキン』じゃなくて、『牡丹灯籠』の方みたいです……」
 寂し気な笑みを浮かべる深雪に対し、シュラインはただ『そう……』としか返すことが出来なかった。
「OH、グッドタイミング!」
 空気の重くなったその場に、プリンキア、慶悟、沙耶、祈の4人が現れた。こちらとは対照的に、その表情は総じて明るかった。もっともプリンキアが1人で平均を押し上げているという見方も出来るのだが。
「誰か、都合のいいハウス知りまセンか?」
「事務所なら不都合はないと思うけど……どうしたの?」
 シュラインはプリンキアの質問に反射的に答えたが、質問の意図がよく分からなかった。すると、沙耶が何やら取り出した。
「これです!」
 取り出したのは小さな人形、しかもアオザイを身にまとった。それを一目見るなり、深雪と撫子が驚いた。
 何故ならば、それはたった今衣装屋で見てきたマネキンとそっくりだったからだ――サイズのみが異なるだけで。

●魔法のメイク【5】
 7人が事務所に戻ってきた時、草間は留守だった。
「武彦さん、居ないのね。衣装屋のこと、じっくりと聞かせてもらおうと思ったんだけど……」
 穏やかそうなシュラインの表情。しかしこめかみは正直で、ピクピクと動いていた。衣装屋がどのようなものであったのかを撫子と深雪から聞き、草間を問い詰めてみようかと考えていたのだ。
「さーて、これよりミーが魔法のメイクを施しマース☆」
 テーブルの上に人形を置いてもらい、プリンキアはメイクボックスを開けてメイクの準備を始めた。さすがはメイクアップアーティスト、準備の手際にも無駄がない。
「メイクって……その人形に? メイクして、何にするつもりなの?」
 祈が本気なのかといった表情でプリンキアを見た。その視線に気付いたか、プリンキアがくすりと笑った。
「オフコース☆ フフ、もちろん『人間の少女』にデス☆」
 プリンキアはすぐに人形のメイクに取りかかった。何が起こるかは分からないが、他の皆は黙ってその様子を見守っていた。
 人形の顔に丁寧にメイクを施してゆくプリンキア。非常に細かい部分もあったが、それ用の筆を駆使してメイクを続けてゆく。人形相手といえども、手抜きは全く感じられなかった。
「フィニッシュ……デース」
 最後にプリンキアは、筆で人形の唇に紅を差した。と、その直後だ。人形が突然輝き始め、閃光を放ったのは。
 思わず目を閉じる一同。そして目を開くと――テーブルには150センチくらいの少女が座っていた。それ以外は人形と全く同じ姿の少女が。
「ええっ……!」
 沙耶が驚いたように、少女とプリンキアの顔を交互に見比べた。メイクは魔法のようだと言うが、この現象はまさしく魔法であった。
「コレなら昼間人形に戻ルことナク、堂々とデートできマース☆」
 にこやかに言い放つプリンキア。
「バット、定期的に魔法を施サないと、人形に戻ってしまいマスけど」
 注意点を付け加えることも忘れなかった。
「あのっ!」
 少女が突然叫んだ。悲痛な表情を浮かべて。
「……どうした?」
 少女のただならぬ様子に、慶悟が静かに尋ねた。
「助けてください……あの人を! このままじゃ危険なんです!!」
 少女は皆にすがるような視線を向けて懇願した。

●進ませない、逃がさない【6】
 真夜中――街灯の明かりだけが照らす道を、1人の少女が歩いていた。緑がかった青いアオザイを身にまとった小柄な少女だ。少女の行く先には平井の住むマンションがあった。
 くすりと笑みを浮かべる少女。だがその前に1つの影が現れた。
「動くな。これ以上先には進ません」
 少女の前に現れたのは慶悟だった。厳しい眼差しで少女を見つめていた。
「…………!」
 少女はくるりと背を向け、その場から逃げ出そうとした。が、後方にも2つの影が現れていた。
「逃がしませんわ」
 1人は撫子だった。手には実家の神社から借り受けてきた太刀を握っている。
「逃げても無駄よ。この一帯には、結界を張ってあるんだから。おとなしく浄化されなさい!」
 もう1人は祈だ。祈は得意げに少女に言った。
「……誰かと間違っているのでは……?」
 少女は3人に対してそう言った。が、慶悟がそれを一蹴した。
「たばかろうとしても無駄だ。事情はすっかり聞いている」
 手を叩き合図する慶悟。すると隠れていた5人が姿を見せた。シュライン、プリンキア、深雪、沙耶……そして慶悟たちに囲まれている少女と全く同じ姿の少女。
「彼女が話してくださいました。自分たちは昔に封じられた悪霊であると。けれどもそんな自分にも善なる部分があったのか、2つに分かれて封じられることになってしまったとも」
 静かに語る撫子。ホワンと名乗った少女の話を、要約して話しているのだ。
「善なる部分は小さな人形として封じられ、邪悪なる部分は大きな人形として封じられた……それがあなたです」
 撫子はすっと少女を指差した。一瞬沈黙の後、少女が笑い出した。
「あは……あはははは! 面白い、確かにその通りさ。どうせあたしを倒そうっていうんだろう? やれるもんならやってみるがいいさ。けどね、あたしを倒すってことは、あの娘も倒すってことなんだよ? 善なる魂を持つあの娘をさ! 何たって、あたしたちは元は1つなんだからねえ……あはははは!」
 少女――悪霊の言うことと同じことを、確かにホワンも話していた。しかしある一点が悪霊とホワンとでは決定的に違っていた。
「それぐらい承知している。ホワンはこう言ったぞ……好きな人間のためなら、自分はどうなっても構わないとな。人間を、精気を奪う対象としか見ていないお前では絶対に言えないような台詞をな!」
 慶悟が悪霊に対して術を放った。『禁呪』――悪霊の動きを封じたのだ。悪霊の顔色が変わった。
「彼女の想い……決して無駄にはしませんわ」
「だから安心して成仏なさいよ」
 口々につぶやく撫子と祈。3人はじりじりと悪霊に迫ってゆく。悪霊にはもうどうすることも出来なかった。
 慶悟の放った式神が悪霊を傷付ける。次いで撫子の太刀が悪霊を切り裂いた。最後、祈の手から淡く穏やかな光が悪霊を包むように放たれた。それは浄化の光だった。
「うぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!!」
 断末魔の叫びを上げる悪霊。沙耶と深雪は思わず目を逸らした。悪霊の倒れる時はホワンも倒れる時、2人ともホワンのそんな瞬間は見たくなかったからだった。
 浄化の光が消えた後には何も残っていなかった。
「終わったな……」
 くるっと振り返る慶悟。そして慶悟は目の前に驚くべき光景を見た。
「もう目を逸らさなくて大丈夫よ」
 シュラインが沙耶と深雪に話しかけた。その声に暗さは感じられず、いや逆に明るい。
「……え?」
「あっ……」
 驚く深雪と沙耶。目の前には、先程までと何ら変わることのないホワンの姿があったからだ。
「アー……これは予想外でシタねー。ドウしてなんデショウ?」
 ホワンに魔法のメイクを施した張本人であるプリンキアは、首を傾げながらつぶやいた。

●大団円【7】
 さて、その後のことだが――。
 何故か消え去ることのなかったホワンは、平井には事情を話すことなくそのまま姿を消そうと考えていた。だが、ホワンの平井に対する好意をしっかりと感じていた深雪とプリンキアと沙耶の説得により、平井に全てを話すことを決心したのだった。
 全ての事情を聞いた平井は、ホワンを拒絶することなく受け入れた。不思議なことにホワンはあれ以来人形に戻ることもなく、ずっと人間のままであった。
 今現在、ホワンは平井の家で幸せに仲良く暮らしているということである。

【君と、いつまでも 了】


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【 整理番号 / PC名(読み) 
                   / 性別 / 年齢 / 職業 】
【 0086 / シュライン・エマ(しゅらいん・えま)
  / 女 / 26 / 翻訳家&幽霊作家+時々草間興信所でバイト 】
【 0174 / 寒河江・深雪(さがえ・みゆき)
     / 女 / 22 / アナウンサー(お天気レポート担当) 】
【 0230 / 七森・沙耶(ななもり・さや)
                   / 女 / 17 / 高校生 】
【 0328 / 天薙・撫子(あまなぎ・なでしこ)
               / 女 / 18 / 大学生(巫女) 】
【 0389 / 真名神・慶悟(まながみ・けいご)
                   / 男 / 20 / 陰陽師 】
【 0818 / プリンキア・アルフヘイム(ぷりんきあ・あるふへいむ)
          / 女 / 35 / メイクアップアーティスト 】
【 0909 / 結城・祈(ゆうき・いのり)
                    / 女 / 9 / 小学生 】


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■         ライター通信          ■
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・『東京怪談ウェブゲーム』へのご参加ありがとうございます。本依頼の担当ライター、高原恵です。
・高原は原則としてPCを名で表記するようにしています。
・各タイトルの後ろには英数字がついていますが、数字は時間軸の流れを、英字が同時間帯別場面を意味します。ですので、1から始まっていなかったり、途中の数字が飛んでいる場合もあります。
・なお、本依頼の文章は(オープニングを除き)全10場面で構成されています。他の参加者の方の文章に目を通す機会がありましたら、本依頼の全体像がより見えてくるかもしれません。
・今回の参加者一覧は、整理番号順で固定しています。
・大変お待たせしました、人形と人間の恋のお話をお届けします。オープニングの文章で予想はつくかなと思っていたんですが、やはりそうみたいでしたね。
・実は今回、当初の予定では後味の悪い終わり方になるはずだったんです。悪霊を倒すと同時にホワンも壊れてしまって……などというように。ところがプレイングで見事にひっくり返されました、もちろんいい方に。こういうことがあるから、書いていてとても楽しいですね。文句なし、今回の依頼は大成功でしたよ。おめでとうございます。
・本文では触れられなかったので、少し補足を。悪霊もホワンも、平井が店を訪れた時に見初めていたんですね。ただ悪霊が夜になれば動けたのに対し、ホワンの方は満月の夜にしか動けなかったので、今回のような事態が引き起こってしまった訳です。
・真名神慶悟さん、15度目のご参加ありがとうございます。描写は少ないですが、式神は各場所にきちんと放ってました。人形屋へ向かったのは、プレイングで人形屋の方が先に書いてあったからです。
・感想等ありましたら、お気軽にテラコン等よりお送りください。
・それでは、また別の依頼でお会いできることを願って。