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<東京怪談ウェブゲーム アトラス編集部>


子猫の贈り物

◆麗香、猫になる
 にゃーん……
 誰もいないはずの編集部に子猫の泣き声が響いた。
「なに? 今の……」
 ひとり残業をしていた碇 麗香はいぶかしげに辺りを見つめる。だが、声の主らしきものは見当たらなかった。
「……まあ、気のせいね」
 麗香は机の上にあるさめきったコーヒーを口に含んだ。

 にゃーん……

 再び聞こえた泣き声に麗香は眉をひそめる。途端、目の前が真っ暗になり、麗香はその場に崩れ落ちた。ぼんやりとした意識の中、麗香が最後に見たもの。それは一匹の黒い子猫だった。

 次の日。出社してきた三下 忠雄は眼前の光景に立ち尽くしていた。
 艶かしく床に倒れて眠る麗香。彼女の頭からは黒い猫の耳がぴょこんと生え、短いスカートの裾からは黒い尻尾がのびている。
「…………しゃ、写真! 写真!」
 とりあえず三下はパシャリと猫耳麗香の寝姿をカメラにおさめる。撮影中にふと、編集長の机に見慣れぬ花が飾られているのを見つけた。紫色の斑点がついた小さな花だ。枝についている名札には「ホトトギス」と書かれている。
「……なんだろうこの花。と、とにかく今は編集長の方が大変だ」
 麗香をソファに寝かしつけ、忠雄は助けを呼びに外へと出て行った。

●本能と理性
 鏡に映る自分の姿に零下は顔を青ざめさせた
「な……なに!? 何なの!?」
 頭にぴょこんと生える二つの耳。どうみても本物の猫の耳だ。カチューシャの飾りでも目の錯角でもない。どうやら神経も通っているようで、触ると感覚も有るし自分の意志で動かす事も出来る。
「あーあ、麗香さん大変ねぇ」
 突然聞こえた声に麗香はばっと振り返った。笑いをこらえながらシュライン・エマは楽しげに目を細める。
「三下くんがあわてていたのてこれのことね。良く似合ってるわよ、その格好」
「え……!? 三下が何かしてるの?」
「あら『編集長が大変だーっ』ってそこら中に言いふらしているわよ」
「……あんのバカ!」
 駆け出す麗香をエマはあわてて肩を掴んで制する。
「その格好で外に出るつもり? 皆の笑い者にされるだけよ」
「……」
「まあ、ここは三下に任せてあげれば? 彼なりに一生懸命頑張ってるみたいなんだし」
「……そう、ね」
 しゅんと耳を垂れ、麗香はこくりと頷いた。
「急がば回れってね。待っている間、ボク達と楽しもうよっ」
 いつの間にか訪れていたライティア・エンレイとその使い魔ネイテが、両手にねこのおもちゃを握りしめながら微笑んでいた。僅かにただようまたたびの香りに、心をうずうずさせつつも麗香は平静を装い、彼らを睨みつけた。
「何のつもり? そんなので私が遊ぶとでも……」
「ほらほらーっ。れいかちゃーん☆」
「にゃっ!!」
 ライティアが振るねこじゃらしを麗香は反射的に追いかけた。はしっと捕まえた後、麗香は己の所業に顔を真っ赤にさせた。
 傍らでくすくすと笑うエマとネイテを麗香は必死に怒鳴りつける。
「そこ! 笑うな!」
「だって……ほーら、れいかちゃーん。ねずみさんですよー」
 ネイテはぽんとねずみのぬいぐるみを放り投げる。麗香は耳をピンと立てて逃げるぬいぐるみを懸命に捕まえようとした。
 花房 翠(はなぶさ すい)が来たのは丁度その時だった。書き上げた原稿を手に呆然と麗香を見つめている。我に帰った麗香はゆっくりと振り返り、翠を見上げた。
「…………」
 花房はふっと笑みをもらすと、どこから用意したのか黄色いゴムボールをひとつ麗香の眼前に取り出した。

●マジカル・マジック
 忠雄からの連絡をうけ、宮小路 皇騎(みやこうじ こうき)は急いで編集部までやってきた。
「……で、編集長の状態は?」
「そろそろ起きる頃だと思う。自分の姿にショックをうけてなきゃいいけど……」
 忠雄は皇騎と共に階段を駆け上がる。皇騎はひとつ息を吐き、ぽつりと呟いた。
「まあ……ヒステリーくらいは起こしていそうだけど、な」
「え……?」
「とにかく、まずは状況を確認してからだ」
 ばんっと皇騎は勢い良く扉を開け、麗香の無事を問いかける。皇騎の声にじゃれあっていた(?)一同を眺めていたエマが振り返り微笑みかけた。
「丁度良い所に来たわね。なかなかみものよ」
「へー……どれどれ、ってへーんしゅーちょー!!」
 皇騎に続いて入ってきた忠雄は悲鳴のような声をあげた。子猫のごとく必死におもちゃを追い掛ける麗香。それを暖かい目で見守る一同。何となく予想していたことだけに、皇騎は冷静にカメラを用意して、とりあえずシャッターを切る。
「うーん……光源がいまひとつかな……」
「そうじゃなくて、助けて下さいよ!」
「や、分かってる分かってる」
 あいまいな返事をかえしつつ、皇騎は同じようにカメラを向けている大角 御影(おおつの みかげ)に声をかけた。
「どうだ、撮れ具合は」
「被写体が良いと、やはり何を撮っても決まるものですねー……」
「だな。あとは光源とカメラ角度がー……」
「あ、あのー……編集長を助けて……」
 朗らかに雑談を交えた討論を始める二人に、忠雄はがっくりと肩を下ろした。慰めるようにぽんと肩を叩くエマ。忠雄は子犬のような瞳で見上げ、ふと視界にはいった袋を見て問いかけた。
「エマさん、その包みはなんですか?」
「今朝作った煮物よ。良ければ皆で食べようと思って持ってきたの。丁度良いからお茶請けにでもしましょうか」
 そう言って、お茶と取り皿を用意しにエマは席を立つ。
「ネイテ、エマさんを手伝ってやってくれ」
「はーい」
 ライティアに言われ、ネイテはエマの後をついて給湯室へと向かう。
 ひとしきり暴れて疲れたのか、麗香はその場に座り込みうたた寝を始めた。
「これじゃ、本当に猫そのものだな」
 苦笑を浮かべつつ、翠はそっと麗香をソファに寝かしつける。
「ねぇ……編集長がこうなった理由とか手がかりとか分かってる?」
 フィルムを交換しながら御影は忠雄に問いかけた。
「ぼくにもいまいち分からないんだ。そういえば変な花が飾ってあったな……」
「変な花?」
 御影は眉をひそめ、忠雄が指差す方にある植木鉢を見つめる。
「へー……なんか地味な花だね。確かにこんな花、編集長の趣味っぽくないし……」
 御影は鉢を掲げてしげしげと花を眺めた。外見からはおかしいところは見られない。中身になにか作用がでるものがあるのかな、とぼんやり御影は考えた。
「どこかの店で買ってきたのか?」
 興味深げにライティアも御影の背から鉢を覗きこんだ。そこへ麗香に毛布をかけていた翠が、歩み寄りながら御影に告げる。
「その花、ちょっと貸してくれないか?」
 受け取った鉢を机に置き、翠は呼吸を整えて手をかざした。途端、翠の頭の中に様々な映像が飛び込んできた。
「くそっ……余計な記憶ばかり残っていやがる」
 流れる記憶の中に一瞬、猫の姿が見えて翠はあっと小さな声をあげた。
「何か見えたのか?」
「……たぶん、麗香にとりついている猫だと思う……真っ黒で金色の瞳をしていたが……いきている感じがしなかった。もしかすると悪霊の類いかもしれんな」
 翠は深く深呼吸をし、更につきとめようと改めて気を集中させる。しばらくしてゆっくりと言葉を紡ぎ出した。
「何か言ってる……ーー望むなら、私の力、私の心……あなたにすべて捧げますーー……」
「それって……まさか編集長のあの姿は悪霊から力をもらったせい?」
 忠雄は身を乗り出して翠を問いつめようとする。翠はゆっくりと首を横に振り、そこまでは分からないと告げた。
「とにかく、その猫をまず探す必要があるかもしれんな……」
「猫の事ならおまかせっ!」
 ばんっといきなり扉が開き、妙に似合う派手な魔女っ娘スタイルに身を包んだ水野 想司(みずの そうじ)がさっそうと現れた。言葉の出ない全員に爽やかな笑顔をふりまいて、想司はとことこと麗香の元へ歩み寄る。
「ほっほー。これは大変だねっ。ええとー、こういう時はこれだっ!」
 見るからに怪しげな分厚い魔術書をぱらぱらとめくり、想司は懐より愛らしい猫の手の飾りが施されたステッキを取り出す。
「お、おい……何するつもり……」
 言いかけたランティアを制し、想司は謎の呪文と共に華麗に舞い始める。
「マジカル・リリカル♪るりりら〜☆」
 想司がステッキを振るたび、猫のにゃーんという泣き声と光の粒が舞う。
「にゃんにゃんニャンコの神様、お願い聞いてー!」
 ステッキから虹色の光が放たれ、編集部内を色とりどりの輝きに染め上げる。
 光がおさまった直後、ポン! とコミカルな音と共に掃除を除く、その場にいた全員の手が猫の手に変化した。手首の辺りから髪と同じ色の毛が生え、ちゃんと程よく柔らかい肉球が装備ずみの本格的な代物だ。
『なんじゃこりゃー!!』
「あれー? おっかしーなぁー。でも、皆良く似合ってるよ♪」
「……言いたいのはそれだけ、ですか?」
 落ち着いた口調だが、迫力の有る声で皇騎は静かに告げる。本能で危険を察知し、想司はくるんとステッキを振りかざした。
「る、ルルリラ・リリン♪ 僕を守ってー!」
 ぽんっ
「どわぁっ! 皇騎が猫になった!」
「おい! 誰かあいつを何とかしろ!」
 捕まえようとする翠と忠雄を面白半分にからかいながら逃げ回る想司。そのどたばたを眺めながら、やれやれと言った様子で、御影は猫になった皇騎を膝にのせて椅子に腰かける。
 人数分のお茶を用意し終えて戻ってきたエマとネイテはきょとんとした様子で、彼らのどたばた劇を眺めていた。
「なんか……猫化、伝染してない?」
「まー……放っておくが吉みたいですよ」
 すっかりくつろいでいる猫皇騎の顎をなで、御影は他人事のように答えた。
「あら、麗香ったらもう寝ちゃったのね」
 麗香の頬をつついてみるが、ちょっと不快そうに眉を寄せる以外に反応は見られない。
「丁度いい。ネイテ、ちょっとお願い出来るか?」
「麗香に憑依するの? でも先客がいるから難しそうなのよねー……」
「ならそいつを外に出してくれないか? 話がしたいんだ」
「OK。やってみる」

●宿るもの
 安らかに眠る麗香にネイテはそっと唇を重ねる。
「さて……出てらっしゃい……」
 麗香の目蓋が細かく動き、ゆっくりと瞳が開かれる。ネイテは満足げに笑みを浮かべ、ライティアに合図をした。
 傍らに腰を下ろし、ライティアはゆっくりと言葉を紡ぐ。
「キミの名前は……?」
「……ラッキー……」
「え?」
「エマさんどうかした?」
「……いいえ、何でも無いわ……」
 視線をそらして考え込むエマをネイテは不思議そうに見やる。
「もしかして、心当たりがあるの?」
「ちょっと知り合いの猫にそんな名前がいたなー……って。それだけよ」
「まー……ラッキーって名前、結構つける人多いみたいだしね」
 二人が会話をしている間にもライティアは麗香のなかにいる霊に質問を投げかけていた。その殆どが意味不明であったものの、ぽつりと霊はこう言葉をもらした。
「この人が僕を大切にしてくれるって言ったから……だから僕はこの人に一緒にいることにしたんだ」
「……それが麗香の迷惑になっていてもか?」
「寂しかった……いつも虐められて変なお薬飲まされて、おもちゃみたいに放り出されて……でもこの人は違う。きっと違う。心の暖かい気持ちの良い人だもの……」
 目を細め、胸にそっと手をのせる。
 ようやく想司との鬼ごっこを終えた翠は、エマの煮物をかじりながら様子を眺めていたが、徐に時計を見やり呟いた。
「いけね、もうこんな時間だ。じゃ、俺は用事があるから先に帰らせてもらうわ。あー……そうだ。この手、どうにかならねぇか?」
「そんなの僕のこのステッキで……」
「元凶は黙ってて」
 ネイテは想司をじろりと睨み付けると指をぱちんとならした。途端、想司にかけられた術が見事に解かれ、再び元の人間の手に戻る。
「さんきゅ。また明日遊びに来てやるよ」
 さり気なく煮物の入ったパッキングを鞄に詰めて、翠は挨拶もそこそこに出て行った。
「私も興信所の方に戻らないと行けないかな。じゃあね、ラッキーちゃん」
 エマは軽く麗香の額に口付けをして扉に向かう。
「これ以上は聞いても無駄なようだし……ボク達も一旦帰るとしようか」
 ライティアは肩をすくめてネイテに告げる。三下は申し訳なさそうに顔を渋くさせた。
「また何かあったら連絡してくれ。ボク達で良ければ協力するから」
 にこやかに微笑み、ライティアとネイテは仲良く扉の向こうへ消えて行った。

◇子猫の結末
「……え? 死んだ?」
 エマはナースが告げる言葉にがくぜんとした。
「ええ……小児科の子供達が悪戯していたらしく、うっかり屋上から落としてしまったらしいんです」
「それっていつの話?」
「先週の木曜日です。どうもうち所が悪かったらしく、即死でした。ごめんなさい、折角譲って頂いたのにこんな結果になってしまって……」
 ナースはぎゅっと腕を握り、あふれる涙を堪えるように目を伏せる。
「いいのよ……事故だったんですもの。仕方が無いわ」
「本当にごめんなさい……」
「あなたが謝ることはないわ。ならせめて挨拶していきたいから、お墓……案内してくれない?」
「は、はい……」
 裏庭の隅に小さくもられた土。そこがラッキーの墓だった。
「久しぶり、ラッキーちゃん……」
 ふと、墓の横に紫色の小さな花が咲いているのをエマは見つけた。花を一瞥してはっと息を飲む。
「……ホト、トギス……。なる程、そういうことね。やっぱり麗香さんにいる子はラッキーちゃんなのね……」
 目を細めて笑みを浮かべると、エマは空を見上げた。
 残暑を思わせる透き通るような蒼い空に、飛行機雲がゆっくりと白い筋を引いていた。

●別れの挨拶
 その夜。人のいなくなった編集部内を想司は明かりも付けずに漁り回っていた。
「あーっ、おかしの山はっけーん!」
 ふと扉が開き、想司は素早く身構える。
「誰!?」
「しー……麗香さん起きちゃうでしょ。折角だから差し入れ持ってきたのよ」
 エマは手に下げていた袋から手製のプリンを手渡した。
「わーいっ。ありがとー」

 ……にゃーん……

 僅かに聞こえた鳴き声に二人ははっと息を飲んだ。

……にゃー……

「……ごめんなさい……だって」
「……え?」
「本当はずっとここにいたかったけど迷惑しているみたいだし、皆の所へ帰るって……」
「そう……」
 エマは目を伏せ、静かに歌を紡ぎ始めた。柔らかな歌声は微かに聞こえる猫の鳴き声と共鳴し、溶け込むように闇に響き渡る。やがて歌に溶けるように鳴き声は消えていった。
「あーあ、行っちゃった。いいや、僕も帰ろーっと」
 あっけらかんと想司はそう告げると、ひょいと窓から飛び下り、夜の街へと消えて行った。
 歌いながらソファに眠る麗香の傍らに腰を下ろし、エマは苦笑を浮かべる。あれだけ騒いでいた猫の耳はすでに形も無く、手入れの行き届いた艶やかな髪がクッションに広がっているだけだ。
「結局、三下クンの取り越し苦労ってわけね」
 肩を竦めてエマは穏やかな笑みを浮かべる。
「それにしても無防備ね。私が男だったら襲ってるぞ、コラ」
 くすくすと笑いながら、エマは麗香の髪を優しくなでる。ネオンの明かりに浮かび上がるホトトギスの花を見つめながら、エマはぼんやりと呟いた。
「永遠(とわ)にあなたのもの……か。幸運の持ち主になれるチャンスだったのに、惜しい事をしちゃったわね」
 起こさないよう静かに腰をあげ、プリンの入った袋を机に置くと、エマはそっと編集部を後にした。

●くりかえされる恩返し
 それからしばらくの間。麗香は編集部内で話題の人となっていた。例の猫耳姿がこともあろうに社内報の一面に飾られていたのだ。忠雄を初め、カメラにその姿をおさめた者達は全員首を横に振ったが、麗香がそれに納得するはずも無く、噂がおさまるまでずっと誰も近寄らせようとはしなかった。
「そういえば編集長。この花、どうします?」
「あー……適当に捨てといて」
「じゃあ、折角だし僕がもらっても良いですか?」

……にゃーん……

「え? 何か言いました?」
「いいえ、言って無いわよ」
「おかしいなー。何か聞こえたような気がしたんだけど……」
 そのあくる日、忠雄に猫化の悲劇が起こるのをこの時の彼はまだ知る由も無かった……

 おわり

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名      /性別/年齢/ 職業】
 0028 / 大角・御影    / 男/24/フリーカメラマン
 0086 / シュライン・エマ / 女/26/翻訳家&幽霊作家
                       +時々草間興信所でバイト
 0424 / 水野・想司    / 男/14/吸血鬼ハンター
 0461 / 宮小路・皇騎   / 男/20/大学生
 0476 /ライティア・エンレイ/ 男/25/悪魔召喚士
 0523 / 花房・翠     / 男/20/フリージャーナリスト
                       (財閥御曹司・陰陽師)
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■         ライター通信          ■
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 お待たせしました。「子猫の贈り物」をお届け致します。
 実は、謎ときそのものは過去の私の作品を知らないと分からないと言うなかなか参加者様をなめきった内容だったりするのですが、楽しんで頂けたでしょうか(まて)

 シェライン・エマ様:なんとか麗香さんの貞操は守れたようです(え)ラッキーちゃんについては……ほ、本当は生霊にしようかと思ったんですが、それもそれでなんだかなと思い、このような結果になってしまいました。でも、お気に入りの子なので、もしかすると次回作があったら復活してるかもしれませんが。

 今回の謎の全てはある意味、それぞれの個別を読まないと分からないかもしれません。
 どうしても気になる人は他の方のお話も読むことをおすすめします。

 それではまた別の物語でお会いしましょう。
 最後になりましたが、この度のご参加有り難うございました。

 谷口舞拝