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壊れた季節の中で【完結編】
貴方が消えたあの日から、私の四季は止まっている――
◇
事件について思案しながら、シュライン・エマは館内を歩き回っていた。
せっかくドレスアップしてきたのだが、こうなるとかえってうっとおしい。
(どうして、こんなことになっちゃったのかしら…)
思わず漏らしたため息は、海よりも深い。
しばらくあてもなく歩いていると、館の2階から3階に上がる途中、踊り場にバルコニーがあるのに気付いた。
庭が見渡せるそこには、先客がいる。
シュラインが窓ガラスを軽く叩くと、彼は素早い動作で振り返った。
「…シュライン」
背の低い少年――夢崎英彦は、彼女の姿を確認して肩をすくめる。
その動作にどういう気持ちが隠れているのかは知らないが、特に気にせず、シュラインはバルコニーに出た。
「どう?解決しそう?」
子供のように見えるが、これまで何回も草間を助けたことのある頭脳明晰な彼のことだ。
もしかしたら、と淡い期待をいだいて尋ねれば、やはり英彦は余裕ありげな笑みを浮かべる。
「さて、ね。だいたいの見当はついているが、確証は持てないな」
「私はさっぱりよ」
自分の台詞に、思わず苦笑いが浮かんだ。
そのまましばらく、どちらも口を開くことなく、時間だけが過ぎる。
「…かもしれない」
ポツリと呟いたシュラインの声に、少年は耳ざとく反応した。
「なんだ?」
手すりに身体を預け、言うか言うまいか、一瞬だけ考える。
そして、吐息と共に吐き出した。
「武彦さんは、もう答えを知っているのかもしれない」
さきほど会ったときの草間の態度からすると、おそらく彼はもう、真相に気付いているはずだ。
むしろ、はじめから何かが起きるのを知っていた節がある。
だからあれほどまでに、ここに来るのを嫌がったに違いない――。
草間に会って話をしてくる、という英彦と別れ、縁の母・相沢春恵の好意によって通された客室に戻った。
ソファでは、周りの雰囲気を敏感に感じ取って、すっかり落ち込んでしまった星弥が眠っている。
うっすらとついた涙の後に触れ、シュラインは嘆息した。
「しゅらいん…?」
その手の感触に気付いて、星弥が目を醒ます。
「ごめんね、起こしちゃったかしら?」
優しく微笑みかけ、シュラインは少女の頭を撫でた。
星弥はぷるぷると首を振ると、
「ううん…しゅらいんが来てくれて、よかったの」
短時間とはいえ、きっとひとりで心細かったのだろう。
もう一度、ごめんねと心の中で呟いて、シュラインは小さな星弥を抱き上げた。
見た目よりもだいぶ軽いのは、純粋な『人間』ではないからだろうか。
「これから武彦さんの所に行こうと思うんだけど、一緒に行く?」
コクリとうなずく星弥を連れて、シュラインは草間の部屋を目指した。
◇
草間がこもっている部屋の前で、ちょうど大上隆之介、慧蓮・エーリエル、小日向星弥、シュライン・エマの4人がバッタリと出くわした。
皆一様に暗い表情をしてはいるものの、知り合いに出会えたことで、少しだけ安堵の色浮かんだのががうかがえる。
「ふたりも、武彦さんに話を?」
シュラインが問うと、隆之介が頷いた。
「ああ。草間さんなら、絶対何か感づいてると思ってさ」
「さっきも、そんな雰囲気だったでしょう?」
慧蓮の言葉に、今度はシュラインが同意する番だった。
先程の草間の態度は、誰もがそのように感じざるを得ないものだったようだ。
代表して隆之介が部屋の扉を開けると、草間武彦は奥のソファに体をうずめるように腰掛けていた。
「よう…どうした、みんな揃って」
こちらに気づき片手をあげるが、表情は冴えない。
思わず4人は顔を見合わせる。
「たけひこー」
それまでシュラインに抱きかかえられていた星弥が、飛び降り、草間に駆け寄った。
それを、まるで父親のように受け止め、草間が微苦笑する。
「どうした?」
「話を、聞かせて欲しいんだ。何か知ってるんだろ?」
星弥のかわりに、隆之介が答えた。
「話って…」
普段は軟派な隆之介の真剣な顔つきに、茶化そうとした草間の動きが止まった。
ややあって、あきらめたように深々とため息をつく。
「考えてることは、みんな同じってわけか?」
星弥、隆之介、シュライン、慧蓮――順番に草間に見据えられて、それぞれがそれを肯定した。
「じゃあ、みんなその辺に座るといい。少し長くなると思う」
「ごめんね、武彦さん…」
さりげなく草間の隣に腰を下ろしながら、シュラインが目を伏せた。
「来たら何か起こると思って、参加を渋ってたんじゃない…?」
当初、草間は頑なにパーティへの参加を拒んでいた。
はじめはただ面倒なだけかと思っていたけれど、今ならば少し理由がわかる気がする。
草間は何も答えなかったが、かわりにシュラインの頭をポンポンと軽く叩いた。
彼の膝の上の星弥が、小さな手を伸ばしてきたので、手を繋ぐ。
「どこから話をしようか?」
草間の問いに、正面に座った慧蓮が挙手をした。
「やっぱり、貴方は初めからすべてを知っていたのね?」
「ああ。これは俺が来たから起こった事件だと言っても、過言ではないだろうな」
「犯人は――縁さん、か?」
その隣から、隆之介がおそるおそる、といった様子で口を挟んだ。
たどり着きたくなかった――口に出したくなかった名前に、奥歯を噛み締めずにはいられない。
慧蓮も、シュラインも、星弥でさえも同じように推理していたようだ。
全員に視線を注がれた草間は、無造作に煙草を銜えた。星弥が膝の上にいるため、火はつけない。
「犯人という言い方が正しいかどうかはわからないが、首謀者は相沢縁だ。間違いない」
「首謀者?」
妙な言い方に、シュラインは首を傾げた。
「ああ。殺人事件など実際には起きていないんだから、犯人という言い方は正しくないだろうな」
『起きていない!?』
全員の驚嘆した声が重なった。
まさかそんなはずはない。白いシーツのかけられた、遠藤の死体を見た者がいるではないか――。
「でもたしかに、遠藤さんが亡くなったというのを聞いただけで、本当に亡くなっているかを確認しては、いないのではないかしら」
口元に手をあてて、ハッとしたように顔をあげる慧蓮。
その言葉に、シュラインと隆之介も思い至った。
シーツの下に本当に遠藤がいたのか、確認した者がいただろうか?
答えは、否だ。
「なら、狂言って事か?」
「そうだ」
「なんでまた、そんなことを…」
隆之介は、身を乗りだした。
遠藤は、調査によれば、相沢春恵が招待したことになっている。
縁と直接の関わりはないはずだ。
「そのあたりは、少し昔話をしよう。俺が大学生の頃の、な――」
星弥の頭をゆっくり撫でながら、草間は窓の外に目をやった。
◇
大学時代、草間武彦はあまり真面目な学生ではなかった。
学校に出てきても、たいてい中庭のベンチで煙草を吸っているか、サークル(友人に無理やり入れられた推理小説研究会、通称ミス研である)の部室で寝ているかのどちらか。
授業にはほとんど出席したことがなく、心優しき友人のノートだけが頼りだった。
そんなある日のこと。
『天高く』の言葉通り、澄み渡る青空の下、草間が読書をしながら煙草を吹かしていると、突然声をかけられた。
「おーい、武彦」
その声の主は、断りもなく草間の隣に腰を下ろすと、馴れ馴れしく肩を組んでくる。
「あんまり本ばっかり読んでると、そのうち本になるぞー?」
「そいつは良い。なれるものなら、是非なってみたいね」
「そしたらオマエ、世界びっくり人間コンテストで優勝できるぜ」
「…の前に裕樹(ゆうき)、首が絞まってる」
こんな風に軽口を叩き合える程の仲なのは、このキャンパス内ではごくわずかであった。
サークルに入るキッカケを作ったのはこの男、尾藤裕樹(びとう・ゆうき)である。
入学してすぐに知り合い、気付けば大学にいる時間の大半を、この男と過ごしていた。
「ところで、どうなんだ?就活のほうは」
裕樹の拘束から逃れた草間は、本を閉じ、吸い終わった煙草を手近の灰皿に放り込む。
入学してから3年と少し。順調にいっていれば、就職活動も終わりに近づいている頃合いだ。
「まぁ留年続きの武彦には無縁な話だろーけど…」
「…五月蠅い」
からかうような口調の裕樹を一蹴して、草間は新しい煙草に火をつける。
その横で苦笑しながら、裕樹は大きくVサインを作った。
「小さい所だけど、芸能プロダクションに所属することが決定いたしましたー」
「そうか。良かったな」
裕樹は根っからの芝居好きで、役者を目指して上京してきた男である。
彼が演劇サークルに所属して、芝居に打ち込んでいる姿をずっと見てきただけに、所属先が決まってホッとした。
まるで父親のような心境だな、とひそかに苦笑する。
「ホント、武彦にも感謝してるよ。ありがとな」
「ああ。いつかお前が有名になったら、3倍くらいにして返してくれ」
「ははっ、任せとけって」
これから卒業論文の指導を受けると言って裕樹が去った後、再び草間は本を開いた。
取り立ててどこが好き、というわけでもないのだが、惰性で読み続けている作家の新刊である。
「『世界が罪と悲しみでできているというのなら――』」
ふいに、背後から、草間が読んでいる部分を朗読する者が現れた。
その存在に、気付いていなかったわけではない。
気付かない振りをしていただけだ。
「『私はもう、生き続けることは出来ない』――だって。あなたもそう思う、草間くん?」
その女性の名は、相沢縁(あいざわ・ゆかり)と言う。
「裕樹なら、研究室に行ったぞ」
「知ってるわ。あとで逢う約束、してるから」
彼女こそが、草間がミス研に入るハメになった『裕樹の』口実だ。
縁は童顔で、草間と同い年にはとても見えない。だが外見とは裏腹に、かなりしっかりしている。
そんなところが良いのだと裕樹は言うが、草間にはよくわからない。
「おまえは、就職決まったのか?」
視線を合わせようとしない草間の問いにも慣れた様子で、縁は笑った。
「私は、父の会社にいくから」
「そう、だったな…」
その時視界の端に映った縁の表情が、今にも泣き出しそうだったので、草間は思わず振り返る。
「相沢…」
だが、その言葉を遮るように、遠くから縁に声をかける者がいた。
「縁先輩!」
「…彼、サークルの後輩でね、近所に住んでる幼なじみでもあるの。じゃ、私もう行くわね」
後輩に手を振り返し、簡単な説明を残して縁も去った。
行き場をなくした右腕が宙をさまよい、苦笑する。
しかし、唐突に現れては唐突に去るこのカップルが、草間は嫌いではなかった。
裕樹と縁が卒業した2年後、ようやく草間も卒業論文なるものの制作を始めていた。
そのころになると、裕樹はテレビドラマにも良く出演するようになった。
草間はそういう方面には疎いのでよくわからないが、新人としては異例のスピードで若手トップクラスに登りつめたと、再履修のクラスで一緒になった名前も知らない少女が言っていた。
縁の実家である相沢貿易も、貿易会社として不動の地位を気付いていた。
そんな、ある秋の日の午後のことである。
『ユウガタ5ジ シリツコウエン ケンセツヨテイチ デ アオウ ユウキ』
相変わらず唐突に、裕樹からポケベルのメッセージが届いた。
市立公園の建設予定地とは、縁の家の近くにある広大な敷地のことである。
確かに、そこならば人気も少ない。
いまやトップスターの仲間入りをした裕樹も、お忍びでやってくるにはちょうど良いのだろう。
(久しぶりに会ってやるか)
ここ数ヶ月、互いの近況報告すらしていないことに思い至り、草間は出掛けることにした。
そのころには知人のツテで、ある興信所に住み込みでバイトをしていたので、所長に断って約束の1時間前に興信所を出る。
おそらく今日は縁も来ているはずだろう――そんな風に思案しながら、約束の場所にたどり着いたのは、待ち合わせ時刻のちょうど5分前だった。
いつも遅れがちな草間にしては珍しいことだ。
刺すような冷たい風の中、薄いコートの襟を掻き合わせて、裕樹を待った。
そして、『建設予定地』と表示してある低いフェンスに腰掛け、6本目の煙草が燃え尽きるころ。
「草間くん!」
予想だにしなかった方向―公園予定地の中から、縁が真っ青な顔をして走ってくる。
何かあったのは明白だった。
もともと生えている木々や、工事に使われる予定の機材などで遮られて、奥の方は見通せない。
「救急車…ッ、裕樹が、裕樹が…!」
「落ち着け、相沢」
「だって裕樹が死んでるのよおぉぉぅ…!」
最後のほうは、嗚咽にまじって聞き取れなかった。
死?裕樹が?
頭を鈍器で殴られたかのような衝撃が走る。
その瞬間に、草間は駆けだしていた。
すっかり葉を落とした木々の向こう、凍える土に赤黒い血を流し、地に倒れ伏しているのは――
「裕樹…」
絞り出した声は掠れていた。
頼りない足取りで近寄り、流行最先端のファッションに身を固めた友人に触れる。
もうその体は冷たくなっていたけれど、割れた額からはいつまでも鮮血が流れ続けていた。
◇
草間の話を聞き終えたとき、誰も言葉を発することが出来なかった。
あまりにも予想外な、草間と縁の過去。
星弥が小さくすすり泣き始めると、慌ててシュラインが草間とバトンタッチする。
「大丈夫だからね、星弥ちゃん…」
それで我に返り、隆之介が草間に訊ねた。
「その時、裕樹って人を殺したの、は…」
舌が絡まって、うまく喋れない。
状況から判断するならば、こたえはただひとつ、だ。
――相沢縁。
「逮捕、されなかったの?」
シュラインがおそるおそる話に参加すると、慧蓮が膝の上で両手を組んで、ゆっくりと首を振る。
「おそらくは、相沢家の力を使って揉み消したのでしょうね――旦那様と、奥様が」
慧蓮の視線の先で、草間が頷いた。
「相沢家はその後すぐに現場の公園建設予定地を買い取り、最近になって――この家を建てたのさ」
証拠隠滅という思惑もあったのだろう。
全ては、娘の縁を守るために行われたことだ。
その時、隆之介が弾かれたように顔を上げた。
「話に出てきた縁さんの後輩って、もしかして遠藤…?」
近所に住む幼なじみ。だから春恵が招待した――それで説明がつく。
「でも…」
そこまでは解った。
だが、肝心の動機は?
全員が各々思案を巡らせるが、これといった動機が思い浮かばない。
(いったい、何のためにこんな茶番を…?)
そして草間が、ゆっくりと部屋の扉のほうへ足を進めた。
「言ったろう?俺が来なければ、この計画は実行に移されなかったはずなんだ」
言いながら、ドアノブに手をかける。
(ああ…そうか)
全員の脳裏に、神の啓示のようにひとつの事実が浮かび上がった。
縁が裕樹を殺してしまったその時、草間が何をしたのか。
「俺は相沢の罪を隠すのに荷担した。それを咎めたいんだろう…相沢?」
キィ、と音を立てて扉が開くと、その向こうに相沢縁が立っていた。
相変わらずの、美しい微笑をたたえて。
◇
「裕樹と同じ場所で、同じ風に死んでいる人を見たら、思い出してくれるんじゃないかと思ったの」
全員の注目を浴びながら、縁はハッキリとした口調で語りだした。
その言葉に澱みはない。
「あの時、草間くんは私を責めなかった――」
どうして?と訊ねる縁に、隆之介も同感だった。
もしも草間が何かしらの証言をしたならば、縁の罪が立証されていた確率は、かなり高い。
だが、シュラインには、その理由が何となくわかる気がした。
尾藤裕樹という友人を失って、そのうえ相沢縁という友人までも失うことが、耐えられなかったのだろう。
(だから、何もせず――相沢家の人間が事件を揉み消すのを、傍観していたんだ)
「草間くん。私の季節は裕樹が死んだあの秋のまま、ずっと止まってしまっているわ」
縁の言葉に、草間は首を横に振る。
その草間の腕を、隆之介は乱暴に掴んだ。
「大上…」
「逃げんな!真っ正面から戦って…終わらせてやれよ」
噛みつくように怒鳴り、それから縁の気持ちを思って、歯ぎしりする。
行き場のなくなった罪悪感を、ひとり抱き続けるしかなかった、哀れな女性――。
「ゆかりおねーさん…」
シュラインの腕の中から、星弥が手を伸ばす。
「ウソのお顔のおねーさんはイヤだけど、ホントのこと言ってるおねーさんは、せーや好きなの…」
「私も、可愛い星弥ちゃんが大好きだわ」
驚いて目を見開いた縁だったが、そっと手を伸ばして、一瞬だけ星弥の髪に触れた。
それから、縁は慧蓮に向き直る。
「私、あなたのアクセサリーがすごく好きだった…」
それまで大人しく座っていた慧蓮は、真剣な面もちで頷いた。
それを確認して、縁は悠然と微笑む。
「またいつか、デザインしていただける日が来るかしら?」
「…シュライン」
その様子を見守っていたシュラインは、突然草間に呼ばれて身をすくませた。
「は、はい?」
思わずかしこまった返事をしてしまう。
「これから相沢と、忠道氏たちと話をしてくる。星弥のことは頼んだぞ」
「……! うん、まかせて頂戴!」
縁の罪を立証することは、きっと難しいだろう。
少し時間が経ちすぎてしまった。
だが、彼女の罪と向かい合うことが、草間のためにも、縁のためにも必要なのだろう。
だとすれば、自分たちに出来るのは、見守ることだけだ。
◇
草間を残し、4人は帰路につくことにした。
さすがに後味は悪いけれど、決して後ろ向きではない。
門を出て坂を下り、振り返ると、高台に建つ『四季の館』が、夕日を浴びて橙色に輝いていた。
秋は、すべてが終わる季節。
冷たい冬を越えれば、美しい花が咲き乱れる春が来るように、いつか縁の時間も動き出すのだろうか――?
そう遠くない未来にきっとその日が来るよう、願わずにはいられなかった。
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
【0086/シュライン・エマ/女/26歳/翻訳家&幽霊作家+時々草間興信所でバイト】
【0365/大上隆之介(おおかみ・りゅうのすけ)/男/300歳/大学生】
【0375/小日向星弥(こひなた・せいや)/女/100歳/確信犯的迷子】
【0487/慧蓮・エーリエル(えれん・―)/女/500歳/旅行者(兼宝飾デザイナー)】
【0523/花房翠(はなぶさ・すい)/男/20歳/フリージャーナリスト】
【0555/夢崎英彦(むざき・ひでひこ)/男/16歳/探求者】
【0633/保月真奈美(ほづき・まなみ)/女/22歳/タッチセラピスト】
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■ ライター通信 ■
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たいへん永らくお待たせいたしました…!
担当ライターの多摩仙太でございます。
これにて『壊れた季節の中で』シリーズ完結と相成りました。
ほとんど全員の方に第1話からお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。
今回は大きく分けて3つに話が分かれております。
いわゆるパラレルな展開なのですが、事件の本質的なところはすべて同じです。
また、2PCで会話している場面は、そのお相手の方の文章を読むと、その時の相手の感情などがわかるという…多摩仙太初の試みです(笑)
お暇なときにでも、他の参加者さんの文章を読んでいただけると、さらに楽しんでいただけるのではないかと思います。
ちなみに、事件の真相などではっきり書いていない部分(特に、草間の過去の部分でしょうか…)に関しましては、みなさんに想像していただいて、それが真相ということでよろしくお納め下さい。
また、どうしてもはっきりとした解答が欲しい場合には、私のホームページやテラコンのメールなどで質問して下さいませ。
ほとんど全員が『犯人』は見抜いていたようですが、動機に関してはやはり難しかったですね。
実を申しますと、続けていくうちに予定とかなり違う展開になってしまいまして(汗)
結果的には上手く完結したと思うのですが…いかがでしたでしょうか。
感想などなどお待ち申し上げておりますので、よろしくお願いいたします。
シュライン・エマさん。
草間さん、星弥ちゃんとの3人セットというかんじで、楽しく書かせていただきました。
全話参加していただいて、本当にどうもありがとうございました!
次回は11月頃に新作を発表いたします。
詳細はホームページにてお知らせしておりますので、よろしければチェックしてみて下さいませ。
それでは、みなさま本当にありがとうございました。
心よりの感謝を込めて…。
2002.10.16 多摩仙太
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