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<東京怪談ウェブゲーム ゴーストネットOFF>


もう一つの学園祭
□オープニング

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タイトル:学園祭 投稿者:TAKATO

こんにちは! 僕の通っている学校は今度の週末が文化祭です。
僕は写真部なんですが、今度取り潰される旧校舎を映したんです。
でも、変なものが映っちゃって。あんまり多いんでこっそりと
「心霊写真展」を開こうかと思っています。
それと、こんな写真が撮れちゃったので誰か行ってくれる人が
いないかなって思ってるんです。
あ、文化祭自体も楽しいですよ。良かったらどうぞ。
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 URLが記載されていたので雫はクリックしてみた。
 すると、文化祭の要項と地図。そして一枚の写真。
 古い校舎の掲示板に張り紙が一つ
「あ、書いてある事読めるみたい。なになに? 後夜祭を資料館でおこないます?」
 写真の下に一文。
「資料館は取り壊しが決定していて現在立ち入り禁止になっています。実際の後夜祭は体育館で行われますし、写真の場所にはポスターは貼ってありませんでした」
「……じゃあ、これって、誰が作ったポスターなの? 実際に行ってみたらどうなるのかなあ? ちょっと面白そうかも☆」
 雫は早速一緒に行ってくれる人を求めるべく書き込みを始めた。

■心霊写真展
 写真部の展示の奥にもう一つひっそりと開催されている出し物がある。閉鎖され、取り壊される事になった旧校舎と資料館の写真の中でも特殊な物ばかりが、ここに集められている。別名心霊写真展。そう、そこに揃えられているのはこの世ならぬモノが写り込んだ写真ばかりだ。
 それらをゆっくりと時間をかけて見ている少女がいる。端から見れば大人しそうな少女だが、写真を見る目は鋭い。ゴーストネットOFFの書き込みに応じて来た彼女は名を月杜雫(つきもり・しずく)という。
 写真にはどれにも人影が写っている。うっすらと、或いは本当にそこにいるかのようにはっきりと写っているそれらは、全て霊だと言う。霊達の中には興味有り気にこちらを見ている者もいるし、まるでどこかに行く途中だと言わんばかりにカメラとは関係のない方向を向いている者もいる。
 一枚や二枚ならまだしも、写真展というだけあって20枚以上がその小さな一角に張り出されているのは中々の見物と言える。
(どれも悪い気は感じられないわね……)
「どうですか? なかなかすごい数撮れているでしょう?」
 密かにため息をついた所に突然後ろから声をかけられた月杜は小さく息を呑んだ。
「藤原さん……。えぇ、でも悪い写真じゃなさそうですね」
 そう言われて相好を崩した彼の名は藤原貴斗(ふじわら・たかと)という。ゴーストネットOFFではTAKATOというハンドル・ネームを使っている。今回の心霊写真展の主催者でもある彼は、よく言えば二枚目半といった明るい少年だった。
「うちの学校にあんまり悪い霊なんていないですよ、きっと」
 やけに確信有り気に藤原はそう言った。先を促すように僅かに首を傾げた。それを受けて藤原は一つの写真を指差す。
 校舎の窓が並んだその写真はぱっと見、どこにも異常はないように見える。中心部にある一つの窓にだけカーテンが掛かっているのが不自然と言えば、不自然だ。
「この部屋って元は生徒会室だったんです。新校舎に移ってから会長達、結構残念がってたんですよ」
「じゃあ、これってやっぱりこのカーテンが?」
 月杜の目から見てもそれは何の変哲もないカーテンである――霊気を微弱に帯びている事を覗けば、であるが。
「そうなんですよ。とっても付けても、開けても閉めても、外から見たらカーテン閉めっぱなし。会長達も散々試した挙句冬の間は陽射しが入って暖かいからってカーテン取り外していましたよ」
 まあ夏の間は流石にカーテンつけていたそうですけど。笑いながらそう続けられて月杜は首を傾げる。仮にも霊現象である、そんなにあっけらかんとしていて良いものだろうか。
「誰も怖がらなかったんですか?」
「流石に一年の頃は驚いたり、怖がったりしますけど、別にカーテン閉まっているだけなら実害も問題もありませんし」
 確かに問題はない、内側から見れば普通なら実害もないだろう。が、何か間違っているような気がするのは果たして月杜だけなのだろうか。何をどう突っ込めば良いのか月杜には今一つわからない。仕方がないので話の矛先を変える事にした。
「そういえば、掲示板の写真って?」
「あ、こっちです」
 奥の方に案内されて一枚の引き伸ばした写真の前に立つ。成程、確かに掲示板がありポスターがはってある。達筆な字で『後夜祭』と書かれたそれの下の部分に資料館で6時から行われる旨が書き込まれている。いかにも手作りポスターと言った按配だ。
「この場所に連れて行ってもらえますか?」
 月杜は藤原を見上げてそう言った。

■旧校舎
 灰野輝史(かいや・てるふみ)が写真部の展示教室を訪れたのは昼を少し回った時間である。手土産代わりにジューク喫茶で買い込んだサンドイッチ片手である。
 そのサンドイッチはといえば、今目の前に座る月杜と藤原のランチになっている。灰野はクッキーを同じテーブルについて食べていた。それぞれペットボトルの飲み物を前に置いている。
「おいしいですね。これ」
「ああ。俺もツナのは美味しいと思っていたのですよ」
「あ。じゃあ、これ」
 手をつけてない半分を返そうとした月杜に灰野は笑って軽く手を振った。
「さっきたくさん食べたから大丈夫。それは月杜さんの分」
「ありがとうございます」
 目が合った事で少し動揺したらしい風情で視線を下げて月杜が礼を言う。藤原はと言えば親に持たされた弁当にさらにサンドイッチを食べている。余程美味しいのか、おなかが空いていたのか結構な勢いで喋る暇もないらしい。
「男の人ってたくさん食べるんですね……」
 やや呆れた口調の月杜に灰野は肩を竦めた。
「このくらいの時は俺も良く食べていましたよ。成長期だし腹が減るものなのです」
 成程、そういうものかと月杜は頷いた。ようやく、自分が話題になっていると気がついて目を上げた藤原が不思議そうにしているので、ついつい笑ってしまった二人だった。
 旧校舎と資料館は校内でも南側の端に位置する。食後の散歩がてらにのんびり歩いていた灰野、月杜、藤原は暖かい陽射しの中で校舎を見上げた。
「悪い気は感じられませんね。……おや、一部屋だけカーテンがかかっている……」
 不審そうに灰野が目を細めた。さらに眉が寄せられたのはそれが霊気を放っているからだった。月杜が躊躇いがちに口を開く。
「あれ……七不思議の一つだそうです」
「そう。いつ見ても外からはカーテンが掛かって見える教室なんですよ」
 藤原の捕捉にもう一度灰野はカーテンを眺めた。写真でもちゃんと撮影できたんですよと上機嫌の藤原の言葉に、そういうものかなと肩を竦める。
 校舎沿いに歩いていくと開けた場所に大きな桜の木がある。そろそろ木の方も冬支度を始めているのかよく見ると葉の先が染まりかけているものもある。月杜は家の神社にある神木と同じ気を発しているそれに思わず見とれた。
(なんて綺麗……。力を使わなくてもはっきりと感じ取れる。柔らかな癒しの気だわ)
「成程。この木がこの学校を浄化しているのですね」
 深く納得したような灰野の言葉に月杜は驚いて目を向ける。今まさに同じ事に行き着いていたからだ。灰野は月杜の視線を感じて言葉を続ける。
「元々学校という場所は、人の『想い』が溜りやすい所ではあるのですが」
 月杜もそれはよく知っているので軽く頷く。藤原は感心したような声を漏らした。
「こちら側の文化祭と時期をあわせて、『あちら側』の住人の皆さんがフェアウェル・パーティをするのかもしれませんね」
「フェアウェル・パーティ?」
 小さく首を傾げた月杜に灰野はお別れ会の意味ですよと説明する。
「校舎や資料館にお別れ会の後夜祭、ですか。だったら素敵ですね」
「まあ、一応用心に越したことはありませんけどね」
「あ。そう言えばここですよ。ポスターの写真が取れたの」
 藤原の言葉に二人は校舎の方を振り返る。成程、写真と同じ光景が広がっている。
「藤原さん、写真、撮ってもらえますか? あ、私達じゃなくて校舎を」
 月杜の方にカメラを向けた藤原に笑って言って、月杜は校舎に注目した。集中すると右目が暑くなってくるのを感じる。シャッター音を聞きながら目を凝らすと写真に写っていたものと同じ掲示板が見える。悪意は感じられない。むしろ楽しげな気だ。
「しかしお別れ会ですか、うちの学校の幽霊は変なのいないし、なんだか楽しみだな」
 カーテンは変な幽霊のうちに入らないのだろうかとか、ふと思ったが月杜は黙っておく事にした。灰野が軽く肩を竦めた所を見ると似た感想だったのかもしれない。

□逢魔が時の資料館
 秋の日はつるべ落し。日が傾くとすぐに夕闇の帳が降りてくる。薄暗くなったこの場所にも校舎を挟んだ向かい側の後夜祭の喧騒が伝わってくる。向うは明るく楽しげな雰囲気に満ちている事だろう。しかし、ここは静かだ。
 灰野輝史、月杜雫、巳主神冴那(みすがみ・さえな)、葛城雪姫(かつらぎ・ゆき)、そして藤原貴斗と瀬名雫は桜の木の下で掲示板を見ていた。今度ははっきりと掲示板が見て取れる。
「あるねぇ、掲示板」
「掲示板……見えますね」
「ええ」
 瀬名と葛城の言葉に巳主神は頷く。葛城は巳主神に寄り添うようにして、掲示板の方を見ている。見えない筈の物が見えるというのは慣れない事で少し怖い。対する瀬名はと言えばワクワクしていると言いたげに掲示板に近付いていく。止めようかと思った葛城は月杜と灰野の言葉に手を止めた。
「悪意は感じませんね。むしろ暖かい気を感じます」
「やっぱりこちら側の生徒さんにも参加して欲しいのかもしれませんね」
「やっぱり、ですか?」
「ここ取り壊されるからお別れ会するんじゃないかなっていうさっきの話ですね」
「お別れ会……そう、皆で校舎を送り出そうって事かしらね」
「それなら……きっと怖くないですね。そろそろ時間ですし行ってみましょう?」
 それぞれが頷き、彼らは資料館へと進んでいった。それを見送る一つの影があった事には誰も気付かなかった。それは、幼い少年の姿をしていた。
 資料館と呼ばれるその建物は1階に講堂、2階に図書室と学校史の資料室があったという。他の校舎よりも低い建物はレンガの壁の少し瀟洒な造りだった。
「可愛い……」
「灯り、ついてない?」
「ええ、ついていますね。霊の気配がします」
「……とにかく開けてみましょうか」
 最後の灰野の言葉に女性陣が頷く。やはりここは男性たる自分の役目だろうと、藤原と一緒にドアの前に立ちそっとノブを回す。背後では月杜がそっと持参した札を握り締めていた。
「いらっしゃい!」
「来てくれたんだねー!」
 ドアを開けた途端に明るい声がそこかしこからかかった。その声に巳主神と葛城は目を丸くする。灰野の後ろから覗いていた月杜は部屋の明るさと人の多さに――この場合は霊の多さと言うべきなのか――目を丸くした。
 招き入れられた資料館はしっかりと飾り立てられていた。折り紙や色付きのティッシュで作られた如何にもといった飾りの一つ一つに霊力が込められている事に気が付いて月杜は少なからず驚いた。飾りにこめられた暖かい気持ちに灰野は目を細めた。巳主神は昼間見た展示室と似ていると思い、葛城は迎え入れた人たちが明るい表情をしている事に少し安堵した。
「ほら、宣伝した甲斐あったじゃない」
「やってみるものだなあ」
「主さまが様子見にきている人がいるって言っていたケドホントに来てくれるなんてな」
 挨拶の声に混じってそんな声も聞こえてくる。葛城が恐る恐る声をかける。
「あの……主さまって?」
「桜の木だよ。学校が出来た時にここに来たんだって」
「それってこれくらいの小さな子かしら?」
 手で1メートルくらいの高さを示した巳主神に彼らはしーっと口元に手を当てた。
「サイズは言っちゃダメダメ」
「そう。人とは成長が違うけどああ見えて70歳なんだから」
 霊とは言えその顔は明るく楽しそうだ。葛城はこれなら怖くないと笑顔になる。灰野が納得したようにその会話に入ってきた。
「木の生きる年月は人のそれとは違いますしね。主さまはここには来ないんですか?」
「主さまは桜から離れられないんだ」
「ああ。そういう事なんですね」
「あ、そうだ。これ」
 ホントにお別れ会ならとお昼の残りにさらに色々買い足した袋を葛城と巳主神が差し出した。
「差し入れよ。せっかくのパーティだから」
 それは月杜が霊に捧げる儀式を予め済ませたものだった。食べられるかどうかはわからないが気分的にパーティならお土産の一つくらいと思ったのだ。
「うわあ、ありがとう! 皆、差し入れだってー!」
 後ろにいた者達も口々に礼を言う。なんとなくこそばゆくなり目を合わせた6人だった。

「何? 学校に行った事がないの?」
「文化祭も初めて!? もったいないわ!」
 口々にそう言われて巳主神は返答に困った。もったいないと言われてもどうしようもない。言葉につまった彼女を余所に霊達は盛り上がっていた。
 曰く巳主神に学校体験をさせよう! というわけである。
 巳主神は何がなにやらわからぬ内に並んだ机の一角に座らされて授業もどきを受ける羽目になった。題目は源氏物語である。桐壺の帖を解説するのは生徒の一人だ。時折他の生徒から突っ込みが入るものの和やかな座学が行われている。
(学校ってこういうものなのね……。少し楽しいかもしれないわ)
 ぼんやりそんな事を思っていたら突然指名されて驚いた。
「巳主神さん、ここどう思いますかー?」
 彼女の隣でここだよと教える女生徒に笑顔を返して答える。
「出席番号が日付と似ていると当てられるんだよね」
 うんうんともっとももらしく言いながら頷くのは瀬名だ。そこからは席の並び方で行くか、下一桁が同じ出席番号の人があてられるかと話題が盛り上がり始める。
 しゅっせきばんごう? 不審に思いながらも成程と思う巳主神だった。
「授業のお約束はこの辺?」
「じゃあ、次は」
 体育祭か修学旅行だと学校の楽しさを伝えようとする生徒達に自然と笑みが浮かぶ巳主神だった。

 月杜はふと気になってとある霊を探していた。カーテンの七不思議がなんとなく気になったからである。彼女が探し当てたのは、みつあみと眼鏡の大人しそうな女生徒だった。
「あの、どうしてカーテンなんですか?」
「それは、あの……。あのカーテン私が縫ったんです」
 ぽつりぽつりと彼女が語る言葉をまとめると、体が弱かった彼女が唯一得意だったのが裁縫で、好きだった男の子が破いてしまったカーテンを縫ってあげたのが忘れ難かったらしい。
「私、この場所とカーテンが大切な思い出だったんです」
「あの……、その男の子は?」
 ふふ、と少女は幸せそうに微笑んだ。
「今、この学校で数学の教師をしているの。……春には子供が生まれるのよ」
「……辛くないんですか?」
「あの人、ちゃんとカーテンを見に来てくれたの。それで充分。私は校舎と一緒に向こう側に行くんです」
 ちょっと悔しいから、生まれ変わったら素敵な恋をしなくちゃ。そう言う彼女にきっと出来ますよと月杜は言った。
(私も彼女みたいにずっと大切に出来る恋が出来るといいな……)
 きっとあなたもできるわと頷く彼女に月杜は少しだけ嬉しくなった。

 灰野は藤原や何人かの霊達と連れ立って桜の木の下に行ってみる事にした。一応手土産持参である。冷たくなって美味しくなくなるものよりはと駄菓子の類が中心である。
「子供ではないんだがのう」
 古臭い言葉遣いの主はそう言いながらもまんざらでもなさそうに礼を言い、綿菓子にかぶりつく。その様はまるで普通の子供だ。
 晧々と満月が照らす中、桜の木の精霊と灰野は旧校舎を眺めていた。
「あなたが学校を護っていたのですね」
「いや、護るとかではなく、ただここが好きだっただけだ」
 そうですか、と灰野は相づちを返した。
「ここは良い場所ですね。何年たって振り返っても良い思い出が皆に残っているといいですね」
 頷いた主は旧校舎をもう一度見た。その横顔は寂しげだったが、どこか温かいと灰野は思った。
 校舎や資料館もきっと『向こう側』へそのままいくのだろうかと思う。そして桜と主は変わりつづける学校をずっと見ているのだろう。

 葛城はいつのまにか一人になっている事に気付かずに和やかにパーティの中心にいた。恐怖心はとうの昔になくなっていて今は笑顔で周りと話し込んでいる。
 まるで修学旅行の夜みたいだとこっそりと思う。
 夜だと言うのに彼女の周りには人がいてあれやこれやと失敗談や楽しい思い出話をしている。これで枕投げでもできるならこの間行った修学旅行みたいだと思う。
 そう言うと生前修学旅行に行かなかった生徒たちが興味津々で聞いてくる。
「修学旅行ってどんな所に行ったの?」
「広島に行きました……宮島とか、萩とか」
「いいなあ、しゃもじ買った?」
「広島って言ったら紅葉饅頭だよな、やっぱり」
「しゃもじは買いました。紅葉饅頭は……家で一人だから一番小さいのでも食べきれないから……」
 家に帰っても迎えてくれるものはいない。ふとそれを思い出して葛城の顔が暗くなる。
「そっかぁ、一人なんだね」
「でもさ、雪姫ちゃんの両親も向こう側でちゃんと見ているよ」
「そうそう、一人じゃないよ。見えないだけでさ」
「……向こう側に行っても私達もちゃんと見てるからね!」
 口々にそう言う彼らの心が伝わってきて気持ちが暖かくなる気がする葛城だった。

□ありがとう
 結局その日は明け方近くまで彼らは騒いでいた。
 その時間に女性を一人で帰らせるわけには、と灰野と藤原が彼女らを送っていった。
 その二日後、藤原から一通のメールが届いた。
≪掲示板変わってたので見てあげてください。≫
 そんな風に書かれている。添付ファイルを開くと一枚の写真。
 後夜祭の案内のポスターが張られていたそこには「ありがとう」と大きく書かれた文字とたくさんの霊達が思い思いにVサインや笑顔で写っている。
 冬休みを待たずに取り壊されるという校舎もなんだかとても優しい雰囲気をしている気がした。

fin.

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
 1026/月杜・雫(つきもり・しずく)/女性/17/高校生
 0376/巳主神・冴那(みすがみ・さえな)/女性/600/ペットショップオーナー
 0664/葛城・雪姫(かつらぎ・ゆき)/女性/17/高校生
 0996/灰野・輝史(かいや・てるふみ)/男性/23/霊能ボディガード

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■         ライター通信          ■
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 依頼に応えていただいて、ありがとうございました。
 小夜曲と申します。
 今回のお話はいかがでしたでしょうか?
 もしご不満な点などございましたら、どんどんご指導くださいませ。
 月杜さま、2度目のご参加ありがとうございます。
 今回は戦闘もなく平穏でしたのでせっかく術の活躍する場所が少なくて申し訳ありません。霊達のお祭りを楽しんでいただければ幸いでございます。
 各キャラで個別のパートもございます(■が個別パートです)。
 興味がございましたら目を通していただけると光栄です。
 では、今後の月杜さまの活躍を期待しております。
 いずれまたどこかの依頼で再会できると幸いでございます。