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<東京怪談ウェブゲーム ゴーストネットOFF>


当直室の忘れ物

■怪談病院
「……これは私の近所にある病院の話なんだけど……」
 どしゃぶりの雨が降り注ぐ、薄暗い教室の中、八乙女桜華(やおとめ・おうか)はゆっくりと語り始めた。
「お姉ちゃんがその病院につとめているんだけど……1階の当直室、北側に窓が1つあるだけで、いつもじめっとしていて薄暗いの。一応、照明の蛍光灯があるんだけど……何故かいつも調子が悪くて、すぐに付いたり消えたりしちゃうんだって」
 その瞬間、まばゆい稲光りと同時に激しいとどろきが鳴り響く。少女達ははっと息をのみ、一斉に窓を見つめた。
「……そ、それで……?」
 ぎこちなく振り返り、机に身を隠しながら少女のうちの1人が恐る恐る桜華に尋ねる。
「そこにいると、どんな人でも気持ちが悪くなって気を失ってしまうそうなの。あと……時々、その部屋の床から、男性のうめき声が聞こえる……んだって……」
 桜華をとり囲む少女達はごくりと息を飲む。
 桜華はぱちんと両手を合わせ、すがるように叫んだ。
「お願い! 一緒に来て! 独りでいくのは怖いのよー!」
「む、無理だよー……そんな所に忘れ物した方が悪いんだから、自分で取りに行ったら? 大体、どうやったら単語帳なんて忘れてこれるのよ。どうせ、興味半分に入ったはいいものの、怖くなって放り投げて逃げてきたんでしょ」
「そ、そんなー……あれが無いと期末テストの勉強が出来ないのにー……」
 がくりと肩を下ろす桜華。その肩を共に居た1人がぽんと叩いた。
「ゴーストネットで協力者探してみたら? そういうの好きな人が通ってるらしいから、きっと一緒にきてくれるよ」

●頼もしい仲間
「これ。お守りの護符です。心配でしたので、渡しておきますわ」
 手まり刺繍の施された、紺色のお守り袋を手渡し、月杜・雫(つきもり・しずく)はそう桜華に告げた。不安げな表情をさせながらも、桜華は素直に礼を言う。
「それでは、私はこれで……」
「一緒に、来てくれないの?」
 立ち去ろうとする雫の袖を握りしめ、桜華は切なげな瞳で見つめる。
「大丈夫です。それを持っていれば霊も桜華さんに手出しは出来ませんよ」
 するりと桜華の手を離れ、雫は真っすぐに階段へと足を向けていった。
 不安げな瞳のまま見送る桜華。その肩を突然ポンと叩かれて、桜華は目を見開いて振り返った。
 振り返るとそこには、落ち着いた微笑みを浮かべた巫・聖羅(かんなぎ・せいら)が佇んでいた。
「お待たせ。それじゃあ、行きましょうか」
「もう、遅いよー……」
「ごめん、色々支度に戸惑っちゃったの。それにしても、昼間なのに随分と静かね……」
 がらんと人気のないロビーを見回して、聖羅はぽつりと呟いた。
「こっちはガン科の一般病棟だから。外科や内科だったら患者さんとかも多いんだけどね」
「……ま、さっさと単語帳を取りにいくとしましょ」
 そう言いながら聖羅は奥へと続く、薄暗い廊下を歩きはじめた。
 
●共に集うもの達
 水野・想司(みずの・そうじ)は駆けていた。ひたすらに駆けていた。
 桜華を守るため、一緒についてきたのだが、うっかり迷子のおばあちゃんに捕まり、延々と話を聞かされ、桜華達とはぐれてしまったのだ。何とか話を切り抜けて逃げてきたものの、すっかり出遅れてしまった。
「よし、あの角を曲がれば目的地☆」
 角を曲がった瞬間、真正面から人にぶつかってしまい、想司は勢い余ってその場にしりもちをついてしまった。
「大丈夫……ですか?」
 ぶつかってきた相手であるエリアス・ベネディクトは心配げに手を差し伸べた。
「うん、大丈夫だよっ」
 ひらりと身を起こし、想司はにこりと微笑んだ。
 ほっと安堵の息をもらし、扉に手をかけるエリアスに想司は驚きの声を上げる。
「あれ? もしかして、ナースステーションに御用なの?僕もなんだっ」
「ああ……ではあなたも掲示板を見てこられた方ですね……私はエリアス、エリアス・ベネディクトともうします。よろしければ名前をお教え願えますか?」
「僕は想司だよ。よろしくねっエリアスクン☆」
 エリアスのいう「掲示板」が何のことかよく分からなかったが、想司は特に気にせず、素直に言葉を返した。
 ふと、部屋の中から桜華の声が聞こえ、想司はぱちんと指を鳴らした。
「よし、まだ戦闘準備の最中だねっ。間に合って良かった」
 これから始まる戦いに想司は胸をワクワク躍らせる。
「戦闘……?」
 意味が分からず、想司の様子を眺めながら、エリアスはただ不思議そうに首を傾げた。
 
●新しいものを求めて
「あら……新見先生じゃありませんか、こんにちは」
 呼び止められ、新見・千春(にいみ・ちはる)は声を掛けてきた夫人に笑顔を返した。
「こんにちは、川崎さん。通院しているって聞いたことあったけれど、ここだったのね」
「ええ……ここのところ腰の調子がおかしくて……すっかり冷えてきたでしょ、腰を曲げると痛いんですよ。新見先生はどなたかのお見舞いですの?」
 千春が手に持つみやげを見ながら夫人は尋ねる。そんなところです、と軽い返事を交わして立ち去り、千春は近くにいた看護婦に声をかけた。
「すみません、ちょっとお伺いしたいのですが……」
 看護婦は作業の手を休めて千春の方をみやる。
「何か……?」
「北病棟の当直室への行き方を教えて頂けませんか?」
「ああ……あそこ……途中までなら案内してあげるわ。ついてきて」
 一瞬、看護婦は表情を険しくさせた。気付かないそぶりをし、千春は素直に看護婦の後をついていく。
「そういえば、あんなところに何の用? 別にいっても何も無いわよ」
「……まあ、新しい感性を求めて、かな。ちょっと面白い噂を聞きまして」
「噂、ね……あんまり首を突っ込まない方が良いかもしれないわよ。後できっと後悔するから」
「その時は、その時です」
 何でも体験してみなければ分からない。噂だってそうだ。真実かどうかは……実際に現場に行ってみないことには判断することすら出来ない。
 細い連絡通路を通り抜け、千春は薄暗い廊下へ案内された。
「この廊下の奥の突き当たりよ。くれぐれも気をつけてね……」
 心配げな看護婦に千春は明るい笑顔で返事をした。
 
◇鎮魂の歌
 結界護符を貼り、雫はゆっくりと鉄の扉を開いた。
「思った通り……ですわね」
 この世に未練があり、さまよい続けているもの達が部屋の様々な場所にいた。そのあまりの多さにうんざり出来る程だ。
 彼らは雫の存在に気付くと、耳障りな声を上げて寄ってきた。しずくはゆっくりと肺に息をためると、強い声で言い放った。
「その場に下がれ!」
 力ある言葉に霊達は怯えて部屋の隅へと逃げていく。
「……ここをおさめている者はいませんか? もしくは私の言葉を聞く意志のあるものは前に出なさい」
 だが、彼らはおびえてばかりでそこから動こうとしない。まだ若い霊で十分な力も無いのだろう。
「天に逝くことも地に眠ることも出来ないもの達、といった所ですね。あまり害はなさそうですが一応抑えておかなくてはなりません……ね」
 量さえどうにか出来ればたいしたことは無い。そう思い、雫は半強制的に一時的な鎮魂を願うよう言霊にのせて言葉を紡ぎ上げた。
「お眠りなさい、今は……あなた達を正しき地へ導く者が現れるその時まで……」

●噂の部屋で見たものは
 扉の前で聖羅は険しい表情をさせた。
「すごい霊気……確かに尋常じゃないわ。これは」
 気を張っていないとすぐに意識を失ってしまいそうな霊圧に、傍らにいたエリアスもごくりと息をのむ。
 ただ1人、元気な想司は霊気を感じると、いそいそと桜華に特製のヘルメットを被せた。
「な、何これ……?」
 顔の半分をすっぽりとヘルメットで覆われ、桜華はおびえた声を上げる。無理も無い。状況判断の殆どを視覚からの情報に頼っているのに、いきなり視界を奪われたのだ。不安と恐怖だけが広がり、桜華は半分パニック状態に陥っていた。
「落ち着いて、桜華クン! 目や霊感に頼っちゃダメ♪ その状態で心眼を得られたら期末試験は楽勝だよ☆」
 明るい口調で想司は柄だけの剣らしきものを桜華に握らせる。
「ら、楽勝って……何か間違えてない?」
「し、静かに……それじゃ、開けるわよ……」
 聖羅はゆっくりと扉を開く。
 部屋はガランとしていて、布団が一式とちゃぶ台が中央に置いてあるだけの実に簡素なものだった。昼だというのにどこか湿っぽく薄暗い。
「……とりあえず、今は落ち着いているようね。ね、想司。桜華ちゃんのそれ、とっても良い?」
「駄目だめ! 強くなるためにはこの試練を乗り越えなくちゃいけないんだ♪外したら修行に鳴らないよ」
「……言っておくけど、心眼ってそうやってあけるものじゃないのよ」
「え、そうなの?」
「そうそう、心眼を開けるにはまず滝浴びをしなくちゃ。今の時期から、初冬にかけての水が冷たい時期が最高ね」
「なるほどっ、まず肉体を限界まで鍛え、その上で精神を集中させる訓練をするというわけだねっ」
 ポンと手を打ち、桜華を抱え上げる想司を、聖羅は素早くわしづかみにする。
「これ。どこへ持っていく」
「勿論! 肉体の限界を体験させに行くんだよっ♪」
「だから、そうじゃなくてー……」
 漫才を始める2人を無視し、エリアスは手持ちの小皿に水を張り、水鏡を作り上げた。精神を集中させ、ゆっくりと水鏡の上に手をかざす。
「探し物は……あった。あの布団の近辺ですね」
 ふと、水鏡に映る布団の片隅で何かがうごめくのが見えた。あわてて顔を上げるが、その姿はどこにも見られない。
「……っ! いけない、皆さんこの場所を早く離れてくださ……」
 急に襲いかかるめまいと胸の痛みにエリアスは最後まで言葉を紡げずに、その場に崩れ落ちる。
「エリアスクン!」
 異変に気付いた想司は素早く、自分と聖羅にヘルメットを被せて光り輝く刀剣を構えた。
「え……? 何、これっ……! 抜けないーっ!」
 突然の暗闇に聖羅は慌てふためいた。
「落ち着いてっ☆余分な情報をカットして精神を集中させるんだよ♪」
「そんなこと言われても……え……な、なにこの感じ……い、いやー!」
 聖羅の肌を何者かが這い上がる感触がした。目で確認出来ないだけに冷静さを取り戻す余裕など無く、嫌悪感だけが先走る。聖羅は全身を震わせて悲鳴を張り上げた。
 ……その声は言霊となって病院内に響き渡り。
 地下に眠るものたちを目覚めさせてしまった。
 
●蘇らしもの
 地下室の霊安室には病院で不幸にもその生命を尽きた者達の遺体が保管されている。この病院では遺体が腐らないよう一定の寒さに設定され、司法解剖もしやすいよう簡易的な道具もそろっているようだ。ほこりもあまり無いところをみると、定期的に派遣員が掃除しと手入れをしに来ているのだろう。
 誰もいない静まり返ったその部屋に雫はいた。
 一通りの役目を終えて、その場を去ろうとした時。
 ゆっくりと1人、また1人と寝かされていたはずの者達が身を起こし、おぼつかない足取りで雫に迫りくる。
 雫は精神統一の深呼吸をすると、声を張り上げて叫んだ。
「鎮(しず)まれ!」
 蘇ったもの達は一瞬、ぴくりと動きを止めるものの、仲間を増やしながら再び歩み寄ってくる。
「……このもの達、自分の意志で起きたのではありませんね……誰かにあやつられ、いえ……目覚めさせられたか」
 ならば、そのつながりを断てば良い。
 そう思い、雫は先程よりも念を込めて、全身全霊で言霊を投げ付けた。
「冥府より還りしもの達、今しばらく鎮まりなさい!」

●不思議体験
「いま、何か聞こえなかった?」
 階段を下りる歩みを止め、千春は地下に続く吹き抜けを覗き込んだ。
「え……? 気のせいですよ。この下は……立ち入り禁止になっているはずですし」
「でも確かに女の人の声がしたような……もしかしたら患者さんとかが迷子になってるのかもしれないわね」
「……」
 短い沈黙の後、看護婦は意を決したように告げる。
「分かりました。確認に、行きましょう……」
 その時だ。タイミング悪く呼び出しの院内アナウンスが鳴り響いた。肩をすくめて千春は苦笑いを浮かべる。
「呼ばれちゃったみたい、ね。後は私に任せて仕事に戻った方が良いわ」
「……ご迷惑かけてすみません。多分、何も無いとは思うけど、もし危なかったらすぐに引き返して頂戴ね。あそこにいって……本当に死んだ人とかいるらしいから」
 くれぐれも気をつけて。と言葉を残し、看護婦は階段を駆け上がっていく。その姿を見送り、曲り角に消えるのを確認し、千春はきびすをくるりと返した。
「さってと……不思議体験、不思議体験♪」
 足取り軽く、何所か楽しげに。千春は地下へと続く階段を下りていった。
 
●戦いの結末?
 ただならぬ気配を感じて、想司は地下の扉を勢い良く開けた。
「どうしてここに来たのです!」
 想司の姿を見るなり、雫は厳しい口調で叫んだ。
「どうしてって敵をやっつけにさっ☆」
 想司はとんっと軽く地を蹴り、眼前に立ち尽くすゾンビ達に斬り掛かった。
「やめなさいっ! この人達は操られているだけ……」
「え?」
 想司の刀がさくっと1匹の遺体を切り裂いた。きれいに縦に半分に別れたゾンビはばったりとその場に倒れ、ぴくぴくと痙攣(けいれん)をした後……動かなくなった。
 ゾンビ達は一瞬たじろぐものの、一斉に想司に襲いかかる。想司は水を得た魚の様にいきいきと動く遺体達を斬りつけていく。
「どうしましたー? って。え………」
 ひょいと霊安室を覗き込んだ千春はその華麗な剣技に思わず感嘆の声を漏らす。
「わぉ。すごいー……あれって本物?」
「…………」
 雫は額に手を当てて深いため息をつく。様子に気付いた千春は小首を傾げて尋ねた。
「大丈夫ですか? 顔色が悪いようだけど……」
「え、ええ……」
 よろりと身を起こし、雫は言霊を紡ぎあげる。
「彷徨(さまよ)いしもの達、鎮まりなさい!」
 雫の凛とした叫びが霊安室に響き渡る。
 ゾンビ達は糸の切れた人形のように、かくんと動き止め、一斉に崩れ落ちた。
「あれ? もうおしまい? 戦いがいがないなー……ま、いいや。結構遊べたし、かえろーっと」
 いそいそと懐に剣をおさめる想司。千春は興味津々といった様子で話しかけた。
「あんた凄いね。普通、あんなの相手だったらためらっちゃうもんだよ。あ、そうだ……この病院にお化けが出るって部屋があるって噂を聞いたんだけど、知らない?」
「あ、僕そこから来たんだ。これから戻るつもりなんだ。一緒に行こっか」
 などと仲良く会話を交わして、2人は去っていった。再び戻ってきた静寂と死屍累々(ししるいるい)に転がる死体を眺めながら、雫はがくりと肩をおろした。
「……この後始末、やはり私がするべきなのでしょうか……」

●最後の関門
 ばちっと何かが弾けるような音が聖羅の眼前で炸裂した。その拍子にヘルメットが2つに割れて、カラン……と乾いた音を立てて床に転げ落ちる。
「……っ……」
 滝のような汗をかき、聖羅はその場に座りこんだ。息は荒く、顔もどこか青白い。
「大丈夫ですか?」
「う、うん……なんとか。それより桜華ちゃんを……」
 エリアスの肩に寄りかかりながら聖羅はよろよろと立ち上がる。
 ふっと部屋の空気が軽くなり、部屋全体がわずかに軽くなったような気がした。先程の息苦しい感じもなくなり、部屋全体が明るくなった
「霊気が消えた……?」
「どうやら、どなたが原因の1つを沈静化して下さったようですね」
 わずかに水の残る水鏡に目を移すが、何も映っていない。どうやら、一旦引き上げてくれたようだ。
「そういえば、想司は……?」
「……あれ、先程までここに……」
 気付けば想司の姿は何所にも見当たらなかった。しかし、彼なら放っておいても大丈夫だろうと判断し、エリアスはとりあえず桜華にかぶせられたヘルメットを外してやった。
「有難う……ございます」
「どういたしまして。探し物の場所は分かりますか?」
「え、っと……確かこの辺に……」
 ちゃぶ台の下を探る桜華の傍らでエリアスはさり気なく布団の隅を探り、目的のものを拾い上げる。
「ないなー……この辺りに落としたような気がしたのに……」
「探し物はこれですか?」
 差し出されたエリアスの掌にちょこんとのせられた英語の単語帳に、桜華は目を瞬かせた。にっこりと微笑み、桜華は感謝の言葉を告げる。
「2人とも見つかったのならさっさと出ましょう。また、嫌な感じがしてきたわ」
「そうですね。大人しくしているうちに……」
 互いに合図を交わし、3人は素早く部屋から飛び出した。
 扉を閉めようとした瞬間、いきなり飛び出した白い手ががしりと扉を掴んできた。じめっとした冷たい空気が部屋から足下へ流れてくる。
「………こ、のっ……大人しくしなさい! 往生際が悪いわよ!」
 聖羅は鋭く手刀を振り落とす。耳障りな悲鳴を上げて、腕は空中に飛散した。その隙にバタリと扉を完全に閉め、聖羅は大きく息を吐いた。
「とりあえず、無事に見つかって良かったですね」
 肩をすくめながらエリアスは桜華に微笑みかける。
「はい、本当に……みなさんのおかけです」
 笑顔で返し、桜華はぎゅっと単語帳を握りしめる。
「そうだ聖羅さん、報酬は明日で良いですか?」
「構わないわよ。今日はなんだか疲れちゃったし……あ、そーだ。とりあえず報酬の前金として、何かおごってよ。モスなんかだと嬉しいな」
 そう言って、聖羅は軽くウィンクをさせた。
 
おわり

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号/    PC名    /性別/年齢/職業  】
 0424/  水野・想司    /男 /14/吸血鬼ハンター
 0700/  新見・千春    /女 /24/陶芸家
 1026/  月杜・雫     /女 /17/高校生
 1080/エリアス・ベネディクト/男 /23/占術師
 1087/   巫・聖羅    /女 /17/高校生兼
                       『反魂屋(死人使い)』
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■         ライター通信          ■
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 お待たせしました。「当直室の忘れ物」をお届け致します。
 たぶん、初めてでしょうね。ちゃんとしたホラーっぽいものを書くのは(何)でもなんだかどたばた風味です。
 どこで何を間違えたのでしょうか……(遠い目)
 
月杜様:本文を読んでいただければ分かるかと思いますが今回の最強の敵は、霊ではなく蘇ったもの達のようです……貧乏くじをちょっと引いちゃったかもしれませんね。そこはそれ。桜華はちゃんと感謝しているようです。何しろあのお守りが無かったら大変なことになっていたのかもしれませんから。

 何はともあれ、根本的な霊の除去は出来ていませんが、今回の任務は無事終了です。
 この度は参加頂き、有り難うございました。

 また別のお話でお会い出来る日を楽しみにしています。
 
 谷口舞拝
 
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 今回、ハロウィンも近いことですので、ハロウィン用のグリーティングカードを一緒にお届けします。お気に召しましたらお友達にもどうぞv
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