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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


彷徨えるかぼちゃお化け

◆オープニング
「あれは、去年の・・・そう、ハロウィンの夜の事でした」
 部屋に入るなり深刻な顔で語りだしたのは、三十路に近いと思われる妙齢の婦人であった。
 加藤敦子と名乗った女性は、どこか寂しさを漂わせ、小さくため息を付く。
 草間はそんな敦子に、ただ聞き入った。
「その日、仕事で遅くなって・・・ちょうど思出坂に通りかかった時でした。私、見たんです」
「見た、と言いますと?」
「かぼちゃのお化けです」
「・・・・・かぼちゃのお化け・・・ですか」
 草間はぱちりと目を瞬かせた。
 かぼちゃのお化け・・・・一体それがなんだというのだろう。
 かぼちゃと言えば、ハロウィンだろう。
 ちょうどハロウィンの夜だというし、近所の人の仮装だったのでは・・・。
 草間は言いかけて、敦子の真剣な顔に口を閉ざした。
「それは小さな子供のようでした。かぼちゃを被って、白いマントを被った子がこっちを見てたんです」
「まるで・・・ジャックオーランタンですね」
 草間の言葉に、敦子は少し寂しげに頷く。
「その子は舌ったらずの声で、trick of treat!って言うと、そのまますーっと消えてしまったんです・・・・」
 そう言って、敦子は黙り込んだ。
 草間は、そんな敦子を注意深く見つめる。
 今の時点では、それはただの体験談にすぎない。
 彼女は一体、『ここで』何をしたいのだろう?
「それで・・・・ご依頼の内容は・・・?」
「はい・・・・もう一度・・・・その子に逢いたいんです・・・いえ!逢わずとも、まだその子がそこにいるのか・・・それを知りたいんです」
「・・・・」
「お願いします・・・・!」
「判りました。お引き受けしましょう」
 草間が、そう頷くと、敦子はほっとした方に微笑んだ。
「しかし・・・なんでまた?」
 なぜ、再びかぼちゃお化けに逢いたいのだろう?
「似てたんです・・・」
「似てた?」
「はい、あの子に・・・・・」
 敦子は変わらず寂しげに呟くと、そのまま口を閉ざしたのだった。


 昔あるところにジャックという男がいた。
 ジャックはケチであったため、死した後、天使に嫌われ天国に入る事が出来なかった。
 また、悪魔に悪戯をした為、地獄にも行く事が出来なかった。
 ジャックは罰として、かぼちゃでランプを作り、地上を彷徨う事になった。
 いつか、許される日まで。


◆かぼちゃお化けに逢う理由
「かぼちゃお化けかぁ〜」
 逢ってみたいなー。
 微かに翳った部屋に眠そうな声が響いた。
 声の主は、笹倉・小暮(ささくら・こぐれ)、近くの高校に通うごく普通の高校生二年生である。
 その背は標準的高校生に比べてかなり高く、一見バスケでもやっているのかと思われがちであるが、垂れ気味の目は常に眠そうで、運動をやっているようには見えない。
 本当に眠いのだろう。
 まるで抱き枕のように手近にあった大きめの縫いぐるみを抱えるその目は、トロンとして今にも閉じてしまいそうだ。
 偶然草間興信所に来ていた小暮は、敦子の話に興味を持ったようである。
 ぼーとして何も聞いてなさそうな小暮であるが、敦子の話には意識を傾けているのが判った。
 かぼちゃお化けのかぼちゃ・・・・いらなくなったら食べるのかな?
 そんな妙に現実的な事を考えつつ、小暮は目を擦った。
「小暮か・・・じゃ、行ってくれるか?」
 誰を呼ぶかと思案していた草間は、興味を持った小暮にさっそく白羽の矢を立てる。
「うん、いいよ」
 あっさりと、小暮は頷いたのだった。
「・・・・・・。」
 その様子に、大丈夫なのかと、むしろ草間の方が心配になる。
「クスッ」
 すぐ横で微かな笑い声が響いたのはその時だった。
 耳に心地よい柔らかなその声。
 その声を持つ人と言ったら、一人しか知らない。
 草間が振り返ると、予想どおりの女性がいた。
 最近は草間興信所のお手伝いと化しつつある、シュライン・エマ(しゅらいん・えま)である。
 細身だが長身のその身は中性的で、切れ長の目には知性が宿る。
 微かに色のついた眼鏡を首から下げているのは、その視力に遠視が罹っているからなのだろう。
 家事全般は勿論、語学に長け翻訳家の他に秘密裏にゴーストライターもこなす才媛であった。
 何事も冷静にこなすシュラインだが、以外にも感動モノの映画やドラマに弱いのはココだけの話。
「この依頼・・・私も行くわ」
 小暮のそのマイペースさに小さく微笑みながら、シュラインは言った。
 眠そうなその様子からは何も読み取れなくて、これからどうするとか、具体的な事はまったく何も考えていないようである。
 そこが心配になったのもあるが、シュライン自身、かぼちゃお化けに興味があった。
 それに・・・・。
「大丈夫なのか?シュライン。たしか、データの整理が終ってないって・・・・」
 確か、さっきまで今朝から整理していたデータとにらめっこをしていたはずだろう?
 そう思って振り返った草間の目に映ったのは、とっくに電源の切られたパソコンであった。
「もう、終ったわ」
「そ、そうか・・・」
 いつもながら頭の下がる草間だった。
 じゃ、頼んだ。
 草間がそう言おうとした時。
「あ、俺も。俺でよかったら、引き受けるぜ」
 小暮の横で手を上げた少年がいた。
 直弘・榎真(なおひろ・かざね)、学年的には小暮の一つ上の先輩に当たるだろうか。
 一見青く見える髪は、よく見ると黒に近い濃紺で、その瞳は不思議な光を宿した深紅。
 少々線が荒い感はあるが、充分整った顔立ちと言えるだろう。
 学ランの下にトレーナーを着ているらしく、フードがはみ出している。
 実は彼が人ならざる存在であり、日本古来からの天狗である事は、ごく一部の人しか知らない秘密であった。
「ハロウィンって、西洋の妖怪やらお化けやらに化ける日だっけ?面白そうじゃん」
 榎真はそう言うと、興味深げに話の輪に入る。
 何か違うのではないか・・・思ったが、けして間違ってはいなかったので何も言わなかった。
 依頼人の敦子からすれば少々無責任な発言ではあるが、そう言って笑う榎真の目にはふざけた色はなく、まるで年端もゆかぬ子供が持つのような純粋さが宿っているようで、それらを払拭させる。
「よし、じゃ、三人とも頼むぞ?」
 草間は三人を見渡すと、そう言って頷いたのだった。


◆かぼちゃお化けに逢う条件
「ハロウィンか・・・・」
 榎真は壁に掛けてあるカレンダーを振り返った。
 ハロウィンの夜に現れたのなら、次は現れる可能性が高いのは勿論、ハロウィンの夜だろう。
 ハロウィンの夜は、すぐそこまで迫って来ている。
「で」
 そう言って、だらしなく背もたれにもたれていた背を勢いよく起こして、榎真は改めて敦子に向き直った。
「聞いておきたい事があるんだけど」
 真正面から敦子を見つめる。
 その深紅の目に釣られるように敦子は顔を上げた。
「はい、なんでしょう?」
「そのかぼちゃお化けってのは、誰に似てたんだ?」
 まっすぐ敦子を見つめる瞳は真摯だったが、その言葉に敦子の瞳が一瞬揺れる。
 むしろそんな敦子に榎真が動揺した。
「あ、いいんだ。無理には聞かないし」
 慌てて訂正する。
 異性に免役がないのも手伝って、女性に困惑されるとこちらが慌ててしまう。
「でもそれじゃ、かぼちゃお化けに逢っても判らないよー。もしかしたら、違うかぼちゃお化けがいるかもしれないし」
 違うかぼちゃお化けなど、いるのだろうか・・・・?
 小暮の言葉に一同疑問を持ったが、ある意味的を得ていると言える。
 敦子の逢いたいかぼちゃお化けは、一体どのかぼちゃお化けなのか?
 例え現れたとしても、それは本当に敦子の望むかぼちゃお化けなのだろうか・・・?(かぼちゃお化けが何人いるかは別にして)
 もしかして、それは見た目は似ていても、中身はまったく違う存在なのかもしれないのではないか?
 何せ一年前の話だ。
 情報がなくては確かめようがない。
 自然と三人の自然は敦子へ向かった。
 だが。
「いえ・・・かぼちゃを被っていたし、誰に似ているかは・・・・」
 微かに苦笑しながら敦子は言った。
 あ、そっか。
 榎真はその敦子の言葉に、ぽんっと、手を叩く。
 確かに、それでは顔は判るまい。
「ただ・・・・」
「ただ?」
「声が・・・・・」
 言いかけて、敦子は首を横に振った。
 何かを言いかけて躊躇っているようであった。
 そして「でも」と続けた。
「たぶん、右手の親指の爪が割れていると思います」
 どこか遠くを見て、敦子は言う。
 たぶんって・・・なぜそんな事が判るのだろう?
 同時に三人の頭に同じ疑問が浮かんだ。
 だが問い掛ける前に、小暮が口を開く。
「じゃ、さ。何か伝言とかないんですかー?かぼちゃお化けに」
 かぼちゃお化けを探すのだから、かぼちゃお化けに何か用があるのだろう。
 それを言付ける事が出来たならば、敦子の気持ちはかぼちゃお化けに伝わるのではないだろうか?
 そう思う小暮だった。
「伝言・・・ですか」
 予想外の言葉だったのだろう。
 少し面食らった気味の敦子は、少し考えた。
「じゃぁ・・・これを、渡してください」
 そう言って取り出したのは、小さな手袋であった。
 子供用の、小さな手袋。
 それを見て、なんとなく、同じ思いで三人は顔を見合わせた。
「じゃぁ、よろしくお願いします」
 そのまま席を立ち、帰ろうとする。
「あ、ちょっとまって!」
 その時、榎真が呼び止めた。
「これ・・・・」
 そう言って榎真が差し出したのは、どこから取り出したのか、黒い一枚の羽であった。
 窓から差し込む光に反射して、艶やかな漆黒が黒光りする。
 羽など持っている気配もなかったのに、一体どこから取り出したのか・・・。
 草間やシュラインは勿論、部屋中の疑問であった。
「これは・・・・?」
 不思議そうな敦子の問いに、榎真は答えず、「へへ」と照れたように笑った。
「敦子さんの依頼が無事に終るように・・・・お守り」
 何か違うのではないのだろうか・・・。
 そう思いつつも、敦子は羽を受け取った。
 そして首を捻りながら、草間興信所を後にしたのだった。


◆かぼちゃお化けに逢う準備
「おまえ・・・・大丈夫なのか?」
 敦子が帰った後、小さな沈黙が部屋に満ちていた。
 そんな中で、あまりに眠そうな小暮に心配した榎真が声を掛ける。
「うーん。平気。いつものことだし・・・・」
 そう言って小暮は眠そうに目を擦った。
「え?いつものことなのか??」
「うん、だから大丈夫」
 学校でもいつもそうだし・・・。
 それゆえに小暮が教師達のブラックリストに仰々しく名を連ねている事を榎真は知らない。
 唖然とする榎真と、変わらず目を擦る小暮と。
 対照的な二人に、シュライン口元に思わず笑みが浮かんだ。
「あのさ・・・かぼちゃお化けって、敦子さんの息子さんなのかなぁ〜・・・」
 小暮はいくらか明瞭になってきた頭で、敦子の話を思い返していた。
 寂しそうに語る敦子。
 それは自分の大事なお子さんを亡くしているからではないだろうか?
 だから、かぼちゃお化けにそれを重ねてる?
 若しくは本当に息子さんなのか・・・。
 どちらにせよ、敦子がかぼちゃお化けに望んでいる事は、それではないか・・・・と思うのだ。
「うん・・・私もそう思うわ」
 敦子は、かぼちゃお化けが本当に亡くなった自分の子供なのか、確かめようとしている。
 そうとしか思えない。
「これを見て」
 シュラインは、パソコンを手早く立ち上げると、ブラウザを立ち上げ検索キーワードを入れた。
 出てきた一覧を一つ選んでクリックすると、それは都市伝説や不思議体験などを扱う心霊サイトであった。

『東京都某市/思出坂・強く願うと、逢いたいと願う人に出会える坂』

「これは・・・敦子さんが言ってた?」
 依頼人である、敦子がかぼちゃお化けと出逢った坂。
 逢いたいと願う人に逢える坂。
 では、敦子はそこで誰に逢いたいと願ったのか?
「逢わせて・・・あげたいよな?」
 パソコンのモニターを覗き込みながら、榎真がぽつりと言った。
 例え無意識だったとしても、出現させてみせるほどに逢いたいと願った、敦子の思い。
 ならば、それを叶えてあげたい。
「だいたい、今年のハロウィン逃したら、次いつ逢えるか判らないんじゃないか?」
 次は一年後だぞ。
 一年度後もまた、こうやって敦子はかぼちゃお化けの存在を誰かに確認して貰うのか?
 自分は逢えないまま。
「そういえばそうだねー」
「そうなのよね・・・・」
 パソコンのモニターから離れた視線は、三人三様に漂い・・・・そして、一つになった。
「私、いい考えがあるのよ。ただ・・・・敦子さんの家がちょっと遠いかしら・・・・」
 シュラインはごそごそと書類を引っ張り出し、思出坂と敦子の家の位置を確認する。
 やはり・・・ちょっと遠い。
「それだったら、俺がなんとかするぜ?」
 あれは渡してあるしな・・・。
 榎真は心の中で呟いた―。
「ほんと?」
 榎真の言葉に、シュラインの目が一瞬輝く。
「じゃ、決まりね」
「あ、そうだ。せっかくのハロウィンだし、ハロウィンの仮装やりませんかー?その方が、かぼちゃお化けも出て来やすいかもしれないし・・・・」
「あ、面白そうじゃない?それ」
「仮装か・・・俺、なにやろう・・・」
 さっそく榎真が両手を組んで考え込む。
 草間は三人で進んでいく話を、横からただぼーっと眺めていた。
 この分なら俺の出番はないな・・・・。
 やれやれと言ったていで、草間はタバコに火につける。
 その横でもさらに相談は続いた。
「そうよね。せっかくのハロウィンだし・・・・敦子さん、お菓子とか作らないかしら?」
 どうせなら手作りのお菓子を・・・・お子さんに上げられれば、と思うのだけど・・・。
「お菓子か・・・それもいいな」
「一緒に作りませんかって、誘ってみようかしら?」
 うーんとシュラインが考え込む。
 その横で小暮は榎真の腕を抱きかかえて、うつらうつらと船を漕ぎはじめていた。
「・・・・・(汗)」
 こうやって、かぼちゃお化けに逢う為の準備は進んで行った。


◆お菓子つくり
 数日後、シュラインは敦子の家に来ていた。
 仕事をしている敦子に時間が取れるのか心配はあったが、電話してみると案外あっさりと返事が来た。
『明後日なら大丈夫です』
『では・・・お伺いしてよろしいですか?』
『あ、はい。お待ちしてます』
 敦子の家は、番地が示すとおり思出坂とはすこし離れた所にあり、静かな住宅地に佇む一軒家であった。
 玄関前の表札には、敦子さんの名前とご主人と思われる名前、そして明らかに後から消したと思われる微かな薄い色で、もう一つの名前が書かれていた。
『加藤正樹』
 それが、亡くなったお子さんの名前なのだろう。
「これが・・・敦子さんの・・・」
 シュラインは『正樹』の名を、長い指でそっとなぞった。
 伝わってくるのは、冷たい石の感覚。
 それ以外には何もない。
 だがこの名には、敦子にとってどんな思いがこもっているのだろう?
 敦子は、どんな思いでこの名前を削ったのだろう?
 普段は何事も冷静に判断出来るシュラインも、こんな時ばかりは胸に詰まる。
 何も言いたがらない敦子の様子が、何よりもその心を代弁しているようで心が痛んだ。
「どうぞ、こちらです。シュラインさん」
「あ、お邪魔します」
 出迎えた敦子に案内され、シュラインは居間へ通された。
 ご主人は仕事なのだろう。
 家にはいなかったが、二人の趣味と思われる二種類の雰囲気が家の中には混在している。
 違う雰囲気をもった二つ置物、二つの壁掛け。
 恐らく、息の合った二人なのだろう。
 二人の趣味が不思議と違和感なく溶け込んでいて、まるでそれが二人の仲を現しているようであった。
 そして、一つの写真立て。
 シュラインがいる所からは遠目でよく見えないが、三人で映っているその写真。
 あの写真は・・・お子さんの。
 つと立ち上がり写真へ近づこうとした時、敦子が台所から顔を出した。
「散らかってますけど・・・どうぞこちらへ」
 こうして、ハロウィン用のクッキー作りを始める事になった。
 シュラインと敦子は、髪を止めエプロンをすると、台所に立った。
 まず最初に、敦子が勝手知ったる棚からボールを取り出すと、中にバターを入れかき回し始める。
 シュラインは、動きやすいボールを力を込めて押さえた。
 何度か作った事があるのだろう。
 料理が得意なシュラインに負けず劣らず敦子の手付きは手馴れたものだ。
 クリーム状になったバターの上に、シュラインが砂糖を振るう。
「ステキなおうちですね」
 作業しながらシュラインが言うと、敦子は嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとうございます。ずっと・・・前から、こんな家に住むのが夢だったんです」
 幸せな結婚をして、子供を一人産んで・・・それが夢だったんです。
 そう言う敦子は幸せそうではあるが、どこか遠い目をしているように思えた。
 敦子のその夢は、半ば叶いつつあるように思える。
 だけど・・・・・何か足りない。
 いや、失ってしまった。
 写真立ての子供。
 あれは・・・・・亡くなった敦子さんのお子さんですか?
 そんな敦子に、シュラインは最後まで胸に浮かんだ疑問を問う事は出来なかった。
 十五分後。
 テーブルの上には、何種類かのクッキーが並んでいた。
 軽いおしゃべりをしながら、二人でそれを可愛く包装する。
「さてっと、出来たわね」
「出来ましたね」
 目の前には幾つかの袋の山。
 ハロウィンに配るクッキーの完成である。
「これ・・・良かったら持って行って貰えませんか?うちではハロウィンはやらないので・・・・みなさんで、配ってあげてください」
「・・・判りました」
 穏やかに言う敦子に、シュラインは何も言わずに受け取った。
 さぁ、ハロウィンの準備は整った。
 あとは、当日を待つばかりである。


◆かぼちゃお化けに逢いに行く
 10月31日の夕方、三人は再び草間興信所へ集まっていた。
 目的はもちろん、かぼちゃお化けに逢いに行く為である。
 この日の為の準備は万端だ。
 短い期間であったが、精一杯出来るだけの事はした。
 そのために、興信所の中には何か野菜のような匂いが立ち込めていた―。
 自宅から通ってくる榎真と小暮はいいとして、いつも興信所にいるシュラインはいささかこの匂いに辟易していたが我慢するしかない。
 そして当日。
 かちゃりとドアが開き、奥から出てきたシュラインは、その長身に纏うマントをシュルッと捌いた。
 頭には広いつばのとがった帽子。
 薄く白めのファンデーションを塗り、目元を吊り上げたきつめの化粧。
 それは中性的な美貌に良く映えている。
 魔女の仮装である。
「こんなもんか・・・・?」
 鏡を見ながら呟いたのは榎真だった。
 榎真もまた、足元まで覆うマントを身に付けている。
 口元には長い犬歯を覗かせ、にやりと笑う。
 黒い服を身に付け薄く白い化粧をすれば、深紅の瞳を持つ榎真はそれだけで充分吸血鬼の仮装となった。
「そろそろ時間かなー?」
 時計を見上げた小暮もまた仮装をしている。
 黒い猫の耳、そして黒い上着からは長い尻尾が伸びている。
 手の甲には、まるで縫いぐるみのような猫手が。
 ピンピンと伸びる髭をつけて、黒猫の出来上がりである。
 眠そうに小暮が目を擦るたびに、まるで猫が耳をかいているようで微苦笑を誘った。
「二人とも、よく似合ってるわ」
 少年二人の仮装に、シュラインはクスリと笑いながら言った。
 そんなシュラインの言葉に、小暮と榎真も互いを見合わせ、笑い合う。
「シュラインも似合ってるよー」
 小暮の言葉に、あまり異性に免役のない榎真は、ちょっと頬を染めて「うん」と頷いた。
「そう?ありがとう。じゃ、行きましょうか」
 それを合図に、手作りのクッキーとちょっと大きめの袋を持って、三人は思出坂へと出発する事になった。


◆かぼちゃお化け出現
 目的の思出坂は、草間興信所からはちょっと離れた所にあったが、ハロウィン当日という事で仮装をして回る子供達がおり、シュライン達の仮装が浮く事はなかった。
 暗くなってきた夜道を、明かりの替わりにかぼちゃをくり抜いて作った「ジャックオーランタン」に火を灯して歩く。
 それを見た子供達は「trick of treat!」と叫びながら三人の横を走り抜けて行った。
 吸血鬼の榎真と黒猫の小暮がふざけて脅かすと、きゃっきゃいいながら楽しそうに逃げ回った。
 そんな子供達達に、シュラインは用意したお菓子を配りながら思出坂へ向かう。
 やがて、くだんの坂、思出坂へと到着した。
「ここね・・・・」
 当たり前と言えば当たり前だが、そこはなんの変哲もない坂であった。
 広い道幅の通りは見通しもよく、交通量もそんなに激しくはないらしい。
 事故が起こる事はまずないだろう。
 ただ一つ、変わっているといえば、坂の真上に伝言版があると言う事だろうか。
「なんで伝言版がここに・・・・」
 シュラインは不思議そうに伝言版を見上げた。
 この伝言版はいつからここにあったのだろうか?
 そこには大勢の人の願いが込められていた。
 逢いたいと願う、その人へのメッセージが綴られていたのである。
「これは・・・・。ここに書き込めは逢えるのかしら?」
 逢いたいと願う人に。
 沢山のメッセージには多くの思いが込められていて、もしかしたら、その思いこそがこの坂を生んだのではないか?
 そう思わせるほどであった。
 それほどに、思いは強かったのだろう。
 もし自分に、今は会えない大切な人がいたならば・・・。
 書き込めば逢えるのであれば、確かに書き込んでしまうかもしれない。
 まさにそれこそが、この坂に奇跡を起こす。
 そんな不思議な坂であった。
「じゃ、これ・・・・」
 小暮は敦子から預かった手袋を取り出すと、伝言板へ貼り付けた。
 敦子から預かった伝言。
 今はいないあの人へと、確かなメッセージを伝言版へ。
 敦子の心が、かぼちゃお化けに伝わるように・・・・。
 そんな思いを込めて、貼り付ける。
 かぼちゃお化け・・・・出てくるかしら・・・・?
 そっと首を傾げた時だった。
 シュラインは何かを感じて、顔を上げた。
 常とは、なにか違う気配がする。
 まさか・・・かぼちゃお化け?
 べつだん、霊感があるわけではないが、何かしらの気配を感じて、シュラインは振り返った。
 そこには・・・・シュラインの予想どおり、坂の中央に一人の男の子が出現していた。
 正確には男の子かどうかは判らない。
 なぜなら、その子がかぼちゃを被っていたからである。


◆かぼちゃお化けの正体
 現れたかぼちゃお化けは、三人が見守る中、ぴょんっと飛んで目の前に現れた。
 一見、近所の子の悪戯ではないかと錯覚させる。
 だが。
 振り返った三人の前に立つと、かぼちゃお化け(かぼちゃの格好をした子供)は、小首を傾げ手を差し出した。
 そして。
「trick of treat!」
 その小さな右手の親指の爪が・・・割れている!
 確かに敦子の言ったとおりであった。
 敦子の捜し求める、かぼちゃお化けだ。
 それを確認した榎真とシュラインは、素早く目配せして頷き合った。
 榎真は、あらかじめ決められたとおり、そのままかぼちゃお化けとは反対の方向へ走って行く。
 遠ざかって行く榎真の後ろ姿を見送りながら、小暮はシュラインから受け取ったお菓子を一つ取り出して、かぼちゃお化けの手の平に置いた。
「はい、どうぞ。」
 にっこり笑って渡す。
 お菓子を貰ったかぼちゃお化けは、かぼちゃを被った頭を小さく傾げてお菓子を眺めた。
 その様子はいかにも幼い子供らしく、あどけなく無邪気だ。
 そういえば敦子さんのお子さんが幾つぐらいだったのか、聞かなかったわね・・・。
 いや、聞いても教えてくれなかったかもしれない。
 それでも敦子の言ったとおりであったのだから、かぼちゃお化けが敦子の亡くなった子供である事は間違いないのだろう。
 その時、お菓子を受け取ったかぼちゃお化けは、ふと気付いたように伝言版を見た。
 不思議なものを見るようにそれを眺め・・・・やがて、ぴょんっと伝言版の前に飛んだ。
 それは、小さな手袋。
 敦子が託した手袋であった。
「やっぱり、判るのかなぁ〜・・・」
 小暮はそんなかぼちゃお化けを眺めて呟く。
 不思議そうに、でもやはり気に掛かるようで、じっと見ている手袋。
 自分の母親が託してくれた物だと、直感で判るのかもしれない。
「そうね・・・ひょっとしたら・・・あの手袋がかぼちゃお化けを呼んでくれたのかも知れないわ・・・」
 あの手袋こそが、かぼちゃお化けを呼んだのではないか・・・。
 敦子の思いが宿るそれこそが・・・そう思うシュラインだった。
 手袋を眺めるかぼちゃお化けに、なんだか胸が詰まるようで、声がしみじみしてしまう。
 だがまたやる事があった。
「じゃ、そろそろ始めましょうか」
 そう言ってシュラインは、持ってきた袋から中身をそっと取り出した。
 それは、小さなかぼちゃだった。
 両手に乗るぐらいのかぼちゃをくり抜いて作った、小さなジャックオーランタン。
 シュラインは一生懸命作ったそれに(このために草間興信所はかぼちゃに占領され、しばらくかぼちゃの匂いが抜けなかった・・・)小さな蝋燭を入れ火を灯した。
 すると、暗闇の中に柔らかい光がふわりと広がる―。
 いくつか灯すと、坂一杯に優しい光が広がった。
「さぁ・・・行きましょう」
 そう言って、歩き出した。


◆かぼちゃ灯篭
 かぼちゃお化けは、それを不思議そうに眺めた。
 淡い光を放つジャックオーランタン。
 やがて、ぴょんっと飛び移る。
 先ほどからその繰り返しであった。
 道みちには淡い光が溢れ、それはさながら夢の欠片のように輝いている。
 シュラインと小暮は、その歩調を確認しつつ、ジャックオーランタンを道端に並べ、かぼちゃお化けを誘導して敦子の家の方向へ近づいていた。
 本来ならば、かぼちゃお化けの存在を確認するだけに依頼ではあったが、やはりかぼちゃお化けと敦子を引き合わせたいと思った三人は一計を案じた。
 つまり、二人を引き逢わせる事。
 だが仮装をした子供達が回れるのはジャックオーランタンのある家だけだ。
 敦子から聞いた話から、ならばとかぼちゃお化けをジャックオーランタンを使って誘導させる事にしたのだ。
「榎真・・・まだかなぁ〜」
 敦子を連れて来ると言って飛び出した榎真。
 一体どうやって連れて来るのだろう?
 それはシュラインと小暮には判らなかった。
 かぼちゃの数にも限度がある。
 そろそろ残りが少なかった。
 あとは、榎真次第・・・だ。
 淡い光を放つジャックオーランタンに惹かれ、かぼちゃお化けはぴょんっと飛び映る。
 あと残りはどれぐらいだろう?
 小暮がそう思った時、鳥のような羽ばたきが響いた。
 「?」
 鳥・・・かしら?
 でもそれにしては、強い羽ばたきじゃない?
 音のエキスパートであるシュラインは、敏感に感じ取り、微かに首を傾げた。
 何事かと振り返る視線の中で、やがて見えてきたのは、誰かを連れて走ってくるその人。
 榎真であった。
 後ろから、状況を把握出来ていない敦子が。
 急だったのだろう。
 乱れる髪もままならず、走ってくる。
「あ、来た〜」
「間に合ったのね・・・」
 よかった。
 ほっとしたシュラインの口元に笑みが広がった。
「っと、連れて来たぜ!」
 榎真は二人の前まで来ると、ズイッと敦子を押し出した。
「あ、あの・・・・シュラインさん」
 訳の判らぬ敦子は、魔女の仮装をしたシュラインにいささか驚きながらも説明を求めようとする。
 だがシュラインは、何も言わずに後ろを指し示した。
 すぐそこまで来ていたかぼちゃお化けを。


◆かぼちゃお化けの素顔
「あ・・・・・」
 かぼちゃお化けを見つめたまま、敦子は立ち尽くした。
 かぼちゃお化けへ向かって一歩踏み出すも、その先が出ない。
「敦子さん・・・・」
 敦子は小さな声に振り向いた。
 振り向いた先には、静かに微笑むシュラインが居た。
 その目が微かに潤んでいる気がするが、今の敦子にそんな事を考えている余裕はない。
 シュラインに何かをそっと手渡された。
 カサリと小さな音がして、手のひらに軽い重さを感じる。
 それはお菓子の包みであった。
 シュラインと共に作った、手作りのお菓子。
 手のひらのお菓子を、敦子はじっと見詰めた。
 そうだ・・・今こそ。
 やっと、逢えた。
 逢いたいと思っていたこの子に。
 ずっと、ずっと後悔していた。
 あの時・・・私が叱ったりしなければ、この子が命を落す事はなかったのに・・・・。
 事故に遭うなんて、思いもしなかった。
 いえ、思いたくなかった。
「正樹なんて嫌いよ」
 そう言って顔を背けて見せたけど、それは嘘なのよ。
 貴方の事が嫌いなんて、あるわけがないでしょ?
 ただ、悪戯が過ぎた貴方に、お仕置きをするつもりだったのよ。
 それなのに、こんな事になるなんて・・・・・!
 ずっと後悔してた。
 それを伝えられるのは、今しかない。
 そう決意した敦子は顔を上げると、かぼちゃお化けを見つめた。
 かぼちゃお化けは急に増えた人数に戸惑っているのか、そのまま動かなかった。
 だが、やがてトテトテと歩いて敦子の前まで来ると、まるで頂戴とでも言うように手を差し出す。
「trick of treat!」
 舌ったらずの声で、そう叫んだ。
 瞬間、敦子の目から一筋の涙が流れる。
「正樹・・・・・」
 そう、それこそが、失った己の半身の声だったから。
 もう二度と逢えないと思っていた。
 ずっと聞きたいと願っていた、声だったのだから。
 敦子は後から後から溢れ出す涙を止める事が出来なかった。
 そんな敦子にかぼちゃお化けは痺れを切らしたのか、足元をむずむずと動かし始めた。
 早くしてくれ、という事らしい。
 母親の自分だけが良く知っているその癖。
 そんなかぼちゃお化けに、敦子は流した涙そのままに微笑むと、
「もちろん・・・・」
 そう言って、かぼちゃお化けの手のひらにお菓子を置いた。

 誰か、誰か。
 僕にお菓子をちょうだい?
 僕はいけない子だから、許してもらえるまで天国に行けないの。
 ずっとずっと、僕は彷徨わなくてはいけない。
 だから、僕にお菓子をちょうだい?
 許してくれた証拠に、僕にお菓子をちょうだい。

 何時の間にか、かぼちゃお化けはかぼちゃを被っていなかった。
 そこに居たのは、目のつぶらな敦子に良く似た、かわいい男の子であった。


◆かぼちゃお化けと遊ぼう!
 榎真は、そんな二人の様子に動く事が出来なかった。
 不思議を起こすほどの母親の思いと、ずっと彷徨い続けた小さな魂。
 その両方が今救われたのだと思うと、知らずに目が潤む。
 案外感動屋であることを知られたくなくて、榎真は慌てて目を擦った―。
「せっかくだし、遊ぼうよ〜」
 夜も更けて眠くなってきたのか、目を擦りながら小暮が言った。
 『せっかくだから』って・・・何?
 一瞬、シュラインは考えた。
 どうやら小暮はまわりと微妙にずれているようである。
 シュラインは、小暮が回りから「宇宙人」と言われて居る事を知らなかった。
 だが。
「よし!たまにはこんな日もいいよな!」
 その榎真の一言で、全てが決定してしまった。
 小暮は、いまや顔を晒したかぼちゃお化け―もとい正樹の前まえで来ると、その目線を合わせて目を覗き混む。
「何がしたい〜?」
 にっこりと笑って聞いた。
 小暮の言葉に、正樹は微かに首を傾る。
「ん〜・・・・・じゃ、鬼ごっこ!」
 正樹はニパッと笑うと、嬉しそうに言った。
「よし、じゃやろうぜ」
「じゃ、俺、鬼やるー」
 小暮が鬼に立候補し、こうして真夜中の鬼ごっこが始まった。
 正樹が逃げ回り、小暮が笑いながらそれを追いかける。
 今度は鬼を榎真にバトンタッチし、榎真が正樹を追いかけた。
 鬼はシュラインや敦子と周り、一緒に走り回った。
 なんだか子供に戻ったみたい・・・・。
 そんな気がして、懐かしい。
 やがて。
「捕まえた!」
 敦子が、正樹を捕まえた。
「あーあ、捕まっちゃった」
 敦子の胸の中から顔を出した正樹は「へへ」と笑った。
 敦子と正樹は、顔を見合わせ笑いあう。
 それはどこからみても、幸せそうな親子の姿であった。
「よし、じゃ、記念に♪」
 榎真は携帯を取り出すと、そんな二人に携帯に取り付けられているレンズを向けた。
 パシャリ。
 それからさらにふざけあって、榎真の携帯で何枚もの写真を撮った。
 正樹と小暮と榎真の三人で、レンズに思いっきり顔を近づけ顔を寄せて撮ったり、シュラインが正樹と手を繋いで撮ったり、正樹が敦子に抱きついて撮ったり。
 楽しい時間が過ぎていく。
 やがて、正樹はぴょんっと飛び出した。
「僕、そろそろ行かなきゃ」
 一体そうやってどれほどの時間が過ぎたのか、東の空がしらみ初めていた。
 太陽の明かりに、正樹の姿が微かに透けている。
「正樹・・・・」
 本来なら逢えたはずもないのだと、判ってはいても母親である敦子の声が沈んだ。
「お母さん。また逢おうね。何度終っても。また逢おうね」
 そう言って、正樹は手を振る。
「えぇ・・・えぇ!何度でも・・・・」
 例え命終っても、何度でも・・・また逢おう。
 朝日に、敦子の頬を流れる涙が、きらりと光った。


◆その後
「おい・・・」
 草間興信所に帰った三人は、その後仮眠を取って部屋で休んでいた。
 敦子はその後、何度も感謝の言葉を乗せながら去って行った。
 ほんとうなら眠かろうに・・・。
 でもそれだけ嬉しかったのだろう。
 明るい笑顔を見せる敦子に、自分達のやった事が無駄ではなかったと、三人は晴れがましい気持ちで一杯だった。
 朝早い時間では、外の喧騒も聞こえてこない。
 静かな時間が流れていた。
 だが、何かに驚いたような、怒っているような草間の声が、シュラインの耳に届いた。
 あ・・・しまった・・・。
 思ったけどもう遅い。
「これはなんだ?」
 そう言って草間が見せたのは、何かの請求書であった。
「バイトってなんだ?何をやったんだ?」
 実はハロウィンまでにジャックオーランタンの数が揃わなかったため、急遽人の手を借りていた。
 それを草間に言い忘れていたのだ。
 だって、忙しかったんですもの。
 そう思ったのも後の祭りで、三人は草間への言い訳を考えなければらなかった。
「でも・・・・楽しかったよねー?」
「あぁ・・・たまにはあんなのもいいよな♪」
「そうね・・・・」
 三人は、そう笑い合った。

 ハロウィンの夜が明けようとしていた。
「バイバイ。また逢おうね」
 夜明けの中で、小さな子供の声が響く。
 彷徨っていた魂は、自分の居場所を見つけたのだ。
 もう、彷徨う事はない。
 二度と。


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

0086/シュライン・エマ/女/26/翻訳家&幽霊作家+時々草間興信所でバイト
0231/直弘・榎真   /男/18/日本古来からの天狗
0990/笹倉・小暮   /男/17/高校生
(整理番号順)

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■         ライター通信          ■
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 こんにちは。ライターのしょうです。
 今回は、数ある依頼の中からご参加いただき、誠にありがとうございました。
 実は今回、軽く行こうと思ってオープニングを書いていたら、なぜか重い雰囲気の話になり・・・しかもタイトルはぜんぜんらしくないという・・・わけ判りません(汗)
 オープニング後に入っている文章は、チラシに書いてあったハロウィンの話を参考にさせていただきました。
 敦子とかぼちゃお化けのという本筋はあったものの、闘うとか、遊びとか、いろいろあってもいいかなーっと思っていたのですが、やはり敦子を引き合わせたいという方が多く、こんな感じの本編になりました。


シュラインさん>
 二度目のご参加ありがとうございました。
 そして、ステキなプレイングありがとうございます。かぼちゃを等間隔において・・・というプレイング、とってもステキでした。想像して、夜の中で沢山のかぼちゃの灯篭(違)が並ぶ様は、ほんとうに綺麗だろうと思いました(^^)
 かぼちゃお化けがお母さんと出会えたのも、シュラインさんと榎真さんのプレイングがあってこそです。ありがとうございました。
 今回、ハロウィンの仮装と聞いて、何にしようか迷ったのですが、シュラインさんには魔女の仮装をしていただきました。そんなにきつい化粧はしてないかと思われますが・・・いかがでしたでしょうか・・・?(^^;
 ご意見ご感想等、ここが違うなどでもOKですので、今後の参考に聞かせて頂ければ幸いです。では、また再びお会い出来る事を楽しみにしております。