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<東京怪談ウェブゲーム アトラス編集部>


蛍の詩
<オープニング>
「ここでいいわ」
 麗香はそう言うとタクシーから降りた。
 もう深夜だ。連日の残業で麗香は疲れ果てていた。
「あら?」
 道路の隅に何か見える。猫の死骸だ。
 そのとき、猫の体から丸い光が出てきた。その淡い光は宙を漂う。
「どうゆうこと?」
 麗香は眼でその光を追う。それは宙に浮いている少女の掌に収まった。
 少女は何故かパジャマを着、周りには無数の光が浮遊していた。
 おそらくそれらも他の魂なのだろうが、光はまるで蛍のようだ。
「あなたは何をしているの?」
 麗香は少女に呼びかけた。
 少女は眠そうに麗香を見た。
 そして何か言ったが、麗香には聞き取れなかった。
 そのまま少女は空遠く離れていく。
 麗香はじっと少女の後姿を見ていた。


「魂を集める少女、ですか」
 九尾桐伯は麗香の話をまとめるように呟いた。
「碇さんの話は理解しましたが……情報が少ないですね。少女が何者なのかも、何を目的としているのかも現時点では判りませんから」
「そうなのよ。判らないことだらけなんだけど、調べてもらえる?」
「ええ、いいですよ。やってみます」
「お願いね」
 電話を終えて、桐伯は考え込んだ。
 魂を集めてどうするのだろうか。遊び相手が欲しいのかもしれない。小さな子供一人では、寂しさもあるだろう。それなら縫いぐるみでも持って行った方がいいのかもしれない。
 少女が生きているのか死んでいるのか。どちらも可能性がある。
 もし少女が生きていると仮定するなら、今聞いた話の中で一番手がかりになるのは、少女がパジャマ姿だったということだろう。
 パジャマで生活する必要があるのは、入院している寝たきりの子供くらいなものだ。
 だが、もしかしたら夜にだけ魂が肉体を離れるのかもしれない。寝るときにパジャマ姿になる子供など数え切れない。これでは的が絞れそうにない。それに……
 色々と可能性を考えているうちに、桐伯は少し不安になった。
 場合によっては、急がなくてはならないかもしれない。

 麗香が少女を目撃したという場所に近いカフェ。
 斎悠也、羽柴戒那、九尾桐伯の三人が話し込んでいた。
「少女の件ですが、どう思いますか」
 桐伯が戒那に訊いた。
「俺は幽体離脱のたぐいだと思う。もしくは魂を集めていることを呪いとするなら、生霊か……どちらにしろ少女自体は生きているんじゃないかな。悠也、お前はどう思う?」
「俺も戒那さんと似たような意見ですが、死霊の可能性もあると思います。桐伯さんは?」
「パジャマを着ているところから病院で寝たきりになっている子供が幽体離脱をしている、というところでしょうか。とは言え生霊と死霊、どちらも今は断定出来ないでしょう。ですが一つ重大な問題があります。この少女が夜以外の時間にも出現するのかどうかです」
「出ますよ、朝見ましたから」
 悠也、戒那、桐伯は声をした方を見た。話に夢中になっていたので気付かなかったが、十二、三歳くらいの表情を陰らせた少女が立っていた。
「ササキビ・クミノです」
 少女は無表情のまま自分の名を告げた。
 戒那は椅子を勧めた。
「キミも目撃したんだね」
「はい」
 クミノは肯定はしたが、それ以上は語ろうとしない。
「それで夜以外にも現れるということで何か問題が起こるのでしょうか?」
 悠也が桐伯に先を促す。
「可能性の一つですが。もし幽体離脱だった場合、魂が肉体を離れたまま二十四時間経つと魂は肉体に戻れなくなり、死んでしまいます。夜、眠っている間だけ幽体離脱が行われているのなら問題はないのですが、朝発見されたということは魂はまだ肉体に戻っていないということになりますね」
「それじゃあ、少なくとも碇さんが少女を見つけた時刻までに少女を肉体に戻さないと死んでしまうじゃないですか!」
「あくまで可能性です。まだ少女が幽体離脱をしているのかどうかもわかりませんし、生きているかどうかさえわかっていません。生きていたとしても、生霊ならまた別でしょう」
「俺が調べてくるよ。現場へ行けば判る。すぐそこだから数分で戻るよ」
 戒那が立ち上がった。
「行こう、悠也」
「はい」
 悠也も席を立った。

「二人が調べに行っている間、暇ですね。せっかくですから今のうちに色々と考えてみましょうか。生死の話はさっきで終わりということにして、何故魂を集めるのか。貴方はどう思いますか?」
 桐伯の問いかけにクミノは詰まった。
「……わからない。わからないからここに調べに来た訳だし」
「もっともですね」
 桐伯はコーヒーを一口飲んだ。
「では、貴方だったら、どういうときに魂を集めますか?」
「……無茶苦茶な質問ですね」
「そう言われればそうですね。魂なんて普通は集めないでしょうし。じゃあ少し例えを変えて……魂、ということは人や動物な訳ですが……それらを求めるときはどんなときですか?」
「…………………そう言う九尾さんはどうなんですか」
「私ですか? そうですね……やっぱりぬくもりが欲しいときでしょうね」
「ぬくもり……」
「そんなときはないですか?」
 桐伯はゆっくりと穏やかに訊ねる。クミノは警戒するように視線を逸らした。
「……ない。もしそう願ったとしても、叶うことはないから」
 桐伯の携帯が震えた。戒那からだ。
「判りましたか?」
「名前は三橋かえで。生きてるよ。幽体離脱でも生霊みたいに怨念に駆られている訳でもない。何か願いあって、その願いの部分だけで実体を創っているみたい。それが何の願いなのかはまだわからない。その子自身に触れれば読み取れるよ。今目の前にその子が現れたからこれから追いかける」
「今もパジャマを着ていますか?」
「着てるよ」
「わかりました。それではこちらはかえでさんの身体の方を探してみます」
「その子供見つかったんですね?」
 桐伯が話し終えると待ち構えたようにクミノが訊いた。
「心の方は。私達は身体の方を探しましょう」
「そうは言ってもどこを探せばいいのかが判らないのでは」
「朝もパジャマ姿で出現するということは、寝たきりの可能性が高いです。病院のICUを当たってみましょう。周りからは原因がわからない重病に見えるでしょうから、きっと大学病院のような大きいところへ回されていますよ。大きいところとなると数が絞られる分遠くまで視野に入れなければなりませんから、タクシーの運転手にでも聞きましょう。一番詳しいでしょうからね」
「そうですか。それが一番良さそうですね」
 相づちを打った後、クミノは聞き取れない程の小声で漏らした。
「命を救う場所か。縁が無いな」

 A病院。
「すみません、三橋かえでさんの病室はどこでしょうか?」
「三橋かえでさん……三橋、三橋……いえ、こちらにはそのような名前の方はいません」
「……そうですか。別の病院だったようです、勘違いしてすみません」

 B病院。
「すみません、三橋かえでさんの病室はどこでしょうか?」
「三橋かえでさん……三橋、三橋……いえ、こちらにはそのような名前の方はいません」
「……そうですか。別の病院だったようです、勘違いしてすみません」

 C病院。
「すみません、三橋かえでさんの病室はどこでしょうか?」
「三橋かえでさん……三橋、三橋……あ、あった……あ、でも名前が違うわ」
「その方の名前は?」
「三橋由佳さんです。……ですがよく見るとこの方は四日前に亡くなられていますね」
「……そうですか」
 病院を出て、思わず桐伯はため息をついた。一体幾つの病院を探せばいいのだろうか。
 それを見ていたクミノが思いついたように言った。
「九尾さん、羽柴さん達と連絡を取ってみたらどうでしょうか。きっとかえでさんと接触しているでしょうから、何かわかるかもしれません」
「そう言われれば……そうですね、連絡を取りましょう」
 桐伯は携帯を手にした。
 三回目のコールで、戒那が出た。
「かえでさんと接触しましたか?」
「ああ。今いるよ」
「魂を集めている理由は何だったのですか?」
「母親を探すのに手伝ってもらってるらしい。夜になったときに光が無いと周りが見えないから。ここにいる理由は本人もわからないそうだ。実際、触れてみたが読み取れなかった。眠いらしいだんだが、母親の子守唄を聞かないと眠れないらしい」
「母親を探している、ですか……。その母親は生きているのですか?」
「それはどうかわからない。この子は悲しむ様子がないから母親が生きていると思っているだろう。だが自分の家を探そうとしないで、外ばかり探している。普通なら自分の家へ行くだろう」
「ということは……」
「おそらく、母親は亡くなっている。家に帰らないのは、母親の居ない現実を見たくないという思いが無意識に働いていると見ていい」
「……かえでさんに触れたのなら、当然母親のことも読み取れていますよね。もしかして、由佳という名前ではありませんか?」
「確か、そんな名前だったと思うよ」
「……一回切ります。またすぐにこちらからかけるので待っていて下さい」
 桐伯は早口に言って電話を切った。
「三橋由佳さん。さっき受け付けの方が言っていた名前ですね」
 会話を聞いていたクミノが言う。
 桐伯は携帯の電源を切って、自動ドアに向かった。
「戻りましょう。この病院に訊くことは多そうです」
 桐伯はすぐに病院へと入っていったが、クミノは外に佇んだままだった。
 思考は、かえでの周りにいる魂に縛られていた。
『母親を探すために協力してもらっている』
 クミノは苦々しく呟いた。
「そんなこと、私だったら絶対出来ない」
 今日の朝に見た光景を再び思い出す。
 少女の周りに優しく舞う他の命。
 クミノはもう一度呟いた。
「そんなこと、私だったら絶対出来ない」

 どうしても三橋由佳のことが聞きたいと粘ると、小さな個室へと案内された。受け付けのところで騒がれると病院の体面に関わるのだろう。
 受付嬢はよく知らないというので、代わりに看護婦が話を聞いてくれた。
「事故死です。最善の処置を施しましたが間に合わず、その日のうちに……」
「そうですか……。娘さんのことは知りませんか?」
「見かけたことはあります」
「由佳さんが亡くなられてから、こちらへ娘さんが、意識不明か何かで運ばれてきたことはありませんか?」
「ありません」
「そうですか……」
 桐伯は肩を落としたのと同時に、クミノは看護婦を睨んだ。
「嘘をついている目だ」
 看護婦は一瞬、表情を変えた。
「……正直に話していますが」
「本当は追い返したんじゃないの?」
「そんなことはありません」
「由佳さんを担当した医者はどこ?」
「今会うことは出来ません」
「いつなら会えるの?」
「……医者は常に忙しいですから」
「由佳さんの話を訊くだけ、すぐに終わるわ」
「医者は忙しいんです。私も時間が無いんです。そろそろ御引き取り下さい」
 看護婦は立ち上がったが、クミノを見ると動きを止めた。
 クミノは看護婦を睨みつけていた。
「これ以上嘘をつくと許さない」
「…………」
 看護婦は動かない。
 桐伯は畳み掛けるように言った。
「このことは黙っていますから。妙な噂を立てることもしません」
「…………約束してください」
「ええ。絶対です」
 看護婦は元の位置に戻った。
「確かに、お帰り頂きました」
「何故」
 クミノは険しい表情のまま問いただす。
「由佳さんのときは迎えたくせに」
「事故と病気では病院の利益が違います。それに片方は運ばれた時にはもう助からないことが明白で、もう片方は原因不明の、しかも意識が不明なだけで身体には異常が見られずいつまで入院させればいいのかわからないとくれば、尚更です」
「ベッドを貸すくらいいいじゃないのよ」
「ベッドはありません。どこも一杯一杯なんです」
「さっきと矛盾してるじゃない。事故の患者に貸すベッドはあるんでしょ」
「…………どこも一杯一杯なんです。病院はボランティアですることは、どう頑張ったって無理なんです」
「大体の事情はわかりました」
 桐伯が仲裁するように会話に割って入った。
「さっきも言いましたが、妙な噂を立てることはしませんから安心して下さい。病院の本当の事情というのは、私達第三者にはわからないものですから、とやかく言ったりはしません。その代わりですが、三橋さんの住所を教えて頂きたい」

 病院から出ると桐伯は電話をかけた。
 十分後、桐伯から電話があった。
「もしもし」
 悠也の声だ。
「かえでさんの母親のことが判りました。亡くなっています。かえでさんは意識不明の状態のようです。心の一部がそちらにあるからでしょうが」
「そうですか……」
「かえでさんは入院しておらず家にいるそうです。住所がが判ったのでそちらへ向かおうと思っていますが、お二人はこれからどうしますか?」
「かえでちゃんと一緒に母親を探すのを手伝うつもりですが……母親が亡くなっているとなるともう成仏してしまっているかもしれませんね。それでも一緒に探すことが慰めになればいいのですが……」
「いや、母親のいる場所は予想がついてるよ」
 戒那の声だ。
「戒那さん、本当ですか?」
 悠也が訊き返した。
「ああ。今かえでと話していたが、ここら辺りはしらみつぶしに探したようだよ。唯一探していないのは、かえでの家だけだ」
「ということは、母親はかえでちゃんの家に?」
「考えてみればもっともだろう。自分の娘が意識不明で倒れているんだから、心配で娘の傍についているんじゃないかな」
「そうですね。……桐伯さん、聞こえていますよね」
「ええ。わかりました。ですが、見えるのでしょうか?」
「そう言われればそうですね。かえでちゃんの周りの魂は、自ら光るように協力してもらっているようですし……母親が自分から光る理由なんてないでしょうし……」
 会話を聞いていたクミノがポツリと言った。
「物に宿っている可能性もあります」
「物に宿る……それだ!」
 戒那が弾んだ声を出した。
「マールだよ! 母親が手作りしたうさぎのぬいぐるみ! いつも傍に置いているってかえでが言ってるよ」
 わかりました、と桐伯の声が聞こえた。
「間違い無さそうですね。これから向かいます。また後で電話しますので」
 桐伯は電話を切った。
 大分、日は暮れている。もうすぐ夜だ。

 車で三十分程走らせたところに、かえでの家はあった。
 インターホンを押して待つと、中年の男性が出てきた。
「どちら様でしょうか?」
「………………」
 桐伯は答えに困った。まさか「娘さんの魂のことでお伺いしました」とは言えない。
 困っていると、クミノが前に出た。
「かえでちゃんの友達です。お見舞いに来ました」
「ああ、かえでの……。そちらはお兄さんですか?」
「そうです」
「どうもわざわざ起し頂いて……。きっとかえでもすぐに目を覚ますでしょう」
「かえでちゃんの容態はどうですか?」
「それが……検査してもらっても異常は無いということで……。母親が亡くなったことがショックだったのかもしれません。葬式が会った日に、泣きじゃくるかえでに『ママはもう帰ってはこない』と伝えたのですが……はっきりと言いすぎたのかもしれないと後悔しています。もっと時間をかけて話すべきでした。……どうぞ中へ」

 かえでの部屋には縫いぐるみがたくさん並べられていた。棚の上にも、かえでの眠っているベッドの上にも。
 そしてどの縫いぐるみも全てうさぎだった。
 桐伯はひとつひとつ縫いぐるみを手に取ったて眺めた。
「どれもうさぎばかりですね。これではどれがマールなのか区別がつきません」
 クミノも棚に置いてある縫いぐるみを見ていたが、そのうちベッドにある縫いぐるみも調べ始めた。
 そして、ひとつの縫いぐるみを取った。
「九尾さん、これが多分そうです。抱いて寝ていましたから」
 クミノが手にしていたのは、ここに置いてある縫いぐるみの中で一番出来の悪いうさぎだった。白色に灰色のぶちが入っていて、目が大きく耳が短い。手足なんて申し訳の程度のつき方をしている。
 クミノは縫いぐるみを改めて眺めた。
「これ可愛くない」
「確かに出来はあまり良くないですね。でも手作りらしくて愛情は感じられますよ」
「………………」
「さあ、後は戒那さんたちのいる場所を訊いて、そちらへ向かうだけです」
 桐伯は悠也達のところへ連絡した。
「ビルの屋上にいるみたいですよ」

 桐伯とクミノがビルの屋上に着いた頃、辺りには夜の帳が下りていた。
「あ、マールだ!」
 クミノが持っている縫いぐるみを見て、かえでが嬉しそうにはしゃいだ。
「ママはどこ?」
「すぐ近くにいますよ」
 悠也が穏やかに教えたが、急に不安げな顔つきになった。
「戒那さん、どうやって子守唄を歌ってもらうんですか? 縫いぐるみのままじゃあ不可能ですよ」
「簡単だよ。縫いぐるみに乗り移ったように、人に乗り移ってもらえばいいさ」
「人って誰にですか?」
「そうだなぁ、歌うんだから声質的に女の方がいいだろうから、私かササキビさんだな」
「それならササキビさんがいいでしょう」
 桐伯が提案した。
 クミノは顔色を変える。
「…………私には無理です。羽柴さんに任せます」
「そうでしょうか。出来ると思いますよ」
「………………」
 クミノは縫いぐるみを見た。
 この中に人の魂がある。
「…………入るなら、どうぞ」
 瞬間、クミノの身体は少し震えた。魂が入ったのだろう。
 次の瞬間、クミノはかえでを抱き締めて歌った。

   みなものつきにうつるゆめ
   むくなこどものてのひらに
   ちいさくねがうこもりうた

 かえでは目を閉じ、眠り始めた。
 かえでの近くを遊びながら飛んでいた魂たちは、空へと上っていく。
 歌い終えた母親の魂も、蛍のように光ながら空へと還って行った。
 かえでの姿も消えていた。
 桐伯は空を仰いだ。
 夜空には、上って行った魂の影響からか、小さな光が散らばり舞っている。
 命のかけら、か。
 舞い降りてきた光を、桐伯は掌に掴んだ。
 光は一瞬燃えるような色を放ち、消えた。

終。

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

 0121/羽柴・戒那/女/35/大学助教授
 0164/斎・悠也/男/21/大学生・バイトでホスト
 0332/九尾・桐伯/男/27/バーテンダー
 1166/ササキビ・クミノ/女/13/殺し屋じゃない

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■         ライター通信          ■
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「蛍の詩」へのご参加、真にありがとう御座います。佐野麻雪と申します。

○今回は二方にわかれています。両方合わさると完全に一つの話になります。
○少女は当初亡くなっている設定でしたが、皆様のプレイングを総合した結果、生きていることとして話を考えました。
少女が生きていることで、元は救われることのなかった話が、少しでも柔らかなものとなれば……と願います。

*九尾桐伯様*
プレイング、楽しく拝見させて頂きました。
縫いぐるみが出てきたあたりで、これは話に組み込みたいと思い、ストーリーの鍵として使わせていただきました。
病院も重要な場所として使わせていただいたので、ストーリーの基盤は九尾様のプレイングから成り立っています。
ですがぬいぐるみや病院の役割自体はプレイングそのままの形では出していないので、九尾様の予想を良い意味で裏切る話になっていれば幸いです。
違和感を持たれた個所がありましたら、どうかご指摘願います。