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調査コードネーム:レプリカント
執筆ライター :立神勇樹
調査組織名 :草間興信所
気持ちの悪い話だった。
12月に入ってから、聞くだけで気分が悪くなる事件が増えた。
これもそのうちの一つだった。
最近都内を騒がせている猟奇事件。
一日に一件のペースで発見される遺体のどれもが、手足あるいは首を「ありえない力」でねじ切られて殺害されているという残忍極まりない事件。
いや、殺人というべきなのだろうか。
殺されているのはいずれも「人のフリ」をして生きている闇の種族なのだから。
手渡された血まみれの遺体の写真を机に投げ出して、草間はため息をついた。
目の前にはこの草間興信所にケチくさい料金で厄介ごとを持ち込む男……警察で特殊犯罪を調査している警視の榊千尋が苦笑していた。
「ま、こういう話を持ち込める程度には元気になったということか」
ストレートにあてつけてやるが、小春日和のような笑顔でさらりと「おかげさまで」と受けながされる。と、榊の隣にいる男が咳払いした。
この興信所にいるにしては珍しい人種だ。
年の頃は30代前半か。オールバックに撫で付けた黒髪に銀縁メガネ。かすかにただよう消毒薬の匂いから何の職業か聞かずとも推理できた。
こいつは医者だ。と。
「広域犯罪捜査共助課で法医学担当している、法条伝九郎(ほうじょう・でんくろう)です」
神経質そうに眼鏡をおしあげながら、法条は榊を横目でにらみ付ける。
「ともかく私としては納得できない。遺体はどうみても首の圧迫による窒息死の様相がでている。甲状軟骨も折れていた。手の跡まではっきりと残っている。だが遺体からはもちろん、周囲からも指紋や犯人らしき髪の毛も発見されてない。その上、首をしめて窒息死させたあと、さらに首や手足をねじ切るなんて、人間にできるわけがない。周囲の建物のコンクリートやアスファルトに入ったヒビなんかは、重機か怪力なヤツが金属で殴りつけでもしないと入らない」
なのに、と言ってふたたび法条は榊をにらみつけた。
「こいつは特殊な力などかかわってはいない、と断定した」
法条のきついものいいに、榊がお手上げのポーズをしてみせた後、生真面目な顔で口をひらいた。
「断言しますよ、何度だって。この猟奇犯罪の犯人は私たちが定義する「特殊な力」を持っている訳じゃない。とね。まあ、人間ではないかもしれませんが」
「人間じゃないなら、化け物だろう」
鼻をならして法条は腕を組替えた。
「おいおい。で、俺に何をして欲しいんだ。口論の仲裁ならおまえらの上司にたのめよ」
辟易した表情で草間が言う。
「まあ、ありたいていに言えば白黒をはっきりさせて欲しいですね」
ほほを指先で何度かかいて榊は視線をそらせながら言う。
「犯人が何者か、ウチと協力して突き止めてもらいたいのが一つ。もう一つは犯人を足止めしておいて欲しいんです」
「足止め?」
「首をねじきるようなモノを捕獲するのは難しいでしょう。かといってこれから先も数件同じ犯罪が続くのを考えるとね」
写真を指差す。
遺体の表皮には最初の事件から順番にギリシア数字が刻まれている。
そして法条が指摘したように、被害者のそばのアスファルトが、けりつけられた土くれのようにきれいに陥没していた。
「それに、事件の犯人は「特殊な力」を持っていませんが、被害者は全員私がマークしていた怪奇事件の犯人ばかりというのも気になります。私個人としてはあまりかかわりたくないんですが、警察官としてそうも言ってられないでしょう」
確かに、移っている写真の数人は人間を殺すことをなんとも思わない、いや、逆に殺すことに楽しみを感じているタイプだと、噂に聞いていたヤツだった。
「ああ、ウチで引き受けた事件の犯人も混じってるみたいだしな」
悪い化け物を裁く正義の味方気取りなのか?
「しかし、悪人とはいえ、殺人は殺人だ」
草間がタバコのフィルターを噛み千切りながら、はき捨てた。
確かにこのままでは気持ちが悪くてしかたがない。
さて、どうする?
「あの親子元気?」
立ち去ろうとする榊千尋にシュライン・エマは尋ねた。
冬口に起きた、あの黄泉津比良坂を巡る事件の――ある意味被害者であった親子の事がずっと気にかかっていたのだ。
「元気だと想いますよ。東京を離れてあまり連絡とれていませんが」
ほほえみながら肩をすくめる。ああいう事件が起きた後東京にいるのはつらいだろうからと、親子そろって実家の出雲――島根へと帰ったのだ。
「そう。この間トロのマウス当たって……私使わないからあの子に」
と、いいつつ、草間興信所で唯一片づいてるデスクの引き出しから、猫の顔の形をしたマウスをとりだした。
あまりの愛らしさに、つい衝動買いしてしまったのだが、肝心のパソコンの機種があわずに指をくわえていたのだ。
興信所にくるパソコンに詳しいメンバーに何とかやってもらおうとしたが、カーソルがあっちへとび、こっちへ飛びするのではまるで使い物にならない。
ケーブルを手早く巻いて、榊に差し出すと、彼は今までにない真剣な表情で差し出されたマウスを見ている。
「……別に榊さんでもいいけど……」
あまりの真剣な視線にあきれながら、言うと、あつい雲の合間から現れた陽光のように榊の顔が輝いた。
「うわぁ……欲しかったんですよ。うれしいなぁ」
まるでプラモデルかあたらしいゲームを買い与えられた小学生の少年のように言う。
「すでに所持してると想ってたわ」
井上トロなる白猫キャラクターと、メロンパンをこよなく愛する彼の事だ。発売当日に入手しているのだろうと踏んでいたのだ。
何しろ、ある事件の時に携帯にトロメールなる白猫ファンが心待ちにする日に一度の、コンテンツ配信だったという事もあったのだ。部下の事件解決のメールより、トロメールを心待ちにしているのではないかと思えるほどの、だめっぷりだ。
「もってるんですけどね……。もったいなくて箱から出せないんですよ」
受け取ったマウスを宝物のようにそっとカバンにしまいながら、照れくさそうに言う。
草間にみつけられたら「アホか?」の一言で終わりそうな光景だ。
「お礼に今度、桃カステラかってきますね。食べた事ないでしょう。おいしいですよ。長崎名物」
ほくほくと言いながら、背中を向ける。
とてもこれから血まみれで凄惨な事件に関わるようには見えない。
「それはおいといて、特殊でなくこの結果に、なら純粋に怪力って事?」
何気なく聞く。と、榊は先ほどのゆるみきった笑顔を少しだけこわばらせて、唇の端を引き上げた。
「さて、どうなんでしょうね?」
本能的にわかった。
この人は、事件の犯人を――その正体をしっているのだ。と。
「は? 要するに悪人の護衛をしろって事? 冗談きついぜ榊さん」
警察庁の片隅、物置と間違えそうなほど、書類やがらくたにあふれた会議室で、大上隆之介が苦笑しながら聞いてきた。
「冗談でここまで金をかける余裕は、ウチの部署にはありません」
こと、金の話になると、因業ババァのようにケチ臭くなる榊が、いつにないまじめな顔で断言した。
「……え? マジなの? うっわ〜……やる気でねぇ〜」
きしむパイプイスの上で背中を反り返らせ、天井を見ながら隆之介が叫ぶ。
思わずそばにいた鷹科碧海が苦笑したが、それも仕方ない事だろう。
「やる気の問題じゃないでしょ」
座るイスがない為か、壁に寄りかかったままシュライン・エマが、湖のように深くすんだ瞳で隆之介を一にらみした。
とたん、隆之介は姿勢を正す。
草間興信所における暗黙のルールのうち、もっとも重要とされる言葉を思い出したからだ。
『シュライン・エマを怒らせる事は、興信所すべてを敵に回すも同義である』だ。
誰が言いだしたのか知らないが、興信所の財布の紐をだらしない所長に代わってしっかり握りしめてる女性にたてつくのは良策ではない。
「はいはい、頼まれたからには引き受けますよ」
うんざりした、と言わんばかりに眉を引き下げた情けない顔のまま言う。
もっとも気が乗らないのは隆之介だけではない。鷹科碧海もまた、このような血なまぐさい事件に関わるのは避けたかった。
しかし、調査が始まったからには仕方がない。
だらけた空気を振り払うように、シュラインが手をたたいた。
矢のようにまっすぐに通る声が、よどみを払うように室内に響く。
「イヤだ嫌だって言っていても始まらないでしょ」
「問題はどうやって犯人を見つけるかよねぇ。聞き込みしてあっさりみつかるようなら草間んトコに依頼しないんだろうし? 襲われそうになる奴を見張るにしたって、対象がいっぱいいて手ぇまわんないだろうし」
それまで深紅のマニキュアを蛍光灯にすかして眺めているだけだった湖影華那が、疎ましげに茶色の髪を肩から振り払いながら言った。
と、榊が肩をすくめた。
「実はそれほどでもありません。恥ずかしい話ですが先日うちの部署のサーバがハッキングに会いましてね。私が保存していた、危険度大の容疑者リストのみがコピーされた形跡がありました」
「……つまり、そのリストに沿って犯行が行われていたって事?」
シュラインが聞く、と榊がうなずいた。
「ギリシャ数字が遺体に刻まれてるってのが気になってたけど……何か意味があるのかしら? それともただ単に殺った番号を残してるだけ?」
机に肘をつき、その上に頭を載せながら華那が笑う。
聞く間でもない、と表情が笑っていた。
「お察しの通り。十二月一日にTの殺人が、2日にUの殺人が実行されたと……司法解剖の結果で出てます。リストのメンバーは全員で二十四人」
今日は二十四日……ということは、発見されていない遺体が確実に殺されているならば、今日が最後という事だろう。
勿論、生き残った人間が居るとは全員欠片も想わなかった。
手足を引きちぎるようなマネを毎日繰り返し、指紋どころか姿さえ掴ませない犯人だ。
用意周到かつ計画的に事を進めているのだろう。
「そういやこの事件の犯人が女の子だってネットに書き込みがあったな。女の子がこんな野蛮な事しちゃいけないよな、うん」
犯人の冷酷さに、毎日人を殺しているという事実が生み出す息苦しさを振り払うように、隆之介が冗談めかせて言う。
と、不意に隆之介は言葉をつまらせた。
(……って何? あの書き込みにあったティシポネってアキさんの事なの?)
そういえば、かつての事件で武神一樹がそんな事を言いかけていたような気がした。
ならば、この事件を追いかければティシポネに――銀色の狼という謎の言葉をのこした、榊千暁に再会できるのだろうか。
確証はない。
しかし、どんな小さな手がかりでも、今はつたわずには居られなかった。
(ってことはますますこの事件から引けないな)
机の下で手を拳の形に作り上げる。
力が入りすぎた為か、節の部分が白く浮き上がってるのが自分でもわかった。
「そういえば被害者の首に犯人の手形がはっきり残ってるって、法条さんが言われていたけれど、その手の大きさかなんかから人かどうかわからないかな?」
碧海が、怖じ気づきそうになる心を振り払うようにして言葉を紡いだ。
もっとも、それが人間と同じサイズのものだといわれたら、あまり収穫はなさそうだ。
「どうです? 法条センセイ」
資料の束をまるめたもので肩をたたきながら榊がきく、と、ミーティングが始まってから始終しかめっつらだった法条が、大げさにため息をついた。
「首に残されていたのは人間の――そう、ちょうど湖影さんやシュラインさんと同じ年齢の女性と想われる手形だ」
榊から丸めた資料を取り上げると、その一枚を取り出す。
と、どす黒い肌の上に、くっきりと紫色の手の形が残った写真がカラープリントされたモノが全員の目に入る。
ほとんど同時に、碧海と隆之介が眼をそらす。華那は最初から見てもいない。
「そういえば榊さん、特殊な力は無い、と断言していたわね」
意志の力がつよいのか、それとも、事実を追求しようという欲求が不快感を凌駕しているのか、じっと写真を凝視していたシュラインがつぶやいた。
「ありませんね。西洋系、東洋系、物理系。あらゆる痕跡をウチの部下に検知させましたが「特殊な能力」が関わっている痕跡はない」
ひょい、と肩をすくめる。
「しかし、この死体に残された痕跡は人間のもの。だが、遺体の損壊は人間にはあり得ない力でねじ切られているとしか思えない!」
法条が叫ぶ。
「特殊だけど特殊でない……機械仕掛けのようなモノだったから、榊さんやその部下には「特殊な力」として関知出来なかったという事は考えられないかしら?」
写真をとりあげ、ポーカーの手札のように指先でもてあそぶ。
「勿論指紋もでないし、現場のコンクリートやアスファルトの亀裂――けりつけたようなへこみも何かが踏ん張ったような跡」
驚異的な知的瞬発力で、シュラインは己の考えを理路整然とまとめ、言葉という形に作り上げていく。
蒼い瞳は、人を引きつけてやまない、強烈な理性の光がきらめいている。
「指の跡までついてるなら人形型の機械って事になっちゃうけど……さて」
そこで言葉を句切り、榊千尋をみた。
いつものほほえみがかすかに引きつっていた。それは苦笑しているようにも見える。
――やはりこの人は、知っている。
「まてよ? 力の痕跡が残らない?」
何かが、隆之介の心にひっかかった。
だが明確な形にはならない。
「うざったいわねぇ」
綺麗に形を整えられた爪を、唇にあてながら華那が吐き捨てた。
「わざわざギリシャ数字にする意味がわからないわ。もっとも、誰かさんに対する挑戦か挑発なら、わからなくもないけど?」
片目をつぶり、榊を見る。
自分が担当していた事件の容疑者が、別の殺人者によって次々と先手をうたれて殺されていく。
警察官として、これ以上屈辱的な事はないだろう。
獲物を横取りされた上に、さらに大きな犯罪者を連続して取り逃している事になるのだから。
「本当にね……まったく、誰を表舞台にひきずりだしたいのだか……」
コーヒーを一口飲んでから、榊はふ、と息をついた。
(まあ、この性格のねじくれた警視様なら、嫌がらせされる理由の一つや二つや三つ、すぐに見つかるでしょうよ)
とんだ狸だわ、と心中でせせら笑いながら、華那は榊に視線をやった。
「しかし……足止めって言っても、コンクリ削ったり首ねじきったりするような奴にどう対応すれば良いのかしらねぇ?」
嫌みに聞こえるように、わざと語尾をあげ、榊に向かって言う。
「っていっても、正義の味方気取りのお方は私みたいな善良な市民には手ぇださないわよね?」
華那の言葉に、全員が「え」という言葉の形に唇を形作ったまま、動きをとめた。
声に出さなかったのは、華那の逆鱗に触れたくなかったのか、それとも、「善良な市民」とやらの定義を大幅に拡大してあげたのかは、言わぬが花というものだろう。
「さ、榊さん、他にマークしていた人物のリストもらえないかしら? 年齢、名前、初犯だろう日付から襲われた順の関連を探ってみるわ」
徒労におわるかもしれない、しかしそれでもささやかな痕跡にでも気づければ、そこを糸口に突破できるかもしれない。
(相手が人形なら動かしている相手とのつながりさえ遮断できれば、足止めにはなるだろうけど……)
そこまで考えて、シュラインはふと気になりバッグから携帯電話を取り出した。
ミーティングに入る前に、寒河江深雪からのメールが入っていたのだ。
――深雪さんもどこからかこの件調べてるし、リストや情報交換できないかしら。
警察は――否、榊千尋は完全に信頼するには危険な相手だ。
彼はおそらく、犯人の正体に気づいている。
では、何故言わない?
――何故?
問いを繰り返す。
「うだうだ考えてもしょうがないでしょ? 二十四人が順番に殺されてると課程するなら、リストの二十四番目にある容疑者をマークするほうが手っ取り早いわ。私は足止めする方に専念するから後は頼んだわ」
ひらひらと手を振りながら華那がいう。
部屋に閉じこめられて、禅問答のように遅々として進まない言葉のやりとりをするのに飽きてきているようだった。
「あ、俺も……行きます」
そんな強すぎる力を持つ犯人をくい止められるのかどうかはわからないけど。
もう、後には引けない。
そんな想いが碧海を急き立てていた。
奇妙な胸騒ぎがしていた。事件の向こうに――なにか今までと違う「モノ」が待ち受けているような。
「そうだよな。よっし」
隆之介が勢いをつけて立ち上がる。勢いがつきすぎていたのか、パイプ椅子が見事にひっくりかえった。
いけね、とあわてて椅子を起きあがらせながら、隆之介は全員の顔をみて片目を閉じた。
「せっかくのクリスマス、だらだらしてたら、女の子とデートする時間もなくなるからな。さっさと片づけようぜ」
「同感」
猫科の獣のしなやかさで、華那も続いて立ち上がった。
そして室内を見渡すと、隅で居心地悪そうにしていた白衣の男に視線を止めた。
「あ、法条も一緒にいらっしゃい」
「な、何?」
華那より十は上の法医学者は、驚きのあまり眼をみひらき、それに併せてめがねがずり下がった。
「特殊な力がかかわっているか自分で確認できるでしょ」
薔薇の花が咲き誇るような、傲然とした笑いを浮かべ、胸を反らしながら華那がいう。
それはまるで古代の帝国を支配していた女帝そのものの威厳であり。
――逆らえる者など、誰一人として居なかった。
資料は意外なほど理路整然と整理されていた。
それでも、分厚いファイル2冊分もあってか、眼の疲れは否めない。
産婦人科病棟の新生児室から、生まれたばかりの赤子をすべて拉致し悪魔を召還する儀式を行う為、殺した疑いのかけられている容疑者。炎を発生させる力を使いガソリンスタンドを爆発させた疑いがかけられている容疑者。
殺された容疑者が引き起こした事件、その記録を読むだけで胸のむかつきと腹の底が怒りで熱くなってくる。
殺されて当然、とは言いたくは無いが――それでも、それらの犯罪者を、犯罪者を放置するしか無かった警察に憤りを感じる。
シュラインは蒼い眼をきつく閉じ、顔をあげた。
古ぼけた蛍光灯の光が、閉じられた瞳に冷たい光を投げかけているのを感じる。
駄目だ、冷静にならなくては。
そう思い眼を開き、光から逃れるように窓の外を見る。
夕方というのに、外はすっかり暗かった。
町を飾るクリスマスのイルミネーションも、ここ、霞ヶ関官庁街まではとどかない。
「気がついた事でも、ありますか?」
紙コップに入っているコーヒーを差し出しながら、榊千尋が苦笑した。
ほろ苦い香りが、鼻孔をくすぐる。
「特に、無いわね」
悔しさに歯がみしそうになる自分を押さえて、シュラインはいう。
「私にわかる程度のこと、きっと警察も気づいているわね。人形の存在のように」
口調がするどくなるのは、もう、仕方がなかった。
「……ばれましたか。さすが怪奇探偵の助手だけありますね」
会議机にすわり、榊はアメリカ人のように足をくみ、そのつま先を揺らしてみせる。
「レプリカント、とでも言うべきでしょうか」
人を殺し続ける人形。
それは警察には取り締まれない。警察が従う法は人間にのみ適用される。
つまり、法的にどうあつかって良いかわからない代物であるからこそ、扱いかねているのだと、榊の瞳が語っていた。
いくら人間に疑似していても、それは人間ではない。ただの機械――銃のような道具だ。
人間ではない以上、異能者ではない。榊の範疇ではない。
「それで? このまま放置しているつもり?」
肩にかかる髪をふりはらう。胸元に下げている眼鏡がゆれて光を反射させた。
「放置、しておく訳にもいかないでしょう。それにモノならばモノなりの扱い方があります」
机の上に転がっていたボールペンを手に取り、榊は器用に指先で回し続ける。
「回収すれば、重要な証拠になりうる」
ボールペンを握りしめる。かすかに拳がふるえているのが判った。
手を出せないのは、確実な証拠が無いから。
だからこそ、いままでは警察はFuliesに手を出すわけにはいかなかった。
証拠がなければ、裁判で負けてしまう。そうなれば一度捕まえた犯人を、罪を犯した人間を野放しにするしかない。
「相手が、権力を持っているなら持っているほどね」
榊の喉がうごき、引きつったような声がでた。
笑おうとして、失敗したうめきに近かった。
「怒ってるのね」
腕を組み、聞き返す。
自分が追いかけていた犯人を、あざ笑うかのように横からさらい、事もあろうに殺してしまう犯人。
法が裁けないのなら、自分たちが裁いてやるとでも言わんばかりに。
その存在は、日本という国の法だけを頼りに、日夜戦い続けてる榊達にとって最高の侮辱に他ならない。
(誰を表舞台に引きずり出したいのか、ですって?)
先ほどのミーティングを思い出す。
聞くまでもない、この事件の犯人は榊を引きずり出したいのだ。
――何故?
犯人と榊は――知己であるのか。それとも犯人が一方的に榊に興味を抱いているのか。
いずれにしても、それは良い兆候とは言えなかった。
ため息をつき、最後の資料のページをめくる。
4年前に世田谷で起きた殺人事件に関する記録、二十四番目の容疑者のファイルだ。
事件が起きたのは――奇しくも娘の誕生日であったという。
現場には血まみれの遺体と、憎しみに目をぎらつかせ、息も絶え絶えの少女――そして血にまみれた食べかけのケーキ。
司法解剖の結果遺体の胃からは、ケーキの破片はみつからなかったという。
つまり犯人が……家族を殺し、そして死にかけた娘の前で……血にまみれたケーキを、おそらく嘲笑しながら食べていたのだろう。
生き残った少女は、一体何を考えただろう。
自分の生まれた日を喜び、家族の愛を一心にうけていたのに。
たった一人の……おそらく退屈しのぎに過ぎない悪意により、ズタズタに引き裂かれたのだ。
(あら?)
殺害された家族のプロフィールで、視線がとまった。
読み間違いではないかと何度も眼を瞬かせた。
――生存:勾坂 幸(まがさか みゆき) 身長162センチ 17歳。アイルランド人の祖母の血を覚醒遺伝として受け継ぎ、家族で唯一白い髪と蒼い瞳をもつ。
その写真に、眼が引き寄せられた。
そういえばゴーストネットの書き込みにもあった。
白い髪と、蒼い――瞳。
手足の筋を鋭い刃物の様なモノで引き裂かれ重体、失血死寸前の所、かろうじて命を救われたと記載してあった。
保護された当時、著しい精神失調状態にあり、悪魔の仕業だと何度も医師に告げたという。
現在、父が勤務していたテトラシステムズが買収した聖マリア病院にて療養中。と。
数日に一度眼をさまし、指先につなげられた電極をマウスのように操り、パソコンで会話する事が可能。
――――情報犯罪組織Fuliesに関わっている可能性が、情報犯罪調査官により指摘されている。
最後の一文に息をのんだ。
「どういう、事?」
ファイルの日付を見る。
他の犯罪者達は初犯の日付順にならんでいるというのに、それだけが全く関係なく、ファイルの一番最後に差し挟まれていた。
「まさか、こうなることを予測して、この犯人を最後に持ってきたというの?」
榊をにらむ。
まさか、自分が手を下せないから、この娘の復讐心を利用して、凶悪犯罪者を殺すようにし向けたというのか。
シュラインの静かな怒りに揺れる瞳を、まっすぐに見返しながら榊は眉間にしわをよせた。
「私の、本意ではありません」
低く、低くつぶやく。
「私が、こういうマネをされて怒らない、とでも?」
かすかにあごをあげて、シュラインを見下す。
そこに、事件を操っている、自分の都合の良いように仕組んでいる人間がいるのだ、と言わんばかりの態度で。
(――もっと、上ということ?)
榊より、榊の上司よりももっと上の指示なのか?
「私は指示されたままに、ファイルの順序を変更したまでです。こうなることを知らずにね」
「知らずに……」
「上が、法で裁けない――しかし放置するには危険な存在をこの際消してしまおうと考えたのか。あるいは――そう考えるように上に圧力をかけた何者かがいるのか」
だとすれば、何の為に?
榊を、そしてレプリカントを操っているであろう、白い髪の少女を怒り狂わせ何の得がある?
相打ちを狙っているのか。
それとも――少女を捨て駒に――榊を戦いの場に引きずり出したいのか。
机の上の携帯電話を握りしめる。
操られている。
まるで盤上のチェスの駒のように、榊を、少女を、そして自分たちを――何らかの意志をもって、動かそうとしている存在がいる。
相手の思い通りに動けば――今以上の戦いが起こるに決まっている。
(戦いを、止めなくては)
大上達を――そして、ゴーストネットからこの事件に関わった寒河江深雪達を。
それは最早、人の声とは言えなかった。
本能からの叫び、理性では決して制御する事の出来ない苦痛が、叫びとなってほとばしり出たに過ぎない。
たった六階立てのビル。一息に上れば数分もかからない筈なのに、まるで天の高みまで続いているのではないかと思えるほど、階段が長く感じられた。
扉も据え付けられていない屋上への出口を抜ける。
全く同じ構造の西棟を背景に、そこには、一人の女が立っていた。
――女、とは言えないだろう。
冬の最中だというのに、肩をむき出しにしたノースリーブのシャツ。
そして足のラインを浮かび上がらせている、白い、否、かつては白であり、今は深紅の血に染まったパンツ。
冷風にさらされているというのに、肌には鳥肌一つなく。人工的で無機質的なすべらかさを保っている。
何より、切り裂かれた頬からは、血の代わりに小さな光がもれ、ショートしているのか、照らすものもない屋上でかすかにきらめいている。
裂傷でこそげ落ちた腕の皮膚が、まるで薄いセルロイドの皮膜のように、風になぶられ女の身体にまとわりついている。
皮膚が会った場所には、鈍く暗く光る鉄の骨格と場違いなまでにカラフルなビニールコードの束。
「…………あんたが、やったのか」
あり得ない方向に腕をまげられ、コンクリートの上にうずくまるジャックをみて、隆之介がつぶやく。
「そんな事に、何の意味があるんだ?」
家族を殺されたから、相手を殺し返す。それで満足できるほど、人の心は簡単に出来ているのだろうか。
答えは――否だ。
「復讐を、望むのか?」
「…………わからない。もう、どうでも良くなった」
ガラスの眼球が鮮やかに蒼く光りながら隆之介を捕らえる。
ワンテンポ遅れてるのは、内部で遠近感を調整してるからなのだろうか。
「この男は、弱い。これではアレクトは満足なデータが集められない……」
疲れ切った口調で、しかし、意外に若い声で女は答える。
「データ?」
怪訝な言葉に華那が聞き返すが、女――アレクトは答えようとはしない。
視線を動かさず、アレクトは足をふりあげ、床に転がる男へ振り下ろした。
絶叫。
そして、しめった様な音と、骨が砕けるおぞましい音。
「……ずいぶんと、体重が重そうじゃない?」
心持ち顔を青ざめさせながら華那がいう。と、法条が二三度口を開閉させた後つぶやいた。
「もし、彼女が今までの事件の実行者であり、コンクリートにひびを入れた人物であるなら……その体重は150キロはあります」
骨格が骨ではなく、鉄なのだ。まして筋肉の代わりにビニールにくるまれた鋼線で全身を覆ってるのだから。
聞くまでもない。
「へぇ? ずいぶんとすごい体重じゃない? じゃあダイエットしなくちゃね」
男から足をはなし、華那の方をみているアレクトに皮肉下にいう。と、アレクトが鋼鉄を体内に宿しているとは思えない素早さで跳躍して、一気に距離を縮めてきた。
「お姉さんが手伝ってあげるわよ!」
明らかな敵意を読みとり、華那は手早くバッグから愛用の鞭をとりだし、手首をしならせる。
周囲の風が一段と冷たくなり、華那を、鞭を包み込む。
とたんに全身がほの白い光につつまれる。
「大人しくなさい!」
叫び、鞭を振り下ろす。
空気を引き裂くように鞭が空中でまっすぐにのび、飛びかかろうとしてきたアレクトの腕にからみつく。
ガラスが割れるような音がして、白い光がアレクトの手首で弾ける。
鞭に込められた霊力が、プラズマとなって弾けたのだ。
ビニールを焦がす異臭があたりに漂う。
しかし、アレクトはわずかにバランスを崩しただけである。
アレクトは疎ましげに手首にからみついた鞭を一別し、手のひらを返してからみつく鞭を掴むと勢いをつけて腕を振り上げた。
華那の反応が、少し遅れた。
鞭を持っていた為、引きずられるように空中に放り投げられる。
「あぶねぇっ!」
隆之介が人にはあり得ない跳躍力で地面を蹴り、空中で華那を抱き寄せ、そのままコンクリートの上に転がった。
皮膚がこすれて、血がにじむ。
二人分の体重がかかった為か、床に打ち付けた背中に引きつるような痛みがはしり、たまらずうめき声を上げる。
(無理、だ)
碧海は立ちすくむ。
打撲が酷いのか、起きあがれない隆之介と華那を見て、ついで自分を冷たく見ているアレクトを見る。
無理だ。自分一人の身も守れるかどうか判らないのに、法条や華那や隆之介をかばいながら戦うなんて出来ない。
先ほどの碧の電話が、その叫びが、やけに生々しく耳の奥によみがえる。
動くこともできず、瞬きすら出来ずにいると、背後から名を呼ばれるのを感じた。
「逃げて!」
「碧海君、逃げなさいっ!」
それがシュライン・エマと榊千尋だと気づくまでとてつもなく長い時間がかかったように思えた。
動けなかった。
アレクトが地面を蹴るのが見えた。
それはまるで踊り子のステップのように軽やかで、先ほどの華那の攻撃でさらに破れた皮膚が、まるでヴェールのようにアレクトの動きに合わせて空を滑る。
内部に負荷がかかっているのか、時折身体の各所できらめくショートした電流は、まるで妖精がまとう光のようで。
死を携えた右腕が自分に伸びてくるのさえ、どこか陶然とした想いで碧海はみていた。
冷たい指先が、喉に、ふれた瞬間。
強い力で、誰かに、引き寄せられた。
自分の意志とは全く違う力の作用に、足下がふらつきそのまま背中ごと倒れ込む。
しかし碧海を受け止めたのは冷たいコンクリートではなく、榊千尋だった。
「もう、良いでしょう? 勾坂――幸さん」
全員の無事を確認したのか、わずかに安堵した声でシュラインが言う。
だが、アレクトは腕を伸ばしたまま動かない。
彼女の家族を殺した男は、もう、うめく事すら出来ないようだった。
やがて身体は――吹き荒れる風と同じまでに冷たくなり、人間から――ただの肉のかたまりへとなっていくだろう。
――復讐は、果たされたのだ。
なのにアレクトは――遠いどこかからこの人形を操り、同化している勾坂幸は――答えない。
「終わってるのよ、もう。わかるでしょ?」
自分の声なのに、他人の声のようにうつろで冷たく響く。
復讐を果たして、何が変わるというのか。
何も変わらない――ただ、行き場のない心を持てあますだけだ。想いは昇華されない。報われる事はない。
それが、復讐。
「これ以上戦って、捨て駒になる必要もないと想いますが」
淡々と榊が言う。
それでもアレクトは答えない。
「――知らない」
蒼く光り輝く人工眼球が、不意に暗くなった。
まるで彼女の内面の虚脱感を表すように。
「復讐を、果たす意外の生き方を――もう、忘れてしまった」
涙が出る機能などない。目の前に居るのは人を模造した人工物だというのに。
アレクトが、勾坂幸が、遠いどこかで泣いているように見えた。
「もう、止まることなど出来ない」
泣くことも出来ない人形が宣告し、一歩踏み出した。
指先はまっすぐに碧海を、彼を背後から支えている榊千尋を狙っていた。
誰も、動くことなど出来ないように思えた。
刹那。
榊が、碧海の左腕に自分の左腕を添えて、まっすぐにアレクトに差し向けた。
「集中して」
「え?」
「少し、苦しいですよ」
左腕をさしのべる。言われるままに手のひらに意識を集中する。
碧海の念の力が波動となって手のひらに集う。
だが、それでどうなるというのだ。
人間ならともかく、150キロもある鋼鉄の物体を破壊できる力は碧海にはない。
左腕をアレクトに向かってさしのべたまま、榊は右手を碧海の心臓の真上に置いた。
心臓が、ふるえた。
急速に鼓動が早くなる。
体内にある力が増幅され、解放される場所を探して暴れ狂う。
血液が急激な早さで身体を巡る。凶悪な破壊衝動をもちながら心臓へと流れ込む。
喉が締め付けられ、引き連れ、息ができなかった。
気を失うと、知覚した瞬間。
増幅された力がアレクトの身体に向かって解放された。
白熱の太陽が出現したように見えた。
力に押された人形の身体が、ぼろくずのように空へと吹き飛ばされた。
狩り止めされているビルのフェンスを突き破り、対となるようにたてられた湾岸テクニカルツインタワーの西棟の屋上へとたたきつけられる。
ひときわ激しく、アレクトの身体から火花が飛び散った。
「やったか」
何とか身を起こし、隆之介が立ち上がり西棟の――向かい側に立つ同型ビルの屋上を見る。
――風が、止まった。
ぼろぼろに――生きる屍のようにどこかぎこちない動きで立ち上がったアレクトに驚いたからではない。
そこに、人が――かつての事件で協力しあった男が、榊千暁がいたからではない。
運命を、見た。
銀色の髪の乙女が立っていた。
いつの間にか降り始めた雪より白く、輝く髪が風に踊る。
深紅の瞳が……遠いどこかで見た、対なる暁星が、自分を見ていた。
耳鳴りが、隆之介の脳を鋭くさいなむ。
身体の周囲で、細く鋭い金属が打ちならされるような音が断続的に響いた。
彼女と、自分の間で空間がきしみ、共鳴し、悲鳴を上げているのだ、と自分ではないもう一人の自分が告げていた。
目が熱い。目の奥が熱い。
頭痛は最高潮に達していた。
「大上君!」
異変に気づいたシュラインが駆け寄った、刹那。
銀の髪を持つ乙女が、まるで伴侶を捜す狼のように、高く、切なく叫んだ!
「黒狼様!!」
耳の奥にこだまする。
森のざわめき、獣の息づかい。――仲間の血のにおい。
受け止めきれない、曖昧なイメージが脳を冒し、負荷をかける。
何も言えなかった。
――何も言えないまま、隆之介はその場に倒れた。
「な、に?」
目の前で何が起こったか理解できずに、シュラインはつぶやいた。
あまりにも多くの事が同時に起こり過ぎていた。
「逃げますよ」
怒りすら感じられる声で、榊が言う。
「戦うどころか身も守れないでしょう! 「こんな状況」では!」
信じられないほどの強い口調で榊が叫ぶ。
はじかれたように華那は立ち上がろうとし、そして足首の痛みに顔をしかめた。
先ほど床にたたきつけられた時、ひねったのだろう。
舌打ちする、その目の前に法条が手をさしのべてきた。
「今は、榊の言うことが正しい」
手を取り、肩越しに華那は振り向いた。
西棟の上では、アレクトと――ゴーストネットから彼女を追ってきた者達の戦いが繰り広げられようとしていた。
だが、自分たちには何も出来ない。
――打撃を与えただけでも、幸いと想うしかなかった。
依頼は、失敗したのだ。
「最近、あなたと会うと、病院付いてるわ」
両手で頭を抱えるようにして、シュラインは待合室のソファーの上でつぶやいた。
不可解な現象で意識を失った隆之介は、まだ目覚めない。
「気にすることはありません。打撃を与えただけでも十分です」
窓の外をみたまま、榊はシュラインに視線を投げかける事もせず、告げた。
「あなた、一体何者なの?」
たまりかねて、聞いた。
答えなど期待はしていない。
ただ、聞かずにはいられなかった。特殊な能力をもっているとしても、ただの警察官を「表舞台」に引きずり出す為にここまで馬鹿騒ぎをするとは思えない。
榊は聞こえなかったかのように、ポケットからたばこをとりだし、そして火をつけた。
そして、煙をため息とともに吐き出してからつぶやいた。
「……ユダ」
「え?」
「ただの、裏切り者ですよ」
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
【0086 / シュライン・エマ / 女 / 26 /草間興信所事務員&翻訳家&幽霊作家】
【0490 / 湖影・華那(こかげ・かな)/ 女 / 23 / S○クラブの女王】
【0308 / 鷹科・碧海(たかしな・あおみ)/ 男 / 17 / 高校生】
【0365 / 大上隆之介(おおかみ・りゅうのすけ)/ 男 / 300 / 大学生 】
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■ ライター通信 ■
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こんにちは、立神勇樹です。
ええっと……本文にもあったように……依頼、失敗ということで書かせていただきました。
オープニングに「足止め」が主目的とありましたが。足止めの具体的方法をかかれた方がいらっしゃいませんでしたので、悩んだ結果、すこし厳しく。
足止め出来なかった、という事で。
ただし、正体について完璧に正解されていた方がいらっしゃった為、足止めは出来なかったが、打撃を与えることは出来た。にしました。
こちらで打撃を与えている分、ゴーストネットの参加者が楽になっています(汗)
オープニングが読みとりにくかった事、また、プレイング考慮期間が短くなってしまった事、重ねてお詫びもうしあげます。
シュライン・エマ様。
見事な推理、感服しました……。
おかげでゴーストネット側の参加者がかなり楽になっております。
トロのマウスありがとうございました。
暗くなりがちな話の中、意外(?)なプレイング。
オアシスのように和みながら書かせていただきました。
では再びここではない別の話でお会い出来ることを祈りつつ。
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