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<東京怪談ウェブゲーム ゴーストネットOFF>


ウェディング・プラン

●オープニング

掲示板に一つの書き込みがあった。

題名:結婚式
内容:
「初めまして。私の名前は嘉山・佳織(かやま・かおり)といいます。
今回は一つの依頼をするためこの掲示板に書き込みをします。

私はある1人の男性と婚約をしていました。
彼の名は水原・透(みずはら・とおる)です。
私たちが20歳になったら結婚しようと・・。
しかし彼は生まれつき体が悪く16歳の若さで死去してしまいました。

けれど霊となり私の前に現れました。
しかしながら他の人にはその姿は見えず霊だと悟りました。


それから4年たった今、今でも彼と結婚したいと思っています。
でも彼の姿が見えない以上、普通には結婚できません。
けれど私は彼と最高の結婚式を・・最高の幸せを待ち望んでいます。
彼のためだけでなく私自身も結婚することを望んでいます。

結婚には特別な意味があります。
その意味を大切にしたい。

だから・・霊感のある方に頼みたいのです・・。
彼と結婚式のウェディング・ブランナーとして結婚式のお手伝いを
お願いしたいのです。
                             
                             
                             嘉山佳織」



●問題点
「やはり、一番のポイントは、新郎の透さんを見えるようにする事ですよね。『新郎』の姿が見えないと、様になりませんから・・」
デュナン・ウィレムソン(でゅなん・うぃれむそん)が一番の問題点について意見を言う。
「それなら、俺にまかせてよ。タロットの『星』のカードで彼を一時的に物理化する効果をつけるからさ・・」
ここぞといわんばかりに考えてきた案をだしてきたのは渋沢・ジョージ(しぶさわ・じょーじ)だ。
「頼めますか?俺の方でも、二次対策をとっておきます。」
「二次対策??」
海原・みなも(うなばら・みなも)がデュナンに尋ねる。
「結婚式場に出入り自由な結界を張って、霊が実体化できるくらいまで魔力を内部に貯めみるんです。要となるポイント選んでルーン文字刻んだ媒体をセットして、魔力込めて式を挙げる場所に設置するんです」
デュナンが軽く微笑みながら言った。
「おぅ、頼んだよ、デュナン!!」
「当日、不慮の事態に備えて魔力媒体を数個用意しておきますね。」
ガッツポーズで気合を入れて言うジョージにデュナンも答えるように微笑する。
「そうだな、それに2重に包囲網を張っておいたほうが、かなり安全な対策だ。妥当の案だと思う・・」
工藤・卓人(くどう・たくと)が軽く頷きながら納得して答えた。
「よかったです。これで、一個目の問題は軽々解決できたみたいですね」
みなもが嬉しそうに笑顔で言った。
「そうだわ!見えるにあたって折角なんだからやっぱり・・」
みなもがにこにこしながらちらりと皆の方を見る。
「あんたも、そう思うか?やっぱり見えるにあたって両親、突然であまり多くは呼べない
だろうが(理解力のある)仲の良いやつをこちらで調べるくらいはできるからな」
卓人もどうやら同じ事を思っていたようだ。

こちらについても全員一致で解決した。


●結婚式まで後2日
さてさて・・結婚式まで後2日と迫っています。
少し皆の様子を覗いて見る事にしましょう。
折角ですし、私の素晴らしいパワーで一偏にお見せしましょう。
((ってかあんた誰だよ?!!))

---- 一階 衣装室
「わぁー綺麗♪これなんかどうですか?」
みなもが佳織に純白のウェディングドレスを持って尋ねる。
「・・・はい」
佳織はオロオロした様子で答えるので笑顔だったみなもは首を軽く傾げ、佳織の顔を覗く。
「お気に召しませんでしたか?」
「え?・・あっ、違うんです。なんだか・・嬉しくって。皆さんがこんなにもに協力して
くれるものだから・・」
心配してくるみなもに、はっとしたようにそう答え佳織は微笑した。
「なにを言っているんですか?!あたしも皆も、貴方にあった瞬間から友達で味方ですよ」
みなもは、そんな佳織に元気づけるように、にこっと微笑み返した。
佳織は心を開いたのか初めて自分から話し掛けてきた。それは決して溶け込んだ会話
ではないが、その第一歩と言える会話だろう。
「かわいい貝殻形のネックレスね」
「これですか?ありがとうございます」
2人は少し照れつつも、ちらっとお互いに顔を見合わせてくすくすと笑った。
「あっ?これなんかどうですか?」
「素敵ねー。けど・・高くないかしら・・?」
「女の子の晴れ姿!少々の値段は気にしてはいけませんよ!」
「そうかしら・・・」
「そうですよ!!」
にこりと笑みをこぼして気合を入れるみなもに、佳織もついついそう思い気合が入ったようだ。


-----その頃(同時刻)「「F15 1524号室」」
みなもたちは上手く行ってるようです。
次は卓人とデュナンを覗いてみましょうか。

「できた!!」
卓人が疲れた様子で立ち上がり、体を伸ばし、あくびをしたと同時に
「「かちゃり」」
っと、ドアの開く音がした。
「あれ?デュナン?もう帰ってきたのか?」
「卓人さんただいま。うん、ルーン文字を刻んだ媒体をセットで内部に魔力を溜めて
きました。念入りにチェックしないと・・動かされでもしたら、魔力が逃げて霊の実体化
ができないですからね。」
「それよりも、デュナン・・早く着替えた方がいいよ」
「えっ?」
それもその筈。今の季節は冬、おまけに今日はこんな寒い日。雪も降ってもおかしくは
ないだろう。デュナンが着ているコートの肩と頭には、雪が積もった状態になっている。
「風邪でも引いたら元もこうもないぞ!」
卓人はデュナンの頭と肩から雪を掃いのけて頭にタオルをかけた。
「あんた、髪長いんだからちゃんと拭けよ」
「ありがとうございます」
デュナンは少々呆れ顔をしながらも親切に心配してくれる卓人に笑顔をせずにはいられ
なかった。
「所でなにをつくってたんですか?」
「ん?指輪だよ。特別な指輪」
「特別?」
「水原さんにもはめられるように作ってあるんだ。それからもう一つは世界で一つしか
ないってことだ」
「じゃー卓人さんの手作り?」
「そういう事だ!」
「すごいですねー」
「そういう関連の仕事だし・・な」
一日がかり、徹夜して作った綺麗なエンゲージリングに感動するデュナンに卓人は
満足気な顔をした。
「なんか・・自信つくなー」
「なんのですか??」
「なんでもないよ」
卓人の気持ちをしらないデュナンは嬉しそうな卓人を不思議そうにただ見ていた。


-----その頃(同時刻)「「F15階 1528号室」」
さてさて・・デュナンと卓人のいる部屋の向かい側では??

「透さん用意できました?」
「えっ?う・・うん」
なにをされるのか分からずにキョロキョロする透に話しかけるジョージ。
「そんなに脅えなくても大丈夫!!透さんを実体化させるだけ。いわゆる一種の
マジックだな。」
説明をしていたら理解が得られるのか分からないためジョージは取り合えず透が安心でき
るようにと笑顔で貫く。
透も訳が分からずただ精一杯微笑み返すしかない。
「・・っで、なにをするんですか?」
「だから実体化ですよ」
「・・・・」
無言でたたずむしかないないが透自身、皆が協力してくれているのは十分に分かっている
が・・・未体験ゾーンが恐くない者などそうはいない!(きっぱり)
「じゃーそろそろ行くな!」
タロットの『星』のカードを取り出し嬉しそうに言うジョージにドキドキしながらも身を任す様に従う透。
そして周りが光り始める・・。透は恐いので取り合えず目を瞑って・・。
《皆さんも瞑ってみましょう》
その光はとても綺麗で優しいものだ。薄っすらと透は目を開けて見るとその光に
見とれていたせいか作業はあっという間に終わった。
「終わったよ」
「えっ!」
呆然としていた透にジョージが話しかけるとすぐに我に返った。


●部屋決め
「「ジョージさん!」」
部屋を出た透とジョージに話しかけてきたのはみなもだ。
「あっ!透さん実体化成功したんですね」
「ああ、バッチリだよ」
「よかったー♪」
ほっとするみなも。
その時向かい側のドアが開く。
「皆、なんでそんな所で勢ぞろいしてんだ?」
疲れているはずの卓人なのに一切疲れた様子をみせない。
デュナンは卓人があくびした瞬間を目撃しているの知っている。
実は内心、倒れないかと心配してるって言うのは秘密。
「そういえば卓人さん、佳織さんと透さんのご両親と友人の件はどうなりましたか?」
「連絡とったよ。なんとか理解してもらえた・・来てくれるかは別として」
みなもが尋ね、卓人が答える。
「ただ・・」
「ただ?」
卓人の言葉を繰り返すように追うジョージ。
「友達の件についてはあちらに任せて欲しいと・・」
「それはつまり、呼ぶか呼ばないかは、あちら次第ってことですか?」
「そう言う事だ・・結果は明後日にでも分かるさ」
デュナンの質問に答える卓人。
佳織と透が顔を見合わせ何処か寂しそうだ。
「大丈夫です!信じましょう!!」
「心配しなくても血の繋がった両親だろ?ちゃんと分かってくれるって」
みなもとジョージが落ち着いた様子でニコリと微笑んで言う。
案外落ち着いているみなもとジョージである。
「焦ってもいっしょだからなー」
卓人も開き直る。
けれどそれが佳織と透の不安を取り除いているようだ。
「今日は遅いですし明日に備えて寝ましょう」
デュナンが言う。
「・・そういえば部屋わけしてないですね・・ジャンケンします?」
みなもがキョロキョロして言う。
大してどの部屋も代りがないが、綺麗な海の景色と、夜景の綺麗景色という違いがある。
「それが良いと思うんですけど・・卓人さんはほぼ決定ですね・・」
「どうしてだ?」
「この部屋(1528室)・・覗けば分かりますよ」
デュナンが苦笑でジョージに答えた。

それもその筈。一夜漬けで作った指輪。先ほど出来上がったばかりでまだ後片付けすら
出来ていない。
もしその部屋を取れば間違いなく掃除は自分担当になる。
っと言う訳で卓人は海側決定。

「「ジャンケンーーーポンッッ!!」」

皆が声を合わせて言う。
そして結果・・・
海側 :デュナン・卓人
夜景側:みなも・ジョージ
 「所で佳織ちゃん、悲しくなったらいつでもおいで・・がはっっ」
「えっ?あ・・どうしました?ジョージさん??」
誰かに叩かれた様子のジョージ。佳織はきょとんっとしている。
ジョージと目を合わさず四方八方を見る皆。
犯人は誰だ・・。

こうして一夜は慌しくもゆっくりと過ぎていった。
さてさて誰が勝ち、誰が好きな景色を選べたのでしょうか?
そしてジョージを殴ったのは誰なのか・・。
それは本人たちの胸のうちにしまっておきましょう。


●結婚式まで後1日
ただいまの時刻、夕方の午後5時30分。
都会と言えるほどではないが少し離れた場所にある小さなかわいらしい喫茶店。
そこが2人の結婚式場にあたる場所である。
何故この場所かと言うと、この店の店長が霊監視と言う強い見方だからだ。
それにゴーストネットを佳織が教えてもらった場所でもある。
なんとも御縁があるようだ。



「こんなもんか??」
長い深紅の美しきリボンを壁に付けている最中のジョージ。
「もう少し下です」
それを指導するのはみなも。
「ごめんなさいね、本当はあたしがするつもりだったのに背が足りないぱっかりに・・」
「いえいえ♪女の子の頼みじゃ断れないし当然だよ」
何処となく・・(訂)見るからに嬉しそうに手伝うジョージ。
「2人ともお疲れ様です。良かったらどうぞ・・」
そう言って現れたのはデュナン。手にはお盆。
お盆の上には三つのお茶と三つのオニギリが乗っている。
「デュナンありがとうな」
「美味しそうです♪」
美味しそうなオニギリに感動するジョージとみなも。
「店長ここでいいか??」
テーブルの位置とペンでルーン文字が書かれている場所を図面で確認しながら運ぶ卓人。
どうして床にそんなものがあるかと言うとデュナンが2次対策にと書いた結界の印だ。
動かしてはいけないと言われているのでくれぐれも気をつけて歩く卓人。

「卓人さんもオニギリどうぞ」
「ありがとうデュナン・・っぶね!!踏みそうになったうえに物を動かしそうになった・・」

心臓をバクバクさせる卓人。
美味しそうにオニギリを食べるみなもとジョージ。
みなもとジョージが美味しそうに食べているのを楽しそうに、卓人にはハラハラさせられ
ながらも、落ち着いているデュナン。


昨日とは違って時間がゆっくり進んでいるようにも見える。
晴れ晴れとした真っ赤に染まる綺麗な夕暮れ。
この美しき空のように明日がつながる事を信じたい。


●結婚式
当日。ただいまの時刻、朝の9時30分。
今日は今朝から誰も喫茶店を覗いていない。
なぜかと言うと佳織と透に自分たちの目で結果を見て欲しいからである。
4人は今できる事を、自分たちにできる事はした。それは十分2人とも分かっている。
常識を超えた愛の先にあるものはなんなのか・・・分かりはしないけれどその行く末を見守るのも正直悪くはない。
このドキドキ間はさすがに4人とも堪らないのだが心のどこかで期待でいっぱいになりなんとも不思議な感覚である。

「透さん、花嫁さんのご用意ができましたよ」
にこっと微笑んで佳織をエスコートして連れてきたみなも。
「透の準備も、もちろん万全だ」
透のタキシードを選んだのはジョージ。
透の漆黒の髪に良く似合った、タキシードである。
ネクタイを軽く右手で調えフォーマルスーツに身を包んでいる卓人。
「おっと・・透、忘れないうちにわたして置くな。これは特殊な指輪だから透に万が一の事が起きても安全だ。心配するな」
透にそう言い箱を手渡した。卓人からの2人への贈り物だ。
「じゃー、花嫁と花婿のご入場といきますか」
ジョージがそう言うとデュナンと卓人がドアを開いた。
開いた瞬間、すべてがガラス張りになっている為そこから眩しいほどの光が差しこんできた。
昨日飾った白い花と赤いリボンが目に入った。
あたかも時間が止まったようにも感じるほど美しく、なにも耳に入ってこなかった。
そして4人の視線は中央へと移る。
その視線はスローモーションを見ている様で自分の鼓動の音が耳に響く。
6人の瞳に映ったもの・・・
それは・・・
      「「パチパチ」」
聞こえてくる音、それは十数人かの拍手。
透や佳織の両親はもちろんの事、数人の仲の良いと思われる人々たちが笑顔で2人の方を見つめ拍手を送る。
思わず涙を流す佳織の姿を見てみなもが軽く前に押し出す。
ジョージも放心状態になっている透の背中を押す。
「まだ泣いちゃうのは早いですよ、佳織さん」
「それに透もお嬢さんをくださいってちゃんと言わなきゃいけないし・・」
ここは教会ではないがある程度のことは出来る。
神父さん役は不器用にも店長がしてくれる。

透は卓人から受け取った指輪を取り出す。
久しぶりに味わったものに触れるという感覚を奇妙に感じるほど忘れかけていた様だ。
卓人の優しさあふれる指輪が佳織の指と透の指にはめられる。
それから透は軽くおでこにキスをした。
そして、透の視線は両親の方を向く。
何故ここに存在するのか・・それを聴いてこない両親たち。
2人に笑顔の両親。現実逃避をしているわけではない。
ただ・・2人の「「愛」」を理解しているだけだ。
ただ・・ただ・・それだけの事。

透も佳織もこの瞬間を大切にしたい・・それしかないだろう。
「お嬢さんを・・お嬢さんをください」
深々とお辞儀をして振るえた声で言う透。
ドキドキしながら4人は佳織と透を見守る。
「透さん、頭を上げてください・・」
佳織の母が言う。
透はまっすぐと視線を佳織の両親へ方を向ける。
「透くん、君は幻想でしかない・・。だけど佳織の愛する人に変わりはない。
君が佳織の心の支えになるのなら私は賛成だ」
悩んだ末の結論であろう佳織の父の言葉。
「お父さん・・」
「佳織、忘れちゃいけない・・それにお前が苦しむのは見たくはない。」
「ええ・・私、幸せよ」
「それならいい」
佳織の涙は止まらない。
「透・・よかったな」
振り向くと透の父の姿。そしてそれを見守る母親。
言葉を交わさなくともしっかりと繋がっている。

「よかったです・・」
「本当・・みなもさん、大丈夫ですか?」
感動するみなもとデュナン。涙するみなもにデュナンはハンカチを差し出した。
「小さな妖精達を召喚して花びらでも降らせることにするか・・」
後ろの方に立っていた卓人は軽く微笑み呪文を唱える。
「わぁーー、綺麗ぇ〜」
上から降ってくる綺麗な花びらに感動する佳織。
小さなブーケのように皆の手の片に吸い込まれるように落ちてくる。
「綺麗ですね・・デュナンさん」
「うん、この花・・吸い込まれるように降って来るんですね」
手の甲を軽く差し出すとデュナンの手の甲にピンポイントで落ちる。
「あら・・本当ですね。お花にも心はありますからね」
「そういうことですね」
くすくすと笑うデュナンとみなも。
《そういう事にして置きましょうね・・》
「わぁー綺麗だな♪じゃー俺からも一つお祝いをさせてもらおうかな」
ポケットから『恋人』のカード取り出すジョージ。 

  「「永遠の愛に祝福を・・・」」
 
そう言いカードを真上に投げる。
それから窓の方を窺い見ると空には虹がかかっている。
その虹は普通の虹とは違い絵に描いたようにはっきりとまるで水彩絵の具で描いた様に
美しい。人生で虹を見る機会は、そう多くはないがこんな美しい虹に出会える事は
奇跡に近いのかもしれない。
また卓人の妖精が花を散らす事でなお一層、際立てる。
感動のあまり声がでない・・・。
この虹はいつしか消えてはしまうが「真実の愛」は消える事はないだろう。
だがこの虹は間違いなく2人の道しるべであり刻み込まれる事だろう。


こうして無事に成功を治めた。
この後、それぞれに届いた手紙があるようです。
お見せしましょう・・。
ぶしゅぅぅぅー(不発)
あれ??・・・・あはは(苦笑)
それぞれの胸のうちに留めとくのがいいかなってことかな。



●それぞれへあてられた手紙
工藤・卓人様
前略・・
先日はありがとうございました。
美しい世界にたった一つしかない指輪を作っていただき感動しました。
ブーケのような花びらも美しく、このお方たちに依頼をしてよかったのだな〜
っと感じました。
今でも透がはめてくれた指輪は左の薬指に納まっております。
その度にこの指輪の温かさを実感するんです。
一生、私にとって宝物になりそうです。


あれから彼のお墓に行って参りました。
以前よりも優しい風と空気を感じました。
彼は成仏できたようです。
けれども・・いつだって私を見守ってくれている感じがするんです。
彼をいつまでも好きでいられる自信が昔よりも今の方が強いみたいです。
人間は正直、弱くて脆い者だと感じる日々さえあったのですが、それは違ったようです。
これからも想いを大切にしたいです。
本当にありがとうございました。

                          水原 佳織




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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
1252/海原・みなも/女/13/中学生
0862/デュナン・ウィレムソン/男/16/高校生
0825/工藤・卓人/男/26/ジュエリーデザイナー
1273/渋沢・ジョージ/26/男/ギャンブラー



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■         ライター通信          ■
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皆様こんにちは、葵桜です。
今回、ウエディングプランナーの依頼を受けていただき
ありがとうございました。
実は今回、文章の書き方を少々変えてみました。
(分かるかどうかはわかりませんが・・)
第一弾を読んでくださって依頼を受けてくださった方で
前の方が好きでしたらごめんなさい。
だけど・・友達にはこちらの方が断然、読みやすいと評判
だったので挑戦させていただきました。
まだまだ勉強する身のようです・・(苦笑)
じっくりと批評をしてくださいね。
今回の依頼は私の心の中に確実に残りそうです♪
内容の方は気に入っていただけたでしょうか??

また、ご一緒できると幸いです。
              葵桜【ウェディング・プラン】

PS:ジョージ様、卓人様、納入ミスがあり遅くなって
本当に申し訳ございません。