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<東京怪談ウェブゲーム ゴーストネットOFF>


思いは何処にも残らないまま
●序
 気付いた時には周りには何も無く、誰もいない空間だった。俺は悟る。俺は、死んでしまったのだと。どうして死んだかは分からない。直接的には知っている。赤信号を渡ったんだ。だけど、どうして俺は赤信号を渡ろうと思ったのかがさっぱり思い出せない。どうしてだろう……俺は、どうして……。

 ゴーストネット。そこの掲示板は様々な事項で溢れかえっている。思わず苦笑してしまうような珍事件から、息を飲み込んでしまうほどの怪事件。様々な『不思議』がそこには溢れかえっているのだ。そして、本日も一件。
「題名:玉替(たまがえ)大通りの男/投稿者:団扇
 そこの大通りに、変な男の霊がいるらしいです。『俺はどうして死んだのか教えてくれ』って言いながらふらふらとしているらしいです。それで『何処かに行かないといけなかった』とも言っているらしいですよ。私はまだ見たこと無いですけど」
 雫はその記事をじっと見つめる。
「何だか可哀想……。自分の死んだ理由と、何処かに行こうとしていた目的が分からないなんて」
 レスに目を移しながら、雫は溜息を一つつく。
「題名:Re:玉替大通りの男/投稿者:片岡
 その話、聞いたことあります。恋人に先立たれた男の人が後追い自殺したとか、死んだ恋人に引き寄せられたとか。実際に交通事故があったかを調べたら、坂崎・智樹(さかざき ともき)って人がいました。もしかしたらその人なのかも」
 雫は『返信する』のボタンをクリックする。
「題名:Re:玉替大通りの男/投稿者:雫
 その人、成仏できてないって事だよね。じゃあ、誰か成仏の手助けをしてあげてくれないかな?私も行きたいけど、テスト勉強しないとやばいんだ。だから、結果は教えてね。約束だよ!」
 書き込みを終えると、雫は再び溜息を一つつく。
「テストさえなければなぁ」
 名残惜しそうに掲示板を見つめ、それからもう一度大きな溜息をつくのだった。

●春の木漏れ日
 暖かな陽射し。空気もなんとはなく柔らかい。そんな中で一服するのもまた一興。
(なに、これは精神統一の為。決してただ単に吸っている訳ではない)
 誰に弁明するわけでもなく、真名神・慶悟(まながみ けいご)は心の中で呟いた。金髪から覗く黒い眼は、まっすぐにディスプレイ画面を見詰めている。
「ん?」
 雫の掲示板を何とはなしに見ていた慶悟は、一つの書き込みに目を止めた。件の書き込みだ。
(二つの噂、か)
 彼女を想っての後追い自殺、彼女に導かれての道連れ……。どちらが正しいとも間違っているとも、現時点では判断はつかない。
(実際に現場に赴いて、霊視してみるしかないだろうな)
 慶悟は口に咥えていた煙草を、ぎゅっと灰皿に押しつぶしてパソコンの画面から離れた。現場に向かう為に。

 玉替大通りは、今日が土曜日だという事もあって結構な人通りがあった。慶悟はとりあえず辺りを見回し、霊視を落ち着いて出来そうな位置を探す。また、件の人物も探しながら。
「む」
 慶悟はそれだけ言い、前方に気付く。前の方で見覚えのある網代笠の坊主が立っていたのだ。銀の目をきょろきょろと動かし、周囲を見回している。そして、向こうも慶悟の姿を確認して寄って来た。
「真名神殿ではないですか」
 網代笠をきゅっと被りなおし、護堂・霜月(ごどう そうげつ)はにこやかに言った。
「あんたも、この大通りを身に来たのか?」
「うむ。掲示板を見て、のぅ」
(やはりそうか)
 慶悟は確信する。件の掲示板を見て、調査に乗り出したという事に。
「やはり、本人に直接聞くのが手っ取り早いであろうな」
「そうだが……肝心の本人の姿が見えなければ、意味は為さん」
「ぬう、それもそうじゃな」
「すみませんが……」
 二人が話していると、突如声をかけられた。袈裟姿の、托鉢を持った坊主だ。黒髪に黒い目、不精髭に少しこけた頬。まるで修行僧のようだ。
(坊主が増えた……!)
 慶悟は何だか坊主に囲まれてしまったような感覚を覚える。
「先程から話を聞いてしまったんですけど。この大通りに彷徨っているという霊のお話しですか?」
「うむ。さすれば、あなたも調査に?」
 霜月が尋ねると、男はこっくりと頷く。
「はい。……俺は大覚寺・次郎(だいかくじ じろう)と言います。この通りの近くにある寺の息子でして。父の代わりに来たんです」
「俺は真名神慶悟。で、こっちは……」
「護堂霜月じゃ。まあ、ここは手を組み共に頑張ろうではないか」
 にっこりと霜月は笑った。次郎は「はあ」と言いながら礼をした。慶悟は何となく口が寂しくなって煙草を口にくわえるのだった。

●日中の光
 慶悟は辺りをぐるりと散策する。霜月と次郎も同じように落ち着けそうな場所を見ている。
「む」
 慶悟は何かに気付いて足を止めた。そして霜月と次郎の方を振り向き、口を開く。
「すまんが、先に男を捜していてくれ。ちょっと用が出来た」
「うむ。なるべく人気の無い場所でやるからのう」
「気をつけて下さいね」
 霜月と次郎の言葉に頷きながら、慶悟は走った。一瞬見えたもの、それは女の思念だった。横断歩道を渡り、少し行った曲がり角。そこは行き止まりとなっており、人気も無かった。
(まさか、とは思うが)
 彼女が坂崎を曳いたと言うのならば、彼女の残留思念があるだろうとは思っていた。だが、それがまさか本当にあるとは。
(いや、今の時点ではまだわからん。坂崎を曳いた彼女だとは断定できないのだから)
 慶悟は結界を張る。人避けの結界だ。そして、ここに消えた彼女の思念に問い掛ける。数珠を手にし、精神を集中させる。ぼんやりと、彼女の思念らしきものが浮かび上がってくる。
(生者を引くほどの思念……にしては弱い)
 ふと疑問を覚え、慶悟は数珠を持っていた手を下げる。思念は今にも消えてしまいそうなほど、弱々しいものだ。
(もしかして、既に元となっている霊魂は消えてしまっているのかもしれない)
「お前は何者か」
『私……私は……』
「何故ここにいる?」
『私……信じていたのよ……ずっと』
 弱々しく、そして途切れ途切れに紡がれる言葉。慶悟の言葉に答える訳ではない。ただの残留思念で、その思念自体に自我は無い。ただ、そこに残されているだけの思念。
『私はお金をあげたわ……なら、魂くらい貰ったって……いいじゃない』
(魂くらい?お金をあげた?)
 その言葉に、ふと慶悟は気付く。何処かで聞いた事のある話だと。だが、それを鮮明に思い出すことは敵わなかった。慶悟自身、その手の話には数多く携わっているのだから。その中の一つと関わっていたとしても何の不思議も無いし、そのような事をいちいち覚えてはいないのだ。
『さあ、会いましょう……会いましょう……』
 思念が消えた。完全に消滅してしまったのだ。慶悟は溜息をつき、その場の浄化を始めた。だんだんにその近辺は慶悟の手によって清浄化されていく。
(しかし、これで坂崎は自殺ではないと言う事になる……)
 あの女の思念が、彼を呼んだのならば。
(そして、あの女は先に成仏なり消滅なりしている。残されているのは、あの男だけ)
 慶悟は結界を解き、煙草を一本くわえる。火をつけ、白い煙を吐き出しながら慶悟は空を見上げる。清々しい程の青空がそこに広がっている。
「この空の下、残されたのは男だけ……か」
 少しばかし、気になる言葉を女が吐いていた。『お金をあげた』という言葉だ。
(彼女は、金を男に貢いでいたのかもしれんな)
 そして、彼女が先に死ぬ。男は金を得られなくなったと残念がったに違いない。彼女は死して初めてそれに気付く。自分の死によって嘆いている筈の男は、自分の死ではなく得られなくなった金を嘆いているのだと気付いてしまうのだ。
(だが、女は男を好きだったのかもしれん。だから、曳いたのかもしれんな)
 それならば、筋が通る。
(彼女は男の魂を得る前に、自分が消えてしまった。だから男の魂だけがそこに残されてしまったのだ)
 慶悟は携帯用灰皿に煙草を押し付け、歩き始めた。男に会わなくてはならないと、強く感じていた。
(成仏させてやらなくてはならん。ここに留まるべき理由も、目的も、奴には何も無い筈なのだから)
 そして、記憶が戻ったら一言言ってやりたかった。女に貢がせていた自分を、恥らえと。

 慶悟はきょろきょろと辺りを見回しながら霜月と次郎を追う。すると、向こうの方で大きく手を振る霜月の姿を見つける。
「どうもここみたいじゃぞ」
 霜月と次郎がいたのは、横断歩道の一つだった。
「……そうだな」
 確かに、霊気の乱れがあると感知し、慶悟も同意した。そして暫くそこら一帯を歩き回った後、溜息をつく。
(しかし、どうも解せんな。あの男のために歩き回る自分が)
 その様子に気付き、次郎が声をかけて来た。
「どうしたんです?」
 次郎が尋ねると、慶悟は「いや……」と口を開く。
「先程、女の残留思念を見てきた。どうやら坂崎は女に曳かれたようだ」
「そうなんですか……」
「ならば、自殺ではない、という事じゃな」
 霜月はそう言った後、手を口にあてて「ふむ」と言う。
「じゃが、この際事故の原因は関係ないんじゃなかろうか?」
「関係ない、ですか?」
「うむ。大事なのは男が何処に行こうとしていたか……それに尽きるのではないですかな?」
 三人はしばし沈黙する。
「ともかく、結界を張り、男を出迎えるとしないか」
(いつまでも、人目に晒されるのもどうかと思うしな)
 慶悟が沈黙を破り、提案する。坊主二人に囲まれている図と言うのは、他から見るとかなり不思議な情景であろうと思いながら。それに次郎と霜月も同意するのだった。

●陽光の温もり
「あのう、掲示板を見ていらっしゃった人ですか?」
 突如後から話し掛けられ、三人は同時に振り向いた。二人の男女がこちらをじっと見ている。どうやら、青い髪に青い目の少女の方が言ったらしかった。
「そうだが、お前らもか?」
 慶悟が答え、尋ね返す。そして気付く。少女の方は、海原・みなも(うなばら みなも)だと。
「真名神さんじゃないですか」
 みなもが気付き、声をかけた。
「海原か……」
 慶悟もそう言って苦笑する。
「もう坂崎さんには会われました?」
 今度は黒髪に黒い目の、人懐っこい笑顔をした青年が尋ねた。それに霜月が答える。
「まだじゃ」
「今から会ってみようか、というところですよ」
 次郎が補足して答えた。
「こんにちは、皆さん。まさか皆さんとご一緒とは」
 みなもはぺこりと頭を下げる。改めての挨拶だ。
「俺は成瀬・京一郎(なるせ きょういちろう)って言います」
 京一郎はにこと営業スマイルを伴って礼をする。
「真名神慶悟だ」
「俺は大覚寺次郎」
 霜月はにやりと笑ってから口を開く。
「護堂霜月じゃよ」
「知ってますよ?もしかして、忘れちゃったんですか?」
 焦ったように京一郎は言う。霜月はにやりと笑ったままだ。
「うむ、わざとじゃ」
 京一郎はほっとして笑う。慶悟は全員を見回し、結界を張る。人目につかぬよう、人避けの結界だ。辺りが異空間に包まれる。すると、横断歩道の中心辺りに、ぼんやりと人影が現れる。恐らくは、坂崎智樹。
「あ、あのう……坂崎さんですか?」
『坂崎……ああ、そうだ。俺は、坂崎智樹……』
 坂崎は五人を一瞥し、空を見上げる。
『あんたらなら、知ってるのかもしれないな。なあ、教えてくれ。俺はどうして死んだんだ?』
「……お前は呼ばれたのだ。女の残留思念に曳かれたのだ」
 慶悟が吐き捨てるように言う。何か別の事を言おうとし、やめる。
『女……俺は女に呼ばれたのか……?』
「春日・陽子(かすが ようこ)さんっていう人に呼ばれたんじゃないの?」
 京一郎が尋ね返す。坂崎は一つ一つ言葉を噛み締めるように『春日……陽子』と呟く。
『それから、俺は何処かに行こうとしていた……』
「記憶は、無くなったわけではない。ただ……それを思い出せないだけじゃよ。引出しに入れたものが出せなくなるように、な」
 霜月はそう言って坂崎に向き直る。坂崎は突如、『はは』と笑い始める。
『思い出してきた……春日陽子……はは、そうだ。あいつだ……!』
「うっ」
 次郎がうめいた。途端、目の前に広がる風景がぐにゃりと曲がり、坂崎を中心にして世界が成り立つ。
「何だ、一体?」
 慶悟が身構えると、霜月も身構えながらそれに答える。
「恐らくは大覚寺殿の『幻覚・幻聴』じゃ!この結界という閉鎖されし空間において、多大な影響力を与え始めておる!」
(幻覚・幻聴……)
 慶悟はじっと坂崎を見つめる。
(つまりは、坂崎の過去か!)
 横断歩道を、坂崎はふらふらと渡ろうとしていた。赤信号。深夜二時。ぐにゃりと曲がったその不可思議な空間内で、坂崎は横断歩道を渡ろうとしている。車がやって来る。
『そうだ……俺はこうやって死んだ!だが!』
 ビデオで停止画面にしたかのような、静止。横断歩道の先には、女の姿。恐らくは春日。
『陽子、お前の仕業か!お前が俺を恨んでいたか!』
 坂崎が叫ぶ。
『俺はなぁ、お前に謝ろうと思ったんだぜ?一応、謝ってやろうと思ったんだぜ?』
 横断歩道を渡ろうとする坂崎の目は、虚ろ。春日に操られていた坂崎。
「そんな、謝罪は『してやろう』と思ってするもんじゃないと思うけど?」
 京一郎が眉を顰めて尋ねる。坂崎は鼻で笑う。
『何でだよ?俺はあいつの事、いい金づるだと思ってただけなんだ!』
「馬鹿め!女に貢いでもらうなど、恥を知れ!」
 慶悟が妙にすっきりした顔で叫ぶ。
『恥?はっ。自分が死んだからって俺を曳きやがった方がよっぽど恥だぜ!』
「それはどうかな?そういうものは、中々自分では気付かぬというからのう」
 霜月が皮肉な笑みを浮かべながら言う。
「……それで、あなたは何処に行きたかったんです?」
 ぼそり、と次郎が言った。自らの幻覚から逃げず、向かい合い。まっすぐに坂崎を見る。
「そうですよ、結局何処に行こうとしてたんです?何がしたかったんですか?」
 みなもも叫ぶ。坂崎は一瞬呆けたような顔をし、それから苦笑する。
『俺……無くしてから気付いたんだよな』
 ぐにゃりと曲がっていた空間が、すうっと消えていく。坂崎は空を見上げる。
『俺、謝りたかったんだよな。結局、謝ろうと思っただけなんだよな』
「春日陽子さんにかい?」
 京一郎が尋ねると、坂崎は自嘲するだけだった。自分にはその資格はないと言わんばかりに。
「お前は謝りに行く事は出来る。お前が行くのは墓等ではない。向かうべきは、先にお前の相方が向かった場所だ」
 慶悟が数珠をジャラリと鳴らしながら言う。木火土金水を整えつつ。
「そうじゃな。目的が判明したのならば、別にここにいなければならぬ事も無い」
 霜月も数珠を出し、手を合わせる。「おん かかかび さんまえい そわか」と小さく真言を唱えながら。
「謝ってあげてくださいね。是非とも」
 みなもはそう言って微笑む。
「そうだよ。仲直りはしっかりとやってね」
 京一郎が満面の笑みで言う。それは違うのでは、と何人かは心の中で突っ込みを入れる。
「時間は、沢山ある筈ですから」
 次郎はそう言い、同じく数珠を出して手を合わせた。すると、だんだんに光が満ちていき、坂崎の気配は無くなった。乱れていた霊気も、正常に戻る。
「ああ、いい天気ですね」
 結界を解き、一番にみなもが口を開いた。それを受け、他の四人も空を見上げる。突き抜けるような青空が、そこに広がっているのだった。

●事後
 ゴーストネットに、新たに書き込みが行われた。件のスレッドに、もう全てが終わった事が報告される内容だ。
「終わったな」
 慶悟はそう言って、煙草を口にくわえた。パソコン画面から目を離し、うーんと大きく伸びをする。仕事の後の一服と言うのは、いつでも変わらず、うまい。
(否、本当に美味いわけではなく。落ち着くというか……いや、やはり美味いのか?)
 暫く煙草の事について悩み、止めた。下らない事に頭を悩ますのはあまり好きな類ではない。
「それにしても……」
 今回は妙に既視感というものに遭遇したような気がしてならなかった。後悔、という訳ではないが。もしかしたら、以前に関わった事のある事件と関係があったのかもしれない。そう考ええると、何となくむずがゆい。思い出せそうで思い出せない。
『記憶は無くなった訳ではない』
 霜月の言葉が妙に思い出された。慶悟は煙草の煙をふう、と吐き出す。
「まあ、いい。機会があればまた思い出すこともあるだろう」
 ともかく、全てが終わったのだから。時間は沢山あるはずだ。少なくとも、今は。

<依頼完了・思いは何処にも残らないまま>

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【 0389 / 真名神・慶悟 / 男 / 20 / 陰陽師 】
【 0836 / 成瀬・京一郎 / 男 / 25 / 熱血営業マン 】
【 1069 / 護堂・霜月 / 男 / 999 / 真言宗僧侶 】
【 1252 / 海原・みなも / 女 / 13 / 中学生 】
【 1352 / 大覚寺・次郎 / 男 / 25 / 会社員 】

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■         ライター通信          ■
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 お待たせしました、コニチハ。ライターの霜月玲守です。この度は「思いは何処にも残らないまま」にご参加いただき、本当に有難うございました。如何だったでしょうか。

 真名神・慶悟さん、再びお会いできて本当に嬉しいです。いつもご参加いただき、光栄でございます。今回は二パターンともの対策、万全でしたね。
 そして、今回は以前真名神さんが参加なさった作品の対となっておりまして。合わせて読んでいただけると嬉しいです。後で「そういう事か」と少しでも思っていただければ、成功なんですけど…。

 今回、実は以前に納品済みの話と対になっているものなんです。「思いはそこに残ったまま」という草間興信所での依頼です。宜しければそちらも見て頂けると光栄です。また、皆様それぞれのお話となっております。他の方の話も読まれると、より一層話が深く読み込めると思われます。

 ご意見・ご感想を心よりお待ちしております。それだけでかなり元気になれますので。それでは、またお会いできるその時迄。