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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


調査コードネーム:うたう草間猫  〜草間猫しりーず〜
執筆ライター  :水上雪乃
調査組織名   :草間興信所
募集予定人数  :1人〜6人

------<オープニング>--------------------------------------

「俺がボーカルをやるにゃ」
 草間猫が言いました。
 唐突です。
「にゃにいってるのにゃ?」
 遊びに来ていた綾猫が訊ねます。
「これにゃ。これ」
 得意げに草間猫が取り出したのは、
『にゃんこバンドコンテスト』
 一枚の広告チラシでした。
「こんなのに出るにょ?」
「応にゃ。俺の美声を披露するのにゃ」
「美声にゃあ‥‥」
「文句あるにゃ?」
「にゃいけど‥‥」
 溜息をつく綾猫。
「にゅふふふ。今度こそちゃんとうたうにゃ」
「はぁ?」
 話が見えません。
 まあ、草間猫のタワゴトですので、どうでも良いことではありますが。
「とにかく! メンバーを集めるにゃ!」
 気を吐く草間猫。
 チラシの片隅には、優勝賞品が書いてありました。
 鰹節と海苔の詰め合わせ。
「もしかして、これが目当てなのにゃ?」
 綾猫が問います。
 それには答えず、草間猫は気合いを入れ続けていました。
 いつまでもいつまでも。








※草間猫しりーずです。コメディーです。
※使用楽器と演奏したい曲目を書いていただけると幸いです。
※水上雪乃の新作シナリオは、通常、毎週月曜日と木曜日にアップされます。
 受付開始は午後8時からです。


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うたう草間猫  〜草間猫しりーず〜

 ほてほて。
 シュライン猫が歩いています。
 はたしてそんな擬音で正しいのか判りませんが、なんだか嬉しそうです。
 春三月。
 草花の芽が萌えいずる季節。
 吹き抜ける風は暖かさを増し、優しく毛並みを撫でていきます。
 浮かれる気持ちも判るというものでしょう。
 もっとも、シュライン猫のご機嫌は、
「温泉にゃん♪ 温泉にゃん♪ おばあちゃんと温泉に行くのにゃん♪」
 季節の移り変わりの感慨とは、あまり関係がありません。
 距離的には、一八万キロメートルほど離れているでしょうか。
「武彦にゃんも誘うにゃ☆」
 まあ、本猫が幸せなら良いのです。
 機嫌良く空き地へと向かいます。
 ところが、草間猫ときたら、仲間を集めてなにやら熱心に話し込んでいるではありませんか。
「うにゃ? なにしてるのにゃ?」
 首をかしげながら訊ねてみます。
「バンドを組むんにゃ」
 ウクレレをかかげながら、北斗猫が教えてくれました。
 でかいです。
 あからさまに人間用です。
 それもそのはず。ゴミ捨て場から拾ってきたのですから。
「コミックバンドじゃにぇぜ。ばっちり決めるんにゃ」
 巫猫が、なんだかポーズを決めながらエレキギターをかき鳴らします。
 新調したばかりの猫用ギターです。
 ローンで買ったのです。
「にぇへへへ〜〜 三万にぇんもしたんだぜー」
 威張っています。
 ちなみに「にぇん」とは猫たちの通貨単位らしいです。
 一万にぇんで、日本円の一円くらいでしょうか。
「貧乏なクセによく買えましたにぇ」
 斎猫が笑いました。
 手にはエレキバイオリン。首にはプラチナの飾りの付いた首輪。
 黒毛金瞳のアビシニアン。
 嫌みなほどに決まっています。
「格好いいのにゃ☆」
 アエリア猫が褒め称えてくれました。
「ありがとうございますにゃ」
 どこから取り出したのか、一本の草花をアエリア猫に手渡す斎猫。
 あまつさえ、手に口づけなんかしちゃっています。
 気障です。
「にゃ☆」
 照れるアエリア猫。
 ふさふさのしっぽが揺れています。
 青目のチンチラ。
 なんと帰国子女です。
『にゃっ!(けっ)』
 声まで揃えて、巫猫と草間猫がやさぐれてました。
 こんなときだけは、妙に気が合うふたりです。
 くわえた鰹タバコに哀愁が漂っています。
 ちなみに、鰹タバコとは削り節を筒っぽに詰めて、両端を布きれで封をしたものです。
 これなら大事な削り節を食べてしまうことなしに、いつまでも香りが楽しめるのです。
 なかなかに貧乏くさいですが。
 まあ、巫猫も草間猫も貧乏ですから。
 さらに、シケモクしいうのもありまして‥‥。
「そんなことよりにゃ。これじゃバンドにならないにゃ」
 中島猫が全員の注意を喚起します。
 せっかくのナレーションを遮って。
 しかも、そんなこと、と、切り捨ててくれました。
 否定はしませんが‥‥。
「だいたい。草間がボーカルじゃ勝てるものも勝てないにゃ」
 正論です。
 草間猫には草間猫の言い分があるでしょうが、客観的評価というやつです。
「うにゅ。ここはシュラインが歌うべきだにゃ」
「そうですにゃ。シュラインさんはこの界隈の歌姫ですからにゃ」
「優勝間違いなし、ですよにぇ☆」
「鰹節と海苔、ゲットだにゃ!」
 巫猫、斎猫、アエリア猫、北斗猫の順で同意します。
 このメンバーでボーカルといえば、一も二もなくシュライン猫で決まりです。
 議論を差し挟む余地など、あるはずがありません。
「うにゅう‥‥」
 さすがの草間猫も、これには頷いてしまいます。
 なにしろ、彼だって恋人の歌声が聞きたいのです。
「じゃあ、ボーカルはシュラインに‥‥」
「無理にゃ」
 ところがシュライン猫の返答は、にべもないに素っ気ないの香辛料を振りかけたようなものでした。
「私、これからおばあちゃんとお出かけなのにゃ」
 そうです。
 シュライン猫はバンドに参加するためにここにきたわけではないのです。
 出発の挨拶と、ついでに草間猫も誘いに来たのでした。
「というわけで温泉に行くから、参加はちょっと無理なのにゃ」
 帰ってくるのはコンテスト当日です。
 これでは練習もできません。
 いくらシュライン猫の歌唱力が称賛に値するといっても、さすがにぶっつけ本番で優勝できるほど甘くはないでしょう。
「じゃ、またなのにゃ♪」
 あっさり言って去っていきます。
 なかなか不人情です。
「おみやげ買ってくるからにゃぁ〜☆」
 遠ざかる声。
 取り残される草間猫たち。
 優勝という名の女神が笑いながら去ってゆく光景を幻視したかもしれません。
「やっぱり俺が歌うしかないにゃ」
「武さんが歌うなら、俺が歌った方がマシにゃ」
「俺も歌にはちょっと自信があるにゃ」
「僭越ながら、あたちも自信がありますにょ」
「そういうことなら、俺が歌うのが一番いいかと思うにゃ」
 みんな言いたいことを言っています。
 まあ、やっぱりバンドの華はボーカルです。
 本来は「声」という楽器を使うパートのひとつに過ぎないのですが。
 一番注目されるポジションなのです。
 ようするに、みんな目立ちたがり屋なわけですね。
「おまえら、いい加減にしろにゃ!」
 喧々囂々とする仲間たちに呆れ、ついに中島猫が最終兵器を使います。
 すなわち、
「これでもくらうにゃ!」
 磨りガラスを、爪で引っ掻く‥‥。
 全員が悶絶しました。
 ‥‥中島猫を含めて。
 この兵器の恐ろしいところは、使った本猫もダメージを受ける点にあります。
 そう。
 禁断の技なのです。
 空き地にのびる六匹の猫たちを、燦々とお日さまが照らしていました。
 暖かな風が吹きます。


 閑話休題


「いつまでものびてても仕方ないにゃ」
 中島猫が言います。
 この上なく正論です。
 やった張本猫が言うのでなければ、抜群の説得力があったことでしょう。
「おまえが言うにゃ‥‥」
 一応、巫猫が毒づきます。
 もちろん、一顧だにされませんでした。
「とにかく! このままじゃそもそもバンドとして成立しないにゃ!!」
 ずびしっ、と、肉球が仲間たちを睨め付けます。
『にゃおおぅ‥‥』
 何故かどよめく仲間たち。
 中島猫のサングラスがきらりと輝きました。
 こんなものをいつかけたのかというツッコミは、してはいけません。
「リズムパートがいにゃい。この段階で曲にならにゃいにゃ」
 プロデューサーです。
 なんだか、「小室哲にゃん」か「にゅんく」みたいです。
「現状、ギターがふたり、バイオリンがひとり、ウクレレがひとり。これでいったい何を演奏する気にゃ?」
 言われてみればその通りです。
 バンドを組む以上、最低限、ドラムとベースは必要です。
 そうでなければ曲になりません。
 まあ、歌謡曲やアイドルの真似ならできるでしょうが。
「俺らが目指すのは本格ロックにゃ!」
 ヒートアップします。
 顔を見合わせて毛繕いをする仲間たち。
 どうやら、本格ロック路線に決まってしまったようです。
「斎にゃはベースにまわるのにゃ。おまえの腕にゃらベースできるにゃ」
「わかりましたにゃ」
 弦楽器でも難しい部類のバイオリンからのコンバートですから、さして問題はないでしょう。
「北斗にゃ。おまえはドラムにゃ。北斗にゃのパワーと若さを叩きつけるのにゃ」
「おうにゃ!」
 元気に応える北斗猫。
 わかっているのかいないのか。それは永遠の謎です。
「うーみゅ。できればキーボードもほしいにゃ」
 中島猫が周囲を見渡し、
「うにゅ。アエリア。おまえがキーボードをやるにゃ」
「あたち?」
「そうにゃ。女の子はボーカルかキーボードと法律で決まってるのにゃ」
「ふにゃ。法律にゃら仕方ないですにゃ」
 中島猫の謎の説明で、謎の納得をするアエリア猫。
 こうして、とりあえずパートが決まりました。
 ギターは巫猫。
 ベースは斎猫。
 ドラムは北斗猫。
 キーボードはアエリア猫。
 なにも楽器のできない草間猫は、消去法の結果としてボーカルです。
 まあ、なんとか形になったようです。
「次は選曲にゃ」
 普通なら、ここでまた一悶着あるのですが、
「まあ、『ふぉーえばーらぶ』でいいにゃ」
 えらく簡単に決定してしまいました。
 草間猫が歌うには、ちょっとキーが高いような気もしますが。
「こいずみゅ総理もお気に入りの一曲にゃ。こうやって審査員に媚びを売るんにゃ。これも戦略のひとつにゃ」
 さすがはプロデューサー猫です。
 堅実にして隙なく、つねに理にかなう。というやつでしょうか。
 コンテストの趣旨を正確に理解し、最も効率的に優勝をかっさらおうという魂胆です。
「にゃ! あとは練習あるのみにゃ!!」
『おうにゃ!!!!』
 みんなが鬨の声をあげました。


 そしてコンテスト当日。
 バンド名「×(ばつ)」の面々は、それぞれにおしゃれして会場を訪れました。
 巫猫、北斗猫、草間猫はバリバリのロックファッション。
 斎猫は、ちょっと異彩を放つホスト風。
 アエリア猫は、ゴシックロリータ風にまとめています。
 一見アンバランスにも見えますが、揃うとけっこう面白い取り合わせです。
 スーツにサングラスで決めた中島猫が、満足げに頷きました。
「さて、俺はちょっと審査員たちの様子を探ってくるにゃ」
「にゅ。内通工作ってやつだにゃ?」
 巫猫が訊ねます。
「そんにゃにたいしたこともできないがにゃ。一応、傾向みたいなもにょをみてくる」
 言って、すててーっと走ってゆく中島猫。
 なんだかえらく張り切っています。
「熱心ですにゃ」
「燃えてるのにゃ」
「頼もしいですにぇ」
 斎猫、北斗猫、アエリア猫が口々に褒め称えます。
 ですが、彼らは知りません。
 中島猫の真の目的を。
 すなわち、
「ゲスト審査員。帰国子女アイドル、絵梨佳猫」
 楽屋の前で呼吸を整える中島猫。
 ちょっと気取って扉をノックしたりします。
「はいにゃ?」
「俺だにゃ。久しぶりだにゃ」
 扉を開けて中に入ります。
「文にゃ☆」
「元気だったにゃ?」
 飛びついてきた絵梨佳猫を抱きとめ、フリルを撫でてあげたりします。
「来てたんだね。文にゃ」
「ああ。おまえに会いたくてにゃ」
「嬉しいにゃ☆ 文にゃ」
「へへ‥‥ここにはふたりしかいにゃいぜ」
「うん☆ 暁文にゃ☆」
 なんだかラブラブモードです。
 でもまあ、プロデューサーの恋人が審査員にいるのですから、多少は有利に働くかもしれません。
 もっとも、嬉しさいっぱいの中島猫がバンドのことを憶えていてくれれば、の話ではありますが。

 一方そのころ、バンドの面々は危機にさらされていました。
 なんと草間猫の声が、急に出なくなってしまったのです。
 鰹タバコの吸いすぎか、高音域の出し過ぎかわかりません。
「ちょっとやべぇかもにゃ‥‥」
 困った顔で、くしくしと顔を撫でる巫猫。
「最悪、俺が歌いますか‥‥」
 やや深刻に、斎猫が言います。
 ベースの彼は、もともとコーラスパートも担当していますから、メインボーカルをこなすこともできます。
 ですが、
「それはまずいですにょ。斎にゃん」
 アエリア猫が反論しました。
 斎猫がボーカルにまわった場合、当然の事ながらコーラスパートが薄くなってしまいます。
 他のメンバーでそれを補うことはできません。
 さすがに練習していないからです。
「でも、この際仕方ないにゃ。俺もコーラスに加わるにゃ」
 ドラムスがサイドボーカルを務めた例は、稀ですが皆無ではありません。
 インカムを繋いで。
「もちろん、あたちも手伝うにゃ」
 アエリア猫が右手をあげます。
 現実問題として、ベースの斎猫がボーカルを兼ねた場合、ギターの巫猫の負担は一気に増えてしまいます。
 となれば、キーボードとドラムがフォローするしかありません。
「みんにゃ‥‥すまにぇな‥‥」
 申し訳なさそうに言う草間猫。
「なに。気にすんにゃよ」
「困ったときはお互い様ですにゃん」
「安心して休んでるにゃ」
「みんな、仲間ですにゃ」
 なんだか、美しい友情劇みたいです。
「じゃ、そろそろ行くにゃ!!」
『おうにゃ!!』
 巫猫の音頭に、草間猫を除いた全員が唱和しました。
 仲良きことは美しき哉。


 スモークがステージを支配します。
 前奏。
 スポットライト。
 人工の霧の中に、四匹の姿が浮かびます。
 そして‥‥。
「もう独りで歩けにゃい‥‥時代の風が強すぎて‥‥」
 冷涼な歌声は、斎猫のものではありませんでした。
 静かに奈落がせり上がってきます。
 メンバーたちの顔に微苦笑が浮かびました。
 駆けつけてくれたのは嬉しいですが、ちょっと登場が決まりすぎです。
 むろん、あらわれたのは雪のように真っ白な猫。
 温泉帰りのシュライン猫です。
「傷つくことにゃんて‥‥にゃれたはず‥‥だけど今は‥‥」
 仲間たちにウィンクを送り、歌い続けます。
 高く低く。
 ときにはむせび泣くように。
 ベースとギター。前面のふたりがシュライン猫の並び、ハーモニーを紡いでゆきます。
 コード進行が変わり、スポットライトがくるくると回り出しました。
 ステージに降る紙吹雪。
 雪のように。
 とめどなく舞い散る桜花のように。


  エピローグ

 歓声と拍手。
 逃した魚は大きかったですが、けっこう満足した表情で仲間たちは隣のグループを眺めました。
 銀メダルを首にかけ。
 準優勝。
 みんな頑張りましたけど、やっぱり合わせる練習をしていないシュライン猫では、ここまでで精一杯だったみたいです。
「ま、武さんだったらもっと悪い結果になってたかもしれにゃいし。健闘した方だよにゃ?」
「でも、草間はお仕置きだにゃ」
 巫猫の言葉を受けて、中島猫が笑いました。
「なにゆえにゃ!?」
 狼狽する草間猫。
「当然の帰結だとおもいますにゃ」
「同感ですにゃ」
 うむうむと、えらそうに斎猫とアエリア猫が論評します。
「ま、どうでも良いけどにゃ〜」
 北斗猫の関心は、すでに副賞へと移っていました。
 大きな高級海苔が五〇枚。
 ひとりあたま七枚の計算です。
 巫猫と中島猫は、きっと恋人と食べるのでしょう。
 斎猫も、仲良しのあの猫と食べるかもしれません。
 北斗猫は、お兄ちゃんとわけっこでしょうか。
 でも奇数ですから、一バトルあるかもしれませんね。
「あたちは独占☆」
 無駄に元気なアエリア猫でした。
「それから、おみやげのお饅頭もあるにょ☆ みんなで食べるにょ☆」
 シュライン猫が、とびっきり笑顔で笑いました。
 会場は、まだ興奮に包まれています。
 猫たちの宴は、第二段階へと移行してゆくのでしょう。
 きっと、あのお月さまが沈むまで。








                          おしまい


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

0086/ シュライン・エマ /女  / 26 / 翻訳家 興信所事務員
  (しゅらいん・えま)
0143/ 巫・灰慈     /男  / 26 / フリーライター 浄化屋
  (かんなぎ・はいじ)
0213/ 張・暁文     /男  / 24 / サラリーマン(自称)
  (ちゃん・しゃおうぇん)
1311/ アエリア・G・セリオス/女/ 14 / ウェイトレス
  (あえりあ・じー・せりおす)
0164/ 斎・悠也     /男  / 21 / 大学生 ホスト
  (いつき・ゆうや)
0568/ 守崎・北斗    /男  / 17 / 高校生
  (もりさき・ほくと)

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■         ライター通信          ■
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お待たせいたしました。
「うたう草間猫」おとどけいたします。
いかがだったでしょう。
楽しんでいただけましたか?

それでは、またお会いできることを祈って。