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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


ザ・セントウ
●序
 草間興信所に、一人の女性が訪れた。銭湯を経営しているという梅原・杏子(うめはら きょうこ)、24歳だという。
「うちは幽霊さんや人外の方にもお風呂を使って頂いているんですけど」
 杏子はそう切り出した。草間の目が点になる。世界は広いと言えども、そういう風に銭湯を開いている所はそこだけだろう。
「それはいいんですけど、最近お客さんが二つのグループに分かれちゃって」
 彼女の話によると、温い湯派と熱い湯派にまずは分かれ、そして次々と互いの相違点が分かってきてしまい、ぱっくり二つのグループになっていがみ合っているのだという。
「時間をずらすとか、日にちをずらすとか……」
「それも提案したんですけど、お互いに自分が先だと主張なさって」
「いがみ合ってる訳だ。……で、それを仲直りさせろと?」
「いえ、いっその事しっかり一度白黒つけていただこうと思いまして」
「え?」
 再び草間の目が点になる。
「私は提案しました。来る日曜日に、ケイドロをして決める事に!」
「へ?」
「当日、厳正なるくじ引きでどっちが泥棒でどっちが警察か決めます」
「そ、それでうちは何をすれば良いんですかね?」
「どちらかのグループに加わって、加勢して欲しいんですよ」
「何故加勢を……」
「事態をより楽しく、盛大にする為です!」
 参加要項を書いた紙を置き、杏子は帰っていった。草間は溜息を大きくつき、壁に貼っておくのだった。

●先達
「ぬっ」
 草間興信所に入るなり、護堂・霜月(ごどう そうげつ)は唸った。網代笠から覗く銀の目は、貼ってある紙に釘付けだ。件の張り紙だ。
「草間殿、これは……」
「見ての通りだ。何だか不思議な依頼をされてな」
 草間は溜息を小さくもらしながら、遠くを見つめる。
「ケイドロ、とは鬼ごっこの進化系だったかのう?」
「まあ、そうだな」
「……ふむ。ともかく、追うか追われるかすれば良いのじゃな」
 霜月はそう言ってにやりと笑った。
「ま、まあ。そういう事になるな」
 草間は霜月の笑みに圧倒されつつ、頷いた。
(昔取った杵柄……追跡捕獲も逃走も得意中の得意じゃ)
「……任せるが良い!」
 ぐっと拳を握り、霜月は言い放つ。草間は「あ、ああ」と頷き、ガタガタと机の引出しを開ける。そこから一枚の紙を取り出し、霜月に渡す。
「何じゃ?」
「アンケート用紙だと」
 霜月は紙を受け取り、ざっと目を通す。風呂に関した五項目の質問がそこには書かれていた。
「で、これで何をするのですかな?」
「それでグループ配分するんだと」
「なるほど。その為のあんけーと、じゃな」
「そういう事だ。その紙は前日に梅原杏子が回収してくれる事になってる」
「なるほどのう」
 霜月は感心しながらアンケート用紙をまじまじと見つめた。
「……そうじゃ。これには何を持っていっても良いのかのう?」
 アンケートに書き込んでいた手を止め、霜月は疑問を口にした。草間は貼っていた紙をもう一度見、懐を弄りながら口を開く。
「みたいだな。持ち物は各自自由、とある」
「ふむ」
(ならば、脅かす程度の武器と……念の為風呂道具も持っていくかのう)
 霜月の頭の中に、ゆっくりと出来そうな風呂のイメージが湧きあがる。
「草間殿も参加されるのですかな?」
 ふと湧いた疑問を、霜月は口にする。
「いや、俺はご遠慮しとくよ」
 苦笑しながら草間は言い、口から煙を吐いた。白い煙が天井に向かって立ち昇る。まるで湯気のように。
(いやはや、何とも楽しみじゃのう)
 霜月はアンケート用紙を草間に手渡し、日時を確認してから草間興信所を後にした。来るケイドロに持ってく道具を購入する為に。
(「ぼでぃ・しゃんぷう」と糸瓜タワシと、手ぬぐいと……)
 霜月ははっとする。にやりと小さく笑いながら。
(勿論「しゃんぷう」と「りんす」もいるのう)
 果たして霜月の頭にそれらが必要なのかどうか。霜月には髪が無い。坊主らしく。それでも果たしてそれらはいるのかどうか……。それは恐らく霜月自身にしか分からないのであろう。

●当日
 パーンパーン、と花火が打ち上げられている。中々盛大な大会だ。ただ普通の大会とは違うのは、参加者の殆どが人外の者であるという事だ。幽霊から妖怪、種々様々な種族が集まっている。そこに加勢する、6人の人間達。
「結構な数ね。まさかこんなにいるとは思わなかったわ」
と、シュライン・エマ(しゅらいん えま)は呟いた。黒髪に切れ長の青い眼が、ぐるりと周りを見回している。
「本当ねぇ。皆、銭湯が好きなのね」
と、藤咲・愛(ふじさき あい)は呟いた。赤い髪に赤い目。身の内に秘める情熱が露出したかのようだ。シュラインと同じく、ぐるりと周りを見ながら。
「まあ、結構な人数がいるのはいい事だ。やりがいがある」
と、真名神・慶悟(まながみ けいご)は煙草に火を付けながら言う。金髪から覗く黒の目に、派手な格好。
「ふむ、結構な人数……銭湯に皆入りきるのかのう」
と、霜月は呟いた。妙に目がキラキラしているように見えるのは気のせいであろうか。
「これでバイト代もらえるんだから、オイシイよね!」
と、村上・涼(むらかみ りょう)はにっこりと微笑みながら言った。黒髪に黒の目。何故か傘を持っている。こんなにもいい天気なのに。
「そうそう!これで金になり、さらにネタにもなるんだから。最高よね!」
と、冴木・紫(さえき ゆかり)はぐっと拳を握り締めながら力説した。黒髪から覗く青の目は、闘志に燃えている。
「それではー、大会の説明をしますー」
 前の方で、梅原杏子がハンディマイクを片手に叫んだ。大きな時計台の下にいる。一瞬、皆が沈黙して杏子に集中する。
「ケイドロとは、警察・泥棒に分かれてする鬼ごっこです。泥棒は逃げ、警察は泥棒を捕まえて牢屋に入れてください。牢屋に入れられても、捕まってない泥棒の人がタッチすれば、逃げる事が出来ます。警察の人はそれを勿論阻止できます。牢屋に見張りをつけるのも自由です」
 杏子はにっこりと笑う。
「警察は、泥棒を捕まえるのが絶対条件です。泥棒にタッチするだけでは捕まえた事になりませんのでお気をつけて。また、牢屋に連行する間に逃げられても駄目です。前もって言っていた通り、持ち物は自由です。何をしても大丈夫です。では、グループ分けの発表です」
 杏子は、模造紙に書かれた名前の羅列を広げた。赤組と白組に分けられている。草間興信所のメンバーは、赤組は慶悟・霜月・涼・紫、白組がシュライン・愛となっていた。
「あら、2対4なのね」
 シュラインが苦笑しながら呟く。
「だが、別に俺達だけがやる訳じゃないからな」
 慶悟はそう言って、模造紙を指差す。総勢50人。25対25に綺麗に分かれている。
「では、代表者の方々は前へ!」
 杏子の言葉に、二人の代表者が前に出た。額に赤い鉢巻を付けた赤組団長セキと、腕に白の腕章をした白組団長ハクだ。
「赤組、集結!」
「白組、集結!」
 その言葉で、調査員達は分かれた。敵として、味方として。
「では行きます!お風呂の温度は……」
 杏子の問いに、互いが叫ぶ。霜月の耳には、赤組の声しか聞こえないが。
「熱め!」
「お風呂上りは」
「牛乳!」
「お風呂の時間は」
「短く!」
(本当は長いんじゃがのう)
 こっそりと、霜月は心の中で呟く。ここでそのような事を言うのは、少々怖い。
「お風呂に入るのは」
「食前!」
「無論、お風呂とは……」
「極楽―!」
「では、警察か泥棒かをくじで決めます!」
 杏子はそう言い、二本の棒を取り出した。団長達は緊張した面持ちで、それをひく。そして掲げられた先には、セキの手の棒先にリボンが巻かれていた。
「赤組、泥棒!」
 杏子が叫ぶ。
(つまりは泥棒という事じゃな)
「赤組は赤い鉢巻を、白組は白い腕章を忘れないで下さいね。一応言っておきますけど、それを外したり隠したりしたら、ルール違反ですから。時間制限は3時間。泥棒が11人以上残っていたら、泥棒の勝ち。警察は泥棒全員を捕まえるか、時間制限が来た時に15人以上捕まえていたら警察の勝ち。これで良いですか?」
 一同が「おおお」と叫んだ。咆哮に近い。
「では、牢屋はこの時計台の辺りで。一応ロープで囲いをしておきますね。では、この時計が1時をさしたら、泥棒の皆さんは逃げてください。その1分後に警察の皆さんは追ってくださいね」
 カチカチ、と時計が時を刻む。赤組は今にも逃げる用意をし、白組は直ぐにでも追いかけられるように時計を眺めている。カチリ。時計が丁度1時をさした。途端、赤組は逃げ始める。参加者ではない見物人たちも、各々が好みのグループの鉢巻か腕章をして応援をしている。
「では、また後程!」
 霜月はそう叫ぶと、地を強く蹴って遠くに飛んだ。
(逃走の基本は、自らの位置を悟られぬ所にある。まずは構えておける場所を探さねば)
 木から木に次々と飛び移っていると、後ろから杏子の声が聞こえてきた。
「一分経過しました!どうぞ、追ってください」
(来るのか)
 霜月は一本の木の上で、身を潜めた。口元には小さな笑みが浮かんでいる。
(何、身を潜めるのは得意中の得意じゃ……無論、仲間を助けに行くのもな)
 懐から閃光弾を取り出す。勿論、威力の小さいものだ。
(流石に、殺生はできんからのう)
 霜月は苦笑し、それから下を窺う。警察の襲撃に備えながら。

●戦闘
(誰かが来た)
 息を潜めながら、霜月はにやりと微笑んだ。敵か、味方か。足音は堂々と来ていた。隠す事なく、堂々と。
(味方かもしれんな)
 霜月はそう考え、警戒をしつつ下を覗こうとする。
「おい、護堂。いたら返事してくれ」
 慶悟の声だった。霜月は不思議に思いつつ、味方の声に反応する。
「いかが為された?」
 まだ、姿は見せてはいない。慶悟の事だから、周りを警戒せずに簡単に声を出したりしないとは思うものの、用心するに越した事は無い。
「ああ、ここら辺にいるんだな。……早速一人捕まったようでな、さっさと救助しておきたいと思ったんだが」
「救助?」
「ああ。捕まっている人数が多くなればなるほど、見張りが厳しくなる。捕まったら即座に助けていく方が効率がいいとは思わないか?」
(確かに……)
 一箇所に儲けられている牢屋は、見晴らしの良い場所だ。そこに捕らわれた泥棒たちが多くなればなるほど、少ない人数でも万全の見張りをする事ができるのだ。10人以上残っていないと、泥棒側は勝てない。今、既に捕まってしまったというのは不利以外の何者でもないのだ。
「俺一人では、少し荷が重い。良ければ、手伝ってはくれないか?」
 霜月は地上に降りる。そして慶悟の姿を探した。が、見えない。辺りを警戒して身を隠しているのだろうか?……否。慶悟ともあろう者が、身を隠さねば成らぬほど警戒する場所で、妄りに声を発するだろうか?
「……しまった……!」
(向こうには、声の模写の達人が……)
「てい!」
 霜月の思考は、その掛け声によって遮断された。そこには、腕をしっかりと掴むシュラインの姿があったのだ。
「やはり、シュライン殿か……!」
「よく似ていたでしょう?」
「似ていた、というよりもそのものでありましたな。見事」
 にっこりとシュラインは笑っている。霜月は苦笑し、それからそっと手を袖の中に収める。中から閃光弾を一つ、掴む。
「さ、行きましょう」
 シュラインが霜月を促した。霜月は現時点で逃げようか迷い、大人しく従う事にする。実際に、捕まったものがいるかどうかの確認をする為だ。容易に牢屋に近付くには、捕まって連行されるのが一番手っ取り早い。
「む」
 牢屋には、既に3人ほど捕まっていた。興信所のメンバーでは無かったが。
「あら、もう捕まえてるのね」
 シュラインは一瞬霜月から目線を離し、そちらを見る。
(今じゃ!)
 霜月はそう判断し、閃光弾を地面に叩きつけた。一瞬にしてそこら一体は光に包まれる。シュラインも突然の光に目がくらみ、霜月の腕を離してしまった。
「見事ではあったが……これにて失礼する」
 霜月は光の中でそう言い、強く地を蹴って遠く離れた。牢屋に捕らわれている仲間を如何にして助け出すかを考えながら。
(じゃが……今だ牢屋には3人。無理に助け出そうとし、自分も捕まってしまっては意味が無いのう)
 霜月は一本の木の上でそう考える。その時、後ろから白い腕章をつけた竜が霜月に向かってきていた。
「やれやれ」
 霜月はそう呟くと、懐から小さな花火を取り出して投げつけた。一瞬火花に見舞われた竜は思わず目を閉じる。その間に霜月は竜の上に立ち、鋼糸をゆるく巻きつけて地に下りる。鋼糸をそこら辺に結びつけるのも忘れずにして。
「大きな風船みたいじゃのう」
 にんまりと笑い、霜月はその場を後にする。ちょっと頑張れば、解けるくらいの結び目だ。大事には至らない。竜の小さく慌てる様を見つつ、霜月は山の中に歩を進めるのだった。

●終了
「終了でーす」
 四時になった途端、杏子の声が山中に響いた。ハンディマイクによる終了を告げる声だ。
「なぬ」
 霜月はそう呟きながら最初の所に戻る。すると、泥棒は計15人が牢屋に入っていた。白組がにわかに湧き立つ。
(やはり、助けなかったのが敗因かのう)
「見ての通りです。白組の勝ちですー」
 シュラインと愛は手を取り合い、笑う。慶悟・霜月・涼・紫は一瞬残念そうな顔をしたものの、直ぐに顔を見合わせて笑っていた。
「という事で、今日は先に温めにお風呂をたき、明日は先に熱くしますね」
 うおおお、と白組が湧く。赤組はしょぼんとして残念そうに溜息をつく。それでもどこか清々しいようにも見えるのは気のせいか。
「では、皆さんで銭湯に行きましょう。牛乳と珈琲牛乳、おにぎりも用意してますから」
 にっこりと杏子は笑い、シュラインに目配せした。用意をしたのはシュラインも同じ。このケイドロが始まる前に杏子と一緒におにぎりを作っておいたのだから。
「ああ、楽しみ!不思議な銭湯なのよね」
とシュライン。
「本当。大きなお風呂に久しくゆっくり入るって無かったのよねぇ」
と愛。
「フルーツ牛乳はあるかな……」
と慶悟。
「やはり、しゃんぷう系は『ふろーらる』がいい匂いよのう。思わず新しいものを買ってしまったわ」
と霜月。皆の目が、自然と霜月の頭に集中したのには気付かない。
「良かった、着替え持ってきて。小銭はいらなかったけど」
と涼。
「皆、アヒルちゃんの出番よ!皆の分はちゃんと確保しておいたから!」
と紫。一つずつ皆にアヒルの玩具を渡していく。愛はそれを持って何かをいいかけ、やめた。何か引っ掛かるものがあったらしい。
「皆さん、有難うございました」
 パタパタと杏子が走りより、皆に頭を下げた。「お陰で、大盛り上がりです」
「そ、そう。それは良かったわね」
 苦笑しながらシュラインが答えた。
「フルーツ牛乳はあるのか?」
 至極真面目な顔で慶悟が尋ねた。杏子はにっこりと笑う。
「ええ、ありますよ」
「流石に、砂風呂は無いのよね?」
 愛が尋ねると、暫く杏子は考え込む。
「今は無いですけど……ちょっと考えておきますね」
「アヒルちゃんは浮かべても良いわよね?」
 確認するかのように、紫が尋ねる。
「ええ。……それにしても、沢山買われたのですね」
「そうよ!恥ずかしかったし、結構懐痛くなったけどね!」
 何故か涙目の紫。
「ここでは、求人はしてないんだよね?」
 履歴書を何故か出しながら、涼が尋ねる。杏子が苦笑する。
「……すいません。アルバイトならあるんですけど」
「私が目指すのは正社員よ……」
 遠い目をしながら、涼はぼんやりと呟く。
「今年の流行は『ふろーらる』じゃよな?」
「え?」
 突然の霜月の言葉に、杏子は一瞬戸惑う。
「いや、梅原殿は風呂屋じゃから。しゃんぷうの流行に詳しいかと思ってのう」
「ええと……そうですね。フローラルかもしれませんね」
 杏子の視線は、自然に霜月の頭に注がれた。そして一同は銭湯に向かうのだった。とりあえずは温い湯の沸かされた、銭湯に。

<依頼完了・銭湯入浴付き>

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【 0086 / シュライン・エマ / 女 / 26 / 翻訳家&幽霊作家+時々草間興信所でバイト 】
【 0381 / 村上・涼 / 女 / 22 / 学生 】
【 0389 / 真名神・慶悟 / 男 / 20 / 陰陽師 】
【 0830 / 藤咲・愛 / 女 / 26 / 歌舞伎町の女王 】
【 1021 / 冴木・紫 / 女 / 21 / フリーライター 】
【 1069 / 護堂・霜月 / 男 / 999 / 真言宗僧侶 】

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■         ライター通信          ■
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 お待たせしました、コニチハです。ライターの霜月玲守です。この度は「ザ・セントウ」に参加していただき、本当に有難うございました。今回はギャグ路線・一発勝負でいってみました。如何だったでしょうか?
 今回、赤組と白組に分けさせて頂きました。そして、ケイドロの結果はあの通りです。泥棒側の敗因は、仲間を助けに行くという意識の有無で決めさせていただきました。泥棒・警察は勿論クジです。一人でクジしました(寂)
 護堂・霜月さん、いつも参加していただき有難うございます。今回のポイントは何といっても衝撃のシャンプーとリンスでした。素敵です。プレイングを見て大喜びしました。
 この話は皆様それぞれの話となっております。他の方の話も併せて読まれると、より一層深く読み込めると思われますのでお暇な時にでも是非。
 ご意見・ご感想を心よりお待ちしております。それでは、またお会いできるその時迄。