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<東京怪談ウェブゲーム ゴーストネットOFF>


狐からの依頼『少年の奏でる旋律』

●序奏

狐族の幽霊の銀狐。
彼ら狐族は、悪霊退治・依頼をする存在である。
確実な依頼を届けに来るとこでも有名だ。
なん度かゴーストネットで出会い、実際に会っている者たちもいる。
ちなみに好物は『おいなりさん』(どうでもいい・・)
そんな銀からの依頼があるようだ。



「題名:少年の奏でる旋律」

『狐族の銀だよ。今回の依頼は小さな少年を守り少女を説得させる事。
小さな少年の小さな願い。
それはピアノを演奏する事。
少年の名前は美崎。
朝、起きたときに日差しを浴びて見える黒い大きなグランドピアノが好き。
この鍵盤の感触も音も好き。
その音はすべてのものを包むほどに優しく勇気を与える音。


その鍵盤を好きなのは彼だけではない。
同じように鍵盤が好きな少女がいた。
だけどもう触れる事すらできない。
自分が死んだ事を実感してしまう・・そんな自分が恐い。
そんな時に美崎を見つけた少女。
彼の奏でる旋律に魅了された少女。
だけど・・いつしか少年を手に入れたいと思うようになった。
体を取り込み自分も奏でたいと。
少年の一生を自分の物にしたいと・・。
旋律を奏でるという自分になし得なかったことを彼の体で実現したい。

美崎くんを少女から守って欲しいんだ。
少女を成仏させてあげたい。
美崎君はまだ幼い故に体を一時的に貸す事はできない。
美崎君の魂が壊れてしまう恐れもある。
なにかいい考えはないかな・・。

                     狐族の銀より  』



【補足】
狐族・・・狐の霊。宝玉を集める事で願い事を叶えられる。
     宝玉が7つ集まると銀の願い事が叶う(・・らしい)
     現在の宝玉は『3つ』
     ちなみに銀同行。
銀はいたって元気。とり得は元気。(笑)


場所・・・東京の都会方面。
     少年はお金持ちのようです。
     豪邸と呼ぶに近い家(屋敷)ですね。    
     

少女・・少女の名は正直不明。
    ピアノのコンテストの会場に向かっている最中の交通事故。
    天才と呼ばれた『リトル・エンジェル(小さな天使)』
    と呼ばれていたらしい。
    天才であるが故に美崎の旋律に惹かれたのだろう。


    攻撃的なタイプではないので近づき説得も大丈夫そう。



●少女との接触
「でかっ!!」
江戸崎・満(えどさき・みつる)が門の柵を前にして、屋敷を見上げ、一言放つ。
これを屋敷と呼ばず、家と呼べるかーーっと思うほどにでかい。
「あら、このお屋敷、私がこないだチャームと散歩の時にとても素敵な音色が聞こえたお屋敷です」
頬っぺに手をあて白里・焔寿(しらさと・えんじゅ)がにこっと微笑み言う。
チャームとは焔寿の愛猫でアメリカンショートヘアが良く似合う、栗色の長い髪と翡翠色の澄んだ瞳の焔寿にとって、とても大切な友達である。
「音色は心でひくものです。是非、美崎君の音色を聴いてみたいですね」
上司の枢機卿に「「司牧は私に任せて、君は頑張って人助けをして来てくださいね」」と教会を追い出され、この依頼にばったり遭遇したヨハネ・ミケーレ(よはね・みけーれ)はオルガニストであるが、ピアノも弾ける。
「なんだかワクワクしてきましたね♪早く行きましょ?!!」
海原・みなも(うなばら・みなも)は勢いよくインターフォンを鳴らす。
「「リンゴーーーーン」」
流石豪邸。ベルの音が山彦の如く響き渡って聞こえる。
「【お待ちしておりました・・・どうぞお入りください】」
監視カメラで監視されていたらしく、何も言わずともあっさり通してくれた。門の柵が自動で開き中へと誘導される。


「ようこそいらっしゃいました。美崎お坊ちゃまの執事のバトン・ミドゥルでございます。貴方様方の案内役を勤めさせていただきます」
ドアの前で出迎えてくれた男は7・80歳代の男であった。
バトンに、中へとゆっくりと誘導される。

「彼のピアノの演奏はそんなに引き込まれるのか?」
美崎の元へと案内されている途中、満がバトンに尋ねる。
「はい、美崎お坊ちゃまの音色は、優しく、美しく、心がこもって綺麗でございます。ここだけの話、じぃーは、美崎お坊ちゃまのファンでございます。それにとても初々しい方で・・」
なにを思ったのか頬っぺたを「「ぽっ」」と赤らめてバトンはホレボレしながら話しをした。
「焔寿さんは前に聞いたことあったんですよね?」
「ええ、とても美しくて引き込まれそうな音色でした・・」
みなもの質問に焔寿も「「ぽっ」」っと、軽く赤らめる。
一体、なんだと言うのだろうか。
そんな2人に疑問を感じつつ、バトンが一つの部屋で止まった。

「美崎おぼっちゃま、バトンでございます。」
『バトンだね。どうぞ、お客様を中へ案内してあげて』
部屋の中からは6〜8歳くらいのトーンの高い男の子の声が聞こえる。
バトンは美崎の言葉を確認し、中へと誘導して、大きなソファーに座らせた。
部屋の中で一番に目に入ってくる物は大きなグランドピアノで日差しを浴びて綺麗だ。
他にも大きな古時計や鏡や写真、小物などがいろいろと揃っている。
「初めまして。一条・美崎です」
窓の外を見ていた美崎が一行の方に向き直り、愛らしく微笑む。
ご丁寧に美崎はお辞儀をした後、お手伝いらしき人が部屋に入り、紅茶を机の上に並べる。


「美崎くん、もう一度、美しい音色を聴かせてもらえないですか?」
突然、焔寿が嬉しそうに頼む。
「なら、僕と協奏曲を弾かないかな?僕もピアノが弾けるんだ」
「はい、喜んで」
美崎はミケーレの突然の申し出を快く引き受けてくれた。
確かに、一度、美崎のピアノの腕前を確認しておく事も大切だ。
それに、何か発見する事が出来るかもしれない。

2人が選択した協奏曲はベートーベンの『月光』である。
知れ渡っている曲なので大抵の者は耳にした事がある曲であろう。

鍵盤を一押しすると美崎の顔つきが変わる。先ほどとは、また違った緩やかな顔で「「ピアノが好きだ」」と言う感情が、がひしひしと伝わってくる。
「美しい音色だ・・」
満が思わず無意識に呟いた。
言うまでもなく、音色の方は美しい物で、一つ一つの音が綺麗に醸しだされ、魅了され、虜にさえされ、時間を忘れてしまいそうになるくらいだ。
一緒に弾いているミケーレでさえ、途中、指の動きが止まってしまいそうなほどに美しい。

これを人は『天才』っと呼ぶのだろうか。

中盤にさしかかった時、一同は霊の気配を感じ取る。思わずミケーレの指の動きが止まった。
もちろん、それと同時に美崎の指の動きも止まる。
だが、ピアノが鳴り止むと霊の気配が一気に遠ざかった。
「やはり・・霊はいるようですね」
みなもが紅茶を一口のみ、落ち着きながら言った。
「銀、なにか、少女の情報、他にはないのか?」
満がくれたおいなりさんを頬張りながら満の方を銀は見た。
「「どうゅてひょうじょが・・」」
「銀・・食べてからでいい」
銀は満に貰ったおいなりさんを食べてから再び話を開始する。
「「何故、天才と謳われ『リトル・エンジェル(小さな天使)』と言う異名まで持つほどの少女の名が分からないか・・疑問だよね。少女は余りにもピアノが好きだった。その優しい音色が語ってくれるほどに・・。」」
「それには理由があるの??」
ミケーレがピアノの前から立ち上がり、皆がいるソファーに腰をかけながら尋ねる。
「ボクにも、よくは分からないけど「余りに好き」は周りが見えなくなる・・。ボクには難しすぎてその情報の意味が分からないのかな・・」
銀の耳が「しょんぼり」と耳が萎れ、銀の頭を優しくみなもが撫でる。

「余りに好き・・か」
満は銀の言葉を繰り返し呟いた。


●少女の想い
「正直、なにもできないと思うんだけど、少女さん寂しそうですからねぇ。少女さんとの接触にはやはり美崎くんの音色が必要でしょうか・・。銀君の情報だと暴力的ではなく、危険じゃないみたいですけど、油断して美崎君が憑依されるのが一番の心配の種ですよね」
みなもが悩みながら「「はぁ〜」」とため息をつく。
「その辺は心配するな。俺にいい案がある!」
自信満々に満は言う。

「では、いきますよ」
ミケーレが確認してまた、美崎と美しい旋律を奏ではじめる。
「霊の気配・・」
焔寿が少女の気を一番に感じ取り伝える。もちろんの事、一同に緊張が走る。
『「私に貴方を頂戴・・」』
少女は美崎の周りを取り巻く。ミケーレは少女にばれぬ様に平然を装って鍵盤だけに集中し見えない振りをする。
そして、ついに少女が美崎に触れようとした瞬間、少女は、はじき飛ばされた。
何故、少女が跳ね返されたのかは数分前の出来事に遡る。

――――― 10分前
「対幽霊防御呪術??」
「ああ、美崎に「対幽霊防御呪術」を使うことによって、名前の通り、霊から守ってくれる呪術という原理だ」
聴き返してきたみなもに満が答える。
―――― そして現在に至る
「大丈夫ですか?」
衝撃で気を失った少女を、ソファーに横たわらせたみなもは少女に声をかける。
よほど、ピアノへの念(おもい)が強いのだろう。
そう感じさせるのは、少女に触れる事ができるという事からだ。
念が余りにも強すぎると、何らかの衝撃で霊の力が緩む事があれば、霊に触れる事が出来るという事態が稀に生じる事がある。
気が戻れば、また触れる事が出来なくなる。

『「痛っっ・・。どうして邪魔をするの!」』
少女の目からは涙が零れ落ちる。
「他人の体を奪ってもそれは無名の音ですよ」
焔寿は悲しそうに少女に言う。
『「・・分かってる!だけど体が言うことを利いてくれないの。頭では理解できても心までは理解できないの!!」』
「そう、熱くなるなって。心配しなくとも俺らは強制的に成仏させに来たわけじゃない」
満は敵対心旺盛の少女を宥め、自分たちが敵でないことを、少女に認識させる。
『「分かってる・・。貴方たちの気は温かい。美崎の音色を綺麗だと言った・・それに偽りはないと思うから・・」』
涙を服の袖で拭い、声を詰まらせながら少女は言う。
「お前の名は?そこまで分かっていて、何故、美崎を狙ったんだ??」
満が尋ねると少女は少し黙り込み、一つ間を空けてから答えた。

『「私は「リトル・エンジェル」という異名まで貰った。だけど、世間は一時の輝きだけ放っただけの私に・・亡くなった者に興味は無いんだよ。私はすべての人に忘れ去られる存在なんだよ」』

その言葉に違うとはいいきれない。
すべての人が少女を覚えている、と言うと嘘になるかも知れない。

「君は誰かと一緒に弾きたかったんだよね。自分がピアノを愛するように、美崎君もピアノを愛してる。それに偽りなど何処にも無いからこそ、ピアノに一途な感情を持つ美崎君が欲しかった。違うかな?」
ミケーレは優しく少女に尋ねる。
『「・・・そうかも知れない」』
その言葉に少女は小さく反応を見せながら答える。

「美崎君は将来ピアニストになりたいのかな?それとも好きで弾くのかな?」
突然、焔寿が美崎の方を向いて質問をぶつけてきた。
「えっ?ボクはもちろんピアノが大好きだよ。その気持ちがあるからピアニストに成りたいって・・そう思える気持ちになるんだ」

その言葉に少女はまた、小さく反応を見せる。

「寂しいのですか?」
『「えっ?」』
みなもが少女にこんな問いかけをした。
「心残りなことが?」
『「・・分からない。だけど、心の何処かでなにかが引っ掛かるんだ・・。私は自分の名だけ忘れてしまった。業界での異名がまるで私の名であったかのように・・」』
だから、先ほど満が名を尋ねたときに答えられず、黙り込んだのだろう。


「でしたら少女さんの為のコンテストを開いてみては??美崎君とあなたの」
焔寿の提案には快く賛成ではあったが、一つ問題点がある。
少女のピアノへの想いは強すぎる為、子供への憑依が出来ないほどの念である事。
それだけならば大人の人に耐えられるほどの念であるが、ピアノを演奏するとその想いは高まる為、危険であるという点だ。
「「憑かせるのではなく、隣り合わせて座っては??」」と言うみなもの案もでたが、少女に心を開いてもらうには憑依のほうが確立の高い方法かもしれない。
「よければ私の体をお貸ししますよ」
「いや、焔寿の体でも耐えられないかもしれない。俺が体を貸そう。憑依については、俺ぐらいの年季の入った魂の持ち主だと大丈夫だろう。何分俺は800年生きている古龍だからな」
苦笑で焔寿と少女に満は言う。



●小さな羽を得た少女
協奏曲を同じ鍵盤で3人(少女・ミケーレ・美崎)が一緒に弾くのは難しいという事で、もっと、大きな部屋へと移動して作業は進められた。大きな部屋にはピアノが2つある。


「準備はいいですか?」
みなもが満の心を落ち着いたかどうか確認し、慎重に憑依を成功へと導く。
「くぅ・・」
「「満さん?!!」」
失敗したのかと心配して近づこうとするみなもと焔寿を満は手で止める仕草を見せる。
「大丈夫・・。あまりにも念が大きくて、びっくりしただけだ」
汗を流し、苦しそうに言うが、意識があるという事は制御が暴走してはいないという事を意味するので、ほっとする反面、苦しそうな顔を見ると心が痛む。
突然、ふと、苦しそうな顔が治まりこちらの様子を窺う。

『「・・温かい・・血の温かさ・・」』

どうやら、憑依は成功したようだ。
「ピアノ弾きませんか??」
焔寿が少女に尋ねる。
「だけど・・他人の体を奪ってもそれは無名の音って・・あなたが言ったんだよ?」
「それには続きがあるんですよ。音楽は心で奏でるもの・・。心で奏でられる者は本物です」
それを聴いて「「はいっ」」と良い笑顔で、一返事する少女。
焔寿に手を差し伸べるとピアノの前までエスコートし、みなもが椅子を引き、座るのを確認する。
「得意な曲はなにかな?」
『「ヴェニスの舟歌・第一・・」』
「奇遇だね。僕も同じ曲が得意だよ」
ミケーレが微笑して、最初の音符を奏で始める。そして後を追うように少女が奏で始める。
美崎は少女の隣でサポートするように奏でるが、それもまた美しい音色。
まるでサポートとは思えないほどに軽やかな指さばき。
音楽の底知れない魅力も十分に分っているミケーレの音色も「リトル・エンジェル」と謳われた少女の音色も素晴らしい音色を奏でる。
少女の想いが痛いほどに鍵盤と音に込められているように思える。
「あたし・・忘れられない気がします」
「えっ?なにかいいました??みなもさん」
「少女さんのこんなにも綺麗な音色を聴いて忘れられないだろうなって・・」
「私もです。本当は、自分も幼い頃、ピアノを弾いていました。両親に聴いて貰いたくて。でもそれは叶わなず・・本当はそんな動機もあったんです」
「じゃー焔寿さんは少女さんと自分を重ねてしまったんですね」
「そうかも知れません。だから、少女さんはきっと、聴いてもらいたくて、褒めてもらいたくて、一生懸命練習してきたんじゃないかって思うんです」
少女と少年たちの奏でる音色を聴きながらみなもと焔寿はそんな話をする。
忘れられないのはけしてみなもだけではない。焔寿も満もミケーレもそうだろう。

そして最後の一押しを美崎が押し終える。
そうすると、少女は下を俯く。
「ありがとうございました・・」
一言放つとすぅーっと満の体から少女は離脱する。
意識が無く、倒れこみそうになった満をみなもは寸前で支えた。


少女の目からは涙が零れ落ちる。
「これ以上・・彼に憑依したままだと彼が壊れてしまうかもしれない。けど・・本当にありがとう」
言葉を詰まらせながら少女は精一杯の気持ちを伝える。
「少女さん、あたしは貴方のことを忘れないです。正確には忘れられない・・ですけどね。少女さん自身も自分の存在を忘れてはいけません!」
みなもが微笑み少女に答える。
『「私自身・・」』
「あたし、輪廻転生って、よくは分からないからきっと、いつかまた弾けるよ・・とは言えないけど、ピアノが好きな女の子がいることは確か。それに、また会えると願うことはできます」
少女はみなもの言葉を聴いて「「きっと、また生まれ変わる」」からと、言わんばかりの笑顔を見せた。

「これからきっと美崎君は、沢山の人達に感動を与えていけると思うんだ。こんな素敵なピアニスト、なかなかいないって――君もそう思うわないかなー??」
一緒に奏でていたミケーレが少女に思いを伝える。

《「もう鍵盤には、触れる事のできない少女。しかし、ピアノを弾けない人もそれを愛するように、愛し方は弾く事だけには留まらない。きっと天(そら)の上にも美崎君の音色は届く。ピアノを愛する心を忘れる事は、決して無い筈。」》
ミケーレはそんな想いを、ミケーレなりの音色で伝えた。きっと少女にも伝わっている筈だ。
そんな会話をしていると満が目を覚まし、自分の頭を一度撫でて確認する。
「満さん・・」
焔寿が落ち着いて声をかけるとしっかりと反応を見せた。
『「満さん・・ありがとう」』
「音色・・憑依されていても聴こえた。最後に教えてくれないか?
本当の名を・・」
『「本当は、私自身忘れていたんだよ。だけど、ピアノを弾いていて思い出したの。父と母がピアノが大好きな子に育って欲しいと・・。ピアノの音色を、美しい羽をつけて飛び立ち、人々に勇気と希望を届けなさいと・・大切な事まで思い出させてくれた。
私の名は・・・」』

少女の体はやがて成仏へと道を辿った。
少女の本当の名――――
「『空羽(こうは)』」
きっと何処かで、美崎の音色を聴いているだろう。


『好き』という思いは大切な事だ。だが、銀の言った『余りに好き』の言葉の意味が空羽を苦しめていたのかもしれない。
だが、確かだと言えることが一つある。
4人の説得により、空羽は羽を広げ飛び立つ事ができたのだろう。


「銀君、忘れてたんだけど・・はい♪おいなりさん作ってきたんですよ」
「「わーい♪焔寿お姉さんありがとう」」
「えっ?!銀まだ食べるのか??」
「「んっ?満お兄さんのおいなりさんと焔寿お姉さんのおいなりさんは別腹なんだよ♪」」
「銀君、取りあえず食べ過ぎないように・・」
「「は〜い!みなもお姉さん♪」」
前回、一緒に行動している焔寿とみなもは、慣れている(?)ご様子。
「なにがともあれ成功して良かったです。」
ミケーレが一見落着と苦笑して言う。



●それぞれに宛てられた手紙
(焔寿編)
「焔寿お姉さん、お疲れ様。
焔寿お姉さんのおいなりさん食べるのは2回目だね。
すっごく美味しかった♪
焔寿お姉さんの愛猫のチャームにも会えて良かった。
ボクと同じで尻尾が合ったね!!
ボクよりスラーっとしてて綺麗だったよ。
お姉さんとお友達のようにチャームとも仲良しになれるかな・・??
成れるといいな♪♪


                                銀より」



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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
1305/白里・焔寿(しらさと・えんじゅ)/女/17
/天翼の神子
1252/海原・みなも(うなばら・みなも)/女/13
/中学生
1300/江戸崎・満(えどさき・みつる)/男/800
/陶芸家
1286/ヨハネ・ミケーレ(よはね・みけーれ)/男/
19/教皇庁公認エクソシスト(神父)

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■         ライター通信          ■
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お疲れ様です。
今回の話を持ちまして葵桜は一応(長期?)休暇を・・。
時々ちょこちょこは依頼書はだしたいのですがなにせ
今年の春から受験生。半年と少しはとても大切な時期になり、
なかなか難しいところです。
だけど、国語の単語能力、理解力、漢字、文章能力は確実に
UPして皆様にまた、お会いできる事を楽しみにしています。

(短いですが個別でお話しをさせてもらいます)
焔寿様→心配なさっていましたが今回も可愛らしいプレイング
    でした。焔寿様のプレは可愛らしく私は好きです。

みなも様→毎回ありがとうございます。今回のプレで納得する
     部分が沢山ありました。
     実は私が勉強になってたり・・(苦笑)

満様→苦しい思いをさせてすみません(ペコペコ)
   陶芸品は難しいですけど、結構興味があったりします。
   見ていて綺麗ですよね。
   価値までは分からないですけど、率直な素人の感想に
   近いかも・・。
   

ミケーレ様→美しい音色をありがとうございました。
      プレではとてもミケーレ様の優しい想いがとても
      伝わってきました。



                      葵桜