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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


白き花嫁

□オープニング
 草間武彦は目の前に座った少女に返答するべく口を開きかけて先にため息を一つついた。依頼人・早瀬恵理子(はやせ・えりこ)はそのため息を聞きつけた頬を膨らませた。
「何ですか? そのため息! 私は真剣なんです。未成年だから成人の同意が必要とかそういう話? でも、無理なのわかってるじゃないですか。それとも依頼料? 大丈夫、保険でお金あります」
 そういう姿はどう見ても中学生にしか見えない。自然草間の口調も依頼人に対する丁寧語ではなくなってくる。
「いや。そういうわけじゃないんだが。遺骨なんだよな?」
「ええ。ママのだけあの人達持ってっちゃったんです。いつかお墓を作ってパパとママは一緒のお墓に入るんです。そう決まってるんです。なのにあの人達ったら! 酷いと思いません?」
「君の親戚はその人達だけ? その人達は君を引き取るとかそういう話は?」
「そうです。私の事はどうでも良いんですよ。むしろ邪魔って感じだったな。『育ちすぎてる』とか『下界の悪い気に染まってる』とか好き勝手言って骨だけ持っていきました。『せめて御神に骨だけでもお返ししよう』ですって」
「……御神?」
 また妙な単語が出てきたぞ、と草間は聞き返す。
「ええ。なんでもママは『神の花嫁』になる筈だったんですって。パパとママは家族に結婚を反対されたから村から飛び出したって聞いてます。駆け落ちってヤツ? ロマンティックですよね」
 神の花嫁? 聞きなれない単語に草間は首を捻った。彼女の母親は神職についていたというのだろうか?
「その君のママがなる筈だった神の花嫁ってなんだい?」
「さあ? パパもママも駆け落ちした事は教えてくれたんですけど神の花嫁の事は何にも言ってなかったから……」
 早瀬が首を傾げる。あ、そうそうと気がついたように雑誌を取り出して、草間に見せる。
「何? 竜田氷神神社?」
 霊験あらたかな霊水があり病が治ったと言う記事が目に止まる。どうやら山奥の小さな村の神社らしい。根雪の積もる山頂の写真もあった。
「ここの神主の竜田って人が、ママの骨持って行っちゃったんです。お願いですから手伝ってください。私が行ってもきっと追い返されちゃうから」
 さて、取り返すといってもどうしたものだろうか?
 一応宿泊施設などもあるようだが、骨がどこにあるかもわからない――いや、場所はその本尊がある所だろう。それが神社内にあるかどうかは判らないが。
 草間は必死の様子の早瀬を見直してため息をついた。
「誰か、興味のある奴はいないか?」

■巫女と花嫁
 草間から話を聞いた海原みなも(うなばら・)は勢い込んでいった。
「あたし、やります!」
「そうか? なら、メールで詳細を送るから頼む」
「はい!」
 自宅に戻る頃には資料が届いているだろう。そう思いながら海原は帰り道を急ぐ。
(中学生か、私と同じくらいなんだ。それに神の花嫁……)
 同年代である事、そして神の花嫁という言葉が海原の心に引っかかっていた。勢い込んで草間に返事をしたのもその為だ。
 姉は巫女をしている。神に自らを捧げるという意味合いでは神の花嫁と似ていると海原は思う。それは幸せな事なのだろうかと思うが姉にそれをたずねた事はない。
(だって……笑顔がなんだか淋しそう……)
 幸せかとたずねる事は姉にとって良い事なのか悪い事なのかわからなかった。それにもしも姉が自分を気遣って幸せだと答えたら……その方が辛いではないか。
(とにかく引き受けた以上がんばらなくちゃあ! ってでも手段考えてない、どーしよ!?)
 勢いだけで引き受けてしまった側面が無きにしも非ずだ。とりあえずできる事からはじめなくては。
(……調べる事から始めればいいかな?)
 雑誌や新聞、ネット内の情報など情報源はいくつもある。まずはそこからあたってみようと海原は取りあえずの方針を心に決めたのだった。
 自宅に帰ると予想通りパソコンのメーラーにメールがきていた。しかし、予想外の事が一つ。
「あら? シュラインさんが書いてるんですね」
 資料を作ったのはどうやらシュライン・エマらしい。彼女も霊水を貰いに行くと書かれているので同行するとメールで申し出てから、海原はお気に入りに登録済みのサイトから検索サイトを選び調査を開始したのだった。

□旅路
 JRのボックス席で四人は漸く顔を合わる事になった。大人二人に萎縮気味だった海原は同世代の女性がいる事に幾許か安心したような視線を向けた。
「? どうかした?」
 視線に気付いて朧月桜夜(おぼろつき・さくや)は首を傾げた。海原は慌てて頭を振る。同世代と言うのは他の二人に比べた場合の事である。普段なら高校生くらいの朧月はちょっと大人という憧れの年代である。
「あとは、大人ばかりだものね」
 不思議そうな朧月に説明するようにシュライン・エマが口を開く。エマの視線に海原は頬を赤く染め頷いた。ああ、そういう事ねと朧月の方は納得して首肯する。女三人のやり取りを微笑ましげに眺めていた九尾桐伯(きゅうび・とうはく)が車窓に視線をずらして言った。
「しかし、更にバスに乗り換えて二時間、ですか」
「遠いですよねえ、新幹線でならもっと遠くに行けそうです」
 実際東京駅からなら三時間もあれば青森辺りまで行き着く事だろう。海原の言葉に朧月は頷いた。
「ま、鈍行なんてそんなもんよね、まどろっこしいケドさ」
「でも、鈍行でしか停まらないのよね」
 エマの言葉に三人が頷く。海原がそうだ、と思い出したように口を開いた。
「竜田氷神神社の竜田って秋の意味があるんですね。秋になっても解けない氷の神様なんて不思議な気がします」
「あの辺りってそんなに寒かったっけ?」
「山岳地帯ではあるから雪は降るみたいね。でも根雪じゃない筈よ。……何故竜田で秋なのかしら? 竜田ってなんとなく竜神かと思ってたんだけど」
 エマの言葉に海原も頷く。
「ああ、それって竜田山の竜田なんじゃないかしらねェ」
「竜田山? ……奈良の方に紅葉の名所がありましたね」
「ああ、その竜田山なら聞いた事あるわ。竜田大社があるでしょ?」
「その竜田大社に祀られてるのが竜田姫。秋を司る女神ってワケ」
「秋の女神さまからきた名前だったんですね。なんでかなーって思ってたんですよ」
 海原がうんうんと何度も首を振る。納得したエマがまとめるように口を開く。
「じゃあ、秋にも溶けない氷の神様で竜田氷神神社なのね」
「あ、そうそう。それで、ですね。神社の由来なんですけど、氷の神様が何度も迷ってこられるので徳の高い人がきっとこの地にご縁があるんだろうってお祀りする場所を作ったのが由来なんですって」
「その由来なんですけど、日本霊異伝に似たようなくだりがありましたよ」
「にほんれいいでん?」
 首を傾げた海原に日本古代の仏法説話集ですよと九尾が付け加えた。
「もっとも、そちらの話は徳の高い武官が雷さまを捕まえたって話なんですがね」
「剽窃って事かしらね」
「どうでしょう? 日本霊威伝は奈良時代末期から平安時代初期に成立したとされていますが……」
「……捕まえられたって方が問題の気がするナァ」
「どういう事?」
 エマは年下の友人の顔を見た。朧月は一つ頷いてから答える。
「神様が捕まえられてそこにお祀りされたとするならどう?」
「え? それって……神様怒るんじゃないですか?」
「まさかその為の花嫁?」
 海原が首を傾げながら答えた言葉にエマが眉を寄せて言う。朧月は軽く肩を竦めた。
「わかンないケド。今の話聞いて一瞬そう思ったんだよね」
「でも、そうだとするとわざわざ迷い込んだとした理由は……外聞が悪いからですか?」
「神様捕まえてもらった霊水って有り難味も何もないわね」
 九尾の言葉にエマが軽く首を振りながら言った。朧月も海原も全くだとばかりに頷き、一同の間に苦笑が広がったのだった。

■竜田氷神神社〜海原の場合
 海原は神社の中を参拝客にまぎれて歩いていた。もっとも参拝客はそう多くはない。平日だけあり、地元の人々がほとんどのようだった。
「うわぁ、大きな神社……」
 大きく目を見開いて海原が呟く。確かに山奥の神社としてはかなりの規模を誇っていると言っても良いだろう。海原の素直な感嘆に近くを歩いていた中年の女性が声をかけてくる。
「お嬢ちゃん、こちらは初めて来たの?」
「え? あ、はい!」
「そう、誰かに霊水を持って行くの? ここの霊水は飲んだら駄目だから気をつけてね」
 これには海原は目を丸くした。てっきり飲むものだと思っていたのだ。
「え!? 飲んだら駄目なんですか?」
「ここの霊水はねえ、飲むんじゃなくて塗るのよ。手を浸したりとかね。でないと濃い神気が直接体の中に入ってしまうから良くないんですって」
「そうなんですかあ……霊水ってどこにあるんですか?」
 中年女性は愛想良く奥を指差した。
「あの建物の奥に本殿があるから、そこに行って御覧なさい」
「ありがとうございました!」
 海原はぺこりと頭を下げて奥へと駆け出した。

□神社を脅かすもの
 神社に現れたのは白い式服をまとった若き陰陽師。彼女は迷う事なく足を社務所に進めた。九尾は驚きの表情を作りながら朧月を見た。朧月は重々しい表情で神主を見据えた。
「この地に歪みが生じております。歪みを正さねば神域は汚されましょうぞ」
「何を突然……」
 神主の言葉に朧月は軽く瞑目して、効果的と思われる間を置く。
「私は陰陽師。名を朧月と申す者。この神社にはただならぬ歪みが死者の気によって形成されております。速やかなる対応が必要になりましょう」
「……死者の気? まさか……!?」
 九尾が驚いたような声をあげる。朧月は初めて彼に気がついたように目を向けた。
「お心当たりがありますか? これは女性の陰の気が感じられますが」
「ええ。実は私はこちらにある女性のお骨を引き取りに来た者です」
 神主を無視して二人のやり取りが行われる。重々しく頷きあい二人の視線が唐突に神主に向いた。
「そのお骨、返された方がよろしいでしょう。深い悲しみを感じます」
「きっと娘さんの元に帰りたがっているのでしょう。返してくださいますね」
 神主は首を横に振る。
「お引き取りくださ――」
「きゃああああっ!?」
 最後の『い』を言い終わる前に手水舎から悲鳴が上がった。青い髪の少女――海原がびっくりしたように水盤にしがみ付いている。盛大に吹き上がった水は辺りの参拝客を濡らしていた。
「これは……おそらくは迎えに来た者を感じ取っているのでしょうか?」
「し、しかしっ」
「これはいけない。近くに行って鎮めねばならないでしょう」
 陰陽師が重々しく言い、奥へ足を進める。止めようと手を伸ばした神主は、何故か足をとられこけかけた。軽く手を振った九尾が手を差し伸べる。
「危ない。大丈夫でしたか?」
「え、ええ」
 そのまま追いすがるように陰陽師の後を追う神主は水盤にしがみ付いた少女と草間興信所の使いがそっと視線を交わし合った事に気がつきもしなかった。
(皆芸達者というか息が合ってるわね……)
 風に乗ってくるそれらの音を聞きながらエマは思った。最初は真っ当に交渉する予定だったのだ。それを邪険に振り払ったのは向う。だからこその一計である。
(さて、そろそろ私の出番ね)
 こちらに向かってくる一団を見てタイミングを計る。
「君! こんな所で何をしているんだ!?」
「……帰りたい……」
 エマは彼女のものではない声でそう言ってふらりと足を進めた――そう、彼女の役所は早瀬の母に乗っ取られて帰りたいと彼女の声で言う事であった。
 ――ここから出たい……
 エマの声に被さるように幼い子供の声がした。
 否、声ではない。それは思念。冷え冷えとした存在感のそれ。
 季節はずれの寒風が奥から吹き、柵の戸が開く。まるで誰かの手によって開かれたかのように。
「招かれているわね。行きましょう」
 朧月が言った。誰にとは言わなかったが全員判っていた。招いたのは神だ。

□氷のゆりかご
 庭園の奥に導かれるように足を運ぶ。最奥に岩屋がある。四人は迷わず奥に進んだ。
 白い世界が広がっていた。
 中央に安置されているのは大きな氷、その中には小さな球体。
 そして――。
「こんな事って……」
 誰ともなく呟いた。そう神の花嫁――供物達はそこにいた。氷の彫像と化して。
 二十人を超える娘達がそれぞれ神の方を向いて跪いていた。そして彼女らと卵からとけた水が中央に集まり小さな泉を作っていた。
「これが霊水なんですか?」
「成程。骨でも構わないとは、こういう事でしたか」
 誰もが言葉を失う中神主が朧月に縋りついた。
「神が……神が怒っておられるなら鎮めてください。我々には花嫁を差し出してご機嫌を伺うしかない」
「あんたねえっ!? この光景で最初に言う事がそれ!?」
 朧月が神主の腕を振り払って叫んだ。エマがその神主に向かって言う。
「神の花嫁って、これで全員? 全員凍っているの?」
 神主は力なく頷いた。
「ちょっと待ってください。まさか、貴方、早瀬さんまでこの花嫁とやらにするつもりだったんですか?」
 九尾の静かな声が響く。彼の視線は、依頼人の母親であろう骨に注がれていた。海原が意味を悟って悲鳴をあげる。
「え? だって引き取らなかったんですよね!? 引き取ってたらここに連れてこられたって事ですか!?」
「引き取られなくて幸いだったわけね……。何故こんな惨い事を?」
 エマの抑えた口調に、うなだれた神主は他に方法がなかったと答えた。昔からこうやって神を慰め、祀ってきたのだと言う。
「昔は霊力でお祭りしてきましたが今はこれしか方法が……」
「ないワケないでしょ!? 何でわかンないかなァ?」
 イライラと髪を払いながら朧月が言った。
「手段があるの? あ、待って、さっきの『ここから出たい』ってまさか?」
「それにこの氷の中の卵みたいです」
「アタシはそういう事だと思う。多分神のその気持ちが歪みの原因のハズ」
「孵化させてやれば、神はここから出て自由になれるという事ですね。そうすれば花嫁も必要なくなります。……それでよろしいですね? 嫌だと言っても実行しますよ。なんでしたら法律に訴えてみましょうか? 罪状はそうですね、死体損壊辺りはどうです?」
 あくまでも穏やかな笑顔を崩さない九尾にエマが自殺幇助も加わるんじゃない? と提案する。成程と頷く九尾の笑顔にそして女性達の視線に神主は何も言う事が出来ない。神が去ってしまえばどうなるのかという不安も口にせず、彼は小さく頷いた。
「じゃ、あたしが運びますね!」
 海原はそういうと一瞬躊躇してから霊水に手をつける。霊水の力を感じながら、彼女は卵を外に出す力を借りようと希う。驚くほどあっさりと霊水は彼女に従い、そして卵を外に運び出す。
 後を追った4人が見たのは舞い上がる大きな翼。何度か確かめるようにそれは旋回すると山の方へと消えた。岩屋に残った神主が大きな声をあげたのはその直後だ。
 驚くべき事と言うべきか、さもありなんと言うべきか。神の花嫁達も消え去っていた。残されていたのは一人分の骨。朧月が満足げに一つ頷いた。
「うん、お嫁さんは連れてったケド、ちゃぁんとママさんは置いて行ってくれたのネ」
「よかったわ。やっぱり娘さんの手元に戻してあげたいもの」
 エマの言葉に一同はその通りと頷いたのだった。

□あるべき場所へ
 それから一週間が過ぎた後の事。4人は草間興信所に集まっていた。
「で、結局、竜田氷神神社の霊水は枯渇しなかったワケ?」
「そうみたいね。昨日お礼状が届いたわ」
「……お礼状って……なんか嬉しくないですよぉ」
「まあこれからあそこの神社に神の花嫁が必要なくなっただけでもよかったんじゃないですかね? これで神を呼び戻す為になんて言われたら」
「呼び戻さなくていいわ、むしろ神の花嫁なんて」
 なくなってしまえばいい。エマの言葉は最後まで紡がれる事はなかったが、全員同じ気持ちだった。
 元気なノックの音とともに少女が中に入ってくる。
「こんにちはーっ」
「おお。……試験はどうだった?」
「あーっ、草間さんひどいっ! 最初にそれですか? お土産のケーキの立場は? あ、皆さん、本当にありがとうございました!」
 深々と頭を下げたのは早瀬だった。お骨を無事に取り戻してもらった彼女は草間の知り合いの寺にお骨を預けてともらってもらっていると言う。
 お礼を直接言いたいと言う早瀬のたっての希望で集まった面々は、明るく笑う彼女のお薦めのケーキとお茶で午後を過ごしたのだった。

fin.

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
 1252/海原・みなも(うなばら・)/女性/13/中学生
 0086/シュライン・エマ/女性/26/翻訳家&幽霊作家+時々草間興信所でバイト
 0332/九尾・桐伯(きゅうび・とうはく)/男性/27/バーテンダー
 0444/朧月・桜夜(おぼろつき・さくや)/女性/16/陰陽師

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■         ライター通信          ■
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 依頼に応えていただいて、ありがとうございました。
 小夜曲と申します。
 今回のお話はいかがでしたでしょうか?
 もしご不満な点などございましたら、どんどんご指導くださいませ。

 ちょっとグロい霊水のお話でございました。さらっと流していますが、よく考えるとそんな霊水怖いですよね。死体から滴った水ですし(汗)、大変失礼いたしました。
 竜田氷神の竜田ですが西の竜田姫から取らせて頂きました。余談ですが対する春の女神は東の佐保姫です。また日本霊異伝の似た話は実在しております。
 今回少し小夜曲のいつもの路線から外れたかなとおりましたが、結局いつも通りだったような気も致します。

 海原さま、初のご参加ありがとうございます。
 真面目で優しくてちょっと元気な女の子というイメージで書かせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
 お姉様が巫女さんだと言う事でしたが、今回の神の花嫁のようなものはまた別だと思います。海原さまが花嫁を基準にしてしまうとショックだろうななどと思っております。
 今回のお話では各キャラで個別のパートもございます(■が個別パートです)。
 興味がございましたら目を通していただけると光栄です。
 では、今後の海原さまの活躍を期待しております。
 いずれまたどこかの依頼で再会できると幸いでございます。