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cute affection
*オープニング*
やって来たのはひょろりとした痩身に眼鏡を掛けた、頼り無さ気な男だった。
神経質そうな指でしきりに眼鏡を押し上げて、失踪した婚約者を捜して欲しいと言う。
「婚約者、ですか」
差し出された写真を受け取って草間はほっと息をつく。今回はまともな興信所らしい依頼だ。
「ええと、この女性の名前は?」
尋ねる草間に首を振る男。
「僕は何時も君、と呼んでいました。名前を知らないんです。以前尋ねたが、教えて貰えなかった」
「いや、しかし婚約者だと…?」
「約束はしたんです!ちゃんと婚約指輪も渡して、式場のパンフレットも……」
聞けば住んでいる場所も知らないのだと言う。
草間は心の中で溜息を付いた。
写真の女性は白いワンピースを着て物静かな様子だが、この男、実は軽く弄ばれたのではないのか。
「奇妙な話しだと思われるかも知れませんが、僕たちは本当に愛し合っていて……、彼女が消えてしまうなんて考えられないんです。僕と結婚出来ないと言うなら、せめて理由を聞きたい……」
手がかりは、たった一枚の写真とせめて参考にと男が残していった女の特徴を記したメモ。
男が去った後、写真とメモを見て草間は頭を抱えた。
特徴
・身長155cm程度
・体重不明、但し痩身
・猫の様なアーモンド型の目
・衣服は大人しい感じ
・何時も小さな鈴のイヤリングをしている
・公園等、日当たりの良い暖かい場所が好き
・魚類と牛乳が好き
***
名も知らない、家も知らない、そんな婚約者があって良いのか。
「暖かい場所が好きで魚類と牛乳が好き……」
巫山戯てんのかてめぇ、と、少々口汚く喚きたいような心境で、草間は写真の女性を眺めた。
「…白猫?」
うんざりと溜息を付く草間の手元を覗き込んで、シュライン・エマは言った。
「本性が猫なら特徴ぴったりなんだけどな…」
写真の女性は二十歳そこそこだろうが、特徴はまるで猫だ。
「…猫ですよね、多分。」
と、横で相槌を打つ海原みなも。
「何で猫なんだ」
冷たくなったコーヒーを一口飲んで、草間はまた溜息を付く。
何故猫が人間と婚約しなくちゃならないんだ。
「男と婚約するためにわざわざ人間に化けてたとでも?」
「もしくは動けない状態か…既に亡くなってて猫の身体を借りていたとか……」
「男の前に現れたのは人間の姿の女性だぞ」
言われてシュラインは手を打った。
「そう言えば、そうね。なら、やはり猫が人間に化けたと考えるのが正しいのかしら」
「だったら何で消える必要が?」
そう聞かれると困ってしまうのだが、みなもは少し首を傾げて答える。
「種族差を考えて?」
成る程、人間に化けているとは言え、猫は猫。
人間と結婚出来よう筈がない。
「でも、結婚まで約束したのなら彼女にはその気があったのでしょう。なら、何かあったと考えるのが妥当でしょうね」
確かに、みなもの言う通りだ。
「探しましょうか」
まずは、探し出さなくては話しにならない。
「んー…そうね」
シュラインは頷いて依頼人の電話番号を控える。
「まず、依頼人に彼女と初めて出会った場所は何処か、毎回どんな風に会う約束をしていたのか、二人での移動範囲、可愛がってた…またはは近所の猫の有無、猫に関係した思い出等、お聞きしてみるわ」
通勤道やら生活移動範囲なども聞いてみるみよう言って地図を用意していると、誰かがドアをノックする。
「どうぞ」
草間の返事に、ドアを開いたのはダージエル・ー。
左目に刀傷を持つ、少々風変わりな男だ。
「ご用件は?」
手で椅子を勧め、尋ねる草間。
その横から、シュラインの入れたコーヒーを手際よくみなもが差し出す。
「実は私の息子が何処に住んでいるのか調べて貰いたいのだが…」
言って、ダージエルは机の端に置かれた写真をチラリと見つつ、草間を見た。
草間はその時、探偵としてあるまじき事だが、そして本人は気付いていない様だが、「また人探しか…」と言う少々困った様な、うんざりした様な、やや嫌そうな顔をしていた。
猫だか人間だか分からない婚約者の次は、息子か。
人手不足の時に限って、こんな人捜しの依頼ばかりが舞い込んでくるのは一体どう言う訳だ。
草間は少々痛む頭を、指で押さえた。
「何か悩み事のようだが?」
依頼人に心配されてどうする。
シュラインとみなもはそっと溜息を付いた。
「ああ、いえ、丁度あなたの前に来た依頼人にも人捜しを頼まれましてね。ええと、息子さんと言うのは……」
しかしダージエルは草間の言葉に応えず、写真を覗き込む。
「猫じゃないのか?」
「猫に見えますか?」
写真に写っているのは確かに女性なのだが、特徴を聞かなくてもどこか猫を彷彿とさせる雰囲気があるらしい。
「その猫を探せと言う依頼なのか?」
「猫じゃありませんよ」
いや、猫かも知れないが、取り敢えず写真は人間の女性なのだ。
「猫まんまかマタタビで呼べる気がするがどうだろう?」
「まだ猫と決まった訳では……」
「猫じゃらしと言う手もあるがな」
何故そこまで猫に拘るのだ。
草間は引きつった笑みを浮かべつつ、どうにか依頼に話しを戻そうとしたが、ダージエル突如気が変わったように立ち上がった。
「その依頼、私が引き受けよう」
「ええ!?」
声を上げたのは、草間とシュライン、そしてみなもだ。
「依頼料については息子がどこにいるのか自分の「足」で調べてもらうと言う事でどうかね?」
依頼の依頼返し。
暫し考えて、草間は頷いた。
「良いでしょう」
何のことはない、猫だか人間だか分からない相手を自分で探すのが面倒だったのだ。
***
たった1枚しかない写真のカラーコピーを取って、シュライン、みなも、ダージエルは公園へ向かった。
依頼人と猫…否、女性が初めて出逢った、女性が好きだと言う公園だ。
「白い服…。鈴が特徴的でしょうし、結婚式場のパンフレット持っている猫なんて少ないでしょうから、公園の管理人さんや近所に住んでいる方々に聞いてみましょう。」
みなもの言葉に、シュラインは苦笑する。
「猫を探すのだか、女性を探すのだか訳が分からないわね」
相手を人間に化けた猫だと仮定して公園付近を探す事にしたのだが、さて、現在目標は猫の姿なのだろうか、それとも人間の姿なのだろうか。
「猫まんまでも用意して来た方が良かったのじゃないかね?」
ダージエルはあくまで猫を探す気でいるらしい。
「人間の姿なら、依頼人にすぐに見付かってしまう。猫の姿でいると考えて良いわよね?…消えたのが亡くなったからじゃなければ良いのだけど…」
「そうですね。いい方に考えれば、猫と人間の結婚なんてと考えたと思うんですよね。探し出すより説得の方が大変かな。」
「兎に角、手分けして探しましょ」
言って、シュラインは裏に目標の特徴を書き込んだ写真のカラーコピーをみなもとダージエルに渡した。
「30分後に、ここで合流しましょう」
その言葉を合図に、3人はそれぞれ思い思いの場所を探し始めた。
***
依頼人に電話で確認してみた所、二人の行動範囲は驚くほど狭かった。
初めて出逢ったのは、公園。デートコースは公園から商店街を抜けて、依頼人のアパートまで。
シュラインが二人のデートコースを聞き込んで回るつもりでいると言ったので、みなもは猫のいそうな公園周辺を探す事にした。
もし猫なら、そして、それを障害と考えて依頼人から離れていったのであれば、それは男の意見を聞いていない自己中心的な考え方だとみなもは思う。
世の中には、狐と結婚する男だって幽霊と結婚する男だっているのだ。
本当に愛しているのなら、種族を越えた結婚だって全然構わないではないか。
もし無事に猫が見付かったら、また男を愛していると言ったら、絶対に説得しよう。
依頼人が猫と結婚なんて、とでも言うのなら、どんなに時間が掛かったって説得してみせる。
猫だから、種族が違うから結婚出来ないと言うのなら、それは最初から愛なんかじゃなかったのだ。
しかし、姿を変えてまで依頼人の側に居ようとしたきっかけは何だったのだろう。
偶然依頼人に助けられたのか、それとも、一目惚れなのか。
人に助けられた動物が姿を変えて恩返しに現れる、そんな話しなら沢山あるが、どれもハッピーエンドになった試しがない。
決して覗いてはいけませんよと言われた機織りを覗いてしまった男。
逆もまた、同じだ。
王子を助け、恋をした人魚姫は声と引き替えに2本の足を手に入れる。
だけど、最後は海の泡となって消えてしまう。
自分の先祖の誰かであろう人魚の物語を思い出して、みなもは軽く頭を振った。
そんな悲しい物語にしてなるものか。
どんな障害があっても、それを乗り越えて幸せになって貰いたい。
みなもは公園中を走り回って猫の姿を探した。
日の当たる花壇で丸くなって眠る灰色の猫、砂場の端に座って遊ぶ子供達を眺めている黒猫。木で爪を研ぐ茶トラ、蛇口から水を飲むシャム猫。
猫の言葉が分かれば教えて貰えるのに…、と思いつつ、みなもはふとシュラインの言葉を思い出す。
…消えたのが亡くなったからじゃなければ良いのだけど…
「まさか、ね……」
そんな悪い方向へ考えて行きたくないが、ふと思い出してしまうとどうしようもなく気になる。死んでいないとしても、怪我をして動けないでいるのかも知れない。
みなもは公園の中でも、人の少ない管理人室周辺を探す事にした。
小さなプレハブ小屋は不在で、鍵が掛かっている。
みなもはプレハブ小屋の後ろに回ってみた。
怪我を負った猫ならば、人気のない静かな場所で傷が癒えるのを待っているかも知れないと考えたからだ。
そして。
「あ…」
見つけた。
ほっそりとした白猫が、薄汚れた蜜柑箱の中に蹲っている。
眠っているのだろうか、目を閉じて細い足の上に頭を載せている。
みなもは驚かさないようにそっと近づき、白猫を見る。
白猫の眠る蜜柑箱の中には、結婚式場のパンフレットが数冊。
そして、パンフレットに隠れるように指輪が転がっている。
猫の首には金色の鈴。
「間違いない……」
猫が暫く動かないで居てくれる事を願いながら、みなもはシュライン達が待っている筈の集合場所へ走った。
***
丁度30分が経過した時、集合場所に決めた時計の下に立っていたのはシュラインとダージエルの二人だった。
お互いの捜索結果を話すのは、全員が揃ってからにしようと言う事で、二人は何を話すと言うでもなく立っている。
3分程が過ぎただろうか、みなもが息を切らせて走ってくるのが見えた。
「あら…、見つけたみたい…」
「だな」
何やら声を上げながら走ってくるみなもの様子で、みなもが何か発見したらしい事が分かる。
「み、見つけました!猫、白猫!」
「捕まえなかったの?」
「驚かせて、逃げられたらいけないと思って、眠ってるみたいだったから、大丈夫だと思います。一緒に来てください」
息を整えながら案内の為に再び来た道を戻ろうとするみなもの後を、シュラインとダージエルは追って走る。
「間違いないのね?」
「ええ、結婚式場のパンフレットがあったんです、それに、婚約指輪」
そして、見間違う事のない金色の鈴があったとみなもは言う。
良かった、生きていた、とシュラインは内心で呟いた。
これで悪い方向から良い方向へ、少し傾く。
猫を説得して、依頼人の下に帰らせれば、一件落着だ。
「ここです」
みなもが声を潜めて言い、シュラインとダージエルは少々乱れた息を整える。
みなもが案内したのは小さなプレハブ小屋の前だ。
「この裏にいました」
3人は足音を殺して裏手へ回り、みなもが指す蜜柑箱を覗き込んだ。
古ぼけた、薄汚れた蜜柑箱の中に小柄な白猫が蹲っている。
みなもが言った通り、脇には結婚式場のパンフレットが数冊あり、その影に隠れるように婚約指輪が転がっている。
間違いなく、金色の鈴を付けた猫だ。
猫は熟睡しているのか、3人の気配に動く様子はない。
「シロさんと言う名前らしいわ」
シュラインは聞き込みで知った名前を呟く。
「猫って、警戒心が強いんですよね?驚いて逃げるといけないから、3人で回りを固めましょう」
みなもの言葉に従って、プレハブ小屋の左右にシュラインとダージエルが立ち、公園を囲む塀側にみなもが立った。
「シロさん、シロさん」
シュラインがそっと呼びかける。が、猫が動く気配はない。
「シロさん」
つづいてみなもが呼びかけるが、やはり動かない。
「ね、ねぇ?ちゃんと呼吸をしているのかしら?確認するのを忘れていたわ……」
まさか折角見つけだしたのに死んでいる、なんて事はないだろうか。
「呼吸はしている。見ろ、背中が上下に動いている」
箱の中を覗き込んで、ダージエルが言った。
「猫って時々、名前を呼んでも無視して寝ちゃいますよね?シロさんもそうなんでしょうか?」
以前学校の階段で眠り込んだ猫を退かす為に、体を揺すって起こした事がある、とみなもは言った。
「近付いたら突然逃げる、なんて事はないわよね?」
言いながら、シュラインはそっと猫に近付く。
箱の中の猫は、確かに呼吸をしている。
しかし、どこか様子が変だ。
シュラインは首を傾げる。
薄汚れた箱の端についた濃い色の汚れ。箱の中に、擦りつけた様な汚れ。
「怪我……」
「え?」
「この子、怪我してるわ」
「うそ」
みなもが慌てて箱を覗き込む。
よく見ると、猫の足の辺りには血がこびり付き、伏せた口元にも血が滲んでいる。
「どうしよう、あ、病院」
慌てるみなもに反して、ダージエルは落ち着いた様子で箱から猫を抱き上げる。
猫は目を開いたが、逃げたり暴れたりする力がないらしく喉の奧から威嚇の声を少しあげるだけだ。
「怪我をして、動けなくなっていたのね」
シュラインはスーツのポケットからハンカチを取り出して足にそっと巻き付ける。
「病院……、この辺りで一番近いのは何処かしら…」
言いながら、シュラインは地図を広げて動物病院を探し始めたが、ダージエルはそっと手を出してその必要はないと止めた。
おろおろとする二人の前で、ダージエルは抱いた猫の足と胸、そして血の滲んだ口をゆっくりと撫でる。
ダージエルの手が毛並みに沿って上下すると、それにつれて血の後が消えてゆき、猫は力のある声で一声鳴いた。
「もう、大丈夫だ」
言って、ダージエルが猫を地面に下ろすと、猫は不思議そうな顔で綺麗になった毛皮を舐め、自分を見下ろす3人の人間を見上げた。
「シロさん…よね?」
シュラインが依頼人の名を上げて、探しに来たのだと伝えると猫は困ったように首を傾げて、次の瞬間、写真の通りの女性の姿になった。
「こんな所まで探しに来て頂いて、怪我まで治して頂いて申し訳ないのですが、あの方に結婚は出来ないとお伝え頂けませんか」
何故、と尋ねるみなもに、種族が違うからだ、と案の定の返答が返る。
「あの方が大好きで、少しでも側に居たくてこんな人間の姿になっていましたが、やはりいけません。私は猫で、あの方は人間ですから」
男が喜ぶので、婚約を承知し、最初は人間に化けたまま結婚しても良いと思っていたのだと言う。
しかし、考えてみれば所詮猫。戸籍も人間の名もない。
騙して結婚するには忍びなく、別れを決意したのだが、告げる事なく事故に遭い動けなくなっていたのだと言う。
「猫と人間でもいいじゃないですか」
みなもは言った。
「彼のことを愛しているなら、信じてみませんか」
「愛しています、でも、愛しているから私ではいけません。もっとあの方に相応しい人間の女性が居るはずです」
猫と結婚して幸せになれる筈がない、と言う。
「そうかな?」
ダージエルは少し笑った。
「出逢いと言うのは、どんな形であれ運命なのだ。それが人間でも動物でも、出逢う運命の下にあったのだよ。運命と言うのは、1人で決めるものではない。出逢った者同士の数限りない可能性が交わり合って一つの運命になるのだ」
意味が分からないらしく首を傾げる猫、いや、女性に、ダージエルは言った。
「男の持って生まれた可能性と運命、そしてお前の持って生まれた可能性と運命が、二人を出逢わせたと言う事だ。折角結び合った運命を、何故お前1人の考えで断ち切ってしまえる?男がお前を求め、お前も男を愛しているのなら、それに応じれば良い」
「でも、私は猫ですから……」
猫だと知っても、男は自分を愛してくれるだろうか?
そんな不安を見透かしたように、ダージエルは笑みを浮かべる。
「猫だ人間だと言う事に拘るのなら、私の力でお前を完全な人間に変えてやろう」
「大丈夫、あたしでできることでしたらお手伝いしますって。草間さんってコネ多いですから戸籍の1つや2つ」
それでもまだ迷っているらしい女性の肩を、シュラインはポンと叩く。
「あのね。何処の世界に名前も住所も知らない相手と婚約する男がいるの?例え婚約しても、突然いなくなってしまったら詐欺に合ったか騙されたかと思って諦めるものよ?それを、わざわざ探させるんだから、本当にあんたの事を愛しているのよ」
「愛があれば大丈夫です!」
みなもの力強い声に、女性は漸く笑みを浮かべた。
「早く行きなさい、お前はもう猫ではない。あの男に相応しい人間の女性だ」
ダージエルが差し出した結婚式場のパンフレット、そして婚約指輪を受け取って、女性は駆け出した。
2本の足で堅い土を蹴り、左手の薬指に婚約指輪を嵌めて。
胸に結婚式場のパンフレットを抱いて。
***
1ヶ月後、草間興信所に1通の葉書が届いた。
ピンクのレースに縁取られた「結婚しました」と言う文字。
その下には教会を背景に幸せそうに微笑む白いタキシードの男と、純白のウェディングドレスの女性の姿。
しかし、草間の目にその葉書が触れるのは少々後になる。
と言うのも、彼はダージエルの息子探しに奔走していたからである。
end
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
1252 / 海原・みなも / 女 / 13 / 中学生
0086 / シュライン・エマ / 女 / 26 / 翻訳家&幽霊作家+時々草間興信所でバイト
1416 / ダージエル・ー / 男 / 999 / 正当神格保持者/天空剣宗家/大魔技
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■ ライター通信 ■
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こんにちは。佳楽季生です。
この度はご利用有り難う御座いました。
先日生息市内の公園に夜桜を見に行きまして、そこで野良猫達に餌をやって回っているオジサンと
30分ばかし立ち話をしていました。
春は、引っ越しや出産で捨て猫が増えるのだそうです。
佳楽宅には現在老猫(♀)とピチピチ生後7ヶ月の猫(♀)が居ます。
婿探しに公園を徘徊してみようかしら、とちょっと真剣に考えてしまいました。
もし猫が人間になれるなら、或いは人間の言葉を話せるなら、迷惑千万と言われたかも知れません。
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