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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


夜のお店にゃ危険がいっぱい

■オープニング■

 こんこんとドアを叩く音。続くドアを開く音。そこからちらりと顔を覗かせたのは近頃よくここに来るようになった男。そろそろ常連と言っても良いような、草間としても一応歓迎したい部類の人間だ。
「こんばんは。草間さん」
「…真咲か」
 何故なら彼――真咲(しんざき)が草間興信所に来る場合、手土産に必ずと言って良い程厳選したコーヒー豆を持ってくる。以前、草間がひとりになりたくて偶然飛び込んだ小さなバーでバーテンダーと客として知り合い、同じコーヒー党である事が判明して意気投合してからの付き合いだ。
 自分が飲みたいからついでに持ってくるような辺りがまた気楽でいい。残った分は惜しげも無く置いて行く。…実は遠回しに懐具合を気遣われている可能性もかなり高いがその辺は…敢えて無視する。真咲は探偵のプライドを尊重する男だ、と言う事だけで良い。
「今日はどうした?」
「依頼、しても良いですかね」
「珍しいな」
「気は進まないんですが。困った事が起きてしまいましてね」
「…気が進まない、ってのは?」
「この手の話、内密に解決してくれそうなところがね、ここしか思いつかなかったんですよ。すみません」
「…何を謝る」
「草間さんに歓迎されそうな依頼じゃないんですよ」
「…まさか」
「そのまさかです。実は店で、閉店後に物がひとりでに動き出すんで困ってるんですよ。…動くだけならまだ良いんですが、グラスやらボトルやらいくつもやられちゃいまして。どうにかならないものかと相談に」
「俺は本当にそっち方面で売る気は無いんだが…」
「だから先に謝ってるんです。もっと普通の事で困ったら、無論その時は真っ先に草間さんにお願いしますよ」
「…そりゃ有難い。じゃなくてな…物がひとりでに動き出す、か…」
 確かに真咲の店で「怪奇探偵」の件を愚痴った事は何度もあった。
 だがそれがこんな形で帰って来ようとは…。
「真咲…」
「じゃ、マルボロ一カートン、手付け代わりに置いてきますから、ひとつお願いしますよ」
 …おい。
 馬の鼻っ先ににんじんを…もとい草間の目の前に煙草、それもマルボロをぶら下げて何を言う。
『探偵のプライドを尊重する男』――これはひょっとすると前言撤回した方がいいだろうか。


■宴の前■

「ふぅん…閉店後って、開始から終了まで明確に時間は決まってる?」
 反射的に固まっている草間の横から、切れ長の目の女性が口を挟んで来る。
 中性的な容貌だが、女性だ。ここにはよく居る、と言うより時々バイトに来ているらしい。
「あ、エマさん。興味抱かれましたか?」
「まぁね。で、どうなの?」
「時間が明確と言うか、お客様が皆様帰られてお帰りになって――居なくなってから夜通しですね。最近泊まり込んで見張ってるんですが、いつもそうです」
「そ。時間と言っても時計とは関係無い訳か。じゃあ…それが始まった頃、何か無かった? どんな些細な事でも良いんだけど」
「何か、ですか…そうですね、そう言われてみると、常連の間島(まじま)さんがちょうどその頃からいらっしゃらない気がしますね。関係あるかどうかわかりませんが」
「間島さん?」
「いや、えーっと…」
 言い難そうに真咲は口篭もる。そしてちらりと草間を見た。
「どうしたの? 何か武彦さんに言うと拙い事でもあるのかしら?」
「…幽霊なんです。間島さん」
「は?」
 幽霊の常連客?
 …それで騒霊現象が起こると来れば物凄く自然な気もするが。
「いえ、間島さんがこの騒ぎの原因な可能性は低いと思います。俺が『暁闇』――ああ、ウチの店の名前です――に勤め始めた頃にはもう来るのが当然のようでしたから、少なくとも七年以上は常連で。そして俺の知る七年間、今まで一度も…物を壊された事はありません」
「そう…。で、その間島さんが最近来ない、と」
「ええ。もう三週間くらいになりますね」
「三週間、か…で、問題の騒霊の方なんだけど、具体的にどんな感じ? …遊んでるとか…酔っぱらいが暴れているみたいだとか…どう?」
「さて、どんな感じと言ったら良いのか…」
「上手く言いよう、ないかしら?」
「…何と言うか…体感温度が下がるんで、ああ来たな、ってのはわかるんですが、暫くは静かなものなんですよ。で、その内に何か試すよう少しずつ動かし出して、その内だんだんと過激に。最後にはラップ音が喧しいわボトルが乱舞してるわの騒ぎです」
「え? ちょっと待って、誰か来てる、ってわかってる訳?」
「まぁ一応。感じが、間島さんとは別人なんですが。俺には心当たりがありませんで」
「マスターの方には?」
「それも無さそうで。と、言うかこの件、どういう訳か殆ど無視なんですよあのひと」
 こんこん。
 そこで丁寧にドアを叩く音。
 皆の意識が集中した時、ドアが開かれた。
「こんにちは。お初にお目に掛かります。草間様」
 深々と頭を下げたのは長い長い黒髪の娘。年の頃は――一応、大人のようではある。
「わたくしは海原(うなばら)みそのと申します。いつもうちのみなもがお世話になっております」
 丁寧な挨拶をした彼女の面が上げられた途端に一同は絶句した。
 何故なら服装がナース服。それも色が黒。
 …何処のイメクラのおねえちゃんですか、と思わず問いたくなるのは偏見か。
「えっと、みなもちゃんの…お姉さん?」
「はい。本日は御機嫌伺いに参りました。こちらは御土産ですわ。どうぞ受け取って下さいませ」
 言ってみそのが差し出したのは賑やかな海産物の詰め合わせ。
 と。
「うわっ、すごーい。これ海老ですかぁ。蟹に昆布に帆立に鮑? いっぱいありますねー! 美味しそー!」
「…ちょっとちょっと?」
 いつの間にそこに居たのか、乱入して来たのはゴスロリ調な服装の娘。
「あ、言いそびれてました。あたしはヴィヴィアン・マッカランって言いますぅ。初めましてぇ。ヴィヴィって呼んで下さいね☆ …えーと、ポルターガイストのお話してましたよね? よくわからないけどあたしも行きたいでーす」
 はいはーい、と元気に立候補するヴィヴィアンと名乗った娘の姿。綺麗な水色に染められた髪も眩しい。
 その賑々しい状況を暫し観察して、真咲は苦笑した。
「…いつもこれじゃ、草間さんも大変ですね」


■閉店後/深夜■

 夜。
 結局、現れたふたりを含めた女性陣三人が実地検証に行く事になっていた。けれど女性だけで夜道を歩かせる訳にも行かず、真咲が閉店少し前に仕事を抜け出し同行している。道行がてら、エマと話していた事をみそのとヴィヴィアンにもざっと説明した。
「じゃ、誰かが居るって事は確かなんだ?」
 可愛らしく小首を傾げヴィヴィアンが確認する。
「と、思いますね。ただ俺は霊感ろくに無いんで、実際のところは良くわかりませんが」
「…特に祟られていると言う様子ではないのですね?」
 次にはみそのが問い返す。
「うーん。どうでしょう? 店が祟られているって事は…ない気がするんですが。単なる俺の勘でしかないんで結局わからないって事なんですけどね。…はい、着きました。少々お待ち下さい」
 そう残すと、真咲はひとりで中ヘ入り、程無く再び外へ出てきた。…恐らくは騒霊現象が始まっているかどうか確認に行ったのだろう。
「どうぞ、こちらです」
 ドアを開き、真咲は三人を店内へと招き入れた。

■■■

 からんと鳴る古風なドアベル。古めかしい店内。照らす暖色の灯り。年代物らしい調度の数々。狭い訳ではないがあまり広くもない。
 ここがバー『暁闇』。
 カウンターの中に、ロマンスグレーの紳士がひとり。
 三人に向け微笑みかけた。
「ようこそいらっしゃいました。草間さんのところの、お嬢さん達だと伺いましたが」
「…貴方がこちらの?」
「マスターをしております紫藤(しとう)と申します」
 静かな口調でそれだけ言うと、紫藤はグラスを磨き出す。今三人が入ってきて一時手を止めていただけで、今までずっとそうしていたようだった。客は居ない。真咲はと言うと今度は一番最後に入って来た。CLOSEの札を下げて来ていたらしい。
 即ちもう、騒霊が起きる時間帯に入っているのだろう。
 と。
 突然、常備してあった紙ナフキンが何枚も飛び出し、するするっ、とカウンターの上を次々滑り出す。
 が、マスターこと紫藤は気にもせずグラスを磨いている。

 ひゅおっ

 一拍置いて、紫藤の磨いていたグラスがもぎ取られるように宙に浮く。そのグラスが、急降下した。シンクに叩き付けられる――ところで、
 カウンターの内側に身を乗り出した真咲がそれを横から引っ手繰った。
 紫藤は当然のように真咲が確保したグラスを取り、何事も無かったように再びそれを磨き出す。
「…ま、こんな感じで」
 振り返った真咲は平然とそう言った。


■破壊を伴うコミュニケーション■

「う〜ん、じゃあ、まずはお話し出来ないかなあ? 例えばね、あたしのする質問に「はい」なら1回、「いいえ」なら2回、「分からない」なら3回壁を優しくノックしてもらうの。どうだろう?」

 がんっ

「…今?」

 返事をするようなタイミングで…何か金属が思い切り殴られた音がした。

「あ、あたしとお話ししてくれるんですね?」

 べし
 ――めきっ

 一回――Yes。
 …但し「優しくノックして」とのヴィヴィアンの頼みも空しく、一撃ごとにノックどころか壁材が窪む。

「えーと、壊さないで貰えませんか?」

 どか、べきっ
 ――めきめきっ

 二回――No。
 …駄目らしい。

「…これじゃその内、店が壊されそうね」
「…そんな気もしますわ」
「…言えてます」
 傍で成り行きを見守るエマとみそのに真咲。
 そんな中でも紫藤は相変わらず、素知らぬ振りでグラスを磨いている。

「…じゃ、改めまして、質問しまーす。
 あなたはこのお店に何か不満があるんですか?」

 どんっ
 ――めきっ

「不満があるなら、その解決方法はありますか?」

 がんっ
 ――べきっ

「このあたしでできますか?」

 がん、ばきっ
 ――ばりぃん

 …何か、割れた。

「あたしがダメでも真咲さんなら解決できますか?」

 ごん、ばこんっ
 ――どんがらがっしゃん

 …何か、崩れた。

「う〜ん。じゃあ、マスターならどうですか?」

 がこぉんっ
 ――めきめきめきっ、ばきぃっ

 …一際大きな破壊音の一撃。

 マスター、つまり紫藤なら問題が解決出来るらしい。
 一同はカウンターの中に一斉に目を遣った。
「…そう言えば今回の件、何が起きても不自然なくらい無視してましたよね、マスター」
 冷めた真咲の声が店内に響き渡る。
 …それでも紫藤は変わらずグラスを磨き続けていた。


■ガキ二匹■

「心当たりがあるなら初めから言って下さいよ…」
「ふん」
 紫藤は磨き終えたグラスを置き、別のグラスをまた磨き出す。
「…取り敢えず間島さんじゃ、ないですよね」
「当然だ」
 即答。
「でも、誰か別の、御存知の方なんですね?」
 今度は紫藤は答えない。
 忘れるくらい暫く経って、ぼそりと声が響いた。

「…お前が間島の席に座るのが悪い。谷中(やなか)」

 べこぼこべこっ
 …紫藤に抗議するように、カウンターテーブルの表面が数ヶ所陥没する。

「壊すな」

 ひゅっ
 …今度は棚からバーボンが一本飛んで来て紫藤の目前、空中で静止した。

「やらん」

 ばりぃん
 …そのバーボンのボトルが破裂する。

「帰れ」

 ――――――がんがらがんっ
 …今度はスツールが数本浮き上がり、勢い良くその場に叩き落とされ凄い音がした。
 瞬間、エマが耳を塞いで俯いている。
「…大丈夫ですか」
「いや、ちょ、ちょっと…」
 耳が痛い。
 彼女は飛び抜けて聴力がいい――のだがこんな時は逆に不便だ。
 痛そうな顔をしているエマを気遣いながら、真咲は盛大に溜息を吐く。
「…ガキですか貴方がた」
「黙れ真咲」
 ひゅん
 …マドラーが一本、真咲に向かい鋭く飛んで行く。
 紫藤&騒霊こと谷中、真咲に対しほぼ同時の牽制。
 当然のようにマドラーを受け止めた彼は、ぐったりとカウンターに手を突いた。
「何の為に草間さんにお願いに行ったと思ってるんですか…」
「…お前が勝手にした事だろう」
「じゃあこれ、このままで良いんですか。その内マトモな営業出来なくなりますよ。ああ、もうそろそろ拙いですね。まずカウンターテーブルが使い物にならない」
「…」
「さて谷中さん、で宜しいんですね」
 真咲は心持ち大きな声を出す。店内に響くよう、騒霊――谷中に話し掛ける。
 と。

 べし
 ――めきっ

 …先程までの応答と同様の、破壊音。

「今のはお返事だと取らせて頂きますね。じゃ、次は俺から質問を。谷中さんが何をお望みか、マスター…紫藤は知っていますね?」

 がんっ
 ――ばきっ

「…だったら、紫藤に貴方の望みを叶えさせれば、この騒ぎは収めてくれますね?」

 ごんっ
 ――ばこぉん

 …シンクの中が派手に凹む。

「…だ、そうですけど――マスター?」


■■■

「バーボネラ、ですか…」
 カウンターの右端、まだ被害に遭っていなかった部分に、仕方無さそうに紫藤の手でグラスが置かれた。
 その中身――バーボネラを作り始めたのを確認してから今に至るまで、騒霊がぴたりと止んでいる。
「…ものっすごーくわかりやすいですね」
「…これだけで収まるってわかってたならどうして今まで作らなかった訳?」
「…同感ですわ」
 三人のお嬢さんに非難がましくじとっと見据えられ、紫藤はぷいと横を向く。

■■■

「…つまりその『間島さん』がいつも座るのと同じカウンターの右端に『谷中さん』が座ろうとするのが気に食わなかっただけ、と」

 …曰く、
 紫藤が『間島の席』に谷中への酒を置きたくないので別の席に酒のグラスを置く。と、谷中が『間島の席』までグラスを移動――自分もそこに居座る。紫藤はそれが気に食わず、最後には無視。
 谷中にしてみれば紫藤が自分をその席に座らせたくないのが丸見えで、逆にその席に拘りたくなってくる。そこが『間島の席』と知ったら尚更明け渡したくなくなって、どうしてもそこがいい、と意地になる。最後には幽霊の特権を使って八つ当たり。
 渋々ながら紫藤が語った内容は莫迦莫迦しいような話だった。そもそも谷中も間島と同様、紫藤の友人で共通の知己でもあるらしい。ずっと南米に居たらしいが二ヶ月程前に亡くなり、最近になって初めてこのバーに来てみたとの事。それがちょうど三週間前。
 …ちなみに間島さんの方は、面倒になって一時的に行方を暗ましただけの様子。

「…男にはどうしても譲れないものがあるんだ」
「…譲れないものはもう少し確り選んで下さい」
 真咲の冷静な言いように紫藤はじろりと睨み返す。だが事が事だからか少し迫力が足りない。
 と。

 こんこん

 …打って変わって壁を優しく叩く音。

 みそのは流れる波動を感じた。歩くようにカウンターを挟んで紫藤の前、バーボネラが置かれた席――谷中のすぐ横でその波動が停止する。
 また、別の霊。

「…間島か?」

 紫藤の問いに答えるよう、レジの脇からすぃとボールペンが中空に抜かれた。
 そしてカウンターの上に散乱していた紙ナフキンの一枚に、すらすらと文字を書く。

 女性には優しくしましょうね?

 書かれたその文字は――間島の筆跡だった。紫藤と谷中だけにはわかる。
 直後、紫藤は力が抜けたのかふぅと溜息を吐いた。
「…まったくその通りだな。…エマさんと仰いましたね。申し訳ない」
 先程の凄い音――耳の件。
 と。
 ほぼ同時にバーボネラの入っていたグラスがからん、と鳴らされた。一同の視線が集中する。その時にはもう中身が入っていない。
 続き、ぱた、とボールペンが倒れる音。
 再び一同がそちらを見ると、今度は紙ナフキンに「すまん」と殴り書きがしてあった。
「…谷中様の波動が消えましたわ」
「…成仏したの、かしら?」
「さぁ…出て行っただけかもしれませんし」
「ま、どちらでも、構わんさ。
 …ところでお嬢さん方、何かお飲みになりますか?」
「え?」
「このままお帰しするのはあまりに申し訳ないですから。ま、ちょっと落ち着けるような環境じゃなくなっていますが…」
 言いながら紫藤は店内を窺う。
「…どうでしょう?」
 気取った紫藤の言い方に、くすくす笑うような気配が店内に響いた。

【了】


■宴の後/ヴィヴィアン・マッカラン■

「あ、ウイスキー?」
 ヴィヴィアンは紫藤が無言のまま奥から引っ張り出してきたボトルに気付く。見覚えのあるラベル。アイリッシュウイスキーの銘柄のひとつだ。
「わ、嬉しいな。懐かしいかも」
 そしてヴィヴィアンの故郷はアイルランド。即ち故郷の酒である。

「…どうぞ。オールド・ファッションドです」
 暫しの後に差し出されたのは古典的なカクテル。ビターズを振りレモンとオレンジのスライスが添えられた、お好みでどうぞと言う形。
「わぁ…」
 名前からして、密かに服装にも引っ掛けたのだろうか。

■■■

「本日は色々とお世話になりました」
「?」
「色々と糸口を与えて下さって」
「いいえー。お役に立てたのならよかったですぅ。それより奢ってもらっちゃってぇ、有難う御座いまーす。お酒美味しーです☆」
 気のせいかグラスの中身が減るのが早い。
「…大丈夫ですかマッカランさん?」
「大丈夫ですぅあたしお酒強いですから☆ て言うか「マッカランさん」は他人行儀過ぎますっ。ヴィヴィって呼んで下さいっ」
「う〜ん。じゃあ、ヴィヴィさんで勘弁して下さい」
「どぉしてもダメですかぁ?」
「さん付けするのが親愛の証しなもので」
「そうなんですか? じゃあしょうがないですね。他人行儀なんじゃなかったらそれでいいですっ。
 …じゃ、ごちそうさまでした☆」
 見た目に反し一番早くグラスを空けてしまったヴィヴィアンは、紫藤と真咲にぺこんと頭を下げた。

【宴の後・了】


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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 ■整理番号■PC名(よみがな)■
 性別/年齢/職業

 ■0086■シュライン・エマ(しゅらいん・えま)■
 女/26歳/翻訳家&幽霊作家+時々草間興信所でバイト

 ■1388■海原・みその(うなばら・みその)■
 女/13歳/深淵の巫女

 ■1402■ヴィヴィアン・マッカラン(う゛ぃう゛ぃあん・まっからん)■
 女/120歳/留学生

 ※表記は発注の順番になってます。

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■         ライター通信          ■
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 ※出演『オリジナル』NPC紹介

 ■依頼人■真咲・御言(しんざき・みこと)■
 男/32歳/バー『暁闇』のバーテンダー

 ■店の責任者■紫藤・暁(しとう・あきら)■
 男/53歳/バー『暁闇』のマスター

 ■騒霊■谷中・心司(やなか・しんじ)■
 男/(享年)53歳/幽霊・元々紫藤の友人で同い年

 ■常連■間島・崇之(まじま・たかゆき)■
 男/(享年)38歳/幽霊・元々紫藤の友人で同い年

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 さてさて。
 初めまして。深海残月です。
 エマ様、海原様、マッカラン様、この度は御参加有難う御座いました。

 …マッカラン様
 プレイングを思いっきり生かさせて頂きました。と言うか肝心な場面の主な部分に使わせて貰いました(笑)
 ただ…プレイングに反してウチの騒霊こと谷中はところ構わず破壊しまくっていて申し訳なかったです…。
 それから、可愛いお嬢様だとは思ったのですが…口調は果たしてあんなもんで宜しかったのかどうか…。そしてマシンガントークと言うにはいまいち足りないような気も…。
 お酒は一応故郷アイルランドのアイリッシュウイスキーなどベースに使ってカクテルにしてみました。
 …これに使われるのは、普通は違う種類のウイスキーらしいんですが、突き詰めればお好みで何でもありだ、と言う事だったので敢えてこんな形に。

 …こんなん出ましたが、楽しんで頂ければ、御満足頂ければ幸いなのですが…どうでしょうか本当に…。
 気に入って頂けましたなら(…)、今後とも宜しくお願い致しますね。

 深海残月 拝