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人狼、満月に死す
「あ〜……なんていうかこう、暇だよなぁ……」
昼下がりの草間興信所。
応接室のソファに、溶けかけのアイスクリームのように寝転がり、所長の草間武彦は吐息を漏らした。
代官山に『所長がダンディで格好いいうえ、仕事も確実』という探偵事務所ができてしまったせいで、ここのところ人足が遠のいてしまっている。
運がいいやら悪いやら、あれほど嫌っていた怪奇事件も、最近はナリをひそめているし……。
「暑くなる前に、新しいクーラー買いたいなぁ……」
ぼんやりと考えながら、草間はリモコンでテレビをつけた。
金持ちの中年サラリーマンが、美人妻の浮気調査でも依頼してきたならば、すぐに好きなだけクーラーが買える報酬を手にすることができるのだが、そう上手くはいかないのが世の常である。
『では、あなたが狼男を見たんですね!?』
『はい……昨日の夜、あそこのビルの屋上にっ』
そう、基本的に上手くいかないものなのだ。だから狼男がビルの屋上に……
「……は!?」
身体を起こし、メガネを外して目を擦る。
メガネの汚れを拭いてから装着し、もう一度テレビの画面を見やるが――男性レポーターがOL風の女性に取材している光景は、変わらなかった。
念のため、両の小指を左右それぞれの耳の穴に突っ込み掃除するが、たしかに狼男がどうとか言っている。
そのOLの話をまとめてみると、昨夜、あるビルの屋上で狼男が月に向かって吠えているのを目撃した。そいつは、ゆうに30メートルはあろうかという高さを飛び降り逃走したが、その顔や腕は毛むくじゃらで、顔の造りも狼系だったという。
「こいつは……いけるかもしれん」
その人狼とやらを捕まえて、マスコミに売りつけたら――とりあえずクーラー1台くらいは確保できるだろう。
売りつける先は月刊アトラス編集部でも良いかもしれない。
あの女編集長の足元を見て、せいぜい吹っ掛けてやるとしよう……クックック。
グッと拳を握りしめ、ニヤリと不敵に笑った草間は、さっそく人員を確保するため電話を掛け始めた。
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[人狼目撃情報補足]
目撃場所:東京の笹塚駅近くのビル
目撃者:ごく普通のOL
目撃日時:よく晴れた夜
目撃時月齢:12.79
人狼による被害:なし
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◇
――さて。
その後、草間興信所には計3名の調査員が集まっていた。
1人目は、興信所の事務員でもあるシュライン・エマ。オリエンタルな雰囲気漂う美女で、草間とは恋人同士のようなそうでないような、微妙な関係である。
本業は、翻訳と幽霊作家(ゴースト・ライター)なのだが、もはや興信所の仕事のほうが本業と言っても過言ではないだろう。
――というか、おそらく興信所に顔を出す者のうちには、そう誤解している者も少なくない気がする。
そして、そのシュラインとは良き友人である、草壁さくらの姿もあった。
普段は櫻月堂という骨董屋の店員をしているさくらは、和服のよく似合う美人である。だが、厳密に言えば人ではなく、実は1000年近くを生きている妖狐なのだ。
骨董屋の店主を気に入り、人間に紛れて生活しはじめてから、かなりになる。
最後の1人は、都内にある巨大不思議アパート――あやかし荘の無料補修員の、鳴神時雨だった。
彼がそうして暮らすようになったのは、ある雨の日にあやかし荘に住む少女に拾われたのがキッカケだ。
それより以前、闇の組織により人体改造され、数々の修羅場をくぐり抜けてきたと言われても、にわかには信じがたい。
もっとも時雨自身、自分が普通の人間ではないことは解っても、昔のことはまるで覚えていないのだが……。
「諸君。『草間興信所クーラー購入計画』に賛同してもらったこと、心から礼を言わせてもらおう」
めずらしく真剣に、草間が一同を見回した。
彼らは、応接室に向かい合わせに座っている。草間の隣にシュライン、その対面にさくらと時雨である。
「武彦さん、真面目ぶっても目が笑ってるわよ」
そりゃ壊れて使い物にならないクーラーに代わる物は欲しいけど、と呟きつつ、シュラインが突っ込みをいれた。
「っていうか、ふたりともそんな計画には賛同してないと思うしね……」
「ああ。その人狼とやらは、もしかしたら『組織』の生き残りかもしれないからな」
どキッパリと否定して、時雨は腕を組む。
『組織』には彼と同じような改造人間が、他にもいたように記憶している。もし件の人狼がそうだとすれば、放置しておくわけにはいかない。
「私は……草間様には申し訳ないですが、彼の者を捕らえるのには反対です」
「なんでだ、さくら?」
おずおずと口を開いたさくらに、草間は問い返した。
「もし彼の者が争いを望んでいないのであれば、人々の好奇の目に晒すなど、『近しい者』としては絶対にできませんもの」
さくらは穏やかで慈愛に満ちた性格だが、意外と頑固でもある。草間の目を真っ直ぐに見て、揺るぎない口調で答えた。
それを受けて、草間は額を押さえて天を仰ぐ。
「お前さんとは、同じ眷属じゃないだろうが?」
「それでもですわ、草間様」
微笑むさくらの後を引き継ぐように、シュラインも宣言した。
「私も、人狼さんを売るような真似はしたくないわ」
興信所の関係者にも、獣人は多く存在する。人狼を捕らえてマスコミに売り渡すような行為は、彼らの信頼をなくし、あとあと草間の為にならないとシュラインは考えていた。
おそらくこの単細胞所長は、そこまで考えていないと踏んで。
「ぐっ……そうなると新しいクーラーなんて夢のまた夢だぞッ」
図星を指された草間は、苦し紛れに吐き捨てる。
だが、時雨が続けた言葉に、途端に顔を輝かせた。
「時間があれば、壊れたクーラーを俺が修理してやってもいいが……」
「なにっ!?……おまえ、けっこうイイ奴だったんだな」
「……………」
がしっと無理やり握手させられ、時雨は無表情で肩をすくめる。
「じゃあ取り敢えず、人狼捕まえて話聞いてやる方向で頼む」
「それでいいの、武彦さん……」
スチャと片手をあげる草間の変わり身の早さに、シュラインは密かに涙した。こんなのに惚れているなんて、ちょっと間違ってしまったかもしれない。
◇
昨日の月齢が12.79ならば、今晩は満月である。
人狼――つまり狼男は、満月に狼になるというのがセオリーだ。それが正しいのならば、今夜うまいタイミングで接触できなければ、会話は難しいと言うことになるだろう。
そのため、日中に必要な調査を行い、決戦は今夜1回きりだ。
シュラインと時雨は、目撃者を訪ねてみることに決めた。
目撃者は、ワイドショーでレポーターに突撃取材されていたOL風の女性である。
幸いにも、草間は警察関係者やマスコミにも繋がりがあるため、その女性の所在を突きとめるのには、そう時間はかからなかった。
「……それにしても、遅いわねー……」
「全くだ」
ふたりは、女性と休憩時間に会う約束をとりつけ、その待ち合わせ場所である喫茶店にやって来ていた。
――が、鈴木サチという名のOLは、待ち合わせ時間を過ぎてもやってこない。
アイスコーヒーにガムシロップを入れながら、シュラインはぼんやりと窓の外を眺めた。
人通りは多いものの、依然としてサチの姿は見えない。
「やはり、何かやましいことでもあるのだろうな」
ふたりがサチを訪ねたその目的は、目撃証言は真実なのかを確かめるためである。
「いくら晴れた日でも、暗いところで細部まで目撃できるわけがない……」
「狂言ということか」
「ええ」
話を聞いたときから疑問に思っていたことを、確かめるようにシュラインは言葉にした。
時雨もだいたい同じことを考えていたので、すぐに頷きを返す。
サチが来ないのは、ただ単に仕事に都合がつかず、休憩に入る時間が遅くなったからかもしれない。だが、彼らと会うのを純粋に嫌がっている可能性もある。
「実際に会えば、能力を使って、嘘をついているかどうかくらいはわかるんだがな……」
「もうしばらく待ちましょ。それで駄目なら、直接会社を訪ねてみましょうか」
「……そうだな」
サチに気を使って、呼び出すという方法を取ったのだが――やむを得ないだろうということで、ふたりの意見は一致した。
そして、シュラインのグラスの氷が全て溶けても、サチは姿を見せなかった。
「ごめんなさいっ」
開口一番、鈴木サチはそう言って、両手を胸の前で合わせて深々と頭を下げる。
『……………』
出鼻をくじかれる形になったシュラインと時雨は、思わず顔を見合わせた。
場所は、サチの勤める会社の入り口付近のロビーである。
「それは、約束を破ったことへの謝罪か?それとも……」
「全部ですっ」
時雨の問いは、切羽詰まった調子のサチに遮られた。
やれやれと肩をすくめた時雨は、後は任せたとシュラインに目で訴える。
「全部っていうと……やっぱり、あの目撃証言はウソだったってこと?」
極力優しく訪ねると、サチはこくんと頷いた。時雨の能力――センサーによる走査で真偽を見極めるまでもなく、すべてを正直に打ち明ける。
「はい。狼男なんてウソだったんです……ああ言ったら、テレビや雑誌に出れるかなと思って」
聞けば、サチはまだ23歳だという。まだ学生気分が完全に抜けきってはいず、面白半分にあんな証言をしたらしい。
思った通りの展開に、シュラインと時雨はため息をついた。これで調査は終了だ。
しかし、もういいだろうと目配せし合う二人をよそに、サチは言葉を続けた。
「……でもっ。ビルの屋上にいたのは本当なんですよ。すっごい毛深い男の人が」
「毛深い、男……?」
思ってもみない言葉が飛び出して、シュラインは首を捻った。時雨も、無言で腕を組む。
ただ単に、毛深い男がビルの屋上に立っていたからといって、何ら罪に問われるものではない。
しかし――その男とやらは、なぜそこにいたのだろう?
「鳴神さん。本来の調査目的からは外れちゃうけど、もう少し調べてみない?」
なんとなく、このまま調べていったら何かにぶつかりそうな気がして、シュラインは隣に座る改造人間を見上げた。
「……いいだろう。もしかしたら、組織の残党『怪人モジャモジャ男』かもしれないしな――」
「モジャ……」
真顔で返す時雨に、シュラインは思わず苦笑する。
サチが戻っていくのを見送り、ふたりは一旦興信所に帰ることにした。
さくらと合流して、夜を待って現場に赴くために。
◇
再び、草間興信所である。
それぞれの調査報告をまとめた結果、
・目撃情報は全くの嘘ではない。それらしき人物が目撃されている(時雨・シュライン)
・その人物は、間違いなく狼の妖。ただし、力を失いつつあるらしい(さくら)
集まったデータは上記のようなものになった。
「力を失いつつあるって、どういうことかしら……?」
おとがいに手をかけて、シュラインが疑問を口にする。
現場に聞き込みにいったさくらが、その話を初めて聞いたときと同じ反応だ。
「狼男とは、満月に近づくにつれ力を増していくものなのではないのか?」
「ええ、その通りなのですけれど……」
時雨の言葉に、さくらは表情を曇らせた。
だが、ここで3人で頭を付き合わせて考えていても、何も解決しない。
「とにかく、実際に人狼さんに会いに行くしかないわ。私の能力で犬笛の音を再現して、呼び寄せることはできるかもしれないけど――昨日と同じビルじゃ、マスコミの餌食になっちゃうわよね……」
シュラインは、さくらに聞いた情報を思い出しながら提案した。
笹塚のビル周辺には、カメラを抱えた取材班の姿が何組かあったという。
「同じ笹塚でも、もっと人気が少ないあたりに呼び出せばどうだ?人目につかない公園ぐらい、あるに違いない」
「そうですね……それより、草間様はどちらへ……?」
さくらが所内を見回すが、草間の姿は何処にもない。義妹の零が黙々と掃除をしているだけだ。
「奴のことだから、心配は要らないだろう」
「そうそう。今は武彦さんより人狼さんよ。一刻を争うんだから」
ふたりに口々に言いくるめられ、さくらは頷いた。
◇
空には、ぽっかりと大きな満月が浮かんでいた。
笹塚の駅から少し離れたところにある公園。夜の闇に紛れて、人の気配もしない。
だが『彼』は、何かに導かれるようにしてそこに辿り着いた。
同族だけが発することのできる、特別な『声』。
◇
もう水の出ていない噴水の前で、シュラインは喉をふるわせていた。
彼女の能力の1つである声帯模写で犬笛を再現して、人狼をこの場所に呼び寄せようという目論見である。
シュラインの横には、さくらが寄り添うように佇んでいた。時雨はというと、用意周到に新聞を手にしながら、近くのベンチに座っている。
「もう、このくらいでいいでしょう」
小さく肩で息をしながら、シュラインが音を鳴らすのをやめた。体力もそうだが、むしろ精神力を削られる。
彼女は時雨に目配せすると、さくらとともに物陰に消えた。
「お疲れさまでした。大丈夫ですか?」
「ええ。あとは、人狼さんが気付いてくれることを祈るだけだわ」
苦笑するシュラインの額に、さくらはそっと手を伸ばした。一筋だけこぼれ落ちていた前髪を優しくはらい、微笑む。
「きっと、祈りは届いていますよ」
一方、ベンチに残った時雨は、一般人を装って人狼と接触するため、カムフラージュ用の新聞を開いた。
もちろん、内容などに興味はない。極力、気配を殺して目標が現れるのを待つ。
しばらく待ち続け、作戦失敗かと歯噛みした、そのとき。
………おぉ………ん………
思いのほか近くで、か細い咆哮があがった。
それは、もう弱々しくて今にも途切れそうなものだった。
そして、暗闇からユラリと何者かが姿を現す。
「おまえは、誰だ――?」
嗄れた声で問われて、時雨は無表情に答えた。
「通りすがりのアパート補修員だ」
時雨の目が捉えていた者は、全身をくまなく毛でおおわれた人間の形をしたモノ――そして、まぎれもなく狼の顔をした、人狼に違いがなかった。
だが、人狼は、時雨の答えを待たずしてその場に倒れ込む。
抵抗したり、攻撃してくるようならば対抗するつもりでいた時雨だったが、どうやらそちらの出番はなさそうだ。
人狼が倒れたのを見て、シュラインとさくらが慌てて駆け寄った。
「たいへん――霊気が弱くなっています」
動物を祖とする眷属は、基本的には現代社会にその体質を合わせて生活することは難しいものだ。
さくらのように齢を重ね、霊力の高くなった者ならば大丈夫だが、この人狼はそうではないらしい。
「間違いなく、そっちの世界の人なのね?」
「ええ。彼は私に近しい者――ただし、人間社会に不適応を起こしているようです。力を失いかけているというのは、このことだったのですね……」
さくらは、仰向けに倒れて苦しそうに息をする人狼の胸に両手を当てた。心臓マッサージするような体勢だ。
「何をするつもりだ」
新聞をかなぐり捨ててやってきた時雨が、静かに問う。
彼の求めていた『組織』とは関係がなさそうだと知って、興味は薄らいだようだが、それでも人狼を見る目は決して冷たいものではなかった。
「彼に、私の霊力を少し分けてさしあげようと思います」
さくらは、迷わずに答えて目を閉じる。
「そんなことして、あなたこそ大丈夫なの!?」
「大丈夫です。これでも私、それなりの霊力を持った妖ですから……伊達に歳を重ねてきたわけではありませんもの」
微笑む桜の様子を、シュラインと時雨はじっと見守るよりほかはない。
やがて、人狼の呼吸が穏やかになった。
もう大丈夫、と母親が息子に呼びかけるような声で優しく呟いたさくらの額には、丸い汗の粒が光っていた。
◇
その直後、草間からシュラインに電話があった。
なんでも、人目に付かないように人狼を移動させるためにレンタカーを借りてくれたらしい。
それで先程、興信所に姿がなかったのだと一同は合点する。
「彼を奥多摩へ連れていきましょう。あそこならば、彼が生きていくだけの霊気が十分に満ちていますから」
というさくらの言葉通り、人狼を連れて一同は奥多摩へ向かった。
ステップワゴンのハンドルを握るのは、借り主の草間ではなく時雨である。実は免許はないのだが、草間が運転するより早く着くとの判断だ。
助手席には草間、後部の座席を倒してつくったスペースに、横たわる人狼と、シュライン、さくらが位置している。
昏睡から目を醒まし、はじめは抵抗の色を見せた人狼だったが、シュラインが『危害を加える気はなく相談に乗りたいのだ』と説得を試みると、信じて大人しくなった。
話を聞けば、彼はまだ100年も生きていない若い人狼らしい。
狼の眷属が暮らす山奥の里で暮らしていたらしいのだが、興味本位で都会に出てきてしまった。そして、満月が近づくにつれて高まっていく自分の能力に充てるだけの霊気を見つけることができず、今回のようなことになってしまったのだという。
都会は、妖が生きていくには辛すぎる環境だ。
それでも、さくらをはじめとする多くの妖が都会での生活を選ぶのは――人間という生き物が好きだからかもしれない。
「呼んだら、誰か来てくれるかもしれないと思った。あんたたちが来てくれて、本当に良かったよ」
若い人狼はそれだけ言うと、再び眠りについた。
夜のうちに人狼を奥多摩に送り届け、彼らは草間興信所へ戻った。
朝食をとりながら皆で見ていた朝のニュースで、『狼男騒動はイタズラ!特大の人形発見』という文字が画面に踊って、草間が盛大にコーヒーを吹き出す。
シュラインも大きく目を見開き、時雨も一瞬動作を止めた。にこにこしているのは、さくらだけである。
「良かった。実は昨日知り合った犬神様に、細工をお願いしていたんですよ」
のほほんという彼女に全員が視線を投げかけ、その用意周到さに嘆息する。
笹塚に住んでいた犬の妖に、聞き込みに行った際にそこまで頼んでいたとは――
「はじめから、こうするつもりだったの?」
友人のしたたかさに苦笑するシュラインに、さくらはその名の通りの控えめだが美しい微笑みを返した。
ちなみに――その日のうちに、約束通り時雨は興信所のクーラーを修理した。
感極まった草間に抱きつかれ迷惑そうに顔をゆがめた彼であったが、それからというもの、ことあるごとに草間に呼び出されるようになったというのはまた別の話である。
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
【0086/シュライン・エマ/26歳/女/幽霊作家+時々草間興信所でバイト】
【0134/草壁 さくら(くさかべ・さくら)/女/999歳/骨董屋『櫻月堂』店員】
【1323/鳴神 時雨(なるかみ・しぐれ)/男/32歳/あやかし荘無償補修員(野良改造人間)】
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■ ライター通信 ■
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納品が遅れてしまって申し訳ありませんでした。
担当ライターの多摩仙太です。
今回は私の依頼にご参加下さり、どうもありがとうございました。
ストーリーはこのような進行になり、考え得る限りでは最もベストな展開だったと思います。
みなさまお疲れさまでした。
採用できると判断したプレイングは全て使わせていただきました。
戦闘にならなかったので、その部分の箇所だけは採用できず、申し訳ないです…。
・シュライン様
今回は、目撃証言を疑っていたところ、声帯模写能力を持っていたところがハッピーエンドへの近道を切り開いて下さったと思います。
すっかり私の中では草間のパートナーで定着しているシュラインさんなので、ばしばし草間に突っ込んでいただきました。
皆様どうも有り難うございました。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。
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