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<東京怪談ウェブゲーム アトラス編集部>


かさねの神扇―後編―

□オープニング
 三下の願いで彼の田舎の神社の神主の娘、三隅夢乃(みすみ・ゆめの)が感じる不審な気配を調査しに来た一行。
 神事の練習中に不審な気配を感じていた夢乃だったが、一行が到着した時には扇の紐をなくして父親に叱られている所だった。
 一行は分かれて調査を開始するがその結果浮かび上がったものは難解な事情だった。
 紐を持ち出して捨てようとした妹真美は父親が神社の祀神である「かさね」の新しい器として夢乃を引き取り、新しい器とする為に神事を行うのだと言っているのを聞いてしまい、彼女なりに神事を
中止させようと考えて紐を持ち出したのだという。
 そして、夢乃が練習中に感じていた気配は死霊の気配だった。気配の元である建物に入り込んだ者は体内に二つの魂を感じる女性に出会っていた。それは初老の女性だという。
 夢乃が行う神事は「かさね」と呼ばれる祀神が入っている人形を新しい人形に移すためのものだという。しかし、真美が聞いた事も建物の地下にいる女性も、それが人間であると言わんばかりだ。
 異聞録は「かさね」の伝説について語る。
 彼女は祀られたのではなく、封じられて人形になったのだと。
 何をするべきなのか、悩む一行の前に新たな局面が訪れた。
 神事を3日後に執り行うと決定したと父親が夢乃に告げたのだ。
 残された猶予は少ない――。


■神職は如何にして
 客用として宛がわれた部屋で資料を片手に眉を寄せている男女がいた。どちらも長い黒髪だが、雰囲気は大きく異なる。知的でクールな女性とどこか退廃的な雰囲気をもつ男性。そのどちらもが特に口を開くわけでもなく黙々と資料を読む様はどことなく不思議であったが、違和感は少なかった。互いに信頼しあった友人なればこそだろうか。
 シュライン・エマは最後の一枚を読み終わると大きく伸びをした。向かいで読んでいる九尾桐伯(きゅうび・とうはく)もやはりそろそろ終わりそうだと見てとると、テーブルの横に置いてあったお茶の道具を使って、二人分の茶を入れる。
「どうぞ」
「ああ、ありがとうございます」
 読み終わったのを見計らって差し出されたお茶の香りを楽しみながら、九尾は初めて気がついたように障子から射し込む夕焼けの色に目を細めた。
「もうこんな時間ですか。……どう思いますか?」
「んー。何故かさねは器の収まってるのかしら? 力を持った巫女ならば、霊のままでも十分反抗できそうかなって思わない?」
「問題は、かさねが従っている理由、ですか?」
 九尾の問い掛けにエマは頷く。九尾はしばし瞑目してから答えの一案を提示した。
「みあおさんは地下室の女性が大事そうに水晶球を撫でていたと言いましたね」
「その中に人質が入ってるのかしらねぇ。両親とか?」
「しかし、歌っていたのはわらべ歌ですし……弟妹と言った所じゃありませんか?」
「そうね……、あ、でも、もしそうならみあおちゃんが気付くんじゃ、ないかしら?」
 確かに、と九尾が顎に手を当てて答えた。実際現状では推論以上の事はできない。手詰まりな中での情報整理というのは案外ストレスのたまるものかもしれない。推論を組み立てていくにしても結論と言うものが出ないのだから。
「しかし、霊水の神社といい、この神社といい……」
 ぽつりと呟いた九尾の言葉にエマは複雑な表情をする。母親の骨を取り戻したいと言った少女から始まった事件はそう古い記憶ではなかったからだ。
「でも……、本当に利用するだけのつもりだったのかしら」
 疑問を口にすると言うよりは、そうであって欲しいと言いたげな調子でエマが呟いた。先を促す九尾の視線に彼女は自分の考えを語る。
「真美ちゃんは夢乃さんと仲が良いじゃない? 本当に利用するためだけに育てたのなら、そんなに仲良くなるかしらって」
「……成程、仲がよければ儀式を邪魔する事も考えられますしね」
 今現在がそうであるようにとまでは言わずにいたが、エマにはそれが伝わったようだった。冷めかけた茶を飲みながら目を伏せて告げる。
「ご両親と話してみようと思うの。どう考えているのか判るし、出来れば説得できたらなって」
「……理解してもらえなければ宣戦布告になってしまうような気がしますね」
 夢乃をかさねの新しい器にしない為には儀式を邪魔する事になるのだから。エマは苦笑混じりに頷いた。
「その時はその時って事ね」


□夜半の会議
 結局全員が揃ったのは夜遅くになってからだった。瀬水月・隼(せみづき・はやぶさ)が乗り継ぎに手間取った事が一番の原因である。当の本人はつくなり。
「遅くなった。悪ぃ」
 の一言で謝罪と挨拶を済ませていた。彼の相棒とも言うべき同居人朧月桜夜(おぼろつき・さくや)の返答が「思ったより早かったのネ」と言うものだったのは、二人と既知の仲であるシュライン・エマと九尾桐伯(きゅうび・とうはく)にとっては微笑ましく映った。朧月が彼を待っていたのは一目瞭然だったからだ。
「大人って、素直じゃないよね」
「まあ、でも、遠方よりご苦労様でした」
 非常に端的に評したのは最年少の海原みあお(うなばら・)であり、労ったのは同じく後から合流した榊船亜真知(さかきぶね・あまち)だった。
「これで今回の件にあたる全員が揃ったと言う訳ですか」
「瀬水月くん、これ、資料ね」
 エマに差し出された資料を受け取って瀬水月はそのまま朧月に手渡した。
「何よぉ? 読めってワケ?」
「話してないトコだけ選べよ」
 あっさりとそう言って瀬水月は持ってきた機材――ノートパソコンとその周辺機器――を広げだした。少年のスキルを知っているエマがその様子を見て訊ねる。
「何を調べてきたの?」
「まあ、色々。夢乃のデータと30年前の神事の付近での行方不明者情報とか、その辺」
「すごい! そんなのどうやって探すのかみあおわかんないよ」
「まあ、蛇の道は蛇ってこったな」
 感心した海原の言葉に極簡単に答えて、瀬水月はメーラーを呼び出していた。
(言えねーよな。こっち来る時間の短縮の為に発注かけたなんて)
 アンダーグラウンドの情報ならば、それなりのツテがあれば購入できるものだ。もっとも常ならば自分で情報収集したほうが効率も金銭も割に合うのだが、今回は合流する事を最優先とした為だ。
 九尾が早速情報収集の成果を尋ねる。
「30年前に、行方不明者はいたんですか?」
「ああ。今の神主の妹だがな」
「ちょっと待って。みあおちゃんが見たの初老なんだよネ。その人今いくつ?」
「50歳。ちなみに30年前に行方不明届けは出ているが、死亡はしてない」
 50歳では初老と言うには早すぎる気がすると朧月は腕を組んだ。ふけて見える人ならばありえない話ではないにしろ、決め付けるのは早計だろうか。
「30年も行方不明なのに鬼籍に入ってないって言うのね……」
「きせきって何?」
「死んだ人の籍の事ですのよ、みあお様」
 エマの言葉に首を傾げた海原に、榊船が笑顔で説明を付け加える。
「通常、行方不明後ある程度の期間が経てば死亡届は出せますが……、出していないという事は」
「ホントに行方不明で諦めきれないか、或いは生きてるかもしれないってワケね」
 九尾の言葉を朧月が引き取って続け、最後に瀬水月が「そういうこったな」と締めくくるように口を挟んだ。そして軽く肩を竦めて問い掛ける。
「とりあえず、どう動くか、だな?」


■苦悩の人
 夜半エマ、九尾、榊船の三人は神主の自室を尋ねた。エマはこれまでの経緯を話し、真摯な表情で神主に問い掛けた。
「どちらの伝説を信じていらっしゃるんですか?」
 神主は沈痛な表情で答えない。やがてぽつりとそんな伝説も残っているのですかという呟きが聞こえた。
「元々かさねは神職の女性。本来神社で閉じ込め存在を淀ませるような扱いをせずに清めるべき対象の筈です。かさねと争う理由も封じ込める理由も既に存在していないのではないですか?」
「……むしろ私達がかさね様に支配されていると言うべきでしょうね。争う気などある筈もない」
 神主の言葉にエマは静かに頷いた。
「ならば、解放ししかるべき正当な方法で祀り清めましょう」
 沈黙が落ちた。答えない神主に苛立ったように九尾が口を開いた。
「先程、貴方はかさねに支配されていると言いましたね。しかし、支配を脱する気はないのですか? 神職とは神に餌で飼われる職業なのですか?」
 静かでそれでいて辛辣な言葉だった。神主は顔を上げて厳しい表情で九尾を睨みつけた。
「あなた方に我々の苦しみは判らない」
「真美ちゃんにも同じ苦しみを味あわせるんですか? 真美ちゃんは夢乃さんを心配しています。自分の娘が姉を思いやる心を傷つけてまで、何を守るんですか?」
「シュライン様、九尾様、待って欲しいんですの」
「亜真知さん?」
 今まで黙っていた榊船の声にエマは不審げにその名を呼んだ。
「神主様、何を恐れていらっしゃいますの? わたくし、思うのですけれど、元々犠牲にするつもりなら、夢乃様をあんな風に育てるのかしら? だって夢乃様良い方ですわ。それに真美様とも仲の良い姉妹ですもの」
「成程。最初から外との繋がりを持たせなければこんな騒ぎにはならなかった筈ですね」
「……そういえば、今のかさねは、あなたの妹さんじゃありませんか?」
 思いついていったエマの言葉に神主はしばしの瞑目の後、やがて静かに頷いた。
「私は妹を救ってやりたいんです。それが夢乃と真美を苦しめる事は判っています。しかし新たな器を用意しなければ、助けてやる事も叶わない」
 神事はそうやって代々行われてきたのだと神主は言った。自らは男でまぬがれたからこそ、妹はああなり、それを救うには神事を行わなければならない。
「夢乃を犠牲にしようと引き取ったのではありませんでした。ですが、妹が私の年齢を追い越すように老いていくのも耐えられない。何よりも私達にはかさね様をどうにかする力もない」
 エマは神主が言った真美もいずれ判るという言葉の意味が理解できたと思った。自分が妹と娘の間で悩んだ気持ちをやがて同じ立場になるであろう彼女が悟ると言う事だったのだ。エマは目を伏せる。
(でも、そんな事が判っても真美ちゃんも辛いだけだわ……)
「かさねをどうにかするしかないという訳ですか」
 九尾の言葉に榊船がおっとりと口を挟んだ。
「どうにか、なんて物騒ですの。大丈夫、御霊を安らかに昇華すれば良いんですの」
「……昇華?」
「ええ。その為には神事に手を加える必要があるから、神事について詳しく教えて欲しいんですの」
 まるでそれが至極簡単な事であるかのように榊船はあどけない笑みを浮かべたのだった。


□かさねの神扇
 あれやこれやと準備をするうちにいつの間にやら夜が明けていた。海原は途中でダウンして本殿の隅で丸くなっていた。主に打ち合わせるのは榊船と朧月で、力仕事担当が男性である九尾と瀬水月。エマは細細とした事を打ち合わせる二人に訊ねながらセッティングしていく。
 起きだした夢乃と真美が三下と共に騒がしい本殿に気が付いて覗きに来た時には随分と準備が整っていた。
「あの……皆さん、何やってるんですか?」
「儀式の準備だよ。あ、夢乃も真美も今日は学校お休みしてね」
 蹲っていた海原が目を擦りながらそう言った。真美が悲鳴のように反問する。
「儀式って!? だからやっちゃダメだって」
「その儀式じゃないのよ。夢乃さん、真美ちゃん、扇を持ってきてくれる?」
「え、ええ。わかりました」
 エマの言葉に素直に頷いた夢乃が踵を返して取りに戻ったのを見て、三下が慌てて付き添う。納得しきれない真美に向かって声をかけたのは彼女の父親だった。事情を説明すると言う神主の言葉に娘は頷き、姉の元へと二人で向かう。それと入れ違いに神主の妻が本殿に入ってきた。
「一度休んでくださいな、朝御飯出来てますよ」
 榊船と朧月がたてた儀式のプランはかさねの御霊を昇華し、澱みと歪みを消す事と新たな依り代を用意し、それにかさねを移す事という大きく分ければ二つの要素から成り立っている。儀式の形式は途中までは通常の神事と同じであり、かさねが今の依り代から離れた所から変化していく。よどみを消し、霊を昇華させるのは榊船が、新しい依り代への導きを朧月が担当する。
 新しい依り代は扇となった。紐にかさねの力が宿っている事が一つ。そして、かさね自身が朧月の提案を是とした為だ。
 一同が仮眠を取った後、夕闇が近付く頃にそれは始まった。本殿に現れたかさねを挟むようにして右に榊船、左に朧月が座っている。かさねの正面で舞を舞うのは夢乃。その舞にあわせて祝詞を上げる神主とその後ろにエマ。海原は不安げな真美に付き添って手を握っていた。
「やっぱり、かさねは『重ね』だったんだな」
 その様子を見守りながらぽつりと瀬水月が言った。本殿の周りに鋼糸を巡らせて人が出入りできないようにしている九尾は軽く眉を上げた。
「おや。貴方もそう思っていましたか」
「……あんたもか。まあ、かさねは他の名前覚えてないって言うケドよ」
「名は体を現す、と言う事ですか。……始まったようですよ」
 祭具を携え、榊船が立ち上がった。夢乃の舞に合わせて、右へ左へと祭具を振る。その度に清浄な鈴の音が響き渡った。かさねの肩ががくりと落ちる。海原はその時水晶から出た何かがかさねだった人の体に入っていくのを見たと思った。
(そうか。場所が足りなかったからあそこに生きてる人が少しだけ避難してたんだ)
 榊船の持つ祭具の鈴が響くたび、辺りに満ちた気が清められていく。音色にあわせるように榊船の唇から旋律が生まれる。ア音を基調にしたそれは古くから伝わる魔術でもある。歌と言うものはそもそも儀式から生まれたのだから。
(もう、大丈夫。かさね様の心は癒され永きに渡る歪みも解消されたの)
 榊船は自身の術の成果に微笑んで朧月を見た。朧月がしっかりと頷くのを見てその場を離れ、元の場所に座る。
 朧月は呪を唱え始める。韻を踏み、音楽的にさえ聞こえる荘厳なそれが辺りを満たす。彼女の差し出した手に夢乃の手から扇が渡された。崩れ落ちたかさねからエマが水晶を受け取りやはり朧月に差し出す。そして朧月の視線に応えてエマは歌いだす。それは、かさねが口ずさんだわらべ歌だった。
 朧月は扇に水晶をのせ、幾度か複雑な印を切った。水晶が砕け、その破片が扇に染み込むようにして消えた。いつの間にやらそこには大きな枝垂れ桜の絵が浮んでいた。
 静まり返った本殿で最初に口を開いたのは神主だった。
「成功したのですか?」
 榊船と朧月が深く頷く。瀬水月は朧月に近寄ると肩を叩いた。エマと九尾は笑みを浮かべて視線を交し、儀式を主軸担った二人に声をかける。そして海原は何度も頷きながら澄ました顔で言った。
「知らないの? 良い事をする人には≪幸運≫が味方してくれるんだよ!」
 成程、と思い、その場にいた面々から笑いが生まれた。


□エピローグ
 アトラス編集部に六人が呼び出されたのはそれからしばらくたってからの事だった。
 夢乃と真美の姉妹が来たのだと聞いて向かってみると、おみやげ物を手に微笑んでいる二人はいかにも仲の良い姉妹であの頃の影は一つもなかった。
「その節は本当にありがとうございました」
「いいえ。元気そうで良かったわ」
 エマの言葉に九尾も頷く。
「あれから、どうなんですか?」
「伯母さんは最近は境内を良くお散歩してるんだ。大分元気になってきました」
「良かった。無理をされないようにお伝えくださいませね」
 榊船の言葉に真美がうん、と大きく頷いた。
「お父さんとは平気なの? みあお、ちょっと心配してたんだ」
「えへへ、今度、皆で家族旅行に行くんだよ!」
「楽しみよね」
 ねぇと顔を見合わせる姉妹の様子に悪戯っぽくウィンクしたのは朧月だ。
「あらァ、仲良くて楽しそうねェ、うーんと今までの分も甘えるのよ?」
「まあ、程々にな。でないと桜夜みたいになる」
「ちょっと!? 隼、それどういう意味!?」
 食って掛かる朧月に困ったように視線を反らす瀬水月。その様子に笑い出したのは誰が最初だったのか。アトラスの応接室に明るい笑い声が満たされていた。

fin.


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
 0086/シュライン・エマ/女性/26/翻訳家&幽霊作家+時々草間興信所でバイト
 0072/瀬水月・隼(せみづき・はやぶさ)
                /男性/15/高校生(陰でデジタルジャンク屋)
 0332/九尾・桐伯(きゅうび・とうはく)/男性/27/バーテンダー
 0444/朧月・桜夜(おぼろつき・さくや)/女性/16/陰陽師
 1415/海原・みあお(うなばら・)/女性/13/小学生
 1593/榊船・亜真知(さかきぶね・あまち)
           /女性/999/超高位次元生命体:アマチ・・・神さま!?

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■         ライター通信          ■
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 依頼に応えていただいて、ありがとうございました。
 小夜曲と申します。
 今回のお話はいかがでしたでしょうか?
 もしご不満な点などございましたら、どんどんご指導くださいませ。

 前後編の長丁場お付き合いありがとうございました。
 初の前後編という事もあり緊張気味の小夜曲です。
 無事、かさねは扇に宿り、扇は神扇となりました。歪みが浄化されたのも、誰一人新たな依り巫しになる事なく無事に済みましたのも皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

 エマさま、七回目のご参加ありがとうございます。
 両親を説得する言葉が厳しくも優しさがあっていかにもエマさまらしいな、と思いました。
 あと、童謡が慰めの為、というのはビンゴでした(笑)
 かさねが従っている理由については別パートにございます。よろしければご覧下さいませ。
 今回のお話では各キャラで個別のパートもございます(■が個別パートです)。
 興味がございましたら目を通していただけると光栄です。
 では、今後のエマさまの活躍を期待しております。
 いずれまたどこかの依頼で再会できると幸いでございます。