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<東京怪談・PCゲームノベル>


殺虫衝動『孵化』


■序■

 かさこそ。
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804:  :03/04/11 01:23
  おいおまえら、漏れムシを見たましたよ。
805:匿名:03/04/11 01:26
  おちけつ。日本語が崩壊してるぞ。
  どこで見たって?
806:匿名:03/04/11 01:30
  どうした?
807:匿名:03/04/11 01:38
  おーい
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 かさこそ
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13:  :03/4/13 0:06
  ムシ見た
14:  :03/4/13 0:08
  マジで
15:匿名:03/4/13 0:09
  詳細キボンヌ
16:  :03/4/13 0:13
  13来ないな。ムシにあぼーんされたか。
17:匿名:03/4/13 0:15
  >>16
冗談にゃきついぞ
  やめれ
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かさこそ……


■消えた十数人目■

 無機質なチャイムが区切りをつける。
 授業が終わった。
 都内某所の某予備校である。今日の古文は、綾和泉匡乃が担当した。いつもは枡田真哉という教師が担当している科目だった。生徒たちも、急に教師が匡乃に変わったことには戸惑っていたようだったが、彼の授業は丁寧で、飽きの来ないものだった。戸惑いは不満にはならなかったのである。生徒たちは、いつもとは毛色の違った古典の授業を楽しんだようだった。
 しかし生徒たちが感じたその新鮮さも、近いうちに消えてしまうのだろう。
 ひょっとすると、これから今年度の終わりまでずっと、匡乃が古典を担当することになるかもしれない。
 枡田真哉は、消えたのだから。


 年間契約で都内の予備校を点々としている綾和泉匡乃が今年席を置いているのは、桜塚第二予備校だった。20人弱の教師を抱える、それなりに大きな予備校だ。その実績もまずまずといったところで、匡乃が来てから若干生徒数と成果も上がっている。予備校側は来年度も匡乃を押さえておきたいと考えているだろう。しかし、匡乃が2年以上ひとつ処に留まることは少なかった。彼は猫のようにしたたかで、気まぐれであったから。
 それに、匡乃が居座りたいと思うほど、この予備校にそれほどの魅力はなかった。都内にはよくある予備校だ。それこそ、掃いて捨てるほどの数がある。毎日はプログラム通りに進み、それが何年も続いているような、時が止まった学校に過ぎなかった。
 しかし枡田直哉の失踪は、桜塚第二予備校のそんな時間に歪みを生んだ。
「大変だな、綾和泉君は。歴史と古文に――」
「歴史センター対策ですね」
「ああ。もしきついようなら、他の人に古文を担当させようか?」
「いえ、構いませんよ。前の学校では担当が古文でしたしね」
「まだ今年度は始まったばかりだから少しはマシだが……しかし、どこへ行ったんだか……」
 専務は(とりあえず彼も教鞭を取ることはある。担当は化学だ)ばりぼりと薄くなりはじめている頭を掻いた。
 枡田が消えたことを知っているのは、教師陣だけだ。ただし、今のところは。生徒たちは概ね噂と流行りに敏感なお年頃だ。情報が漏れるのは時間の問題だろう。
「――いつから行方がわからないんでしたっけ?」
 匡乃は、自分でも不思議だった。
 他人とはいつも一線を置いているつもりだったが、何故この小さな失踪事件に興味など持ったのだろう。しかも、枡田直哉とはそれほど親しいわけでもなかった。
 ――面白そうだから。そういうことにしておきましょうか。
「最後に出勤したのはー……あー……5日前だ。その翌日は休みだった。3日前に無断欠勤してる。連絡を取ろうとしたんだけど、携帯にも家電にも出ないんだ。仲いい人に家まで行ってもらったが、留守だった」
 専務はそこまで言ってから、唐突に言葉を区切り、言い直した。
「――いや、蒸発してたんだ。玄関には鍵がかかっていなかったらしい」
 また、匡乃はひきつけられた。
 ますます、面白そうだ。
 しかも専務はちらちらと周囲をうかがってから、小声で付け加えたのである。
「仲いい人ってのは、現代文担当の小野間君だが。いなくなる前に、枡田君は何か彼に妙なことを言っていたらしいよ」

「枡田が? ぼくに?」
 匡乃の行動は早かった。授業が終わったばかりの小野間を捕まえたのだ。ほとんど話したことなどない匡乃から唐突な質問を受けて、小野間は戸惑っていた。
彼の顔には不安の色がべったりと張りついているのを、匡乃は見て取った。彼は、話す。彼は、秘密を抱えたままでいることを恐れている。
彼は、話した。
「……彼とは、ネットでも付き合いがあるんだ。4日前に彼から変なメールが来た」
「はあ」
「『ムシを見た』って……」
「心当たりは?」
 歪みを聞いた気がした。ムシという何の変哲もないはずのことばに、匡乃は何故か言い様もない禍々しさを感じたのだ。
 匡乃の問いに、小野間は身体を強張らせた。
「最近、ネットで流行ってるんだ。『ムシを見た』って言葉が。ほら、最近物騒だろ。それと何か関係があるらしいって言われてる。ただの噂だと思ってたけど、枡田が、あんな……」
 小野間の顔を支配する不安の色が、一層濃くなった。
 匡乃は、それで満足した。
「有難うございます」
 頭の中では次に行くべきところを探しながら、匡乃は慇懃に礼を言うと、小野間の前から立ち去った。
「あ、」
 小野間は小さすぎる声を上げた。しかし、小さすぎる声だった。匡乃には、届かなかった。


■アトラスの魔■

 綾和泉匡乃は翌日、白王社ビルを訪れた。月刊アトラス編集部を訪ねるためだ。アトラスと関わるのはこれが初めてではないし、この手の歪んだ噂はここかネットか怪奇探偵のところに持ちこむに限る。そしてその期待が裏切られることはなかった。
 ムシという単語、同僚の失踪という事実を持ち出したとき、編集長碇麗香の顔色が変わったのである。彼女はきりりとした眉を寄せ、唇をきつく結んだ。
「何かご存知ですね?」
「私は何も知らないわ。――そこのデスクに居た御国くんは知っているでしょうね」
 麗香は目でデスクのひとつを指した。
 匡乃がその視線を追い、そして見た限り、そのデスクは空であった。小奇麗に整頓されたまま、デスクトップに電源も入っていない。
「……彼も、消えたと言うわけですか」
「一昨日からね。『ムシ』の記事を担当しているの」
 麗香は現在進行形で言い切った。彼女はまだ、その消えた記者にその記事を担当させ続けるつもりでいるようだ。
「今は人手が足りないわ。彼が居なくなると、そこそこの痛手よ」
 彼女はしかし、性なのか、『そこそこ』という部分をいやに強調していた。匡乃は思わず笑い出しそうになったが、何とかそれを押しとどめた。
 しかし、面白くなってきたのは事実だ。
「僕の方も、仕事が回ってきて大変なんですよ」
 匡乃は不謹慎ともいえる好奇心をひた隠しにし、苦笑を浮かべてそう言うのだった。


 調べてみると、御国将という記者、そして枡田直哉の自宅は近所にあるようだった。彼らがお互いに知り合いである可能性は否めない。しかも、枡田の趣味は釣りで、御国は海が好きだったという。ふたりともよく海が見える公園に行っていたようだ。
 だが、東京は海に面した都市。海が見える公園はいくつもある。
 この事件は、噂と伝説に深い関わりがあるようだ――
 匡乃はアトラスの記事やネットを探るうちに、そういった結論に達した。
 噂といえば?
 匡乃は、久し振りに予備校へ行くのが楽しみになった。


 普段は職員室で弁当を広げたり出前を取ったりする匡乃だったが、その日は食堂に行った。生徒たちから質問を受けてはろくに食事も摂ることが出来ないから、いつもは避けていたのである。騒がしく、かつ蒸した食堂はあまり居心地のいいものではなかったが、生徒たちにとっては楽園のようだった。
 ありとあらゆる情報が飛び交っていた。若さに感けた他愛もないものがほとんどだ。恋、お洒落、店、歌、芸能人、怪談、美味いもの、
 ムシ、
 授業、教師、学校、進学、将来、夢。
 小さな歪みを、匡乃は聞き逃さなかった。

 ……帰り道にあるさあ、公園」
「マジで? 怖ッ」
「じゃじゃっ、じゃあさあ、死体とか見た?」
「あたし見なかった。ケーサツの人がいて入れなかったし」
「なんだー」
「でもさあ、すごかったらしいよ。今朝通ったら血の跡残ってたもん」
「マジ? 見てえ」
「どこだっけ」
「港前公園。でねでね……

 ……ムシ見た」
「は? どんな」
「どんなって、ムシ。見たこともないやつ……

 ……アトラス読んでるっけ?」
「うん」
「何か編集部の人が行方不明になったって」
「ふーん」
「あの雑誌ヤバいんじゃない? なんかあの編集部よく人いなくなるし……

 港前公園。
 ああ、記憶にある。
 海が見える公園だ。最近、その公園で通り魔事件が3件たて続けに起きている。
 そこか――そこに、居るのか。
 そこに有るのか、真実というものは。


■光■

 潮の匂いが鼻をくすぐる。
 だが東京の潮の匂いは、くすんでいる気がした。

 公園の一角は警察のテープで封印が施されていた。港前公園は広く、遊歩道や広場はすでに解放されているようだ。しかし、匡乃が予備校を出たのは午後7時過ぎ。すでに人の姿はなかった。
 無論、茂みと道の一角に張り巡らされたテープには何の法力も加護もありはしない。ただの黄色のテープだ。だがこれは一般人にとって、封印以外のなにものでもない。ある意味、術なのかもしれない。
 匡乃はその術に囚われることがなかった。彼はごく自然にテープを跨ぎ、中に入った。生徒たちの噂にあった通りだった。死体があった場所にはまだマーキングが残っており、地面は血を吸っていた。
 匡乃の第六の感覚に、声と血が忍び寄ってくる――
 彼の封じられた力が蠢いている。彼の中で、蟲のように。

「あんた……何をしに来たんだ?」

 背後から、声をかけられた。囁くような疲れた声であったが、どこか張り詰めていた。人目を忍んでいるかのような声色だ。
 匡乃が振り向くと、そこにはくたびれた格好の中年がひとり立ち尽くしていた。
「蟲を追ってきました」
 素直に、匡乃は問われたことに答えた。顔にはゆったりとした微笑みさえ浮かべていた。
 壮年の男は、ぎょっとしたように目を見開いた。いやはや、「ひどい顔」とはこういうときに使う表現だ。目が落ち窪んでいるのか、それとも隈の色が濃すぎているのかも定かではない。しかし幽鬼のようにやつれているわりには、何か――言い様のない気配と力を背負っていた。
 匡乃の中で戒められている力は、ぎしぎしと膨張を始めている。
 しれに気づかないふりをしながら、
「この殺人はあなたが?」
 今度は、匡乃が尋ねた。
 男は慌てたようにかぶりを振った。
「……殺人じゃない」
「?」
 予想外の答えに、匡乃は首を傾げた。
 日はすでに沈み、公園のライトが男をぼんやりと照らしている。影があった。揺らめく影が。
「それはどういう――」
「喰われたんだ。俺は……黙って見ていることしか……出来なかった」
 苦しげに呟いた男の影の揺らめきに、変化があった。ゆらめきがざわめきに変わったのだ。かさこそと音さえ立てている。
「……あ、あいつは……助けを呼んでたのに……俺は、何も……」
 男は頭を抱えた。
 額から脂汗が流れ出している――
「俺がきっと、犯人なんだ。うう、くそっ、頭が、痛い!」

 かそこそ……

 男の影が、わらっとささくれた。べりべりとコンクリートのつめたい地面から剥がれて、膨らみ始める。
 蟲だ。
 匡乃が知らない異形の生物。だが大抵の人間は彼同様その蟲を知らないにちがいない。ただ、例えるべき不快害虫を知っている――ムカデ、ヤスデ、ゲジゲジだ。
 脚の数は数えきれず、それぞれがてんでばらばらに蠢いて、背筋に寒気を呼ぶ光景を生む。
 かさこそ、
 それは脚と脚がぶつかりあいながら地面を這いずる音だった。多足の蟲は男の影そのもの。公園の明かりが照らしているというのに、男の下から影が消え失せていた。
「……くそっ……出てきちまった。……こいつが消えてくれない……ムシだ……いつもイライラしてる……何かを壊そうとしかしないんだ……あいつも……こいつにとり憑かれてた……」
 男はうずくまったまま、匡乃に教えた。
 蟲は匡乃の姿をその複眼にとらえて、大口を開けた。この世の虫のあぎとではなかった。口の中にはびっしりと牙が植わっていた。卵塊を思わせる整然さだった。吐き気をもよおすほどの統一性だ。
 脚がわらわらと男の身体を撫ぜた。男がぞっとしたように身体を強張らせる。途端に何故か、蟲の身体は一回りも大きくなった。それまで冷蔵庫ほどの大きさだったが、今や蟲はセダンほどにまで膨れ上がっている。
 押し潰す気だ。蟲にそのつもりが無くとも、放っておけばこの蟲は確実に誰か殺すし、己の本体そのものをも殺す。
 おそらく『喰われた』とは――そういうことなのだ。

 匡乃は落ち着いていた。真っ向から、蟲の紅い複眼を見つめた。憐れみさえ感じていた。歪みは正すべきなのだ。この蟲は滅びねばならない。
 うじゃうじゃと脚を動かして、蟲は匡乃ににじり寄ってくる――
 匡乃は、故あって封じている力を解放しようとした。危険すぎる力だ。この蟲よりもずっと厄介で、恐ろしい力だ。しかし、今使わずしていつ使うのか?

 ぎしゃあ、うしゃあと不愉快な鳴き声。
 蟲は匡乃に牙を剥いた。その身体が鞭のように動き、びっしりと並んだ牙は、匡乃の左腕に咬みついた。
「!」
 しかしその牙が左腕に食い込み、その紅い複眼を否応無しに見つめるはめになったとき、匡乃の中に、毒の如く、その感情は流れ込んできたのである。

 ああ今日も残業だこのパソコン処理遅いなムシだまた信号赤だよ朝から晩までまたネットかああ海行きたいなああの店品揃えが悪くなった編集長もまた厳しいもんだ三下よりはまともな扱いしてくれるけどムシだくそフリーズしたムシだまずいラーメン食っちまったうわ戦艦『あかつき』の壁紙だけないじゃないかムシだヤバい服に接着剤ついたムシだムシだムシだ!

「……そうか」
 匡乃は、痛みの中で微笑んだ。
「大人しくしなさい。痛みは消してあげますから」
 彼はまさに自分の左腕を食い千切ろうとしている蟲の頭に手をかけた。
 温かい力がふわりと広がり、蟲の身体を覆い尽くす。蟲は抵抗するかのように身をくねらせたが、すぐに大人しくなり――
 その長い身体は縮み――
 消えた。
 匡乃の力は、蟲を鎮めるだけに留まらなかった。衝撃波のように広がった淡い光を浴びて、うずくまっていた男がきょとんとした。匡乃の左腕からの出血も治まり、ただ裂けたスーツの袖だけが、凶行の爪痕として残った。
 光が走り去ったあとの男の下には、当たり前のように影があった。
「あの『蟲』はあなたの負の心。あなたが普段、抑えつけ続けていた衝動ですよ。何かがきっかけになって、実体化したのでしょうね――抑えこむのは逆効果ということです」
「……そんな……まさか……」
 男は呻く。匡乃とともに、影を見下ろした。
「俺のストレスだっていうのか……」
 影は、不自然にゆらりと揺らめいた。
「完全に癒せませんでしたか。ただの傷や痛みではないから、当たり前といえば当たり前ですが」
 残念だ。匡乃は軽く溜息をついた。
「いや、ひょっとしたら、『病』ですかね? この国で、流行り始めてる」
「まったく、参ったな……厄介な病気だ」
「ストレスですから、たまに発散するといいのでは?」
「……ほっとくと、押し潰されるということか」
「ええ。過労と同じです」
 男は匡乃とは違う溜息をつく。長く、深い、疲れた溜息だ。
 彼はよれたスーツの内ポケットから名刺を取り出し、匡乃に差し出してきた。
「ありがとう。それと、悪かった。そのスーツ、弁償する。今は持ち合わせがなくてな……明日以降に連絡をくれないか?」
「ああ、はい」
 いや結構です、と言わないところが彼だった。匡乃はすんなりと、男の名刺と詫びを受け取った。
 月刊アトラス編集部、御国将。
「おや」
「ん?」
「いえ、何でもありません。――あ、僕は、綾和泉匡乃です」
 簡潔に名乗ると、匡乃は背を向けた。
 枡田はみつからなかったが、面白い真実と、失踪した人間を見つけることが出来た。早速、と匡乃は帰り道で携帯を取り出した。かける先は勿論、月刊アトラス編集部。


■かさこそ■

 桜塚第二予備校は、今日も変わらず無機質なチャイムに突き動かされている。
 匡乃は、古文のテキストを閉じた。
「今日はここまでにしましょう。明日は36ページから。37ページの例文に目を通しておいて下さい」
 解放された生徒たちががたがたと席を立つ。匡乃は、溜息。
 彼は今年度、歴史、歴史センター対策、そして古文を担当するはめになった。

 港前公園で発見された死体は、枡田直哉のものだったのである。身元の確認に時間がかかったのは、すべてが押し潰され、砕けて、死体というよりは肉塊であったからだった。
 綾和泉匡乃たち教師陣や、生徒たちが知る由もないことではあった。
 しかしその噂は、かさこそと――今日の食堂で飛び交っていた。


 そして、現代文担当の小野間が消えた。



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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【1537/綾和泉・匡乃/男/27/予備校教師】

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■         ライター通信          ■
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 モロクっちです。お待たせいたしました。
 この度はゲームノベル『殺虫衝動・孵化』にご参加頂き、有難うございました。綾和泉様、はじめまして!
 同僚は残念な結果になってしまいましたが、御国将とは知り合うことが出来ました。今後連絡を取ったり、スーツを弁償してもらったり(笑)することが出来ます。
 プレイングや設定を考慮した結果、匡乃さんはどことなく天邪鬼な感じになりましたが、描写等、ご満足いただけたら幸いです。

 第2話である『影の擬態』にもご参加いただけるととても嬉しいです。この『殺虫衝動』シリーズ、1ヶ月ごとに新シナリオを追加していく予定です。
 それでは、ご縁があればまたお会いしましょう。