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<東京怪談ウェブゲーム ゴーストネットOFF>


文京区幽霊マンション事件

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153:ねえねえ 投稿者:じょん
文京区に幽霊がいっぱい出るマンションがあるって聞いたんだけど。
誰か知ってる人いない?

154:聞いたことある 投稿者:ライダー
元住人で、屋上から自殺した女の人の霊が出るんだって。

155:えっ 投稿者:ミミ
そうなの?
交通事故で死んだ子どもの幽霊だって聞いた。

156:それじゃあ 投稿者:ライダー
違うマンションの話なのかもね。
文京区ってそういう所、多いのかな(笑)?

157:俺も 投稿者:R
痴話喧嘩から殺人事件があって、壁紙剥がしたら
人の形に血の染みが残ってて、しかも「出る」って噂。
それも文京区のマンションって聞いたぜ?

158:実は 投稿者:じょん
ぜーんぶ、同じ、ひとつのマンションだったら凄いね(笑)。
幽霊満載マンション。<笑えねー。
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 そんな書き込みに、瀬名雫の瞳が、きらきらと輝いたのは言うまでもない。

■探索

 ししおどしの音が、小気味良くひびく。
 けだるい夏の日のことである。生ぬるい風が風鈴を揺らしたが、湿度が高いせいもあって、今ひとつ涼感が得られない。だが、縁側に腰掛けている少女は、暑さや湿気はものともしないふうで、黒字にあざやかなムラサキツユクサをあしらった振袖をきっちりと着こなしている。榊船亜真知だ。
 だが……暑気などよりももっと別のものが、彼女を苛んでいるようだった。
「……退屈ですわ」
 小さくあくびをすると、間の手を入れるように、またししおどしが石を打った。
「撫子さまもお出かけだし。なにか面白い事件でも……あら」
 彼女の金の瞳が、気配を探る猫のような輝きをみせた。
「雫さんからのメールだわ……ま、『幽霊マンション』ですって?」
 指一本動かさずに、自分宛に届いたメールを“直接、受信する”と、亜真知は、そのまま即、返信を出した。
 そして、いそいそと出かける支度を始めたのである。

 文京区――。
 その土地を、東京を知る人々はどのように語るだろうか。池袋、新宿、上野といった、それぞれに東京を象徴するような三点にかこまれ、その狭間にぽっかりと空いた、空白地帯のようなところである。いや、空白などと呼んでは、反論もあるかもしれない。
 この国の最高学府たる東京大学を擁してもいれば、豪奢な高級ホテルもある。だがそれ以上に、どことなく、落ち着いた静かな住宅街といった印象がつきまとう。
 そんな文京区内のとある通りを、亜真知は歩いていた。和装ということもあり、お茶かお華のお稽古にでも出かけるかのよう風情であったが。
「あら」
 行く手に、黒衣の少女が待ち構えるように立っていた。
 彼女の会釈にあわせて、長い黒髪がはらりとこぼれる。それをかきあげながら、にっこりと微笑んだ。
 亜真知も微笑で応える。
「ご機嫌いかが。――みそのさん」
「亜真知さまがいらっしゃると存じて、お待ちしておりましたの」
 海原みそのは言った。
「まあ、雫さんに聞かれたの?」
「いいえ。亜真知さまが動かれると、天の《流れ》が変わるので、わかるのですわ」
「…………」
 亜真知は肩をすくめた。ここにいる少女のすがたの亜真知は、化身であり、一種の端末に他ならない。本体が、この次元に物理的に侵入するのは、周囲への影響が大き過ぎるからだが、力の供給はもとの、彼女が本来属する次元から受けねばならない。そのとき生じるこの次元の揺らぎを、みそのは感じ取っているというのだ。
「さ、参りましょう。場所はご存じなのでしょう?」
「ええ。過去に起こった殺人や自殺の記録を、文京区のマンションに絞って検索しました。ここから東南東に0.82kmの地点ですわ」
「……そのようですね」
 せつな、空気を探るようなしぐさをみせてから、みそのは答えた。
 彼女もまた、白い肌に汗ひとつかいていない。黒いワンピースにエプロンといった格好で、和服の亜真知と並んで歩くと、なんとも奇妙なふたり連れに見えた。
「おそらく……」
 呟くように語る。
「霊のみなさまが《流れ》つき、とどまっておられる場所なのではないでしょうか。海にもそのような場所がございます。難破した船が、無数に漂う墓場のような海域が」
 そして――
 その建物が、視界にの中に入ってきた。

■遭遇

 それは……七階建ての、わりと築年数は経っているな、と、一目でわかるマンションだった。外壁はレンガ色の素材におおわれ、瀟洒な風を演出しているつもりであったのかもしれないが、かえって、暗い印象の建物になっている。
 夏の、日中のことである。気温も湿度も汗をかくくらいだったにもかかわらず……、そして、日差しが差していたにもかかわらず、なぜかその建物のまわりだけはうっすらと陰影に包まれ、空気がひんやりとしているような、そんな気がするのだった。
 そこに近づいてゆくと、ふたりの先客がいることに、亜真知とみそのは、気がついた。
 一人はカメラを持った高校生くらいの女の子で、しきりと、建物に向けてシャッターを切っている。そのかたわらの連れは、カメラの少女よりはすこし年下らしい、しかし、こわばった表情で建物をじっとにらみつけている。彼女が、こちらに気づいたようだ。
「あんたら」
 行く手をふさぐようにして、彼女は立ちはだかった。きりっとした瞳の光が、亜真知とみそのを射抜く。
「住人やなさそうやね。ここがどういう場所か、わかって来たん?」
「はーい、『幽霊マンション』でーす」
 答えたのは彼女の連れだ。
「あんたには聞いてへんねん!!」
「ゴーストネットを見たんだよね? 人数多いほうが心強いし、一緒に行こう」
 にこにこと、明るい笑顔で笑いかけてきた。茶色の髪をいわゆるツインテールにまとめ、ぶらさげた一眼レフは、小柄な身体には、いささか不釣り合いだ。
「もう〜」
 頭を抱えた少女も、すこし幼さを残した顔だちの、美少女には違いなかった。だが言動はなかなかに大人びている。
「今、見てわかった。ここは相当『ヤバイ』部類や。あんまり不用意にかかわらへんほうがええねん」
 ふたりのやりとりを見て、亜真知はくすくすと笑った。
「わたくし、榊船亜真知です」
「海原みそのと申します」
「……大曽根つばさ」
 年下らしいほうがまず名乗った。
「藤崎飛鳥! よろしくね!」
 と、これがカメラを持った少女。
「……で。ようここがわかったね。どうやって探しあてたん?」
「企業秘密ですわ」
 亜真知はにっこりと笑って言った。
「ふうん……まあええわ。一緒に動いてもええけど、あんまり責任持てへんよ。藤崎さんも」
「飛鳥って呼んでよー」
 その受け答えからして、ふたりも、以前からの知り合いというわけではなさそうだった。皆、ゴーストネットの、雫の依頼で集まったものたちなのだ。
「ほな、行く?」
 一行は歩き出した……いや、みそのだけは、建物の入口にとどまっている。
「みそのさん?」
「……『幽霊まんしょん』を見つけることが目的なのでしょう? もう見つかりましたもの」
 だからこれでいいのだ、何の不思議があるのか――と言わんばかりだった。
「……でも、せっかくですので、もうすこし、このあたりの《流れ》を感じてみますけれど」
「ほなええわ。そこで待ってて」
 そうして、3人だけが、エントランスをくぐった――。

「うわ……涼しいね……」
 開口一番、飛鳥が言った。
 並んだ郵便受けを通り越して、エレベーターホールへ。低い天井に蛍光灯がついていたが、切れかかっているらしく、チカチカと明滅している。管理人室があったが、ちいさな窓口はカーテンが閉じられていて、誰もいないようだった。
 飛鳥の言葉どおり……奇妙に肌寒い。
 あまり掃除が行き届いていないのか、それとも建物が古いせいなのか、コンクリートの壁や天井にはしみがつき、電灯のせいもあってフロアは非常に暗いような気がした。掲示板に、ゴミの日をしめす貼紙がしてあったが、それも色褪せ、またそれ以外に何の掲示もないのが、ひどくさびれた印象を与える。それは、『幽霊マンション』というふれこみを聞いたがゆえの錯覚なのだろうか、それとも――
(ヘンだな)
 飛鳥は、首を傾げた。
「静かやね」
 つばさが声を落として言った。
 そう――。建物の中は、しんと静まり返っているのだ。平日の昼間だから、多くのものが勤めに出かけているのかもしれない。しかし、これだけのマンションに、ただのひとりも日中も家にいる主婦や子どもがいないとか、いたとしても全員出かけているなどということがあるだろうか。
(まるで……人間がまったくいないような……)
 不吉な悪寒が肌をなぜる。
「屋上を調べてみたいんやけど」
 つばさは言った。
「結構です」
「う、うん…」
 3人はエレベーターに乗り込む。それもまた、少女が3人載っただけでいっぱいになるほど狭く、古ぼけたものだった。ガタガタ、と、不安な揺れ方さえする。
「あら」
 突然、小さく声をあげて、亜真知がエレベーターを止めた。4階だった。
「何!?」
「すみません。先に行ってください」
「あ、ちょっと……」
 さっさと降りていってしまう。しかたなく、残されたふたりだけで、屋上を目指す。
「屋上から自殺した人がいるっちゅう噂やったやろ」
「うん」
「でも、実際はそれってなかなか難しいことなんよ」
「そうなの?」
「閉められてることが多いし、フェンスなんかもあるしね。でも、そんな噂になってる以上、なにかあるんやないかと思うんやけど」
 7階に着いた。エレベーターはここまでで、あとは階段を登って屋上に出るようだ。
「あー、なんかヤバイ空気やなー。こら『本物』やで。ええか、飛鳥ちゃん、あんまりむやみに――って……あれ」
 しかし、つばさがふりかえると、そこには誰もいなかった。

■出現

 その頃。
 エントランスへと続く5段ほどの石段に腰を降ろし、ほおづえをついて、みそのは目を閉じていた。
 一人、外に残ったとはいえ、《流れ》をたどることで、3人が中でどう動いているかは手に取るようにわかる。そして、この建物全体をおおう、この尋常ならざる気配のことも。
 彼女がここにこうして坐っているものの十数分のあいだでさえ、建物に吸い込まれるようにして入っていく無数の気配がある。
 海原みそのの視覚は、通常の意味で物を見ることはない。《流れ》を直接に感じ取る。だから、彼女の感覚でとらえるならば、それは来客の多いマンションである、ということなのだったが。問題は、普通の人間が見れば、石段に坐っているみその以外に、何の姿も目にすることができなかったであろう、ということだ。むろん、そのことはみそのも承知している。
 老若男女、さまざまなひとびとが、みそのの傍らを通り過ぎていった。
 ある者は首から縄を垂らし、紫色の顔色のままで。
 ある者はタイヤ痕も生々しく、無惨な傷口をさらし。
 ある者はぐっしょりと水に濡れ、ぶよぶよにふやけた皮膚で。
 ある者は病の苦しみから解き放たれて妙にすっきりとした表情で……。
 いずれにせよ、皆、もう生きてはいない人間たちばかりだったのだ。
(死せる方々の住まわれる場所)
(澱のような、《流れ》の終着地……)
(これもまた摂理でございましょうに)
 そう。みそのにしてみれば、これはなんら不自然なことではない、ひとつの、あたりまえの現象だった。
 それなのに――。
 人は、ここにまだ、自分たちも住まおうとする。
 そしてそうである以上、死者たちの介入は、悪しきものとされてしまう。
(死もまた世界の一面の顔)
(それなくしては、生きる世界は成り立ちません)
 ふと、みそのは振り返った。
 エントランスの暗がりから、ひとりの幼いすがたが、みそのをじっと見ていた。小学生くらいの男の子だ。みそのが見返していることに気づくと、ぱっと、走り出して行ってしまう。その首に、赤い縄の痕があったことに、みそのがはっと気づいたとき――
 ぐらり、と、地面が揺れるような感覚に、みそのは襲われた。
(地震?)
 陸でだけ体験するその奇妙な自然現象のことが思い浮かんだが、そうではなかった。
 揺れている……というよりも、歪んでいる。
 建物が、いや、空間そのものが、デッサンの狂った絵画のように、遠近法を無視したような光景に変じていく。
(これは)
 停滞していた《流れ》が、渦をまきはじめている。
 すっく、と立ち上がると、みそのは、巨大な生き物の体内のようにうごめく、マンションの中へと、まっすぐに入っていった。

■脱出

「つばさちゃーん!!」
 飛鳥が涙声で、つばさに抱き着いてきた。
「わっ、ちょっと!」
「出た!出た!出た! 出たんだよ〜う!」
「わ、わかったから、離してえな」
 階段を6階まで降りたところで、踊り場から、顔色を真っ青にした飛鳥が飛び出してきたのだ。
「本当に出ちゃったぁ〜」
「せやから言うたやんか、遊びやないって! こらヤバイで、亜真知さん、大丈夫かなぁ」
「わたくしなら平気です」
「おわぁ!?」
 一秒前まではいなかった人物が目の前に立っているのに気づいて、さすがのつばさも驚いたようだった。
「あー、亜真知ちゃん、わたしね、6階の部屋で……」
 今度は亜真知にすがりかけた飛鳥の、呼吸が止まる。
 そして、絶叫。
「あ、亜真知さん、ソ、ソレ!?」
「ああ」
 つばさが震える手で指差した、亜真知の肩には、まるで心霊写真そのままのように、青白い手が――そして手だけが、乗っかっているのだった。
「しつこいこと」
 ゴミでも払うように、はたくと、その怪異はふっ、と消え失せる。
「ちょっとバランスをくずしてしまったみたいですの」
 亜真知は言った。
「どういうこと?」
「このマンションは……たしかに異常な霊的な集積地でしたが、それはそれなりに安定していたんですわ。いくつか、霊障をもたらしそうなものもあったので、そういうものだけ、すこし摘み取っておけばいいかと思ったのですけど」
 亜真知はやれやれ、といった感じの表情を見せる。
 どこかで――風が唸っているような、低い轟きが聞こえる。
「誰だって、救われたいですものね」
「……ひとつを浄化してみせたら、他のものもそうしてほしくて騒ぎ出したゆうこと?」
「簡単に言えば」
「それなら、やってあげようよ〜!」
「もとがこれほどの“溜まり場”なので、そういうわけにもいかないんですの。急にぽっかりと大きな穴が開くと、すごい勢いで、別のモノがなだれこんできますでしょう?」
 わかったような、わからないような説明だったが、
「とりあえず……のんびり立ち話しているヒマはなさそうや」
 階上から、なにかがやってくる、その気配だけが、ひたひたと迫ってきていることは、つばさにも感じられた。
「とにかく逃げよ!」
 ぱん!と手を広げて、自分の背後に光る『壁』を出現させる。
「時間稼ぎにはなるやろ!」
 3人は、階段を駆け降りはじめる。
 後ろのほうで、形容しがたい、叫びとも呻きともつかない声があがった。
「何なのぉ〜!?」
「ふり返らへんほうがええで!」
 なかば転げ落ちるように、必死に走る。
 だが……
「ね、ねえ……」
 苦しげな息をしながら、飛鳥が言った。
「ヘンじゃない? ボクたち……もう……」
「ああ!」
 忌々しげに、つばさが吐き捨てた。
「もう10階以上は下ってるな!」
 この建物は7階建てで、彼女達は6階から降りてきたはずなのだ。
「どうあっても……わたくしたちを離さないつもりですか」
 亜真知が呟く。多少の、力をふるうのもやむを得ないか、と、思ったそのとき。
(亜真知さま!)
「みそのさん……?」
(みなさん、ご無事ですか?)
「ええ、今のところは」
(《流れ》がねじまげられていますね。わたくしが整理いたしますから……ただ、あまり乱暴なこともいたしかねますので、一瞬になります)
「わかりました。お任せくださいな」
 ゆらり、と、視界が歪んだ。
「なんや!?」
「きゃああ!」
「つかまってくださいまし!」
 亜真知の鋭い叫び。
 飛鳥の悲鳴。
 つばさは、ふわりと、自分の身体が軽くなるのを感じた。そして、背後から迫ってきていた咆哮が、すっと遠くなってゆく。



「お嬢ちゃん」
 目を開けると、ひとりの老人が、彼女たちをのぞきこんでいた。
「え。あ、あれ……」
「何しとるんだね、こんなところで」
「あ、いや……」
「何でもありませんの」
 亜真知が静かに言った。
「知り合いが、このマンションに入っていったような気がして。後を追ってみたんですけど、人違いだったようですわ」
「はあ。そうなのかい」
「ええ。さあ、行きましょう」
「あ……ああ、そうやな。えらい勘違いやったわー」
 乾いた笑い。
「あいたた……お尻打っちゃったよー。あー、お父さんのカメラ壊れてなきゃいいけど〜」
 老人は、マンションの管理人であるらしい。
 つばさは、エントランスの蛍光灯が煌々と灯っていることに気づいた。
 外に出ると、微笑みを浮かべて、みそのが待っている。
「何だったの〜。さっきのは」
「《流れ》つく霊が多過ぎて、建物が半ば向こう側に傾いていたのですね」
「え? 向こう側?」
「現実の建物に重なって、建物そのものの幽霊化したものが建っていた、とでもいえばいいのでしょうか」
「えっ、じゃあ、さっきまでボクたちが居たのは……」
 飛鳥は身震いを感じた。
「住んでる人らに影響はないの?」
 と、つばさ。
「あるかもしれませんし、ないかもしれません」
「はあ?」
「人は人のまんしょんに住み、幽霊は幽霊のまんしょんに住む。そういうものです」
 もう用は済んだとでもいいたげに、みそのは歩き出す。皆が、後に続いた。

 そして、『幽霊マンション』は――今も変わらず、そこに建っているのである。

(了)

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【1388/海原・みその/女/13歳/深淵の巫女】
【1411/大曽根・つばさ/女/13歳/中学生、退魔師】
【1593/榊船・亜真知/女/999歳/超高位次元生命体:アマチ・・・神さま!?】
【1668/藤崎・飛鳥/女/16歳/高校生】

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■         ライター通信          ■
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こんにちは。リッキー2号です。ご参加ありがとうございました。
『文京区幽霊マンション事件』をお届けいたします。

今回のお話ですが『文京区』であることには特に深い意味はありません。
今は違うのですが、以前、2年弱ほどを東京で過ごしたことがあります。そのときの『文京区』のイメージは、作中でも述べたとおりのものなのですが、なんとなく、本当に世界の闇へとつながっている場所というのは、こういうなんでもない街並の中に、ぽっかりと口を開けているのではないか。
そんなふうに思ったことが、このシナリオの出発点になりました。

今回は、「探索」パートと「遭遇」パートの一部が、「みその&亜真知組」と「つばさ&飛鳥組」の2パターンに。「出現」パートは4名それぞれの個別という形になっています。

>海原みそのさま
いつもありがとうございます。
プレイングの文章に、一瞬、息が止まりそうになりました(笑)。
そして、なんといいましょうか、浮き世離れした感じがみその様の魅力であろうと思い、
このような展開になっております。

それでは、機会があれば、またお会いできれば嬉しいです。
ありがとうございました。