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<東京怪談ウェブゲーム ゴーストネットOFF>


文京区幽霊マンション事件

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153:ねえねえ 投稿者:じょん
文京区に幽霊がいっぱい出るマンションがあるって聞いたんだけど。
誰か知ってる人いない?

154:聞いたことある 投稿者:ライダー
元住人で、屋上から自殺した女の人の霊が出るんだって。

155:えっ 投稿者:ミミ
そうなの?
交通事故で死んだ子どもの幽霊だって聞いた。

156:それじゃあ 投稿者:ライダー
違うマンションの話なのかもね。
文京区ってそういう所、多いのかな(笑)?

157:俺も 投稿者:R
痴話喧嘩から殺人事件があって、壁紙剥がしたら
人の形に血の染みが残ってて、しかも「出る」って噂。
それも文京区のマンションって聞いたぜ?

158:実は 投稿者:じょん
ぜーんぶ、同じ、ひとつのマンションだったら凄いね(笑)。
幽霊満載マンション。<笑えねー。
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 そんな書き込みに、瀬名雫の瞳が、きらきらと輝いたのは言うまでもない。

■探索

 文京区――。
 その土地を、東京を知る人々はどのように語るだろうか。池袋、新宿、上野といった、それぞれに東京を象徴するような三点にかこまれ、その狭間にぽっかりと空いた、空白地帯のようなところである。いや、空白などと呼んでは、反論もあるかもしれない。
 この国の最高学府たる東京大学を擁してもいれば、豪奢な高級ホテルもある。だがそれ以上に、どことなく、落ち着いた静かな住宅街といった印象がつきまとう。
 そんな文京区内のとある通りを、ひとりの少女が歩いている。高校生くらいだろうか、茶色の髪をいわゆるツインテールにまとめ、小柄な身体には、いささか不釣り合いな一眼レフをぶらさげていた。
「うーん。やっぱ、やみくもに歩き回っても見つかるわけないかー」
 苦笑まじりにつぶやく。
「よし……それなら」
 彼女は周囲を見回し、人目がないのを確認すると、耳を澄ますようにして、自身の聴覚に意識を集中した。
(…………)
(……ぁ……ゃ……)
(……から……は……)
(でも……だよね……)
 彼女の耳に、雑多な、人の声が飛び込んでくる。
 慎重に、話をよりわけ、必要な情報がないかを探っていくと――
(痴話喧嘩から殺人事件があって――)
「これだ!」
 声を聴き取った方向に元気よく走り出す。
 彼女が向かったのは、500メートルは離れたところにある、一件の不動産屋だった。ちょうど、たどりついたところで、物件のチラシがいっぱいに貼られたドアを開けて出てくるものの姿があった。
「ねえ、ねえ、ねえ!」
「……?」
 突然、声をかけられて戸惑っているふうの相手は、すこし年下と思しき女の子だ。
「キミ、もしかして、ゴーストネットで見て『幽霊マンション』を探してるんじゃない!?」
「はあっ?」
「だって、聞こえちゃった――あ、いや、なんかそんな気がね、ピーン!と」
「……あんた、誰?」
 うろんな目つきで、問われた。
「はーい、藤崎飛鳥。私立若葉高校2年生でーす!」
 答えたが、相手はさして興味もない様子で、聞くだけ聞いておいてさっさと立ち去ってしまおうとする。
「あ、ちょっと」
「あのな……。たしかに、うちは『幽霊マンション』を探しに来たけど……別に遊びでやってるわけやあらへんね。あんまり事を大きいしとうもないし」
 彼女はあきらかに中学生くらいだったが、口調は高校生の飛鳥に負けずに大人びている(あるいは、飛鳥の元気が良過ぎるのかもしれないが)。
「えー、でも、まだ見つかってないんでしょ。ふたりで探したほうが早いよ? ボクね、こう見えても若葉高の諜報部員って言われてるくらいなんだから」
「アホくさ……」
 あきれたように、言いかけたとき――
「しっ!」
 飛鳥が制した。
(……今の子、何だって?)
(さあ? このへんで殺人事件や自殺があったマンションを知らないかって)
(ああ、『リベルテハイツ』のこと?)
(そうだろうけど、教えられるわけないし。ただでさえ『出る』ってウワサで借り手がつかないのに――)
 それは、ガラス戸でへだてられた向こう側で、不動産屋の社員たちが交わしたささやきだった。
「聞ーぃちゃった」
 にんまり、と、飛鳥が微笑んだ。
「行こっ!」
「あ、ちょっと」
「キミ、名前は?」
「……大曽根つばさ」
「ヨロシク、つばさちゃん!」
「……なんやねんな、もう〜」
 手をひっぱられ、ひきずられるように走りながら、つばさは嘆息をもらした。

■遭遇

(あった――)
 直感的に、誰もがそう思うのではないか。
 それは……七階建ての、わりと築年数は経っているな、と、一目でわかるマンションだった。外壁はレンガ色の素材におおわれ、瀟洒な風を演出しているつもりであったのかもしれないが、かえって、暗い印象の建物になっている。
 夏の、日中のことである。気温も湿度も汗をかくくらいだったにもかかわらず……、そして、日差しが差していたにもかかわらず、なぜかその建物のまわりだけはうっすらと陰影に包まれ、空気がひんやりとしているような、そんな気がするのだった。
「これや。間違いない」
 つばさは、うたれたようにつぶやいた。
 パシャ、パシャ――と、飛鳥がシャッターを切る。
「あっ、なにすんの」
「心霊写真が撮れるかもしれないよ?」
「遊びとちゃうねんで」
「あー、ボクだってマジメにやってるよ。校内新聞の記事にするんだから!」
 言いながら、のぞきこんだファインダーの中に、飛鳥は、奇妙なふたり連れのすがたをみとめた。ひとりは夏だというのに和服をまとった日本人形のような、そして、連れは黒いワンピースにエプロンをかけた、ふたりの黒髪の少女だった。
「あ……」
 飛鳥が声をかけようとするより早く、ふたりの行く手をふさぐようにして、つばさが立った。
「あんたら」
 きりっとした瞳の光が、ふたりを射抜く。
「住人やなさそうやね。ここがどういう場所か、わかって来たん?」
「はーい、『幽霊マンション』でーす」
「あんたには聞いてへんねん!!」
「ゴーストネットを見たんだよね? 人数多いほうが心強いし、一緒に行こう」
「もう〜」
 つばさは、頭を抱える。
「今、見てわかった。ここは相当『ヤバイ』部類や。あんまり不用意にかかわらへんほうがええねん」
 ふたりのやりとりを見て、和服の少女はくすくすと笑った。
「わたくし、榊船亜真知です」
「海原みそのと申します」
 と、ワンピースの少女。
「……大曽根つばさ」
「藤崎飛鳥! よろしくね!」
「……で。ようここがわかったね。どうやって探しあてたん?」
「企業秘密ですわ」
 亜真知と名乗った少女が、にっこりと笑って言った。謎めいたふたり連れだった。
「ふうん……まあええわ。一緒に動いてもええけど、あんまり責任持てへんよ。藤崎さんも」
「飛鳥って呼んでよー」
「ほな、行く?」
 一行は歩き出した……いや、みそのだけは、建物の入口にとどまっている。
「みそのさん?」
「……『幽霊まんしょん』を見つけることが目的なのでしょう? もう見つかりましたもの」
 だからこれでいいのだ、何の不思議があるのか――と言わんばかりだった。
「……でも、せっかくですので、もうすこし、このあたりの《流れ》を感じてみますけれど」
「ほなええわ。そこで待ってて」
 そうして、3人だけが、エントランスをくぐった――。

「うわ……涼しいね……」
 開口一番、飛鳥が言った。
 並んだ郵便受けを通り越して、エレベーターホールへ。低い天井に蛍光灯がついていたが、切れかかっているらしく、チカチカと明滅している。管理人室があったが、ちいさな窓口はカーテンが閉じられていて、誰もいないようだった。
 飛鳥の言葉どおり……奇妙に肌寒い。
 あまり掃除が行き届いていないのか、それとも建物が古いせいなのか、コンクリートの壁や天井にはしみがつき、電灯のせいもあってフロアは非常に暗いような気がした。掲示板に、ゴミの日をしめす貼紙がしてあったが、それも色褪せ、またそれ以外に何の掲示もないのが、ひどくさびれた印象を与える。それは、『幽霊マンション』というふれこみを聞いたがゆえの錯覚なのだろうか、それとも――
(ヘンだな)
 飛鳥は、首を傾げた。
「静かやね」
 つばさが声を落として言った。
 そう――。建物の中は、しんと静まり返っているのだ。平日の昼間だから、多くのものが勤めに出かけているのかもしれない。しかし、これだけのマンションに、ただのひとりも日中も家にいる主婦や子どもがいないとか、いたとしても全員出かけているなどということがあるだろうか。
(まるで……人間がまったくいないような……)
 不吉な悪寒が肌をなぜる。
「屋上を調べてみたいんやけど」
 つばさは言った。
「結構です」
「う、うん…」
 3人はエレベーターに乗り込む。それもまた、少女が3人載っただけでいっぱいになるほど狭く、古ぼけたものだった。ガタガタ、と、不安な揺れ方さえする。
「あら」
 突然、小さく声をあげて、亜真知がエレベーターを止めた。4階だった。
「何!?」
「すみません。先に行ってください」
「あ、ちょっと……」
 さっさと降りていってしまう。しかたなく、残されたふたりだけで、屋上を目指す。
「屋上から自殺した人がいるっちゅう噂やったやろ」
「うん」
「でも、実際はそれってなかなか難しいことなんよ」
「そうなの?」
「閉められてることが多いし、フェンスなんかもあるしね。でも、そんな噂になってる以上、なにかあるんやないかと思うんやけど」
 7階に着いた。エレベーターはここまでで、あとは階段を登って屋上に出るようだ。
「あー、なんかヤバイ空気やなー。こら『本物』やで。ええか、飛鳥ちゃん、あんまりむやみに――って……あれ」
 しかし、つばさがふりかえると、そこには誰もいなかった。

■出現

「飛鳥ちゃん!?」
 さっきまで、一緒にいたはずなのに――。
 エレベーターのドアはもう閉まっていた。もういちど、エレベーターを呼ぶボタンを押してみるが、階数をあらわす光は、1階へ向かって降りているようだった。
 急に怖くなりでもしたんだろうか。
 そのときだ。
 ギギギ――と、不快な音がつばさの耳をとらえた。
(屋上……)
 階段を駆け上がった。果たして、屋上への鉄扉は、半開きになっている。それを押して全開にすると、つばさは屋上へと出た。
 生ぬるく、湿った風。
 がらんとした、コンクリートの地面に、給水塔だけがぽつんと立っている。周囲は鉄柵に囲まれていたが。
(……!)
 ぞくり、と、いいようもない感覚が背筋を走り抜けた。
 空はいつのまにか曇天に変わっている。夕立ちでも来るというのだろうか。あたりは奇妙にうす暗く、陰影を欠いて、すべてのものの輪郭があいまいになったような……。
(あ……)
 来た。
 つばさにはそれがわかった。中学生でありながら、退魔師としての務めも果たす身の上だ。常人とは違うその感覚が……いや、これほどの圧迫感であれば、あるいはカンのよいものならば誰でも感じることができるのではないか。
 彼女の視線は、屋上に出た瞬間から、ある一画に釘付けになっている。鉄柵の向こうの、コンクリートの縁。そこに……今、なにものかが手をかけた。
 誰かが、登ってこようとしている。
 まったく生気のない、なかば紫色の肌をした、骨ばった手だった。爪が……黒く染まり、ぼろぼろになっている。もう一方の手もあらわれる。手に力が入る――手の甲に骨が浮いた。
 やがて黒い頭がゆっくりとあらわれ――
(いけない!)
 つばさは登ってきた入口に飛び込み、大きな音を立てて、扉を閉めた。彼女の、それは野生ともいうべきカンに他ならなかった。あるいは、人外の存在と対峙するものの知恵というべきか。
 生きている人間が、あの顔を見てはならない。
 今しがた、建物の外壁を登ってこようとしているものの顔を。
 あれはおそらく――何度もあれを繰り返しているのだ。かつて、たったいちどだけ、いかなるあやまちか気の迷いでか、自ら飛び降りた壁を、それからいったいどのくらい経ったのかわからない今でも、何度も何度も、くりかえし登り続けているのだ。
 その顔はきっと、生者には耐えられない、途方もない苦痛と悲哀と煩悶と憤怒と後悔とをないまぜにした表情を浮かべているはずである。なおかつ、この高さから飛び降りた人間の頭部が無傷でなどあるはずないのだ。
 ブン……と、にぶく輝く光の壁が、つばさの、広げたてのひらの先に出現した。彼女はそれを鉄扉にしっかりと押し付けた。
(この『壁』で防げるかどうかわからんけど……)
 顔色が真っ青だった。
(これはいよいよ本格的やで。他のみんなを探さんと!)
 階段を駆け降りる。
 その背後でした音に、彼女の心臓は凍りつきそうになった。
 それは……誰かが激しく、鉄の扉を叩く音だったのだから。

■脱出

「つばさちゃーん!!」
 飛鳥が涙声で、つばさに抱き着いてきた。
「わっ、ちょっと!」
「出た!出た!出た! 出たんだよ〜う!」
「わ、わかったから、離してえな」
 階段を6階まで降りたところで、踊り場から、顔色を真っ青にした飛鳥が飛び出してきたのだ。
「本当に出ちゃったぁ〜」
「せやから言うたやんか、遊びやないって! こらヤバイで、亜真知さん、大丈夫かなぁ」
「わたくしなら平気です」
「おわぁ!?」
 一秒前まではいなかった人物が目の前に立っているのに気づいて、さすがのつばさも驚いたようだった。
「あー、亜真知ちゃん、わたしね、6階の部屋で……」
 今度は亜真知にすがりかけた飛鳥の、呼吸が止まる。
 そして、絶叫。
「あ、亜真知さん、ソ、ソレ!?」
「ああ」
 つばさが震える手で指差した、亜真知の肩には、まるで心霊写真そのままのように、青白い手が――そして手だけが、乗っかっているのだった。
「しつこいこと」
 ゴミでも払うように、はたくと、その怪異はふっ、と消え失せる。
「ちょっとバランスをくずしてしまったみたいですの」
 亜真知は言った。
「どういうこと?」
「このマンションは……たしかに異常な霊的な集積地でしたが、それはそれなりに安定していたんですわ。いくつか、霊障をもたらしそうなものもあったので、そういうものだけ、すこし摘み取っておけばいいかと思ったのですけど」
 亜真知はやれやれ、といった感じの表情を見せる。
 どこかで――風が唸っているような、低い轟きが聞こえる。
「誰だって、救われたいですものね」
「……ひとつを浄化してみせたら、他のものもそうしてほしくて騒ぎ出したゆうこと?」
「簡単に言えば」
「それなら、やってあげようよ〜!」
「もとがこれほどの“溜まり場”なので、そういうわけにもいかないんですの。急にぽっかりと大きな穴が開くと、すごい勢いで、別のモノがなだれこんできますでしょう?」
 わかったような、わからないような説明だったが、
「とりあえず……のんびり立ち話しているヒマはなさそうや」
 階上から、なにかがやってくる、その気配だけが、ひたひたと迫ってきていることは、つばさにも感じられた。
「とにかく逃げよ!」
 ぱん!と手を広げて、自分の背後に光る『壁』を出現させる。
「時間稼ぎにはなるやろ!」
 3人は、階段を駆け降りはじめる。
 後ろのほうで、形容しがたい、叫びとも呻きともつかない声があがった。
「何なのぉ〜!?」
「ふり返らへんほうがええで!」
 なかば転げ落ちるように、必死に走る。
 だが……
「ね、ねえ……」
 苦しげな息をしながら、飛鳥が言った。
「ヘンじゃない? ボクたち……もう……」
「ああ!」
 忌々しげに、つばさが吐き捨てた。
「もう10階以上は下ってるな!」
 この建物は7階建てで、彼女達は6階から降りてきたはずなのだ。
「どうあっても……わたくしたちを離さないつもりですか」
 亜真知が呟く。多少の、力をふるうのもやむを得ないか、と、思ったそのとき。
(亜真知さま!)
「みそのさん……?」
(みなさん、ご無事ですか?)
「ええ、今のところは」
(《流れ》がねじまげられていますね。わたくしが整理いたしますから……ただ、あまり乱暴なこともいたしかねますので、一瞬になります)
「わかりました。お任せくださいな」
 ゆらり、と、視界が歪んだ。
「なんや!?」
「きゃああ!」
「つかまってくださいまし!」
 亜真知の鋭い叫び。
 飛鳥の悲鳴。
 つばさは、ふわりと、自分の身体が軽くなるのを感じた。そして、背後から迫ってきていた咆哮が、すっと遠くなってゆく。



「お嬢ちゃん」
 目を開けると、ひとりの老人が、彼女たちをのぞきこんでいた。
「え。あ、あれ……」
「何しとるんだね、こんなところで」
「あ、いや……」
「何でもありませんの」
 亜真知が静かに言った。
「知り合いが、このマンションに入っていったような気がして。後を追ってみたんですけど、人違いだったようですわ」
「はあ。そうなのかい」
「ええ。さあ、行きましょう」
「あ……ああ、そうやな。えらい勘違いやったわー」
 乾いた笑い。
「あいたた……お尻打っちゃったよー。あー、お父さんのカメラ壊れてなきゃいいけど〜」
 老人は、マンションの管理人であるらしい。
 つばさは、エントランスの蛍光灯が煌々と灯っていることに気づいた。
 外に出ると、微笑みを浮かべて、みそのが待っている。
「何だったの〜。さっきのは」
「《流れ》つく霊が多過ぎて、建物が半ば向こう側に傾いていたのですね」
「え? 向こう側?」
「現実の建物に重なって、建物そのものの幽霊化したものが建っていた、とでもいえばいいのでしょうか」
「えっ、じゃあ、さっきまでボクたちが居たのは……」
 飛鳥は身震いを感じた。
「住んでる人らに影響はないの?」
 と、つばさ。
「あるかもしれませんし、ないかもしれません」
「はあ?」
「人は人のまんしょんに住み、幽霊は幽霊のまんしょんに住む。そういうものです」
 もう用は済んだとでもいいたげに、みそのは歩き出す。皆が、後に続いた。

 そして、『幽霊マンション』は――今も変わらず、そこに建っているのである。

(了)

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【1388/海原・みその/女/13歳/深淵の巫女】
【1411/大曽根・つばさ/女/13歳/中学生、退魔師】
【1593/榊船・亜真知/女/999歳/超高位次元生命体:アマチ・・・神さま!?】
【1668/藤崎・飛鳥/女/16歳/高校生】

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■         ライター通信          ■
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こんにちは。リッキー2号です。ご参加ありがとうございました。
『文京区幽霊マンション事件』をお届けいたします。

今回のお話ですが『文京区』であることには特に深い意味はありません。
今は違うのですが、以前、2年弱ほどを東京で過ごしたことがあります。そのときの『文京区』のイメージは、作中でも述べたとおりのものなのですが、なんとなく、本当に世界の闇へとつながっている場所というのは、こういうなんでもない街並の中に、ぽっかりと口を開けているのではないか。
そんなふうに思ったことが、このシナリオの出発点になりました。

今回は、「探索」パートと「遭遇」パートの一部が、「みその&亜真知組」と「つばさ&飛鳥組」の2パターンに。「出現」パートは4名それぞれの個別という形になっています。

>大曽根つばささま
はじめまして。
つばささまのキャラクターは、今回のメンツのちょうど中庸と申しましょうか、
日常により近い藤崎さん、どっぷり異界側の(笑)亜真知さん&みそのさんとを繋ぐポジションで、
いろいろとご苦労もおかけしつつ、動いていただきました。
つばささんがいてくださったことで、かなり構成が自然になった気がして、ライターといたしましてはホッと一息。

それでは、機会があれば、またお会いできれば嬉しいです。
ありがとうございました。