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<東京怪談ウェブゲーム ゴーストネットOFF>


死色の紫陽花

●オープニング
投稿者 花追い人 
題名 真紅の紫陽花を知っていますか?

紅い紫陽花って知っていますか?
紅の紫陽花って言っても、その辺のとは違いますよ。
あれは、どちらかというと、ピンクか、紫だし。
郊外に、「紫陽花寺」と呼ばれてるところがあるんです。
境内や参道に咲き乱れるのはすべて紫陽花。
数百、いや、千を超えるという紫陽花は愛好家も多く、昼は結構な人出もあるようです。

最近そこで真紅の紫陽花が咲くという噂が流れています。
なんでも15年ぶりだとか…。

誰も見たことの無いその紫陽花を手に入れたものは、最高の幸運と、大金を得ると言われています。
しかし、同時に不幸と絶望を得るとも言われているのです。

いかがです?その紫陽花を探しに行ってみませんか?
もし、見つけてくれた方にはささやかながらお礼をいたしましょう。
 
送信ボタンを押したその白い手の横から、新聞がはらりと落ちた…。

●花を追うものたち

「確かに見事なものですわね…」
崗・鞠は紫陽花寺一面に広がる数千株の花々に小さくため息をついた。
「なるほど、ここも、紫陽花寺に相応しいな。あ、メモメモ。」
自分のノートに場所と、感想を記録すべく陵・彬はページをめくる。
紫陽花寺なんて全国にはたくさんある。都内にもいくつかある。その中でも確かにここは随一だ。
紫陽花寺の詳しい場所と、情報を。そう尋ねた彼の質問に花追い人が答えたのは

投稿者 花追い人
協力を申し出て下さった皆様、ありがとうございます。
8月某日 夕方4時においでくださいますか?
山門でお待ちしております。

この数行の書き込みと、詳しい住所の記載だけだった。
探してくれと頼む割にはあまりにも素っ気無い。自分の特徴も書いていないのでは協力の申し出ようも無いというのものだ。
「この方、何か紫陽花そのもの以外に狙いがあるのでしょうか?」
そう言って、綾和泉・汐耶は心によぎった不思議な感覚を頭から追い払う。
「紅い紫陽花の下には死体が埋まっている…。って梶井基次郎じゃあるまいし…。」
でも、古くから紫陽花は幽霊花などとも言われてきた。土壌の酸性濃度で色が変わると知られていなかった昔から、年ごとに、日ごとに変わる色に、人は幻のようなものを感じていたのだろうか。
「な〜に、暗くなってるの?早く探さないとホントに暗くなっちゃうよ。早く探そう!」
明るく告げる海原・みあおの言葉に、集まったものたちの顔がふっと緩んだ。
時計を見ればもう4時30分、だが、当の「花追い人」らしい人物の姿は見えない。皆、言葉には出さないが焦りや不安を感じていたからだ。
「そうだな。先に調査を始めてるか。探しているのをみれば、その人も声をかけてくるだろうし。」
彬の言葉に頷いて、彼らは山門を上り紫陽花寺へと足を踏み入れた。

●花を知るとき

まずは、まっとうに情報収集でもそう思って彬と鞠は寺の住持の元へ足を運んだ。ありきたりの紫陽花寺のパンフレットを貰うが、そこには紅い紫陽花の記述は無い。あれば目玉の一つであろうから今は無いのだろうか?
「紅い紫陽花?クレナイって言って赤っぽくなる種ならありますけど、違うんですよね。ならちょっと解りませんね。」
寺の住持にしては若いお坊さんはそう告げた。住職は数年前に無くなって、花の世話をするものとか雑用の人間以外では彼以外にここに住んでいる者はいないという…。
「15年前にも咲いたと言われているそうですが…。」
鞠の問いかけに住職は首をかしげた。15年前じゃあ覚えてないだろうな、メモを広げながら小さくため息をつく彬を住持が見つめ、にこやかに微笑んだ。それに気付き、彬は顔を上げる。
視線が合ったことで、住持は慌てて手を振った。昔のことを思い出したのだという。
自分が彬くらい若かった昔のことを…。
若い二人に気を許したのだろうか。住持は少し昔話をしてくれた。
「15年前…。僕はその頃紫陽花には興味ありませんでしたけど、そう言えば一つ忘れられないことがありましたよ。紅い紫陽花じゃなくて、蒼い紫陽花の話ですから」
お探しの花とは関係ないかもしれませんけど、そう前置きして彼は語った。
「昔、僕がまだ学生だったころですね。ここの紫陽花が大好きで、花のシーズンには毎日のように通って下さった親子がいたんですよ。父親と5〜6歳くらいの女の子ですね。」
背の高い男性と、その手をしっかりと握って歩く女の子。それは当時高校生だった住持にも微笑ましい姿として心に残ったのだという。
自分の父は無く、祖父である住職は厳しいばかりの人だったから。この寺を継ごうとさえ思っていなかった自分。
でも、彼らの幸せそうな姿を見るのはいつしか、彼の楽しみにもなっていたのだ。
だが、ある日からぱったりと、彼らは姿を見せなくなった。そして紫陽花のシーズンが終わる頃子供だけがやってきたのだという。
「おにいちゃん、パパのあじさいをちょうだい?」
意味が解らなかったし、本来なら寺の紫陽花を切るのは良くないのだが、少女の頼みに住持は住職にこっそり、少女の指し示す花を切ってやった。
その紫陽花は不思議なほど真っ青な、空の蒼とも言える様な蒼だったと彼は言う。
花を抱いて少女は泣いた。その涙よりも純粋な蒼…。
「僕はあの女の子に憧れていたのかもしれません。あれから姿を見たことは無いですし、事情も知りません。多分お父さんが無くなったのでしょうけど…。でも忘れられませんよ。」
だから、彼は寺の後を継ぎ、ここを守っている。彼らのようにここを安らぎ、思いの場所としてくれる誰かのために…。ここを売って欲しいとか、花を分けて欲しいとかいう頼みはすべて断って…。
住持は蒼い紫陽花の場所は教えてくれた。
「そうそう、今まで、紅い紫陽花の噂なんて無かったんですが、最近紅い紫陽花の話を聞きに来る人がたまにいるんですよ。花見に来たというには似合わない格好の人が多いですね。」
気をつけてください。あなた方の求めるものが見つかりますように…。
そう言って住持は彼らを見送ってくれた。

●花追い人

鞠と彬は本堂を出た。手がかりと言っていいのか、とりあえず、蒼い紫陽花のところに言ってみようと思ったからだ。だが、その前に…。
「?何をして…」
紫陽花に向けて立ち、目を閉じている鞠に彬は声をかけようとして止めた。
彬とてこういう世界にいるもの。何かの力が作動しようとしていることは感じとれたからだ…。
終わるまで待とうと彬が頭を掻いた瞬間、鞠の声が高く響いた。
「えっ?何です??」
「おい、どうしたんだよ。」
今度は躊躇わず、鞠の肩を引き寄せる。鞠は我に帰ると彬を見つめて答えた。
「誰かが、追われているそうです。助けてあげてと、紫陽花が言っています。」
「は?紫陽花が…?」
首を捻る彬の元にみあおと、汐耶も参道を駆け上ってやってくる。
「な、なんか女の人がね…。」
「変な男達に追われています。只ならぬ気配を感じます。どちらかが、依頼人かも知れませんし…」
息をきらせるふたりに、鞠と彬も頷いた。
「あちらだそうです!!」
鞠が指し示した方向に、4人は同時に駆け出していった。

「きゃあっ!」
女性は、一本の紫陽花の前に倒れこんだ。紫陽花を傷つけないようにと走る女性と、花が倒れようと折れようと気にせず追いかける男達。勝負は見えている。
追い詰められて腰をひく彼女に男達はじりじりと近づいていった。冴えた蒼い花の木が彼女の背を守る。
「あんな手紙を出してきたのはお前だろう。もう、時効寸前なのに、蒸し返してもらっちゃあ困るんだよ。」
「時効って…、やっぱりあなたたちが、父さんを!!!」
「さあ、どうかな?もう少し口をつぐんでいてくれればあんたも悪いようにはしないんだが…。」
リーダー格らしい男が女性に向けて差し伸べた手を、彼女は、パン!と払った。
「絶対にイヤ!15年待ったのよ。あの日のことを確かめるために…。」
「なら、腕ずくでも黙っていてもらわないと困るな…、あとたった2日だ。」
パチン、男が指を鳴らす。同時に背後の男達が動き出す。雪崩のように襲い掛かってくる男達。
(もう、ダメ?お父さん!!)
彼女が目を閉じたその時。ビシッ!
何かがはぜる様な音と共に一番近くにいた男の動きが止まった。彼女の前にゆっくりと崩れ落ちる。
「事情はしらないけど、こういう場合、女一人を男の集団で襲う方が善人だったためしは無いんだよな!!」
啖呵をきって立ちはだかったのは、彬だった。手に握られた改造エアガンから小さな火花が飛ぶ。
「大丈夫ですか?あなたが、花追い人さん?」
「は、はい…。皆さんはひょっとして、ゴーストネットの??」
汐耶が女性に手を差し伸べながら頷いた。
「心配したのよ。彼らは一体…。」
彼女達が話している間にも彬は襲い掛かってくる男達の攻撃をなんとかかわしていた。
みあおが小さな手を合わせて祈る。正直複数対1の戦いなど、改造ガンがあるとしても一瞬で決まっておかしくはないのだが、奴らの攻撃は何故かファンブル。彬の攻撃は何故かクリティカル。
そんなこんなで、不思議なほどいい戦いができていた。それが、みあおの特別な力であることを彬は当然気がついている暇は無かった。
やがて…ほぼ男達の全員が地に伏した頃。
「動くな!!」
その言葉と共に彬も、女性も汐耶も動きを止めた。止めざるを得なかった。
「あっ…。」
さっきのリーダーのような男がみあおの首に手を巻き、背後から羽交い絞めにしたからだ。
「動いたらこの娘の命は無いぞ…。まったく一人黙らせればすむと思ったのにこんなに人数が増えやがってやっかいになるじゃねえか…。」
毒づくと男はみあおを抱えたままゆっくりと女性に近づいていった。
「さあ、あれを出せ。そして、あと二日大人しくしていると約束するんだ。さもないと…!」
男の顔が色を失う。言葉さえも失って立ち尽くす彼の手がほんの少し緩んだ瞬間、みあおの姿は消えていた。ぱさり、服だけが落ちる。
だが、それさえも彼は気にすることができなかった。
「な、なんだ???」
汐耶や、彬、女性も頭を巡らせ、そして呆然とした。女性が触った紫陽花。目の醒めるような蒼の紫陽花が急に真紅に染まったのだ。それに呼応するかのように周囲の紫陽花たちが、青や白や、ピンクや紫やいろんな色の花たちすべてが、紅く染まっていく。まるで、血のような、緋色のそれに…。
「綺麗…。」
自分の状況も忘れてしまうほど、それは夢のように美しかった。だが、目の前に男に見えた光景は違うようである。
やがて、男はまるで何かが目の前にいるかのように、手を振り、首を振って…。
「や、止めろ!!来るな!!」
彬は、目を凝らした。彼にだけは見えていた。男が見ているもの。血と土にまみれた男性の…霊。
「あれは…。」
(娘に…手を触れるな…。)
霊はゆっくりと男の首へと手を伸ばす!!
「うぎゃあああああ!!!」
闇色に染まった空気を切り裂くような声を出し、男はバッタリと倒れた。

死んではいないようだ。汐耶が、男の脈をとり、確認する。何か縛るもの…。
みあおの制服のリボンを借りようとしたとき、服の中がもぞもぞと動いた。
「きゃっ!」
ぷ!制服の中から小さな青い鳥が現れ、汐耶の背中でみあおの姿になった。
「リボンはいいから服をとってください。」
彬が背を向け、みあおが服を着替えているうちに、紅い花は蒼に戻った。周囲の花々もまるで波をひくようにもとの色に戻っていく。女性が首を回してそれを見つめてる中、鞠はゆっくりと彼女の手を引いて一本の紫陽花の前へと促した。それは、その花だけ波から取り残されたようには、紅く、緋色のまま。皆が見つめる中、鞠はそっと口を開いた。
「…陽子さん。」
「?どうして、私の名を…。」
「花が、教えてくれました。この花があなたが探し、追っていた花。…お父様ですわ…。この下に眠っていらっしゃいます。」
女性、陽子は、口元を押さえて膝を付いた。
「お…とう…さん。」
花にすがりついて泣く彼女を誰も止めなかった。
黙って見つめていた…。

●花の過去…

その夜、寺の一角で女性、陽子は4人と住持に語った。
外では彼らを襲った男達と、紅い紫陽花の調査が警察の手で進められている。
「私は母を早くに失い、父と共に暮らしていました。父は忙しく滅多に遊んでくれない人でしたが時々時間が空くとここに連れてきて紫陽花を見せてくれたんです。母とここで出会ったと言って。」
そう、昔を思い出すような口調で彼女は語る。
「父はある日、いつものように私とここに来て、一本の真っ青な紫陽花の前に立っていいました。」
『この花は父さんと母さんを見守ってくれた花だ。お前のことも見守ってくれるからな。』
「でも、それ以降、父は戻ってきませんでした。失踪と告げられ身寄りを失った私は施設に入ることとなりました。思い出の品や、家財は何故か何も私の手に入らず、残ったのは父が見守ってくれると言った一本の紫陽花のみ。」
彼女はペンダントのロケットをピン!と開けた。そこには写真もなく蒼い紫陽花の押し花だけが入っていた。
「当時6歳だった私には、何が起きたのか、それすらも解らず、ただ父の帰りを待ち続けました。
大人になるにつれ、当時の事情が解り、いろいろなことを知り、その時、やっと気付いたのです。」
父が、紫陽花に何かを残したのではないかと…。
父は誰かに殺されたのではないか、あの言葉は父からのメッセージだったのではないか…と。
「それからいろいろ調べて、当時父の勤めていた会社が大きな不正を行っていたこと、父の失踪で事件はうやむやになったこと。などが解りました。財産や、家財を奪っていったもの彼らだと解ったとき、私は確信したのです。彼らは、父の失踪に関係していると…。」
だが、それ以上の情報は得られなかった。だから、賭けに出たのだと彼女は言った。
ゴーストネットに書き込みをし、会社に匿名のメールや手紙を出し、紫陽花寺におびき出そうと…。
「紅い紫陽花は彼らへのメッセージのつもりでした。15年前という犯罪の時効が近いことを合わせて、もし何か後ろ暗いことがあれば、きっとやつらは来るだろうと…。」
汐耶は小さく息をついた。希望と大金、絶望と不幸の意味が解った。彼女の文字通りの賭けだったのだ。
やがて、警察から連絡が入る。
紅い紫陽花の下から男性の遺体が、蒼い紫陽花の下からジェラルミンのケースが出てきたと。その中におそらく、会社の人物達が、殺人をしてでも取り戻し消したかった証拠が入っているのだろう。
だが、もうそんなことは、どうでも良かった。
「私の勝手からみなさんを巻き込む形になってしまい、申し訳ありませんでした。」
陽子は四人に頭を下げた。書き込みは奴らを誘き出すための嘘に近いものだったため、それに興味をもってくれた人物を巻き込みたくなかった。でも、自分が負けたときの為に誰かにいて欲しかった。
そのジレンマが書き込みをしながら姿を表さないという行動に繋がった。
黙って聞いていた鞠は、立ちあると、陽子の肩をそっと叩いた。
「どうして、あなたが紅い紫陽花と書き込んだのだと思われますか?」
「えっ?それは、なんとなく…。」
「いいえ、あなたは見ておられるのですわ。15年前、ここに来たとき、お父様の眠る紫陽花を…。」
植物と会話し、鞠は事情を知っていた。父の身体を床として紅い紫陽花は確かに咲いたのだ。
陽子の前で…。
時が流れ、地質が変化し、あの時のような花はもう咲くことは無かった。
だが、今年咲いた。陽子の書き込みの通り。それは、彼女の心の奥に咲いていた花が彼女に伝えたからなのだ。最後のメッセージを。
「お父様の思いが詰まっていたからこそ、花は咲き、私たちを守り、導いてくれたのですわ。」
「親父さんの、願いはきっと復讐なんかじゃない、あんたにもう一度会いたかったのさ。そして幸せになってほしいと、…願ってる。」
外の紫陽花に軽く目をやり、彬は陽子に告げた。陽子には言わない。
そこに父がいることを。
ただ、気持ちを伝えよう。それだけでいいと、彼は言っている。
「はい。ありがとうございます。」
陽子は頬を拭った。流れ落ちた蒼い涙は、彼女を守った紫陽花よりも美しく輝いていた。

●それぞれの思い…

事件の顛末をノートに記すと彬は紫陽花寺の花々に、もう一度顔を向けた。
故郷にも紫陽花寺はあった。紫陽花の花は変わらず美しい。
でも、そこに咲く花はこことは違う。
何よりこんな事件とは出会えなかった。
土の性質で花の色が変わるということは、本でも、机の上でも簡単に調べられる。
だが、父親の想いが、娘の心が産んだ奇跡。これは本の上だけでは決して解らなかった。
自分の目で見て、心で知るのと、それは絶対的に違うのだ。
頭だけでは知れないこともある。心で感じなければいけないこともある…。
物を書く者として忘れてはいけないのだ。
知識よりも大切なことを…。
「そうだ。俺は、それを知るために、ここにいるんだから…。」

後に、会社は殺人と大きな不正が明るみに出て、信用がた落ちの上、倒産を余儀なくされた。
陽子は父の保険金や、取り戻した財産などで大金を手にしたが、その殆どを処分し、紫陽花寺の手伝いをしているという。
父を弔いながら…。
幸運と不幸。希望と絶望。
紅い紫陽花はそれを彼らに与えたのだろうか。
いや、花は何も与えない。与えるのはいつも人間だ。生きとし、死してもまた。

花はもう、何も語らない。
ただ、静かに咲き尽くすのみ…。


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■   登場人物                  ■
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【0446 / 崗・鞠 / 女 / 16歳 / 無色】
【1415 / 海原・みあお / 女 / 13歳 / 小学生】
【1449 / 綾和泉・汐耶 / 女 / 23歳 /司書】
【1712 / 陵・彬 / 男 / 19歳 / 大学生】

NPC
紫藤・陽子 女 21歳 大学生


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■         ライター通信          ■
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今回はご参加くださりありがとうございます。
ライターの夢村まどかです。

今回の死色の紫陽花のオープニングUP後、もう少し最初にヒントを出しておくべきだったと反省しました。
死色、15年、新聞。
この三点から殺人事件を連想してくださった方は残念ながらいませんでした。
でも、綾和泉さんと、陵さんが、死者をイメージしたプレイングをして下さいましたので予定とは少し違う形ですが、最初の構想のシナリオを終了させることができました。

話はみあおさん、汐耶さんペアと、鞠さん、彬さんペアで分け合っています。
もちろん、どちらでも展開は同じです。
興味がありましたら、そちらもご覧下さい。

紫陽花は、地面の土壌の性質で簡単に色を変化させます。
それが、古来より幽霊などをイメージさせるとして多くのお寺などに
植えられるようになりました。
植物の根元に死体、というのはありがちなネタではあるのですが、
少しでも楽しんだり、何かを感じていただければ幸いです。

今回はありがとうございました。
また機会がありましたらご参加いただければ幸いです。

PS この「死色の紫陽花」を焼きなおし、アトラスに更新する計画があります。
その場合、話の基本は同じですが、ストーリー展開などに変更を加える予定です。
違う視点での話になりますので、参加していただける場合はご注意ください。