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<東京怪談ウェブゲーム アトラス編集部>


最期の祭


■序■

 息を殺して貨物室に乗りこんだ、小さな密入国者のようだ――
 そのチラシは、まさに。
 郵便配達人が日に一度、どっさりと郵便物を編集部に届けてくれる。その山を、投書、ダイレクトメール、ハガキ、怪しげな小包などに選別するのは、大抵三下の仕事だ。
 ある夏の日、三下はそんな郵便物の山の中から、質素なチラシを1枚見つけたのだった。
 なぜ、チラシが郵便物に混じっているのだ? 三下にも、それを不思議がるほどの頭はある。郵便物は配達人が直接届けてくれるのだ。住居のポストから新聞ごと抜き取ってくるわけではない。


   納涼 榊村祭

   一夜限りのお祭りです
   夜店)ヨーヨー 金魚すくい 焼き鳥 ビイル その他
   お待ちしております 楽しい夜です

   場所)長野県中水内郡榊村 白榊神社境内


 粗末な紙に、リトグラフと思しき印刷。しかも文字は、まるで子供が書いたかのような稚拙さだったが――味があった。
「長野の中水内郡?」
「ひえっ、編集長?!」
 いつの間にか三下の後ろにいた麗香が、そのチラシを覗きこんでいた。
「……今年はあの辺り、深刻な水不足だって聞いてるけど……。お祭りなんかする余裕あるのかしら」
「と、というか、あの、何でうちにチラシなんか来たんでしょうか」
「誘っているのよ」
 麗香の答えは、まるで謎のようだった。


■浴衣の蒼■

 アトラスに奇妙なチラシが舞い込んできた翌日――榊村に、3人の東京人が到着した。
 カメラマン武田隆之の車に同情したのは、藤井百合枝と海原みあおだ。年頃の女性を異様に恐れる隆之は、助手席に百合枝が座ることを良しとせず、みあおが座っていた。だが彼女が乗れば乗ったで、持参したお菓子やジュースでシートは汚れた。さて、恐ろしい女性(一般論では百合枝はさほど恐ろしい女性でもなかろうが)を隣に座らせるか、少女がシートを汚すのを生温かく見守るか、これはこれで究極の選択ではあった。
 この3人に直接的な繋がりは何もない。見知らぬ人間と祭りに行くというのは、果たして楽しいものなのか――いや、3人にとっては、「祭りに行く」ということ自体が大きな意味を持っていたのだ。だから何も問題はない。


「あら、ちょうどいいところに来てくれたわ」
 麗香は顔を上げ、デスクに近づいてきた中年の男に声をかけた。夏祭りのチラシを睨んでいた百合枝も、彼女の視線を追った。視線の先には、ふたりの女性から見つめられてだらだらと汗をかき始めた隆之。
「な……何ですか?」
 手には浴衣姿のモデルの生写真とネガ。だが、その生写真のモデルの肩には、蒼白い手が乗っている。百合枝はそれを見て二の腕を撫でると、肩をすくめた。この武田隆之というカメラマンと出会うのは初めてだったが、彼が何をしにここにやってきたのかは見当がついた。心の中を覗くまでもない。
「藤井さんの持ってるチラシを見て頂戴」
 麗香の言葉に従って、百合枝は隆之にチラシを渡した。チラシはこの1枚しかないのだ。
 隆之は汗で湿った手でチラシを受け取り、顔をしかめながら内容に目を通した。
「ははあ」
 彼は麗香が言わんとしていることを理解した。チラシから麗香へ目を移す。
「いいですよ。撮ってきます。編集長が目をつけたからにゃ、ただの祭りじゃあないんだろうなあ」
「あんたもそう思う?」
 百合枝が何気なく声をかけると、隆之の表情が一変した。傍目でも汗が噴き出してきていることが見て取れる。
「私も一緒に行くよ。たまには息抜きしてもバチは当たらないだろうから」
「え……あ、……それじゃ、車はおれが出すよ。仕方ない」
「あーっ! 待って、みあおもつれてって!」
 高い声が二人の間に割って入る。銀の髪の少女が隆之の腕を引っ張った。みあおだ――百合枝よりも先に、チラシ及び夏祭りのことを知り、行くことを決めていたのだ。しかし、長野の山奥にまで行く手段がなかった。彼女は三下に同行してもらえるよう交渉(おねだり)しているところだったのである。隆之と百合枝の話は、みあおにとっては願ってもないこと。
「決まりだね」
「みあお、早起きするよ! 浴衣きて集合ね!」
「浴衣ァ?」
「そうだよ、お祭だもん。約束ね!」
 みあおに微笑まれて、隆之は生返事をした。
 だが、彼が割りと乗り気なのを知っているのは、百合枝くらいなものだっただろう。隆之は面倒臭そうな父親のような表情をしていたのだから。


「……でも、妙なんだよねえ」
 車は山の奥へ奥へと入っていく。百合枝が流れる草木を見ながらぼんやりと呟く。
「編集長の言う通り、『誘ってる』のは確実だな」
 咥え煙草で隆之が答える。
 妙なのは、きっかけが郵便物に紛れこんでいた古臭いチラシということだけに留まらない。百合枝は昨晩ネットで調べてみたのだが、榊村という村落は長野県の中水内郡に存在しなかった。検索エンジンに引っ掛からなかっただけではない。どれほど詳しいネット地図を探っても、みつからなかったのだ。探すだけで一晩使ってしまったのだが、体よくみあおが榊村についての調査を三下に頼んでいた。あとは何か面倒なことが起きないうちに、三下が情報を掴んでくれることを祈るばかりである。
 さらに、長野に入って道の駅で小休止したとき、3人は榊村の者だという男に声をかけられたのだ。
「あんたら、わしらの村の祭に来てくれるんだろう」
 おんぼろの軽トラックの運転手だった。人懐こい笑顔の老人だ。3人がどうしてそれを知ってるのだと言うより先に、老人は笑ってトラックに乗りこんだ。
「浴衣に団扇のその格好、間違いない。この辺りの祭はもう全部終わってな。あとは榊の祭だけさ。今から帰るところなんだ。ついてくるといい」
 地図にもない村に行くのだ、
 この老人についていく他に、榊村へ行ける手だてはない。
「ああ、明らかに誘われてるねえ」
 みあおの差し出すスナック菓子をつまみながら、百合枝が呑気な声を出す。隆之は煙草を咥える口をへの字に曲げた。
「随分余裕だな。おれは不安になってきた」
「そのわりには容易周到だけど」
「……言わないでくれ」
「大丈夫だよ! みあおがいれば何かあっても絶対東京に帰れるから。だって、イギリスで飛行機落ちても、みあおと友達みんな、元気に帰ってこれたんだよ」
「運がいいんだなあ、嬢ちゃん」
「ちがうよ、みあおの実力!」
 胸を張るみあおに、百合枝と隆之は苦笑を返す。
 この銀髪の少女が青い鳥であることを、ふたりは知らない。


■裸電球の道■

 おんぼろ軽トラックは、森をかき分けるようにして走り続け、日が沈みかけた頃にようやく止まった。
「……村なんか、あったか?」
「いや」
「でも、これ、神社の『とりー』だよ」
「……『鳥居』だね、みあおちゃん」
 森が開け、忽然と古びた鳥居が姿を現す。
 黄昏時を、橙色の裸電球が照らしている。ドアを開けると、伸びたテープが祭囃子を流していた。
「うわぁ、ほんとにお祭だ!」
「古臭い祭だが、楽しんでいっておくれ」
 軽トラックの老人はそう微笑みかけると、荷台に積んでいたものを抱えて、神社の境内へと消えていった。
 車を降りた隆之と百合枝が呆然と鳥居を見上げる中、みあおが走り出す。ちりりころりと、蒼い下駄についた鈴の音が、裸電球の道に吸いこまれていった。
「……まあ、せっかく来たんだから楽しもうか。何かあったら、そのときに考えたらいいさ」
「ポジティブだなー」
「あんたがネガティブすぎるの」
 百合枝は苦笑にも似た微笑みを浮かべ、百合の水墨画が描かれた団扇でぱたぱたと顔を扇ぎながら、からころと鳥居をくぐっていった。
「……ほんとにやりにくいな。やりにくすぎる。困っちまうくらいやりにくい。でも楽しめ、自分」
 ぶつぶつと呪文のようなものを漏らしながら、隆之は首から提げていたカメラを手に取り、シャッターを切った。
 百合枝が鳥居の下を歩いている姿、裸電球の灯かりが、フィルムに収められたはずだ。写らないのは、この懐かしい祭囃子だけ。


 橙色の灯かりに照らし出される夜店は、セピア色の古写真のようだ。どこからか水笛の音色が聞こえてくる。だが、鳴り物や呼び込みはなく、古びたスピーカーから流れる祭囃子がなければ、きっと静まり返ってしまうだろう。
 みあおはからころと歩きながら、思っていたほど長い夜店の列を見回した。
 金魚すくい1回50円、フランクフルト1本100円、ハッカパイプ1本150円、林檎飴1本100円――
「やっすーい!」
 夜店での物価はみあおでも知っている。フランクフルトは今のご時世、300円が相場のはずだ。200円でも安いと感じる。
「あんまりひとりで先行っちゃだめだよ、みあおちゃん」
 ちりりと百合枝が追ってきた。みあおは100円で買った林檎飴を舐めながら足を止める。百合枝の顔がいくらか童心に返っているのを認めて、みあおは微笑んだ。
「百合枝、みた? すっごくやすいよ、りんごあめもフランクフルトも」
「見た見た。……何だか物価が30年前だねえ」
「おおおッ! こいつはッ!」
 突如起きた隆之の歓声に、百合枝とみあおは振り向いた。
 隆之は金魚すくいの店の前で座り込み、わなわなと手を震わせているところであった。
「……隆之おじさん、どうかした?」
「見ろ、このタモ! 針金に半紙だ! いや、『ポイ』っつうんだが!」
「ああ、本当だ――今時珍しいね」
「わー、みあお、こういうのマンガでしか見たことないよ」
「そうなんだよ、最近はモナカが主流になっちまって、ポイもプラスチックときたもんだ」
「みあおもやるー!」
「よォし、何匹すくえるか勝負だ!」
「……武田さん……あんた……」
 隆之のはしゃぎように呆れる百合枝も、100円でタモ(隆之が言うには『ポイ』)をふたつ受け取った。店番の婆さんはにこにこしているだけで、ほとんど口を開こうとはしなかった。ただ、黙って3人を見つめていた。


■10の尾■

「隆之おじさん、上手かったねえ。6匹なんてすごいよ」
「ふっ、やっぱり鈍っていたよーだ。昔ァ15匹くらいすくったもんさ」
「コツがあるのかい?」
「それを語ると長くなるぞ」
 とは言うものの、隆之は百合枝やみあおがすくっている間ずっとコツを叫んでいた。ポイを最初に全部濡らさなきゃダメだ! 金魚の頭からすくうんだ! 水の流れに逆らうな! ……しかしながら健闘空しく、みあおと百合枝は1匹もすくえなかった。だが、彼女らが提げているビニールの袋には、水と和金が2匹入っている。婆さんの『お情け』だ。しかし、お情けで今時2匹もくれる金魚すくいの夜店があるだろうか?
「お、射的がある! なに、3発100円?! やるしかねエなこりゃ!」
 金魚を眺めながらの百合枝の思案も、ガコガコという隆之の下駄の音にかき消された。
「……でも、いいもんだね……何だか懐かしい。私の時代の頃より、もっと前の祭って感じがするけど……」
 おそらく、隆之の時代のものよりも古いだろう。隆之は思いきり身を乗り出して、コルク鉄砲を構えている。
 ふと、百合枝は金魚から傍らに目を移した。純粋な心の炎の存在がそばから消えていることに気がついたのだ。
「――みあおちゃん?」
 歳のわりには幼い、あの少女がいない。
 パチン!
「ぃよっし! 鉄人28号ゲットだ! さすがおれ!」
「……」


 みあおはわたあめ(1本150円)と金魚と水笛を手に、からころと歩き続けた。頭には狐面。キャラクターものの面もあるにはあったが、みあおが知らないキャラクターばかりだった。
 夜店の列は終わり、裸電球は神社拝殿までの砂利道を照らし出すばかりとなっていた。
「あ――」
 賽銭箱の前に、座っている老人がいる。『鳥』は目がいい。
 みあおは誘われるように、その老人に近づいた。
「おぅやおや」
 老人の歳の頃は、70か80か。彼はどこか嬉しそうにみあおを見上げて、のんびりと声を上げた。
「綺麗な浴衣だねぇ、お嬢ちゃん。鶴のようだ」
「うふー、これ、ねえさまにもらったの。シルクなんだよ」
「……しるく……? ああ、絹のことかい。ハイカラな言葉を使うんだなぁ」
「おじいちゃん、この村の人?」
「あぁ、村長をやっておった」
 老人はセピアと橙の夜店に目を移して、懐かしそうに答えた。
「招待してくれたの、おじいちゃん?」
「ふぅむ、そうとも、言えるかな」
「ありがとう」
 みあおが言うと、はっとしたように老人は振り返り――
「いぃやいや、礼を言わにゃあならんのは、わしらのほうだ。わざわざ東京から、こんな田舎まで……」
「みんな、お祭が好きなんだよ。金魚すくいもわたあめもタコヤキも、高くなっちゃったけど……みんな浴衣着て行くもん。どんなに遠くたって」
「そうか」
「また来年もやるんだったら、みあお、来るよ」
「そうか、そうか……」
 老人は嬉しそうに強く頷いた。
 だが、その目が寂しげであることに、みあおは気がついた。彼女が首を傾げても、老人は何も言わず――ゆっくりと腰を上げて、夜店の道へと歩き去っていった。
 その背中をじっと見つめ、みあおはやがて振り返って、拝殿をみつめる。
 賽銭箱に100円を投げ込み、鈴を鳴らした。
 ガラリ、ガラリ――


■来訪者■

 神社から、錆びた鈴の音が聞こえてくる。
 隆之と百合枝のもとにひとりの老人が来たのは、そのすぐ後だった。
「あぁ、本日は、わざわざ東京からお越し下さって……なんとお礼を申し上げたものか……」
 腰の曲がった老人は、目を細めて頭を下げてきた。
 何が何だかわからず、慌てたのは隆之と百合枝だ。なぜここまで深々と感謝されなければならないのかわからない。
「いや、そんな。こっちも勝手にバシャバシャ写真撮っちまって」
「それに、水不足でお困りのところではしゃいじゃってすみません」
「いえ……わしらは感謝しております。……神主さんに話をつけておきました。今晩は神社にお泊まりになられてはいかがでしょう」
 隆之と百合枝は顔を見合わせた。
 現在時刻は午後7時。今から出ると、東京に着くのは真夜中だ。しかもそれまで、灯かりもろくにない山道を走ることになる。
「お言葉に甘えようか」
「そう……するか」
 隆之と百合枝の決定に、老人は満足そうに頷いた。隆之は女性と一晩過ごすことに、内心どぎまぎしていたのだが(何かを期待しているのではなく困った参ったでも仕方がないんだと言う思いからである)、百合枝すらもそれを知らない。

 夕食は、夜店の焼きそばとたこ焼きに、フラッペだった。


 みあおが持ってきた花火が、拝殿前の暗闇を照らす。
 その火だけが、色だった。



 祭囃子が消え、虫の合唱が3人を包む。




 そう言えば、自分たち以外に境内をそぞろ歩く者はいなかった。





■村のお礼■

 みあおの携帯電話が鳴り響き、3人は眠りから覚めた。
「えっ」
「なっ」
「うそ」
 電話に出ることも忘れて、3人は身体を起こす。
 確か、いや間違いなく、自分たちは白榊神社の中、用意されていた布団で眠りについたはずだが――3人がいま居るのは、荒野とでも言うべき野原であった。100メートルほど向こうに隆之の車がぽつんと停まっており、傾いた鳥居がそのそばにある。阿吽の狛犬が倒れ、半ば土に埋もれていた。
 からからに干からびた荒野に散らばっているのは――枯れた水草。
 百合枝が、ぽかんとしているみあおのリュックから携帯電話を取り出した。三下からの連絡だった。
『あああ! よ、よかった、無事でした?!』
「みんな一応元気だけど……何かわかったの?」
『わっ、わかったも何も……さ、榊村はもうないんですよ!』
「地図に無いことはもう知ってたよ」
『ちち、違うんですぅ! 32年前にダムの底になって廃村になってるんですー!』
 百合枝はぐるりと周囲を見回した。
 鉛色の空に、霞む山々、森――
 よく見れば、自分たちは腐った木板の上にいる。
「そうか……ダムの水が干上がって……」
 想いも思い出も願いも、姿を現した。

「みあお、夢みたよ」
 リュックをごそごそとかき回しながら、みあおは小さな声で呟いた。
「みんなが、『わすれないで』って」
「それだけでいいなら、簡単なことだ」
 隆之は溜息をついた。手には愛用のカメラがあった。
 きっと、何も撮れてはいないのだ。フィルムは回っているが、きっと、焼きついているのは荒野と自分たちだけ。
 現に、何も残ってはいないのだから。
 金魚も面も鉄人28号も、みあおが食べきれずに残した焼きそばすらも。

 残っているのは、懐かしい味と祭囃子の記憶だ。
 だがそれこそが、村の望みであるのなら――

「帰るか」
「そうだね」
「大雨が降るって、鳥さんたちが言ってるよ」
「じゃ、急がないとな」
 3人は『境内』を歩き、一度振り返ってから、車に乗り込んだ。
 帰り道、「これからどこかでお祭ですか?」と尋ねられたら、答えたらいい。
「榊村の祭に行った帰りだ」ということを。


(了)

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   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)
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【1415/海原・みあお/女/13/小学生】
【1466/武田・隆之/男/35/カメラマン】
【1873/藤井・百合枝/女/25/派遣社員】

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               ライター通信
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 モロクっちです。ギリギリ夏に間に合いました(笑)。『最期の祭』をお届けします。昭和中期のイメージで書きましたがいかがでしたでしょうか。儀式も血も何も出ず、何だかモロクっちらしからぬ内容になりましたが……って、普段書くものが異常だと自覚しているのか(笑)
 今回、『最期の祭』というノベルは2本あり、3人ずつに分けていますが、ノベル間のリンクはありません。パラレル展開となっております。
 皆様の夏の終わりを締めくくるノベルになれたら幸いです。

 それでは、また!