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<東京怪談ウェブゲーム アトラス編集部>


人の闇、心の闇

●オープニング

「正直に言うと、僕はこの人物に関しては、助けたいっては思わないんですけどね。」
彼は、そう呟いた。小さくため息。
そして、前を向く。
「僕の学校に転校生が来ました。体格はいいんですけど、むっつりしててあんまり他の人と関わろうとしない人です。」
顔を思い出してみた。背も高く、逞しい。でも、覇気や元気というものがまったく感じられないのだ。
最初のうちは周囲を取り巻いていた学生達も、徐々に離れていくのは仕方が無い。
「やがて、いつか、どこからか、彼が前の学校でいじめをして、友達を自殺に追い込んだらしいという噂が流れました。彼はそれを否定しません。多分…ホントなんだと思います。」
そのせいで彼に近づくものはさらに減少し、いつも1人で行動しているという。
「僕も、いじめをするような人とはあんまり関わりたくないんですけど、彼の後ろに…見えるんですよ。黒い…影が。」
まるで、取り付いているような影のせいか、彼は日に日に精気を失い、病人寸前だという。
でも、学校を休まない。
友達も少ない、出てきてもつまらないだろうに、決して…。
「僕は、ひょっとしたら、その影って、例の自殺した少年じゃないかなあと、思います。でも、僕には見えるだけで何も語ってくれません。こういうのってあんまりよくないんじゃないかと思うんです。彼にとっても、その霊にとっても…。」
最近、不可思議現象へのアンテナが妙に強くなってきたライター見習い少年が頭を下げる。
「放っておけないんです。よかったら、力を貸してもらえませんか?」

あなたは、この事件をどう見る?
誰を、助けたい?

心に伝わった言葉は、碇編集長だろうか?
それとも…?

●それぞれの想い…

待ち合わせの場所に近づいたとき天樹・火月は不思議な感覚を感じた。
(あれっ?なんだ?)
祓い屋である彼は感覚の先を見つめる。そこには学校があり、その一角、ある1人から発せられる霊気であることを彼は感じた。
(でも、どうしてこれが、まったく同じものから感じられるんだ?)
ある1人から感じられる「憑きもの」は一つ。人の命を奪いかねない邪悪な気だ。
だが、同時にその気から、優しい思いを感じるのだ。温かい、人の心そのものの…気。
(俺たちを待っているのは依頼人だけじゃないのかもしれない…。)
火月は足を早めるように走り出した。

●人の心、心の闇

「あっ。来た!」
勇太の言葉に汐耶とセレスティは顔を上げた。彼の言葉どおり門扉をくぐり、1人の少年が出てくるのが見て取れる。その少年自体は、周囲を歩く若者達と、なんら変わるところは見えない。
だが、汐耶とセレスティ。そして、勇太。
「異なる世界」を見る目を持つ者達には彼の異様さが理解できた。
精気を失い、褪せた顔色。背は平均よりもはるかに高いのに、腕は勇太よりも、少女よりも細い。彼の背後に見える淀んだ影が、彼を蝕んでいるのは解るが…。
「何かしら、それだけでは無いような気がするわ。それにいじめをするような子にも見えない。」
「しかし、背後の気は…尋常では無いな。あれが1人の少年の想いとは…」
顔を顰める二人の言葉を背に、勇太は少年に駆け寄った。
「堂本くん!」
自分を呼ぶ。珍しい声に堂本と呼ばれた少年は足を止めた。
「お前は…」
他人を認識していないように見えた彼だが、少しは周囲を見ていたのだろうか?どこか見覚えがある、という表情で彼は勇太を見つめた。
「同じクラスの西尾だよ。ちょっと僕の話を聞いてくれないか?」
「…必要ない。」
歩き去ろうとする堂本の前に駆け寄ろうとした勇太は足を止めた。勇太が回り込もうとした先に少女が佇んでいたからだ。黒いバリ風の衣装を着た少女。
(みその…さん。)
夕刻、逢魔が時の空気の中に現れた少女に、堂本は息を飲む。彼女がまるで闇の中から現れた使者のように見えたからかもしれない。
彼女は無言で手招きをするように堂本を誘う。ふらつく足で堂本はその後を追った。
勇太も、それを見ていた汐耶、セレスティ。少し遅れた彬。
「待って…。」
そして、彼に駆け寄ろうとしてセレスティに制された火月もまた…。

「…君は、俺を連れに来てくれたのではないのか?あいつのところに…」
堂本の言葉にみそのは答えなかった。無言で彼を見つめる。
「早く、連れて行ってくれ!あいつは、俺を呼んでいるんだろう?」
振り絞るような言葉にみそのは、否定も肯定もせず、問いかける。
「あなたは、どこに行きたいのです?誰が、あなたを呼んでいるというのです?」
普段なら誰にも言わない言葉。懺悔すら許されない後悔。
だが、目の前の少女があまりにも現実離れして見える。これは、夢なのか…
彼は口を開いた。
「あいつが、俺を呼んでいるんだ。俺が…あいつを見殺しにしたから、あいつはきっと俺を恨んでいる…。」

幼馴染だった。たまたま同じマンションの同じ階で同じ月に生まれた。
一月だけ、俺が年上で、身体もでかく生まれた。あいつはごく普通で…自然と一緒に行動していた。気弱だったあいつ。俺がいないとあいつはダメなんだ。
「守ってやる。」
根拠も無い優越感に浸って俺はあいつと一緒にいた。

まるで、何かに操られるように語る堂本の告白を、周囲の探偵たち、そして勇太は聞いていた。
身を隠してはいない。でも、堂本は気付いていない。彼は前のみそのさえも見ていないうつろな目で…語り続ける。

俺たちは一緒の中学校に入った。同じクラス。
でも、そこでは身体が大きいなどなんの意味もないと知る。
あったのは、数。
その学校の主学区と違う小学校だった俺たちは、クラスの中では「よそ者」。
そして、いじめが始まった。
勉強?家族の問題?ストレス?
はっきりした理由なんか無い。ただ、みんながイライラして、そのはけ口を誰かに求めた。
誰でも良かったそれが、あいつになり、みんながいじめ始めた。
俺は…止めろと言えなかった。あいつを差し出し、いじめを見てもやり過ごし、逃げ…そしてあの日。
「おい、こいつを殴れよ。」
「殴れないのか?お前は俺たちの仲間だろう?」
「それとも、こいつの仲間か?」
俺は、あいつを殴った。あいつを置き去りにして学校を出た。やっと仲間ができた、そう思った。
『仲間』たちとゲームセンターで遊んでいた頃、あいつはもういなかったのに。
落ちたのだ。自分の意思でこの世界から。
ノートの走り書きの遺書には何人かの名前と、いじめられていたという叫びのような言葉。
そして、一行。
「友達だと思っていた…。」
吐き気が止まらなかった。 仲間なんてもう、どうでも良かった。
俺のせいで…あいつは、死んだんだ。

「あの日から、あいつは俺の側にいる。俺を連れて行こうとしているんだ!俺は行かなきゃならない。でも、俺は…あいつのように自分から行く勇気さえ無い。頼む。早く俺を楽にしてくれ…。」
堂本の言葉に彬は背後で小さく頷いた。聞き込みで調べた「友達だったのにいじめに加担した。」
理由はそういうことだったのだ。
「あなたは、本当に死にたいの?彼のところに行きたいの?」
変わらず無言で彼を見続けるみそのに変わるように汐耶は堂本に問い掛けた。堂本は首を振る。
「死にたくない!まだ、やりたいことがたくさんある。でも、俺にはそんな権利は…あいつは、俺を恨んで死んでいったんだから。俺はあいつのところに行かなくっちゃ…」
「それは…違う!」
今まで言葉を発せずに堂本を、いや、その背後を睨み続けていた火月は手を真っ直ぐに掲げた。
青かったはずの彼の瞳が朱色に輝く。
「確かに、彼は君のそばにいる。でも…いや、それは自分で聞いた方がいい。その為に手伝おう!!」
掲げられた手が、振り下ろされる。放たれるのは浄化、退魔の光。光は堂本の肩を越し、先の何かを貫いた!
グオォォ…。
堂本から切り放たれた闇が、うめき声を上げながら、形を取っていく。
「これは!」
セレスティはかすかな驚き声を上げた。彼の見えない目にもその気が感じられる。
「霊の、塊ですわね。」
みそのにも、姿は見えない。だが、たくさんの霊がまるで団子のように丸まり、苦しみの声を上げているのは感じられた。
「何なのよ。これは一体??」
逆に見えるが故にその異様さを知ったのは汐耶と彬だった。倒れた堂本の元に勇太と駆け寄った彼らは全身が総毛立つのを感じずにはいられなかった。黒い闇の塊の中に、人々の顔が浮かんで見える。まるで闇の中で溺れているように、苦しみの表情で…浮かんでは消える。火月は呟くように告げた。
「これは、自殺者の心を取り込んだ、闇の魔だ。人の心の闇に付け込み、隙をついて人を取り込むべく自殺に追い込んでいく。囚われたものは、天に昇ることも叶わず、永遠の苦しみを続けることになる…。そして、仲間を増やそうと人を誘う…。」
握った手に爪が喰いこむ。悲しい霊たちを利用する、都市の…闇。火月は仲間達に呼びかけた。
「こいつを、浄化したい。力を…貸してくれ!!」
全員の頭が前に動いた。みそのは風の流れ、セレスティは水の流れで、魔の動きを奪う。
汐耶も封印の力でそれをサポートした。正体を見破られ、逃げようとしたであろう魔は3種の結界に身動きを封じられる。そこにまた、3つの力が発動される。
火月は全力で浄化の力を発動させる。使うのを嫌がっている時間は無い。彬は霊力を愛用のモデルガンに込めた。そして、勇太も師匠譲りの剄の力を…。
「闇に…帰れ。」
「おまえがいるべきところはこの世には無い。」
「消えろ。」
闇に吸い込まれた3つの光。彼らを助けたいと言う心からの願いの結晶。それは、闇そのものの魔にとってはあまりにも眩しすぎた。
ウォォオオ…
弾けるような爆発音に6人は一瞬目を閉じた。再び彼らが瞳を開いたとき彼らは見ることになる。
囚われていた魂たちが光となって「昇って」いく姿を。それは季節外れの蛍にも似てどこか切ない思いを彼らに与えていた。

「気がついた?」
汐耶に膝枕をする形で目覚めた堂本は、がばっ!と身体を起こした。女性の柔らかい膝の感触に赤くなる少年を微笑んで見つめると彼女は立ち上がる。
「気分はいかがです?」
黒服のみそのは、さっきまでと何も変わらない口調で堂本に語りかける。でも、不思議なことにもう、さっき感じたような闇の使いのような、それに誘われるような何かを彼はもう感じなかった。何故だろう。すべてが…明るく見える。
火月は、浄化の光の中で『その子』の手を握った。彼の気持ちを知りたかったのだ。
(この子が君をいじめた子かい?何か心残りがあるの?…そうか。)
「堂本…くん。彼が君に話があるそうだよ。」
火月の言葉に堂本は顔を上げた。ほんの少し、力を貸して、手を離す。火月と彬の丁度、間に薄い影のような何かが…見える。
それが、誰か堂本にはすぐに解った。
「まこと…。」
(ごめん、こんな目に合わせるつもりじゃなかったんだ。ただ、助けて欲しかった。助けを求められるのは君だけだったから…。)
彼はこういうが、悪霊に囚われながらも、彼は必死に堂本を守ろうとしていたのだ。心に伝わる優しい気を霊は発していた。
「俺はお前を助けてなんてやれなかった。お前を助けるどころか…殺して…。」
(違うよ。あれは、君のせいじゃない。確かに悲しくて、悔しかったけど。でもそれでも僕は君を友達だと思ってた。たった一人の…。)
「俺は…俺は…怖かったんだ。お前を庇えば、次は俺だって…。」
(あの時、今死ねば、あいつらの心に傷を残してやれる。闇につけこまれたのもそのせいだ。僕が悪かったんだよ。飛び降りた瞬間、後悔した。君の顔と、これからあるはずだった僕の未来がフラッシュして…。君にはこんな思いをさせたくないんだ…。)
「俺は…怖かったんだ。お前を庇えば、次は俺だって…」
(僕も怖かった。逆らうことすらできなかった。でも、死んでからのほうがずっと怖かったよ。それに比べたら、生きているのなんて、怖くない。もっと、学校に行きたかった。友達と一緒に遊びたかった。だから、君は僕の分までそれをかなえてよ。僕が君に望むのはそれだけさ…)
無言で俯き、泣き続ける堂本。その側でみそのは優しく肩を抱いていた。
「優しい子ね、あなたは…。」
「生きているうちに会いたかったな。友達になれたかもしれない。」
「どうせ復讐するなら次に生まれ変わった時に絶対に幸せになる事。それが君の勤めだよ。」
もう、この世にはいない自分を見て、優しく笑いかける汐耶と彬。そして火月。
影は寂しげに微笑むと小さく頷いた。
火月が再び、彼にだけに、浄化の光をかける。影が柔らかな光を発し薄くなっていく…。
「待ってくれ!!最後に言わせてくれ。あの時は…ごめん!お前は大事な友達だ。ずっと…」
影は一瞬生前そのままの明るい少年の笑顔を見せると先に消えた蛍たちのように優しく輝き、消えていった。ふわり。堂本の最後の言葉と、涙を持っていくように、彼の周りを一回りして…。
「過去は過去、今は今だ。彼のことを忘れる必要は無い。だが、囚われてはいけない。彼もきっとそれを望んではいない。」
顔を涙でぐしゃぐしゃにしながら光を追う残された少年にセレスティは静かに語った。長い、長い時を生きてきた人物の重みのある言葉に、そして、自分を守ってくれた周囲の優しい眼差しに
堂本少年は、目元を袖で拭うと
「はい。ありがとうございました。」
精一杯の思いでお辞儀をした。
それは、どこの誰とも変わらない14歳の少年の顔だった…。

●エピローグ

「僕、反省しました。」
探偵たちの前で勇太は頭を下げた。
「いじめってやった方に心の傷を残すこともあるんですね。」
自分が外面しか見ていなかったことを彼は心から恥じていた。
「まあ、仕方がありませんわ。あなた自身もいじめの被害者でしたものね。」
みそのの言葉に勇太は唇を噛んだ。そう、一歩間違えば自分も彼と同じになっていたかもしれない。自分は、ほんの少し幸運だっただけ…。
「あの少年は罰を受けている。一生心の傷を負い続けるという裁きを。後は救いがあってもいいと思うよ。」
手帳に今回の事件を書き込み、彬は顔を上げた。この物語はハッピーエンドで終って欲しい。でもそれをするのは、もう自分たちの仕事ではないのだ。
「壁を作って逃げ出さず彼の分も人と接し懸命に同じ事を繰り返さず生きて行く事。それが彼の勤めだと思う。でも、1人では難しいと思うよ。」
浄化したとはいえ、操られていたとはいえ、自殺は罪。『彼』が真の浄化を迎えるまではもう少しかかるだろう。
少しでも、『彼』心残りを拭ってやりたい。それができる人物に…。
「最初に言ったわよね。あなたがすべきことは何かしら…。もう解っているでしょう?」
火月と汐耶、二人の言葉の意味を理解できぬほど勇太は愚かではなかった。
「解っています。僕のやるべきこと。今回はありがとうございました。」
もう一度、深く頭を下げると勇太は走り去っていった。
長い夜がもう明けようとしている。
(人の心は脆く弱くて時に残酷で傲慢で。でも、温かい・・。)
日の光が暗闇をゆっくりと溶かしていく様子を、その中を駆け抜けていく勇太を探偵たちは笑顔で見送った。
「彼らは若い。この闇のように心の闇もいつか溶けて消えるだろう。未来は、彼らのものだ…」
占う必要も無い彼らの、そして共にある仲間達の未来に思いをはせ、セレスティは静かに微笑んだ。

その日も彼は学校に来た。通学路を無言で歩いていく。
学校に来るのは罰だと思っていた。自分には本当は学校に来る資格など無い。
でも、学校に来ないで引きこもってしまったら、自分さえもあいつのことを忘れてしまう。
そんな気がしたのだ。
あいつは、天へと昇っていった。でも、自分の罪は消えない。
今日も、昨日と同じ日が続くと思っていた。だが…
「おはよう!」
挨拶が、自分に注がれた。どのくらいぶりだろうか?かつてのあいつがくれたような明るい声。
「堂本くん。」
「西尾…。」
「昨日のことは、内緒だよ。バレると結構ヤバいんだ。」
悪戯っぽくウインクする勇太に、ぷっと堂本は吹き出した。
何ヶ月かぶりの笑い。不思議に心が熱くなる。
「君が笑ってくれた方が、彼も喜ぶよ…きっと。」
そうだろうか…。俯く彼の前にすっと何かが伸びた。それは…手。
「さあ、行こうよ。」

(そうだな、同じことは繰り返さない。きっとできる。一人じゃなければ…)

少年は差し出された手を…、強く握りしめた。


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■   登場人物                  ■
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【1388 / 海原・みその / 女 / 13歳 / 深淵の巫女】
【1449 / 綾和泉・汐耶 / 女 / 23歳 / 司書】
【1600 / 天樹・火月 / 男 / 15歳 /高校生兼喫茶店店員(祓い屋)】
【1712 / 陵・彬 / 男 / 19歳 / 大学生】
【1883 / セレスティ・カーニンガム / 男 / 725歳 / 財閥総帥・占い師・水霊使い】

NPC 西尾・勇太 男 14歳 中学生
堂本・耕平 男 14歳 中学生

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■         ライター通信          ■
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ライターの夢村まどかです。
ご参加ありがとうございます。
学校シリーズとしては第3弾になります。
今回は、図らずもいじめっ子になってしまった少年の話を書いてみました。

火月さん、初のご参加ありがとうございます。
今回の事件に祓い屋さんが参加してくださったことで、スムーズに話が進みました。
霊の思いに寄り添い、を伝えて下さったことに感謝いたします。

彼の思いと共に書きたかったのは、自殺した方の気持ちです。
自殺をしても、決して苦しみから逃れられない。
むしろ、もっと苦しむことになる。
ありきたりですが、それを伝えたかったのです。
生きていることが大事だと…。
伝わればいいのですが…。

拙い作品にお付き合いくださりありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。